JPH01261410A - 活性エネルギー線硬化型樹脂組成物 - Google Patents

活性エネルギー線硬化型樹脂組成物

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JPH01261410A
JPH01261410A JP8894788A JP8894788A JPH01261410A JP H01261410 A JPH01261410 A JP H01261410A JP 8894788 A JP8894788 A JP 8894788A JP 8894788 A JP8894788 A JP 8894788A JP H01261410 A JPH01261410 A JP H01261410A
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裕 佐々木
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (イ)発明の目的 (産業上の利用分野〕 本発明に係わる樹脂組成物は、微細な凹凸を有する材料
表面に、気泡を生ずることなく塗布され、紫外線或いは
電子線等の活性エネルギー線が照射されることにより硬
化させることができ、硬化後の樹脂膜が、酸処理に対し
ては耐蝕性を示し、アルカリ処理に対しては溶解・剥離
性を有するという特性を有するため、特にシャドウマス
クの■止め材用樹脂組成物として有用であり、その他に
も、各種産業において、注型材料、’11又は成形材料
として利用されるものである。
〔従来の技術〕
シャドウマスクは、カラーテレビ用ブラウン管内の電子
銃から照射された電子を、決められた色の発光体に衝突
させる機能を有し、エツチングにより微細な穴が多数設
けられた金属板である。この微細な穴の形成は、金属板
の表裏両面の対応する位置に、直径が異なる半球状の凹
部をそれぞれ設け、対応する凹部の底部同志を連通させ
ることにより行われる。
シャドウマスクの製造工程の概略を説明すると、まず鉄
などからなる薄い金属板の表裏両面に怒光性樹脂膜を塗
布し、その後パターンを配置したネガフィルムを金属板
に密着して感光性樹脂膜の露光部を硬化させる写真焼付
けを行い、現像処理により感光性樹脂膜の非感光部分を
除去する。次いで、過塩化鉄等の腐食液により一次エツ
チングを行い、表裏両面より互いに貫通しない直径10
0〜200amの半球形の凹部を形成する。片面のみに
裏止め材用樹脂組成物を塗布することにより、金属板片
面上の微細な凹部を埋める膜を形成し、紫外線等の光を
照射することにより樹脂組成物を硬化させる。このよう
にして片面を保護した後、再び腐食液により他面上の凹
部を対象とする二次エツチングを行い、−次エンチング
による片面上の凹部と他面上の凹部とをその底部におい
て連通させてから、パターン形成用感光性樹脂及び裏止
め材用樹脂組成物の各硬化膜をアルカリ処理することに
より除去し、シャドウマスクを得る。このときのアルカ
リ処理は、硬化樹脂膜を溶解・剥離するために行うもの
で、アルカリ性液体の濃度又は温度が高い程、溶解が起
こりやすい。アルカリ性液体としては、濃度5〜20χ
のカセイソーダ或いはカセイカリ等の水溶液を50〜9
0°Cに加熱したものを用いる。
上記シャドウマスクの製造方法に於て、−次エッチング
後に塗布する裏止め材用樹脂組成物は、下記の■〜■の
特性を満足するものでなければならない。
■穴埋まり性:直径100〜200μmの半球形凹部を
有する材料の表面を均一に濡らし、四部に気泡を生ずる
ことなく凹部を埋める性質。
■表面平滑性二M止め材用樹脂組成物が半球形凹部を埋
める際に生ずる微小気泡体に起因する気泡が、硬化後の
樹脂表面層に残らず、硬化樹脂膜の表面が平滑である性
質。
■硬化性:凹部の底まで均一に硬化する性質。
■耐エツチング性:硬化させた樹脂膜が、過塩化鉄等の
腐食液による二次エツチングに対して耐エツチング性を
有し、コーティングした材料表面を保護する性質。
■アルカリ溶解・剥離性:硬化させた樹脂膜がアルカリ
処理により容易に溶解・剥離する性質。
上記■〜■の要求性能が満たされない場合、製造される
シャドウマスクに、以下に示す欠陥が生しる。
1)白ピン(貫通した穴の直径が、規格値より大きくな
