JPH0125034Y2 - - Google Patents

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JPH0125034Y2
JPH0125034Y2 JP1981091648U JP9164881U JPH0125034Y2 JP H0125034 Y2 JPH0125034 Y2 JP H0125034Y2 JP 1981091648 U JP1981091648 U JP 1981091648U JP 9164881 U JP9164881 U JP 9164881U JP H0125034 Y2 JPH0125034 Y2 JP H0125034Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、前面側と後面側の両方に音を放射で
きるようにしたスピーカシステムに関するもので
ある。
従来一般のスピーカシステムは殆んどが後面に
音を放射することを考えて作られていないが、な
かには、例えば静電形スピーカやハイル形スピー
カ、或は動電形スピーカを使用した後面開放キヤ
ビネツト入りシステムなどのように、後面に音を
放射できる構成のものもある。しかし、これらは
構造上やむを得ず後面にも音を放射しなければな
らず、キヤビネツトの後面を密閉すると性能上重
大な欠点を生じるものである。
ところで、上述したスピーカシステムと全く異
なる考えに基き、後面に放射する音を積極的に利
用し、後面からの音を重要視した第1図に示すよ
うなスピーカシステムが発表されている。このシ
ステムは、図示のように前面バツフル板1と、一
定角度で会合した2枚の後面バツフル板2とにそ
れぞれスピーカユニツト3を取付けた構造になつ
ていて、前面側及び後面側スピーカからそれぞれ
約10%及び90%の固定された割合で音を放射する
様になつている。
このシステムでは、第2図に示すように、背後
に反射性の壁4を必要とするが、聴取者に対する
サービスエリアが通常の前面のみに音を放射する
ものに比べ非常に広く、聴取位置によらず均一な
音量、音質で聴くことができる。ところが、この
システムでは逆に、図のように音源の位置が不明
確ということがあり、ピンホール的な音像定位が
得られないという不満が生じる。
このため、音楽ジヤンルによつても異なるが、
このシステムは一般的には、ホールの残響感が必
要とされるクラシツク再生などでは非常に良い効
果があるが、楽器の1つ1つの演奏位置が分離し
て明確に解ることが好ましいジヤズなどのジヤン
ルには不向な場合がある。
更に、日本の家屋はその構造上和室においては
反射或は響きが少ないことが多く、逆に洋室は容
積が小さいことに起因して響きが過多になること
が多いため、日本の家屋には不向きなシステムで
あつた。
本考案は上述した点に鑑みてなされたもので、
その目的とするところは、再生しようとする音楽
ジヤンル、聴取者の好み、聴取場所(室)などの
条件に合せて前面放射音と後面放射音との強さの
割合を簡単に可変できる構成としたスピーカシス
テムを提供することにある。
以下本考案を第3図乃至第10図に示す実施例
について説明するが、図は全てステレオの片チヤ
ンネルについてのみ示す。
第3図a及びbは本考案によるスピーカシステ
ムの正面図及び側断面図をそれぞれ示し、図中1
0はスピーカシステムのキヤビネツトで、このキ
ヤビネツト10は、前面バツフル板10a、この
前面バツフル板10aに平行な平行後面バツフル
板10b、及びこの平行後面バツフル板10bに
一定角度をもつて会合された傾斜後面バツフル板
10cを有する。上記前面バツフル板10aに
は、前面側スピーカとして低音用スピーカ11a
及び高音用スピーカ12aが、傾斜後面バツフル
板10cには、後面側スピーカとして低音用スピ
ーカ11c及び高音用スピーカ12cがそれぞれ
取付けられている。キヤビネツト10内にはま
た、前面側スピーカ11a,12cと後面側スピ
ーカ11c,12cへの入力の割合を変えるバラ
ンサ13が収容され、このバランサ13の調整部
13aが後面バツフル板10bに突設されてい
る。
第4図乃至第6図は第3図に示したスピーカシ
ステムの置き方を示す。第4図a及びbにおいて
は、スピーカシステムのキヤビネツト10は縦置
きにされ、後面から放射される音波は背面の壁1
4aに反射し、更に天井壁14bに反射した後聴
取者15の元に到達するが、この反射波は左右方
向へは余り広がらず、従つて音源位置は上下方向
に広がり、左右方向では比較的良い定位が得られ
る。なお、14cは家屋の側面の壁、16はスピ
ーカシステムの置台である。
第5図a及びbでは、キヤビネツト10は置台
16上に横置きにされていて、第4図の場合とは
逆の効果が得られる。すなわち、音波は左右方向
には大きく広がり、上下方向には余り広がらな
い。そして、この例では後面傾斜バツフル板を外
側に向けているが、これと逆に内側に向けた場合
には、上下方向の広がりは第5図と同じ程度であ
るが、左右方向へは第6図に示すように両スピー
カ間に音波が分布して定位し、この場合は聴取場
所によらず殆んど音源位置が変化しない効果が得
られる。
本考案のシステムを用いて後面側から放射する
音波をより広範囲に拡散させて積極的に無定位状
態、すなわち空中に音を充満させて独特の音場を
作り出すには、第7図に示すように、後面傾斜バ
ツフル板10cに近に側を頂とする錐体を基本形
として木材の組合せ、合成樹脂による成形体、金
属、ガラス、その他により構成した反射器27を
