JPH01175833A - 脳室シャント付き頭蓋内圧測定装置 - Google Patents

脳室シャント付き頭蓋内圧測定装置

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JPH01175833A
JPH01175833A JP33332687A JP33332687A JPH01175833A JP H01175833 A JPH01175833 A JP H01175833A JP 33332687 A JP33332687 A JP 33332687A JP 33332687 A JP33332687 A JP 33332687A JP H01175833 A JPH01175833 A JP H01175833A
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air
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秀昭 嶋津
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、頭蓋内圧測定装置に関し、特に、水頭症等の
患者の頭蓋内圧を測定するための頭蓋内圧測定装置に関
し、この頭蓋内圧測定装置に用いられる頭蓋内圧測定用
脳室シャントは、水頭症等の患者の体内に手術により埋
め込まれる脳室−腹腔シャントまたは脳室−心房シャン
ト(以下、「脳室シャント」という。)としての機能を
併せもつものに関する。
〔従来の技術〕
一般に、頭蓋内圧の亢進を伴う脳神経外科的疾患では、
これらの病態像の解明のために、頭蓋内圧の正確な測定
が必要である。
従来、頭蓋内圧の測定手段としては種々のものが提案さ
れており、Surg、Neuro 1.。
volll、4月1979には、「脳室シャントシステ
ム用遠隔式圧カセンサ」が提案されている。
この脳室シャントシステム用遠隔式圧力センサには、第
16.17図に示すように、脳室シャント50と圧力検
出装置60とが設けられており、この脳室シャント50
は、脳室内へ挿し込まれる細管状の脳室カテーテル51
と、この脳室カテーテル51に接続してリザーバやポン
プ室により構成されるシャント本体(中継室)52と、
このシャント本体52に接続されて腹腔や心房へ挿し込
まれるチューブ状の腹腔カテーテルまたは心房カテーテ
ル53とで構成されている。
そして、上記シャント本体52は、頭皮16下で頭蓋骨
17上に埋設され、同シャント本体52の内部には、脳
室からの排出液である髄液の圧力により押し開かれうる
マイター弁等により構成されるリリーフ弁54が設けら
れている。
さらに、シャント本体52には、その流路の上部に形成
されて、同流路内を流れる髄液の圧力に応じて上方へ膨
張しうる可撓性ダイアフラム55と、上記流路の下部に
形成されて可撓性ダイアフラム55に対向するように配
設されるダイアプラム用ストッパー56が設けられてお
り、このシャント本体52の流路中には圧力検出装置6
0の一部を構成する埋設型圧力センサ57が介挿されて
いて、この埋設型圧力センサ57は、このダイアフラム
用ストッパー56を形成するシャント本体52内に埋設
されてコイル等の共振回路を有する同調回路58と、上
記可撓性ダイアフラム55の流路側に付設されて同調回
路58との間の距離に応じて同調回路58における共振
周波数を変化させる同調エレメント59とから構成され
ている。
そして、圧力検出装置60は、患者の体内に埋設された
上述の埋設型圧力センサ57と、患者の体外に設けられ
る次の部材とから構成されている。
すなわち、体外には、圧力センサ57における共振周波
数を検出すべく同圧力センサ57へ電磁波を送るアンテ
ナ61と、アンテナ61へ送られる信号の変化を受けて
