JPH01117245A - カラー受像管 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 （産業上の利用分野） 本発明は、シャドウマスク型カラー受像管に関わり、特
にそのシャドウマスク構体に関するものである。

（従来の技術） 一般にカラー受像管は第２図に示すように、実質的に矩
形状のパネルωと、漏斗状のファンネル■及びネック■
から真空外囲器が構成されている。

そしてパネル■の内面には赤、緑及び青に夫々発光する
ストライプ状の蛍光体層からなる蛍光体スクリーンに）
が被着形成され、ネック■にはパネル■の水平軸に沿っ
て一列に配列され、赤、緑及び青に対応する３本の電子
ビーム■を射出するいわゆるインライン型電子銃０が配
設されている。また蛍光体スクリーンに）に近接対向し
た位置には多数のスリット状の開孔が垂直方向に配列さ
れ、この垂直配列が水平方向に多数配列されたシャドウ
マスク■がマスクフレーム■によって支持固定されてい
る。さらにマスクフレーム０はスプリング■を解してパ
ネル■の直立部内壁に埋め込まれたパネルピン（１０）
で係止され、支持されている。

３本のインライン配列の電子ビーム■は、ファンネル■
の外部の図示しない偏向装置によって偏向され、矩形状
のパネル■に対応する矩形の範囲を走査し、かつシャド
ウマスク■の開孔を介して色選別されてストライプ状蛍
光体層にランディングし、カラー映像を再現させるよう
になっている。

また、電子ビームは地磁気等の外部磁界の影響を受はス
トライプ状蛍光体層に正確にランディングしない場合が
あり、再現映像の色純度が劣化するのを防止するためフ
ァンネル■内部に強磁性金属板よりなる磁気遮蔽体（１
１）がフレーム（ハ）を介して係止されている。

カラー受像管用のシャドウマスクには、第３図で示すよ
うに、一般に冷間圧延鋼板よりなる平板材をプレス成形
により曲面形状に形成したものが用いられる。すなわち
、シャドウマスク■は多数の小孔を有する曲面状の主面
（７ａ）と、この主面（７ａ）の周辺から折曲され延在
するスカート部（７ｂ）を有する。

上記形状のシャドウマスクは、従来第４図で示すような
成形装置により成形されていた。まず、第４図の装置は
、ダイ（１２）上に載支された平板材（２１）を、ダイ
（１２）内に上下動可能に設けられたノックアウト（１
３）およびこのノックアウト（１３）の上方に設けられ
たポンチ（１４）で挟圧し、第３図で示した主面（７ａ
）の張り出し成形とスカート部（７ｂ）の折曲成形とを
同時に行なうものである。しかし、このように成形した
場合、一般にスカート部（７ｂ）が元に戻るような応力
（矢印１５で示す）が働き。

スカート部（７ｂ）が第３図のようにそり返り（スプリ
ングバック）かつ、シャドウマスクの周辺部に局部的な
変形（点線１６で示す）を生じる。このような局部的変
形（１６）は、アンバー材（３６％Ｎｉ−Ｆｅ合金）な
どの高耐力材料の場合に特に顕著である。

然るに、上述した構造のシャドウマスク構体を外囲器内
に装着したカラー受像管をテレビジョンセット内に組み
込み動作させ、テレビジョンセット内に設けられている
スピーカからの音声が大きい時、この音声がパネル■→
バネルピン（１０）→フレームホルダ０→マスクフレー
ム■→スカート部（７ｂ）・→シャドウマスク本体■の
順に伝達され、シャドウマスク本体■が振動を起す。こ
の振動によって電子ビームが正規の蛍光体層に射突しな
い色ずれ現象などが発生し、蛍光面に描かれる画像の品
位を低下させる問題点がある。特に、シャドウマスク主
面の短辺側の周辺部に生じた局部的変形のところが異常
に振動する。また、シャドウマスクの大きさが大きくな
る程、すなわち大型のカラー受像管はどこの現象は顕著
となる。

（発明が解決しようとする問題点） このような不都合に対して本出願人は先に実願昭５９−
１８８１５５号および特願昭５９−２７３６３５号など
により、マスクフレームの内径よりシャドウマスクの外
径を大きくしてシャドウマスクの周辺部の局部変形およ
びそれに起因するシャドウマスクの振動を抑制すること
を提案した。しかし、これら従来例のように、マスクフ
レームの内径よりシャドウマスク外径が大きいとマスク
フレームあ内側にシャドウマスクの全周のスカート部を
固着する場合、その組み合せに非常に手間がかかり、時
にはシャドウマスクを変形させてしまうこともあり、工
業的量産性に欠け、さらにこの点を改良することが必要
となる。

本発明の目的は上述したようにスピーカからの音声等に
よるシャドウマスク本体の振動を抑制すると同時に、マ
スクフレームとシャドウマスクの組合わせに要する時間
を短縮し且つシャドウマスクの変形を減少させた工業的
量産性に富んだカラー受像管を提供することである。

〔発明の構成〕

（問題点を解決するための手段） 本発明は、シャドウマスク構体の短辺側において、シャ
ドウマスクのスカート部をマスクフレームの内側に配置
させ、また長辺側ではマスクフレ−ムの外側に配置させ
たカラー受像管である。

（作用） 上述のようなシャドウマスク構体を有するカラー受像管
によれば、シャドウマスクのプレス成形による短辺側の
スカート部のそり返えりを押えることができ、特に、振
動に対して弱い短辺側周辺領域の張り強度が保たれ、シ
ャドウマスクの振動が抑制される。また、シャドウマス
ク構体の長辺側においては、シャドウマスクのスカート
部がマスクフレームの外側に配置されることにより、シ
ャドウマスクとマスクフレームの組合わせが簡単となり
、また、その際のシャドウマスクの変形も軽減される。

