JPH01152296A - 鋼板へのZn−Ni合金の電気めっき方法 - Google Patents
鋼板へのZn−Ni合金の電気めっき方法Info
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- JPH01152296A JPH01152296A JP31263487A JP31263487A JPH01152296A JP H01152296 A JPH01152296 A JP H01152296A JP 31263487 A JP31263487 A JP 31263487A JP 31263487 A JP31263487 A JP 31263487A JP H01152296 A JPH01152296 A JP H01152296A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
この発明は、塩化物からなるめっき液を用いて、鋼板表
面に密着性の優れたZn−Ni合金の被膜を電気めっき
する方法に関する。
面に密着性の優れたZn−Ni合金の被膜を電気めっき
する方法に関する。
従来から用いられているめっき設備について第4図を用
いて説明する。第4図はめっき槽がラジアルセルの場合
のZn−Ni合金電気めっき設備の主要部を示す説明図
である。
いて説明する。第4図はめっき槽がラジアルセルの場合
のZn−Ni合金電気めっき設備の主要部を示す説明図
である。
図中、1は上方が解放された容器状のめっきセル2.3
が連設されためっき槽で、各めっきセル2.3には塩化
物からなるめっき液が収容されている。更に、各めっき
セル2,3には電気めっき電極のカソードを兼ねた円筒
形のコンダクタロール4.5とコンダクタロール4.5
に対向する位置に半月形のアノード電極6,7とが設け
られている。そして、コンダクタロール4,5はその一
部をめっき液に浸漬されてめっきセル2,3に配設され
、アノード電極6,7はコンダクタロール4.5の下側
にそれぞれ対向して配設されている。
が連設されためっき槽で、各めっきセル2.3には塩化
物からなるめっき液が収容されている。更に、各めっき
セル2,3には電気めっき電極のカソードを兼ねた円筒
形のコンダクタロール4.5とコンダクタロール4.5
に対向する位置に半月形のアノード電極6,7とが設け
られている。そして、コンダクタロール4,5はその一
部をめっき液に浸漬されてめっきセル2,3に配設され
、アノード電極6,7はコンダクタロール4.5の下側
にそれぞれ対向して配設されている。
更に、各めっきセル2,3の間で、めっき槽1の上方に
円筒形のデフレフクロール8が配設されている。そして
、めっきされる鋼板9は、めっき槽1の入側のめっきセ
ル2に設けられたコンダクタロール4とアノード電極6
との間をコンダクタロール4の下側外周に巻き付きなが
らめっき液に浸漬されて通過する。更に、鋼板9は、前
記めっき液から上方に出液し、デフレフクロール8の上
側外周に巻き付きながら、次のめっきセル3に設けられ
たコンダククロール5とアノード電極7の間を・めっき
セル2を通過するのと同様に通過し、めっき液が上方か
ら出液して行く。そして・鋼板9は・めっき液に浸漬通
過して行く間に、めつき槽1に設けられたカソード電極
(コンダククロール4,5)とアノード電極6.7との
間に流すめっき電流で電気めっきされる。
円筒形のデフレフクロール8が配設されている。そして
、めっきされる鋼板9は、めっき槽1の入側のめっきセ
ル2に設けられたコンダクタロール4とアノード電極6
との間をコンダクタロール4の下側外周に巻き付きなが
らめっき液に浸漬されて通過する。更に、鋼板9は、前
記めっき液から上方に出液し、デフレフクロール8の上
側外周に巻き付きながら、次のめっきセル3に設けられ
たコンダククロール5とアノード電極7の間を・めっき
セル2を通過するのと同様に通過し、めっき液が上方か
ら出液して行く。そして・鋼板9は・めっき液に浸漬通
過して行く間に、めつき槽1に設けられたカソード電極
(コンダククロール4,5)とアノード電極6.7との
間に流すめっき電流で電気めっきされる。
このようにしてめっきされて製造されるZn−Ni合金
めっき鋼板の品質として、鋼板表面とめっきされたZn
−Ni合金被膜との間に、良好な密着性があることを要
