JPH01256576A - ノングレア性ハードコート被膜 - Google Patents

ノングレア性ハードコート被膜

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JPH01256576A
JPH01256576A JP8447488A JP8447488A JPH01256576A JP H01256576 A JPH01256576 A JP H01256576A JP 8447488 A JP8447488 A JP 8447488A JP 8447488 A JP8447488 A JP 8447488A JP H01256576 A JPH01256576 A JP H01256576A
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JP
Japan
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group
vehicle
coating
nonglare
film
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Application number
JP8447488A
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Inventor
Hiroshi Hosono
博 細野
Takashi Taniguchi
孝 谷口
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、ノングレア性く反射防止性)と耐摩耗性、耐
擦傷性に優れた表面を有するハードコート被膜に関する
ものである。
本発明のハードコート被膜は、特にCRTの前面板、タ
ッチパネル、ショーケース、メーターカバー等各種デイ
スプレィ前面板、各種のつや潤し成型品として好適に、
用いられる。
[従来の技術] 今日、大型コンピューターの端末機器などのデイスプレ
ィ使用機器が急増し、特にデイスプレィ前面での反射光
の存在による眼精疲労問題、不快感、作業能率の低下と
いう問題が浮び上がっている。このような問題を無くす
るため、デイスプレィの前面にノングレア性を与えて、
まぶしさを抑えることのできるハードコート被膜の要望
が強く、種々の開発が行われている。被膜の種類として
は、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、メラミン樹脂な
どを主成分とした合成樹脂成形品、亜鉛鋼板、アルミ鋼
板、ステンレス鋼板等の被膜の開発が行われ、例えば、
特開昭62−7768号公報、特開昭62−18388
6号公報、特開昭62−243662号公報などに記載
されている。
また、特開昭62−1923/15号公報には、エポキ
シシラン、アルコキシシランおよびシリカ微粒子からな
る、表面硬度、耐摩耗性、可撓性などに優れた化合物が
示されている。
[発明が解決しようとする課題] 特開昭62−7768号公報などの方法は、紫外線照削
装置、電離放射線照射装置や鋳型という特殊な成形装置
が必要であり、成型されたノングレア性を有する表面は
硬度の低いものであり、実用耐久性に耐えるものではな
かった。
また、特開昭82−19023/I@公報の化合物は、
ノングレア性については、検討されたものではなかった
本発明の目的は、上記のような従来技術の欠点を解消し
ようとするものであり、優れたノングレア性を有し、か
つ膜の硬度゛、耐摩耗性、耐隙傷性の向上によりすぐれ
た耐久性を有するハードコート被膜を提供することにお
る。
[課題を解決するための手段] 本発明者らは、かかる目的を達成するために鋭意検討し
た結果、下記の構成からなる本発明を完成するに至った
「 平均粒子径が5nm〜200nmであるシリカゾル
、5nm〜5Qnmの粒径を有する一次粒子からなる二
次凝集体であり、粒径が1μm〜100μmであるシリ
カ微粉末およびビヒクルとを主成分とすることを特徴と
するノングレア性ハードコート被膜。」 本発明におけるシリカゾルとは、高分子量無水ケイ酸お
よび/またはアルコールなどの有機溶媒中のコロイド状
分散体である。その平均粒子径としては約5〜200n
mのものが好ましく使用されるが、約7〜5Qnmの径
のものがさらに好ましい。
平均粒子径が約5nmに満たないものは分散状態の安定
性が悪く、品質の一定したものを得ることがむずかしい
傾向にあり、また200nmを越えるものは、生成塗膜
