JPH01200197A - 冷却塔用合成樹脂製熱交換体及びこの熱交換体からなる熱交換器を利用した直流式冷却塔 - Google Patents

冷却塔用合成樹脂製熱交換体及びこの熱交換体からなる熱交換器を利用した直流式冷却塔

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JPH01200197A
JPH01200197A JP2538888A JP2538888A JPH01200197A JP H01200197 A JPH01200197 A JP H01200197A JP 2538888 A JP2538888 A JP 2538888A JP 2538888 A JP2538888 A JP 2538888A JP H01200197 A JPH01200197 A JP H01200197A
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heat exchanger
cooling tower
synthetic resin
air
liquid
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健 柏田
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忠信 武藤
Tetsuo Sasaki
哲夫 佐々木
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は冷却塔用の熱交換体及びこの熱交換体から成
る熱交換器を利用した冷却塔に関する。
(従来技術) 従来、この種の気液非接触型の熱交換器が、特開昭51
−100370号公報に記載されており、その構造は全
体合成樹脂製で、扁平な垂直方向の相互に平行な複数こ
の液体流下通路と、これらの液体流下通路間に夫れ夫れ
形成された垂直方向の面を持つ扁平で、気流の流れる空
気通路とを有し。
これら2つの流体通路が相互の流体を非接触とする複数
枚の合成樹脂板よりなる熱交換隔壁板によって仕切られ
ている冷却塔用熱交換器が記載されており、各空気通路
の両壁は逆U字状部材で形成され、隣接する逆U字状部
材の波形側壁は突出して設けたリブ部分で相互に接着さ
れていると共にその側縁において連結パネルにより相互
に連結されて前記液体流下通路を形成している。
この公報記載の前記熱交換器は第10図に示すように冷
却塔の外気取入口に面した充填材の内側にこの熱交換器
を数個階層的に吊り下げ支持し、冬季における白煙発生
の防止を図っている。
(解決しようとする課題) このように先行技術のものにおいては、液体の流下速度
を緩くするため狭く、かつ屈曲させた液体通路は長期間
使用する間には塵埃や微生物がそれらの壁面に付着し、
液体通路の断面積を実質的に狭くし、所定の流量流下で
きず、これらの熱交換器の供給側において溢水し、これ
らの周辺を悪戯に濡らすだけでなく、循環冷媒の損失と
なっている。
冷却塔の外気取入口に面した充填材の内側にこの熱交換
器を数個階層的に吊り下げ支持してある(第10図)場
合には、前記供給側での溢水現象により所望の白煙発生
の防止を行えないこともあると共に、前記流体通路が狭
いため内部に侵入したエアが抜けがたく、この通路内に
滞留し熱交換を阻害している。
この発明は気液非接触型の熱交換器の熱交換を行なう主
要部分における液体通路において、仮に一部分に目詰り
を起したとしても、熱交換器全体として液体の給吐出量
が一定に保持できるようにし、液体通路の流量に影響を
及ぼさないようにすると共に侵入したエアを円滑に抜け
るようにした熱交換体を提供すると共に、かかる熱交換
体を使用した前記冷却塔を提供することを目的とする。