り、光の透過量が多すぎる欠陥)2)黒ピン(貫通した
穴の直径が、規格値より小さくなり、光の透過率が少な
ずぎる欠陥)3)残存塗膜による穴づまり 裏止め材用樹脂組成物に要求される上記の性能を満足す
るものとして、現在は、アルカリ性液体に可溶性の膜を
形成する樹脂を有機溶剤に溶解した組成物が用いられて
おり、スプレーその他の方法により塗布された後、温風
乾燥炉等により有機溶剤を蒸発させ、樹脂塗膜を形成し
ている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、膜を形成する樹脂を有機溶剤に溶解した
裏止め材用樹脂組成物は、以下に示す二点が、問題とな
っている。
1)有機溶剤を大量に含有するため、裏止め材用樹脂組
成物を塗布後、有機溶剤を蒸発させる為の乾燥炉及び蒸
発した溶剤を回収するための装置が必要である。
2)乾燥時に、大量の有機溶剤が蒸発するため、その毒
性、引火及び爆発等の危険性がある。
乾燥工程における引火、爆発及び火災等の危険性を減少
させるため、難燃性を有するトリクロロエチレン等の塩
素系溶剤の使用も検討されているが、近年これらは大気
汚染等の問題を引き起こすことが指摘され、その使用が
規制される方向にある。
これらの問題点を解決するため、本質的に無溶剤である
紫外線硬化型樹脂を用いる方法が考えられる。しかしな
がら、現在知られている綱板処理用の一次防錆用塗料及
びプリント配8M基盤製作用のソルダーレジストインキ
或いはエツチングレジストインキ等のアルカリ溶解性を
有する紫外線硬化型樹脂は、シャドウマスクの裏止め材
用樹脂組酸物として使用する場合、粘度が高いことに起
因した穴埋まり性の不良、穴の底での硬化不良及びアル
カリ溶解・剥離性の不足に起因した塗膜の残存等の欠点
がみられ、上記の要求特性をすべて満たすものは、いま
までに知られていない。
本発明は、従来の紫外線硬化型樹脂が有する問題点を解
決し、シャドウマスクの裏止め材用樹脂組成物として優
れた、無溶剤型の活性エネルギー線硬化型樹脂組成物を
提供することを課題とする。
(+])発明の構成 (課題を解決するための手段) 本発明者等は、上記問題点を解決するため鋭意検討した
結果、特定の官能基を有する化合物からなる低粘度の混
合物が、シャドウマスクの裏止め材その他の用途におい
て、極めて優れていることを見出し、本発明を完成する
に至った。
すなわち、本発明は、下記(a) 、 (b) 、 (
c)及び(d)からなり、25°Cにおける粘度が10
0cps以下であることを特徴とする活性エネルギー線
硬化型樹脂組成物に関するものである。
(a)分子中に、一個のカルボキシル基及び−・個のア
クリロイル或いはメタアクリロイル基を持つ化合物 (b)分子中に、一個のアクリロイル或いはメタアクリ
ロイル基を持つ低粘度化合物 (c)分子中に、二個以上のアクリロイル或いはメタア
クリロイル基を持つ化合物 (d)  レベリング剤 以下に、本発明組成物を構成する各成分について説明す
る。
(a)成分は分子中に、一個のカルボキシル基及び一個
のアクリロイル或いはメタアクリロイル基(以下(メタ
)アクリロイル基という)を持つ化合物であり、例えば
、以下のものがある。
■二塩基酸又は/及びその酸無水物と末端に水酸基を有
するアクリレート或いはメタアクリレート(以下、(メ
タ)アクリレートと略称する)との反応生成物。
二塩基酸又は/及びその酸無水物としては、フタル酸、
テトラヒドロフタル酸、ヘキサヒドロフタル酸、無水マ
レイン酸及びコハク酸等を、又末端に水酸基を有する(
メタ)アクリレートとしては、ヒドロキシエチル(メタ
)アクリレート及びヒドロキシプロピル(メタ)アクリ
レート等を用いることができ、上記反応生成物のうち、
分子末端にカル二ノεキシル基を有するものを用いる。
具体的な化合物としては、(メタ)アクリロイルオキシ
エチルモノフタレート(東亜合成化学工業株式会社製商
品名[アロニソクスM−5400,等)、(メタ)アク
リロイルオキシプロピルモノフタレート、(メタ)アク
リロイルオキシエチルモノテトラヒドロフタレート、(
メタ)アクリロイルオキシプロピルモノテトラヒドロフ
タレート、(メタ)アクリロイルオキシエチルモノヘキ
サヒドロフタレート、(メタ)アクリロイルオキシプロ