の透明性が不充分であり、濁りが表れる場合がある。ま
た、平均粒子径の異なるシリカゾルを2種以上使用する
ことも充分可能である。
本発明のシリカ微粉末とは、1次粒子径が5nm〜50
nmであり、かつ、その2次凝集体の粒径が1μm〜”
tooLtnのものであり、湿式法または乾式法シリカ
のどちらの製造方法で合成されたものでもよい。シリカ
微粉末はその分散性、分散安定性が良好であることから
、多孔性で内部表面積を有する物を用いるのが好ましい
。中でも疎水性シリカは分散性の点で最も好ましい。
シリカ微粉末はノングレア性発現のための成分であり、
平均粒子径の違い、分散度の違い、添加量の調整等によ
りノングレア性が著しく異なるため、使用目的に応じた
条件で用いられる。また、平均粒子径の異なるシリカ微
粉末を2種以上使用することも充分可能である。
本発明のビヒクル成分は、シリカゾル及びシリカ微粉末
を分散可能ならしめる目的で用いられ、分散可能ならし
めるものであればどのようなものでもよいが、特に高硬
度であり透明性が良いものとして有機ケイ素化合物およ
び/またはその加水分解物が用いられる。中でも特に下
記一般式(A>で表される有機ケイ素化合物および/ま
たはその加水分解物が好ましく用いられる。
RlaR”bs! (OR3)4−a−b   (△)
(ここで式中R1,R2は各々アルキル基、アルケニル
基、アリール基、またはハロゲン、エポキシ基、グリシ
ドキシ基、アミノ基、メルカプト基、メタクリルオキシ
基あるいはシアノ基を有する炭化水素基、R3は炭素数
が1〜8のアルキル基、アルコキシアルキル基、アシル
基、フェニル基であり、aおよびbはOまたは1である
。)具体的な代表例としては、メチルシリケート、エチ
ルシリケート、n−プロピルシリケート、i−プロピル
シリケート、n−ブチルシリケート、5ec−ブチルシ
リケートおよびt−ブチルシリケートなどのテトラアル
コキシシラン類、およびその加水分解物さらにはメチル
1〜リメ1〜キシシラン、メチル1〜リエトキシシラン
、メチル1〜リメトキシエ1〜キシシラン、メチルトリ
メトキシシラン、メヂルトリブトキシシラン、エチルト
リメトキシシラン、エチルトリエ1〜キシシラン、ビニ
ルトリメトキシシラン、ビニルトリアセトキシシラン、
ビニルトリアセトキシシラン、ビニルトリメトキシエト
キシシラン、フェニルトリメトキシシラン、フェニルト
リエトキシシラン、フェニルトリアセトキシシラン、γ
−クロロプロピルトリメi〜キシシラン、T−クロロプ
ロピルトリエトキシシラン、γ−クロロプロピル1〜リ
アセトキシシラン、3.3.3−トリフロロプロピルト
リメトキシシラン、γ−メタクリルオキシプロピルトリ
メトキシシラン、γ−アミノプロピル!・リメトキシシ
ラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、γ−メ
ルカプトプロピルトリメトキシシラン ルトリエ1〜キシシラン、N−β−(アミノエチル)−
γーアミノプロピルトリメトキシシラン、β−シアンエ
チルトリエトキシシラン、メチルトリフエノキシシラン
、クロロメチルトリメトキシシラン、クロロメチルトリ
メトキシシラン、グリシドキシメチルトリメトキシシラ
ン、グリシドキシメチルトリエトキシシラン、αーグリ
シドキシエヂルトリメトキシシラン、αーグリシドキシ
エヂルトリエトキシシラン、β−グリシドキシエチルト
リメトキシシラン、β−グリシドキシエチルトリエトキ
シシラン、α−グリシドキシプロピルトリメトキシシラ
ン、αーグリシドキシプロピルトリ工i〜キシシラン、
β−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、βーグ
リシドキシプロピルトリエi〜キシシラン、γーグリシ
ドキシプロピルトリメトキシシラン、γーグリシドキシ
プロピルトリエトキシシラン、γーグリシドキシプロピ
ルトリプロボキシシラン、T−グリシドキシプロピルト
リブトキシシラン、γーグリシドキシプロピルトリメト
キシエトキシシラン、γーグリシドキシプロピルトリフ
エノキシシラン、α−グリシドキシブチルトリメトキシ
シラン、α−グリシドキシブチルトリエトキシシラン、
β−グリシドキシブチルトリメトキシシラン、β−グリ
シドキシブチルトリエトキシシラン、γーグリシドキシ
ブチルトリメトキシシラン、T−グリシドキシブチルト
リエトキシシラン、δ−グリシドキシブチル・トリメト
キシシラン、δ−グリシドキシブチルトリエトキシシラ
