JPH01261239A - 繊維状無機物の製造方法 - Google Patents

繊維状無機物の製造方法

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JPH01261239A
JPH01261239A JP8699288A JP8699288A JPH01261239A JP H01261239 A JPH01261239 A JP H01261239A JP 8699288 A JP8699288 A JP 8699288A JP 8699288 A JP8699288 A JP 8699288A JP H01261239 A JPH01261239 A JP H01261239A
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Koji Yokoi
浩司 横井
Toshiaki Mizuno
俊明 水野
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Nippon Sheet Glass Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野〕 本発明は、繊維状無機物の製造方法、特にゾル−ゲル法
による繊維状無機物の製造方法に間する。
〔従来の技術〕
金属アルコキシドからガラス、セラミックス等の一機物
を製造する方法は、一般にゾル−ゲル法と呼ばれている
。このゾル−ゲル法により繊維を紡糸しようとする場合
、以下の手順をとる。金属アルコキシドに水、触媒及び
必要に応じて溶媒を混合し、加水分解・重合の反応を起
こさせると溶液の粘度は徐々に上昇する。ある程度の粘
度に達したところで紡糸が可能となり、繊維状ゲルを製
造できる状態となる。その後も粘度は増加し続け、ある
粘度以上になったとき繊維が曳けなくなり、最後には、
ゾル溶液はゲル化し流動性を示さなくなる。すなわち、
紡糸ができるのは、ゾル18i(1のある限られた領域
の粘度範囲だけであることが知られている。幸塚らによ
れば、ゾル溶液の粘度が10〜102 the71−の
範囲で紡糸が可能であると述べられている(幸塚広光ら
: 昭和62年窯業協会年会講演予稿集、  p、37
1−372. 1987)。
通常、金属アルコキシドの粘度の増加は、最初は緩慢で
あるが、時間と共に早くなり、特に紡糸可能な高粘度域
では粘度の増加が急激に起こる。
したがって、紡糸可能時間が非常に短いという問題があ
る。
作花は、溶成に添加する水分の割合を制限することによ
り、ゾル溶液の粘度の増加を途中から減少させることが
できることを示した(作花済夫:溶融塩、27 [1]
 、p、27−47.1984)。
ラコース(LaCourse)らは、添加する水分量を
制限したうえに雰囲気の湿度の制限を行い、粘度の増加
を抑制している。さらに、粘度が高くなった段階でアル
コールを添加し粘度を低くするという操作を繰り返すこ
とにより、紡糸可能粘度を維持している時間の長大化を
図っている(す、C,LaC。
urse、et al、:Journal of th
e An+erican CeramicSociet
y、67 [10] 、C2O0−C2O1,1984
)。
また、太田らは、シリカゾルに一般弐Yl(Y2)(Y
z)SiXで表される、3個の有機官能基Y1、Y2、
Y3と1個の加水分解基Xとを有するSi化合物を添加
し、粘度の増大速度を抑えようとする方法を開発してい
る(特開昭62−297237 )。
〔発明が解決しようとする課題〕
前述のように、通常、金属アルコキシドの粘度の増加は
、最初は緩慢であるが、時間と共に早くなり、特に紡糸
可能な高粘度域では粘度の増加が急激に起こり、安定し
て紡糸を行うことができず、また、紡糸可能な粘度領域
を維持している時間が非常に短く、効率よく紡糸を行う
ことが困難である。したがって、゛この紡糸可能粘度域
における粘度の変化を少なくし、紡糸可能時間を長くす
ることが、安定に効率よく繊維を紡糸するための要件と
なる。
前述の作花の、水分量を制限する方法においては、ある
粘度に達した時点で、?4液中の水分がほぼなくなりそ
れ以上反応が進みにくくなるために、粘度の増加が抑制
されるのである。この方法で粘度の増加を抑制し紡糸を
行う場合、紡糸中の繊維状ゾルには反応を進ませるのに
必要な水分がなく、空気中の水分で加水分解・1合が起
きるだけである。したがって、反応が遅く、固化しゲル
状繊維となるまでに時間がかかる。このように紡糸した
!a維吠ゾルの固化がすぐに起こらない場合、糸切れを
起こしたり、あるいは巻取り時にa維同士及び繊維と巻
取り部が付着してしまうという問題を生じ、長さが大き
な繊維状ゲルを得ることができない。
ラコース(LaCourse)らの方法も同様であり、
水分量を制限している上に雰囲気の湿度を低くしている
ので、紡糸時の反応はさらに遅く、繊維状ゲルの同化は
遅くなる。また、アルコールを添加して粘度を低くする
場合においては、シリカ分が希釈されるためにさらに反
応は遅くなり、繊維状ゲルの固化は非常に遅くなる。