求される。そして、この密着性には3種類の密着性があ
り、それらは常温での密着性、加熱処理を施した後の密
着性及び低温状態での密着性である。これら3種類の密
着性の優れたZn−Ni合金の被膜を電気めっきで得る
方法としては、特許出願公表の昭58−500486号
公報に記載された発明が知られている。
めっき鋼板の品質として、鋼板表面とめっきされたZn
−Ni合金被膜との間に、良好な密着性があることを要
求される。そして、この密着性には3種類の密着性があ
り、それらは常温での密着性、加熱処理を施した後の密
着性及び低温状態での密着性である。これら3種類の密
着性の優れたZn−Ni合金の被膜を電気めっきで得る
方法としては、特許出願公表の昭58−500486号
公報に記載された発明が知られている。
これは、Zn−Ni合金元素を含む可溶性アノード電極
を使用してZn−Niめっきする場合に、Zn−Ni合
金被膜を電気めっきする前に前処理を行う。この前処理
は鋼板をめっき液中に浸漬するか、前記めっき液をスプ
レィして、前記鋼板の表面にZn−Niを含む一次層を
析出させるものである。
を使用してZn−Niめっきする場合に、Zn−Ni合
金被膜を電気めっきする前に前処理を行う。この前処理
は鋼板をめっき液中に浸漬するか、前記めっき液をスプ
レィして、前記鋼板の表面にZn−Niを含む一次層を
析出させるものである。
また、その他の方法として、めっき直前に鋼板をめっき
液に適正時間内浸漬するか、浸漬直後のめっき電流密度
を適正な範囲にするという方法が採用されていた。
液に適正時間内浸漬するか、浸漬直後のめっき電流密度
を適正な範囲にするという方法が採用されていた。
〔発明が解決しようとする問題点]
しかしながら、上記従来方法においては、低温(例えば
マイナス20°C)での密着性にバラツキを生じる問題
点があった。
マイナス20°C)での密着性にバラツキを生じる問題
点があった。
即ち、低温状態で使用されているZn−Ni合金めっき
鋼板のめっき層の中間で剥離を生じるものがあり、この
めっき層をCDSによって分析してみると第5図の分析
結果が得られた。第5図は縦軸にNi及びZnの濃度を
重量パーセントでとり、横軸にZn+Niの目付量をと
って示したグラフである。このグラフからNi置換析出
ピークが認められ、めっき層中の中間にNiリッチな層
が存在していることが判明した。この原因について考察
してみると、めっきセル2でめっきされた綱板9は、デ
フレフクロール8を介してめっきセル3に進行して行く
際、めっき後の鋼板9の表面にめっき液が付着残留して
いる。この付着残留しているめっき液中のNiとめっき
セル2でめっきされためっき層中のZnとがイオン化傾
向の関係で置換し、Niが析出形成されてNiリッチ層
を生じる。このNiリッチな眉間では剥離の発生するこ
とが判明した。また、このNi析出は、めっき後の鋼板
9に付着残留しためっき液中のNi濃度が高い程、めっ
き後の鋼板9にめっき液が付着残留している時間が長い
程、Niリッチ層が厚くなると共に剥離も生じ易くなる
ことが判った。
鋼板のめっき層の中間で剥離を生じるものがあり、この
めっき層をCDSによって分析してみると第5図の分析
結果が得られた。第5図は縦軸にNi及びZnの濃度を
重量パーセントでとり、横軸にZn+Niの目付量をと
って示したグラフである。このグラフからNi置換析出
ピークが認められ、めっき層中の中間にNiリッチな層
が存在していることが判明した。この原因について考察
してみると、めっきセル2でめっきされた綱板9は、デ
フレフクロール8を介してめっきセル3に進行して行く
際、めっき後の鋼板9の表面にめっき液が付着残留して
いる。この付着残留しているめっき液中のNiとめっき
セル2でめっきされためっき層中のZnとがイオン化傾
向の関係で置換し、Niが析出形成されてNiリッチ層
を生じる。このNiリッチな眉間では剥離の発生するこ
とが判明した。また、このNi析出は、めっき後の鋼板
9に付着残留しためっき液中のNi濃度が高い程、めっ
き後の鋼板9にめっき液が付着残留している時間が長い
程、Niリッチ層が厚くなると共に剥離も生じ易くなる
ことが判った。
そこで、この発明は、このような知見に基づいてなされ
たものである。
たものである。
即ち、めっきセル2と3との間で、NiとZnとが置換
してNiを析出し、Niリッチ層の生じるのを防止する
