JPH01210215A - 内歯車加工用ホブ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野］ 本発明は内歯車を高能率、高精度に切削加工できる内歯
車加工用ホブの改良に関する。

〔従来の技術］ 従来、内歯車の切削加工にはピニオンカッタによる方法
が大半を占めているが、加工能率の面でホブ切りに劣る
ため、このホブによる加工法の確立が待たれている。こ
の内歯車の加工が可能なホブについて、従来からバレル
形ボブ、円筒形成形ホブ、球形ホブ等が提案・試作され
ている（特公昭５１−３８１１７号公報、特公昭５１−
３８１１８号公報、特開昭５’　４−９０８９号公報、
実開昭５２−１６９１８９号公報）。

〔発明が解決しようとする課題〕

ところが、上記従来の内歯車加工用ホブは実際の製作上
の困難性や適用制限等のため実用化に到っていないとい
う問題があった。

本発明は上記従来の問題点に着目し、製作が容易で連続
切削ができる内歯車加工用ホブであって、特に工具とし
てのランニングコストの低減化を図ることのできる構造
とした内歯車加工用ホブを提供することを目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

上記目的を達成するために、本発明に係る内歯車加工用
ホブは、ホブ本体の外周面に荒削りをなす荒刃と歯形成
形をなす仕上刃とを同一ねし筋上配置して内歯車を連続
的に成形切削加工するようにしたシングルポジション方
式のホブであって、前記仕上刃を総形にするとともに前
記荒刃を歯形に近似した例えば直線形状のスロアウェイ
チッブとした構成としてなるものである。

〔作用］ 一ト記構成によれば、内歯車加工用ホブは荒削り刃と仕
上刃とがシングルポジション方式とされており、これを
ディスク状のホブ本体の外周面に設けることができるた
め、内歯車用ワークの中心部に配置することが可能とな
り、内歯車のホブ加工が簡単に行えるものとなる。そし
て、この内歯車加工用ホブは重切削をなす荒削り刃がス
ロアウェイチンプであることから、損傷（摩耗や欠損）
が激しい荒削り刃の交換が簡単にでき、したがって工具
費のランニングコスｌ−を軽減できるものとなる。

〔実施例〕

以下に、本発明に係る内歯車加工用ホブの実施例を図面
を参照して詳細に説明する。

第１図は実施例に係る内歯車加工用ホブを示し、ごのボ
ブ１０は刃が取り付けられるボブ本体１２を有している
。このホブ本体１２は薄い肉厚の円盤体とされており、
図示していない内歯車用のリング状ワークの内部にワー
クと直交状態に配置されて歯の切削作業を行えるように
なっている。このようなボブ本体１２の外周面には、切
削工具としての刃が取り付けられるが、この刃は最初に
荒削りをなす第１荒削り刃１４と二番荒削りをなす第２
荒削り刃１６、および最終的な歯面を切削する仕上刃１
８とからなっている。このような切削刃は、ホブ本体１
２の回転方向にそって第１荒削り刃１４、第２荒削り刃
１６、仕」二刃１８を１０として５０順に並んで取り付
けられたシングルポジション方式とされてホブ本体１２
に取り付けられている。そして、冬目の刃の内、第１荒
削り刃１４と第２荒削り刃１６は、第２図に示すように
、菱形形状のチップを用いており、これをスロアウェイ
式として座面加工された本体或いは、ホブ本体に固定さ
れた治具２０（ブレード、ロケータ）に取り付けている
。尚、本体に型彫放電加工により座面を加工した場合は
、２０のプレート又はロケータは必要ない。この荒削り
刃１４．１６は菱形チップとなっているため、切削方向
（第２図矢印）に対面するチップの二つの稜線ａが切刃
となり、当該チップを上下及び表裏に反転させることに
より他の径線す、ｃ、ｄに切削作用を行わせることがで
きろようになっている。したがって、この荒削り刃］４
．１６が損傷（摩耗や欠損）した場合には適宜チップの
反転を行うことにより、他の稜線を利用した切削を行わ
せ、最終的にはこれを廃棄して、新規のチップに交換す
るようにしてｐｚる。一方、仕上刃１８はこれが内歯車
の歯形を決定するため、総型（インボリュート）のチッ
プとされ、成形歯切りをなさせるようにしている。

