JPH01132757A - Co−Ni−Cr系合金ターゲット材の製造方法 - Google Patents

Co−Ni−Cr系合金ターゲット材の製造方法

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JPH01132757A
JPH01132757A JP29036487A JP29036487A JPH01132757A JP H01132757 A JPH01132757 A JP H01132757A JP 29036487 A JP29036487 A JP 29036487A JP 29036487 A JP29036487 A JP 29036487A JP H01132757 A JPH01132757 A JP H01132757A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は例えば、ハードディスクなどの磁気記録媒体を
スパッター法、特にマグネトロンスパッタ装置により製
造する時に使われるC o−N i−Cr系合金ターゲ
ット材の製造方法に関するものである。
〔従来の技術〕
一般にマグネトロン・スパッタリング法は、ターゲット
の裏側に磁石をセントし、その磁界によってプラズマを
ターゲット表面に高密度で収束させることによってスパ
ッタリング速度を大幅に向上させるものである。
このマグネトロン・スパッタリング法をCo−Ni−C
r系合金のような強磁性体をターゲット材として用いる
と、ターゲット材の裏側にセットした磁石から発生する
磁束はほとんど強磁性体であるターゲットに吸収されプ
ラズマが封じ込められる部分はほとんどないか、あって
も極くわずかになってしまう。したがって、この場合に
はターゲット材の非常に限られた狭い部分からのみスパ
ッタリングされるのでスパッタリング効率が悪くなり。
またターゲット材も局部的に消耗してしまう。
このため、強磁性体をターゲット材とする場合には、磁
力の強い磁石を用いターゲット材を磁気的に飽和させ、
残りの磁束をターゲット材の表面から漏洩せざるを得な
い状態にしておけばよい。
しかし、この場合であっても、ターゲット材の板厚が薄
い場合には、ターゲット材が磁気的に飽和しやすく問題
ないが、ターゲット材の板厚が厚くなると磁気的に飽和
しにくくなり、良好なスパッタリングが行なわれなくな
る。
〔発明が解決しようとする問題点〕
従来、Co−Ni−Cr系合金ターゲット材は、−般に
真空誘導炉で溶解、鋳造された鋳塊を、もしくはその鋳
塊に熱間加工を施して得られる鍛造・圧延材を歪取り焼
鈍を施した後に機械加工によって所定の寸法に仕上げら
れていた。
前記の熱間加工を施さない鋳塊から製造されたターゲッ
ト材はスパッタ時に被エツチング性が不均一になる傾向
があり、特に量産用大型ターゲットには不適である。ま
た結晶粒もスパッタが進むにつれて変化し、経時的にス
パッタ速度に差が出る等の問題があった。これらの問題
のかなりの部分を解決したのが、上記の鍛造・圧延など
の熱間加工の後で歪取り焼鈍を施したターゲット材であ
る。
しかしながら、このようなターゲット材であっても前述
のように板厚が厚くなるとターゲット材が磁気的に飽和
しにくくなり、良好なスパッタリングが行なわれなくな
るのである。
本発明は、板厚の厚い場合であっても良好なスパッタリ
ングの行なえるCo−Ni−Cr系合金ターゲット材の
製造方法の提供を目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
前述のように、マグネトロン・スパッタリング法で良好
なスパッタリングを行なうためには、ターゲット材表面
に漏洩磁束による磁界が生じている必要があり、そのた
めに強い磁石を用いる等の方策が講じられていたが、板
厚が厚い場合には、ターゲット材が飽和しにくくなり、
良好なスパッタリングを行なうための十分な磁界が得ら
れなかった・ 本発明者は以上の事項に鑑み、ターゲット材中を磁束が
通過(ターゲット材中のみを通過すること)しにくい状
態、換言するとターゲット材の最大透磁率(以後μmと
記す)を小さくすることにより、磁束をターゲット材表
面から漏洩させて磁界を確保することを検討し1本発明
を完成するに至ったのである。
すなわち本発明は、前述の熱間加工、歪取り焼鈍を施し
た後に加工率10〜7部で冷間加工を施し。
次いで600〜900℃の温度範囲で歪取り焼鈍するこ
とを特徴とするCo−Ni−Cr系合金ターゲット材の
製造方法である。     ゛ 本発明における冷間加工はμmを小さくする効果を有す
るものである。すなわち、μmは材料中の内部エネルギ
ーを大きくすれば低下するものであるが、冷間加工はタ
ーゲット材中に内部歪を導入し、内部欠陥を増大して、
μmを低下させるために実施されるのである。
冷間加工率が大であるほど冷間加工後のμmは小さくす
ることができる。しかし、追って行なわれる歪取り焼鈍