ピルモノへキサヒドロフタレート、(メタ)アクリロイ
ルオキシエチルモノフタレ−ト(東亜合成化学工業株式
会社製商品名「アロエンクスト5500 、等)、(メ
タ)アクリロイルオキシプロピルモノサクシネート及び
無水マレイン酸モノヒドロキシエチル(メタ)アクリレ
ート等を挙げることができる。
■ラクトンと末端に水酸基を有する(メタ)アクリル酸
との反応生成物。
ラクトンとしてεカプロラクトン等を、文末端に水酸基
を有するアクリル酸或いはメタアクリル酸(以下、(メ
タ)アクリル酸と略称する)としては2−ヒドロキシエ
チル(メタ)アクリル酸等を用いることができ、具体的
な化合物としては、これらを反応させることにより得ら
れる、分子末端にカルボキシル基を有する化合物(例え
ば、東亜合成化学工業株式会社製商品名「アロニックス
M−5300J等)を挙げることができる。
■その他の化合物。
具体的な化合物としては、アクリル酸やそのダイマー(
ロームアンドハース社製商品名r(IM−824」、東
亜合成化学工業株式会社製商品名「アロニックスト56
00 J等)等の化合物を挙げることができる。
上記■〜■に例示した化合物の1種又は2種以上を、本
発明組成物中の(a)成分として配合することにより、
硬化物のアルカリ処理による111#性が良好な組成物
を得ることができるが、特に、アクリル酸ダイマー(東
亜合成化学工業株式会社製商品名「アロ二ノクスM−5
600」)、無水マレイン酸モノヒドロキシエチル(メ
タ)アクリレートは、比較的粘度が低く(25°Cにお
ける粘度が200〜400cps) 、低粘度な組成物
を得るために、好ましいものである。
上記(a)成分の好ましい配合量は、(a)成分。
(b)成分及び(c)成分の合計量を100重世部(以
下、部とあるのは重量部とする)として、30〜70部
、より好ましい配合量は、40〜60部である。
配合量が30部より少ない場合、組成物の粘度は低くな
るが、そのアルカリ熔解・剥離性は充分ではなく、また
配合量が70部より多い場合、組成物の粘度が高く、穴
埋まり性が不充分となる恐れがある。
(b)成分は、分子中に一個の(メタ)アクリロイル基
を持つ低粘度化合物である。この(b)成分は、これを
本発明の組成物に配合することにより、組成物の粘度を
25℃において粘度が100cpS以下まで低くするた
めの成分であり、(b)成分としては、25°Cにおけ
る粘度が20cps以下のものが好ましい。
(b)成分として好適な化合物としては、例えば、ヒド
ロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピ
ル(メタ)アクリレート、アクリルアミド、ジアセトン
アクリルアミド、ジメチルアクリルアミド、ベンジル(
メタ)アクリレート、テトラヒドロフルフリル(メタ)
アクリレート、2−エチルへキシル(メタ)アクリレー
ト、ポリアルキレン(炭素数が2〜3)グリコールモノ
アルキル(炭素数が1〜9)エーテルのモノ(メタ)ア
クリレート、ポリエチレングリコールモノ (メタ)ア
クリレート及びフェノキシエトキシエチルアクリレート
(東亜合成化学工業株式会社製商品名「アロニノクスM
−101J )等が挙げられ、これらの1種又は2種以
上が使用される。
上記の化合物は、常圧において100°C以上の沸点を
有するため、化合物を取扱う際の皮膚に対する刺激性が
低いという利点を有する。
(b)成分の好ましい配合量は、(a)成分、(b)成
分及び(c)成分の合計量を100部として、35〜6
5部である。成分(b)が、35部より少ないと、組成
物の粘度は高いものとなり、65部より多いと、硬化樹
脂膜の耐エツチング性が不十分となる恐れがある。
(c)成分は分子中に、二個以上の(メタ)アクリロイ
ル基を持つ化合物であり、例えば、以下のものがある。
■ポリオールポリ (メタ)アクリレート。
多価アルコールと(メタ)アクリル酸との反応生成物で
あり、多価アルコールとしては、ポリエチレングリコー
ル、ポリプロピレングリコール等のポリグリコール、ト
リメチロールプロパン及びペンタエリスリトール等を用
いることができる。具体的な化合物としては、ポリプロ
レングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレン
