JPH01148457A - スラグ流出判定方法 - Google Patents

スラグ流出判定方法

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JPH01148457A
JPH01148457A JP30824287A JP30824287A JPH01148457A JP H01148457 A JPH01148457 A JP H01148457A JP 30824287 A JP30824287 A JP 30824287A JP 30824287 A JP30824287 A JP 30824287A JP H01148457 A JPH01148457 A JP H01148457A
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slag
ladle
molten metal
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JP30824287A
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English (en)
Inventor
Toyotsugu Tsuda
津田 豊継
Masatoshi Tokuda
徳田 将敏
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22DCASTING OF METALS; CASTING OF OTHER SUBSTANCES BY THE SAME PROCESSES OR DEVICES
    • B22D2/00Arrangement of indicating or measuring devices, e.g. for temperature or viscosity of the fused mass
    • B22D2/001Arrangement of indicating or measuring devices, e.g. for temperature or viscosity of the fused mass for the slag appearance in a molten metal stream

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Continuous Casting (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、例えば連続鋳造設備において、取鍋からタン
デイツシュへ注入される溶融金属中に、スラグが混入し
ているか否かを判定する方法に関する。
〔従来技術〕
連続鋳造法は、タンデイツシュ内の溶融金属を、該タン
デイツシュの下部に連設した水冷鋳型に注入して表面を
凝固させ、更に、これを鋳型下部から引抜きつつ冷却し
、内部に至るまで凝固させた後、適宜に切断して所望の
形状、大きさを有する鋳片を得る方法である。前記タン
デイツシュへは、これの上方に位置させた取鍋内の溶融
金属が、該取鍋の底部に設けたノズルから流出せしめら
れて供給されるようになっている。
このような連続鋳造法においては、取鍋中の溶融金属の
残量が少なくなった場合、該溶融金属表面に浮遊するm
様にて存在するスラグが、ノズルから流出する溶融金属
中に混入してタンデイツシュ内に供給されることがあり
、このスラグが製品として得られる鋳片に混入し、該鋳
片の品質を悪化せしめるため、ノズルから流出する溶融
金属中へのスラグの混入の有無を判定することが鋳片の
品質保証上の重要な課題となっている。
このスラグの流出を判定する方法としては種々の方法が
あり、第1の方法は、ノズルから流出する溶融金属を目
視により観察して判定する方法でであるが、この方法に
より判定を行うには高度な熟練を要し、しかも判定基準
に観察者間の個人差が生じることが避けられないという
難点がある上、取鍋とタンデイツシュとの間に目視のた
めの空間を設ける必要があり、流出中の溶融金属が外気
に触れて酸化し、この酸化により鋳片の品質が悪化する
虞がある。
第2の方法は、溶融金属を流出中のノズルに生じる振動
に基づいて前記判定を行う方法である。