ため、めっき後の鋼板9がめつき液から出た位置で、め
っき後の鋼板9に付着残留しているめっき液を洗浄液で
洗い流すことにより、上記従来の問題点を解決すること
を目的としている。
してNiを析出し、Niリッチ層の生じるのを防止する
ため、めっき後の鋼板9がめつき液から出た位置で、め
っき後の鋼板9に付着残留しているめっき液を洗浄液で
洗い流すことにより、上記従来の問題点を解決すること
を目的としている。
尚、めっき面にめっき液をスプレィする技術として、特
公昭61−22039号公報に記載されているが、これ
は電気亜鉛めっき鋼板を製造する上で、色調差のない外
観良好なものを得るために、後段のラジアルセルを通過
する際、鋼板の先めっき面にpH6〜9の湿潤液をスプ
レィする方法である。そして、この方法はスプレィする
位置とスプレィする目的とが本願発明と異なるため、Z
n−Ni合金めっき鋼板の密着性を高めるものとして適
用できないものであった。
公昭61−22039号公報に記載されているが、これ
は電気亜鉛めっき鋼板を製造する上で、色調差のない外
観良好なものを得るために、後段のラジアルセルを通過
する際、鋼板の先めっき面にpH6〜9の湿潤液をスプ
レィする方法である。そして、この方法はスプレィする
位置とスプレィする目的とが本願発明と異なるため、Z
n−Ni合金めっき鋼板の密着性を高めるものとして適
用できないものであった。
上記目的を達成するために、この発明は、塩化物からな
るめっき液を用いて鋼板表面にZn−Ni合金の被膜を
電気めっきする方法において、前記鋼板が前記めっき液
に浸漬されて電気めっきされた後、前記鋼板が前記めっ
き液から出た位置で、前記鋼板の表面に付着残留してい
る前記めっき液を洗浄液で洗い流すことを特徴とする。
るめっき液を用いて鋼板表面にZn−Ni合金の被膜を
電気めっきする方法において、前記鋼板が前記めっき液
に浸漬されて電気めっきされた後、前記鋼板が前記めっ
き液から出た位置で、前記鋼板の表面に付着残留してい
る前記めっき液を洗浄液で洗い流すことを特徴とする。
Zn−Ni合金めっきされる鋼板が前記めっき液に浸漬
されて電気めっきされた後、前記鋼板が前記めっきから
出た位置で、前記鋼板の表面に付着残留している前記め
っき液を洗浄液で洗い流すようにしたので、前記鋼板の
表面には前記めっき液がなくなり、前記鋼板のめっき層
中のZnと前記めっき液中のNiとがイオン化傾向の関
係で置換し、Niが析出形成することを防止できる。
されて電気めっきされた後、前記鋼板が前記めっきから
出た位置で、前記鋼板の表面に付着残留している前記め
っき液を洗浄液で洗い流すようにしたので、前記鋼板の
表面には前記めっき液がなくなり、前記鋼板のめっき層
中のZnと前記めっき液中のNiとがイオン化傾向の関
係で置換し、Niが析出形成することを防止できる。
以下、この発明の実施例方法について説明する。
第1図は、この発明を実施するめっき槽がラジアルセル
の場合のZn−Ni合金電気めっき設備の主要部を示す
説明図である。
の場合のZn−Ni合金電気めっき設備の主要部を示す
説明図である。
図中、1は上方が解放された容器状のめっきセル2,3
が連設されためっき槽で、各めっきセル2.3には塩化
物からなるめっき液が収容されている。更に、各めっき
セル2.3には電気めっき電極のカソードを兼ねた円筒
形のコンダククロール4,5とコンダククロール4.5
に対向する位置に半月形のアノード電極6.7とが設け
られている。そして、コンダククロール4.5はその一
部をめっき液に浸漬されてめっきセル2,3に配設され
、アノード電極6,7は、コンダククロール4.5の下
側にそれぞれ対向して配設されている。更に、各めっき
セル2.3の間でめっき槽1の上方に円筒形のデフレク
タロール8が配設されている。そして、めっきされる鋼
板9は、めっき槽1の入側のめっきセル2に設けられた
コンダククロール4とアノード電極6との間をコンダク
クロール4の下側外周に巻き付きながらめっき液に浸漬
されて通過する。更に、鋼板9は、前記めっき液から上
方に出液し、デフレクタロール8の上側外周に巻き付き
ながら、次のめっきセル3に設けられたコンダククロー
ル5とアノード電極7の間を、めっきセル2を通過する
のと同様に通過し、めっき液から上方に出液して行く。
が連設されためっき槽で、各めっきセル2.3には塩化
