JPH01113442A - ポリオレフィン系微孔性膜 - Google Patents

ポリオレフィン系微孔性膜

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JPH01113442A
JPH01113442A JP62329282A JP32928287A JPH01113442A JP H01113442 A JPH01113442 A JP H01113442A JP 62329282 A JP62329282 A JP 62329282A JP 32928287 A JP32928287 A JP 32928287A JP H01113442 A JPH01113442 A JP H01113442A
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JP
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membrane
polyolefin
microporous membrane
micropores
average
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JP62329282A
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Tatsuya Ito
達也 伊藤
Katsuhiro Tsuchiya
勝洋 土屋
Kenji Yabe
矢部 健次
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Toray Industries Inc
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    • H01G9/00Electrolytic capacitors, rectifiers, detectors, switching devices, light-sensitive or temperature-sensitive devices; Processes of their manufacture
    • H01G9/004Details
    • H01G9/02Diaphragms; Separators
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M50/00Constructional details or processes of manufacture of the non-active parts of electrochemical cells other than fuel cells, e.g. hybrid cells
    • H01M50/40Separators; Membranes; Diaphragms; Spacing elements inside cells
    • H01M50/409Separators, membranes or diaphragms characterised by the material
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、新規なポリオレフィン膜に関する。
この発明のポリオレフィン膜は電解液セパレータやミク
ロフィルター等の用途を有する。
[従来の技術及びその欠点] 電解コンデンサ、リチウム電池、バッテリー等に用いら
れる電解液セパレータとして、古くからクラフト紙、マ
ニラ紙等の電解紙が用いられているが、最近は電解紙よ
りも強度が高く、ショート(極間短絡)率が低い多孔質
ポリオレフィン膜を用いらることが提案されている。従
来より、多孔質ポリオレフィン膜として、高剪断下での
結晶構造(ハードエラスチック構造)に起因する多数の
微孔を有するものが知られている。このポリオレフィン
膜は、機械的強度は大きいがその空孔率が45%以下と
低いため、電解液セパレータとして用いた場合に電解液
の保持量が低くてドライアップするおそれがある。
一方、抽出可能な無機微粒子を樹脂に配合してポリオレ
フィン膜を成形した後に無機微粒子を抽出して微孔を形
成することによって得られるポリオレフィン膜が例えば
特公昭59−37292号に開示されている。このポリ
オレフィン膜では空孔率は50%以上と高いが、機械的
強度が低いという欠点を有する。
