JPH0116737Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、ループタイ留め具に関する。

（従来品の欠点） この種の留め具として紐を挿通する金具を装飾
板等を保持する保持金具の裏面に溶接したものが
あるが、このものではその溶接部が欠損してしま
う欠点があつた。また、装飾石等に孔をあけ、こ
の孔に紐を通したものもあるが、装飾石等に真直
な孔をあけることは大変な手間を要し、しかも、
孔をあけるに充分な肉厚をとつておく必要がある
ため、デザインの制約がある他嵩張つて体裁を悪
くすると共に重くなるという不都合があつた。こ
の他保持金具の裏面に紐止め用針付板を蝶着した
もの（実開昭50−32117）が公知であるが構成が
複雑である上機械的強度が劣る欠点がある。

（考案の目的） 本考案は、製作が容易で且つ薄形、軽量にでき
るループタイの留め具を提供するものである。

（考案の構成） 本案は、ループ状吊り紐を並行に挿通すべき留
め具が、一対の透光性合成樹脂製板状半体を対面
合着させて構成されると共に前記板状半体の少な
くともいずれか一方の対向内面に、三角錐体から
なる挟持突起が前記吊り紐の長手方向に沿つて前
記吊り紐並行部を係止挟着するように列設してな
るものであつて、各半体は任意形状に容易に成形
可能である他、その裏面に模様その他の装飾を施
すことができるものである。

（実施例） 図面は本考案の一実施例を示し、１は、ループ
タイのループ状吊り紐、２は、前記吊り紐の並行
部、３は本考案品の留め具であつて、一対の合成
樹脂製板状半体４，５で構成され、該半体４，５
は、透光性のアクリル、スチロール、ポリカーボ
ネート等の合成樹脂材を金型成形して製作され
る。これら半体４，５の対向面には、夫々紐挿通
用のＶ形溝６及び７を形成する三角錐体でなる多
数の挟持突起８，９及び１０，１１が半体４，５
の、紐の長手方向に沿つて配列されており、前記
各並行部２は、溝６及び溝７間に適当な挟圧力で
係止挟持された状態で移動案内される。なお、半
体４は上下の両端２０ａ，２０ｂを開放した横断
面〓形に形成され、その底面１２に挟持突起８，
９が形成されている。１３は半体４，５の接着部
である。一対の半体４，５は全く同一形状でなく
ともよく図の場合は半体４のみに側壁１２を形成
させているが半体の断面形状は合着作業の難易及
び強度等を考慮して任意に設計できる。

上記のように構成された本考案留め具３は、挟
持突起８，９及び１０，１１が各並行部２を挟圧
保持し、しかも、これら挟持突起の案内作用によ
つてその移動操作が円滑に行われるのである。

（考案の効果） 上述のように、本考案留め具は、一対の合成樹
脂製半体４，５で構成され、各半体４，５は、金
型成形によつて容易に且つ安価に製作できると共
に、従来の孔あけ加工するものに比較して薄形、
軽量にできるので、体裁がよく、使用し易いもの
である。更に、本考案留め具は、挟持突起８，９
及び１０，１１を半体４，５の縦列方向に沿つて
配列したので、並行部２の案内となり、よじれな
どが防止される。

また、本考案品は、半体４，５を同一のものに
すれば表裏がないため、どちらが表出しても見苦
しくなることがないから使い勝手がよい。

本案品においては、挟持突起が吊り紐の保持体
として機能すると共に三角プリズムの効果を発揮
して外部光線を散乱させるので美麗に輝く上、透
光性であるにも拘らず内部の吊り紐を外部から視
認できない効果がある。

このプリズム効果によつて夜間には車のライト
を反射して着用走行者を守る安全ループタイとす
ることもできるのである。

【図面の簡単な説明】

第１図はループタイに装着した状態の正面図、
第２図は第１図の−線に沿う拡大断面図、第
３図は第２図の−線に沿う断面図である。 ４，５……半体、８，９，１０，１１……挟持
突起、１３……接着部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ループ状吊り紐を並行に挿通すべき留め具が、
   一対の透光性合成樹脂製板状半体を対面合着させ
   て構成されると共に前記板状半体の少なくともい
   ずれか一方の対向内面に、三角錐体からなる挟持
   突起が前記吊り紐の長手方向に沿つて前記吊り紐
   並行部を係止挟着するように列設してなるループ
   タイの留め具。