(課題を解決する手段) 前記課題を達成するために、この特定発明の冷却塔用合
成樹脂製熱交換体は、全体として扁平な薄肉中空体であ
り、内部が液体流下通路としてありその中空体の上部に
は外部に開口した循環冷却水供給部が形成されており、
その中空体の下縁である前記液体流下通路の下端にも外
部に開口した吐出部が設けてあり、この液体流下通路の
幅の大部分は、流下液緩速部としてあり、この流下液緩
速部は水平方向に長い邪魔シール部を全面に複数段にわ
たり階層的に分布させて、これら邪魔シール部を一つ置
きに位置をずらせ、前記邪魔シール部間に蛇行流路形成
して成り この流下液緩速部は、少なくとも一つの垂直なシール部
を介して垂直方向の溢水路と隣接形成して配置され、こ
の垂直なシール部の上端は、堰の形状としてあり、この
堰を通して前記溢水路と流下液緩速部における最上段部
の液溜部分とが相互連通していると共に、前記蛇行する
流下緩速部の屈曲路位置には前記垂直なシール部を横断
し前記溢水路内に開口するエア抜き穴が形成してあり。
前記両壁板外面には、***部がスペーサとして成形して
あることを特徴とする。
前記中空体を真空乃至ブロー成形品としてあることが望
ましい。
前記溢水路は前記中空体の一側縁に沿って設けてあるこ
とが望ましい。
前記溢水路は前記中空体の両側縁に沿って設けてあると
より好ましい。
前記屈曲する流下液緩速部はその中央部分で垂直な邪魔
シール部分で2系列乃至4系列の流体通路に夫れ夫れ分
離されている場合もある。
特許請求の範囲第1項記載の冷却塔用合成樹脂製熱交換
体における上下隣接する水平な方向に長い邪魔シール部
間の蛇行流路の両壁は、この両壁ほゞ全面にわたり下流
側ほど上位に45度前後傾斜した平行な畝を内外に形成
した波板状としてあることもある。
前記吐出部として筒状の吐出口を前記中空体の下縁隅角
部に設けてある場合もある。
前記吐出部を前記中空体の下縁を全幅にわたり開口して
形成してあってもよい。
関連発明としての直交流式冷却塔は、 特許請求の範囲第1項記載の熱交換体を***部を相互嵌
合乃至当接して若干の間隙を置いて所定枚数並列配置し
、隣接する熱交換体間に狭幅の水平な空気流通路を形成
して冷却塔用の間接型熱交換器を構成し。
前記冷却塔の外気取入口に対面して設けた板状波板から
なる充填材の2次側に、前記間接型熱交換器の各空気流
通路を前記充填材の空気通路と同方向で水平とし、その
−側を充填材側とし、その二次側を冷却塔の排気口より
の空気室側として、この間接型熱交換器をこの充填材の
全幅、全高さにわたり配置してあることを特徴とする。
前記供給部として筒状の供給口を前記中空体の上縁隅角
部に形成する場合もある。
前記中空体の上縁を全幅にわたり開口しこの上縁の両壁
板が外方へ前記***部と同一高さで張り出し、この上縁
中央部分が凹みU字状の窪みに形成しあり、この窪みの
底部で前記供給部を形成しており、前記上縁はその外周
面において組立時に隣接する熱交換体の上縁同士が当接
密着し、長手方向に延在する循環冷却液溜り部を形成す
る形状としてあるのが好ましい。
(発明の作用) このように構成されている特定発明である前記熱交換体
の作用を関連発明の直交流式冷却塔とした場合の作用と
共に説明する。
先ず、複数枚の熱交換体をケース乃至適宜の支持枠を用
いて並列配置し、前記***部を一種のスペーサとして、
これにより隣接する熱交換体の間に狭い幅の水平な空気
流通路を形成し、所望寸寸法の間接型熱交換器を組み立
てる。
このように組み立てた熱交換器を、第 図に示すように
直交流式冷却塔の充填材の内側に配列する。この際、こ
の充填材上部の上部水槽へ循環冷却液を供給する供給パ
イプは、途中から分岐し、この分岐パイプにはバルブを
設は前記熱交換体群への供給用ヘッダーとして使用する