により、回復現象で内部歪が減少するためμmは大きく
なる。この回復現象は熱処理温度が高いほど、また同じ
熱処理温度ならば材料内部に導入された欠陥の数が多い
ほど生じやすくなる。したがって、歪取り焼鈍後におい
ても所望する低μmを得るためには冷間加工率に一定の
上限を設ける必要がある0本発明では以上の事項を考慮
して冷間加工率の上限を70%とし、一方加工率は10
%未満ではμ謬低下に十分な効果が得られないため10
%以上とした。
次に歪取り焼鈍について説明する。
冷間加工によってμmを低下させることができることは
前述のとおりであり、冷間加工ままの状態でターゲット
材に供されるのが望ましいのは言うまでもない、しかし
ながら、冷間加工ままの状態では所望するターゲット材
の形状、寸法に機械加工した場合に変形が生じてしまう
。そこで本発明においては冷間加工後に歪取り焼鈍を実
施するのである。温度範囲は、500℃未満では歪取り
効果が十分でなく、一方900℃を越えると前述のよう
に、内部歪の回復現象が顕著となるために500〜90
0℃とした。なお、熱処理の保持時間は材料が概略均熱
化させるに十分であれば良く、対象材料の大きさ等によ
り任意に選択される。加熱後の冷却は除冷されればよく
、炉冷または炉外の空冷等が採用される。
〔実施例〕
以下本発明を実施例に基づき説明する。
実施例1 原子%で62.5Co−3ONi−7,5Crの30m
/m X 200m/m X 400m/m大きさのシ
ートバーを鍛造で製造した。
これを、1130℃に加熱し、15m/+s X 40
0m/m X 400m+/mに、熱間圧延したのち、
1130℃X15分間歪取りのための熱処理をした。
これを4等分し、減面率が10%、30%、50%、7
0%。
80%となるまで、室温で冷間圧延をした。
この冷間圧延ままの材料およびその材料を600℃X1
11r後炉冷の処理をした材料の、結晶粒度と、硬さ(
Hv)は、第1表に示す通りである。
第1表 また、第1表のN001〜4からμ11測定用のリング
を機械加工して、その特性を調べた。結果を第1図に示
す。
第1図から、加工率が10〜70%の範囲にあれば最大
透磁率(μ鳳)を低く規制できることが理解される。最
大透磁率(μIm)を低く規制するためには、歪取り焼
鈍との兼ね合いから低い加工率を選択すべきであるが、
この場合、第1表に示されるように、スパッタ特性に悪
影響があると考えられる結晶粒がやや粗粒となる点で不
利となる。したがって、必要に応じてこの点を考慮し加
工率を選択することが望ましい。
実施例2 実施例1と同様に熱間圧延、熱処理を施した材料を加工
率50%で冷間圧延し、第1表に示す種々の温度で熱処
理を施した。
実施例1と同様にμmを測定した結果も合せて第2表に
示す。
第  2  表 熱処理温度が高くなるにつれ1μmが増大し、900℃
を越えると本発明の目的に反する結果となる。
〔発明の効果〕
以上説明のように、本発明によると最大透磁率(μ、)
を低く規制することができるため、G o−N i−C
r系合金ターゲット材の板厚を厚くした場合であっても
、漏洩磁束による磁界が確保され良好なスパッタリング
が行なえる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、600℃X1llr歪取り焼鈍後の冷間加工
率と最大透磁率の関係を示すグラフである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 加工率10〜70%の冷間加工を行った後、温度500
    〜900℃で歪取り焼鈍することを特徴とするCo−N
    i−Cr系合金ターゲット材の製造方法。
JP62290364A 1987-11-17 1987-11-17 Co−Ni−Cr系合金ターゲット材の製造方法 Expired - Lifetime JP2624727B2 (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002016667A3 (en) * 2000-08-21 2002-06-06 Honeywell Int Inc Sputtering targets
US6497797B1 (en) 2000-08-21 2002-12-24 Honeywell International Inc. Methods of forming sputtering targets, and sputtering targets formed thereby

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63244727A (ja) * 1987-03-31 1988-10-12 Nkk Corp スパツタリング用タ−ゲツトの製造方法

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