JPH01151447A - 磁気共鳴装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明は、高周波シールド体の渦電流を抑制して傾斜
磁場特性を向上させた磁気共鳴装置に関するものである
。

［従来の技術］ 第６図は、例えば「医学における磁気共鳴の科学（Ｓｏ
ｃｉｅｔｙ　　ｏｆ　　Ｍａｇｎｅｔｉｃ　　Ｒｅ５ｏ
ｎａｎｃｅ　　ｉｎ　　Ｍｅｄｉｃｉｎｅ）」の第６回
大会（１９８７年８月）で発表された、従来の磁気共鳴
装置を示す側断面図である。

図において、（１）は静磁場を発生するための超電導を
用いた磁石、（２）は磁石（１）内に配置され、高周波
パルスを送信し且つ磁気共鳴信号を受信する高周波コイ
ル、（３）は磁石（１）と高周波コイル（２）との間に
配置され、傾斜磁場パルスを発生する傾斜磁場コイル、
〈４）は高周波コイル（２）内に挿入される被検体即ち
人体である。

（５）は高周波コイル（２）に接続されたインピーダン
ス整合回路、（６）はインピーダンス整合回路（５）に
接続された受信用プリアンプ、（７）は受信用プリアン
プ（６）に接続された入出力端子である。

（８）は傾斜磁場コイル（３）に接続されたケーブル、
（９）はケーブル（８）に接続された入出力端子である
。（１０）は傾斜磁場コイル（３）の内側、即ち高周波
コイル（２）と傾斜磁場コイル（３）との間に配設され
た高周波シールド体であり、例えば厚さ３５μｍ〜７０
μｍ程度の銅箔からなっている。

次に、第６図に示した従来の磁気共鳴装置の動作につい
て説明する。

まず、インピーダンス整合回路（５）によりインピーダ
ンス整合された高周波コイル（２）は、入出力端子（７
）からの信号に基づいて、１０ＭＨｚ〜１００ＭＨｚ程
度の周波数帯域を有する高周波パルスを発生し、これを
被検体（４）に印加する。

一方、傾斜磁場コイル（３）は、入出力端子（９）から
の信号に基づいて、１ｋｌｌｚ’−１０ｋｔｌｚ程度の
周波数帯域を有する傾斜磁場パルスを所定のシーケンス
で被検体（４）に印加する。

次に、高周波コイル（２）は、励起された被検体〈４）
からの磁気共鳴信号（Ｎ　Ｍ　Ｒ信号）を受信し、受信
用プリアンプ（６）及び入出力端子（７）を介して計算
機（図示せず）に入力する。そして、計算機は、公知の
フーリエ変換を用いて被検体（４）の所望のスライスの
画像を構成する。

このとき、高周波コイル（２）が傾斜磁場コイル（３）
と磁気結合すると高周波コイル（２）の受信感度が低下
してしまうが、高周波シールド体くｉｏ）を設けること
により、高周波コイル（２）と傾斜磁場コイル（３）と
の磁気結合を防止している。

［発明が解決しようとする問題点〕 従来の磁気共鳴装置は以上のように、一体のシート状の
高周波シールド体（１０）により、高周波コイル（２）
と傾斜磁場コイル（３）との磁気結合を防止していたの
で、傾斜磁場パルスにより高周波シールド体（１０）に
渦電流が発生し易く、傾斜磁場パルスの波形が歪むこと
により、所望のスライス画像の精度が悪くなってしまう
という問題点があった。

この発明は上記のような問題点を解決するためになされ
たもので、渦電流の生じない高周波シールド体を設け、
傾斜磁場特性を向上させた磁気共鳴装置を得ることを目
的とする。

［問題点を解決するための手段］ この発明に係る磁気共鳴装置は、高周波シールド体を、
隣接する各２枚の一部が重なり合う複数の帯状導電体と
、これら帯状導電体の隣接する各２枚の間に設けられた
非導電体とから構成したものである。

［作用］ この発明においては、複数枚の帯状導電体により、高周
波シールド効果を損なうことなく、渦電流の発生を防止
する。

［実施例］ 以下、この発明の一実施例を図について説明する。第１
図はこの発明の一実施例の要部を示す斜視図であり、（
１）〜（３）は前述と同様のものである。又、図示しな
い他の構成は第６図と同様である。

（ＩＯＡ日ま傾斜磁場コイル（３）の内側に配設された
高周波シールド体であり、隣接する各２枚の一部が重な
り合う複数の帯状導電体（１１）と、これら帯状導電体
（１１）の隣接する各２枚の間に設けられた非導電体〈
１２）とから構成されている。

