JPH01214613A

JPH01214613A - 消波ケーソンおよび消波堤

Info

Publication number: JPH01214613A
Application number: JP3833788A
Authority: JP
Inventors: Keizo Honma; 本間　敬三; Akio Tanaka; 田中　彬夫; Yoshiro Nagai; 永井　義郎; Haruo Shimizu; 清水　治生
Original assignee: Kubota Corp
Current assignee: Kubota Corp
Priority date: 1988-02-19
Filing date: 1988-02-19
Publication date: 1989-08-29

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】産業上の利用分野本発明は消波ケーソンおよび消波堤に関する。

従来の技術従来の消波堤としては、テトラポット（登録商標）を複
数積み上げることにより構築されたものが一般的である
。しかし、このテトラポットで構築された消波堤におい
ては、水の流動が阻害され、淀みが生じて有機物が腐敗
する問題がある。このために、流路断面積が拡縮する貫
通孔を形成された消波ブロックの複数を、貫通孔の開口
を波浪の伝播方向に向けて槓み重ね、消波堤を構築する
ことが考えられている。すなわち、波浪を貫通孔の中に
導き、貫通孔の流路断面の拡縮により波浪エネルギを吸
収するものである。

発明が解決しようとする課題しかし、上記した従来のもののようｉこ、消波ブロック
を積み重ねて構築する消波堤ｉこおいては、波浪の影響
しない水面下にも消波ブロックを構築しなければならず
、コストが高騰する問題があった。また、消波ブロック
を堅牢に槓み重ねるためには、水底に平坦な底部を形成
する必要があり、工事作業に手間がかかるという問題が
あった。

発明は、低コストで簡単に消波堤を構築することが出来
る消波ケーソンおよび消波堤を提供することを目的とす
る。

課題を解決するための手段上記課題を解決するために、本発明の消波ケーソンは、
波浪の伝播方向に大口径の透水孔を形成された下部台座
部と、この下部台座部の上部の両側■こ起立して設けら
れ、複数の消波ブロックを積み重ねて配置可能な消波ブ
ロック配置空間を下部台座部の上面とによって形成する
側壁とを備えた構成としたものである。

また、本発明の消波堤は、消波ケーソンの消波ブロック
配置空間に、複数の消波ブロックを配置し、これらの消
波ブロックの間および消波ブロックと消波ケーソンとの
間騰こモルタルを充填して一体化した構成としたもので
ある。

作用上記した本発明の消波ケーソンｉこおいて、下部台座部
が複数の消波ブロックを所定高さに持上げた状態で支持
するので、波浪が影響する位置にのみ消波ブロックを配
置できるとともに、波浪が影響しない位置に消波ブロッ
クを配置する必要がなくなってコストの低減を図れる。

また、下部台座部が複数の消波ブロックを配置するため
の床部となるので、消波ブロックにて形成する堤体の構
築作業が簡略化されるとともに、構築された堤体が堅牢
なものとなる。そして、下部台座部の透水孔が透水性を
確保するので反射波の発生が抑制されて消波効果が向上
する。また、透水孔は貫通孔であることから消波効果を
奏する。

また、本発明の消波堤においては、各消波ブロックの間
および消波ケーソンと消波ブロックの間に充填するモル
タルが、消波ブロックおよび消波ケーソンの寸法誤差を
吸収することができ、消波ブロックの配置を容易に行う
ことができる。

実施例以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。第
１図〜第２図において、消波ケーソンｌは海底の捨石マ
ウンド２の上に配置されている。

そして、消波ケーソンｌは下部台座部３と、この下部台
座部３の上部の両側に起立して設けらｔまた両側壁４と
で形成されておれ、下部台座部３には、大口径の透水孔
５が波浪の伝播方向に貫通して形成されている。また、
下部台座部３には、吊上用のフック６が設けられている
。そして、両側壁４と下部台座部３の上面とによって形
成される空間は、複数の消波ブロック７を積み重ねて配
置するため消波ブロック配置空間８とされており、消波
ブロック配置空間８に配置さまた複数の消波ブロック７
の間、および消波ブロック７消波ケーソン１の間ｌこは
、モルタル９が充填されて、消波ブロック７と消波ケー
ソン１とが一体化されている。

