JPH01153361A - 座席ベルトのバックル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 （産業上の利用分野） この発明は自動車や航空機等に用いられれるプッシュボ
タン式座席ベルトのバックルに係り、特に内蔵されるば
ね部材のばね機能を利用してタングの着脱を行なうよう
にした座席ベル１へのバックルに関する。

（従来の技術） 一般にこの種の座席ベルトのバックルは、タングをバッ
クル本体内に差し込むことにより、ラッチがタングのラ
ッチ係合孔に係合してロックされ、タングの抜出が防止
されるようになっている。

しかし、従来の座席ベルトのバックルには非常に複雑な
機構が内蔵され、部品点数も多いため、バックルの組立
が困難で、コスト高の原因になっていた。

（発明が解決しようとする課題） この種の座席ベルトのバックルにおいては、バックルの
組立を有効的かつ簡単に行ない、バックル本体にタング
を差し込む際、タングの出し入れをスムーズに案内し、
疑似ラッチ係合を確実に防止するとともに、−旦完全に
ラッチ係合し、ロックされた後には、バックルに衝撃が
加わっても、タングの浮き上りを防止し、タングのラッ
チ係合が解除されることなく、ロック状態に確実に保持
−できるようにし、さらにプッシュボタンを軽い押圧操
作でラッチ係合を解除することができるようにするには
如何にしたらよいか問題になっていた。

この発明は上述した点を考慮し、部品点数が少なく、内
部構造が簡単で組立が容易であるとともに、タングの出
し入れをスムーズに案内して疑似ラッチ係合の発生を未
然にかつ確実に防止し、ロック状態に保持できる座席ベ
ルトのバックルを提供することを目的とする。

〔発明の構成〕

（課題を解決するための手段） この発明に係る座席ベルトのバックルは、上述した課題
を解決づるために水平板部と両側がほぼ垂直に切り起さ
れた側板部とを有するベースと、このベースの両側板部
に形成された支持孔に耳部が挿入され、解放位置とロッ
ク位置との間を揺動可能に支持されたラッチと、前記ベ
ースの両側板部前側で片持梁状に取付けられたプッシュ
ボタンと、このプッシュボタンを原位置側にかつ前記ラ
ッチをロック位置側に常時ばね付勢するばね部材　　　
−と、眞記ラッチに係合してロックされるタングとを右
し、前記ベース側板部の前端部および中間部に内方ガイ
ド突起を一体に設け、この中間部の内方ガイド突起上方
に前記支持孔に通じるラッチ挿入案内用のガイド穴を形
成する一方、前記ベース水平板部上面に前記内方ガイド
突起により画成されるガイド路が形成され、され、この
ガイド路によりタングの出し入れが案内されるものであ
る。

（作用） この座席ベルトのバックルは、ベースの側板部前端部お
よび中間部に内方ガイド突起を一体に設け、この内方ガ
イド突起によりベースの水平板部上面に形成されるガイ
ド路を画成したので、バックル本体にタングを差し込む
際、ガイド路によりタングの出し入れをスムーズに案内
して疑似ラッチ係合を確実に防止するとともに、−旦完
全にラッチ係合し、ロックされた後にはバックルに衝撃
が加わっても内方ガイド突起がタングに係合して上方か
ら押え込むので、タングの浮き上りや大きながたつきを
未然にかつ確実に防止でき、タングのラッチ係合が解除
されることなく、ロック状態に確実に保持できる。

また、ベース側板部の中間部に形成される内方ガイド突
起の上方にラッチ支持孔に通じるガイド穴が形成され、
このガイド穴からラッチをスムーズに挿入し、支持孔に
支持させることができるので、バックル本体へのラッチ
の組み込みを容易に行なうことができ、バックルの組立
が簡単になる。

（実施例） この発明に係る座席ベルトのバックルの一実施例につい
て添付図面を参照して説明する。

第１図および第２図はこの発明に係る座席ベルトのバッ
クルをカバープレートを取り除いて示す斜視図であり、
図中符号１０はプッシュボタン式バックルのバックル本
体である。バックル本体１０はベース１１を右し、この
ベース１１は中央部にプレート状の水平板部１２が形成
される。水平板部１２の両側はほぼ垂直に切り起されて
側板部１３が形成される。