このように、従来のポリオレフィン微孔性膜では、機械
的強度が大きいものは空孔率が低く、空孔率が大きなも
のは機械的強度が弱いという欠点を有する。
[発明が解決しようとする問題点] この発明の目的は、空孔率が高く、しかも機械的強度も
大きな新規なポリオレフィン微孔膜を提供することであ
る。
[問題点を解決するための手段] 本願発明者らは、鋭意研究の結果、膜内の細孔の形状を
、膜面から観察して、特定の長軸/短軸比を有する楕円
形にすることによって該楕円形の長軸方向の機械的強度
が有意に改善されることを見出しこの発明を完成した。
すなわち、この発明は、空孔率が50%から85%、平
均空孔径が0.05μmから5μmであり、膜面内に観
測される微細孔の形状が実質的に楕円形であり、楕円形
の長袖と短軸の長さの比が1.5から7である微細孔が
全微細孔の60%以上を占めるポリオレフィン系微孔性
膜を提供する。
上述のように、この発明のポリオレフィン微孔性膜は、
膜面内から観測して実質的に楕円形の形状を有する細孔
を有する。全細孔のうち、楕円形の長袖と短軸の長さの
比が1.5から7、好ましくは2から6のものが60%
以上、好ましくは80%以上を占める。長軸短軸比が1
.5よりも小さいと機械的強度が低下し、7よりも大き
いと等価直列抵抗が大きくなり、又経時変化が大きくな
る。
この発明のポリオレフィン微孔性膜の空孔率は50%か
ら85%、好ましくは60%から75%である。空孔率
が50%未満であると電解液セパレータとして用いた場
合に電解液の保持量が少なくドライアップする可能性が
大きくなり、85%を超えると機械的強度が低下する。
また、ポリオレフィン微孔性膜の平均空孔径は0.05
μmから5μm1好ましくは0.1μmから3μm1ざ
らに好ましくは0.6μmから3μmである。空孔径が
0.05μmよりも小さいと等価直列抵抗が大きくなり
、5μmよりも大きいとショート発生率が大きくなる。
また、ショート率低減という観点から、長袖方向に平行
な断面に見い出される本発明フィルムの構造は、見掛上
楕円孔がランダムに積層された構造であることが好まし
く、特に該楕円孔の厚み方向の積層数[厚み方向層密度
]が20以上、好ましくは30以上であると、ショート
率ばかりか、もれ電流も小さくなるので好ましい。
本発明でいうポリオレフィンとは、エチレン、プロピレ
ン、ブテン、ペンテン、ヘキセン等に例示されるα−オ
レフィンの単独重合体あるいは共重合体及びこれらのブ
レンド物であるが、この中でもポリエチレン、ポリプロ
ピレンが耐熱性、耐寒性、機械特性が優れるので好まし
く、よく使用される。さらに、ポリプロピレンの中でも
極限粘度([η])が1.8〜3.3dl/q、より好
ましくは2.7〜3.1dl/g、アイソタクチックイ
ンデックス(I I)が93%以上のものは、寸法安定
性、耐溶剤性に優れるので好ましい。またポリプロピレ
ンの重量平均分子量と数平均分子量との比は5以下、好
ましくは4.5以下であると長期使用時の形状変化が小
さく好ましい。ことに該ポリプロピレンの溶融結晶化温
度が106°C以上、好ましくは108°C以上、ざら
に好ましくは110′C以上であると電解液に対する安
定性が増大するので好ましい。また、素子を製造する際
に加わる熱を考慮すると、ポリオレフィンの融点は12
0′C以上であることが好ましい。
ポリオレフィン微孔膜中の実質的に楕円形の細孔は、そ
の長軸がその最大熱収縮方向に配列していると、該長袖
方向の機械的強度が大きくなるので好ましい。また、該
長軸方向の強度は4k(J/mm2以上、特に5kg/
mm2以上であることが好ましい。長軸方向の機械強度
が大きいと、電解液セバレータとして素子巻きする際等
に伸びたり切れたりしにくくなり、取扱い性が良好にな
る。
ポリオレフィン微孔性膜の厚みは10μmから50μm
1特に20μmから40μmが好ましい。
膜の厚みが上記範囲内にあると機械特性及び電気特性が
特に優れている。
ポリオレフィン微孔性膜の熱収縮率があまりにも大きい
と高温下で細孔がつぶれやすくなるので、120℃での
熱収縮率が9%未満、好ましくは4%莱満であることが
好ましい。
この発明のポリオレフィン微孔性膜は以下のようにして
製造することができる。ポリオレフィン樹脂100容量
部に、ジシクロへキシルフタレート([)CHP)又は
トリフェニルフォスフエイト(TPP)のような塩化ビ
ニル等の可塑剤として使用されているフタル酸エステル
又はリン酸エステル等の有機固体80容量部から180