これは、溶融金属中にスラグが混入している場合とそう
でない場合とにおいて、前記振動の検出結果に、溶融金
属とスラグとの間の粘度差に起因する振幅の変化が生じ
ることを利用する方法であるが、前記振動の検出の際に
、検出器が、天井走行うレーン等建屋内の他の機械が発
生する振動をも検出するため、この検出結果に基づく判
定には精度上の問題がある。
第3の方法は、前記ノズルの周囲に巻回されたコイルの
インピーダンス変化に基づいて前記判定を行う方法であ
る。これは、溶融金属中にスラグが混入している場合と
そうでない場合とにおいて、溶融金属とスラグとの間の
電導度の相違に起因して、前記コイルのインピーダンス
に変化が生じることを利用する方法であるが、このイン
ピーダンスは、ノズル内面の付着物(地金、アルミナ等
)によっても変化するため、前記第2の方法と同様、正
確な判定結果が得られないという難点がある。
以上の方法には夫々の難点があり、いずれも流出スラグ
の有無を正確に判定できるものではない。
そこで、近年、特公昭59−26888号公報に開示さ
れている如き第4の方法が主に採用されている。
この方法は、ノズルから流出する溶融金属中にスラグが
混入している場合とそうでない場合とにおいて、流出物
が放射する光エネルギに差異が生じることを利用し、前
記光エネルギを光学的に検出して、この検出エネルギの
時間的な変化に基づいて流出スラグの有無を判定する方
法である。
〔発明が解決しようとする問題点〕
この第4の方法には2通りの方法があり、その一方は、
前記ノズルからの流出物及びその周辺を含む所定範囲内
の光エネルギを検出する方法である。この方法において
は、前記流出物中にスラグが混入している場合、そうで
ない場合と比較して該流出物のノズルからの流出径が増
大することに着目し、前述の如く検出された光エネルギ
が、この流出径の増大に応じて増大することによりスラ
グの流出を判定する。しかしながら、流出中のノズルの
周辺部には、流出物の飛沫、所謂スプラッシュが多数飛
散しており、光エネルギの検出値にはこのスプラッシュ
が放射する光エネルギも含まれる一方、このスプラッシ
ュは、ノズル先端部における付着物の付着状態等、操業
状態の変化に応じて極めて不規則な発生態様を示すため
、前記検出値は不規則な変動成分を有し、この変動成分
に起因する検出値の増加とスラグ流出による検出値の増
加とを区別し、スラグの流出を正確に判定することが困
難となることがあった。
第4の方法の他の方法は、前記スプラッシュが放射する
光エネルギによる検出値の変動成分を除去すべく、流出
物の中心位置近傍が放射する光エネルギのみを検出する
方法である。この方法においては、スラグの輝度が溶融
金属のそれに比較して大であり、流出物中にスラグが混
入している場合、そうでない場合と比較して流出物が放
射する光エネルギが増大することに着目し、前述の如く
検出される光エネルギの増大によってス、ラグの流出を
判定する。しかしながら、この方法においては、流出物
の局所的な放射エネルギにより判定を行うため、検出範
囲外の位置にスラグが流出した場合この流出を判定する
ことができないという難点がある上、溶融金属の輝度と
スラグの輝度との間の差異はわずかであり、スラグの流
出に応じて生じる検出値の増大は微小であるため、特に
流出開始直後における少量のスラグの流出を確実に判定
することが困難であり、判定に遅れを生じ、タンデイツ
シュ内に相当量のスラグが混入することが避けられない
という難点があった。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、容器
から流出する溶融金属中に混入するスラグの有無を、確
実にしかも速やかに判定できるスラグ流出判定方法を提
供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明に係るスラグ流出判定方法は、容器から流出する
溶融金属が放射する光エネルギを検出し、この検出エネ
ルギの時間的変化に基づいて前記溶融金属中に混入する
スラグの有無を判定するスラグ流出判定方法において、
現時点よりも前の第1の所定時間内における検出エネル
ギの第1の平均値及び標準偏差を算出し、現時点におけ
る検出エネルギと前記第1の平均値との差を求め、この