この状態で冷却塔の送風機を回転駆動し、負荷部である
空調若しくは冷凍機によって温められた(30〜70℃
程度)循環する冷媒たる冷却水を前記供給用ヘッダーを
通して前記各熱交換体の供給部から前記流下液緩速部位
置に供給すると、冷却水は順次前記邪魔シール部間に形
成された蛇行流路中を蛇行しつつ順次流下し、前記熱交
換体の両壁板と充分に攪拌されながら接触し、単に垂直
に流下するより遥かに長時間両壁板と接触し、これら両
壁板を介して前記各空気流通路を水平方向に流れる空気
と熱交換し、これらを暖めると同時に、自づからは空気
に熱をとられてその分冷却される。
なお、邪魔シール部間の蛇行流路の両壁を、この両壁ほ
ゞ全面にわたり下流側ほど上位に45度前後傾斜した平
行な畝を内外に形成した波板状としてある場合には、こ
の蛇行流路内を巡回する冷却水はこれら畝を乗り越える
度に上方に誘導されて若干盛り上がると共に上流側に引
き戻され、この蛇行流路の各水平部分の流路の上側部ま
で冷却水は充満乃至は少なくとも前記水平部分の内壁面
の上部までを濡らして屈曲位置に達し、長時間にわたり
両壁板のほゞ全面と接触し続ける。
この冷却塔の運転中に、前記流下液緩速部内に残留して
いるエアは、前記畝により上方へ若干盛り上がる冷却水
の動きに伴い、前記流下液緩速部の屈曲路上部隅角に押
しやられ、この部分に滞留しようとするが、前記エア抜
き穴を通って前記溢水路内に流入しこの溢水路を上昇し
前記供給部から外部へ吐き出される。
冷却塔の内部に肺説された充填材の内側位置にこの特定
発明の熱交換体群を配列することで、充填材上で冷却水
と直接接触して冷却し自身昇温し絶対湿度が高くなった
空気全部がこの発明の熱交換体群の全ての空気流通路内
に流入する。一方、この熱交換体の屈曲した流下液緩速
部を蛇行して流下してくる冷却水をその流下中に前記空
気通路内を通過中の前記空気で間接的に冷却し、この冷
却で自身昇温した空気を排気口から白煙を伴わずに冷却
塔外に排気する(第6図参照)。
仮に冷却水の供給量が脈動を起したり、−時的に供給量
が増加したとき、或は流下液緩速路中に微生物などが付
着し、流下液緩速路の断面積が狭くなり、流量低下をき
たし、液溜部の水位が上昇し、堰より高くなると、前記
冷却水の一部は溢水路を通り直接流下し、前記熱交換体
外に溢れ出さない。
なお、前記冷却塔運転中、各熱交換体の供給部は外気に
開放してあり、自然流下式に前記冷却塔内に配設された
冷却水は前記流下液緩速路内を蛇行しつつ流下していく
。そして、冷却塔の運転停止と同時に大気圧を受けて前
記吐出部より外部へ吐出される。
前記熱交換体の供給部が筒状の供給口で、その吐出部も
筒状の吐出口1の場合には、前記充填材の内側に、前記
熱交換器を多段積みし、上位の熱交換体の吐出口を下位
の熱交換器の供給口に挿入し、冷却液を順次階層的に配
置した熱交換器に供給し冷却する。
また、前記中空体の上縁を全幅にわたり開口しこの上縁
の両壁板が外方へ前記***部と同一高さで張り出し、こ
の上縁中央部分が凹みU字状の窪みに形成しあり、この
窪みの底部で前記供給部を形成しており、前記上縁はそ
の外周面において組立時に隣接する熱交換体の上縁同士
が当接密着し、長手方向に延在する循環冷却液溜り部を
形成する形状としてある場合には、複数枚の前記熱交換
体を隣接し並列配置することで、前記熱交換器上縁を循
環冷却液溜り部とし、この溜り部内に前記供給用ヘッダ
ーを水平に配管し、この供給用ヘッダーから循環冷却水
を前記溜り部に向は供給し、この溜り部を構成する各熱
交換体の前記窪みの底部に形成した各熱交換体の供給口
から各熱交換体内へ流入する。
前記作用の説明は冬季又は外気が低温の場合であり、そ
れ以外の夏季若しくは外気が低温の場合二は、前記供給
用へラグ−のバルブを閉じて、前記熱交換体への循環冷
