JPH01203225A - 酸化物系板状磁性粉体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、高密度磁気記録方式用垂直磁気記録方式の塗
布型媒体に使用する酸化物系板状磁性粉体に関するもの
である。

従来の技術 バリウムフェライトを代表とするヘキサゴナルフェライ
ト磁性粉体は、結晶学的に０面（（Ｏ　Ｏ　４　）面）
が成長した結晶配向性の板状粒子であるため、今後の垂
直磁気記録方式磁気記録媒体用磁性粉体として注目され
、その製造方法として、水熱合成法、ガラス結晶化法、
共沈法などの各種の方法が確立されている（たとえば、
植松健−１−）瀬昇編著、磁気材料の革命（工業調査会
）（１９８５年）１９４〜１９８ページ）。

発明が解決しようとする課題 しかしながら、上記の方法によって得られたバリウムフ
ェライトｉｆｉ性扮は、以前からの面内磁気記録方式磁
気記録媒体用磁性粉（たとえば、γ−Ｆ　ｅ　２０３　
）に比べ、飽和磁化量Ｍｓが小さく、保磁力Ｈｃが大き
い。このため、記録・再生に際し、■信号に対するノイ
ズの比（Ｓ／Ｎ比）が悪い、■書き込み・消去が困難で
ある、という問題点と、０°Ｃ〜１００℃の範囲におい
て、保磁力１１ｃの値の温度変化に対する値（ΔＨ／Δ
Ｔ）がΔＨ／ΔＴ≧＋３であるため、書き込まれた記録
信号の安定性や再生に問題を起こす傾向があった。

本発明は、〔組成中のＭ以外の金属イオン〕／（Ｍ）モ
ル比が１５〜２１の原料粉を非酸化性雰囲気で焼成し、
従来型バリウムフェライト磁性粉の磁気特性を上回り、
板状比（径／厚み）が９〜１５の酸化物系板状磁性粉体
を提供するものである。

課題を解決するための手段 上記課題を解決するために本発明の酸化物系板状磁性粉
体は、一般式ＭＦｅ″５−ｘ−２ｔＦｅ％！ｊ＋ｍ＊１
−ｙＡ　ｘ”　Ｂ　Ｙ”　Ｃｚ’　Ｏ＋ｑ−ａｍ−ｘｎ
Ｃただし、ＭはＥ３ａ。

Ｓｒ、及びＰｂのうち一種あるいは二種以上の金属元素
を表わし、Ａ　、　’Ｂ　、及びＣはＣＯ＋　Ｃｕ　＋
　Ｎ　ｉ　。

Ｚｎ、Ｆｅ、Ｍｎ、Ｔｉ、Ｚｒ、Ｉｒ、Ｇｅ。

Ｓｎなどのうち一種あるいは二種以上の陽イオンを表わ
し、ｍは正の数、ｎ、ｘ、ｙ、及び２は０又は正の数で
ある。）で表わされ、〔組成中のＭ以外の金属イオン）
／　〔Ｍ〕モル比が１５〜２１の板状磁性粉であって、
飽和ルイ多化１Ｍ５＝５２〜６７　ｅ　ｍ　ｕ　／　ｇ
　、保磁力Ｈｃ　＜　１５０００　ｅであり、０℃〜１
００℃の範囲において、保磁力Ｈｃの値の温度変化に対
する値（ΔＨ／ΔＴ）が−１≦ΔＨ／ΔＴ、（＋ｌの磁
気特性と板状比（径／厚み）が９〜１５の性質を備えて
いる。

作用 本発明は、〔組成中のＭ以外の金属イオン〕／（Ｍ）モ
ル比が１５〜２１の酸化物系板状磁性粉体を合成するこ
とにより、従来型バリウムフェライト磁性粉に対して、
飽和磁化量ＭＳの増加と、保磁力Ｈｃの減少を得、０℃
〜１００℃の範囲において、保磁力Ｈｃの値の温度変化
に対する値（ΔＨ／ΔＴ）が−１≦ΔＨ／ΔＴ≦＋１の
磁気特性を得、板状比（径／厚み）が９〜１５の性質を
得るものである。

