JPH01119250A

JPH01119250A - 吸収性物品

Info

Publication number: JPH01119250A
Application number: JP62275218A
Authority: JP
Inventors: Keiji Abe; 啓二阿部
Original assignee: Kao Corp
Current assignee: Kao Corp
Priority date: 1987-10-30
Filing date: 1987-10-30
Publication date: 1989-05-11
Anticipated expiration: 2010-04-05
Also published as: JPH0728892B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は、尿及び経血等の***液を処理するための使い
捨て吸収性物品に関する。

〔従来の技術及びその問題点〕

従来、尿及び経血等の***液を処理するための使い捨て
吸収性物品において、その吸収体は単に長方形からなる
ものや、股下部の幅が狭くなっているものがあるが、後
者の方が着用者の股下部での吸収体の幅が狭いために股
下部でのフィツト性に優れている。しかしながら、実質
的に股下部での吸収体の幅が狭いために股下部での吸収
体の存在しない部分では***液を吸収しないため、股下
部から漏れが生ずるという欠点を有している。

また、これらの欠点を解消するため、吸収体股下部へ切
り込みを入れ中央部に折り返し、中央部を厚くして中央
部の吸収容量を増大させたものがある。代表的なものと
して、特開昭５７−７１４０２号、同５７−７７３０２
号、同５７−７７３０３号公報記載のおむつがあるが、
これらは、いわゆる砂時計型吸収体を有するおむつで、
股下区域が他の区域よりも厚層に形成され、これにより
該股下区域の吸収容量を増大させ***液の漏れを防止し
ようとしている。しかし、前記同様、中央部での吸収容
量を増大させても実質的に股下部で吸収体が幅狭になっ
ており、吸収体の存在しない部分での***液は吸収され
ないため、股下部から漏れを生ずるという欠点は免れな
い。

さらに前記中央部を厚層にした吸収体と幅広い長方形の
吸収体を重ねた２層の吸収体よりなるものがある。代表
的なものとしては、特開昭５９−６６５０２号公報記載
のおむつがあるが、実質的に幅広長方形の吸収体におい
て中央部を厚層にしたものと変わりなく股下部でのフィ
ツト性が優れているとは言えない。

またさらに、実質的に長方形の吸収体の中央部方向に放
射状に一定の幅を有する割溝状の切り込み部を形成し、
吸収体中間部に変形容易な変形部を形成した実開昭６１
−１７１９１９号公報記載の生理用ナプキンがあるが、
中央部で吸収体が連続しているためかならずしも変形が
容易とは言えないとともに、一定の幅を有する割溝状の
切り込み部を伝わって***液が漏れるという欠点を有し
ている。

〔問題点を解決するための手段〕本発明者らは股下部での着用者へのフィツト性を高める
とともに、違和感を減じ、股下部からの漏れを防止でき
るという特徴を具備した使い捨て吸収性物品を得るべ（
鋭意研究の結果、次の様な結論を得た。即ち、股下部で
の着用者へのフィツト性を高めるためには、股下部での
吸収体は幅狭いことが必要であり、また、違和感を減じ
る効果もある。しかし、これでは股下部からの漏れを防
止することは出来ない。よって漏れの最大の防止策とし
て吸収体幅狭股下部で吸収しきれない***液を吸収すべ
き吸収体を併設することにより前述の目的を達成するこ
とができると言う結論に達し、本発明を完成するに到っ
た。

即ち本発明は、液透過性表面シート、液不透過性裏面シ
ートおよびこれら両シートの間に位置する吸収体を有す
る吸収性物品において、吸収体が、股下部において巾が
狭くなされた第１の吸収体と、前記中が狭くなった部位
の両側で第１の吸収体から離れた位置に設けられた一対
の第２の吸収体を有し、第１の吸収体と、一対の第２の
吸収体が親水性シートで連結されてなることを特徴とす
る吸収性物品を従供するものである。

