JPH0116248B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0116248B2
JPH0116248B2 JP56157181A JP15718181A JPH0116248B2 JP H0116248 B2 JPH0116248 B2 JP H0116248B2 JP 56157181 A JP56157181 A JP 56157181A JP 15718181 A JP15718181 A JP 15718181A JP H0116248 B2 JPH0116248 B2 JP H0116248B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
caprolactone
polycaprolactone
acid
polyurethane
parts
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP56157181A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5859212A (ja
Inventor
Masaharu Watanabe
Takuya Miho
Naoki Nakajima
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daicel Corp
Original Assignee
Daicel Chemical Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daicel Chemical Industries Ltd filed Critical Daicel Chemical Industries Ltd
Priority to JP56157181A priority Critical patent/JPS5859212A/ja
Priority to US06/426,453 priority patent/US4439599A/en
Priority to DE3236452A priority patent/DE3236452C2/de
Priority to GB08228039A priority patent/GB2108137A/en
Publication of JPS5859212A publication Critical patent/JPS5859212A/ja
Publication of JPH0116248B2 publication Critical patent/JPH0116248B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Polyurethanes Or Polyureas (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は弾性回復性のすぐれたポリウレタン及
びその製造法に関するものである。 従来、線状構造を有するポリウレタンか両末端
に水酸基を有する長鎖のポリオールと有機ジイソ
シアネート及び比較的低分子量の2個の活性水素
を有する鎖延長剤と称するジオール、ジアミン、
アルカノールアミン等とを反応させて合成される
が、かかる両末端に水酸基を有する長鎖のポリオ
ールとしては、ポリエステル系ポリオールとポリ
エーテル系ポリオールが主に使用されている。而
して、ポリエステルポリオールにはエチレングリ
コール又は1,4−ブチレングリコール、1,6
−ヘキサングリコール等とアジピン酸から合成さ
れるポリエステルポリオール、更にはε−カプロ
ラクトンを原料としたポリカプロラクトンポリオ
ールが一般に使用されている。ポリエーテル系ポ
リオールとしてはエチレンオキシドやプロピレン
オキシドの重合体、あるいは共重合体、更にはテ
トラハイドロフランの重合体であるポリテトラメ
チレングリコールが使用される。これらの中では
ポリエーテル系ポリオール、特にポリテトラメチ
レングリコールは耐水性にすぐれているばかりで
なく、これを原料にしたポリウレタンは弾性回復
性がすぐれているため、スパンテツクス即ち弾性
繊維や圧縮永久ひずみの小さい物性を要求される
ウレタンエラストマー等の分野に広く用いられて
いる。 しかしながら、ポリエーテル系ポリオールはそ
のエーテル結合のため酸化劣化しやすく、耐候
性、耐熱性が極めて悪いという欠点がある。 一方、ポリエステル系ポリオールであるエチレ
ングリコールアジペートポリエステルを用いたポ
リウレタンは弾性回復性にすぐれているが、耐水
性が悪く、その製品は1〜2年で使いものになら
なくなるという欠点がある。又1,4−ブチレン
グリコールアジペートポリエスチルはある程度の
耐水性を有するが、そのウレタンの弾性回復性は
極めて悪い。 更にε−カプロラクトンを原料にしたポリカプ
ロラクトンポリオールからのポリウレタンは耐水
性にすぐれているのみならず、ポリエーテル系ポ