差と前記標準偏差に比例する第1のしきい値との大小を
比較し、現時点よりも前の第2の所定時間内における検
出エネルギの第2の平均値を算出し、現時点における検
出エネルギと前記第2の平均値との差を求め、この差と
前記第2の平均値に比例する第2のしきい値との大小を
比較し、現時点よりも前の第3の所定時間内における検
出エネルギの第3の平均値、最大値及び最小値を算出し
、該最大値と該最小値との差を求め、この差と前記第3
の平均値に比例する第3のしきい値との大小を比較する
ことにより、スラグ流出の有無を判定することを特徴と
する。
〔作用〕
本発明にあっては、容器から流出する溶融金属が放射す
る光エネルギを経時的に検出する。現時点よりも前の第
1の所定時間内における検出エネルギの平均値及び標準
偏差を算出し、現時点の検出エネルギ及びこの平均値の
差と標準偏差に比例する第1のしきい値との大小を比較
する。また、現時点よりも前の第2の所定時間内におけ
る検出エネルギの平均値を算出し、現時点の検出エネル
ギ及びこの平均値の差とこの平均値に比例する第2のし
きい値との大小を比較する。更に、現時点における第3
の所定時間内における検出エネルギの平均値、最大値及
び最小値を算出し、この最大値及び最小値の差とこの平
均値に比例する第3のしきい値との大小を比較する。そ
してこれらの3組の大小関係の結果に基づき、スラグ流
出の有無を判定する。
〔実施例〕
以下本発明をその実施例を示す図面に基づいて詳述する
。第1図は本発明に係るスラグ流出判定方法(以下本発
明方法という)の実施状態を示す模式図、第2図は取鍋
底部のノズルからの溶融金属の流出状態を示す模式図で
ある。
図において1は、例えば転炉において溶製された溶融金
属2をその内部に収納してあり、有底円筒状をなす取鍋
である。取鍋1内の溶融金属2の上部には、これの溶製
の過程において生成されるスラグ2aが、第1図に示す
如く浮遊している。また取鍋lの底面の中央部には、油
圧又は電動式のノズル開閉装置3aにより開閉されるノ
ズル3が設けてあり、該開閉装置3aが開状態にある場
合、取鍋1内の溶融金属2又はスラグ2aが、ノズル3
を通過して下方に流出するようになっている。
このように構成された取鍋1は、図示しない適宜の搬送
手段によりタンデイツシュ4の上方に搬送され、前記ノ
ズル3からの流出物5は、タンデイツシュ4の上側開口
部から該タンデイツシュ4内に供給される。取鍋1のノ
ズル3とタンデイツシュ4の上側開口部との間には、内
部にアルゴン等の不活性ガスを封入しであるシールカバ
6が、タンデイツシュ4の内部に適長突出する態様にて
介装されており、タンデイツシュ4内に供給される流出
物5の外気との接触を断ち、該流出物5の酸化を防止す
る構成としである。
シールカバ6には、これを貫通して支持管7が固着して
あり、該支持管7の内部には、これと同軸をなして光フ
ァイバ8が支持されている。該光ファイバ8の一端部は
、シールカバ6の内部に臨ませてあり、また他端部は、
タンデイツシュ4がら十分に離隔した位置に設けた光パ
ワーメータ9に接続しである。そして光ファイバ8は、
第2図にAとして示す如く、ノズル3から流出する流出
物5及びその周辺部を含む所定範囲内の光を集光して光
パワーメータ9に伝送し、光パワーメータ9は、光ファ
イバ8からの光信号を、これが保有する光エネルギに相
当する電気信号に変換する。。
また第1図中の10はノズル制御部であり、該制御部1
0の入力側には、前記光パワーメータ9の出力信号が与
えられていると共に、取鍋1の支持部に配設されたロー
ドセル11から、取鍋1の重量、換言すれば取鍋1の内
容物の重量に相当する信号が夫々与えられている。また
ノズル制御部1oの出力は、流出物5中へのスラグの混
入を作業者に報知するための警報ブザ13、及び前記ノ
ズル開閉装置3aに夫々与えられており、警報ブザ13
はノズル制御部10からの出力信号に応じて鳴動し、ま
たノズル開閉装置!3aは、ノズル制御部10からの出
力信号に応じてノズル3を閉鎖すべく動作するようにな
っている。
さて以上の如く構成された装置を用いて実施される本発
明方法について、ノズル制御部10の動作内容を示す第
3図のフローチャートに基づいて説明する。
ノズル制御部10は、取鍋1がタンデイツシュ4の上方