ン、(3,4−エポキシシクロヘキシル)メチルトリメ
トキシシラン、(3.4−エポキシシクロヘキシル)メ
チル1リエトキシシラン、β−(3。
4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラ
ン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルト
リエ1〜キシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘ
キシル)エチル1〜リプロボキシシラン、β−(3.4
−エポキシシクロヘキシル)エチル上リブ1〜キシシラ
ン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルト
リメトキシエトキシシラン、β−(3,4−エポキシシ
クロヘキシル)エチルトリフエノキシシラン、γ−(3
,4−エポキシシクロヘキシル)プロピルトリエトキシ
シラン、’7”−(3.4−エポキシシクロヘキシル)
プロピルトリエトキシシラン、β−(3,4−エポキシ
シクロヘキシル)ブチルトリメトキシシラン、β−(3
.4−エポキシシクロヘキシル)ブチルトリメトキシシ
ランなどのトリアルコキシシラン、トリアジルオキシシ
ラン、またはトリフエノキシシラン類またはその加水分
解物およびジメチルジメトキシシラン、フェニルメチル
ジメトキシシラン、ジメチルジェトキシシラン、フェニ
ルメチルジェトキシシラン、γークロロプロピルメチル
ジメトキシシラン、T−クロロプロピルメチルジエトキ
シシラン、ジメチルジェトキシシラン、γーメタクリル
オキシプロピルメチルジメトキシシラン、γーメタクリ
ルオキシプロピルメチルジェトキシシラン プトプロピルメチルジメトキシシラン、γーメルカプト
プロピルメチルジェトキシシランミノプロピルメチルジ
メトキシシラン、T−アミノプロピルメチルジェトキシ
シラン、メチルビニルジメ1へキシシラン、メチルビニ
ルジェトキシシラン、グリシドキシメチルメチルジメト
キシシラン、グリシドキシメチルメチルジメトキシシラ
ン、、α−グリシドキシエチルメチルジメトキシシラン
、α−グリシドキシエチルメチルジェトキシシラン、β
−グリシドキシエチルメチルジメトキシシラン、β−グ
リシドキシエチルメチルジェトキシシラン、α−グリシ
ドキシプロビルメチルジメトキシシラン、α−グリシド
キシプロピルメチルジェトキシシラン、β−グリシドキ
シプロピルメチルジメトキシシラン、β−グリシドキシ
プロピルメチルジェトキシシラン、γ−グリシドキシプ
ロピルメチルジメトキシシラン、T−グリシドキシプロ
ピルメチルジェトキシシラン、γ−グリシドキシプロビ
ルメチルジプロボキシシラン、γ−グリシドキシプロピ
ルメチルジブ1〜キシシラン、γ−グリシドキシプロビ
ルメチルジメトキシエトキシシラン、γ−グリシドキシ
プロピルメチルジフェノキシシラン、γ−グリシドキシ
プロビルエチルジメトキシシラン、T−グリシドキシプ
ロビルエチルジェトキシシラン、γ−グリシドキシプロ
ピルエチルジプロボキシシラン、T−グリシドキシプロ
ピルビニルジメトキシシラン、T−グリシドキシプロピ
ルビニルジェトキシシラン、γ−グリシドキシプロピル
フェニルジメ1〜キシシラン、γ−グリシドキシプロビ
ルノエニルジエトキシシラン、などシアル]キシシラン
またはジアシルオキシシラン類またはその加水分解物が
その例である。
これらの有機ケイ素化合物は1種又は2種以上添加する
ことも可能である。とくに染色性付与の目的にはエポキ
シ基、グリシドキシ基を含む有機ケイ素化合物の使用が
好適である。
これらの有機ケイ素化合物はキュア温度を下げ、硬化を
より進行させるためには加水分解して使用することが好
ましい。
加水分解は純水または塩酸、酢酸あるいは硫酸などの酸
性水溶液を添加、攪拌することによって製造される。さ
らに純水、あるいは酸性水溶液の添加量を調節すること
によって加水分解の度合をコントロールすることも容易
に可能である。加水分解に際しては、一般式(A>の−
0R3基と等モル以上、3倍モル以下の純水または酸性
水溶液の添加が硬化促進の点で特に好ましい。
加水分解に際しては、アルコール等が生成してくるので
、無溶媒で加水分解することが可能であるが、加水分解
をざらに均一に行う目的で有機ケイ素化合物と溶媒を混
合した後、加水分解を行うことも可能である。また目的
に応じて加水分解後のアルコール等を加熱および/また
は減圧下に適当量除去して使用することも可能であるし
、その後に適当な溶媒を添り口することも可能である。