実施例 以下本発明の一実施例の酸化物系板状磁性粉体について
、図面を用いて説明する。

塩化バリウム（ＢａＣ＃２）と塩化第二鉄六水和物（Ｆ
　ｅ　Ｃｊ！　３６　Ｈ２０）及び、その他各種の金属
塩化物（たとえば、Ｃｏ、Ｃｕ、Ｎｉ。

Ｚｎ、Ｆｅ、Ｍｎ、Ｔｉ、Ｚｒ、Ｉｒ、Ｇｅ。

Ｓｎなどの塩化物）の酸性水溶液とアルカリ水溶液を５
１のガラス製丸底フラスコ中で混合することによって、
共沈物微粒子粉体を作製した。

共沈物微粒子粉体の組成りＩＩ成中のＭ以外の金属イオ
ン）／　（Ｍ）モル比が１５〜２１になるように、それ
ぞれ原料水溶液の混合量を変化させた。

得られた粉体を１０ｇとり、カーボン容器（寸法：縦３
０鰭×横１５０ｍ５ｘ深さ２０ｇｍ）に入れ、雰囲気制
御炉を用い、窒素１００％雰囲気において、７５０℃で
焼成した。

得られた焼成物の粉体は、振動試料式磁力計測定を行な
い評価し、透過型電子顕微鏡で粉体粒子の観察を行なっ
た。

第１表に本発明の実施例の各種酸化物系板状磁性粉体と
その磁気特性（飽和磁化量Ｍｓと保磁力Ｈｃ、及び保磁
力Ｈｃの値の温度変化に対する値（Δ［１／ΔＴ）と板
状比（径／厚み）、及び比較のため、従来型バリウムフ
ェライト磁性粉の磁気特性と板状比（径／厚み）を示す
。

（以　下　余　白） 表より・本発明の磁性わ）体は、飽和Ｇ（ｉ化ｊ１Ｍｓ
＝　５２〜６７　ｃ　ｍ　ｕ　／　ｇ　、保磁力ＩＩ　
ｃ　＜　１５００Ｏｅ、０℃〜１００℃の範囲において
、保磁力Ｈｃの値の温度変化に対する値（Δ１］／ΔＴ
）が−１≦Δ１１　／ΔＴ≦＋１．及び板状比（径／厚
み）が９〜１５であって、従来型バリウムフェライト磁
性粉とは異なる磁性粉体であることがわかる。

−例として、図に本発明の酸化物系板状磁性粉体１のう
ち、〔組成中のＢａ以外の金属イオン〕／ＣＢａ）モル
比が１５である試料の透過型電子顕微鏡像を示す。図よ
り、本発明の磁性粉体は、板状比（径／厚み）が９〜１
５である板状のｉｎ性粉体であることがわかる。

以上のように、（組成中のＭ以外の金属イオン〕／〔Ｍ
〕モル比が１５〜２１の磁性粉体を合成することにより
、従来型バリウムフェライト磁性粉に対して、飽和磁化
量Ｍｓにすぐれ、保磁力Ｈｃが小さく（シかもＨｃ＜１
５００Ｏｅ）　、Ｏ℃〜１００℃の範囲において、保磁
力ＨｃＯ値の温度変化に対する値（ΔＨ／ΔＴ）が小さ
く、かつ板状比（径／厚み）が９〜１５の酸化物系板状
磁性わ〕体を得ることができる。□ 発明の効果 以上のように本発明の酸化物系板状磁性粉体は、一般式
Ｍ　Ｆ　ｅ”　ｍ−ｘ−２ｔ　Ｆ　ｅ　　＋２＊ｚＬｍ
＊ｎ＋−ｙ　　Ａ　ｘ”ｆ３　ｙ　　Ｃｚ　　Ｏｌｑ＋
ａｍ＋ｘｎＣただし、ＭはＢａ、Ｓｒ。