グリコールシ(メタ)アクリレート、トリメチロールプ
ロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトー
ルトリ(メタ)アクリレート等を挙げることができる。
また、多価アルコールにエチレンオキシド、プロピレン
オキシド等のアルキレンオキサイドを付加させた化合物
と(メタ)アクリル酸との反応生成物、及びリン酸等の
酸に末端水酸基を有する(メタ)アクリレートを反応さ
せて得られるリン酸アクリレート等の二官能性、三官能
性の化合物等も用いることができる。
■ポリエステルポリ (メタ)アクリレート。
ポリエステル型の多価アルコールと(メタ)アクリル酸
との反応生成物例えば、アジピン酸、フタル酸等の二塩
基酸及びその無水物とジエチレングリコール、トリメチ
ロールプロパン、ペンタエリスリトール等の多価アルコ
ールと(メタ)アクリル酸との反応によって得られた多
官能の化合物を用いることができる。
■エポキシ(メタ)アクリレート。
分子中に2個以上のエポキシ基を有するエポキシ化合物
のエポキシ基と(メタ)アクリル酸とを反応させて得ら
れる化合物であり、例えば、ビスフェノールAのジグリ
シジルエーテル等の多価アルコールのポリグリシジルエ
ーテルと(メタ)アクリル酸との反応によって得られる
多官能の化合物が挙げられる。
上記化合物の1種又は2種以上を本発明の組成物中に添
加することにより、組成物の硬化性及び硬化樹脂膜の耐
エツチング性を高めることができる。なお、上記の化合
物は、常圧において100°C以上の沸点を有し、化合
物を取扱う際の皮膚に対する刺激性が低いという利点が
ある。
(c)成分の好ましい配合量は、(a)成分。
(b)成分及び(c)成分の合計量を100部として1
〜30部、より好ましい配合量は3〜10部である。配
合量が1部より少ないと、組成物の硬化性が低下し、さ
らに硬化樹脂膜の耐エツチング性も低下する。又、30
部より多いと、硬化膜のアルカリ溶解・剥離性が不十分
なものとなる恐れがある。
(d)成分は、レベリング剤である。
この成分は、組成物の穴埋まり性及び硬化樹脂膜の表面
平滑性を調整することを可能とするもので、−船釣な界
面活性剤を用いることにより、充分目的が達成される。
具体的な化合物としては例えばノニオン系のフッ素化ア
ルキルエステルであるフロラードFC−430(住友ス
リーエム株式会社製)、メガファンクF−177(大日
本インキ株式会社製)等が挙ましい、 0.01部未満
では、穴埋まり性及び表面平滑性等の特性の付与が困難
であり、5部を越えると逆に硬化樹脂膜がヒビ割れたり
(ハジキと略称する)、膨れたりする等の表面不良が生
じ易(なる、成分(d)のより好ましい使用量は、0.
05〜1部である。
(e)その他の成分。
樹脂組成物の光硬化性を充分に発揮させるため、−i的
に使用されている増感剤、例えば、ベンゾフェノン及び
その誘導体、ベンゾイン、ヘンジインアルキルエーテル
、ヘンジルメチルケクール及びl−ヒドロキシシクロへ
キシルフェニルケトン(チバガイギー社製イルガキュア
184)等を配合することができる。
その配合量は、(a)成分、(b)成分及び(c)成分
の合計1100部に対して、1〜10部とするのが好ま
しい。1部未満では光重合の開始を促進する効果が不十
分になり、10部を越えると硬化被膜に真に必要な成分
を減少させて、硬化樹脂膜の目標とする特性が低下して
くる。
(e)成分のより好ましい使用量は、2〜8部である。
本発明の組成物は、25°Cにおける組成物の粘度が1
00cps以下のものであって、より好ましい粘度は2
0cps以下であり、組成物の粘度は上記(a)〜(e
)の各種成分を選択して使用することにより容易に調整
することができる。25°Cにおける組成物の粘度が1
00cpsを越えた場合、直径100〜200μmの半
球形凹部を有する材料の表面を均一に濡らして穴を埋め
る事が困難になる。
本発明の樹脂組成物を得るには、通常の混合法により各
成分を均一に混合すればよく、各種成分を混合する順序
、混合装置に特別の限定はない。
但し、室温において固体の成分を混合する場合は、その
成分が融解する温度まで加熱して混合を行う。
本発明の樹脂組成物を塗布する方法としては、スプレー
、フローコート及びディンプコート等通常の塗布方法を