これらの溶媒としては、アルコール、エステル、エーテ
ル、ケトン、ハロゲン化炭化水素おるいはトルエン、キ
シレンなどの芳香族炭化水素などの溶媒が挙げられる。
またこれらの溶媒は必要に応じて2種以上の混合溶媒と
して使用することも可能である。また、目的に応じて加
水分解反応を促進し、ざらに予備縮合等の反応を進める
ために室温以上に加熱することも可能であるし、予備縮
合を抑えるために加水分解温度を室温以下に下げて行う
ことも可能であることは言うまでもない。
これらのシリカゾル、シリカ微粉末及びビヒクルの混合
割合はその要求性能により調整されるべきであるが、生
成被膜における添加割合は次の範囲で用いることが好ま
しい。すなわち、ビヒクル100重最部に対して、シリ
カゾルは50〜350重量部の範囲で用いられることが
好ましい。この範囲を越えると表面硬度の低下、塗膜の
白化、クラックなどが発生しやすい。ざらに好ましくは
65〜250重口部の範囲で用いられる。シリカ微粉末
は必要とするノングレア性によりその混合割合を決定す
ぺぎであるが、塗料安定性、塗布性、密着性の点から(
ビヒクル+シリカゾル)100重量部に対して0.1〜
20重足部のV1合で用いられることが好ましい。0.
1単品部未満では、充分なノングレア性が得られず、ま
た20重弓部を越える場合には、透明性が低下する傾向
にある。
本発明に用いられる塗布基板は何ら限定されるべきもの
ではなく、種々のプラスチック基板、無機ガラス基板あ
るいはアルミ基板やセラミックス基板に使用可能である
。その代表的なものとして、ポリ(ジエチレングリコー
ルビスアリルカ−ボネート (メタ)アクリレート樹脂、ポリエステル、ポリプロピ
レン、セルロース系樹脂、ガラスなどの透明基板、さら
にはアルミ鋼板、ステンレス鋼板、亜鉛鋼板などが用い
られる。これらの基板はその用途、目的に応じ表面のカ
ップリング剤処理、プライマー剤の塗装「、あるいは化
学的な酸、アルカリによる処理、物理的な各種の処理を
施して用いることも好ましく行われる。
本発明の被膜形成時に使用されるコーティング組成物に
は、硬化促進、低温硬化などを可能とす・る目的で各種
の硬化剤が併用可能である。硬化剤としては各種エポキ
シ樹脂硬化剤、あるいは各種有機ケイ素樹脂硬化剤など
が使用される。
これら硬化剤の具体的な例としては、各種の有機酸およ
びそれらの酸無水物、窒素含有有機化合物、各種金属錯
化合物おるいは金属アルコキシドさらにはアルカリ金属
の有機カルボン酸塩、炭酸塩などの各種塩が挙げられる
。これらの硬化剤は2種以上混合して使用することも可
能である。これら硬化剤の中でも本発明の目的には、塗
料の安定性、コーディング後の塗膜の着色の有無などの
点から、とくに下記に示すアルミニウムキレート化合物
が有用である。
ここでいうアルミニウムキレ−1・化合物とは、例えば
一般式AαXn Y3−nで示されるアルミニウムキレ
ート化合物である。
ただし式中 XはOL (Lは低級アルキル基)、Yは一数式M’ 
CC0CH2C0M2(’ 、M”はいずれも低級アル
キル基)で示される化合物に由来する配位子および一般
式 %式% 低級アルキル基)で示される化合物に由来する配位子か
ら選ばれる少なくとも1つであり、nはOllまたは2
である。
本発明の硬化剤として特に有用な一般式AQXoY3−
0で示されるアルミニウムキレート化合物としては、各
種の化合物をあげ得るが、組成物への溶解性、安定性、
硬化触媒としての効果などの観点からとくに好ましいの
は、アルミニウムアセデルアセトネート、アルミニウム
ビスエチルアセトアセテートモノアセチルアセトネート
、アルミニウムージ−n−ブトキシド−モノエチルアセ
トアセテート、アルミニウムキレー1so−プロポキシ
ド−モノメチルアセトアセテートなどである。これらは
2種以上を混合して使用することも可能である。
本発明の透明基村上に塗布される被膜の塗布手段として
は、刷毛塗り、浸漬塗り、ロール塗り、スプレー塗装、
スピン塗装、流し塗りなどの通常行われる塗布方法が容
易に使用可能である。
特に本発明においてはノングレア性付与成分であるシリ
カ微粉末の沈降を防止する目的から塗布に先立ってあら
かじめ、コーティング組成物を随伴することが好ましい
。攪拌方法としては単純な攪拌棒による攪拌も可能であ
るし、循環;濾過を行いつつ、攪拌を兼ねる方法も本発
明には好ましいものである。
本発明における被膜の膜厚はとくに限定されるものでは
ない。しかし、接着強度の保持、硬度などの点から0.