却水の供給を停止する。
(発明の効果) 取上のように構成し作用を為すこの特定発明の熱交換体
においては、熱交換を行なう主要部分たる流下液緩速部
において、仮に一部目詰り乃至流量制限があり、−時的
に供給冷却水の流量が変化し、液溜部の水位が上昇して
も、堰を超えて熱交換流下水路の一部である溢水路を通
過して下方に冷却水が吐出するため、通過水量自体を制
限するおそれがない。
更に、この冷却塔運転開始時に前記流下液緩速部内に残
留しているエアは冷却水により前記流下液緩速部の屈曲
路上部に押しやられ、前記エア抜き穴を通って前記溢水
路内に流入しこの溢水路を上昇して前記供給部から外部
へ吐きだされるため。
エアはこの流下液緩速部内に殆ど残留せず、熱交換に支
障を来さない。
更に、関連発明である邪魔シール部間の蛇行流路の両壁
を、この両壁ほゞ全面にわたり下流側ほど上位に45度
前後傾斜した平行な畝を内外に形成した波板状としてあ
る冷却塔用合成樹脂製熱交換体においては、前記特定発
明の効果に加えて、この蛇行流路内を巡回する冷却液を
これら畝を乗り越える度に上方に誘導されて若干盛り上
がる。
この場合に、各水平流路部分の上側にエアが残留してい
たとしても、この盛り上がる冷却水によって、エアは前
述のエア抜き穴から押し出されるため、内部の残留エア
が各水平流路部における水位の上昇を阻害することがな
い。
また蛇行流路の各水平部分の流路の上側部まで冷却水は
上昇してこれら各水平部分に充満乃至は少なくとも前記
水平部分の内壁面の上部までも濡らし屈曲位置に到達さ
せるため、前記傾斜させた畝のない場合よりも、循環冷
却液が蛇行流路を通過する時間が長くなり、かっ両壁板
と循環冷却液とが接触する表面積が広くなるため、空気
と循環冷却液との非接触の熱交換率を上げることが出来
る。
この関連発明の直交流式冷却塔においては、前記流下液
緩速路の一部目詰まりが発生しても、堰を超えて熱交換
流下水路の一部である溢水路を通過して下部開口部から
冷却水が吐出する為、冷却水が前記供給部から溢れるこ
と無くこの供給量は激減せず、この熱交換体での空気と
冷却液との間での間接形態交換量が少なくなったりはせ
ず、当木全は外気が低温の場合に所望の白煙発生の防止
を行える。その他、前記熱交換体と同様の効果を発揮す
ることはいうまでもない。
前記中空体を真空乃至ブロー成形品とすれば、この熱交
換体の製造が容易で、かつ安価と成る。
前記溢水路を前記中空体の一側縁に沿って設けたもので
は、その成形が容易と成り、この溢水路を前記中空体の
両側縁に沿って設ければ、前記溢水路及びエア抜き穴に
関する効果を倍加できる。
前記屈曲する流下液緩速部をその中央部分で垂直な区画
シール部分で2系列乃至4系列の流体通路に夫れ夫れ分
離させれば、この熱交換体全面に均一に循環冷却水を分
配できる。
前記吐出部として筒状の吐出口を前記中空体の下縁隅角
部に設け、前記供給部として筒状の供給口を前記中空体
の上縁隅角部に形成する場合には、この熱交換体を充填
材の高さにあわせて、容易に多段積み出来る。
前記吐出部を前記中空体の下縁を全幅にわたり開口して
形成してあるものでは、循環冷却液の熱交換体からの吐
出を迅速、且つ広い面積で行え。
充填材をこの熱交換体の下部に装填してなる冷却塔に使
用する場合に、この充填材全域に上方から均一に循環冷
却液を散布出来る(第11図参照)。
前記中空体の上縁を全幅にわたり開口し前記中空体の上
縁を全幅にわたり開口しこの上縁の両壁板が外方へ前記
***部と同一高さで張り出し、この上縁中央部分が凹み
U字状の窪みに形成しあり、この窪みの底部で前記供給
部を形成しており、前記上縁はその外周面において組立
時に隣接する熱交換体の上縁同士が当接密着し、長手方
向に延在する循環冷却液溜り部を形成する形状としてあ