帯状導電体（１１）は、例えば厚さ３５μ鋼の銅箔又は
アルミ箔からなり、非導電体（１２）は、例えば厚さ６
０μｍのポリエチレンシート又はテフロンシートからな
っている。尚、帯状導電体（１１）及び非導電体（１２
）の厚さは、これらの値に限定されることはなく、好ま
しくは１０μ謄〜５０μ輸程度の薄いものが適しており
、又、１０μＩｍ〜１００μ隋程度の範囲で使用可能で
ある。

第２図は高周波シールド体（ＩＯＡ）のみを示す斜視図
であり、図示したように、非導電体（１２）は帯状導電
体（１１）の各型なり部に設けられている。

次に、第１図に示したこの発明の一実施例の動作につい
て説明する。

前述と同様に、高周波コイル（２）からは高周波パルス
が発生し、傾斜磁場コイル（３）がらは傾斜磁場パルス
が発生する。このとき、高周波シールド体（ＩＯＡ）は
、帯状導電体（１１）が非導電体（１２）で区切られて
いるため、１ｋｌｌｚ−１０ｋＨｚの帯域を有する傾斜
磁場パルスに対して、はとんど渦電流を発生しない。

一方、１０Ｍ１（ｚ〜１００ＭＨｚの高周波パルスに対
しては、非導電体（１２）が低インピーダンスのコンデ
ンサを形成するため、高周波シールド体（ＩＯＡ）は、
一体のシート状の導電体と同様に作用し、高周波シール
ド効果は全く損なわれない。

尚、上記実施例では、帯状導電体〈１１）を延長方向に
ついて分割しない例を示したが、第３図のように帯状導
電体〈１１）を延長方向に対して分割し、渦電流防止効
果を向上させてもよい、この場合、分割部（１３）には
、他の非導電体（１２’）及びこの非導電体（１２’）
を介した他の帯状導電体（１１’）が設けられる。

又、帯状導電体（１１）を傾斜磁場コイル（３）の円周
方向に分割したが、第４図のように中心軸方向に分割し
て、帯状導電体（１１）をリング状にしてもよい、この
場合も、第３図と同様に、分割部（１３）並びに他の非
導電体（１２’）及び帯状導電体（１１’）を設けるこ
とができる。

更に、第５図のように、分割部（１３〉は複数箇所に設
けてもよく、新たに付加される他の非導電体（１２’）
及び帯状導電体（１１’）は、分割部（１３）の外側又
は内側のいずれに設けてもよい。

又、高周波コイル（２）が送受信を兼ねる構成としたが
、高周波パルス送信用コイルと磁気共鳴信号受信用のコ
イルを別々に構成してもよい。

［発明の効果］ 以上のようにこの発明によれば、高周波シールド体を、
隣接する各２枚の一部が重なり合う複数の帯状導電体と
、これら帯状導電体の隣接する各２枚の間に設けられた
非導電体とから梧成し、高周波シールド効果を損なうこ
となく渦電流の発生を防止するようにしたので、傾斜磁
場特性の良い磁気共鳴装置が得られる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例の要部を示す斜視図、第２
図は第１１’；Ｊ内の高周波シールド体を示す斜視図示
、第３図はこの発明の他の実施例の高周波シールド体を
示す平面図、第４図及び第５図はそれぞれこの発明の更
に異なる実施例の高周波シールド体を示す斜視図、第６
図は従来の磁気共鳴装置を示す側断面図である。 （１）・・・磁石　　　　　　（２）・・・高周波コイ
ル（３）・・・傾斜磁場コイル （ＩＯＡ）・・・高周波シールド体 （１１）、（１１’）・・・帯状導電体（１２）、＜１
２′）・・・非導電体 向、図中、同一符号は同−又は相当部分を示す。 ′　　−ご、コ 第２図 第３図 １１′二　帯状−Ｉ　ｔ　（＊、 １２′二非導電体 第　４　図 第　５　図

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）静磁場を発生する磁石と、傾斜磁場パルスを発生
   する傾斜磁場コイルと、前記磁石及び前記傾斜磁場コイ
   ル内に配置されて高周波パルスを送信し且つ磁気共鳴信
   号を受信する高周波コイルと、前記傾斜磁場コイルと前
   記高周波コイルとの間に配設された高周波シールド体と
   を備えた磁気共鳴装置において、 前記高周波シールド体は、隣接する各２枚の一部が互い
   に重なり合う複数の帯状導電体と、これら帯状導電体の
   隣接する各２枚の間に設けられた非導電体とから構成さ
   れたことを特徴とする磁気共鳴装置。
2. （２）帯状導電体は銅箔又はアルミ箔からなり、非導電
   体はポリエチレンシート又はテフロンシートからなるこ
   とを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の磁気共鳴装
   置。