ベース１１の両側板部１３の前端部や中間部゛には側板
部１３の高さ方向中程に、内側に折曲された内方ガイド
突起１４ａ、１４ｂがそれぞれ対をなして一体に形成さ
れる。この内方ガイド突起１４ａ、１４ｂはベース両側
板部１３の少なくとも一方の側板部に形成すればよい。

また、側板部１３の前部には支持孔１５が対向して形成
され、この支持孔１５の後方にはガイド穴１５ａが通じ
ており、このガイド穴１５ａは前記内方ガイド突起１４
ｂの上方に形成される。ガイド穴１５ａの後方には外側
に膨出した膨出部１６が形成され、この膨出部１６の内
側は後述するラッチ１７をガイドするガイド溝１６ａと
して構成される。ガイド溝１６８の後方は斜上方に切り
欠かれ、後端部に間口するガイトロ１８に連接され、ガ
イド溝１６ａの前方はガイド穴１５ａを介して舶記支持
孔１４に連接される。後方のガイトロ１８から挿入され
るラッチ１７はガイド溝１６ａおよびガイド穴り５ａ内
を案内されて支持孔１５に至り、この支持孔１５内にタ
ング解放位置とロック位置との間を揺動自在に支持され
る。ラッチ１７の後方側は内方ガイド突起１４ｂに係合
し、ラッチ１６の後動が規制される。なお、ラッチ１７
はベース側板部１３に形成されるガイド穴１５ａから挿
入して支持孔１５に支持させるようにしてもよい。

ラッチ１７は、第２図および第４図に示すように、基部
プレート部２０とバランスウェイト部２１とをほぼく字
状に一体成形することにより構成され、琺部プレート部
２０の中央部は下方に突出する凹部が形成され、この四
部がラッチ爪２２として構成される。四部のほぼ中央に
は位置決め用係合孔２３が穿設される一方、上記基部プ
レー１−２０の両側端には■部２４が一体成形され、こ
の４部２４がｔ：Ｆｊ　ｉボしたベース１１の支持孔１
５に挿入され、支持される。その際、両耳部２４を結ぶ
耳軸線（揺動中心軸線）ＣＬはラッチ１７の重心を通る
ように、バランスウェイト部２１により調節され、ラッ
チ１７のＬｌ−軸線ＯＬが重心を通ることにより、ベー
ス１１に衝撃荷重が加わっても、ラッチ１７はその恕影
費を受けることが少ない。

前記ラッチ１７はばね部材２５により、常時ロック位置
側にばね付勢されるようにベース１１に保持される。ば
ね部材２５は、第２図Ｊ３よび第５図に示すように構成
され、前記ベース１１の前端部に横架するようにして取
り付けられる基部２６を有する。この基部２６は断面口
字状をなづとともに、両側に取付孔２７が穿設される。

この取イ・１孔２７はベース１１の前端に一体成形され
た係合突起２８に対応し、この係合突起２８にばね部材
２５の基部２６を前方から挿入し、係合させることによ
り、基部２６はベース１１に固定される。

ばね部材２５の基？’１１２６には、プッシュボタン３
０が片持梁状に圧入され、保持される。

ばね部材２５の基部２６の両側からプレート状の第１ば
ね部３１が後方、斜め上方に延びて終端している。この
第１ばね部３１はプッシュボタン３０の背側に当接し、
プッシュボタン３０を原位置側に常時ばね付勢している
。また、第１ばね部３１の腹側（下部）には、ラッチ１
７のバランスウェイト部２１に係合する保合突起３２が
一体成形されており、上記プッシュボタン３０を第１ば
ね部３１のばね力に抗して押し下げることにより、係合
突起３２がラッチのバランスウェイト部２１を押し下げ
、ラッチ１７を解放位置側に持ち来すようになっている
。

また、Ｇ、ｆね部材２５の共部中央部下部から後方に連
接部−３３が延びている。連接部３３は途中から二叉に
分岐され、その分岐端は側方係止部３４に一体接続され
る。側方係止部３４は側外方に突出する係止爪３５を有
し、この係止爪３５がベース１１の側板部１３のカイト
溝１７から支持孔１５に通じるガイド穴１５ａに、上方
から挿入され、係合することにより、側方係止部３４は
ベース側板部１３に保持され、取り付けられる。

ばね部材２５の側方係止部３４間に第２ばね部材３５が
一体成形される。第２ばね部はプレート状をなし、中央
部が下方に幾分か突出するＪ：うに湾曲成形され、この
中央部がラッチ１７の基部プレート部２０に当接し、こ
のラッチ１７が常時ロック位置側に保持されるようにば
ね付勢している。