リオールの欠点である耐候性、耐熱性が極めてす
ぐれているという特徴がある。しかしながらその
ような特徴にもかかわらず弾性回復性が非常に悪
いという重大な欠点を有するため、スパンデツク
ス等の分野に使用することはできなかつた。 本発明者等はかかるポリカプロラクトン系ウレ
タンの欠陥を解消するため鋭意検討を行なつた結
果、ネオペンチルグリコール、二塩基酸、ε−カ
プロラクトンもしくはオキシカプロン酸から合成
されたポリカプロラクトンポリエステルジオール
からのポリウレタンが従来品には見られない優れ
た弾性回復性を示すことを発見し本発明に至つ
た。 即ち、本発明は有機ジイソシアネートと分子内
に2個以上の活性水素を有する化合物とを反応さ
せてポリウレタンを製造するに当り、上記活性水
素を有する化合物としてネオペンチルグリコー
ル、二塩基酸、そのエステル又はその無水物、ε
−カプロラクトンもしくはオキシカプロン酸より
なる平均分子量500〜5000でε−カプロラクトン
(又はオキシカプロン酸)含量が40〜95重量%の
ポリカプロラクトンポリエステルポリオールとを
用いて得られる弾性回復率が50%以上、好ましく
は70%以上という優れた弾性回復性を有するポリ
ウレタン及びその製造方法を提供するものであ
る。 本発明における平均分子量とはポリカプロラク
トンポリエステルポリオールの水酸基価を測定し
次式により求めた値である。 平均分子量=56.11×N×1000/水酸基価 水酸基価:JIS K−1557の6.4に準じて測定した
値 N:ポリカプロラクトンポリエステルポリオール
の1分子中の水酸基の数 又本発明における弾性回復率とは次の式で算出
したものである。即ち、ポリウレタンを300%伸
張し緊張を開放した後10分間放置した後の回復率
(20℃)であり、以下の式で表わす。 回復率=(1−l′−l/l)×100(%) l:伸張前の標線間の長さ l′:伸張し緊張開放後の標線間の長さ 本発明に於いては二価アルコールとして特に、
ネオペンチルグリコールが用いられるが、二塩基
酸、そのエステル又はその無水物としては特に、
アジピン酸、セバシン酸又はそのエステルを用い
ることが好ましい。 第3の原料であるε−カプロラクトンはシクロ
ヘキサノンを過酸化水素や過酢酸等の過酸でバイ
ヤービリガー反応によつて酸化することによつて
工業的に製造されているものを用いることができ
る。又ε−カプロラクトン又はオキシカプロン酸
以外のトリメチルカプロラクトンやバレロラクト
ンのような他の環状ラクトンやオキシ酸を本発明
の特徴を損わない限り、ε−カプロラクトンと併
用して用いることもできる。多価アルコール、多
塩基酸、ε−カプロラクトン又はオキシカプロン
酸から合成されるポリカプロラクトンポリエステ
ルポリオールは平均分子量が500〜5000、水酸基
価としては14〜140KOHmg/g好ましくは40〜
100KOHmg/g、ε−カプロラクトン又はオキシ
カプロン酸の含量は40〜95重量%、好ましくは60
〜95、更に好ましくは65〜90重量%である。ポリ
カプロラクトンポリエステルポリオールはネオペ
ンチルグリコール、二塩基酸、ε−カプロラクト
ン又はオキシカプロン酸を混合加熱し脱水エステ
ル化反応と開環反応、エステル交換反応とによつ
て合成することができる。あるいはネオペンチル
グリコールと二塩基酸の脱水エステル化反応によ
つて合成されたポリエステルポリオールと多価ア
ルコールにε−カプロラクトンを開環反応させて
合成したポリカプロラクトンポリオールとを混合
した後、両者のエステル交換反応によつて目的物
を得ることもできる。又、分子量の小さいポリエ
ステルポリオールにε−カプロラクトンを開環重
合させることによつても合成できる。 これらの反応は130〜240℃、好ましくは140〜
230℃で行なう。250℃以上では、樹脂が着色する
だけでなく、カプロラクトンの解重合反応が起こ
り目的物を得ることができない。 この反応には触媒を0.05〜1000ppm、好ましく
は0.1〜100ppm用いる。触媒としてはテトラブチ
ルチタネート、テトラプロピルチタネート等の有
機チタン化合物、ジブチルスズラウレート、オク
チル酸スズ、ジブチルスズオキシド、塩化第1ス
ズ、臭化第1スズ、ヨウ化第1スズ等のスズ化合
物を用いることができる。反応は窒素等の不活性
ガスを通じながら行なうことが樹脂の着色防止等
の点で好ましい。 本発明のポリウレタンの製造に用いる有機ジイ
ソシアネートとしては2,4−トリレンジイソシ
アネート、2,6−トリレンジイソシアネート、
4,4′−ジフエニルメタンジイソシアネート、ト
リジンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソ
シアネート、キシレンジイソシアネート、水添
4,4′−ジフエニルメタンジイソシアネート、イ
ソホロンジイソシアネート、1,5−ナフタレン
ジイソシアネート等を挙げることが出来る。本発
明の実施に用いられる鎖延長剤と称される活性水