共振周波数であることを表示する電子機器62とが設け
られるとともに、上述の可撓性ダイアフラム55を頭皮
16を介して押圧することにより、埋設型圧力センサ5
7の同調エレメント59を同調回路58へ近づけさせる
べく空気圧により膨らむ非金属製加圧体63が、頭皮1
6とアンテナ61との間に介挿されており、この加圧体
63へ圧縮空気を供給する圧縮空気供給装置64と、こ
の圧縮空気供給装置64から供給される圧縮空気の圧力
を検出する圧力計65とが設けられている。
そして、このような従来例では、次の手順により頭蓋内
圧を測定している。
<1>アンテナ61を検出位置に配置して、指でダイア
フラム55を頭皮16を介して押圧し、同調回路58と
同調エレメント59とを近接させて、アンテナ61から
の信号を受けた電子機器62のキャリブレーションを行
なう。
(2> <+>の状態で、指を離し、ダイアフラム55
が外方へ膨らみ、同調回路58と同調エレメント59と
が離隔してアンテナ61からの信号により電子機器62
の表示がキャリブレーション域から離れるのを確認する
〈3〉頭皮16とアンテナ61との間に、加圧体63を
挿入して、電子機器62の表示がキャリブレーション域
になるまで加圧し、このとき圧力計65で計測された圧
力を頭蓋内圧とする。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、このような従来の頭蓋内圧測定手段では
、同調回路58と同調エレメント59とから構成される
共振回路を体内に内蔵しなければならず、電磁波等に反
応する部分を体内に埋設するため、CTスキャナーや核
磁気共鳴スキャナー等の断層像を形成するのに支障をき
たすという問題点があり、その全体構成も複雑であると
いう問題点があり、そのキャリブレーションを正確に行
なうことが難しい。
本発明は、このような問題点を解決しようとするもので
、簡易な装置により、体内への埋設物等を取り扱いやす
いものとすることができるようにし、頭蓋内圧の測定が
容易に行なえるようにした、頭蓋内圧測定装置を提供す
ることを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
このため、本発明の頭蓋内圧測定装置は、脳室に先端部
を挿し込まれて同脳室から髄液を導出しうる脳室カテー
テルと、同脳室カテーテルの基端部に接続されて上記髄
液を導くとともに頭皮下且つ頭蓋骨上に埋設される頭蓋
内圧測定用リザーバとをそなえ、同リザーバの上部に、
外方に突出するように形成されて上記髄液の圧力により
展張され外力からの圧力に応じて撓みうる可撓性頭蓋内
圧測定用弯曲ドームが形成される頭蓋内圧測定用シャン
トとともに、同ドームに頭皮を介して外方から接触しう
る可撓膜を壁部としてそなえたエアチャンバと、同チャ
ンバ内へ突設されて上記可撓膜の内面に対向する小開口
をそなえたエア排出部と、上記エアチャンバに連通して
同エアチャンバ内に定流量でエアを供給しうるエア供給
部と、上記エアチャンバ内に連通して同エアチャンバ内
のエア圧を計測しうるエア圧計測部と、同計測部に接続
されて上記エアチャンバ内のエア圧を表示しうる圧力表
示器とからなる圧力計測手段が組合せられたことを特徴
としている。
〔作   用〕
上述の本発明の頭蓋内圧測定装置では、脳から脳室カテ
ーテルを通じて頭蓋内圧測定用リザーバへ髄液が導かれ
るとともに、この髄液の圧力により、リザーバの弯曲ド
ームが展張されて、同弯曲ドームの展張に合せてエアチ
ャンバの可撓膜が変形し、同可撓膜とエア排出部の小開
口との間に隙間が生じ、同隙間からエア排出部を通して
、エア供給部より供給されたエアがリークされ、頭蓋内
圧とエアチャンバ内のエア圧とが釣り合うようになり、
エアチャンバ内の圧力を測定することにより頭蓋内圧を
計測することができる。
〔実 施 例〕