物からなるめっき液が収容されている。更に、各めっき
セル2.3には電気めっき電極のカソードを兼ねた円筒
形のコンダククロール4,5とコンダククロール4.5
に対向する位置に半月形のアノード電極6.7とが設け
られている。そして、コンダククロール4.5はその一
部をめっき液に浸漬されてめっきセル2,3に配設され
、アノード電極6,7は、コンダククロール4.5の下
側にそれぞれ対向して配設されている。更に、各めっき
セル2.3の間でめっき槽1の上方に円筒形のデフレク
タロール8が配設されている。そして、めっきされる鋼
板9は、めっき槽1の入側のめっきセル2に設けられた
コンダククロール4とアノード電極6との間をコンダク
クロール4の下側外周に巻き付きながらめっき液に浸漬
されて通過する。更に、鋼板9は、前記めっき液から上
方に出液し、デフレクタロール8の上側外周に巻き付き
ながら、次のめっきセル3に設けられたコンダククロー
ル5とアノード電極7の間を、めっきセル2を通過する
のと同様に通過し、めっき液から上方に出液して行く。
そして、めっき後の鋼板9がめつき液から上方に出た位
置に、前記めっき液を洗い流す洗浄液10を噴出する複
数のスプレィヘッダ11を鋼板9のめっき面に対向して
設けである。
置に、前記めっき液を洗い流す洗浄液10を噴出する複
数のスプレィヘッダ11を鋼板9のめっき面に対向して
設けである。
したがって、鋼板9は、めっき液に浸漬通過して行く間
に、めっき槽1に設けられたカソード電極(コンダクク
ロール4,5)とアノード電極6゜7との間に流すめっ
き電流で、Zn−Ni合金電気めっきされる。そしてこ
の時、コンダククロール4とアノード電極6との間及び
コンダククロール5とアノード電極7との間を通過し、
めっき液から出た位置で、スプレィヘッダ11から洗浄
液10が噴出されて、めっき後の鋼板9に付着残留して
いる前記めっき液を洗い流す。洗い流すことで、めっき
後の鋼板9の表面には前記めっき液がなくなるので、鋼
板9のめっき層中のZnがめつき液中のNiとイオン化
傾向から置換することがなくなる。それ故に、Niも析
出形成されることがなくなる。
に、めっき槽1に設けられたカソード電極(コンダクク
ロール4,5)とアノード電極6゜7との間に流すめっ
き電流で、Zn−Ni合金電気めっきされる。そしてこ
の時、コンダククロール4とアノード電極6との間及び
コンダククロール5とアノード電極7との間を通過し、
めっき液から出た位置で、スプレィヘッダ11から洗浄
液10が噴出されて、めっき後の鋼板9に付着残留して
いる前記めっき液を洗い流す。洗い流すことで、めっき
後の鋼板9の表面には前記めっき液がなくなるので、鋼
板9のめっき層中のZnがめつき液中のNiとイオン化
傾向から置換することがなくなる。それ故に、Niも析
出形成されることがなくなる。
次に、具体的実施例でより詳細にこの発明を説明する。
実施例1
下記第1表に示すめっき液、洗浄液、洗浄液の噴出条件
及び電気めっきラインのラインスピードでこの発明方法
を実施した。そして、第1表条件でめっきしたZn−N
i合金めっき層の低温(マイナス20°C)での密着性
を確認するために、冷凍した鋼板にダイヤモンド粒子を
ショットピーニングするダイヤモンドショット試験を行
った。その試験結果を第3図に示す。第3図は、縦軸に
冷凍した鋼板のめっき面をダイヤモンドシツットピーニ
ングして、めっき面の耐チッピング性を剥離評点として
とり、横軸に実施例と従来の例(実施例と比較するため
)とをとって表している。更に、GDSによる分析も行
いその結果を第2図に示す。
及び電気めっきラインのラインスピードでこの発明方法
を実施した。そして、第1表条件でめっきしたZn−N
i合金めっき層の低温(マイナス20°C)での密着性
を確認するために、冷凍した鋼板にダイヤモンド粒子を
ショットピーニングするダイヤモンドショット試験を行
った。その試験結果を第3図に示す。第3図は、縦軸に
冷凍した鋼板のめっき面をダイヤモンドシツットピーニ
ングして、めっき面の耐チッピング性を剥離評点として
とり、横軸に実施例と従来の例(実施例と比較するため
)とをとって表している。更に、GDSによる分析も行
いその結果を第2図に示す。
第1表
実施例2
下記第2表に、実施例1と同様にその実施例条件を示す
