JPH0117390Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、プレス間フイーダに関するものであ
る。

プレス間フイーダは第１図に示すようになつて
いて、一方のプレス機械１に装着したフイーダ２
にて、この一方のプレス機械１にて成形したパネ
ルＡをコンベヤフイーダ３の上流端上に取り出
し、ついでこのパネルＡをコンベヤフイーダ３に
よりこれの下流端に運び、ついで他方のプレス機
械４に装着した他方のフイーダ５にて上記コンベ
ヤフイーダ３の下流端上にあるパネルＡを他方の
プレス機械４内に搬入するようになつている。

上記フイーダ２，５は、上下方向に移動自在に
したプレート（図示せず）に上端を連結した平行
リンク６，７の下端に走行ベース８が連結してあ
り、上記平行リンク６，７の一方に連結した揺動
レバー９がフイード方向に揺動することにより上
記走行ベース８は水平方向に往復動するようにな
つている。

そして上記走行ベース８にはホルダ１０が連結
してあり、このホルダ１０に、先端にバキユーム
カツプ１１を装着したアタツチメント１２が取付
けられている。

上記したようなプレス間フイーダにあつては、
プレス機械と機械的に連結されていないため、両
者の同期がずれると、フイーダのアタツチメント
１２が金型と干渉することがある。このアタツチ
メント１２が金型に干渉すると、アタツチメント
１２に大きな力が作用し、このアタツチメント及
び走行ベース８、さらにフイーダが破損してしま
うことがある。

本考案は上記のことにかんがみなされたもの
で、アタツチメントが金型に干渉したときには、
アタツチメントが走行ベースからはずれてアタツ
チメント、走行ベースさらにはフイーダに無理な
力が作用しないようにしたプレス間フイーダを提
供しようとするものである。

以下本考案の実施例を第２図以下に基づいて説
明する。

フイーダの平行リンク６，７の先端に連結され
た走行ベース８に、下側を開放した溝１５がフイ
ード方向に設けてあり、この溝１５にホルダ１０
に設けた突条１６がフイード方向及び下方向へ摺
動自在に嵌合してある。このホルダ１０の突条１
６の両側面にはその全長にわたつて溝１７，１７
が設けてなり、その長手方向の途中に横方向に貫
通する位置決め孔１８が設けてある。またこの孔
１８の縁には円錐形のボール当り面１８ａが設け
てある。

上記走行ベース８の溝１５の両側壁には溝に対
して直角方向にボール用穴１９，１９が設けてあ
り、この両穴１９，１９に位置決めボール２０，
２０が嵌合してある。このボール２０，２０は上
記ホルダ１０の突条１６の溝１７，１７に対向
し、また位置決め孔１８に係合するようになつて
いる。

上記両ボール２０，２０は両外側からレバー２
１，２２にて押さえられている。両レバー２１，
２１はばね２３にて押さえ方向に付勢されてい
る。

ホルダ１０の突条１６の上面には突起２４が設
けてあり、上記位置決めボール２０，２０が突条
１６の位置決め孔１８に係合した状態で、この突
起２４が走行ベース８に設けたリミツトスイツチ
２５の接点２６が当接されている。

ホルダ１０には支持穴２７が設けてあり、この
穴２７にアタツチメント１２の基部が抜き差し自
在に、かつ回転しないように嵌合されている。ア
タツチメント１２の基部の先端部にはくびれ部２
８が設けてある。一方ホルダ１０には上記くびれ
部２８に係合する係止片２９が半径方向にばね３
０にて付勢されて半径方向に摺動自在に設けてあ
る。この係止片２９には上記アタツチメント１２
の基部が貫通する穴３１があり、この穴３１に基
部が挿通後係止片２９が半径方向にずれることに
より係止片２９が基部のくびれ部２８に係合する
ようになつている。