以下、図面により本発明の一実施例としての頭蓋内圧測
定装置を説明すると、第1図はその計測状態を示す模式
的縦断面図、第2.3図はそれぞれそのエアチャンバを
示す平面図および側面断面図、第4図はその測定系の模
式図、第5図は本装置に用いられる頭蓋内圧測定用脳室
シャントを示す横断面図(第1図のv−■矢視断面図)
、第6図は第5図のVl−Vl矢視断面図、第7因は第
5図の■−■矢視断面図、第8図(a)は第5図の■−
■矢視断面図、第8図(b)〜(d)はいずれもその埋
設時における作用を説明するための模式図、第9図は第
5図のII−IIX矢視断面図第10図は第5図のx−
X矢視断面図、第11図は第5図の■部を拡大して示す
平面図、第12.13図はその測定原理を説明するため
の模式的斜視図および側面図、第14.15図はそのエ
アチャンバの圧力状態による変化を説明するための模式
的断面図である。
第1図に示すように、本発明の一実施例としての頭蓋内
圧測定装置は、患者の体内に埋設される頭蓋内圧測定用
シャントAと、患者の体外に配設されて、頭蓋内圧測定
用シャントAの頭蓋内圧測定用リザーバ11に頭皮16
を介して接触しうる圧力検出装置としてのエアチャンバ
Bとから構成されている。
頭蓋内圧測定用シャンl−Aは、患者の脳室19に先端
部2bを挿し込まれて同脳室19から髄液を排出しうる
細管状の脳室カテーテル2と、同カテーテル2に接続さ
れたりザーバ11をそなえ且つ頭皮16下で頭蓋骨17
上に固定されたシリコン樹脂製等の軟質壁からなるシャ
ント本体lとから構成されており、リザーバ11の上部
には薄膜状の可撓性頭蓋内圧測定用弯曲ドームllaが
形成されている。
エアチャンバBの壁部には可撓膜27が設けられている
さらにエアチャンバBには、第2〜4図に示すように、
上記可撓膜27の内面に対向するように小開口26をそ
なえたエア排気口25が設けられている。
可撓膜27の外面に働く外圧(この場合は頭皮16が可
撓膜27を押す力による圧力)と可撓膜27の内面に働
く内圧(エアチャンバ内の圧力)とが等しく釣り合って
いるとき、可撓膜27が小開口26を閉塞すべく、可撓
膜27の中央部は、厚みtを持つようになっている。
さらに、上記釣り合いのとき、可撓膜27は、その外面
(頭皮16に当接する面)が弯曲をもたない平面になる
ようになっている。
可撓膜27の外内部の厚みは、中央部の厚みtよりも小
さくなっており、上記可撓膜に働く外圧よりも上記内圧
の方が少しでも大きいと、小開口26と可撓膜27とが
隙間を形成し、エアチャンバB内のエアが、小開口26
を通じて、排気口25へ開放され、ニアリークするよう
になっている。
また、エアチャンバBの側面には、供給口24および計
測口23が設けられている。上記供給口24は供給管1
05を通じてエアポンプ104に連結されている。上記
供給管105には絞り103が配設されておりエアチャ
ンバB内に定流量でエアを供給しうるようになっている
計測口23は、配管106を通じて圧センサ100に接
続されており、エアチャンバB内の圧力を計測できるよ
うになっている。
さらに、上記圧センサ100には圧アンプ101が接続
され、その出力を表示器102で表示しうるようになっ
ている。
頭蓋内圧測定用シャントAをさらに詳しく説明すると、
第1図に示すように、患者の脳室19内の髄液を排出し
うる細管状の脳室カテーテル2のほか、頭蓋内圧測定用
シャントAには、患者の腹腔または心房に先端部を挿し
込まれて、腹腔または心房へ上記髄液を逆出できるよう
に腹腔カテーテルまたは心房カテーテル(以下、「腹腔
カテーテル」という。)3が配設されている。
シャント本体lIこは主通路10が設けられており、脳
室カテーテル2の基端部2aと腹腔カテーテル3の基端
部3aとを連通ずるようになっている。
また、第5図に示すように、これらのシャント本体1.
