JPH01104868A

JPH01104868A - 繊維質積層体の製造方法

Info

Publication number: JPH01104868A
Application number: JP62260557A
Authority: JP
Inventors: Naoyuki Kato; 直行加藤
Original assignee: Mitsubishi Chemical BASF Co Ltd
Current assignee: Mitsubishi Chemical BASF Co Ltd
Priority date: 1987-10-15
Filing date: 1987-10-15
Publication date: 1989-04-21
Also published as: JPH02459B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は繊維質積層体の製造方法に関し、特に自動車等
の車両内装材として栗絞り成形が可能で、かつ、形状保
持性の良好な繊維質積層体の製造方法に関するものであ
る。

〔従来の技術〕

自動車の内装材としては、例えばニードルパンチした不
織布に、軟化点が１００〜ｉａｏ℃の熱可塑性樹脂の水
性エマルジョンを塗布又は含浸させて乾燥した成形性繊
維マットや、ポリエチレンテレフタレート等の高融点の
繊維と、１００〜１３０℃の融点を有する熱可塑性樹脂
繊維バインダーとの混合繊維よりなる不織布マットなど
を加熱し、プレス成形して自動車のフロア形状に合せて
成形したカーペットなどが知られている。

しかしながら、これらのカーペットはそれ自体では豪華
さに欠け、また、剛性、弾性、成形性などのいずれかの
性能が不満足でろるので、このカーペットの表面に表装
材としてタフテッドカーペットやニードルパンチカーペ
ットを接着剤やホットメルト剤を用いて接着したり、樹
脂シートや発泡体シートで裏打ちすることなどが試みら
れている。

本発明者は前に、カーペットの通気性を低下させずにカ
ーペットの県打ちをする方法として、り７テツドカーペ
ツトの裏面に、融点が６０〜２００℃の熱可塑性樹脂繊
維バインダーと該繊維バインダーの融点よしも４０℃以
上高い融点を有する繊維とを混合したフェルト層をニー
ドリングして製造したクエプを、繊維バインダー不織布
を介して加熱圧着成形するカーペットの裏打ち方法を特
開昭６１−１３５６１４号として提案した。

〔発明が解決しようとする問題点〕

上記特開昭６１−１３５６１４号で提案されたカーペッ
トの裏打ち方法は、ホットメルト接着剤の膜が連続して
いる従来のものと異なり、接着層（不織布バインダー）
が空隙を有する不連続のものであることから、通気性及
び柔軟性を損なわない点で優れたものである。しかしな
がら、この、方法では■、裏打ちに用いる繊維マットに
繊維バインダーを混合する場合に均一性に問題があり、
繊維バインダーと他繊維の混合を十分に行うことにより
成型性や繊維の固定をできるだけムラなく得ている。０
０表装材と繊維マットの接着をより確実にする為、熱可
塑性繊維バインダーの透水性不織布を両者の間にはさん
で熱圧着させている。この様に他素材との接着の為には
ホットメルト接着剤（不織布バインダー、熱可塑性樹脂
フィルム、熱可塑性樹脂パウダー等）が必要となる。

なお、ニードリングのみでは、表装材の表面の荒れや接
着力不足がありホットメルト接着剤とニードリングの併
用でも表装材の表面の荒れかわる。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明は、上記で提案されたカーペットの裏打ち方法を
更に改良し、簡便、かつ、低廉で、装飾性に富む成形性
及び形状保持性に優れた裏打ちされたカーペットを製造
し得る繊維質積層体の製造方法を提供するものでるる。

すなわち、本発明は、融点が６０〜２００１の熱可塑性
樹脂繊維バインダー不織布（Ａ）を、該繊維バインダー
不織布の融点より４０℃以上高い融点を有する合成繊維
又は天然繊維よりなる繊維マットの）の表面に積層し、
この積層体の熱可塑性樹脂バインダー不織布（Ａ）側か
らニードリングを施して不織布（Ａ）のバインダー繊維
と繊維マツト［）の繊維を互いに絡み合せた積層体マッ
ト（Ｄ）を得たのち、不織布回倒に表層材（Ｄ）を置き
、ついで表装材■と繊維マツト　（Ｂ）の繊維が溶融し
なくて不織布（Ａ）のバインダー繊維が溶融する温度に
加熱して表層材◎と繊維マット■を一体に融着させた繊
維質積層体を製造する方法を提供するものである。

〔発明の詳細な説明〕

（１）　　繊維質積層体本発明の繊維質積層体の製造方法で得られる繊維質積層
体は、第１図に示すごとく、主として、繊維マツト（Ｂ
）の表面に繊維バインダー不織布（Ａ）を重ね合わせ、
ついでニードリングした二層構造からなる積層体マツト
（Ｑの表面に、表装材の上ｒ・周相カーペット（Ｄ）と
して、例えばニードルパンチカーペットを重ね、加熱圧
縮して前記繊維バインダー不織右回を溶融させて表装材
と繊維マットを溶着せしめ入構造を有する。