る場合には、供給用ヘッダーをこの液溜り部上力に水平
に配管し、この八ツダーから吐出した循環冷却液が、並
列した熱交換体からなる熱交換器の容量より若干多くて
も、この液溜り部内に一度滞留し、熱交換器外には流出
せず、簡易な配管構造で。
自然流下式に動力を使用せずに循環冷却水を各熱交換器
液体流下通路に供給し、熱交換できる。
(実施例) 次にこの熱交換体の発明の代表的な実施例を説明する。
実施例1 第1図において、1oは熱交換体であり、この熱交換体
10は好適には真空成形乃至はブロー成形した合成樹脂
製の扁平中空体よりなり、その内部は液体流下通路とし
てあり、この合成樹脂としては、特に限定はないがポリ
塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレンなど安価で
成形性のよいものがよい。
前記中空体10の上縁隅角部に、外部に開口した循環冷
却液供給部の一種である筒状の供給口11が、またその
下縁隅角部に、外部に開口した循環冷却液吐出部の一種
である吐出口12が設けてある。これら供給口11と吐
出口12は、同一側、図示のものでは左側にあるが、こ
の位置に限定するものではない。
前記熱交換体である中空体10の周辺に両壁板14.1
5を溶着した周辺シール部16が形成され、前記熱交換
体10の側縁17.18と平行で、両側縁17.18か
ら若干内側に入ったところにおいて、前記両壁板14.
15は前記側縁17゜18に沿って相互に溶着した垂直
なシール部19が形成され、左右2本の垂直なシール部
19の上下端はそれぞれ熱交換体10の上下端縁20.
21には達していない。
前記これら左右2本の垂直なシール部19の中央部分に
は前記両壁板14と15を相互に溶着した水平方向に長
い邪魔シール部22がその全面に複数段にわたり階層的
に分布してあり、これら邪魔シール部22は一つ置きに
位置をずらして配置され、これらシール部22間に蛇行
流路23として前記液体流下通路の幅の大部分を占める
流下液緩速部24が形成してあり、この流下液緩速部2
4における両壁板14.15がこの熱交換体10の主要
な熱交換面となっている。
他方、前記各垂直なシール部19と各側a17.18と
の間の狭い垂直なところが溢水路25となっており、垂
直なシール部19の上端26は堰の形状としてあり、前
記邪魔シール部22の内、最も上位のもの22aは、こ
の上端26より若干下位に形成してあり、この前記最上
位の邪魔シール部22aと、中空体の上端縁20及び前
記両壁板14.15で液溜部40を形成する。この液溜
部40と溢水路25とが前記基26を通して相互連通し
ている。
前記流下液緩速部24は図示の場合には前記液溜部4o
を除いて、中央部分において垂直で不連続な区画シール
部分50により、2系列の流体通路23a、23bに仕
切られている。
前記蛇行する流下緩速部24の各屈曲路24a位置つま
り、屈曲路24aの上限角には前記垂直なシール部19
を横断し前記溢水路25内に開口するエア抜き六60が
形成してあり、前記両壁板14.15外面には、***部
7oがスペーサとして成形してある。
更に、前記冷却塔用合成樹脂製熱交換体1oにおける上
下隣接する水平な方向に長い邪魔シール部22間の蛇行
流路23の両壁は、この両壁ほゞ全面にわたり下流側ほ
ど上位に45度前後傾斜した平行な畝80を内外に形成
した波板状としてある。
前記溢水路25は一側縁17又は18にのみ設けること
もあり、また、前記中空体10の上縁20を全幅にわた
り開口しこの上縁20の両壁板14.15が外方へ前記
***部70と同一高さで張り出し、この上#20中央部
分が凹みU字状の窪み20aに形成し、この窪み20a
の底部に供給口11aを形成し、この上縁2oをその外