その際、ラップ１７の前後方向への移動が規制されるよ
うに、ばね部材２５の第２ばね部３５の中央部から下方
に位置決め突起３６が突出しており、この位置決め突起
３６がラッチ１７の位置決め用係合孔２３に係合してい
る。

しかして、ベース１１の水平板部１２とラッチ１７およ
びばね部材２５との間にタング３８の挿入を案内するガ
イド路３９が内方ガイド突起１４ａ、１４ｂに画成され
て形成され、このガイド路３９を通じてタング３８の出
し入れが行なわれる。

タング３８は第１図および第２図に示すように、ラッチ
１７と係合可能なラッチ係合孔４０と、座席ベル１−の
ウェビングの端部に装着される装着孔４１とを有する。

タング３８をバックル本体１０の前方から接近さＵ、ぞ
のガイド路３９に沿って挿入することにより、タング３
８の挿入端がラッチ１６の基部プレート部２０をばね部
材２５のばね力（第２ばね部３５のばね力）に抗して押
し開き、この状態からタング３８をさらに挿入すること
により、ラッチ１７がばね部材２５のばね力の作用によ
り、ラッチ係合孔４０に係合し、タング３８は第３図に
示すようにロック（完全にラッチ係合）され、後出が規
制される。

なお、第３図において、符号４４はバックル本体１０を
覆うカバーであり、符号１５はバックル本体１０を座席
ベルトのウェビング端部（図示せず）に装着するための
装谷孔である。

次に、第６図を参照してプッシュボタン式座席ベルトの
バックルの作用にって説明する。

タング３８をバックル本体１０に挿入する前は、バック
ルは第６図（Ａ）に示すように保持され、プッシュボタ
ン３０はばね部材２５の第１ばね部３１のばね力により
原位置側に保持され、保持されたプッシュボタン３０は
カバー４４のストッパ部４４ａのストツノで作用により
原位置に維持される。一方、ラッチ１７はばね部材２５
の第２ばね部３５のばね作用によりロック位置側にばね
付勢され、その位置に保持されている。

第６図（Ａ）に示す状態から、水平根部１２上に形成さ
れ、内方ガイド突起１４ａにより画成されるガイド路３
９に、タング３８を案内し、バックル本体１０のガイド
路３９に沿って挿入すると、初めにタング３８の挿入端
がラッチ１７に係合し、このラッチ１７をばね部材２５
の第２ばね部３５のばね力に抗して解放位置側に押し上
げ、タング３８のさらに奥への挿入を可能とする。この
状態からタング３８をさらに挿入すると、タング３８の
先端が内方ガイド突起１４ｂの下方に滑り込む。

タング３８のラッチ係合孔４０がラッチ１７に対応した
位置まで挿入されると、ラッチ１７はばね部材２５の第
２ばね部３５のばね力によりロック位置側に押圧移動さ
れ、第６図（Ｂ）に示すように、ラッチ１７のラッチ爪
２２がラッチ係合孔４０に係合し、タング３８はロック
される。その際、タング３８はガイド路３９を画成する
内方ガイド突起１４および１４ｂに係合可能とされ、バ
ックル本体１００にＩｉ撃荷重が加わっても、タング３
８は内方ガイド突起１４ａや１４ｂに係合して浮き上が
りが確実に防止され、タング３８はガイド路３９内に安
定的にロック状態で収容される。

これにより、タング３８の抜出が確実かつ完全に防止さ
れる。また、タング３８をバックル本体１０内に挿入す
るとき、ラッチ１７はばね部材２５により常時ロック位
置側にばね付勢されているので、タング３８を所定ωだ
け挿入すれば、タングは確実にロックされ、疑似ラッチ
係合が未然にかつ完全に防止される。

第６図（Ｂ）に示すタング３８のロック状態（完全ラッ
チ係合状態）からタング３８を引き央く場合には、プツ
シ１ボタン３０をばね部材２５の第１ばね部材３１のば
ね力に抗して押し下げる。