素を有する低分子化合物としてはエチレングリコ
ール、プロピレングリコール、1,4−ブチレン
グリコール、2−メチル−1,3プロパンジオー
ル、ネオペンチルグリコール、ペンタンジオー
ル、1,6−ヘキサンジオール、エチレンジアミ
ン、プロピレンジアミン、ヒドラジン、イソホロ
ンジアミン、メタフエニレンジアミン、4,4′−
ジアミノジフエニルメタン、ジアミノジフエニル
スルホン、3,3′−ジクロル−4,4′−ジアミノ
ジフエニルメタン等を用いることができる。 本発明においてポリウレタンを製造する方法と
しては、ポリオールと過剰の有機ジイソシアネー
トを反応させ末端イソシアネート基を有するプレ
ポリマーを製造し、次にジオール、ジアミン等の
鎖延長剤を反応させてポリウレタンとするプレポ
リマー法、あるいは全成分を同時に添加してポリ
ウレタンをつくるワンシヨツト法等いずれの方法
をも採用することができる。これらのポリウレタ
ンの製造は無溶剤で行なうこともできるし、溶媒
中で行なうこともできる。溶剤としては、イソシ
アネートに対して不活性のものを用いる。例えば
トルエン、キシレン、酢酸エチル、酢酸ブチル、
メチルエチルケトン、ジメチルホルムアミド、テ
トラハイドロフラン等が使われる。 本発明のポリカプロラクトンポリエステルポリ
オール系ウレタンは耐水性、耐候性、耐熱性にす
ぐれるのみならず、従来品とくらべ弾性回復率が
すぐれている。これはポリカプロラクトンポリオ
ールの分子中に例えばアジペートポリエステルの
如きポリエステル鎖が部分的に挿入されているた
め、ポリカプロラクトンの結晶性が若干みだされ
るため、ポリウレタンの鎖延長剤とジイソシアネ
ートとのくりかえし部分である結晶性架橋点の構
造がより強固となるためであると説明できるが、
この効果はポリエステル鎖形成にネオペンチルグ
リコールを使用した場合、特に顕著である。 本発明のポリウレタンの用途としてはスパンデ
ツクス、熱可塑性ウレタンエラストマー、熱硬化
性ウレタンエラストマー、硬質及び軟質ウレタン
フオーム、接着剤、人工皮革、合成皮革、塗料等
に極めて有利に利用される。 次に実施例及び比較例を挙げて本発明の説明を
行なうが、これらによつて本発明を限定するもの
ではない。例中部は重量部を意味する。 合成例 1 窒素導入管、温度計、エステル生成水除去用コ
ンデンサー及び撹拌装置のついた4ツ口フラスコ
にアジピン酸3540部、ネオペンチルグリコール
3466部、テトラブチルチタネート0.053部と仕込
み、140℃から220℃で27時間脱水エステル化反応
を行ない、酸価0.54KOHmg/g、水酸基価
159.4KOHmg/g(以下単位を省略する)のポリ
エステルポリオールを得た。 このポリエステルポリオール3364部にε−カプ
ロラクトン6236部、テトラブチルチタネート
0.063部を加え、190℃、15時間加熱撹拌しラクト
ンの開環反応とエステル交換反応を行なうことに
より、水酸基価55.4、酸価0.3、融点4〜5℃の
ポリカプロラクトンポリエステルポリオールを得
た。ラクトン含量は65.0重量%であつた。 合成例 2 合成例1で得たアジピン酸とネオペンチルグリ
コールからのポリエステルポリオール2369部、エ
チレングリコール116.2部、ε−カプロラクトン
7918部、テトラブチルチタネート0.08部を混合
し、220℃、8時間加熱撹拌することにより水酸
基価56.3、酸価0.6、融点14〜15℃のポリカプロ
ラクトンポリエステルポリオールを得た。ラクト
ン含量は76.1重量%であつた。 合成例 3 合成例1で得たアジピン酸とネオペンチルグリ
コールからのポリエステルポリオール695部、エ
チレングリコール103部、ε−カプロラクトン
4503部、テトラブチルチタネート0.053部を混合
し200℃で12時間加熱撹拌することにより、水酸
基価55.2、酸価0.34、融点38〜41℃のポリカプロ
ラクトンポリエステルポリオールを得た。ラクト
ン含量は85.0重量%であつた。 合成例 4 市販の1,4ブチレングリコールアジペート
(商品名ニツポランN−4010、水酸基価56.1KOH
mg/g)280部にエチレングリコール65.1部、ε
−カプロラクトン1938.0部、テトラブチルチタネ
ート0.024部を混合し220℃で8時間反応させ、ポ
リカプロラクトンと1,4ブチレンアジペートの
エステル交換反応によるポリカプロラクトンポリ
エステルジオールを得た。水酸基価は54.5、酸価
0.07であつた。ラクトン含量は85%であつた。 合成比較例 1 合成例1と同様の装置にエチレングリコール
632部、ε−カプロラクトン19380部、テトラブチ
ルチタネート0.2部を仕込み170℃で5時間反応さ
せ、水酸基価56.2、酸価0.25のポリカプロラクト
ンジオールを得た。 実施例1、2、3、4及び比較例1 合成例1、2、3、4及び合成比較例1で得ら
れた各々のポリオールに4,4′−ジフエニルメタ
ンジイソシアネート(MDI)と鎖延長剤の1,
