JPH01124491A

JPH01124491A - シェービングエイド付剃刀

Info

Publication number: JPH01124491A
Application number: JP28168387A
Authority: JP
Inventors: Hiroaki Miyazaki; 宮崎　宏明
Original assignee: Kaijirushi Hamono Center KK
Current assignee: Kaijirushi Hamono Center KK
Priority date: 1987-11-07
Filing date: 1987-11-07
Publication date: 1989-05-17

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】発明の目的（産業上の利用分野）この発明は刃体を取着した剃刀ヘッドの露出部分に固形
の水溶性シェービングエイドを固着した剃刀に関するも
のである。

（従来の技術）従来、この種の剃刀としては、特公昭６２−３５７９１
号公報に示すように、ポリエチレン酸化物を利用して固
形の水溶性シェービングエイドを形成したものがある。

（発明が解決しようどする問題点）ところが、ポリエチレン酸化物は水に対しその温度に無
Ｉｌ係に溶解する性質がある。

そのため、剃刀を水蒸気のある所、例えばサウナ等に不
用意に持ち込んだり、浴室等の温水に不用意に落したり
すると、剃刀ヘッドのシエービングエイドがその表面か
ら溶けて剥離し易くなり、その場で使用しない限りその
シェービング１イドを再び使用することができなくなる
おそれがある。

本発明の目的はある物質の特有の性質に着目してそれを
シエービングエイドとして用いることにより、前述した
問題点を解決することにある。

発明の構成（問題点を解決するための手段）すなわち、本発明は後記する実施例の図面に示すように
、刃体４，６を取着した剃刀ヘッド１の露出部分に、熱
ゲル化現象を起こす水溶性セルロース誘導体からなる固
形シェービングエイド８を固着したものである。

（作用）そして、この剃刀の固形シェービングエイド８は水の温
度がゲル化温度以下に下がると可溶であるが、ゲル化温
度以上に上がると不溶になる。

（実施例）まず、本発明を二枚刃Ｔ型剃刀に具体化した第１実施例
を第１図及び第２図に従って説明する。

剃刀ヘッド１はホルダ２に対し着脱可能に支持され、刃
台３上に上刃体４、スベーぜ５、上刃体６及び天板７が
重合された状態で、刃台３と天板７との間に上下両刃体
６，４及びスペーサ５が挟着されている。刃台３の前端
部にはガード３ａが形成され、このガード３ａと天板７
の前端部７ａとの間において上下両刃体６，４の刃先６
ａ、４ａが前方へ露出しているとともに、この両刃光６
ａ、４ａ間でスペーサ５の前端部５ａが前方へ露出して
いる。

特に、上刃体６の刃先６ａ付近において天板７の前端部
７ａ上には薄い帯板状の固形シェービングエイド８が固
着されている。このシェービングエイド８はヒドロキシ
プロピルセルロースからなる。このヒドロキシプロピル
セルロースは冷水に対し可溶であるが、渇水に対しては
熱ゲル化現家を起こして不溶となり、冷却すると元の状
態に戻る性質がある。このヒドロキシプロピルセルロー
スとしては、例えばトＩＰＣ−８Ｌ、Ｉ−ＩＰＣ−Ｌ、
ＨＰＣ−Ｍ、ｌ−１１ＤＣ−Ｈ（商品名　日ｇ＋＋ｐｃ
、日本曹達株式会社製）を用いている。ちなみに、ＨＰ
Ｃ−８Ｌ　（分子量３Ｃ）０００〜５００００）のゲル
化温度は約４８℃、ＨＰＣ−Ｌ（分子ｍ５５０００〜７
００００）のゲル化温度は約４７℃、ＨＰＣ−Ｍ　（分
子量１１００００〜１５００００）のグル化温度は約４
５℃、ＮＰＣ−Ｈ（２５００００〜４０００００）のゲ
ル化温度は約４２℃である。

ヒドロキシプロピルセルロース以外に同様な性質を有す
るセルロース誘導体としては、メチルセルロースやヒド
ロキシプロピルメチルセルロース等があり、これらもヒ
ドロキシプロピルセルロースと同様にシェービングエイ
ドとして用いることができる。このメチルセルロースと
しては、メトロ−１３Ｍ型（商品名　メトローズ１．信
越化学工業株式会社製）を用い、そのゲル化温度は分子
量１３０００〜１７００ｏＯで約５０〜７０℃テする。