周面において組立時に隣接する熱交換体10の上縁20
同士が当接密着し、長手方向に延在する循環冷却液溜り
部20bをこの窪み20a群で形成する形状としても良
い。また前記吐出口12に代えてこの中空体の下端縁2
1を全幅にわたり開口して吐出部として良い。
このように構成されている前記熱交換体10の作用を関
連発明の直交流式冷却塔Aの作用と共に説明する。
先ず、複数枚の熱交換体10をケース乃至適宜の支持枠
(図示せず)を用いて並列配置し、前記***部70を一
種のスペーサとして、これにより隣接する熱交換体10
の間に狭い幅の水平な空気流通路33を形成し、所望寸
寸法の間接型熱交換器Bを組み立てる。
このように組み立てた熱交換器Bを、第6図に示すよう
に直交流式冷却塔Aの充填材Cの内側に配列する。この
際、この充填材C上部の上部水槽りへ循環冷却液を供給
する供給パイプEは、途中から分岐し、この分岐バイブ
FはバルブGを設は前記熱交換体10群への供給用ヘッ
ダーとして使用する。
この状態で冷却塔Aの送風機を回転駆動し、負荷部であ
る空調若しくは冷凍機などの負荷部Kによって温められ
た(30〜70℃程度)循環する冷媒たる冷却水を前記
供給用ヘッダーFを通して前記各熱交換体の供給部から
前記流下液緩速部24位置に供給すると、冷却水は順次
邪魔シール部22間に形成された蛇行流路23中を順次
流下し、各壁板14.15と充分に攪拌されながら接触
し、単に垂直に流下するより遥かに長時間壁板14.1
5と接触し、これを解して前記各空気流通路33を水平
方向に流れる空気と熱交換し、これらを温めると同時に
、自からは空気に熱をとられてその分冷却される。
邪魔シール部22間の蛇行流路23の両壁を、この両側
ほゞ全面にわたり下流側ほど上位に45度前後傾斜した
平行な畝80を内外に形成した波板状としてあるため、
この蛇行流路23内を巡回する冷却水はこれら畝80を
乗り越える度に上方に誘導されて若干盛り上がると共に
上流部まで冷却水は充満乃至は少なくとも前記水平部分
の内壁面の上部までを濡らして屈曲位置24aに達し、
長時間にわたり両壁板のほゞ全面と接触し続ける。
この冷却塔の運転中に、前記流下液緩速部24内に残留
しているエアは、前記畝80により上方へ若干盛り上が
る冷却水の動きに伴い、前記流下液緩速部24の屈曲路
上部隅角に押しやられ、この部分に滞留しようとするが
、前記エア抜き六60を通って前記溢水路25内に流入
しこの溢水路25を上昇し前記供給口11から外部へ吐
き出される。
また、充填材Cの内側にこの熱交換体10群を階層的に
複数個多段に積み重ねて配列した場合には、充填材C上
で冷却水と直接接触して冷却し自身昇温し絶対温度が高
くなった空気全部がこの熱交換体10の全ての空気流通
路33内に流入する。
一方、上位の熱交換体10の屈曲した流下液緩速部24
を蛇行して流下してくる冷却水は下位の熱交換体10の
流下液緩速部25にその供給口11から順次流入してい
き、この流下中の冷却水を前記空気通路33内を通過中
の前記空気で間接的に冷却し、この冷却で自身昇温した
空気を排気口から白煙を伴わずに冷却塔外に排気する(
第9図参照)。
仮に冷却水の供給量が脈動を起したり、−時的に供給量
が増加したとき、或は流下液緩速部24中に微生物など
が付着し、流下液緩速部24の断面積が狭くなり、流量
低下をきたし、液溜部の水位が上昇し、堰26より高く
なると、前記冷却水の一部は溢水路25を通り直接流下
し、前記熱交換体10外に溢れ出さない。
なお、前記冷却塔へ運転中、各熱交換体10の供給口1
1は外気に開放してあり、自然流下式に前記冷却水は前
記流下液緩速部24内を蛇行しつつ流下していく。そし
て、冷却塔の運転停止と同時に大気圧を受けて前記吐出
部より外部へ吐出される。
また、前記中空体10の上縁2を全幅にわたり開口しこ
