JPH0126361Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は電気掃除機に関するものである。

（従来の技術） 従来、電動送風機を内蔵する掃除機本体に上面
開口の格納部を形設し、この格納部内に集塵ケー
スを出入自在に納める電気掃除機（実公昭47−
35291号公報参照）が提案されているが、この種
の電気掃除機では掃除機本体を転倒したり壁等に
打ち当てたりした際の衝撃により集塵ケースが格
納部より飛び出す虞れがあり、その際の衝撃によ
つて集塵ケース内部の塵埃が放出される可能性を
有する。

然るに、このような問題を改善するものとし
て、例えば実公昭52−12376号公報に見られるよ
うなものがある。このものは、掃除機本体に凹部
を設け、該掃除機本体に結合して吸入した塵埃を
集積する集塵ケースに取付壁を設け、該取付壁に
上記凹部と係合する係合子を設け、該係合子を上
記掃除機本体側に附勢するスプリングを上記取付
壁に設け、該取付壁に上記係合子を該スプリング
の附勢方向と逆方向に動かすための釦を設けて構
成しており、上記掃除機本体の凹部に上記集塵ケ
ースの係合子を係合させて、上記掃除機本体と上
記集塵ケースとを結合していた。

（考案が解決しようとする問題点） ところが、このような構造のものでは、集塵ケ
ースを掃除機本体に結合させ該ケースの飛び出し
を防止する為に、上記のような複雑な構造のクラ
ンプ機構が別途必要になるものであつた。

然るに、本考案では掃除機本体の持ち運び用の
ハンドルを傾倒して集塵ケースの凹部に嵌合さ
せ、該ハンドルと掃除機本体の一方に設けた係合
突起を、他方に設けた係止部に係合し、上記ハン
ドルを傾倒状態に保持し、上記集塵ケースの飛び
出しを防止することにより、クランプ機構の省略
を計つたものである。

（問題点を解決するための手段） 本考案の電気掃除機は上記のような問題点を解
決するためのものであり、その内容を本考案の電
気掃除機の一実施例を示す第１図乃至第４図とと
もに説明する。

本考案の電気掃除機は第１図乃至第４図に示す
ように、掃除機本体１の電動送風機と吸込ホース
が接続する吸気口３間に上面開口の格納部４を形
設し、該掃除機本体１の格納部４内にその上面開
口より納める集塵ケース１０を出入自在に設け、
上記掃除機本体１の上面に持ち運び用のハンドル
６を起倒自在に設け、上記掃除機本体１に係止部
８を設け、上記ハンドルに該ハンドルを傾倒した
時に該係止部８に係合する突起９′を設け、上記
集塵ケース１０に上記ハンドル６が傾倒時に嵌合
する凹部１１を設けて構成している。

（作用） 掃除機本体１の格納部４に集塵ケース１０を納
め、ハンドル６を傾倒させておくことにより、集
塵ケース１０の飛び出し方向の動きはハンドル６
で抑制されることになり、従つて掃除機本体１を
転倒したりした際に集塵ケース１０が格納部４よ
り飛び出すことがなくなり、又クランプ機構は不
要になる。

（実施例） 以下図面に示した本考案の実施例について詳細
に説明する。掃除機本体１に底面に走行車輪２を
有すると共に前面に吸気口３を有し、さらに後半
部において電動送風機（図示せず）を内蔵する。
又、掃除機本体１は前半部において格納部４を上
面を開口して形設し、該格納部４の開口部後縁側
に凹部５，５を形成している。

持ち運び用のハンドル６は形状をなし、その
両端の脚部を上記凹部５，５内において軸７によ
り枢支することにより起倒自在に設けられてい
る。而して、このハンドル６と掃除機本体１の凹
部５，５間にはハンドル６を起立位置を傾倒位置
に係止保持する係止手段が介設される。この係止
手段は凹部５の底面に形成した係止部８と、ハン
ドル６の端部に互に90度の間隔を隔て突設した一
対の突起９，９′とにより構成され、ハンドル６
の起倒に伴い突起９，９′が係止部８に選択的に
係合するものである。

集塵ケース１０は格納部４にその上面開口を介
して出入自在に収納するものである。而して、こ
の集塵ケース１０はフイルター組品（図示せず）
を装備し、電動送風機の運転時吸込口、吸込ホー
ス及び吸気口３を経て吸込まれた空気流中の塵埃
を捕捉し集積する。又、集塵ケース１０はハンド
ル６の傾倒時刻ハンドル６が嵌まり込む凹所１１
を形成すると共に、該凹所１１の適所に手掛部１
２を形成している。

上述構造の実施例において、掃除機本体１の格
納部４に集塵ケース１０を納めた後、ハンドル６
を傾倒して集塵ケース１０の上面に当接すれば、
ハンドル６は係止部８と突起９′との係合により
傾倒位置に係止保持され、集塵ケース１０の取外
し方向への動きを抑えることになる。然るに、こ
の状態において、掃除機本体１を転倒したり、又
該本体１を壁等に打ち当てた際の衝撃によつて集
塵ケース１０が格納部４より飛び出すようなこと
がなく、集塵ケース１０は格納部４内に保持され
る。

又、集塵ケース１０の着脱はハンドル６を起立
した状態で行なうものである。ハンドル６は係止
部８と突起９との係合により起立状態に係止保持
できる為、集塵ケース１０の着脱時何ら邪魔にな
ることはない。

尚、上述実施例ではハンドル６のみにより集塵
ケース１０の取外し方向への動きを抑制している
が、他の適当な係止或いは保持手段と併用するこ
とも可能である。又、ハンドル６をスプリング等
の手段により傾倒位置に付勢保持するようにして
もよい。

（考案の効果） 以上の如く本考案にあつては、掃除機本体の持
ち運び用のハンドルを傾倒させて集塵ケースの凹
部に嵌合させ、該集塵ケースを格納部に保持する
ことができるので、上記ハンドルを傾倒させるだ
けの簡単な操作で掃除機本体の転倒等によつて集
塵ケースが格納部より飛び出すようなことを確実
に防止でき、しかも従来に見られるような複雑な
クランプ機構を省略でき、また上記ハンドルを上
記凹部に嵌合させるので該ハンドルが邪魔になる
ことがなく収納時等に非常に有利なものである。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は本考案の実施例における掃
除機のハンドル傾倒及び起立状態を示す斜視図、
第３図は同上集塵ケースを示す斜視図、第４図
ａ，ｂは同上ハンドルの係止手段を示す断面図で
ある。 １……掃除機本体、４……格納部（ケース結合
部）、６……ハンドル、１０……集塵ケース。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 電動送風機と吸込ホースが接続する吸気口間に
   上面開口の格納部を形設した掃除機本体と、該本
   体の格納部内にその上面開口より納める出入自在
   の集塵ケースとを有するものにおいて、上記掃除
   機本体の上面に持ち運び用のハンドルを起倒自在
   に設けると共に、上記集塵ケースの上面に上記ハ
   ンドルが傾倒時に嵌合する凹部を設け、上記ハン
   ドルを傾倒状態に係止保持するための係合突起と
   係止部の一方を当該ハンドルに設け、他方を上記
   掃除機本体に設けたことを特徴とする電気掃除
   機。