5μm〜20μmの間で好ましく用いられる。特に好ま
しくは0.7μm〜15μmである。また、コーティン
グ組成物の塗布にあたっては作業性、被膜厚さ調節など
から各種溶剤により、稀釈して用いられるが稀釈溶剤と
しては例えば水、アルコール、エステル、エーテル、ケ
トン、ハロゲン化炭化水素あるいはトルエンなどの芳香
族系溶媒などが目的に応じて種々使用可能であり、必要
に応じて混合溶媒を使用することもできる。
本発明におりる各成分の分散方法としては単純な攪拌羽
根使用による攪拌でも可能であるが、さらに分散状態を
良好にする意味からはペイントコンディショナー、サン
ドミル、三本ロール、ボールミル、ホモミキサー、ホモ
ジナイザーなどが好ましく使用される。再現性などの点
からホモミキサー、ホモジナイザーが最も好ましく使用
される。
また、分散状態を安定に保ち、塗膜仝休の均一性を改良
する目的から各種界面活性剤の添加も好ましく適用され
、シリコーン系界面活性剤、フツ前爪界面活性剤、有機
界面活性剤などが使用される。
これらの組成物から被膜を形成するにはこれらの組成物
を含有するコーティング組成物を塗装ロの後、加熱によ
り乾燥硬化させる。
硬化温度は選択される化合物、作業条件によっても異な
るが60’C〜300℃、好ましくは80℃〜200℃
が用いられる。これより低温度では硬化が不十分であり
、高温度ではクラック、被膜の分解などの不都合が生ず
る。
本発明によって(qられる透明成形品は、最表面部の凝
集体によってノングレア性を与え、かつ被膜自身は透明
性を保持するとともに、高硬度表面を有し、耐摩耗性に
優れており、CRTの前面板、タッチパネル、ショーケ
ース、メーターカバーなど各種デイスプレィ前面板に好
ましく使用できる。
本発明の特徴を明瞭にするために次に実施例を挙げるが
、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
「実施例」 実施例1 〈1)  シラン加水分解物の調製 γ−グリシドキシプロピル1〜リメトキシシラン233
.09を10℃に冷却し、隈拌しながら0゜01規定塩
酸水溶液53.3gを徐々に滴下し、摘手終了後、室温
にてさらに30分間攪拌をつづけでシラン加水分解物を
得た。
(2〉  コーティング剤の調製 11汀記シラン加水分解物に、アセチルアセ1ヘン33
.6q、メタノールシリカゾル〈触媒化成社製、08C
AI −1132固形分30%>660゜0gを混合し
、界面活性剤としてフッ素系ノニオン界面活性剤3.8
q、アルミニウムアセチルアセ1〜ネー1〜18gを添
加し充分攪拌した。さらに、シリカ微粉末(日本アエロ
ジル社製 AERO3IL  380)30gを添加し
、ホモジナイザーにJ:る分散を行ないコーティング組
成物とした。
(3)  ノングレア性ハードコート被膜を有する成形
品の作製 カセイソーダ水溶液に浸漬後、洗浄したジエチレングリ
コールビスアリルカーボネート重合体(2x100x1
00mm)を前項(2)で調製したコーティング組成物
を用いて下記条件でデイツプコーティング(引上げ速t
W10cm/m1n) L/た。直ぐに80’C/12
分の予備硬化を行い、さらに、130’C/2時間加熱
キュアを行いノングレア性ハードコート被膜を有する成
形品を得た。得られた被膜のシリカゾル、ビヒクル、シ
リカ微粉末の固形物割合はそれぞれ60部対50部対8
部で調整した。また、膜厚は2.5μmであった。
(4)評価 前記(3)で冑、られた成形品をCRTの前面に装着し
たところ、CRT画面の文字および図形などは鮮明に確
認出来た。また室内の螢光灯く37ワツ(−)を成形品
の前面で反射させて見たところ]−ティング前の基材と
比べはるかに反射が抑えられてあり、まぶしさを感じな
かった。また、塗膜面に1mm角の基板に達するゴバン
目をI fluの上から鋼ナイフで100個入れて、セ