容量部、好ましくは90容量部から160容量部を配合
し、溶融押出しした後、トリクロルメタン、トリクロル
エタン、アセトン、メチルエチルケトン、酢酸エチル、
メタノール、トルエン、キシレン等の有機固体の良溶媒
を用いて、上記有機固体の添加量の95%以上、好まし
くは98%以上を抽出する。ここで特にポリオレフィン
としてアイソタクチックインデックスが93%以上のポ
リプロピレンを用い、抽出温度を添加した有機固体の融
点−25℃以上、好ましくは有機固体の融点−15℃以
上とすると、溶融結晶化温度が106℃以上となり特性
が良好となるので好ましい。次に、細孔の形状を膜面か
ら見て実質的に楕円形にするために、膜面内の一方向に
延伸する。延伸方法は特に制限はないがフィルムの両端
部をクリップで把持し、長手方向に延伸する方式(ステ
ンタ方式)が好ましい。延伸はポリオレフィンのガラス
転移点以上で融点−10′C以下の温度下で行なうこと
ができ、延伸倍率は上記長軸短軸比を得るために1.5
倍から6゜5倍、特に2倍から5倍程度が適当である。
一方向に延伸することにより、細孔の形状が実質的に楕
円形となり、また、楕円形の長軸が最大熱収縮方向に配
列する。延伸後、ポリオレフィンの溶融結晶化温度以上
で融点−5℃以下の温度範囲で熱固定することが好まし
い。
この発明のポリオレフィン微孔性膜は、性能の観点から
ポリオレフィンのみから成っていることが好ましいが、
上記した細孔形状、空孔率及び空孔径がこの発明の範囲
内に入るならば、微量の不純物を含んでいても差支えな
く、また、例えば熱安定剤、酸化防止剤、滑り剤、帯電
防止剤等の添加剤やオレフィン以外のモノマーを微量配
合しても差支えない。特許請求の範囲でいう[ポリオレ
フィン系微孔性膜」とはこのような不純物、添加剤等を
含んだポリオレフィン微孔性膜をも包含する意味で用い
ている。
この発明のポリオレフィン微孔性膜は電解液セパレータ
及びミクロフィルターとしての用途を有する。ポリオレ
フィン微孔性膜を電解液セパレータとして用いる場合に
は、電解液との親和性を良くするために親水化処理を施
しておくことが好ましい。親水化処理は、非イオン系界
面活性剤、アニオン若しくはカチオン系界面活性剤等の
コーチインク、コロナ若しくはプラズマ処理、グラフト
処理、紫外線処理又はこれらの組合せによって行なうこ
とができるが、特に非イオン系界面活性剤及び/あるい
はカチオン系界面活性剤の塗布による親水化処理がコス
ト性に優れ良く使用される。
この発明のポリオレフィン系微孔性膜を、電解コンデン
サ等のセパレータとして用いる場合には、幅1Qmm程
度の短冊状にフィルムを切断(スリット)シた後素子巻
きするが、スリットの方向は細孔の長軸方向と平行にな
るようにすることが好ましい。
[発明の効果] この発明のポリオレフィン微孔性膜では、空孔率が50
%から85%と高いにもかかわらず優れた機械特性を有
し、取扱い性が良好である。特に楕円形の細孔の長軸方
向に優れた機械強度を有する。この発明によって、従来
達成することができなかった、空孔率の増大と機械強度
の増大という相反する2つの要求を同時に満たすことが
可能になった。この発明のポリオレフィン微孔性膜を電
溶液セパレータとして用いると、空孔率が高いので電解
液中のイオンの移動が容易で等価直列抵抗が小さく、機
械特性が優れているので素子巻きの際に伸びたり切れた
りしにくく取扱い性が良好である。ざらに、この発明の
ポリオレフィン微孔性膜を電解液セパレータとして用い
た場合、高温有機電解液に浸漬した際の等価直列抵抗及
び機械特性の経時変化が小さい。又、ミクロフィルター
として用いた場合には、空孔率が大きいのでろ過の効率
が高く、機械強度が大きいのでフィルターが破壊されに
くく、また大きな圧力をかけることができるのでろ過動
率を一層高めることができる。
[特性の測定方法及び効果の評価方法1次にこの発明に
関する特性の測定方法及び効果の評価方法をまとめて示
す。
(1)  極限粘度([η]) ASTM  D  1601に準じ、試料0.1gを1
35°Cのテトラリン100dに完全溶解させ、この溶
液を粘度計で135°Cの恒温槽中で、測定した比粘度
Sより次式に従って極限粘度を求める。
[η]=S/(0,1x (1+0.22xS))(2
〉  アイソタクチックインデックス(I I>試料を
130’Cで2時間真空乾燥する。これから重量W(z
g>の試料を取り、ソックスレー抽出器に入れ、沸I!