以下、図面により本発明の具体的実施態様について詳細
に説明する。ただし本発明はこれらに限定されるもので
はない。

第１図はおむつにおける本発明の実施態様を示す表面側
から見た一部展開平面図、第２図は第１図におけるＸ−
Ｘ線に沿った拡大断面図である。第１図において、おむ
つ１は、着用時に肌に接する液透過性表面シート２と、
液不透過性裏面シート３と、この両シートの間に介在す
る股下部で幅狭くなっている第１の吸収体４と、当該吸
収体の幅狭股下部１０において前記第１の吸収体４から
離れた１対の第２の吸収体５と、着用者へ固定するため
のテープ７と、おむつ長手方向に伸縮させるための伸縮
部材６を備えている。また、第１の吸収体４と１対の第
２の吸収体５は第２図に示すように親水性シートｌｌで
少な（ともその下面が覆われることにより連結されてお
り、当該シートを介して少なくともン良不透過性裏面シ
ート３の内側に接着剤９によって固定的に接着されてい
る。

吸収体の材質としては、吸収の主体となる第１の吸収体
は、綿状パルプと従来公知であるデンプン系あるいはポ
リアクリル酸系またはその共重合物からなる高吸収性ポ
リマーを主材としたものが好ましく、第２の吸収体は、
綿状パルプのみであってもその機能を果たすことができ
るが、第１の吸収体同様綿状パルプと前記高吸収性ポリ
マーを主材とすることが好ましい。また、伸縮部材６は
必ずしも本発明に必要なものではないが、さらに股下部
のもれを防ぐための二重の安全を計るために設置してお
くことが好ましい。

なお、親水性シート１１は極めて特別なものではなく、
従来公知としておむつあるいは生理用ナプキン等に使用
されている吸収紙やパルプあるいはレーヨン等の親水性
繊維からなるシート状物であり、−膜内に坪量がｌθ〜
５０ｇ／％であれば良い、また前記接着剤９は、柔らか
いゴム系の接着剤でスプレー状あるいは綿状で用いられ
ることが好ましい。

また第３図に本発明における使い捨て吸収性物品に用い
られる各種吸収体の平面図を示すが、本発明の主たる目
的である吸収体については、第３図（ａ）、　（ｂ）、
　（ｃ）、　（ｄ）に示すごとく第１の吸収体４と１対
の第２の吸収体５の形状は自由であり、いずれも同様の
効果をもっている。第３図（ａ）、　（ｂ）、　（Ｃ）
、　（ｄ）は、親水性シート１１を下側にして見た図で
あり、第３図中斜線部は下側の親水性シート巾が見えて
いる部分を示している。

さらに、第１図において着用者へ固定するためのテープ
７と股下部に伸縮部材６が設置されているが、本発明に
おいて必ずしも必要な条件ではない。即ち、第４図は本
発明のもう一つの実施例である生理用ナプキンにおける
本発明の実施態様を示す表面側から見た平面図、第５図
は第４図におけるＹ−Ｙ線に沿った拡大断面図である。

第４図、において生理用ナプキン８は、第５図の如く、
股下部で幅狭くなっている第１の吸収体４と離れた１対
の第２の吸収体５が親水性シート１１を介して接着剤９
によって液不透過性裏面シート３に固定的に接着され、
さらに液透過性表面シート２によって包み込まれている
。

なお、本発明による第１の吸収体４と第２の吸収体５は
使用目的によりそれぞれその大きさは異なるが、−Ｓ的
に主に尿を吸収することを目的としたおむつにおいては
、第１の吸収体の幅狭部分が５〜２５ｃ＋＊と範囲は広
く、赤らやん用としては５〜１５ｃｍ、大人用としては
１５〜２５Ｃ１１の範囲が好ましい。また、主に経血を
吸収することを目的とした生理用ナプキンについては、
第１の吸収体の幅狭部分が２〜５ｃｍが好ましく、おむ
つ、生理用ナプキンいずれの場合においても、第２の吸
収体の大きさは、吸収性物品に必要な吸収体全体の大き
さに応じて第１の吸収体から離れて設置される。なお、
本発明による第１の吸収体４と第２の吸収体５との距離
については、第２の吸収体５が第６図に示すように変形
するためには、体圧下（３５ｇ／ｒｒｆ）における吸収
体の厚さ分の距離が必要であり、−膜内には、生理用ナ
プキンでは３〜１５ｍａ＋、おむつでは５〜２５ｍｍ程
度の範囲が好ましい。