脳室カテーテル2および腹腔カテーテル3には、腹腔カ
テーテル3から脳室カテーテル2への髄液の逆流を防止
しうる逆止弁4が設けられており、この逆止弁4は、本
実施例では後述する流量切替機構5の流量調整部として
のスリット式リリーフ弁6,7がその機能を兼用してい
る。
これらのスリット式リリーフ弁6.7は、第11図に示
すように、後述の弁座8a、9aとそれぞれ一体に形成
されてリリーフ弁付き部材33を構成しており、このリ
リーフ弁付き部材33は、シャント本体1の上部IAと
下部IBとの間に挟持され、接着されるようになってい
る。
すなわち、シャント本体lは、第5図に斜線図示する部
分で、上部LAと下部IBに分離しており、それぞれ接
着して組み立てられるようになっている。
シャント本体1は、縫糸貫通孔15を貫通する縫糸等を
頭皮16に縫合することにより、頭皮16下で頭蓋骨1
7上に固定されており、上述の脳室カテーテル2と腹腔
カテーテル3とに接続する主通路10と、主通路lOの
脳室カテーテル2側に形成された小室状のりザーバ11
と、主通路10の腹腔カテーテル3側に形成された小室
12と、リザーバ11よりも下流側の主通路10におけ
る分岐部10aと小室12とを相互に並列接続する第1
の流路13および第2の流路14とをそなえて構成され
ている。
第1の流路13には、第11図に示すように、この第1
の流路13の連通状態における流量を所定流量Q1に調
整しうる所定深さDlのスリット6aを形成された第1
の流量調整部としてのスリット式リリーフ弁6と、シャ
ント本体1の外側からの駆動力を受けてこの第1の流路
13を遮断しうる第1の開閉弁としてのポール式開閉弁
8とが介挿されている。
ポール式開閉弁8は、シャント本体1の壁面に形成され
た円形弁座8aと、同円形弁座8aに対向する上流側の
第1の流路13に形成された弁室8bと、同弁室8bに
封入されて弁室8bの軟質上壁1aおよび軟質前壁1b
と頭皮16との外側からの指18などによる駆動力を受
けて移動しうる可動球状弁体8cと、弁体8cを着座さ
せることにより同弁体8cを弁座8aに整合させた位置
において軟質上壁1aとの間に挟持され開閉弁8を閉鎖
し第1の流路13を遮断する閉鎖位置保持用円座(凹部
)8dと、弁体8cを着座させることにより同弁体8C
を弁座8aから離隔した位置において軟質上壁1aとの
間に挟持され開閉弁8を開放し第1の流路13を連通さ
せる開放位置保持用円座(凹部)8eとから構成されて
いる。
第2の流路14には、第11図に示すように、この第2
の流路14の連通状態における流量を所定流量QX(こ
こでは、−1/2Q+)に調整しうる所定深さD2(<
DI)のスリット7aを形成された第2の流量調整部と
してのスリット式リリーフ弁7と、シャント本体1の外
側からの駆動力を受けて第2の流路14を遮断しうる第
2の開閉弁としてのポール式開閉弁9とが介挿されてい
る。
ポール式開閉弁9は、シャント本体lの壁面に形成され
た円形弁座9aと、同円形弁座9aに対向する上流側の
第2の流路14に形成されI;弁室9bと、同弁室9b
に封入されて弁室9bの軟質上壁laおよび軟質前壁1
cと頭皮16との外側からの指18などによる駆動力を
受けて移動しうる可動球状弁体9cと、弁体9Cを着座
させることにより同弁体9cを弁座9aに整合させた位
置においで軟質上壁1aとの間に挟持され開閉弁9を閉
鎖し第2の流路14を遮断する閉鎖位置保持用円座(凹
部)9dと、弁体9cを着座させることにより同弁体9
cを弁座9aから離隔した位置において軟質上壁1aと
の間に挟持され開閉弁9を開放し第2の流路14を連通
させる開放位置保持用円座(凹部)9eとから構成され
ていて、上述のポール式開閉弁8とほぼ同様に構成され
ている。
第1のリリーフ弁6は第2のリリーフ弁7よりも大きい