また、前述の、シリカゾルに3個の官能基と1個の加水
分解基を有するSi化合物を添加する方法(特開昭62
−297237)は、シリカゾルを構成するSi骨格の
末端の一部を3個の有機官能基を有するSi化合物で封
鎖し、シリカゾルの反応性を抑制しようとするものであ
る。この場合、一部ではあるがシリカゾルの反応性を止
めてしまうために、紡糸中の&1維の同化が遅くなり、
上述と同様な問題を生じるものと思われる。
本発明は、紡糸可能な粘度領域における粘度の変化を少
なくし紡糸可能な粘度を維持している時間の長大化を図
り、同時に紡糸中の繊維の同化をすばやく起こきせ、安
定して効率良く長さの大きな繊維を紡糸することを目的
とするものである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは、既に一般式M (OR) nで表される
金属アルコキシドに一般式R′、、M ’ (OR”)
、で表される有機金属化合物を混合しこれを原料として
、所定量の水、触媒及び必要に応じて溶媒を添加し加水
分解・重合反応させ粘a溶液を得、その溶液から紡糸を
行った繊維を焼成することにより、容易に良好な曳糸性
を持つゾルi8液を作製することができ、かつ、断面形
状がほぼA円である無機繊維を製造できることを示した
(昭和63年3月″日出願、 「無機繊維の製造方法」
特願昭63−57468)。
今回、本発明者らは、前述の問題点を解決するために鋭
意研究の結果、この金属アルコキシドと有機金属化合物
を混合したゾル溶液を、冷却し低温で保持することによ
り、紡糸可能粘度域における粘度の増加を抑制し紡糸可
能時間の長大化を図り、冷却を行わない場合に比較しざ
らに曳糸性が向上し、また、紡糸後の同化が早く、長さ
の大きな[Iが安定に効率よく紡糸できることを発見し
た。
すなわち、本発明は、一般式M(OR)。で表される金
属アルコキシド及び一般式R′。−、M’(OR″)、
で表される有機金属化合物を含む原料に、水、触媒及び
必要に応じて溶媒を添加して加水分解・重合反応を起こ
させて粘稠なゾル溶液を得、そのゾル溶液から紡糸し、
その紡糸によって得られた繊維を加熱焼成して繊維状無
機物を製造する方法において、前記の添加水分屋を0.
95≦P (H2O)≦2.0とし、かつ前記反応を1
0〜80℃の温度で行い、次いで前記ゾル溶液を冷却し
て、溶液の温度を0〜−50℃に保持した状態で紡糸を
行うことを特徴とする繊維状無機物の製造方法である。
ここで、 M、M’: それぞれ独立にSi、B、Ti、Zr及び
Alの中から選ばれた金 属元素。
jlは3または4、mは1ないし(n−1)の整数 R,R′、R”: それぞれ独立にCH3、C3I%、
C5H7及びCaHsの中から選ばれるアルキル基。
P(H2O): 理論的に加水分解・重合を完全に起こ
すのに必要な水のモル数 に対する、添加する水のモル比。
である。
種々の数のOR基を持つ金属アルコキシドと有機金属化
合物を混合する場合、理論的に加水分解・重合を完全に
起こすのに必要な水のモル数 SWは次式で求められる
sw=ξ8合・・M・/2 ここで、 八に: 金属アルコキシド、有基 金属化合物のモノマー1 個あたりのOR基の舷。
Mk: 金属アルコキシド、有機 金属化合物のモル数。
n: 混合した金属アルコキシ ド、有機金属化合物の種 類の数。
本発明において、ゾル溶液の冷却・低温保持を行うこと
により、粘度の急激な増加を抑制できる。
また、低温保持を行うごとにより、冷却を行わない場合
に比較し、ざらに曳糸性が向上する。その低温で保持さ
れたゾル溶液の紡糸を行った時、引き出されて繊維状に
なったゾルが、すばやくゲル状となり固化し、べたつき
がなくなる。したがって、紡糸性が非常に良好となり、
安定に効率よく紡糸を行うことができる。上記のfJl
jKは、以下のように説明される。金属アルコキシドM
(OR)。と有機金属化合物R′、−M ’ (OR”
)−は、冷却を行うことによりその加水分解・重合の反
応が抑制され、粘度の増加が遅くなるが、M (OR)
 nはR′。−、M’(OR”)、に比して温度(低下
)によって反応速度が敏感に変化(低下)することが確
かめられた。従って、おそらく、比較的高温領域ではM
 (OR)、の方がR′、−、M’(OR”)llより
反応速度が早く、また、比較的低I!!領域では、R′
−、M’(OR”)、の方がM(OR)。に比して相対
的に反応速度が早くなり、したがって、冷却を行った場
合には、加水分解基の数の少ないR′、−、M’(OR
”〉、の反応が主として起こり、曳糸性の発現の必要条
件とされている長鎖状高分子を形成しやすくなるものと
思われる6、また、その低温ゾル溶液から紡糸を行った
場合、溶液から曳き出された繊維状ゾルは、紡糸雰囲気
が溶液温度より高温であり、しかも、水分が殆とないか
あるいは反応を起こさない高分子が形成されているなど
の反応抑制要因がないため、加水分解・縮合反応が早く
なり、ゲル化・固化がすばやく起こる。もし原料として
金属アルコキシドM (OR)。が単独で使用された場
合には、これはR′。−、M’(OR”)、よりも加水