ロハン粘着テープ(商品名“セロテープ″ニチバン■製
品)をはりつLプ、90度方向に急速にはがし、塗膜剥
離の有無を調べたところ塗膜剥離は認められず良好な接
着性を有していた。表面硬度試験として鉛筆硬度試験(
JIS  K5400)を行い9F−1が得られた。ま
た、スチールウール(#1)で塗膜を強くこすったが傷
がつかず良好な表面硬度を有していた。なお、被膜の最
表面部におけるシリカ微粉末の二次凝集体の平均直径は
JISBO651によって測定した結果、0.9μmで
あった。
比較例1 実施例1においてシリカ微粉末を除いた以外は実施例1
と同様にして行なった。
ノングレア性は得られなかったか表面硬度、密着性など
の物性は実施例1と同等の性能を有した透明成形品が1
9られた。
実施例2 実施例1にa3いてメタノールシリカゾルの添加量を4
分の1にする以外は実施例1と同様にして行った。
スチールウール(#0000)硬度試験において傷がつ
かず、良好な表面硬度を有していた。他の性能について
は実施例1と同様の評価結果であった。
実施例3 実施例1で調製したコーティング組成物を次の(a)に
示す基板に実施例1と同様の方法でコーティング及び評
価を行った。
(a)ネサガラス基板に下記する(b)の塗料をデイツ
プコート(引上げ速度20cm/分)し、80℃/12
分の予備硬化後140’C/2時間の加熱キュアを行い
、形成された被膜の表面を酸素によるプラズマ処理によ
りエツチングした。
(b)塗料の調製 前記シラン加水分解物に、ビスフェノールA型エポキシ
樹脂(シェル化学礼製 商品名 エピコート827)7
1.3g、N、N−ジメチルボルムアミド221Q、ベ
ンジルアルコール99.9g、メチルアルコール171
.2g、シリコーン系界面活性剤1.5gを添加混合し
、さらにコロイド状五酸化アンチモンゾル(日産化学社
製 商品名アンヂモンゾルA−2550>297.2C
]、アルミニウムアセチルアセトネート14.3gを添
加し、充分攪拌した後、コーティング組成物とした。
(C)評価 得られたネサガラス基板上に2層の被膜を有する成形品
は、実施例1と同様の外観及び物性を示した。また、2
層トータルの膜厚は約6μmであり、その膜静電容量は
約900PF/cnfであった。
[発明の効果] 本発明により優れたノングレア性を有するハードコート
被膜が得られ、ざらに以下のような効果がある。
(1)  表面#!度が高く耐摩耗性、耐凍傷性、耐久
性に優れる。
(2)塗料を塗布することによりノングレア性が得られ
種々の形状、物品に使用可能である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)平均粒子径が5nm〜200nmであるシリカゾ
    ル、5nm〜50nmの粒径を有する一次粒子からなる
    二次凝集体であり、粒径が1μm〜100μmであるシ
    リカ微粉末およびビヒクルとを主成分とすることを特徴
    とするノングレア性ハードコート被膜。
  2. (2)ビヒクルが下記一般式(A)で表される有機ケイ
    素化合物および/またはその加水分解物を含むことを特
    徴とする請求項(1)記載のノングレア性ハードコート
    被膜。 R^1_aR^2_bSi(OR^3)_4_−_a_
    −_b(A) (ここで式中R^1、R^2は各々アルキル基、アルケ
    ニル基、アリール基、またはハロゲン、エポキシ基、グ
    リシドキシ基、アミノ基、メルカプト基、メタクリルオ
    キシ基あるいはシアノ基を有する炭化水素基、R^3は
    炭素数が1〜8のアルキル基、アルコキシアルキル基、
    アシル基、フェニル基であり、aおよびbは0または1
    である。)
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