規制流量を有しており、本実施例では各リリーフ弁6,
7がいずれも単一スリット型の逆止弁として構成されて
いるが、これらを十字スリット型のものや、スプリング
付きのものあるいはメンブレン式のものなどに変更して
もよい。
可動球状弁体8c、9cの材質としては、プラスチック
系のものや金属材が用いられるが、金属球にシリコン樹
脂の被覆を施したものでもよい。
プラスチック製可動球状弁体の場合は、金属製の場合と
同様にレントゲン写真による可動球状弁体8c、9cの
位置確認を行なえるように、そのプラスチック材に造影
剤を混入しておくことが望ましい。
流量切替機構5は、上述のごとく、所定流量Q。
の流通を制御するため流路!3に介挿されたスリット式
リリーフ弁6とポール式開閉弁8とをそなえた第1の流
量切替部5aと、所定流量Q!(−1/2Q、)の流通
を制御するため流路14に介挿されたスリット式リリー
フ弁7とポール式開閉弁9とをそなえた第2の流量切替
部5bとから構成されていて、これらの開閉弁8.9に
おける弁体8c。
9cの移動方向F、、F、は相互に平行となるとともに
、シャント本体1の中心線C,Lに平行となるように構
成されている。
さらに、ポール式開閉弁8,9の弁室8 b、9 bに
面する弁座8a、9aの向きが、弁体8c、9cの移動
方向F、、F2から中央へ向けて傾くように設定されて
いる。
すなわち、小室12の中心部と円座8d、9dの中心位
置とをそれぞれ直線で結ぶように第1の流路13.14
が形成されていて、円座8d、9dから弁体8c、9c
の移動方向上を円座8e、9eとは逆の向きへ辿ると、
すぐシャント本体1の外壁をなす軟質後壁1 d、1 
eが配置されている。
また、第1および第2の流量切替部5a、5bは同時に
閉鎖状態にすることにより、遮断弁機構Vとしての機能
を有する。
なお、図中の符号20は脳、21は硬膜を示している。
本発明の一実施例としての頭蓋内圧測定装置は上述のご
とく構成されているので、頭蓋内圧測定用脳室シャン)
Aを所定位置に埋設した状態で、次に示される手順が行
なわれることにより、頭蓋内圧を測定することができる
手順(1)シャント本体1に、脳室カテーテル2から腹
腔カテーテル3への髄液の流れを遮断しうる遮断弁機構
Vを閉作動させて、髄液の流れを遮断する。
この場合の遮断弁機構Vの作動は、第1および第2の流
量切替部5a、5bを同時に閉状態とすることにより行
なう。
手順(2)頭皮16下、且つ、頭蓋骨17上に埋設され
た頭蓋内圧測定用リザーバ11へ脳室カテーテル2を通
じて髄液を導くとともに、同髄液の圧力により上記リザ
ーバ11の上部ドームllaを外方へ向けて突出するよ
うに展張させる。
手順0)第1図に示すように、エアチャンバBの可視膜
27がリザーバ11の上部ドーム11a上にくるように
、エアチャンバBを頭皮16上に固定する。
手順(4)エアポンプ104を作動させ、供給管105
を通じてエアチャンバB内にエアを送り込み、エアチャ
ンバB内を適当な圧力で加圧する。
手順(5)表示器に表示されたエアチャンバB内の圧力
が一定になったときの圧力値を計測圧力値とする。
上記計測時のエアチャンバBの可撓膜27は、エアチャ
ンバB内の圧力Poと頭蓋内圧Piとの大小関係により
、次のように動作する。
■ Po)Piのとき(第14図参照)。
PoがPiより大きいので、可視膜27は、頭皮16お
よびリザーバ11の上部ドーム11aを押し下げ、下方
に展張する。
このとき、可撓膜27の内面と、小開口26との間に隙
間が生じるため、エアチャンバB内のエアが、小開口2
6および排気口25を通じてリークする。
エアがリークするため、エアチャンバB内の圧力Paが
減少し、最後には、上記隙間がなくなりニアリークしな
くなる。すなわち、PoとPiが等しくなり(Po=P
