JPH0123057Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、たとえば厨房内においてガスレン
ジ等の上方を覆うレンジフード本体内に送風機を
組み込んだレンジ用換気扇の改良に関するもの
で、特にこの考案は厨房内における上記レンジフ
ード本体の取付巾寸法が規制され、しかもこのレ
ンジフード本体への排気ダクトの取付け作業が後
工事となつた場合に、この排気ダクトの取付け作
業を容易にし、かつ排気ダクトとレンジフード本
体との接続箇所が室内インテリアの美観低下を招
くことを防止し、さらに、換気効率を向上させる
ようにしたレンジ用換気扇を提供しようとするも
のである。

従来のこの種のレンジ用換気扇は、まずガスレ
ンジ等の上方において厨房の壁面所定位置に内部
のモータおよびフアン等を取外したレンジフード
本体のみを取付けたあと、このレンジフード本体
の何れか一方の側面または背面に形成した排気口
に、厨房内の壁面を貫通して一端を室外に連通さ
せた排気ダクトの他端をフランジを介して接続す
るとともに、このレンジフード本体内にモータお
よびフアンを収容し、最后にこのモータとフアン
を支持し排気通路を形成する化粧板をレンジフー
ド本体の所定位置に取付けるようにしているた
め、その組立て作業がきわめて面倒で作業性が悪
く、しかも排気ダクトとレンジフード本体との接
続箇所が室内ンテリアの美観を損ねる欠点があつ
た。

この考案は、かかる点に着目してなされたもの
で、組立て作業がきわめて容易で、しかも排気ダ
クトとレンジフード本体との接続箇所が室内イン
テリアの美観を損ねるようなことがなく、さらに
新鮮な外部空気を室内に供給して換気効率の向上
を計つたレンジ用換気扇を提供しようとするもの
である。

すなわち、第１図〜第５図は何れもこの考案の
一実施例を示すもので、まず第１図〜第３図にお
いて１は厨房Ｋ内の天井、２は厨房Ｋの壁、３は
厨房の天井１の所定位置に吊り下げられた吊り戸
棚、５はこの吊り戸棚３と壁２との間のスペース
間に取付けられた、前面板上部に吸気孔を備えた
レンジフード本体、Ｒはレンジ、１５はこのレン
ジフード本体５の上面所定位置に形成された排気
チヤンバで、この排気チヤンバ１５の背面開口部
１６に設けられたテーパ状のダクト接続枠体１７
には、自由端側を上記壁２を貫通して室外に連通
させた排気ダクト４の内方端側が嵌合接続されて
いる。２２は上記排気チヤンバ１５をその前部か
ら覆い隠すように、上記レンジフード本体５の上
面所定位置に複数の取付ねじ１９によつて着脱自
在に取付けられ、前面にスリツト状の給気孔２１
を形成した化粧箱兼用の給気チヤンバで、この給
気チヤンバ２２の背面所定位置に設けられたテー
パ状のダクト接続枠体２５には、自由端側を上記
壁２を貫通して室外に連通させた給気ダクト２４
の内方端側が嵌合接続されている。そして、この
給気チヤンバ２２の他の背面および両側面には複
数の空気取入口２３が穿けられており、上記給気
ダクト２４を接続しない他の空気取入口２３は、
第３図および第５図に示すように、盲蓋２３ａに
よつて開閉自在に選択的に閉塞するようになされ
ている。

次に、第４図に示す縦断面図および第５図に示
す斜視図において、１０は上記レンジフード本体
５内に給気口１１と排気口１２とを形成するケー
シングで、このケーシング１０内の背面壁には取
付ベース６を介してモータ７が取付けられ、さら
にこのモータ７の回転軸にはナツト９によつて遠
心形のフアン８が取付けられている。そして、こ
の遠心形フアン８の吸入側である回転中心部には
上記給気口１１が対向し、遠心形のフアン８の吐
出側である外周所定位置には上記排気口１２が対
向するように構成されている。１４は上記レンジ
フード本体５の下部に形成された吸込口１３を覆
うフイルタで、上記レンジフード本体５を上記厨
房Ｋ内の壁２に取付ける場合は、このフイルタ１
４を取外した吸込口１３から所定の木ねじ等によ
つてレンジフード本体５の取付け作業を行なうも
のである。また、上記排気チヤンバ１５と給気チ
ヤンバ２２への排気ダクト４と給気ダクト２４の
接続作業は、上述した要領によつてレンジフード
本体５を壁２に取付けたあと、このレンジフード
本体５の上面と天井１との間の空間部を利用して
行なうもので、排気ダクト４と給気ダクト２４の
内方端側を、排気チヤンバ１５と給気チヤンバ２
２の背面に設けたテーパ状のダクト接続枠体１７
と２５とに嵌合させることによつて接続される。