このプッシュボタン３０の押下げにより、プッシュボタ
ン３０はばね部材２５の基Ｆｌ！　２６回りに回動し、
第１ばね部３１の係合突起３２がラッチ１７のバランス
ウェイト部２１をてこの原理により大きな力で押下げ、
ラッチ１７を第２ばね部３５のばね力に抗して、第６図
（Ｃ）に示ずように解放位置側に回動させる。ラッチ１
７のこの回動により、ラッチ１７のラッチ爪２２とタン
グ３８のラッチ係合孔４０との係合が解除され、タング
３８は解放される。このため、タング３８をバックル本
体１０から容易に抜き出すことができる。

この場合において、ラッチ１７はベース１１の側板部１
３の支持孔１５に、その揺動中心軸線ＣＬがラッチ１７
の重心を通るように支持されているから、ベース本体１
０に大きな衝撃荷重が加わっても、この衝撃荷重によっ
てラッチ１７が解放位置側に自動的に回動することがな
く、！ｌ撃荷重の悪影響を受けない。

この座席ベルートのバックルは、基本的には、ベース、
タング、ラッチ、ばね部材およびプッシュボタンにより
、少ない部品で構成されているから、構造が簡単であり
、組立が容易であるとともに、安価に製造でき、経済的
である。

〔発明の効果］ 以上に述べたよううにこの発明に係る座席ベル］・のバ
ックルにおいては、ベース側板部の前端部およＵ中間部
に内方ガイド突起を一体に設置ノ、この内方ガイド突起
によりベース水平板部上面に形成されるガイド路を画成
したから、このガイド路に沿ってバックル本体内にタン
グの出し入れをスムーズに案内して疑似ラッチ係合を確
実に防止でき、完全にラッチ係合させることができる一
方、タングがラッチ係合してロックされた後は、バック
ルに衝撃が加わっても内方ガイド突起がタングに係合し
、タングの浮き上りや大きながたつきを未然にかつ確実
に防止できるので、タングのラッチ係合が解除されるこ
となく、ロック状態に確実に保持できる。

また、ベース側板部の中間部に形成される内方ガイド突
起の上方にラッチ支持孔に通じるがイド穴を形成し、こ
のガイド穴を通してラッチをスムーズに挿入し、支持孔
に支持させることができるので、バックル本体へのラッ
チの組み込みが容易になり、バックルの組立てが簡素化
される。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明に係る座席ベルトのバックルの一実ｍ
　Ｐ）Ｊを示す斜視図、第２図は第１図に示されたバッ
クルを分解して示す斜視図、第３図は上記バックルの平
面図、第４図は座席ベルトのバックルに組み込まれるラ
ッチを示す斜視図、第５図は上記バックルに組み込まれ
るばね部材を示ず斜視図、第６図＜Ａ）、（Ｂ）および
（Ｃ）はこの発明に係る座席ベルトのバックルの作用を
示す図である。 １０・・・バックル本体、１１・・・ベース、１２・・
・水平板部、１３・・・側板部、１４ａ、１４ｂ・・・
内方ガイド突起、１５・・・支持孔、１５ａ・・・ガイ
ド穴、１７・・・ラッチ、２０・・・基部プレート部、
２１・・・バランスウェイト部、２４・・・耳部、２５
・・・ばね部材、２６・・・基部、３０・・・プッシュ
ボタン、３１・・・第１ばね部、３２・・・係合突起、
３４・・・側方係止部、３５・・・第２ばね部、３８・
・・タング、３９・・・ガイド路、４４・・・カバー。 出願人代理人　　　波　多　野　　　久第　５　咀 千６　園 （Ｂ）

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 水平板部と両側がほぼ垂直に切り起された側板部とを有
   するベースと、このベースの両側板部に形成された支持
   孔に耳部が挿入され、解放位置とロック位置との間を揺
   動可能に支持されたラッチと、前記ベースの両側板部前
   側で片持梁状に取付けられたプッシュボタンと、このプ
   ッシュボタンを原位置側にかつ前記ラッチをロック位置
   側に常時ばね付勢するばね部材と、前記ラッチに係合し
   てロックされるタングとを有し、前記ベース側板部の前
   端部および中間部に内方ガイド突起を一体に設け、この
   中間部の内方ガイド突起上方に前記支持孔に通じるラッ
   チ挿入案内用のガイド穴を形成する一方、前記ベース水
   平板部上面に前記内方ガイド突起により画成されるガイ
   ド路が形成され、され、このガイド路によりタングの出
   し入れが案内されることを特徴とする座席ベルトのバッ
   クル。