分解基の数を多く有するので、上記のような長鎖状高分
子の形成よりもむしろ、網状高分子を形成しやすくなり
、曳糸性を妨げる結果となる。また原料とし゛C有機金
属化合物R′、、M ’ (OR”)、が単独で使用さ
れた場合には、ゾル溶液を紡糸に必要な粘性にまで増加
させるまで多くの時開を要し、また、その粘性にまで到
達させることができない場合も生じる。
本発明において、原料中に混合する有機金属化合物R′
□−,M’(OR”)、は1種または2種以上適当なも
のを選ぶことができる。最も好ましいのは、M(OR)
−とR’2M’(OR”)2の組合せである。
有機金属化合物は、金属アルコキシドと有機金属化合物
の合計モル数に対し、0.2〜0.8のモル     
比で混合することが好ましい。
溶媒は、添加しなくても良いが、溶液調合時に白濁を起
こしたりして調製できない場合は添加しでも良い、溶剤
としては、メタノール、エタノール、プロパツールなど
のアルコール類が好ましい。
金属アルコキシドと有機金属化合物の合計モル数に対し
、好ましくはO−1,00モル比の溶剤が用いられる。
また、触媒として、例えば塩酸、硝酸、炭酸などの無機
酸その他の酸が用いられ、通常、該金属アルコキシドと
有機金属化合物の合計のモル数に対して、好ましくは0
.001〜0.1モルの量の触媒が用いられる。
水分量のaS限定は以下の理由による。
P (H2O)<0.95では、溶液から紡糸中の″碓
の固化が遅く、紡糸性が悪い、これは、前述のように、
添加した水分量が少なく、水分が反応で消費されゾル溶
液中の水分が非常に少なくなるために、紡糸中a維の反
応がきわめて遅くなるからである。P (H2O) >
 2.0では、ゾル溶液中に粘度の高い球状物質が形成
され、良好な曳糸性を示さない。特に好ましいP(H2
O)の範囲は1.0〜1.5である。
本発明いおいて、原料に、水、触媒及び必要に応じて溶
媒を添加して加水分解・重合反応させる際の反応温度、
および冷却・保持温度の範囲限定は以下の理由による。
加水分解・重合反応の温度が10℃より低いと、反応が
遅く粘度の増加に時間がかかりすぎる。加水分解・重合
反応温度が80℃より高いと、M(OR)nの反応がR
′、、M’ (OR”) 、の反応に比較し非常に早く
なり、網目状高分子を形成してしまうので曳糸性がなく
なる。この温度は、より好ましくは、30〜60℃の範
囲である。
冷却温度が0℃より高いと、粘度増加を抑制する効果が
少ないし、また、曳糸性の向上に及ぼす効果も少ない、
逆に冷却温度が一50℃より低いと、冷却装置あるいは
エネルギー消費なとてコストがかかる、あるいは、N 
r&がン東りつくなとの問題を生じる。冷却は、段階的
に行っても良い。冷却のタイミングについては、まだゾ
ル溶液の粘度が低いうちに冷却を行ったのでは、粘度が
上昇して紡糸可能になるまでの時間がかかりすぎる。紡
糸可能状態の粘度になったところで、急速に冷却を行い
低温で保持しても良いが、粘度が紡糸可能な高粘度にな
ってから冷却を行うと、粘度が高いために攪拌を充分に
行うことが困難であり溶液の温度低下速度が遅く、その
間に反応が進みすぎる、あるいは、溶液の温度分布が不
均一になり反応が不均一となるなとの問題を生じる場合
もある。また、上述の曳糸性の向上に及ぼす影響が少な
い。
そのため、紡糸可能粘度に達する前に冷却を行い、充分
に溶液全体が均等にすばやく冷却され、また、曳糸性を
良好にするようにした方がより好ましい。
また紡糸中の雰囲気の温度をゾル溶液の冷却保持温度よ
りも少なくとも10℃、好ましくは少なくとも2O℃高
く保つことが、ゾル繊維を迅速に固化させるために好ま
しい。
ゾルI¥#液の粘度が lO〜102*’?2−の範囲
で紡糸が可能であることが確かめられた。溶液の冷却を
行うタイミングとしては、溶液の粘度が1〜10 本°
7ス゛の範囲、より好ましくは3〜6本°rス゛の範囲
にあるときに行うのが適当である。
加水分解・重合反応温度、冷却・低温保持の温度及び冷
却を行うタイミングは、最初のWJnの調合割合、反応
温度により粘度の変化が異なってくるので、それぞれの
場合に応じて決める。これは、実験的に求めることがで
きる。
また、紡糸を行ったI雄状ゲルを、100〜12O0℃
で焼成を行うことにより、繊維状無機物を得ることがで
きた。
〔実施例〕
金属アルコキシドとしてS i (OC2H5)4、有
機金属化合物としT (CH3) 2S i (OC2
H3)2、溶媒としてエタノール、触媒として塩酸、お
よび水を所定のモル比で混合を行い所定の温度で3時間
〜10時間保持し反応を進め、粘稠溶液とした。所定の
粘度に達した時点で冷却を行い約10分で所定の温度に
達しその温度で保持し、紡糸性、紡糸可能な状態を維持
している時開′rηspを調べた。紡糸性は、冷却した
溶液中に直径5 mmのテフロン棒を浸し常温(2O℃
)の雰囲気中で直径が約0.01mmの繊維を引き上げ
ることにより、調べた。良好な曳糸性を示し、紡糸後す
ばや゛く固化し固体状繊維となったものを、紡糸性良好
とした。TηSρは、溶液の粘度が10〜1024’?