の上縁の両壁板が外方へ前記***部と同一高さで張り出
し、この上縁中央部分が凹みU字状の窪み20aに形成
してあり、窪み20aの底部で供給口11aを形成して
おり、前記上縁20はその外周面において組立時に隣接
する熱交換体の窪み20a同士が当接密着し、長手方向
に延在する循環冷却液溜り部20bを形成する形状とし
た場合には、複数枚の前記熱交換体10を隣接し並列配
置することで、前記熱交換器A上縁を循環冷却液溜り部
20bとし、この溜り部2Ob内に前記供給用ヘッダー
を水平に配管し、この供給用ヘッダーから循環冷却水を
前記溜り部20bに向は供給し、この溜り部20bを構
成する各熱交換体10の前記窪み20aの底部にある前
記外部に開口した供給口11aから各熱交換体10内へ
流木する。
このようにして、各熱交換体10に循環冷却液を供給し
、各熱交換体10間の空気通路33に空気を水平方向に
流して、両壁板14.15を介して空気と循環冷却水間
で非接触の熱交換を行う。
またこの熱交換体10を密閉型の熱交換体10として使
用する場合は、これらの吐出口12には前記供給ヘッダ
ーと同様の吐出用ヘッダー(図示せず)を接続し、内部
に流れる循環冷却液と、各熱交換体10の外面に散布さ
れる散布水と混合しないようにして使用することは云う
までもない。
また、吐出部を中空体の下端縁21全幅を開口した熱交
換体10は、充填材Cの上部に配置し、充填材上部に均
一に冷却水を分配するのに使用され、白煙防止を行う(
第5図、第10図参照)。
前記バルブGとして、三方切換弁を使用し、冷却温度に
対応して、充填材に供給する循環冷却水の流量と、この
間接型熱交換器Bへの循環冷却水の供給流量の割合を調
整する場合もある。即ち、冬季の様に冷却温度が高めの
場合には充填材に供給する循環冷却水の流量を少なくし
、夏季の様に冷却温度が低め場合には充填材に供給する
循環冷却水の流量を多くなるように、前記三方切換弁を
切り換えて使用することが出来る。
前記実施例に限定せず、前記上部水槽りの下側に充填材
と並列して前記の間接型熱交換器Bを配置してもこの関
連発明の直交流式冷却塔として同一であり、この場合に
は、前記のような分岐パイプやバルブを必要とせず、配
管構造が簡単となる。
前記作用の説明は冬季又は外気が低温の場合であり、そ
れ以外の夏季若しくは外気が低温の場合には、前記供給
用ヘラグーのバルブGを閉じて、前記熱交換体10への
循環冷却水の供給を停止する。
【図面の簡単な説明】
図面はこの発明に係るものであって、第1図はこの熱交
換体の第1実施例の正面図、第2図は第1図の熱交換体
を並列した状態を示す側面図、第3図は他の供給部の態
様を示す一部正面図、第4図は第3図の熱交換体を並列
した状態を示す平面図、第5図は熱交換体下部の他の実
施例を示す一部正面図、竿6図はこの直交流式冷却塔の
概略図1、第7図、第8図、第9図第1図7−7線、8
−8線、9−9線に沿う各断面図、及び第10図、第1
1図は従来技術のこの種熱交換器を組み込んだ冷却塔の
概略図である。 図中の主な符号 10・・・・熱交換体、   11・・・・供給口、1
2・・・・吐出口、   23・・・・蛇行流路。 24・・・・流下液緩速部、 25・・・・溢水路、   6o・・・・・・エア抜き
穴。 ベ 手続補正書(自発) 昭和63年3月8日

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)全体として扁平な薄肉中空体であり、内部が液体流
    下通路としてありその中空体の上部には外部に開口した
    循環冷却水供給部が形成されており、その中空体の下縁
    である前記液体流下通路の下端にも外部に開口した吐出
    部が設けてあり、この液体流下通路の幅の大部分は、流
