JPH01193070A - 合成樹脂製気化器用フロート - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、機関へ供給する混合気の量及び濃度を制御す
る気化器の浮子室内に一定なる液面を形成する為の気化
器用フロートに関するものであり、そのうち特にフロー
ト体を合成樹脂材料にて形成したものに関する。

〔従来の技術〕

従来、−膜内に使用される合成樹脂製の気化器用フロー
トはカップ状よりなる下側フロート体の開口端部と、カ
ップ状よりなる上側フロート体の開口端部とを対応させ
た状態にて両開口端部を接着して中空状のフロートを形
成したものであり、その互いに対向する開口端部の形状
は下側フロート体と上側フロート体の形状を同一形状と
したものである。

そして開口端部の形状は、筒体のフロートにおいては単
一の接続された円、長方形等の形状であり、またドーナ
ツ型のフロートにおいては、内。

外、二重の円、長方形等の形状である。また、開口端部
の接着は化学的に開口端部を溶融して接着する方法と、
熱的に開口端部を溶融して接着する方法が良く利用され
る。

〔発明が解決しようとする課題〕

かかる従来の合成樹脂製気化器用フロートによると次の
不具合を有する。

フロートの横断面積は、機関の排気量の増加に伴なう燃
料流量の増加、機関の振動増加に対する耐振性の向上、
あるいは燃料流路を流れる燃料圧力の増加、等によって
大型化するものであり、これは特にフロートの浮力を増
加させることが必要なことによる。

かかるフロートの横断面積を増加させた状態において、
下側フロート体の開口端部と上側フロート体の開口端部
を熱にて溶融した後に両開口端部を圧着して冷却、固化
する際に、その開口端部が大型化したことによって、接
着部が歪んだり、あるいはズしたり外壁が歪んだりして
、その接合が難しいものであった。

〔課題を解決する為の手段〕

本発明になる合成樹脂製気化器用フロートは、フロート
の横断面積が大型化しても、上、下側フロート体の開口
端部の接合を容易に且つ確実に行なうことのできる前記
フロートを提供することにあり、前記目的達成の為に、
下側フロート体のカー２プ内底面より開口端部に至る室
形成用壁を複数設け、一方上側フロート体のカップ内底
面より開口端部に至る室形成用壁を複数設け、下側フロ
ート体の開口端部と、上側フロート体の開口端部を合わ
せるとともに、それぞれのフロート体の開口端部におけ
る室形成用壁を合わせた状態にて接合し、フロートの内
部に複数の気室を分離独立して形成したものである。

〔作用〕

上、下側フロート体の各カップ内底面より開口端部に至
る室形成用壁が開口端部において接合されたので開口端
部を圧着して接合しても接合部の歪み、ズレが完全にな
くなり確実な上、下側フロート体の接合が可能となる。

〔実施例〕

以下、本発明のドーナツ型フロートにおける一実施例を
図により説明する。

ｌは上側フロート体であり、一端が開口するカップ状よ
りなり、カップ内底面１Ａより内壁ＩＢと外壁ＩＣとが
開口端部Ａに向けて立上る。

さらに、カップ内底面１Ａより開口端部Ａに向けて複・
数の室形成用壁ＩＤが立上るものであり、本実施例にお
いては、室形成用壁１Ｄの一端は内壁ＩＨに接続し、他
端は外壁ＩＣに接続される。

尚、この室形成用壁ＩＤは、その壁の数、及び形状は適
宜、自在に設ければよいものであって、要するにフロー
トの内部に密閉状の室が複数形成されれば良いものであ
り、本例においては第１図において上下方向に４枚、左
右方向に２枚の室形成用壁ＩＤを配置したものである。

従って、第６図に示される如き、複数の円筒形状の室形
成用壁１Ｄが外壁ＩＣより独立してカップ内底面ＬＡよ
り開口端ｍＡに向けて立上げても良い。

また、ここで特に重要なことは、内壁ＩＢ、外壁ＩＣ及
び室形成用壁１Ｄは同一平面上の開口端部Ａにあること
である。２は上側フロート体ｌの側部に設けたベローで
あり、３は支持孔である。４は下側フロート体であり、
一端が開口するカップ状よりなり、カップ内底面４Ａよ
り内壁４Ｂと外壁４Ｃとが開口端部Ｂに向けて立上る。

そして、カップ内底面４Ａより開口端部Ｂに向けて複数
の室形成用壁４Ｄが立上るものであり、内壁４Ｂ、外壁
４Ｃ及び室形成用壁４Ｄの開口端部Ｂに於ける形状は、
上側フロート体ｌの開口端部Ａに於ける内壁ＩＢ、外壁
ＩＣ及び室形成用ｆｉｌＤの形状と対応して合致する。