4−ブチレングリコールを反応させてポリウレタ
ン樹脂を得た。結果を表1に示す。配合は
NCO/OH=1.05、鎖延長剤/ポリオール=2.0で
ある。
【表】 表1より本発明のポリウレタンはすぐれた弾性
回復性を有していることがわかる。 本発明のポリウレタンは優れた弾性回復性を有
するため弾性糸として有用であることを先に述べ
たが、以下にこの応用に関して詳述する。弾性糸
として利用する場合次のような範囲が特に実用的
である。 即ち、有機ジイソシアネートと分子内に2個以
上の活性水素を有する化合物とを反応させて得た
ポリウレタンより弾性糸を製造するに当り、上記
活性水素を有する化合物として、2価アルコー
ル、2塩基酸、そのエステル又はその無水物、ε
−カプロラクトン又は(及び)オキシカプロン酸
よりなり、且つ水酸基価35〜150KOHmg/g、好
ましくは40〜100KOHmg/g、更に好ましくは40
〜60KOHmg/gで、ε−カプロラクトン及びオ
キシカプロン酸含量が60〜95、好ましくは65〜90
重量%のポリカプロラクトンポリエステルジオー
ルを用いることを特徴とする弾性回復性が特に優
れ、耐熱性、耐アルカリ性の優れたポリウレタン
弾性糸の製造方法である。2価アルコールとして
は特にネオペンチルグリコール、1,4−ブチレ
ングリコール、1,6−ヘキサンジオールが好ま
しい。2塩基酸としてはアジピン酸、セバシン酸
又はそのエステルが好ましい。 触媒としてチタン化合物を選択すると、より弾
性回復性に優れた糸を提供できる。 特に弾性糸として優れた範囲について述べる
と、先に述べた合成反応によつて得られる本発明
のポリカプロラクトンポリエステルジオールは2
価アルコールと2塩基酸からなるポリエステルジ
オール末端にカプロラクトンが開環重合したポリ
カプロラクトン連鎖とポリエステル連鎖から成る
完全なブロツク共重合体構造ではない。ポリカプ
ロラクトン重合体の中に2価アルコールと2塩基
酸の残基がエステル交換反応によつてランダムに
分布したランダム共重合体構造を含む。このこと
は2価アルコールと2塩基酸からなるポリエステ
ルジオールにε−カプロラクトンを開環させて得
たブロツク共重合体を更に加熱すると、融点及び
溶融粘度が次第に低下し、一定の値になることに
よつて証明できる。即ち、ブロツク共重合体がエ
ステル交換反応によつてランダム共重合体構造に
変化し、共重合体の結晶性が低下するためであ
る。 以上のようなポリカプロラクトンポリエステル
ジオールを通常の方法で紡糸すればよい。 また、ポリウレタン弾性糸の安定剤として、通
常の酸化防止剤、紫外線吸収剤、防カビ剤、熱劣
化安定剤、加水分解防止剤等、更に、酸化チタン
等のフイラー、顔料等の添加も行なうことができ
る。 特に加水分解防止剤としては、カルボジイミド
系化合物、例えばスタバツクゾールI、P(バイ
エル(株)の商品名)等の添加が有効である。 常法の如くして合成した線状ポリウレタン弾性
重合体は、湿式法、乾式法及び溶融法のいずれの
方法でも紡糸することができる。 本発明のポリカプロラクトンポリエステルジオ
ール系ウレタン弾性糸は耐水性、耐候性、耐熱性
にすぐれているのみならず、従来品と比べ弾性回
復率がすぐれている。これはポリカプロラクトン
ジオールの分子中に例えばアジペートポリエステ
ルの如きポリエステル鎖の構成成分である2価ア
ルコール残基、2塩基酸残基がランダムに部分的
に挿入されているため、ポリカプロラクトンの結
晶性が若干みだされるため、ポリウレタンの鎖延
長剤とジイソシアネートとのくりかえし部分であ
る結晶性架橋点の構造がより強固となるためであ
ると説明できる。 本発明のポリウレタン弾性糸は衣料用として単
独もしくは他の繊維と混紡し、くつ下、女性の下
着であるブラジヤー、パンテイー等のフアンデー
シヨン、更には工業用の弾性布等広い用途に用い
ることができる。 次に本発明によつて紡糸する応用例を示す。 応用例1〜3及び応用比較例1、2 合成例1、3、4で得られたポリカプロラクト
ンポリエステルジオール、合成比較例1のポリカ
プロラクトンジオール及び後述する合成比較例2
のポリエチレンアジペートジオールに4,4′−ジ
フエニルメタンジイソシアネート(MDI)と連
延長剤の1,4−ブチレングリコールを135℃で
ウレタン化反応を行ないポリウレタンエラストマ
ーを得た。これらはイソシアネート基/水酸基=
1.05(当量比)、鎖延長剤/長鎖ジオール=1.19
(モル比)になるように配合した。こうして得ら
れたポリウレタンエラストマーは押出機を用いて
溶融紡糸を行なつた。紡糸温度を180〜220℃の範
囲で調節し、糸の伸度が400%になるようにした。
更に押出速度と引取り速度の比を調節し、5倍延
伸された1.4万デニールのウレタン弾性糸を得た。
これらの弾性糸の物性及び耐熱性、耐アルカリ性
を測定し表2、3に示した。尚合成例1、合成例
3、合成例4で得た生成物のラクトン含量は各々
65.0%、85.0%、85.0%であつた。 合成比較例 2 合成例1と同様の装置にエチレングリコール
