JPH0121968Y2 - - Google Patents

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JPH0121968Y2
JPH0121968Y2 JP1985091326U JP9132685U JPH0121968Y2 JP H0121968 Y2 JPH0121968 Y2 JP H0121968Y2 JP 1985091326 U JP1985091326 U JP 1985091326U JP 9132685 U JP9132685 U JP 9132685U JP H0121968 Y2 JPH0121968 Y2 JP H0121968Y2
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ceramic
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  • Heat Treatments In General, Especially Conveying And Cooling (AREA)
  • Vertical, Hearth, Or Arc Furnaces (AREA)
  • Furnace Charging Or Discharging (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は工業用炉の内部に炉床より自立させて
配設する仕切壁に関するものである。
〔従来の技術および問題点〕
例えば鋼材の加熱炉では、炉内高温ガスの対流
伝熱により鋼材を直接加熱するほか、その高温ガ
スにより加熱される炉内壁面からの輻射伝熱によ
つても鋼材を加熱するようにしているが、壁面か
らの輻射加熱は被熱物への伝熱効率が高く有効加
熱ができることから炉内の輻射壁面積を増す努力
がなされている。これの例として例えば特開昭60
−17686号公報に示された輻射パネルは、炉内天
井より適当な間隔を隔てて吊下する吊下棒の下端
に底板をその両端で取付し、この底板上に通気性
のある平板を多段に積み上げ、この通気性板に炉
内の高温ガスを貫流させることにより輻射面を形
成するようにしたものであるが、この例における
通気性板の取付は最下段の通気性板はその下縁を
断面凹形の底板上の溝に差し込み、次いで底板と
略同じ長さと幅を有する断面H形のずれ防止部材
を吊下棒に上から通して通気性板の上縁に被せ、
このずれ防止部材上に二段目の通気性板の下縁を
差し込みこの通気性板の上縁にさらに前述したと
同様に別のずれ防止部材を被せるようにして通気
性板を順次積み上げていくものであつた。したが
つてこの構造のものでは次のような問題点があつ
た。
(イ) 通気性板を保持する底板はセラミツク等の高
耐熱材料にて成形しなければならないがその断
面形状が非対称であるので焼成時に反りが発生
しやすく焼成後の矯正や機械加工が必要になり
製作費が高く。また、使用時にも少しの温度差
で反りが出やすく通気性板に負荷をかけたり、
逆に外れたりしやすい。また反りを抑えようと
して溝を浅くすると外れやすい。
(ロ) 断面H形のずれ防止部材はセラミツクにて成
形する場合製作上5〜10mmの厚さが必要である
のでその厚さ分は少なくとも通気性板の通気面
積ひいては輻射壁面積が減少せざる得ない。
(ハ) 底板が熱膨張より長手方向に伸びると吊下棒
に曲げ応力が掛かりこれを変形させ損壊させる
おそれがある。
(ニ) 下段にある通気性板が使用途中で破損した場
合にこれを交換しようとするとその上の通気性
板およびずれ防止部材を全部上に外していかな
ければその通気性板の取替えができず保守作業
が非常に面倒で狭い炉内でこれを行うことは困
難を伴うものであつた。
また、上記特開昭60−17686号公報には、上記
輻射パネルを吊り下げ式でなく炉床にスタツド等
により自立させることも示唆しているが、上記(イ)
〜(ニ)の各問題点は炉床に自立させた場合において
も解消されることはなく、むしろ自重により損壊
させる蓋然性が高くなるものであつた。
〔考案の目的〕
本考案は上述に鑑みてなされたもので、その第
1の目的はセラミツクによる製作が容易な自立式
炉内仕切壁を提供することにある。本考案の第2
の目的は熱変形による損壊や板ずれのおそれが少
ない自立式炉内仕切壁を提供するにある。本考案
の第3の目的は可及的に広い輻射壁面積が確保で
きる自立式炉内仕切壁を提供することにある。さ
らに本考案の第4の目的は保守が容易な自立式炉
内仕切壁を提供することにある。
〔目的を達成するための手段〕