（実施例） 以下、図面により本発明の実施例について説明する。

本実施例によるカラー受像管はシャドウマスク構体を除
き第２図のものとほぼ同様であり、同一部分については
特に説明はしない。すなわち、第１図（ａ）乃至（ｇ）
は本発明の詳細な説明するためのシャドウマスクとフレ
ームおよびそれらを組合わせたシャドウマスク構体（支
持ホルダーは省略する）を示すものである。まず、第１
図（ｄ）　（ｅ）に示すように、通常知られているエツ
チング法により多数の透孔を有する主面（７ａ）は曲面
状に、周辺部は主面支持のために折り曲げたスカート部
（７ｂ）を有するようにプレス成形し、矩形状のシャド
ウマスクを作る。・そして、矩形状シャドウマスクの長
軸方向の相対向するスカート部間の外径寸法が例えばＯ
ｍ、同じく長軸に沿ったシャドウマスク主面（７ａ）の
寸法が例えばＯ，のシャドウマスクが完成する。このよ
うなシャドウマスク■は、第１図（ｆ）（ｇ）に示すマ
スクフレーム（へ）と組合わされるが、同図においてマ
スクフレーム（ハ）の短辺（８−１）のコーナ付近にそ
れぞれ２つづつの切り込み部（８−３）が設けられてい
る。この２つの切り込み部（８−３）の間の中間領域（
８−４）は、やや外側に突出したように形成されている
。そして、シャドウマスクの主面（７ａ）の寸法０．４
と、マスクフレームの長軸方向の相対向する中間領域（
８−４）の直立縁部内側間の距離、すなわち、フレーム
の内径寸法ＩＦとの関係は、ＯＮ≧ＩＦとなるよう設定
されている。前記のようなシャドウマスク■とマスクフ
レーム（ハ）を組合わせた状態を第１図（ａ）乃至（ｃ
）に示しているが。

同図において、シャドウマスクのスカート部（７ｂ）は
、シャドウマスク構体の短辺側においてマスクフレーム
（へ）の内側に配置され、また、シャドウマスク構体の
長辺側ではマスクフレームの外側に配置されている。

このようにして組み立てられたシャドウマスク■は、第
１図（ｂ）に示すようにシャドウマスク■の短辺側のス
カート部（７ｂ）は内側に向う応力（１７）を受け、主
面（７ａ）の短辺側周辺部は外側に向う応力（１８）を
常に受けるため、シャドウマスク■の形状維持能力が増
加し、常に一定の形状を有することができる。このよう
なシャドウマスク構体を装着したカラー受像管は、テレ
ビジ目ンセット内に設けられたスピーカからの音声が大
きくとも、シャドウマスク■に内部応力（１７）　（Ｉ
ｓ）が働いてシャドウマスク■の形状維持能力が高いた
め、特に振動に対して弱い短辺側周辺領域が振動しずら
く、色ずれ現象の少ない画像が得られる。また、本発明
では、シャドウマスクのスカート部をマスクフレームの
内側に配置するのをシャドウマスク構体の全周ではなく
一部分の領域に限っているため、例えば本実施例ではス
カート部をマスクフレームの内側に配置するのは短辺側
のみとし、長辺側とコーナ部は、マスクフレームの外側
としているため、シャドウマスクとマスクフレームの組
合わせが簡単であり、それに要する時間が短縮され、ま
た１組合わせの際のマスク変形を極端に軽減させること
が出来た。

〔発明の効果〕

上述のように１本発明によればスカート部を介してシャ
ドウマスク本体に常に応力を加えるような構造のシャド
ウマスク構体を容易かつ工業的量産性に富んだ品位の良
好なカラー受像管を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図（ａ）乃至（ｇ）は本発明の一実施例を説明する
図、第２図は一般のカラー受像管の説明用断面図、第３
図は従来のシャドウマスクの一例を示す要部拡大断面°
図、第４図はシャドウマスクの成形装置を説明する図で
ある。 ■・・・パネル　　　　　　■・・・ファンネル■・・
・ネック　　　　　　に）・・・蛍光面■・・・電子ビ
ーム　　　　■・・・電子銃■・・・シャドウマスク　
　（７ａ）・・・主面（７ｂ）・・・スカート部　　　
（へ）・・・マスクフレーム（１６）・・・局部変形　
　　　（１７）　、　（１ｇ）・・・内部応力代理人　
弁理士　則　近　憲　佑 同　　竹花喜久男 第１図 ｘ−ｘ’ 第１図 ｘ−ｘ’ 第１図 第２図 ２ｆ　　／３ 第４図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）スクリーンに近接し、多数の透孔が有効面に穿設さ
   れた長方形状の主面部及びこの主面部より前記スクリー
   ンと反対方向で管軸とほぼ平行に折曲形成されたスカー
   ト部を有するシャドウマスクと、前記スカート部を複数
   の溶接点で支持してなる長方形状のフレームとより少な
   くとも構成されるシャドウマスク構体を具備するカラー
   受像管において、前記スカート部の前記フレームに対す
   る配置が、前記シャドウマスク構体の長辺側及び短辺側
   で異なることを特徴とするカラー受像管。 ２）前記シャドウマスク構体の長辺側では前記スカート
   部は前記フレームの外側に位置し、前記シャドウマスク
   構体の短辺側では前記スカート部は前記フレームの内側
   に位置している特許請求の範囲第１項記載のカラー受像
   管。 ３）前記シャドウマスク構体のコーナー部において、前
   記スカート部が前記フレームの外側に位置している特許
   請求の範囲第１項及び第２項記載のカラー受像管。