。そして第2表の実施例条件での発明方法を実施し、そ
の低温での密着性について実施例1と同様にダイヤモン
ドショット試験を行い、その結果を第3図に示す。
。そして第2表の実施例条件での発明方法を実施し、そ
の低温での密着性について実施例1と同様にダイヤモン
ドショット試験を行い、その結果を第3図に示す。
第2表
また、この発明方法によるZn−Ni合金めっきと比較
するために、めっき液組成について第1表及び第2表の
めっき液組成と同じくし、且つ第1図のめっき装置で、
ラインスピードを26m/minで洗浄液を用いない従
来のめっき方法を従来例1とし、ラインスピードを50
m/minで洗浄液を用いない従来のめっき方法を従来
例2として、鋼板をZ n −N f合金めっきをした
。この従来例1.2でめっきしたものについてもダイヤ
モンドショット試験を行い、その結果を第3図に示す。
するために、めっき液組成について第1表及び第2表の
めっき液組成と同じくし、且つ第1図のめっき装置で、
ラインスピードを26m/minで洗浄液を用いない従
来のめっき方法を従来例1とし、ラインスピードを50
m/minで洗浄液を用いない従来のめっき方法を従来
例2として、鋼板をZ n −N f合金めっきをした
。この従来例1.2でめっきしたものについてもダイヤ
モンドショット試験を行い、その結果を第3図に示す。
尚、ダイヤモンドショット試験の剥離評点については、
ショットピーニングスピードを90.130及び170
km/Hとし、各スピードで10点の試験を行い、3
0点の剥離面積を合計し、これの1/3を以って評点と
した。
ショットピーニングスピードを90.130及び170
km/Hとし、各スピードで10点の試験を行い、3
0点の剥離面積を合計し、これの1/3を以って評点と
した。
ダイヤモンドショット試験の結果をまとめた第3図から
、この発明の方法を実施した実施例1゜2は良好な結果
を示していることが判り、従来例1.2は従来例の問題
点(低温での密着性が悪い)を実証する結果が示されて
いることが判る。
、この発明の方法を実施した実施例1゜2は良好な結果
を示していることが判り、従来例1.2は従来例の問題
点(低温での密着性が悪い)を実証する結果が示されて
いることが判る。
また、GDS分析結果を示す第2図からもNi置換析出
ピークのないことが確認できて、上記ダイヤモンドショ
ット試験結果を裏付けしている。
ピークのないことが確認できて、上記ダイヤモンドショ
ット試験結果を裏付けしている。
したがって、この発明方法によれば、めっき後の鋼板に
付着残留しているめっき液を洗浄液で洗い流すようにし
たので、前記鋼板のめっき層中のZnがめつき液中のN
iとイオン化傾向から置換することもなく、Niが析出
形成されてNiリッチ層を生じることもなくなる。その
結果、低温状態での密着性を向上させることができる。
付着残留しているめっき液を洗浄液で洗い流すようにし
たので、前記鋼板のめっき層中のZnがめつき液中のN
iとイオン化傾向から置換することもなく、Niが析出
形成されてNiリッチ層を生じることもなくなる。その
結果、低温状態での密着性を向上させることができる。
なお、上記実施例では、洗浄液をZnCl2とKClと
によるもの及び純水としたが、めっき液の組成を構成す
る塩化物で洗浄液を構成してもよい。但し、この発明の
主旨からNiの塩化物は除く必要がある。そして洗浄液
の濃度としては、前記塩化物が溶解可能な濃度まで用い
てもよい。
によるもの及び純水としたが、めっき液の組成を構成す
る塩化物で洗浄液を構成してもよい。但し、この発明の
主旨からNiの塩化物は除く必要がある。そして洗浄液
の濃度としては、前記塩化物が溶解可能な濃度まで用い
てもよい。
また、洗浄液の吐出量が、スプレィヘッド当たり0.2
rrr/H未満では、めっき後の鋼板に付着残留しため
っき液を洗い流して、少なくとも前記めっき液中のNi
濃度を充分低下させることができないので、洗浄液吐出
量がスプレィヘッダ当たり0.2rd/H以上あること
が好ましい。
rrr/H未満では、めっき後の鋼板に付着残留しため
っき液を洗い流して、少なくとも前記めっき液中のNi
濃度を充分低下させることができないので、洗浄液吐出
量がスプレィヘッダ当たり0.2rd/H以上あること
が好ましい。
更に、洗浄液の吐出圧力が0.1kg/cn(未満では