に位置せしめられ、例えば、作業者により操作される図
示しないノズル開放スイッチのオンに応じて、前記ノズ
ル開閉装置3aの動作によりノズル3が開放されると共
にその動作を開始し、所定のサンプリング周期にて前記
ロードセル11から与えられる取鍋重量信号W、を取込
み、これを予め記憶している取鍋1の下限重IW−1f
iと比較する。この下限重量Wai*は、その内部の溶
融金属2の大部分が流出した場合の取鍋1の重量に相当
する値であり、ノズル制御部10は、前記取鍋重量信号
W1がこの下限重ff1w、t、を上回っている場合、
取鍋1内の溶融金属2の残量が十分に多く、該溶融金属
2の上部に浮遊するスラグ2aが、ノズル3からの流出
物5中に混入して流出する虞がないと判断し、再度重量
信号WIの取込みの段階に戻り前述の動作を繰返す。
一方、W、≦W、五〇である場合、ノズル制御部10は
、前記スラグ2aがノズル3からの流出物5内に混入し
て流出する虞があると判断し、光パワーメータ9から入
力される光エネルギ信号Eを、例えば50mg〜200
+++sの所定ピッチで取込み、該信号已に基づいて以
下に示す如くスラグ2aの流出の有無を判定する。
まずノズル制御部10は、光エネルギ信号Eを1回取込
む毎に該信号Eの取込み回数を計数するカウンタに1を
加え、このカウンタの計数値nを予め記憶している所定
値Nと比較し、n≦Nである場合には、取込まれた光エ
ネルギ信号Eを前記カウンタnの計数値に対応するレジ
スタに格納し、重量信号W、の取込みの段階にまで戻っ
て前述の動作を繰返し、また、n>Nである場合には、
スラグ2aの流出の有無を判定する次の段階に進む。
この一連の動作により、W1≦WmIMなる条件が満た
された後、光エネルギ信号Eの取込み回数がN回に達す
るまでは、各サンプリング時において取込まれたEの値
がN個のレジスタに取込み順に格納されるのみであり、
取込み回数がN回を超えた後にスラグ2aの流出の有無
の判定が開始される。
従って、前述の下限重量W−t 、1は、サンプリング
周期のN倍に相当する時間におけるノズル3からの流出
予想量を考慮して設定しである。
さてカウンタnの計数値が前記Nを超えた後、ノズル制
御部10は、現時点より前の第1の所定時間T r (
sec)における光エネルギ信号Eの第1の平均値■「
、標準偏差Eσを算出する。ノズル制御部10には下記
(1)式が入力されており、ノズル制御部10は、現時
点における光エネルギ信号E、と算出した第1の平均値
百「との差を求め、この差が下記(1)式を満足するか
否かを判定する。
Es  E+≧に1 ・Eσ   ・・・(1)但し、 KI :比例定数 (1)式が満足されている場合、ノズル制御部10は現
時点より前の第2の所定時間Tz(sec)における光
エネルギ信号Eの第2の平均値■「を算出する。
ノズル制御部10には下記(2)式が人力されており、
ノズル制御部10は、現時点における光エネルギ信号E
1と算出した第2の平均値τ7との差を求め、この差が
下記(2)式を満足するか否かを判定する。
E□−丁「≧に2 ・丁「   ・・・(2)但し、 Kt :比例定数 (1)式、(2)式が満足されている場合、ノズル制御
部10は現時点より前の第3の所定時間’r s (s
ec)における光エネルギ信号Eの第3の平均値■π最
大値E、1.及び最小値E、17を算出する。ノズル制
御部10には下記(3)式が入力されており、ノズル制
御部10は、最大値E1.8と最小値E sinとの差
を求め、この差が下記(3)式を満足するか否かを判定
する。
E ***   Ea、s ≧に、・丁「  ・・・(
3)但し、 K、:比例定数 上記(3)式は、スラグ流出前には溶鋼流径が小さくな
って一時的に光エネルギの増減が大きくなる現象に基づ
いて設定された判定式である。
前述の(1)式、(2)式、(3)式のうち少なくとも
一つの式が満足されない場合、ノズル制御部10はスラ
グ2aが流出していないと判定し、N個の前記レジスタ
の格納値を後述する如く更新し、再度重量信号Wlの取
込みの段階に戻り前述の動作を繰返す。
前記レジスタの格納値の更新は、具体的には、まず第1
番目のレジスタの格納値を消去し、次いで第2番目から
第N番目までのレジスタの格納値を、夫々第1番目から