上記目的を達成するため本考案の自立式炉内仕
切壁は、セラミツク製の中空角棒状の複数本の支
柱を炉床上に適宜間隔を置いて垂直に樹立し、周
囲にセラミツク繊維からなる耐熱性の弾性材料を
配した複数枚の方形状のセラミツク製の壁板を前
記各支柱間にて多段に積み上げ、セラミツク製の
押え板を該壁板の表面隅角部に被さるようにネジ
止めし、前記各支柱の上端面に該支柱と同径の中
空角棒状のセラミツク製の横桟を当て、セラミツ
ク製の頭付きロツドピンを該横桟の上側面より前
記各支柱の上端開口内に遊挿して止着してなるこ
とを特徴としたものである。
〔実施例〕 第1図に示した仕切壁において、1,1,1は
軸心に丸孔を透設した中空角棒状のセラミツク製
の支柱で、該各支柱1,1,1はその下端を炉内
の炉床2に埋め込むことにより適宜間隔(300〜
700mm)を置いて該炉床2上に垂直に樹立する。
そして該各支柱1,1,1の上端面に該支柱1,
1,1と同径でやはり軸心に丸孔が透設された中
空角棒状のセラミツク製の横桟3を当て、該横桟
3に第2図に示したように頭付きロツドピン4の
直径より充分な余裕をもつて大きな貫通穴5を開
設して、該横桟3の上面側より該貫通穴5に該頭
付きロツドピン4を差し込みその先端を前記各支
柱1,1,1の上端開口内に遊挿することにより
組付けする。該各支柱1,1,1および横桟3は
夫々耐熱性および耐熱衝撃性に優れたセラミツク
材料、中でも再結晶質炭化珪素、又は自己焼結質
炭化珪素を素材とする。6,6…は各支柱1,
1,1間に多段に積み上げ配置した方形状の壁板
で、該各壁板6,6…はその表面各隅角部に両側
から平板状の押え片7,7を当てがい第3図に示
したように該両押え片7,7に開設した透孔1
1,11および支柱1に開設した貫通穴12に係
止ボルト9を串通し該係止ボルト9にナツト10
を締付して取付する。なお、頭付きロツドピン
4、押え片7,7、係止ボルト9、ナツト10等
の各取付部品はいずれもセラミツク製のものを用
いる。また、壁板6と炉床2との間、壁板6,6
どうしの間、壁板6と支柱1との間のほか、壁板
6と横桟3との間にセラミツク繊維からなる耐熱
性の弾性材料13を充填し各間隙における気密性
および熱衝撃吸収性が得られるようにする。
一方、第4図は本考案の他の実施例を示したも
ので、この仕切壁では炉床2に各支柱1,1,1
に対応して金属又はセラミツク製の埋め込み棒1
4を植立し、該各埋め込み棒14に各支柱1,
1,1の下端部を外挿することにより仕切壁を炉
床2上に樹立させるようにしている。また、各壁
板6,6…も前記実施例のものとは異なる手段に
より各支柱1,1,1間に取付している。すなわ
ち、第5図に示したように同一面内で炉床2上に
樹立された各支柱1,1,1の片面側の各支柱間
に各壁板6,6…をさし渡し状に当てがい、横に
並ぶ壁板6,6の対向側縁の隅角部に押え板7を
当てがつて係止ボルト9を押え板7側より差し込
み支柱1側への突出端にナツト10を締付する一
方、各壁板6,6…の外側縁の隅角部には鉤形を
した押え片8を当てがい、該押え片8側より係止
ボルト9を差し込み、支柱1側への突出端にナツ
ト10を締付することにより取付している。
このように構成されるた自立式炉内仕切壁は第
6図ないし第9図に示されるような形態で炉内に
配置し使用される。すなわち、第6図は直線状
に、第7図はジグザグ状に、第8図は矩形状に、
そして第9図は山形状に、夫々炉内の高温ガスの
流路に該流路を遮え切るよう自立させて配置した
もので、高温ガスをこの仕切壁に通過させること
により高温ガスの排熱回収が行なわれる。
しかしてこの炉内仕切壁によれば、炉床2上に
各支柱1,1,1を立設し、各壁板6,6…を押
え片7,8により各支柱1,1,1に受止させた
構成であるから、各壁板6,6…の荷重は炉床2
に掛かるだけで支柱1,1,1にはほとんど掛か
らず、しかも各支柱1,1,1の上端面と横桟3
の側面とを突き合せ、互いの動きに自由が効くよ
うに頭付きロツドピン4を遊挿した構成により、
炉内の高温ガスにより横桟3が熱膨張してその長
さ方向に伸びても支柱1が湾曲することはなく、
従つて、これらによる支柱1の変形、折損等は起
こらない。しかも各壁板6,6…は押え片7,8
により受止させただけで自由に熱膨張又は収縮す
ることができるようにしているので各壁板6,6
…に過大な熱応力が掛かることもなく、従つてこ
れによる壁板6の破損が起きることもない。また
万一壁板6が破損した場合にはその破損した壁板
のすぐ上の壁板を少しの間手で保持してその破損
した壁板を破壊して除去し、その後上部の壁板を