めっき後の鋼板に付着残留しためっき液を洗い流して、
少なくとも前記めっき液中のNi濃度を充分低下させる
ことができないので、洗浄液吐出圧力が0.1kg/c
i以上あることが好ましい。
めっき後の鋼板に付着残留しためっき液を洗い流して、
少なくとも前記めっき液中のNi濃度を充分低下させる
ことができないので、洗浄液吐出圧力が0.1kg/c
i以上あることが好ましい。
また更に、洗浄液でめっき後の鋼板に付着残留しためっ
き液を洗い流す位置としては、実施例においてめっき液
面から上方に100mm及び300龍の場合について説
明したが、めっき液面から上方に500111以内の位
置でめっき液を洗い流す必要がある。その理由は、めっ
き後の鋼板にめっき液が付着残留している時間が長い程
、めっき層中のZnとめっき液中のNiとが置換析出し
、密着性を悪化するので、前記500mm以内であるこ
とが好ましい。
き液を洗い流す位置としては、実施例においてめっき液
面から上方に100mm及び300龍の場合について説
明したが、めっき液面から上方に500111以内の位
置でめっき液を洗い流す必要がある。その理由は、めっ
き後の鋼板にめっき液が付着残留している時間が長い程
、めっき層中のZnとめっき液中のNiとが置換析出し
、密着性を悪化するので、前記500mm以内であるこ
とが好ましい。
以上説明したように、この発明によれば、Zn−Ni合
金めっきされる鋼板が前記めっき液に浸漬されて電気め
っきされた後、前記鋼板が前記めっき液から出た位置で
、前記鋼板の表面に付着残留している前記めっき液を洗
浄液で洗い流すようにしたので、低温における前記鋼板
とそのめっき層、及びめっき層中の剥離を防止し、低温
での密着性を向上することができると共に、寒冷地で使
用されるZn−Nt金合金っき鋼板の優れた耐食性を得
ることができる効果とを有する。
金めっきされる鋼板が前記めっき液に浸漬されて電気め
っきされた後、前記鋼板が前記めっき液から出た位置で
、前記鋼板の表面に付着残留している前記めっき液を洗
浄液で洗い流すようにしたので、低温における前記鋼板
とそのめっき層、及びめっき層中の剥離を防止し、低温
での密着性を向上することができると共に、寒冷地で使
用されるZn−Nt金合金っき鋼板の優れた耐食性を得
ることができる効果とを有する。
第1図はこの発明の一実施例を示す説明図、第2図はこ
の発明方法で鋼板にめっきしためっき層をGDSで分析
した結果を示すグラフ、第3図は冷凍ダイヤモンドショ
ット試験結果を示すグラフ、第4図は従来例を示す説明
図、第5図は従来方法で鋼板にめっきしためっき層をG
DSで分析した結果を示すグラフである。 図中、1はめっき槽、2及び3はめっきセル、4及び5
はコンダククロール、6及び7はアノード電極、8はデ
フレフクロール、9は鋼板、10は洗浄液、11はスプ
レィヘッダである。 特許出願人 川崎製鉄株式会社 代理人 弁理士 森 哲 也 代理人 弁理士 内 胚 嘉 昭 代理人 弁理士 清 水 正 第2図 Zn+Ni1iイtt (Q/m2) 第3図 第4図
の発明方法で鋼板にめっきしためっき層をGDSで分析
した結果を示すグラフ、第3図は冷凍ダイヤモンドショ
ット試験結果を示すグラフ、第4図は従来例を示す説明
図、第5図は従来方法で鋼板にめっきしためっき層をG
DSで分析した結果を示すグラフである。 図中、1はめっき槽、2及び3はめっきセル、4及び5
はコンダククロール、6及び7はアノード電極、8はデ
フレフクロール、9は鋼板、10は洗浄液、11はスプ
レィヘッダである。 特許出願人 川崎製鉄株式会社 代理人 弁理士 森 哲 也 代理人 弁理士 内 胚 嘉 昭 代理人 弁理士 清 水 正 第2図 Zn+Ni1iイtt (Q/m2) 第3図 第4図
Claims (1)
- 塩化物からなるめっき液を用いて鋼板表面にZn−Ni
合金の被膜を電気めっきする方法において、前記鋼板が
前記めっき液に浸漬されて電気めっきされた後、前記鋼
板が前記めっき液から出た位置で、前記鋼板の表面に付
着残留している前記めっき液を洗浄液で洗い流すことを