用いることができる。なお、樹脂塗膜を室温以上の温度
に加熱することは、組成物の粘度低下により穴埋まり性
を高めることができ、装置等の制限がなければ、好まし
い操作である。
本発明組成物の活性エネルギー線照射による硬化、及び
硬化物のアルカリ処理は、常法に従って行えば良い。
[実施例及び比較例〕 次に実施例及び比較例を挙げζ、本発明をさらに詳細に
説明する。
なお、組成物及びその硬化物における各種特性の評価は
以下の方法により行った。
〈粘度〉 25°C或いは50°Cにおける組成物の粘度をE型粘
度計を用いて測定した。
〈穴埋まり性〉 一次エッチングを行ったシャドウマスクに本発明の樹脂
組成物を塗布したときの穴埋まり状態を目視により判定
したや O全く気泡が無い。
八 一部の穴に気泡が有る。
× 全面に気泡が有る。
〈表面平滑性〉 シャドウマスク上に塗布した樹脂組成物を、紫外線の照
射により硬化させた後、硬化物の表面状態を目視にて判
定した。
○ 欠陥無し。
△ 一部、欠陥有り。
× ハジキ或いは凹凸が多数発生した。
く耐エツチング性〉 硬化樹脂膜を形成させたシャドウマスクを、43%のF
eCl5に60°Cで30分間浸漬した後、硬化樹脂膜
の表面状態を目視にて判定した。
○ 全く変化無し。
八 着色有り。
× 膨らみ或いは剥がれ等が発生した。
くアルカリ溶解・剥離性〉 硬化樹脂膜を形成させたシャドウマスクを、20%のN
 a OH水溶液に80°Cで1分間浸漬した後、硬化
樹脂膜の溶解・剥離性を目視にて判定した。
◎ 完全に溶解・剥離した。
O完全には溶解しないが、剥離した。
× 11離しなかった。
実施例1 (a)成分としてアクリロイルオキシエチルモノフタレ
ート(東亜合成化学工業株式会社製商品名[アロニンク
スト5400J )を30部、(b)成分としてメトキ
シエチルアクリレート(東亜合成化学工業株式会社製商
品名「アクリレートC−IJ )を65部及び(c)成
分としてトリメチロールプロパントリアクリレート(東
亜合成化学工業株式会社製商品名「アロ二ンクスM−3
09J )を5部混合した組成物100部に対し、これ
を60’Cに加熱しながら、(d)成分としてメガファ
ンクP−177(大日本インキ化学工業株式会社製)0
.1部、■−ヒドロキシシクロへキシルフェニルケトン
(チバガイギー社製イルガキエ7184)5部を溶解混
合し、活性エネルギー線硬化型樹脂組成物を得た。
実施例2〜3 (a)成分、(b)成分及び(c)成分の配合比率を、
表1に示す通りに変えた他は実施例1と同様にして活性
エネルギー線硬化型樹脂組成物を得た。
比較例1 (d)成分の配合を省略した以外は実施例2と同様にし
て活性エネルギー線硬化型樹脂組成物を得た。
比較例2 (c)成分の配合を省略し、(b)成分を増量した以外
は実施例3と同様にして活性エネルギー線硬化型樹脂組
成物を得た。
上記実施例1〜3及び比較例1〜2による活性エネルギ
ー線硬化型樹脂組成物を、−次エッチングが終了したシ
ャドウマスクに、バーコーターを用いて膜厚50μmに
なるように塗布した。室温で3分間放置した樹脂塗膜に
対して、80kW/cm集光型高圧水銀灯を用いて紫外
線を照射し、樹脂塗膜表面のタックがないことから、樹
脂が硬化したことを確認した。塗膜性能を評価したとこ
ろ表1に示す結果が得られた。
また、実施例3の樹脂組成物を塗布して得た塗膜を、5
0’Cで三分間加熱した後、同様に80kW/cm集光
型高圧水銀灯を用いて硬化した。塗膜性能を評価したと
ころ、表1に示した△がOとなり、穴埋まり性を向上さ
せることができた。
実施例4 アクリロイルオキシエチルモノサクンネート(東亜合成
化学工業株式会社製商品名「アロニックスM−5500
J )を60部、東亜合成化学工業株式会社製商品名「
アクリレートC−1」を20部、ヒドロキシプロピルア
クリレート(Hr’A)を17部、東亜合成化学工業株
式会社製商品名「アクリノクス門−309」を3部、メ
ガファンクF−177を0.1部及びイルガキュア18
4を5部、実施例1と同様に混合し活性エネルギー線硬
化型樹脂組成物を得た。
実施例5 アクリル酸ダイマー(東亜合成化学工業株式会社製商品
名「アロニックスM−5600」)を60部、ジメチル
アクリルアミド(DMAA)を30部、ポリエステルポ