又、ヒドロキシプロピルメチルセルロースとしては、メ
トローズＳＨ型（商品名　メトローズ、信越化学工業株
式会社製　）を用い、そのゲル化温度は分子量１３００
０〜２５００００で約６０〜８７℃である。

本実施例では、シェービングエイド８としてこのような
セルロース誘導体（ビトロキシプロビルセルロース、メ
チルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース
）を用いているので、シェービングエイド８は水の温度
が前述したゲル化塩度以下に下がると可溶であるが、ゲ
ル化温度以上に上がると熱ゲル化現象を起こして不溶と
なり、ゲル化の際に透明から白色に変化する。従って、
剃刀を水蒸気のある所、例えば１±ウナ等に不用意に持
ら込んだり、浴室等の温水に不用意に落したりしても、
剃刀ヘッド１上の固形シェービングエイド８が溶けて剥
離することはなくなる。

そのほか、前述したセルロース誘導体を二種類以上混合
してゲル化温度を調整したり、前述したセルロース誘導
体にショ糖脂肪酸エルテル（好ましくはシヨ糖オイレン
酸ニスデルやシフ糖ラウリン酸エステル）を添加（含有
率０．１〜１０％）して吸湿性や洗浄性を改善したり、
ショ糖脂肪酸エステル以外に酸化防止剤、止血剤、界面
活性剤を添加したりしてもよい。

なお、前述した実施例では、剃刀ヘッド１の天板７上に
固形シェービングエイド８を固着したが、そのほか次の
ように構成することら可能である。

（イ）第３図に示すように、剃刀ヘッド１のガード３ａ
上に同様な固形シェービングエイド８を固着する。

（ロ）剃刀ヘッド１のスペーサ５自体を同様な固形シェ
ービングエイドにより形成する。この場合露出している
スペーサ５の前端部５ａが溶ける。

（ハ）剃刀ヘッド１の天板７自体を同様な固形シェービ
ングエイドにより形成する。この場合、天板７の表面が
溶ける。

（二〉例えば実開昭５７−６９６８３号公報に示すよう
な髭かす排除板付き二枚刃Ｔ型剃刀において、その記か
す排除板自体を同様な固形シェービングエイドにより形
成する。

（ホ）前述した実施例では二枚刃Ｔ型剃刀を例示したが
、例えば実開昭５５−１５３０７２号公報に示すような
一枚刃Ｔ型剃刀に応用する。

（へ）前述した実施例では剃刀ヘッド１がホルダ２に対
し着脱可能になっているが、例えば実開昭５５−１５３
０７２号公報に示すように剃刀ヘッドがホルダに対し一
体化されたＴ型剃刀に応用する。

（１〜）Ｔ型剃刀以外に、例えば実開昭５７−、−１２
４３７５号公報や実開昭５７−１４９８６６号公報に示
すような長柄剃刀に応用する。

発明の効果要するに本発明によれば、固形シェービングエイド８と
して、熱ゲル化現象を起こす水溶性セルロース誘導体を
用いたので、剃刀を水蒸気のある所、例えばサウナ等に
不用意に持ち込んだり、浴室等の温水に不用意に落とし
たりした場合にも、固形シェービングエイド８が溶けて
剥離することはなくなり、固形シェービングエイド８を
再び使用することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は天板に固形シエービングエイドを固着した二枚
刃Ｔ型剃刀を示す斜視図、第２図は同じく断面図、第３
図はガードに固形シエービングエイドを固着した二枚刃
Ｔ型剃刀を示す斜視図である。１・・・剃刀ヘッド、３ａ・・・ガード、４・・・下刃
体、６・・・上刃体、７・・・天板、８・・・固形シェ
ービングエイド。特許出願人　株式会社貝印刃物開発センター代　理　人
　　弁理士　恩１）博宣

Claims

【特許請求の範囲】１、刃体（４、６）を取着した剃刀ヘッド（１）の露出
部分に、熱ゲル化現象を起こす水溶性セルロース誘導体
からなる固形シエービングエイド（８）を固着したこと
を特徴とするシェービングエイド付き剃刀。２、水溶性セルロース誘導体はヒドロキシプロピルセル
ロースである特許請求の範囲第１項に記載のシエービン
グエイド付き剃刀。３、水溶性セルロース誘導体はメチルセルロースである
特許請求の範囲第１項に記載のシエービングエイド付き
剃刀。４、水溶性セルロース誘導体はヒドロキシプロピルメチ
ルセルロースである特許請求の範囲第１項に記載のシエ
ービングエイド付き剃刀。