i)可撓膜27の内面が小開口26をちょうど閉塞する
ようになる。なぜなら、PoとPiが等しく釣り合って
いるときに、可撓膜27の内面が小開口26をちょうど
閉塞するように、可撓膜27の中央部に厚みtが持たさ
れて可撓膜27が構成されているからである。
■ Pi)Paのとき(第15図参照)。
PoがPiよりも小さいので、可撓膜27はエアチャン
バBの内方に押し込まれる。
このとき、可撓膜27の内面が小開口26を閉塞する。
したがって、エアチャンバB内からのニアリークがなく
なり、エアチャンバB内には、エアポンプ104から供
給されるエアがたまるようになる。その結果、PoとP
iが等しくなるまで(Po=Piとなるまで)、POが
大きくなる。
さらに、PoがPiよりも大きくなれば、上記■で示し
たようになる。
上記に示したように、■Pa)Piおよび■Pi>Pa
のいづれの場合でも、最終的にはPo=Piとなる。
なお、このPoとPiが等しいとき、可撓膜27の外面
は、弯曲のない平面状をしている。
上記の測定の手順(5)は、このPo=Piのときの圧
力値を計測圧力値とするための手順である。
蓋内圧測定の原理は、次の条件が成立することを前提と
し、次の測定対象に対して行なわれる。
まず、その条件は、第1図に示すように、頭蓋内圧が頭
皮16直下に導出され、半径rの“やわらかい″ドーム
llaに頭蓋内圧と等しい圧力が存在するものとする。
この場合の測定対象は、頭皮16下に埋め込まれている
脳室シャント本体1内の圧力であり、この圧力を頭皮1
6の外部より間接的に測定する。
この際、頭皮16およびリザーバ11を軽く圧迫しても
頭蓋内圧にほとんど変動がないものとする。
このときラプラスの定理より、次の測定原理が導かれる
第12図に示すように、頭皮16および脳室シャント本
体lのドームllaを半径rの球体の一部であると考え
る場合に、球体は、内圧(脳圧)Piと、外圧(通常は
大気圧)Paと、頭皮16および脳室シャント本体1の
ドームllaの張力Tとの間にラプラスの定理が成立す
る。
P 1−Po−2T/r     # a ・(1)こ
こで、ドームllaの外より内圧Piを測定する場合、
Pi=Poとなるような条件が(1)弐″の下で成立す
ればよい。
そして、このラプラスの定理に基づき、次の測定原理が
成立する。
いま、ドームllaの外部を第13図に示すような板2
9で圧迫してみる。ドームllaの上面は板29により
平面状になる。この板29の平面状部分の面積をDとす
ると、Dの領域では、先のラプラスの定理に基づいて考
えると、rが無限大になったことに相当する。
すなわち、rをψとすると、(1)式の右辺はOl と
なり、このときP i !PGが成立する。このことか
ら、ドームllaおよび頭皮16を適当な外圧で圧迫し
た場合、平面状になった部分に加わる外圧は、内圧と等
しくなることがわかる。
したがって以下の2点に注意する必要がある。
(1)ドームllaを平面状に圧迫すること(2)上記
りの領域でのみ外圧を検出することこれらの条件を成立
させると、実際の測定を行なうことができるのである。
上記に示したように本実施例では上記の(1)および(
2)の条件を満足して頭蓋内圧を測定できるようになっ
ている。
さらに、本実施例では、次のように流量を切替える機能
を有する。
第8図(d)に示すように、可動球状弁体8c。
9cをそれぞれ開放位置保持用円座8e、9e上に着座
させると、患者の脳室19から脳室カテーテル2を通っ
てリザーバ11へ流入してきた髄液が、主通路10なら
びに第1および第2の流路13.14を通過して弁室8
b、9b内に入り、2つの開放状態の開放弁8,9を通
過してリリーフ弁6.7の上流側に入る。
このとき、リリーフ弁6.7の上流側髄液の圧力と下流
側髄液の圧力との差が所定以上であれば、リリーフ弁6