750部、アジピン酸1537部、テトラブチルチタネ
ート0.023部と仕込み、170℃で30時間脱水エステ
ル化反応を行ない、酸価0.70、水酸基価53.4のポ
リエステルジオールを得た。
【表】
【表】 以上の応用例において用いた評価の方法につい
て説明する。 注(A) 100%伸長時応力保持率 試験片を100%伸長した状態で10分間保持し
た時の応力保持率であり、以下の式で表わす。 100%伸長時応力保持率=100%伸長したまま10分
間経過後の応力/100%伸長した直後の応力×100(%)
注(B) 200%伸長20℃長時間伸長歪 試験片を200%伸長した状態で20℃で24時間
保持した後、緊張を開放し、一定時間経過後の
歪を測定したものであつて、24−10′は緊張開
放後10分間経過したときの歪であり24−24は緊
張開放後24時間経過したときの歪であり、次式
で表わす。 200%伸長20℃長時間伸長歪 =l′−l/l×100(%) l:伸長前の標線間の長さ l′:伸長し、緊張開放後、一定時間経過後の標
線間の長さ 注(C) 繰返し伸長歪 最大伸長で20回繰返し伸長した後、緊張を開
放して10分後の歪を測定したものであり、次式
で表わす。 繰返し伸長歪=l″−l/l×100(%) l:伸長前の標線間の長さ l″:20回繰返し伸長した後、緊張を開放して10
分後の標線間の長さ 注(D) クリープ 試験片に応力が1g/1000dになるように荷
重をかけ、昇温してゆき伸度が40%伸べた時の
温度を測定する。 注(E) 切断温度 試験片に応力が1g/1000dになるように荷
重をかけ温度上昇(任意の速度)を行ない試験
片が切断する時の温度を測定する。 注(F) 破断伸度及び伸長時応力 JIS K6301−1に準ずる。 注(G) 耐アルカリ性 10%カセイソーダ水溶液中に3時間煮沸す
る。その後注(A)の処方において200%伸長し100
%応力保持率を測定する。 表2及び表3より本発明のポリウレタン弾性糸
はすぐれた弾性回復性を有し、且つすぐれた耐熱
性、耐アルカリ性を有していることがわかる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 有機ジイソシアネートと分子内に2個以上の
    活性水素を有する化合物とを反応させてポリウレ
    タンを製造するに当り、上記活性水素を有する化
    合物として、ネオペンチルグリコールとアジピン
    酸の脱水エステル化反応によつて合成されたポリ
    エステルポリオールとε−カプロラクトンとのエ
    ステル交換反応により得られた、平均分子量500
    〜5000で、ε−カプロラクトン含量が40〜95重量
    %のポリカプロラクトンポリエステルポリオール
    を用いることを特徴とする弾性回復性のすぐれた
    ポリウレタンの製造方法。
JP56157181A 1981-10-02 1981-10-02 弾性回復性のすぐれたポリウレタンの製造方法 Granted JPS5859212A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP56157181A JPS5859212A (ja) 1981-10-02 1981-10-02 弾性回復性のすぐれたポリウレタンの製造方法
US06/426,453 US4439599A (en) 1981-10-02 1982-09-29 Polyurethane having excellent elastic recovery and elastic filament of the same
DE3236452A DE3236452C2 (de) 1981-10-02 1982-10-01 Polyurethan mit ausgezeichneter elastischer erholung sowie seine verwendung zur herstellung von polyurethanfasern
GB08228039A GB2108137A (en) 1981-10-02 1982-10-01 Polyurethanes having excellent elastic recovery and elastic filaments of the same

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP56157181A JPS5859212A (ja) 1981-10-02 1981-10-02 弾性回復性のすぐれたポリウレタンの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5859212A JPS5859212A (ja) 1983-04-08
JPH0116248B2 true JPH0116248B2 (ja) 1989-03-23

Family

ID=15643953