スーの範囲にあった時間で示した。
調合割合、加水分解・重合反応の温度、冷却温度、冷却
時の溶液の粘度、紡糸性及び紡糸可能な状態を推持して
いた時間TηSρを表1に示す0表1には同時に比較例
も示しである。表1において紡糸性の良否をO◎×であ
られしている。Oは紡糸性良好:◎は紡糸性が非常に良
好で実質上連続しているか、または長さの大きな、例え
ば50cm以上の長さの繊維を製造することができるこ
とを示している。Xは紡糸性不良を示している。
冷却を行わなかった比較例1ては、紡糸可能状態を維持
していた時間Tηspが2O秒以下であり非常に短く、
安定に紡糸を行うことが困難であった。
水分添加量が少なかった比較例2においては、繊維状ゾ
ルは曳けるが、すぐには固化せず、糸切れを起こし、ま
た、繊維が付着を起こし、巻取りができなかった。水分
添加量の多い比較例3では、ゾル溶液中に粘性の高い球
状物質(だま)ができ、太く不均質で短い繊維しか曳け
ず良好な曳糸性を示さなかった。S i (OC2H5
)aのみで調製した比較例4は、曳糸性がほとんどなく
、繊維を曳くことができなかった。
これら実施例により紡糸を行った繊維状ゲルを、約80
0℃で焼成を行うことにより、シリカ繊維が得られた。
〔発明の効果〕
本発明によれば、紡糸可能な粘度域における粘度の変化
を少なくし、紡糸可能な粘度を維持している時間の長大
化ができ、同時に紡糸中の繊維の固化をすばやく起こさ
せ、安定に効率よくゾル溶液から長さの大きな繊維を紡
糸することができる。
表1 表1(続き)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)一般式M(OR)_nで表される金属アルコキシ
    ド及び一般式R′_n_−_mM′(OR″)_mで表
    される有機金属化合物を含む原料に、水、触媒及び必要
    に応じて溶媒を添加して加水分解・重合反応を起こさせ
    て粘稠なゾル溶液を得、そのゾル溶液から紡糸し、その
    紡糸によって得られた繊維を加熱焼成して繊維状無機物
    を製造する方法において、前記の添加水分量を0.95
    ≦P(H_2O)≦2.0とし、かつ前記加水分解・重
    合反応を10〜80℃の温度で行い、次いで前記ゾル溶
    液を冷却して、溶液の温度を0〜−50℃に保持した状
    態で紡糸を行うことを特徴とする繊維状無機物の製造方
    法。 ここで、 M、M′:それぞれ独立にSi、B、Ti、Zr及びA
    lの中から選ばれた金 属元素。 nは3または4、mは1ないし(n−1)の整数 R、R′、R″:それぞれ独立にCH_3、C_2H_
    5、C_3H_7及びC_4H_9の中から選ばれるア
    ルキル基。 P(H_2O):理論的に加水分解・重合を完全に起こ
    すのに必要な水のモル数 に対する、添加する水のモル比。
  2. (2)前記ゾル溶液の冷却を、その溶液の粘度が1〜1
    0ポアズの範囲で行う特許請求の範囲第1項に記載の繊
    維状無機物の製造方法。
  3. (3)前記紡糸を前記冷却ゾル溶液の温度よりも高い温
    度の雰囲気中で行う特許請求の範囲第1項に記載の繊維
    状無機物の製造方法。
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