n−へブタンで12時間抽出する。
次に、この試料を取り出し、アセトンで十分洗浄した後
、130’Cで6時間真空乾燥し、その後重量w’  
<my>を測定し、次式で求める。
II(%)= (W’ /W>xloo(3)  ポリ
オレフィンの融点及び溶融結晶化温度走査型熱量計DS
C−2型(パーキン・エルマー社製)を用い、試料5m
zを窒素気流下で、昇温速度20’C/分にて室温より
測定し、融解に伴う吸熱ピーク温度を融点とする。
ざらに、280 ’Cまで昇温し、その温度で5分間保
持した後、20℃/分の降下速度にて温度を下げていく
過程でポリオレフィンの結晶化に伴う潜熱ピーク温度を
溶融結晶化温度とする。
(4)重量平均分子量及び数平均分子量ゲル浸透クロマ
トグラフによる。
1、装置   :GPC−150C(WATER3)2
、カラム  : 5hodex KF−80t4  (
昭和電工)3、溶媒   二〇−ジクロルベンゼン(1
35°C)4、試料濃度 : 0.1 (wt/vol
)%5、分子量校正:単分散ポリスチレン基準〈5)長
手方向(MD)強度 サンプル長手方向の破断強度をJIS K6782に従
い測定する。測定は、後述のγブチロラクトン浸漬前後
で行なう。
(6)熱収縮率 試料より長さ200mm、幅10mmのテストサンプル
を切り取り、該サンプルを熱風オーブン中で3g荷重下
で、120℃の条件で15分間保持した後に取り出し、
室温に戻った状態で長さLを測定する。熱収縮率を次式
により算出する。
熱収縮率(%) = (200−L )/200 X 
100熱収縮率は、長手方向と幅方向を測定し、大きい
方の値を採用した。
(7)平均空孔径 サンプル表面の走査型電子顕微鏡(SEM)観察により
空孔径の長軸及び短軸を測定し、平均長軸及び平均短軸
の相乗平均を平均空孔径とする。
(8)  厚み方向層密度 サンプルを液体窒素温度で凍結し、表面から見た楕円孔
の長袖方向にそってミクロトームで断面を切り出し、走
査型電子顕微鏡(SEM)にて断面の観察像を捕らえる
。この観察像より厚み方向に沿って空間分解能0.01
〜0.03μmにて該像の明暗(あるいは強度)情報を
取り出し、高速フーリエ変換(FFT)より該パワース
ペクトルを求め、該スペクトルの最大ピーク(直流成分
を除く〉の波数[主要波数(μm’)]を求め、該測定
点での厚み方向層密度を、(該測定点での厚み(μm>
)X(該主要波数)で求める。以上の操作を任意の測定
点について少なくとも5回行ないその平均をもって、該
サンプルの厚み方向層密度とする。なお、SEMの倍率
は、3000〜i oo。
0倍が測定し易い。
参考文献: rFFTの使い方」産報出版、1981年
(9)  空孔率(Pr) 試料(10cmx 10cm>を流動パラフィンに24
時間浸漬し、表層の流動パラフィンを十分に拭き取った
後の重fjk (W2 )を測定し、該試料の浸漬前の
重ff1(Wl)及び流動パラフィンの密度(ρ)より
空孔体積(Vo )を次式により求める。
Vo = (W2−Vh )/l) 空孔率(Pr)は、見掛は体積(厚み、寸法より計算さ
れる値)■と空孔体積Voより次の式により計算される
Pr=Vo /VX100 (%) (10)  各例中のブレンド物の構成比各側中のブレ
ンド物の構成比は、各ブレンド物の重量比と真比重より
換算したものである。
(11)等測置列′抵抗(ESR) 特開昭61−187221号に記載された方法に基づき
、γブチロラクトンにトリエチルアミンとフタル酸を溶
解し、3.1ms、7cmの電解液を用意した。この電
解液中での微孔性フィルムのI K)Izでの直流抵抗
成分をESR(Ω)とした。
ここで、比較サンプルとして、電解コンデンサ紙(マニ
ラ紙HER2,550)の値(2,OΩ)を基準とし、
1.7Ω以下を0,1.8〜2.2Ωを△、2.3Ω以
上をXとした。
なお、測定条件は次の通りであった。
(a)電極:白金電極(25mm角) 測定荷重 240g (b)インピーダンス測定機: AG−4311LCRMETER(安藤電気■製)測定
条件=1にI2,5Vレンジ (I2)  γブチロラクトン浸漬 シート状のサンプルを、85℃のγブチロラクトンに2
40時間浸漬の後、エチルアルコールでγブチロラクト
ンを十分に洗浄し、風乾の後評価した。
[実施例コ 次にこの発明の実施例及び比較例を示し、この発明の効
果を具体的に説明する。
実施例1 ポリオレフィン樹脂としてポリプロピレンパウダー(三
