JPH0124116Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は丸ぐけ帯じめの改良に関するものであ
る。

従来の丸ぐけ帯じめは、綿の芯を入れて生地を
丸くかがつたものであるから、帯の上に結ぶと、
その結び目の部分が引つ張られて中の綿が細くな
り、結び目がつぶれるためふつくらと結べず、か
つ少し使用すると結びぐせがつくから結び目が貧
弱となり見栄えが悪くなるばかりか傷みやすかつ
た。また丸ゴム管を綿で包んだ芯を用いたものが
試みられたがこれは結び目の部分がつつぱつて結
び難くかつ結び目が不体裁であつた。

本考案は、丸ぐけ帯じめの中の芯を繊維索の中
芯と綿の外芯で作ることにより、何回使用しても
結び目が立体的で常に体裁のよい外観が得られ、
しかも適度の腰とたわみ性により結びやすくかつ
丈夫な丸ぐけ帯じめを提供しようとするものであ
る。

以下図面を参照して本考案の実施例を説明す
る。

丸ぐけ帯じめ本体１は、塩瀬、縮緬、羽二重、
金襴、錦、綸子その他任意の生地で、長さがほぼ
130cm乃至165cm程度で、太さがほぼ１cm乃至２cm
程度の筒状体２を形成し、該内部に天然繊維又は
合成繊維製のロープ等繊維索で、筒状体の太さに
応じてほぼ0.2cm乃至１cm程度の太さにした中芯
３の上に、木綿綿、真綿等の天然繊維綿、ポリエ
ステル綿、ポリプロピレン綿等の合成繊維綿その
他の綿の外芯４を重ねて装入し、その両端部５を
閉塞してある。

第１〜２図示のものは、長さが約160cm、幅が
約5.3cmの長方形の羽二重の生地を長さ方向に二
つ折し縁部６を縫着して筒状体を作り、その内部
に外芯用のポリエステル綿の上に太さが約0.5cm
の中芯用の木綿製ロープを置き、これに針金など
の差込用棒を添えて一体に巻き芯を棒状にして差
込んで装入し差込棒を抜いて筒状体の両端部を縫
着して閉塞し、その両端部に房を有するプラスチ
ツク製の玉を縫着または接着する等して装飾７に
してある。該装飾は必要により設けるもので、房
のみあるいはガラス製又はプラスチツク製の八面
体その他のカツト体、瓢、花、木の実など種々な
形のもの、あるいはサンゴ、天然石の小片などを
介して接着、縫着等して使用することもできる。
また外芯用のポリエステル綿に必要により接着剤
を施してもよく、上記筒状体は、生地を二枚重ね
てその長手方向の両縁部と一端部を接着して形成
してもよい。

上記生地は、平織、絞織、変り織、織緬等の白
その他の無地もの、染め分け、あるいはぼかし、
染模様、刺しゆう、しぼり等の模様を有するもの
又は異なる生地を縫合したもの等種々なものが採
用される。

本考案の丸ぐけ帯じめは上記のように繊維索の
中芯と綿の外芯とで作つた芯を入れてあるので、
帯の上に結ぶと繊維索のより合せ部分に綿の繊維
が絡み付き繊維索と綿が馴染み混然一体となつて
いるから帯によく当接すると共に結び易く、かつ
適度の腰とたわみ性によりその結び目部分が凹ま
ず食い込まずふつくらと立体的に体裁よく形成で
きる。そして結び目をほどくと適度の腰とたわみ
性をもつ中芯とそのまわりの外芯のクツシヨン性
により結び目がすぐに正しい形にもどるので結び
ぐせが残ることがなく、かつ長く使用しても外芯
は中芯で支持されているからクツシヨン性が損わ
れず切断されることもなく丈夫である。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の実施例を示し、第１図は斜面
図、第２図は第１図の拡大断面図である。 １……丸ぐけ帯じめ本体、３……中芯、４……
外芯。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 芯を入れた丸ぐけ帯じめであつて、その芯を繊
   維索の中芯と綿の外芯で形成した丸ぐけ帯じめ。