JPH0111077Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は机、即ち天板の側端を書棚にて支持して
天板上の後縁部に本立てを設けることなく構成し
た机に関し、その目的とするところは天板を横方
向へ引出しスライド可能となすとともに必要に応
じて後高前低に傾斜調節可能となすことによつて
使用に便利ならしめようとするものである。

このような目的達成の為に考案された本案の要
旨とするところは、天板１と、引出し５を収納す
る箱体２との間に、天板１を横方向スライド可能
に支持するとともに前縁を箱体２に蝶着等にて回
動可能に連結される中板６を介在設置することに
よつて箱体２に対する天板１の横方向スライドを
中板６に対する天板１のスライドにて行い傾斜動
を中板６の回動傾斜によつて行うことでスライド
と傾斜調節を別構成部位にて行わせることとなつ
て両動作を確実かつ円滑となすとともに、両動作
を同一構成部位で可能となす場合に比較して構
成、組立てを簡易となすことにある。

以下本案の具体構成を添附図面にて説明すれ
ば、本案の机は第１図に示すように天板１、箱体
２等の組合せからなる天板部Ａ一側端部を書棚Ｂ
内にて支持し、他の一側端部を連結脚３を介して
袖箱４又は脚板等の支持体Ｃにて支持してなり、
天板部Ａは引出し５を収納する箱体２及び中板
６、天板１の組合せから構成され、箱体２は第４
図に示すようにその側板７に断面略〓形の連結金
具１９の下片２２′にネジ止め等にて固定して設
け、書棚の前、後側板８に対向して設けた支持金
具２０，２０にて載支ネジ止めにて支持される連
結板２１に連結金具１９の上片２２を掛止させる
とともに該上片に下向きに突設したピン２３を連
結板２１の孔２４に嵌合させることによつて箱体
２と書棚Ｂが連結され、該箱体の他方の側端部底
板９に垂下状態で設けられる連結脚３を袖箱４等
の支持体Ｃに固定することによつて箱体２自体を
不動状態となしている。而して該箱体上に取付け
られる中板６は、後記する天板１を箱体２に対し
て横方向スライド可能でかつ傾斜調節可能に支持
する機能を有することが条件となり、その他の形
状、構成が限定されるものではない。例えば天板
１は一側端部を箱体２より突出させて書棚Ｂ内
前、後側板８間に嵌入させた状態で上記中板６上
に取付けられるもので第２図に示すように前、後
縁のエツヂ材１５の内側にスライド部材１６を固
着し、このスライド部材１６に形成したガイド被
嵌合部に、中板６の横方向両側縁に形成したガイ
ド部１７に、嵌合させて天板１の前、後方向及び
上方へのズレ、外れを防止するとともに中板６又
は天板１に設けた合成樹脂製等のスライダー１８
を介して当該天板１を中板６に対して横方向スラ
イド可能に連結している。又この天板１の横方向
スライドの始、終点を決定するストツパーは天板
１のスライド部材１６に形成される溝１６′内に
突軸等のストツパーを設ける等の公知手段を用い
るものとし、上記の実施例と逆に中板６を天板１
に外嵌させて横方向スライド可能となしてもよ
い。

一方天板の傾斜調節構造としては平板状となし
若しくは枠体となした中板６の前縁をヒンジ１０
又は枢軸を用いて箱体２の上面板１１の前縁部に
回動可能に連結するとともに、中板６の後縁部下
面の単又は複数ケ所に支持ステー１２を回動可能
に枢設し、この支持ステー１２の遊端に設けた掛
止部を箱体上面後部に上方に向けて形成した開口
１３内に設けた支持部材１４内の複数凹部に選択
的に掛脱自在に掛合させることによつて支持ステ
ー１２を傾斜状態に立起支持し、もつて中板６を
前端縁の回動支点を中心に後高の傾斜状に調節す
るものである。

以上のようになる本案の机によれば、天板部Ａ
の一側を書棚Ｂにて支持し、他の一側を袖箱等の
支持体Ｃにて支持してなる机において、天板１書
棚Ｂ側の端面が、書棚Ｂ内面に当接した状態より
横方向スライド可能となすとともに後高、前低に
傾斜調節可能となしたことによつて使用に際し
て、書棚Ｂ側の端面が書棚Ｂ内面と当接させた状
態では、天板１上面のみが使用できる最もコンパ
クトな状態となり、又該天板１を横方向に移動す
ることによつて、天板１下位にあつた連結板２１
があらわれ、更に天板１を移動することによつ
て、中板６が天板１のスライド限界まであらわれ
るので、連結板２１、中板６及び天板１の上面面
積を天板とて最も広く使用でき、使用者にとつて
使い易い状態となして利用できるという効果があ
り、この天板の調節動作も引出し５を収納する天
板部Ａの箱体２を不動状態で書棚Ｂ、支持体Ｃに
連結していることから天板１のスライドによつて
足収容空間が常に一定であり、又この箱体２に中
板６前縁を回動可能即ち後高に傾斜可能に取付け
るとともに該中板６に天板１を横方向スライド可
能に取付けて、天板部箱体２に対する天板１の傾
斜動作を中板６の回動傾斜によつて行い、横方向
スライド動作を中板６に対する天板１のスライド
によつて行うものとなしていることから、天板１
を箱体２に直接傾斜可能かつスライド可能に取付
ける場合に比して動作を確実となし得るばかりで
なく、構成、組立てをも簡易となし得るのであ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案机の正面図、第２図は天板部の詳
細を示す縦断側面図、第３図は天板を傾斜状態で
横方向へスライドさせた状態の斜視図、第４図は
天板部箱体と書棚との連結構造を示す分解斜視図
である。 Ａ……天板部、Ｂ……書棚、Ｃ……支持体。１
……天板、２……箱体、３……連結脚、４……袖
箱、５……引出し、６……中板、７……側板、８
……書棚側板、９……底板、１０……ヒンジ、１
１……上面板、１２……支持ステー、１３……開
口、１４……支持部材、１５……エツヂ材、１６
……スライド部材、１７……ガイド部、１８……
スライダー、１９……連結金具、２０……支持金
具、２１……連結板、２２……上片、２３……ピ
ン、２４……孔。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 引出しを収納する箱体２上に天板１を設けて
   なる天板部Ａの箱体２一側端部を書棚Ｂにて支
   持し、他側端部を袖部等の支持体Ｃにて支持し
   てなる机において；断面略〓形の下片２２′に
   箱体２を固定し、書棚Ｂの側板８に対して設け
   た支持金具２０，２０にて支持される連結板２
   １に形成した孔２４に、他方の上片２２より下
   方に突設したピン２３を嵌合して、前記書棚Ｂ
   と箱体２とを連結し、又該箱体２と天板１間で
   横方向両側端にガイド部１７を形成した中板６
   を介在設置し、横方向両側縁下部に該ガイド部
   １７を嵌合するガイド被嵌合部を形成した天板
   １を、前記中板６に嵌合関係で取付けて、この
   中板６に対して、該天板１書棚Ｂ側の端面が、
   書棚Ｂ内面に当接した状態より横方向移動可能
   とするとともに中板６の前縁部を蝶着又は枢着
   にて箱体２の上面に取付けてなることを特徴と
   する机。 ２ 天板１を中板６に外嵌してなる実用新案登録
   請求の範囲第１項記載の机。 ３ 中板６を天板１に外嵌してなる実用新案登録
   請求の範囲第１項記載の机。