何となれば、それら開口端部が接合されるからである。

次にフロー）Ｆを製造する方法の一例について述べると
、上側フロート体ｌの開口端部Ａ及び下側フロート体４
の開口端部Ｂにフロート体を形成する樹脂材料の溶融温
度以上の温度を保持する熱板を押圧するものである。こ
れによると上側フロート体１の開口端部Ａ及び下側フロ
ート体４の開口端部Ｂは全面に渡って溶融する。

次いで熱板を取り外すとともに、上側フロート体１及び
下側フロート体４のそれぞれ、の開口端部Ａ、Ｂを対応
させるとともに、それぞれのフロート体１．４における
内壁ＩＢ、４Ｂと外壁ＩＣ，４Ｇと室形成用壁１Ｄ，４
Ｄを対応させ、しかる後にこれらの開口端部Ａ、Ｂを圧
着する。これによると両開口端部Ａ、Ｂが溶融されてい
たことによって一体的に接合されるもので、この開口端
部Ａ、Ｂが冷却して固化することによってフロートＦが
形成されるものであり、このとき室形成用壁１Ｄ　、４
ＤによってフロートＦの内部に気密的に独立した複数の
気室４３９口、・・・が形成される。このフロートＦと
しての組み付は状態及び気化器Ｃの浮子室１Ｄ内への取
付けは第７図に示される。

（発明の効果〕 本発明になる合成樹脂製気化器用フロートによると次の
効果を奏する。

■上側フロート本体と下側フロート本体との開口端部は
室形成用壁にて補強されたので、室形成用壁を含めた各
開口端部が正確に形成される。

さらには上側フロート本体と下側フロート本体との開口
端部を接合する際、その開口端部に押圧力を付与するも
のであるがこの押圧力を受けても開、目端部の形状が歪
んだり、ズしたりすることがなくなり、極めて正確に上
側フロート本体と下側フロート本体との接合を可能とし
て気密の信頼性の高いフロートを提供できたもので、こ
れはフロートが特に大型化されたとき有効なものである
。

■フロートの内部には、室形成用壁によって複数の気室
が形成されるので、仮にその内の単一の気室が破れて、
該気室内に燃料が流入しても、フロートの重量が一気に
増加することがないので、修理をする迄の短時間内にお
ける機関の性能をある程度保持することができる。

さらにまた、フロートに対する外力が加わった場合、室
形成用壁は該外力に対して補強部材と成り得るので強度
の向上を図ることができたものである。

【図面の簡単な説明】

図は本発明になる合成樹脂製気化器用フロートの一実施
例を示すものである。 第１図は上側フロート体１を示す上部平面図、第２図は
第１図の■−■線での縦断面図、第３図は第１図の■−
ｍ線での縦断面図、第４図は下側フロート体４を示す上
部平面図、第５図は第４図のり−ｖ線での縦断面図であ
る。 第６図はフロート体の他の実施例を示す上部平面図、第
７図は第１の実施例により製作されたフロー）Ｆと、該
フロートを気化器へ装着した状態を示す縦断面図である
。 ＋Ａ 茎２旧 畜３図 ｈ４図 Ａ ２Ｉｒ１５図

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）カップ状よりなる下側フロート体の開口端部と、
   カップ状よりなる上側フロート体の開口端部とを、接合
   させてなる合成樹脂製気化器用フロートにおいて、下側
   フロート体４のカップ内底面４Ａより開口端部Ｂに至る
   室形成用壁４Ｄを複数設け、一方上側フロート体１のカ
   ップ内底面１Ａより開口端部Ａに至る室形成用壁１Ｄを
   複数設け、下側フロート体４の開口端部Ｂと、上側フロ
   ート体１の開口端部Ａを合わせるとともに、それぞれの
   フロート体４、１の開口端部Ｂ、Ａにおける室形成用壁
   ４Ｄ、１Ｄを合わせた状態にて接合し、フロートＦの内
   部に複数の気室イ、ロ、・・・を分離独立して形成して
   なる合成樹脂製気化器用フロート。
2. （２）カップ状よりなる下側フロート体の開口端部と、
   カップ状よりなる上側フロート体の開口端部とを、接合
   させてなる合成樹脂製気化器用フロートにおいて、下側
   フロート体４のカップ内底面４Ａより開口端部Ｂに至る
   室形成用壁４Ｄを複数設け、一方上側フロート体１のカ
   ップ内底面１Ａより開口端部Ａに至る室形成用壁１Ｄを
   複数設け、下側フロート体４の開口端部Ｂと、上側フロ
   ート体１の開口端部Ａを対応させるとともに、それぞれ
   のフロート体４、１の開口端部Ｂ、Ａにおける室形成用
   壁４Ｄ、１Ｄを対応させた状態において上、下側フロー
   ト体１、４の各対応端部Ａ、Ｂを熱溶融する第１工程と
   ； 上、下側フロート体１、４の各対応端部Ａ、Ｂを圧着さ
   せる第２工程と； 前記圧着した第２工程を保持して上、下側フロート体１
   、４の各対応端部Ａ、Ｂを冷却固化する第３工程よりな
   る合成樹脂製気化器用フロートの製造方法。