〔実施例〕

以下、実施例により本発明を更に具体的に説明するが、
本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。

実施例１〜４及び比較例１〜３第３図（ａ）、　（ｂ）、（Ｃ）、　（ｄ）の吸収体を
用いたおむつと従来の砂時計型のおむつ及び長方形の吸
収体を持ったおむつを製造し、その性能を表１に示した
。

尚、実施例１は、従来の長方形の吸収体を第３図（ａ）
の如く、第１の吸収体と第２の吸収体に切りはなして設
置したおむつであり、実施例２、実施例３、実施例４は
それぞれ実施例１で用いた従来の長方形の吸収体を第３
図（ロ）、　（Ｃ）、　（ｄ）の如く第１の吸収体と第
２の吸収体に切りはなして設置したおむつである。

また、比較例１は実施例１の第２吸収体を除いた砂時計
型の吸収体を用いた。

比較例２は形は比較例１と同様であるが、第２吸収体の
部分を第１吸収体の中央で重ね実質的に中央が嵩高の吸
収体を用いた。

比較例３は幅広の長方形の吸収体を用いた。

また、おむつの性能評価の方法は、第７図の様に赤ちゃ
んモデルを用いておむつを装着させ、坐った姿勢で生理
食塩ｙｋを５０ｍｊ／３０秒の速度で５０＠１注入し、
５分間そのままの状態で放置し、これを繰り返し漏れる
までの注入量をモデル吸収量とした。また、あてやすさ
及び動きやすさは、実際に赤ちゃんに上記おむつを装着
させ観察した。判断基準としては、下記の通りである。

Ｏ・・・あてやすい（動きやすい） Δ・・・ややあてやすい（やや動きやすい）×・・・あ
てずらい（動きずらい）この様にして評価した結果、表１に示す通り、本発明の
おむつは、あてやすくかつ動きやすいおむつであり、ま
た、赤ちゃんの夜間の排尿量に匹敵するおよそ２００ｇ
までは漏れることがない優れた性能を持っている。

表　　　　１〔発明の効果〕上記の如く構成された本発明による吸収性物品は、着用
時、第１図、第４図中斜線部が第６図の如く容易に変形
し１対の第２の吸収体が着用者の股部内側にフィ７）す
るとともに違和怒を減じ、さらに第１の吸収体で吸収し
きれない***液は親水性シートを伝わって着用者の股部
内側にフィツトした１対の第２の吸収体で吸収すること
により股からの漏れを防止できる。

【図面の簡単な説明】

第１図はおむつにおける本発明の実施態様を示す表面側
から見た一部展開平面図、第２図は第１図におけるＸ−
Ｘ線に沿った拡大断面図、第３図は本発明における吸収
性物品に用いられる吸収体の平面図、第４図は生理用ナ
プキンにおける本発明の実施態様を示す表面側から見た
平面図、第５図は第４図におけるＹ−Ｙ線に沿った拡大
断面図、第６図は本発明の使い捨て吸収性物品を使用し
た時の股部における概略図、第７図はおむつの評価方法
を示す説明図。１・・・おむつ２・・・液透過性表面シート３・・・液不透過性裏面シート４・・・第１の吸収体５・・・第２の吸収体６・・・伸縮部材７・・・テープ８・・・生理用ナプキン９・・・接着剤１０・・・幅狭股下部１１・・・親水性シート

Claims

【特許請求の範囲】

１．液透過性表面シート、液不透過性裏面シートおよび
これら両シートの間に位置する吸収体を有する吸収性物
品において、吸収体が、股下部において巾が狭くなされ
た第１の吸収体と、前記巾が狭くなった部位の両側で第
１の吸収体から離れた位置に設けられた一対の第２の吸
収体を有し、第１の吸収体と、一対の第２の吸収体とが
親水性シートで連結されてなることを特徴とする吸収性
物品。