    下液緩速部としてあり、この流下液緩速部は水平方向に
    長い邪魔シール部を全面に複数段にわたり階層的に分布
    させて、これら邪魔シール部を一つ置きに位置をずらせ
    、前記邪魔シール部間に蛇行流路を形成して成り この流下液緩速部は、少なくとも一つの垂直なシール部
    を介して垂直方向の溢水路と隣接形成して配置され、こ
    の垂直なシール部の上端は、堰の形状としてあり、この
    堰を通して前記溢水路と流下液緩速部における最上段部
    の液溜部分とが相互連通していると共に、前記蛇行する
    流下緩速部の屈曲路位置には前記垂直なシール部を横断
    し前記溢水路内に開口するエア抜き穴が形成してあり、
    前記両壁板外面には、***部がスペーサとして成形して
    あることを特徴とする冷却塔用合成樹脂製熱交換体。 2)前記中空体を真空乃至ブロー成形品としてある特許
    請求の範囲第1項記載の冷却塔用合成樹脂製熱交換体。 3)前記溢水路は前記中空体の一側縁に沿って設けてあ
    る特許請求の範囲第1項記載の冷却塔用合成樹脂製熱交
    換体。 4)前記溢水路は前記中空体の両側縁に沿って設けてあ
    る特許請求の範囲第1項記載の冷却塔用合成樹脂製熱交
    換体。 5)前記屈曲する流下液緩速部はその中央部分で垂直な
    区画シール部分で2系列乃至4系列の流体通路に夫れ夫
    れ分離されている特許請求の範囲第1項記載の冷却塔用
    合成樹脂製熱交換体。 6)特許請求の範囲第1項記載の冷却塔用合成樹脂製熱
    交換体における上下隣接する水平な方向に長い邪魔シー
    ル部間の蛇行流路の両壁は、この両壁ほゞ全面にわたり
    下流側ほど上位に45度前後傾斜した平行な畝を内外に
    形成した波板状としてあることを特徴とする冷却塔用合
    成樹脂製熱交換体。 7)前記吐出部として筒状の吐出口を前記中空体の下縁
    隅角部に設けてある特許請求の範 囲第1項または6項記載の冷却塔用合成樹脂製熱交換体
    。 8)前記吐出部を前記中空体の下縁を全幅にわたり開口
    して形成してある特許請求の範囲 第1項または6項記載の冷却塔用合成樹脂製熱交換体。 9)特許請求の範囲第1項記載の冷却塔用合成樹脂製熱
    交換体を***部を相互嵌合乃至当接して若干の間隙を置
    いて所定枚数並列配置し、隣接する熱交換体間に狭幅の
    水平な空気流通路を形成して直交流式冷却塔用の間接型
    熱交換器を構成し、前記冷却塔の外気取入口に対面して
    設けた板状波板からなる充填材の2次側に、前記間接型
    熱交換器の各空気流通路を前記充填材の空気通路と同方
    向で水平とし、その一次側を充填材側とし、その二次側
    を冷却塔の排気口よりの空気室側として、この間接型熱
    交換器をこの充填材の全幅、全高さにわたり配置してあ
    ることを特徴とする直交流式冷却塔。 10)前記供給部は、筒状の供給口を前記中空体の上縁
    隅角部に形成して成る特許請求の範囲第1項記載の冷却
    塔用合成樹脂製熱交換体。 11)前記中空体の上縁を全幅にわたり開口しこの上縁
    の両壁板が外方へ前記***部と同一高さで張り出し、か
    つ、この上縁中央部分が凹みU字状の窪みに形成しあり
    、この窪みの底部で前記供給部を形成しており、前記上
    縁はその外周面において組立時に隣接する熱交換体の上
    縁同士が当接密着し、長手方向に延在する循環冷却液溜
    り部を形成する形状としてある特許請求の範囲第1項記
    載の冷却塔用合成樹脂製熱交換体。
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