片東圧化学■製、EBタイプ [η]=2.8cll/q、II=97.5%)100
容量部とジシクロへキシルフタレート(DCHP、大阪
有機化学工業側製)114容量部とを二軸押出機を用い
て溶融ブレンドし、ペレット化した。次に、これを4Ω
mm押出機を用いてTダイより溶融押出しし、ドラフト
比6にて67℃のキャスティングドラムに密着させ冷却
固化した。こうして得1    られたフィルムの厚み
は80μmであった。
次に、該キャストフィルムを50℃の1−1−1−トリ
ク6ルエタン抽出槽に導いて抽出を行ない、引き続き、
ステンタ式縦延伸装置を用いて140℃にてi械方向に
4倍に延伸した。次に延伸方向に5%のリラックスを許
しながら150℃にて熱固定を行ない、厚み45μmの
溶融結晶化温度115℃、厚み方向層密度38の膜を得
た。
このようにして得られた膜の特性を下記表に示す。表よ
り、この膜はその空孔率が高いために等測置列抵抗が小
さく、又85℃γブチロラクトン浸漬後の等測置列抵抗
変化も小さく、電解セパレータとして優れた特性を有す
ることがわかる。また、表面より観察した微孔構造を図
に示すが、空孔の均一性に優れていることがわかる。
実施例2 ポリオレフィン樹脂としてポリプロピレンパウダー(三
片東圧化学■製、EPタイプ、[η]=3.2dl/g
、I I=97.5%)を使用した以外は実施例1と同
様に製膜を行ない、厚み33μm、溶融結晶化温度11
3℃、厚み方向層密度46の微孔性膜を得た。
膜特性評価結果を下記表にまとめて示すが、実施例1の
膜と同様、機械特性、電気特性共に優れていることがわ
かる。
比較例1 実施例1で用いたポリプロピレン樹脂を用い、ポリプロ
ピレン樹脂46容口%、DCHP43.7容量%、ケイ
酸微粉末(「アエロジルJ300)10゜3容量%とを
ブレンドし、4Ωmm押出機よりTダイを用いて溶融押
出しした。
次にこのフィルムを長手方向に90℃にて4倍延伸後、
ステンターに導き110℃にて4倍に延伸後巻き取った
。引き続き、171−1−トリクロルエタンによりフィ
ルムからDCHPを抽出した。さらに水酸化ナトリウム
20%水溶液中で無機微粒子を抽出した。
このようにして得られた微孔性膜の空孔率は実施例1で
得られた膜と同程度であるにも拘らず、空孔の長軸/短
軸比が1(すなわち、細孔が楕円形ではなく円形〉であ
り、85°CTブチロラクトン浸漬により等測置列抵抗
が劣化するばかりか、機械特性が著しく低下することが
わかる。
比較例2 実施例1において延伸倍率を7倍にした以外は実施例1
と同様にして微孔性膜を得た。この結果、膜厚が35μ
m、細孔の長軸/短軸比が7.6となった。
この膜の特性を下記衣に示すが、等測置列抵抗が大きく
、また、85°Cγブチロラクトン浸漬後の等測置列抵
抗変化も大きく、セパレータ用として使用できないこと
がわかる。
【図面の簡単な説明】 図面は、走査型電気顕微鏡で観察したこの発明のポリオ
レフィン微孔性膜の結晶構造でおる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1) 空孔率が50%から85%、平均空孔径が0.
    05μmから5μmであり、膜面内に観測される微細孔
    の形状が実質的に楕円形であり、楕円形の長軸と短軸の
    長さの比が1.5から7である微細孔が全微細孔の60
    %以上を占めるポリオレフィン系微孔性膜。
  2. (2) その極限粘度が1.8dl/gから3.3dl
    /gであり、アイソタクチックインデックスが93%以
    上のポリプロピレンである特許請求の範囲第1項記載の
    ポリオレフィン系微孔性膜。
  3. (3) ポリプロピレンの溶融結晶化温度が106℃以
    上である特許請求の範囲第2項記載のポリオレフィン系
    微孔性膜。
  4. (4) 楕円形の長軸が実質的に微孔性膜の最大熱収縮
    方向に配列している特許請求の範囲第1項又は第2項に
    記載のポリオレフィン系微孔性膜。
JP62329282A 1987-07-04 1987-12-24 ポリオレフィン系微孔性膜 Pending JPH01113442A (ja)

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JP16745487 1987-07-04

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