以上述べたように、この考案によれば、レンジ
フード本体５内のフアン８によつて室内の空気を
外部に排出する排気ダクト４と排気チヤンバ１５
を、これに隣接する化粧箱兼用の給気チヤンバ２
２によつて前方から隠蔽するようにしたので、排
気ダクト４とレンジフード本体５の排気チヤンバ
１５との接続箇所が室内インテリアの美観を損ね
るようなことがないばかりでなく、この給気チヤ
ンバ２２によつて室内に新鮮な外部空気を供給す
ることができるため換気効率が著しく向上する効
果がある。また、この考案によれば、排気ダクト
４および給気ダクト２４と、排気チヤンバ１５お
よび給気チヤンバ２２との接続を、この両チヤン
バに設けたテーパ状のダクト接続枠体１７，２５
を介して行なうようにしたから、従来のものと比
較してその接続作業がきわめて簡単かつ迅速にな
る効果も有している。

【図面の簡単な説明】

図は何れもこの考案の一実施例を示すもので、
第１図はレンジ用換気扇を取付けた厨房を天井面
から見た平面図、第２図はレンジ用換気扇を取付
けた扇房の正面図、第３図はレンジフード本体の
平面図、第４図はレンジフード本体の縦断面図、
第５図はレンジフード本体の斜視図である。 図面中、１は天井、２は壁、Ｋは厨房、Ｒはレ
ンジ、４は排気ダクト、５はレンジフード本体、
７はモータ、８はフアン、１０はケーシング、１
５は排気チヤンバ、１７，２５はダクト接続枠
体、１９は取付ねじ、２１は給気孔、２２は給気
チヤンバ、２３は空気取入口、２３ａは盲蓋、２
４は給気ダクトである。なお、図中同一符号は同
一または相当部分を示す。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 下部開口部と前面板上部吸気孔から室内の空
   気を吸引し本体上部の排気口より排出するレン
   ジフード本体５と；該レンジフード本体５上部
   に設置された排気ダクト４に接続され該本体５
   上部の排気口１２を覆うように取付けられた排
   気チヤンバ１５と；前記レンジフード本体５上
   部に設置され、外気を室内に供給する給気ダク
   ト２４に接続された給気チヤンバ２２と；を備
   えたレンジ用換気扇において、 前記給気チヤンバ２２は、前記排気チヤンバ
   １５及び前記排気ダクト４を隠蔽するように、
   前記レンジフード本体５の上部前面から天井に
   かけて前記レンジフード本体５前面板と一体と
   なる形状で構成され、かつ、着脱自在に取付け
   たことを特徴とするレンジ用換気扇。 (2) 前記排気チヤンバ１５と前記給気チヤンバ２
   ２に、テーパ状のダクト接続枠体１７，２５を
   介して排気ダクト４と給気ダクト２４を嵌合接
   続させたことを特徴とする実用新案登録請求の
   範囲第１項記載のレンジ用換気扇。 (3) 前記給気チヤンバ２２の着脱は、取付ねじ１
   ９によつて自在にすることを特徴とする実用新
   案登録請求の範囲第１項記載のレンジ用換気
   扇。 (4) 前記給気チヤンバ２２の背面および側面に設
   けた複数の空気取入口２３を盲蓋２３ａによつ
   て開閉自在に選択的に閉塞したことを特徴とす
   る実用新案登録請求の範囲第１項記載のレンジ
   用換気扇。