及びＰｂのうち一種あるいは二種以上の金属元素を表わ
し、Ａ、Ｂ、及びＣはｃｏ、Ｃｕ、Ｎｉ。

Ｚｎ、Ｆｅ、Ｍｎ、Ｔｉ、Ｚｒ、Ｉｒ、Ｇｅ。

Ｓｎなどのうち一種あるいは二種以上の陽イオンを表わ
し、ｍは正の数、ｎ、　　ｘ、　　ｙ、及び２は０又は
正の数である。）で表わされ、［組成中のＭ以外の金属
イオン］／　（Ｍ）モル比が１５〜２１であって、飽和
磁化ｆｆ１Ｍ５　＝　５２〜６７　ｅｍｕ／ｇ、保磁力
［−１ｃ　＜　１５０００　ｅ、及び保磁力■ＩＣの値
の温度変化に対する値（ΔＨ／ΔＴ）が−ｌ≦ΔＨ／Δ
丁≦＋１の磁気特性と板状比（径／厚み）が９〜１５の
性質を持つ。

従って、従来型バリウムフェライ）［性粉に比べ、記録
・再生に際し、■信号に対するノイズの比（Ｓ／Ｎ比）
の向上、■書き込み・消去が容易になること、■書き込
まれた記録信号の温度変化に対する安定性の向上、が図
れ記録媒体の向上に寄与することができる。

【図面の簡単な説明】

図は本発明の一実施例のＢ　ａ　／　Ｆ　ｅモル比−１
５の試料の透過型電子顕微鏡像の模式図である。 ｌ・・・・・・酸化物系板状磁性粉体。 代理人の氏名　弁理士　中尾敏男　はか１名酸化物弁え
反１人五象ノ唯」オ体

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. （１）一般式ＭＦｅ＾■＿ｍ＿−＿ｘ＿−＿２＿■Ｆｅ
   ＾■＿１＿２＿＋＿２＿（＿ｍ＿＋＿ｎ＿−＿ｙ＿）Ａ
   ＿ｘ＾IIＢ＿ｙ＾IIIＣ＿ｚ＾IVＯ＿１＿９＿＋＿４＿
   ｍ＿＋＿３＿ｎ（ただし、ＭはＢａ，Ｓｒ，及びＰｂの
   うち一種あるいは二種以上の金属元素を表わし、Ａ，Ｂ
   ，及びＣはＣｏ，Ｃｕ，Ｎｉ，Ｚｎ，Ｆｅ，Ｍｎ，Ｔｉ
   ，Ｚｒ，Ｉｒ，Ｇｅ，Ｓｎなどのうち一種あるいは二種
   以上の陽イオンを表わし、ｍは正の数、ｎ，ｘ，ｙ，及
   びｚは０又は正の数である。）で表わされ、モル比（た
   だし、モル比は〔組成中のＭ以外の金属イオン〕／〔Ｍ
   〕で表わし、〔　〕はそのイオンのモル数である。）が
   １５〜２１であることを特徴とする酸化物系板状磁性粉
   体。
2. （２）〔組成中のＭ以外の金属イオン〕／〔Ｍ〕モル比
   を制御することによって、０℃〜１００℃の範囲におい
   て、保磁力Ｈｃの値の温度変化に対する値（ΔＩＩ／Δ
   Ｔ）が−１≦ΔＨ／ΔＴ≦＋１を示すことを特徴とする
   請求項第（１）項記載の酸化物系板状磁性粉体。
3. （３）酸化物系板状磁性粉体の磁気特性が飽和磁化量Ｍ
   ｓ＝５２〜６７ｅｍｕ／ｇ，保磁力Ｈｃ＜１５００Ｏｅ
   であることを特徴とする請求項第（１）項記載の酸化物
   系板状磁性粉体。
4. （４）酸化物系板状磁性粉体の板状比（径／厚み）が９
   〜１５であって、かつ板面に垂直方向に磁化容易軸を持
   つことを特徴とする請求項第（１）項記載の酸化物系板
   状磁性粉体。