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP56157181A Granted JPS5859212A (ja) 1981-10-02 1981-10-02 弾性回復性のすぐれたポリウレタンの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS5859212A (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59179514A (ja) * 1983-03-30 1984-10-12 Daicel Chem Ind Ltd ポリウレタン樹脂の製造方法
JPS604518A (ja) * 1983-06-21 1985-01-11 Toyobo Co Ltd ポリエステル型ブロツク共重合体組成物
US6500911B1 (en) 1999-05-20 2002-12-31 Daicel Chemical Industries, Ltd. Polyester diol and derived polyurethane and acrylic copolymer
JP5690094B2 (ja) * 2010-07-30 2015-03-25 大日本印刷株式会社 耐候ハードコートフィルム
JP6759415B1 (ja) * 2019-05-23 2020-09-23 大日精化工業株式会社 ポリウレタン樹脂及び物品

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5256194A (en) * 1975-11-04 1977-05-09 Ube Ind Ltd Process for copolyesterpolyol

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5256194A (en) * 1975-11-04 1977-05-09 Ube Ind Ltd Process for copolyesterpolyol

Also Published As

Publication number Publication date
JPS5859212A (ja) 1983-04-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4132244B2 (ja) 熱可塑性ポリウレタンからなるポリウレタン弾性繊維およびその製造方法
US4439599A (en) Polyurethane having excellent elastic recovery and elastic filament of the same
US5811506A (en) Extrudable thermoplastic elastomeric urea-extended polyurethane
JP4999228B2 (ja) 押出可能な熱可塑性エラストマー性尿素鎖延長ポリウレタン
TWI751100B (zh) 生物衍生之聚胺基甲酸酯纖維
TWI758322B (zh) 以熱塑性聚胺甲酸酯為主之熔紡複絲、其製造及用途
US5116932A (en) Hydrolysis resistant polyurethane resins
US20070276115A1 (en) Thermoplastic polyurethane and use thereof
JPH0116248B2 (ja)
US3383365A (en) Polyurethane elastomers derived from dipiperidyl chain extenders
JP4343351B2 (ja) ポリウレタン繊維
EP1860132A2 (en) Thermoplastic polyurethane and use thereof
JP2021152139A (ja) 弾性繊維用ポリウレタンおよびそれを用いたポリウレタン弾性繊維
US6660825B1 (en) Lactone polyester diol, polyurethane obtained therefrom, and spandex filament thereof
JPS5926520A (ja) 弾性回復性のすぐれたポリウレタン弾性糸の製造方法
JP2709236B2 (ja) ポリエステル製マルチフィラメント
JP2851478B2 (ja) ポリエステル製モノフィラメント
JP2709234B2 (ja) ポリエステル製ステープル
JPH03213515A (ja) 耐熱ポリウレタン弾性糸
JPH07224138A (ja) ポリウレタン樹脂の製法
JP3142089B2 (ja) ポリウレタン弾性繊維
JP3238466B2 (ja) ポリエステル製並び繊維
JP2001226822A (ja) ポリウレタン弾性繊維およびその製造方法
JP3029721B2 (ja) ポリウレタン繊維
JP2709235B2 (ja) ポリエステル製捲縮繊維