下に降ろして使用し、最上部の空いた空間に新し
い壁板を挿入すれば、破損した列のみの壁板を移
動するのみで簡単に補修できる。
なお、壁板6は通気性あるものに限定されるこ
とはなく、例えば炉内に熱反射板のような通気性
のない(非通気性の)壁板を自立させる場合にも
本考案の仕切壁の構造を適用できる。
〔考案の効果〕
このように本考案の自立式炉内仕切壁は支柱と
横桟とが同径でともに断面形状が対称の中空角棒
状であるので反りが生じることなくセラミツクに
よる成形が容易で製造コストが掛らない。また支
柱の上端面に横桟を頭付きロツドピンを遊挿して
止着しているので、横桟が熱膨張しても横桟に無
用な応力負荷が生じることなくその折損、湾曲等
のトラブル発生のおそれが少ない。また吊り下げ
式の仕切壁と異なり仕切壁の荷重を炉床に負担さ
せることができるので吊り下げ式の仕切壁のよう
に炉体の天井壁に負荷をかけることなく設置でき
炉体の天井壁強度を考慮しないでも簡単に設置で
きる。また、壁板はその表面隅角部が部分的に押
え板に被るだけで取付られるので輻射壁面積が大
きくとれ熱効率も改善される。さらには、下段に
位置する壁板が破損した場合においてもその破損
した壁板を除去しその列を下にずらし最上段に新
らしい壁板を挿し込むだけで容易に交換でき保守
が簡単であるなど種々の利点がある。
【図面の簡単な説明】
図は本考案に係るもので、第1図は仕切壁の炉
内取付状態を示した正面図、第2図は第1図のA
部拡大縦断面図、第3図は第1図のB−B線拡大
横断面図、第4図は他の実施例に係る仕切壁の炉
内取付状態を示した正面図、第5図は第4図のC
−C線拡大横断面図、第6図ないし第9図は仕切
壁の各種炉内据付形態の例示図である。 1……支柱、2……炉床、3……横桟、4……
頭付きロツドピン、6……壁板、7,8……押え
片、9……係止ボルト、10……ナツト、13…
…弾性材料。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 セラミツク製の中空角棒状の複数本の支柱を
    炉床上に適宜間隔を置いて垂直に樹立し、周囲
    にセラミツク繊維からなる耐熱性の弾性材料を
    配した複数枚の方形状のセラミツク製の壁板を
    前記各支柱間にて多段に積み上げ、セラミツク
    製の押え板を該壁板の表面隅角部に被さるよう
    にネジ止めし、前記各支柱の上端面に該支柱と
    同径の中空角棒状のセラミツク製の横桟を当
    て、セラミツク製の頭付きロツドピンを該横桟
    の上側面より前記各支柱の上端開口内に遊挿し
    て止着してなることを特徴とした自立式炉内仕
    切壁。 2 各支柱および横桟の材質を再結晶質炭化珪素
    又は自己焼結質炭化珪素としたことを特徴とす
    る実用新案登録請求の範囲第1項に記載した自
    立式炉内仕切壁。 3 各壁板は炉内ガスが貫流しうる通気孔が多数
    形成されてなることを特徴とする実用新案登録
    請求の範囲第1項または第2項に記載した自立
    式炉内仕切壁。
JP1985091326U 1985-06-17 1985-06-17 Expired JPH0121968Y2 (ja)

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JPS61206661U JPS61206661U (ja) 1986-12-27
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6017686A (ja) * 1983-07-12 1985-01-29 旭硝子株式会社 加熱炉及び輻射パネル
JPS6089126A (ja) * 1983-10-21 1985-05-20 Agency Of Ind Science & Technol 超電導論理回路

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6017686A (ja) * 1983-07-12 1985-01-29 旭硝子株式会社 加熱炉及び輻射パネル
JPS6089126A (ja) * 1983-10-21 1985-05-20 Agency Of Ind Science & Technol 超電導論理回路

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JPS61206661U (ja) 1986-12-27

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