.7は開放状態となり、小室12に髄液が流出し、この
小室12内の髄液は、さらに腹腔カテーテル3を通って
、患者の腹腔や心房内へ流入する。
このようにして、脳室からの髄液は、2つのリリーフ弁
6,7の各規制流量の和(q++q*)としての最大流
量で流れる。
次に、流量を中程度のQ、にしたい場合は、第7図中に
鎖線で示すように、可動球状弁体8cを円座8eに着座
させて第1の開閉弁8を開放させるとともに、可動球状
弁体9cを円座9dに着座させて同第2の開閉弁9を閉
鎖させればよく、これにより髄液は規制流量の比較的大
きい第1のリリーフ弁6のみを通って流れることができ
る。
また流量を一層小さいQ2にしたい場合には、第7図中
に実線で示すように、可動球状弁体8cを円座8dに着
座させて第1の開閉弁8を閉鎖させるとともに、可動球
状弁体9cを円座9eに着座させて第2の開閉弁9を閉
鎖させればよく、これにより髄液は規制流量の比較的小
さい第2のリリーフ弁7のみを通って流れることができ
る。
上述のごとく、本実施例では第1のリリーフ弁6と第2
のリリーフ弁7とが相互に異なる規制流量を有している
ので、2個のリリーフ弁6.7により3段階の流量切替
えおよび遮断が行なわれるが、両リリーフ弁6,7が同
一の規制流量を有している場合でも、その一方のみに流
通させる場合と、両方に流通させる場合との2段階の流
量切替えを行なうことができる。
この脳室シャントを経由する髄液の流出を停止させたい
場合には、可動球状弁体8c、9cをそれぞれ閉鎖位置
保持用円座8 d 、9 dへ導き第1および第2の開
閉弁8.9をともに閉鎖して、リザーバ11から主通路
10と第1および第2の流路13,14とを通じてリリ
ーフ弁6,7へ至る髄液の流れをともに遮断すればよい
また、本実施例では、第8図(a)〜(d)に示すよう
に、弁体8c、9cを閉鎖位置保持用円座8d。
9dから開放位置保持用円座36,9eへ向けて移動さ
せる際に、軟質上壁1aおよび軟質後壁l d、1 e
を頭皮16越しに指18で押圧すればよい。
さらに、弁体8c、9cを開放位置保持用円座8e、9
eから閉鎖位置保持用円座8d、9dへ向けて移動させ
る際には、軟質上壁1aおよび軟質前壁1 b、1 c
を頭皮16越しに指18で押圧すればよい。
本実施例によれば、弁体8c、9cの移動方向Fl、F
2が相互に平行となるように構成されているので、開閉
弁8.9の開閉状態を視認ないし触認しやすい。
〔発明の効果〕
以上詳述したように、本発明の頭蓋内圧測定装置によれ
ば、次のような効果ないし利点を得ることができる。
(1)植込後の圧力測定のだめの圧力ゼロ点調整(キャ
リブレーション)を行なう必要がない。
(2)埋設物が、CTスキャナーや核磁気共鳴スキャナ
ー等の断層像作成に障害とならないように構成できる。
(3)取り扱いが行ないやすく、非測定時における脳損
傷等の侵襲も生じない。
(4)埋設手術等も容易に行なえる。
(5)低コストで実現できる。
(6)脳室シャントとしての機能を兼ねそなえている。
【図面の簡単な説明】
第1〜15図は本発明の第1実施例としての頭蓋内圧測
定装置を示すもので、第1図はその計測状態を示す模式
的縦断面図、第2,3図はそれぞれそのエアチャンバを
示す平面図および側面断面図、第4図はその測定系の模
式図、第5図は本装置に用いられる頭蓋内圧測定用脳室
シャントを示す横断面図(第1図のV−V矢視断面図)
、第6図は第5図のVl−Vl矢視断面図、第7図は第
5図の■−■矢視断面図、第8図(a)は第5図の■−
■矢視断面図、第8図(b)〜(d)はいずれもその埋
設時における作用を説明するための模式図、第9図は第
5図のff−ff矢視断面図、第1O図は第5図のX−
X矢視断面図、第11図は第5図の■部を拡大して示す
平面図、第12.13図はその測定原理を説明するため