上記構成において、アタツチメント１２は、こ
れの基部をホルダ１０に挿入し、係止片２９をく
びれ部２８に係合することによりホルダ１０に保
持される。そしてこのホルダ１０は、これの突条
１６を走行ベース８の溝１５に嵌合することによ
り、この突条１６の両側面の溝１７，１７に係合
するボール２０，２０を介して保持される。この
とき、ホルダ１０の突条１６の両側面に設けられ
たボール当り面１８ａ，１８ｂにボール２０，２
０を嵌合することにより、ホルダ１０が走行ベー
ス８に位置決め保持される。

このときの保持力はばね２３による押し付け力
によつてきまるが、ホルダ１０のフイード方向に
対して上下方向の保持力が大きい。すなわち、フ
イード方向にはボール２０，２０を位置決め孔１
８のボール当り面１８ａとの係合がはずれるだけ
でホルダ１０はフイード方向に移動可能となる
が、上下方向には上記位置決め孔１８との係合の
ほかに溝１７，１７を乗り越える必要があり、こ
の係合がはずれるためにはフイード方向より大き
な力を必要とし、この力にてホルダ１０以下の重
量が保持される。そしてこのホルダ１０に所定以
上の下向きの力が作用したときに走行ベース８の
溝１５よりホルダ１０の突条１６が下方へ離脱さ
れる。

しかしてプレス間フイーダの作動にあたつてア
タツチメント１２がプレス機械の金型等に干渉し
て、これにフイード方向に所定の力以上の力が作
用すると、アタツチメント１２を保持するホルダ
１０と走行ベース８とのフイード方向の係合がフ
イード方向にはずれ、上記力が走行ベース８に作
用するのが防止される。またこのとき、ホルダ１
０の突条１６に設けた突起２４の位置がリミツト
スイツチ２５とずれ、リミツトスイツチ２５が作
動し、これの信号からプレス間フイーダが停止さ
れる。

また上記作動において、アタツチメント１２に
下方向に所定の力以上の力が作用するとホルダ１
０が走行ベース８により下方へ離脱され、走行ベ
ース８に所定以上の下向きの力が作用するのが防
止される。

本考案は以上のようになるから、プレス間フイ
ーダのアタツチメント１２に、これのフイード方
向、及び下方向に所定以上の力が作用したときに
は、自動的に走行ベース８との係合が解かれ、走
行ベース８にフイード方向及び下方向の大きな力
が作用するのが防止され、プレス間フイーダの上
記方向の力に対する破損を防止できる。そして特
に本考案によれば、上記フイード方向と下方向の
力に対する走行ベース８とアタツチメント１２と
の双方の係脱を同一の機構にて行なうことがで
き、上記双方の機能を有するプレス間フイーダを
簡単な構成でもつて得ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はプレス間フイーダの全体を示す正面
図、第２図は要部の破断正面図、第３図は第２図
の−線に沿う断面図、第４図は第２図の−
線に沿う断面図、第５図はボール係合部の拡大
断面図、第６図はボールが係合する位置決め孔部
を示す正面図である。 ８は走行ベース、１０はホルダ、１２はアタツ
チメント、１５，１７は溝、１６は突条、１８ａ
はボール当り面、１９はボール用穴、２０はボー
ル。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. フイード方向に水平移動可能にした走行ベース
   ８に、下側を開放した溝１５をフイード方向に設
   けると共に、この溝１５の両側壁にボール用穴１
   ９，１９を設け、また上記走行ベース８に連結す
   るホルダ１０に、上記走行ベース８の溝１５にフ
   イード方向及び下方へ摺動自在に嵌合する突条１
   ６を設け、この突条１６の両側にフイード方向に
   わたつて溝１７，１７を設けると共に、その長手
   方向途中の両側面に円錐形のボール当り面１８
   ａ，１８ａを設け、突条１６をベース８の溝１５
   に嵌合し、この突条１６のボール当り面１８ａ，
   １８ａに、走行ベース８のボール用穴１９，１９
   に嵌合した位置決めボール２０，２０を係合し、
   上記両位置決めボール２０，２０の外側にばね付
   勢されたレバー２１，２１を当接させてホルダ１
   ０を走行ベース８に連結したことを特徴とするプ
   レス間フイーダ。