リアクリレート(東亜合成化学工業株式会社製商品名「
アロニックスト8060J )を】0部、フロラードF
C−430(住友スリーエム株式会社製)を1部及びイ
ルガキュア184を5部、実施例1と同様に混合し活性
エネルギー線硬化型樹脂組成物を得た。
実施例6 東亜合成化学工業株式会社製商品名「アロニックスト5
400 Jを40部、TIIF門Aを30部、東亜合成
化学工業株式会社製商品名「アクリレートC−I Jを
25部、ジエチレングリコールジアクリレ−1・(東亜
合成化学工業株式会社製商品名[アロニソクスM−22
0J )を5部、メガファックF−177を1部及びイ
ルガキュア184を5部、実施例1と同様に混合し活性
エネルギー線硬化型樹脂組成物を得た。
実施例7 東亜合成化学工業株式会社製商品名「アロニンクスM−
5400Jを50部、D1静を20部、フェノキシエト
キシエチルアクリレート(東亜合成化学工業株式会社製
商品名「アロニノクスM−101J )を25部、ポリ
エステルポリアクリレート(東亜合成化学工業株式会社
製商品名「アロニソクスM−8060r )を5部、メ
ガファックF−177を0.05部及びイルガキュア1
84を5部を実施例1と同様に混合し活性エネルギー線
硬化型樹脂組成物を得た。
実施例8 東亜合成化学工業株式会社製商品名[アロニソクスM−
5400Jを30部、東亜合成化学工業株式会社製商品
名「アロニックスト5500 Jを20部、テトラヒド
ロフルフリルメタクリレート(TIIFMA )を20
部、DMAAを20部、東亜合成化学工業株式会社製商
品名「アロニックスト220」を10部、フロラードF
C−430を0.1部及びイルガキュア184を5部、
実施例1と同様に混合し活性エネルギー線硬化型樹脂組
成物を得た。
上記の活性エネルギー線硬化型樹脂組成物を、−次エン
チングが終了したシャドウマスクに、バーコーターを用
いて膜厚50μmになるようにt布した。塗布後室温で
3分間放置した後、80kW/cm集光型高圧水銀灯を
用いて硬化させた。塗膜を評価したところ表2に示す結
果が得られた。
(ハ)(発明の効果〕 本発明の組成物は、活性エネルギー線の照射によって容
易かつ速やかに硬化し、アルカリ溶解・Ill 画性を
有する硬化物を形成する低粘度の樹脂組成物であり、例
えばシャドウマスクの製造工程の一段階である、−次エ
ソチング後の裏止め材用樹脂組成物として特に有用なも
のである0本発明により提供される活性エネルギー線硬
化型樹脂組成物を用いて、シャドウマスクを製造するこ
とによって、穴埋まり性、表面平滑性、硬化性、耐エン
チング性及びアルカリ溶解・剥離性等の特性を満足し、
白ピン、黒ピン、残存塗膜による穴ずまり等の欠陥を生
じないシャドウマスクを製造することが出来る。
本発明組成物は上記のような特長を有するので、シャド
ウマスク製造時の裏止め材用樹脂組成物以外の多くの分
野で例えば、注型材料、塗料又は成形材料として利用さ
れるものである。
又、本発明組成物においては有機溶剤を使用しないでも
良いので、アルカリ可溶性の膜形成樹脂を有機溶剤に溶
解した組成物を用いる従来法において必要な有a溶剤を
蒸発させる為の乾燥炉及び溶剤の回収装置は不要であり
、又原t1取扱時の有機溶剤の毒性を懸念する必要がな
く、乾燥時の引火及び爆発等の危険性も予防できる。
しかも、有機溶剤の蒸発を伴う乾燥工程を必要としない
短時間硬化が可能であり、エネルギーコストの低減と火
災発生の防止が達成され、既存の工程を改良できる点で
有用であり、その工業的価値は極めて大である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、下記(a)、(b)、(c)及び(d)からなり、
    25℃における粘度が100cps以下であることを特
    徴とする活性エネルギー線硬化型樹脂組成物。 (a)分子中に、一個のカルボキシル基及び一個のアク
    リロイル或いはメタアクリロイル基を持つ化合物 (b)分子中に、一個のアクリロイル或いはメタアクリ
    ロイル基を持つ低粘度化合物 (c)分子中に、二個以上のアクリロイル或いはメタア
    クリロイル基を持つ化合物 (d)レベリング剤
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