この仕上刃］８ばボブ本体１２に対してロウイ」けや組
立式の構造にして一体化させている。

前記荒削り刃１４．１６はホブ本体１２に取りイ」ける
に際し、チップの互いに交差する面は直交するため、ま
ず第１同に示すように、負のすくい角θが与えられてお
り、これによって切り刃の逃げ角（外周及び側面）を形
成させるようにしている。また、第４図に示す如く、ホ
ブ本体１２の回転中心軸と直交する仕上刃１８の中心線
に対して第１荒削り刃１４、第２荒削り刃１６の中心線
が傾くような僅少な傾斜角θ１、θ２を与えている。

この傾斜角θ１、θ２は第１荒削り刃１４側を大きくし
、第２荒削り刃１６側を小さくして、順次傾斜角が小さ
くなるようにしている。これは連続する切り刃１４．１
６．１８による切削軌跡を仕上刃１８の中心線に対称と
することができ、これによって各切り刃の左右切り刃部
の各位置において均一な切削厚さとさせることができて
切削力に対する負担も均等化することができる。また、
各切り刃１４．１６．１８の歯厚方向及び径方向の取代
を考慮して名刀には半径方向の段差！１．１２を与えて
いる。更に同一］コにある連続する各切り刃はホブ１０
の同一ねし筋に沿うように配置されている（第３１１Ｆ
）。即ち、木ボブの場合、５０ボブであるからねじ筋は
５存在する。

なお、上述の刃を構成するチップの本体及びブレードの
座面の加工は型彫り放電加工により行えば容易である。

又、ロケータの加工は、ワイヤ放電加工により行えば安
価かつ高精度に加工可能である。

このような実施例によれば、個々の切り刃の任意の位置
における取代は傾斜角θ３、θ２を付与したことにより
一定になって工具寿命を向上できるが、この実施例では
特に第１荒削り刃１４、第２荒削り刃１６のスロアウエ
イ化を図りつつ、このスロアウェイチッブを菱形として
１チツプ当たり４箇所に切削作用を行わせるようにして
いるため、工具のランニングコスト低減できる効果が得
られる。

なお、上記実施例において刃のすくい角の変更（例えば
−２０°〜−４０°）により高硬度（ＨＲＣ５０程度）
材の加工も可能となり、いわゆるスカイビング加工がで
きる。

〔発明の効果〕

以上説明したように、本発明によれば、内歯車加工を高
い効率で連続してでき、荒削り刃のスロアウェイ化によ
りロウイ」け型に比較して工具費用のランニングコスト
を半減できるという優れた効果が得られる。また、仕上
刃切刃材質の超硬化により、歯面粗さ向上が可能となる
。また、本体に彫放電加工により荒刃チップ用座面を加
工すれば、部品点数が減少し加工費（製作費）が減少す
ると共に、ホブ本体のスペースを有効に活用することが
可能となり、その結果、高剛性なボブとなる。

【図面の簡単な説明】

第１図は実施例に係る内歯車加工用ホブの側面図、第２
図は荒削り刃のチップ構成を示す斜視図、第３図は内歯
車加工用ホブの部分平面図、第４図は各切り刃部のホブ
正面断面図である。 １０・・・・・・ホブ、１２・・・・・・ボブ本体、１
４・・・・・・第１荒削り刃、１６・・・・・・第２荒
削り刃、１８・・・・・・仕上刃。２０・・・・・・ブ
レード又はロケータ代理人　弁理士　岡　１）和　喜 り 育　４　図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）、ホブ本体の外周面に荒削りをなす荒刃と歯形成
   形をなす仕上刃とを同一ねじ筋上に配置して内歯車を連
   続的に成形切削加工するようにしたシングルポジション
   方式のホブであって、前記仕上刃を総形にするとともに
   前記荒刃を歯形に近似した例えば直線形状のスロアウェ
   イチッブとしたことを特徴とする内歯車加工用ホブ。