N−1番目のレジスタに順次格納し直した後、現状の光
エネルギ信号Eを第N番目のレジスタに格納することに
よりなされ、これにより、光エネルギ信号Eの取込み時
点における各レジスタの格納値は、該信号Eの取込み時
点からN回〜1回以前に取込まれた光エネルギ信号已に
夫々対応することになる。
従つて算出される平均値丁T及び標準偏差Eσは、常に
、現時点から前の時間T1における平均値及び標準偏差
に相当する。また同様に前記平均値■7は、常に現時点
から前の時間T3における平均値に相応し、前記平均値
Eel最大値E11.及び最小値E、!7は、常に現時
点から前の時間T。
における平均値、最大値及び最小値に相当することにな
る。
前述の(1)式、(2)式、(3)式がすべて満足され
ている場合、ノズル制御部10はスラグ2aが流出して
いると判定し、前記警報ブザ13に鳴動信号を発して該
警報ブザ13を鳴動せしめ、作業者にスラグ2aの流出
を報知すると共に、ノズル開閉装置3aに閉信号を発し
て該ノズル開閉装置3aの動作により、ノズル3を閉鎖
せしめ、タンデイツシュ4への溶融金属2の供給を直ち
に停止した後、その動作を完了する。
なお、上述した所定時間T I* T x+ T so
比例定数に、、に、、に、の各値は、Tt  : 5〜
60sec e T。
: O〜30sec 、 Tx  : 1〜10sec
 、 KI  :1.5〜10、 Kg  :0.1〜
0.5 、 Ks  :0.1〜0.5が適当である。
また上述の(1)〜(3)式において、光エネルギ信号
E、はいくつかの移動平均であってもよい。
ここで上述の(1)〜(3)式の各判定式における長所
及び短所について説明する。
上述の(1)の判定式の長所は、光エネルギのばらつき
が大きい場合に誤警報を減少できる点であり、短所は光
エネルギが非常に安定している場合には標準偏差Eσが
小さくなって少しのノイズにおいても警報を出力してし
まう点である。
また上述の(2)の判定式の長所は、適正な定数Kgを
設定すれば多少のノイズが発生する場合にあっても誤警
報が出力されない点であり、短所は光エネルギのばらつ
きが大きい場合に誤警報の出力が多い点である。
更に上述の(3)の判定式の長所は、スラグ流出末期に
おいて流出する溶鋼の径変化を捉えることができる点で
あり、短所は光エネルギのばらつきが大きい場合に誤警
報の出力が多い点である。
上述の実施例においては、(1)〜(3)式がすべて満
足される時点をスラグ流出開始時点と判定したが、これ
に限らず、他の組合せに基づいてスラグ流出開始時点を
判定してもよい、各判定式の長所及び短所を鑑みた場合
、(1)式が満足され、しかも(2)または(3)式が
満足される時点を、スラグ流出開始時点と判定すること
が実用的である。
第4図は光パワーメータ9の出力信号の時間的変化の様
子を示すグラフである。光パワーメータ9に接続された
前記光ファイバ8の集光範囲は、第2図にAとして示す
範囲であり、ノズル3からの流出物5及びその周辺部を
含んでおり、該光ファイバ8が集光する光は、流出物5
の主流が放射する光だけではなく、該主流の周辺に飛散
する態様にて不規則に発生している多数のスプラッシュ
5aが放射する光をも集光しているから、前記光パワー
メータ9の出力信号、即ち前記光エネルギ信号Eは第4
図に示す如(不規則に変動している。
第4図にtJとして示す時点においてスラグ2aの流出
が開始された場合、該スラグ2aの混入に起因して、前
述した如く流出物5の主流の直径が増大する結果、光フ
ァイバ8の集光範囲内において流出物5の占める面積が
増大し、前記tJなる時点に対応する光エネルギ信号E
Jはこれ以前に比較して増大するが、この増大は光エネ
ルギ信号E中に含まれる不規則な変動成分のために、第
4図に示す如く顕著ではない、従って、スラグの流出の
有無を、光エネルギ信号Eと一定のしきい値との大小比
較により、スラグの流出の有無を判定する方法(例えば
E、≧Kを満足する場合にはスラグ流出があると判定、
但し、Ei :現時点の光エネルギ信号、に:定数)に
おいては、スプラッシュの影響によりスラグ流出前に誤
警報が多発することがある。
ところが本発明にあっては、現時点より前の所定時間に
おける光エネルギ信号Eの平均値πと標準偏差Eσを算