の模式的斜視図および側面図、第14.15図はそのエ
アチャンバの圧力状態による変化を説明するための模式
的断面図であり、第16.17図は従来の頭蓋内圧測定
装置を示すもので、第16図はその全体構成を示す模式
図、第17図はその検出部分を示す拡大断面図である。 1・・シャント本体(中継室)、1a・・軟質上壁、l
b、lc=軟質前壁、ld、1e=軟質後壁、2・・脳
室カテーテル、2a・・基端部、2b・・先端部、3・
・腹腔カテーテル、3a・・基端部、4・・逆止弁、5
・・流量切替機構、5a・・第1の流量切替部、5b・
・第2の流量切替部、6・・第1の流量調整部としての
スリット式リリーフ弁、6a・・スリット、7・・第2
の流量調整部としてのスリット式リリーフ弁、7a・・
スリット、8・・第1の開閉弁としてのポール式開閉弁
、8a・・円形弁座、8b・・弁室(上流側区画室)、
8c・・可動球状弁体、8d・・閉鎖位置保持用円座、
8e・・開放位置保持用円座、9・・第2の開閉弁とし
てのポール式開閉弁、9a・・円形弁座、9b・・弁室
(上流側区画室)、9c・・可動球状弁体、9d・・閉
鎖位置保持用円座、9e・・開放位置保持用円座、10
・・主通路、loa・・分岐部、11・・リザーバ、l
la・・薄膜状可撓性頭蓋内圧測定用弯曲ドーム、12
 ・・小室(下流側区画室)、13・・第1の流路、1
4・・第2の流路、15・・縫糸貫通孔、16・・頭皮
、17・・頭蓋骨、18・・指、19・・脳室、20・
・脳、21・・硬膜、23・・計測口、24・・供給口
、25・・排気口、26・・小開口、27・・可撓膜、
29・・板、33・・IJ IJ−フ弁付き部材、10
0・・圧センサ、101・・圧アンプ、102・・表示
器、103・・絞り、104・・エアポンプ、105・
・供給管、106・・配管、A・・頭蓋内圧測定用脳室
シャント、B・・エアチャンバ、C,L・・中心線、■
・・遮断弁機構。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 脳室に先端部を挿し込まれて同脳室から髄液を導出しう
    る脳室カテーテルと、同脳室カテーテルの基端部に接続
    されて上記髄液を導くとともに頭皮下且つ頭蓋骨上に埋
    設される頭蓋内圧測定用リザーバとをそなえ、同リザー
    バの上部に、外方に突出するように形成されて上記髄液
    の圧力により展張され外力からの圧力に応じて撓みうる
    可撓性頭蓋内圧測定用弯曲ドームが形成される頭蓋内圧
    測定用シャントとともに、同ドームに頭皮を介して外方
    から接触しうる可撓膜を壁部としてそなえたエアチャン
    バと、同チャンバ内へ突設されて上記可撓膜の内面に対
    向する小開口をそなえたエア排出部と、上記エアチャン
    バに連通して同エアチャンバ内に定流量でエアを供給し
    うるエア供給部と、上記エアチャンバ内に連通して同エ
    アチャンバ内のエア圧を計測しうるエア圧計測部と、同
    計測部に接続されて上記エアチャンバ内のエア圧を表示
    しうる圧力表示器とからなる圧力計測手段が組合せられ
    たことを特徴とする、頭蓋内圧測定装置。
JP33332687A 1987-12-29 1987-12-29 脳室シャント付き頭蓋内圧測定装置 Granted JPH01175833A (ja)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005095603A (ja) * 2003-08-22 2005-04-14 Codman & Shurtleff Inc 脳室内圧力検出カテーテル

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