後面バツフル板10cに着脱自在或は固定的に取
付ければよい。このように取付けた反射器27は
その位置が固定であつてもよいし、第8図に示す
ように、その中心軸27aを回転又は傾斜可能に
すればより一層の拡散方向、範囲の制御がし易く
なる。
更にまた、大きなホールで演奏を聴いている状
態と類似の聴感を得るためには、第9図及び第1
0図に示すような電気回路を使用し、大きなホー
ルでの反射音が聴取者に倒達するまでの時間的遅
れを再生時に付加するようにしてもよい。第9図
において、30は例えばBBD(バケツト・ブリツ
ジ・デバイス)素子などを用いた遅延回路、31
及び32はパワーアンプ、33はバランスコント
ロールで、遅延回路30を通じて後面側スピーカ
11c,12cをパワーアンプ32にて駆動して
いる。なお、バランスコントロール33は負荷が
スピーカでないので、上述のバランサ13と同じ
構成でないが、通常のプリメインアンプなどに用
いられているバランスコントロール用ボリユーム
を用いることができる。第10図においては、3
0a,30b及び30c…は遅延時間の異なる遅
延回路、34はミキシング回路で、遅延回路30
a,30b及び30cを通じ、かつそれぞれレベ
ルを可変してミキシング回路34でミキシングす
ることにより第9図の例よりも効果が一層高めら
れる。
本考案は上述したように、前面バツフル板と、
該前面バツフル板に平行な平行後面バツフル板
と、該平行後面バツフル板に対して一定角度をも
つて会合された1つの傾斜後面バツフル板とによ
りキヤビネツトを構成し、前記前面バツフル板と
前記傾斜後面バツフル板とにそれぞれ少なくとも
1つのスピーカを取付けているため、キヤビネツ
トの置き方によつて傾斜後面バツフル板の位置を
変えることで音の拡散方向を自由に変えられる
他、前記前面バツフル板及び前記傾斜後面バツフ
ル板のスピーカに供給する入力の割合をバランサ
により可変しているため、前面バツフル板のスピ
ーカのみの再生音場から拡散音場までを任意に可
変でき、しかも前記傾斜後面バツフル板のスピー
カへの入力を遅延回路を通じて供給するようにし
ているため、傾斜後面バツフル板のスピーカから
の音が壁などで反射されて聴取者に到達する時間
的な遅れを付加して大きなホールに類似した再生
音場を形成することができるなど多くの効果が得
られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の拡散型スピーカシステムを示す
断面図、第2図は第1図のシステムの使用状態を
示す上面図、第3図乃至第10図は本考案の実施
例を示し、第3図a及びbは本考案によるスピー
カシステムをそれぞれ示す正面及び側断面図、第
4図a及びb、第5図a及びb並びに第6図は第
3図のスピーカシステムの異なる使用状態を示す
図、第7図は第3図のシステムの変形例を示す斜
視図、第8図は第7図の一部分の拡大斜視図、第
9図及び第10図は本考案のシステムの好ましい
使用例をそれぞれ示す回路図である。 10a……前面バツフル板、10b……平行後
面バツフル板、10c……傾斜後面バツフル板、
11a,12a……前面側スピーカ、11b,1
2b……後面側スピーカ、13……バランサ、3
0,30a,30b,30c……遅延回路。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 前面バツフル板と、該前面バツフル板に平行な
    平行後面バツフル板と、該平行後面バツフル板に
    対して一定角度をもつて会合された1つの傾斜後
    面バツフル板とによりキヤビネツトを構成し、前
    記前面バツフル板と前記傾斜後面バツフル板とに
    それぞれ少なくとも1つのスピーカを取付け、か
    つ前記前面バツフル板及び前記傾斜後面バツフル
    板のスピーカに供給する入力の割合をバランサに
    より可変すると共に、前記傾斜後面バツフル板の
    スピーカへの入力を遅延時間が可変可能な遅延回
    路を通じて供給するようにしたことを特徴とする
    スピーカシステム。
JP1981091648U 1981-06-23 1981-06-23 Expired JPH0125034Y2 (ja)

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JPS57204785U JPS57204785U (ja) 1982-12-27
JPH0125034Y2 true JPH0125034Y2 (ja) 1989-07-27

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WO2015187714A1 (en) * 2014-06-03 2015-12-10 Dolby Laboratories Licensing Corporation Audio speakers having upward firing drivers for reflected sound rendering

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5521692A (en) * 1978-07-28 1980-02-15 Bose Corp Device for converting space characteristic of loudspeaker

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