また、消波ケーソン１の両側壁４に掛渡して上部コンク
リート蓋】Ｏが配置されており、消波ブロック７は旅路
断面積が変化する管１１の周囲にコンクリート１２を四
角柱状に設けて形成されている。しｔこがって、消波堤
１３は、消波ブロック７と消波ケーソンｌにより構築さ
れている。

以下、上記構成における作用について説明する。

まず、消波堤１３に向けて伝播してくる波浪は、消波ブ
ロック７の管１１の中に導ひかれ、管１１の流路断面積
が変化することにより、減衰されて消波さｎ６゜このと
き、消波ブロック７は、消波ケーソン１の下部台座部３
により、所定高さに持上げられｔ二状態で支持されてい
る。したがって、消波ケーソン１により消波ブロック７
を、波浪が影響する位置にのみ配置できるとともｌζ、
波浪が影響しない位置に消波ブロック７を配置する必要
がなくなってコストの低減を図れる。

また、下部台座部３が、複数の消波ブロック７を配置す
るための床部となるので、消波ブロックにて形成する堤
体の構築作業が簡略化されるとともｌζ、構築された堤
体が堅牢なものとなる。そして、下部台座部３の透水孔
５が透水性を確保するので反射波の発生が抑制されて消
波効果が向上する。このとき、水面下にある消波ケーソ
ン１の部分の開口率を波の当たる消波ブロック７の開口
率よりも大きくすることによって消波効果がさらに良好
なものとなる。また、透水孔５は貫通孔であ条ことから
消波作用も行う。なお、波浪の伝播方向における消波ケ
ーソンｌの長さを、消波ブロツり７の長さと同等なもの
とし、消波ケーソン１と消波ブロック７とが面一となる
ようにしてもよい。

そして、本発明の消波堤１３においては、各消波ブロッ
ク７の間および消波ケーソンｌと消波ブロック７の間に
充填するモルタル９が、消波ブロック７および消波ケー
ソンｌの寸法誤差を吸収することができ、消波ブロック
７の配置を容易に行うことができる。

発明の効果以上述べたごとく、本発明の消波ケーソンによれば、下
部台座部Ｅこより消波ブロックを波浪の影響する位置に
保持することによって、不要な消波ブロックを削減し、
コストの低減を図ることができる。また、消波ケーソン
が消波ブロックで堤体を構築するときの床部となること
により、構築作業の簡略化を図れるととも斎こ、構築さ
ｊた堤体が堅牢なものとなる。そして、下部台座部の透
水孔ｌこまり、反射波の発生を抑制して、消波効果を高
めることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す全体正面図、第２図は
第１図の縦断面図である。ｌ・・・消波ケーソン、３・・・下部台座部、４・・・
倶壁、５・・・透水孔、７・・・消波ブロック、８・・
・消波ブロック配置空間、９・・・モルタル。代理人　　　森　　本　　義　　弘第１図１−−一哨彼ケーソンｔ　・−情理７“０１７趙も１【空間デー・−しルクル第２図

Claims

【特許請求の範囲】１、波浪の伝播方向に大口径の透水孔を形成された下部
台座部と、この下部台座部の上部の両側に起立して設け
られ、複数の消波ブロックを積み重ねて配置可能な消波
ブロック配置空間を下部台座部の上面とによつて形成す
る側壁とを備えたことを特徴とする消波ケーソン。２、請求項１記載の消波ケーソンの消波ブロック配置空
間に、複数の消波ブロック配置し、これらの消波ブロッ
クの間および消波ブロックと消波ケーソンとの間にモル
タルを充填して一体化したことを特徴とする消波堤。