出し、現時点の光エネルギ信号Ei及び平均値τの差を
、標準偏差Eσに比例するしきい値と比較して(前述の
(1)式)、この比較結果に応じてスラグ2aの流出の
判定がなされる。この際、比較の基準が光エネルギ信号
Eのばらつきの大小に応じて増減するので、変動成分の
大きさ、つまり不規則に発生するスプラッシュ5aの発
生態様の如何に拘わらず、光エネルギ信号Eの増大がス
ラグ2aの流出によるものか、または前記変動成分によ
るものかを確実に区別することが可能であり、スラグ2
aの流出を確実にしかも速やかに判定できる。
また本実施例においては、連続鋳造設備における取鍋1
からタンデイツシュ4に供給される溶融金属2中におけ
るスラグ2aの混入の有無を判定する場合について述べ
たが、本発明方法は、あらゆる種類の溶融金属容器から
のスラグ流出の判定に適用可能であることは言うまでも
ない。
〔効果〕
以上詳述した如く本発明方法においては、容器から流出
する溶融金属が放射する光エネルギの検出結果に基づき
、前述した如き3組の判定式により総合的にスラグ流出
の有無を判定するので、流出位置近傍に不規則に生じる
スプラッシュが放射する光エネルギにより、前記検出結
果が不規則な変動成分を有している場合においても、こ
の変動成分に起因する検出結果の変化と、スラグの流出
に起因する検出結果の変化とを明確に区別することがで
き、スラグの流出を確実にしかも速やかに判定すること
が可能である。従って、連続鋳造設備における取鍋から
タンデイツシュへの供給部に本発明方法を適用した場合
、取鍋中に浮遊するスラグがタンデイツシュ内に混入す
ることを、確実にしかも最小限に止めることができ、該
設備の製品として得られる鋳片の品質が向上する等価れ
た効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明方法の実施状態を示す模式図、第2図は
溶融金属の流出状態を示す模式図、第3図は本発明方法
に従って動作するノズル制御部の動作内容を示すフロー
チャート、第4図は光エネルギ信号の時間的な変化状態
を示すグラフである。 1・・・取鍋  2・・・溶融金属  2a・・・スラ
グ3・・・ノズル  4・・・タンデイツシュ  5・
・・流出物  5a・・・スプラッシュ  8・・・光
ファイバ9・・・光パワーメータ  10・・・ノズル
制御部時 許 出願人  住友金属工業株式会社代理人
 弁理士  河  野  登  夫第  2  図 第4図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、容器から流出する溶融金属が放射する光エネルギを
    検出し、この検出エネルギの時間的変化に基づいて前記
    溶融金属中に混入するスラグの有無を判定するスラグ流
    出判定方法において、 現時点よりも前の第1の所定時間内におけ る検出エネルギの第1の平均値及び標準偏差を算出し、
    現時点における検出エネルギと前記第1の平均値との差
    を求め、この差と前記標準偏差に比例する第1のしきい
    値との大小を比較し、現時点よりも前の第2の所定時間
    内における検出エネルギの第2の平均値を算出し、現時
    点における検出エネルギと前記第2の平均値との差を求
    め、この差と前記第2の平均値に比例する第2のしきい
    値との大小を比較し、現時点よりも前の第3の所定時間
    内における検出エネルギの第3の平均値、最大値及び最
    小値を算出し、該最大値と該最小値との差を求め、この
    差と前記第3の平均値に比例する第3のしきい値との大
    小を比較することにより、スラグ流出の有無を判定する
    ことを特徴とするスラグ流出判定方法。
JP30824287A 1987-12-04 1987-12-04 スラグ流出判定方法 Pending JPH01148457A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112008048A (zh) * 2019-05-28 2020-12-01 宝山钢铁股份有限公司 连铸钢包下渣量的测量方法

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