特徴とする鋼板へのZn−Ni合金の電気めっき方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31263487A JPH01152296A (ja) | 1987-12-10 | 1987-12-10 | 鋼板へのZn−Ni合金の電気めっき方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31263487A JPH01152296A (ja) | 1987-12-10 | 1987-12-10 | 鋼板へのZn−Ni合金の電気めっき方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01152296A true JPH01152296A (ja) | 1989-06-14 |
Family
ID=18031566
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31263487A Pending JPH01152296A (ja) | 1987-12-10 | 1987-12-10 | 鋼板へのZn−Ni合金の電気めっき方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH01152296A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPWO2017017905A1 (ja) * | 2015-07-29 | 2017-07-27 | Jfeスチール株式会社 | 熱間プレス部材の製造方法 |
JP2017218643A (ja) * | 2016-06-09 | 2017-12-14 | Jfeスチール株式会社 | 電気めっき鋼板の製造方法 |
JP2017218642A (ja) * | 2016-06-09 | 2017-12-14 | Jfeスチール株式会社 | 電気めっき鋼板の製造方法 |
US11365489B2 (en) | 2016-06-09 | 2022-06-21 | Jfe Steel Corporation | Method and apparatus for manufacturing electroplated steel sheet |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5959894A (ja) * | 1982-09-29 | 1984-04-05 | Kawasaki Steel Corp | 亜鉛−ニツケル合金電気めつき鋼板の製造方法 |
JPS61106800A (ja) * | 1984-10-31 | 1986-05-24 | Kawasaki Steel Corp | 亜鉛系片面電気めつき鋼板の製造方法 |
-
1987
- 1987-12-10 JP JP31263487A patent/JPH01152296A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5959894A (ja) * | 1982-09-29 | 1984-04-05 | Kawasaki Steel Corp | 亜鉛−ニツケル合金電気めつき鋼板の製造方法 |
JPS61106800A (ja) * | 1984-10-31 | 1986-05-24 | Kawasaki Steel Corp | 亜鉛系片面電気めつき鋼板の製造方法 |
Cited By (4)
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JPWO2017017905A1 (ja) * | 2015-07-29 | 2017-07-27 | Jfeスチール株式会社 | 熱間プレス部材の製造方法 |
JP2017218643A (ja) * | 2016-06-09 | 2017-12-14 | Jfeスチール株式会社 | 電気めっき鋼板の製造方法 |
JP2017218642A (ja) * | 2016-06-09 | 2017-12-14 | Jfeスチール株式会社 | 電気めっき鋼板の製造方法 |
US11365489B2 (en) | 2016-06-09 | 2022-06-21 | Jfe Steel Corporation | Method and apparatus for manufacturing electroplated steel sheet |
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