囚　繊維バインダー不織布本発明の繊維質積層体の製造方法において用いられる繊
維バインダー不織布（Ａ）は、熱可塑性樹脂繊維からな
る不織布で、ポリエチレン、ポリプロピレン、線状ポリ
エステル、ポリアミド、これらの複合繊維等の融点が６
０〜２００　Ｃ，好ましくは９０〜１７０℃で、目的に
応じて太くても細くてもよいが普通３デニ一ル以上で繊
維長は、絡みの面から８日以上が好ましくこの樹脂繊維
をスパンベンド法やニードルパンチ法等により絡み合せ
て得られる又、カード等により得られる繊維ウェブ状態
のものやバインダー固着されたものでも良い、通気性の
あるものでるる。一般に、目付量が１５〜ｇ　ｏ　ｏ　
ｔ／−のものが好ましい。

また、との繊維バインダー不織布（局は、ポリプロピレ
ン、低融点ポリエステル、低融点ポリアミドなどの樹脂
のペレットを押出機を用いて溶融し、細い孔を多数有す
るグイよりトコロテン状に押し出し、これを風に乗せて
個々の繊維が収束しないように引き出し、ダイの下方に
あるスクリーン上に沈積させ、これを巻き取り機で引き
取って製造したものであっても良い。

かかる繊維バインダー製不織布は、水が通過できる間隙
を多数有するもので、ダイアボンド工業■よ抄メルトロ
ンＷの商品名で、夫々ポリアミド系のものがＰＡＹ−２
００、ＰＡＳ−２００−ポリエステル系のものがＫＳ−
５００、エチレン・酢酸共重合体系のものがＹ−７のグ
レード名で、また、三片石油化学工業■からはポリプロ
ピレン系のものがシンテックスＰＫ−１０３、ＰＫ−１
０６、ＰＫ−４０４、ＰＫ−４０８などの商品名で、ポ
リエチレン系のものがアドメルの商品名で、さらに、具
現センイ■からは同様な不織布がＤＹＮＡＣの商品名で
Ｉ、ＭＳ−００００、ＬＮＳ−２０００、ＥＳ−００Ｓ
　Ｂ−１０００、Ｂ−２０００，３−３０００などのグ
レード名を付して市販されている。

この繊維バインダー不織布（Ａ）の融点は、繊維マット
（Ｂ）の繊維の主成分を占める繊維の融点より４０℃以
上低い融点を有するものが好ましい。それは不織右回を
溶融させる出産が通常、不織布Ｑのバインダー繊維の融
点より２０〜３０℃高い縮度で加熱なされるからである
。

また、この不織布（Ａ）は、繊維マットの１０〜２００
重量％の割合で用いられる。

又、この繊維バインダー不織布は単一の繊維穏でなくて
も良く、例えばポリプロピレンとポリアミドの混合繊維
でも良い。つまり繊維マット（Ｂ）の融点よ＃）４０℃
以上低いものであれば混合繊維であっても、これら繊維
体の積層構造物で６つてもよい。ざらに、若干（３０％
以下）の高融点繊維の混合はかまわない。回収繊維の場
合、よく混合される。

（Ｂ）　　繊維マット本発明の繊維質積層体の製造方法において用いられる繊
維マット（６）を構成するための繊維としては、合成繊
維又は天然繊維が用いられる。

合成繊維としてはポリエチレンテレフタレート、ポリア
ミド、ポリアクリロニトリルなど、上記繊維バインダー
不織布（Ａ）の融点よりも４０℃以上、好ましくは７０
℃以上の高い融点（具体的には２００〜２８０℃）を有
する熱可塑性樹脂が用いられる。

また、該天然繊維としては、木綿、麻、羊毛、雑フェル
ト、屑ポリ繊維などが用いられる。

この繊維マツト（Ｂ）は、融点が６０〜２００℃の繊維
バインダーを５〜５０重量％の割合で含んでいてもよい
。

本発明の繊維マツト（Ｂ）は、その表面に積層された上
記繊維バインダー不織布（Ａ）と共にニードリングによ
って両者の繊維が絡合されて一体化されるので、予めニ
ードリングや接着剤によって繊維マット自体に十分な保
形性を与えておく必要はなく、また、繊維として必ずし
も良質のものを用いなくても、屑繊維のウェブを用いて
十分その目的を達することができ、繊維バインダーＱの
融点よりも４０℃以上、好ましくは７０℃以上高い融点
を有する繊維、例えば羊毛、ナイロン、ポリアクリロニ
トリル、ポリアセテート、ポリエチレンテレフタレート
などの繊維を素材としてこれをカードを用いてウェブと
した繊維マットが用いられる。

■　聚装材表装材としては、ポリプロピレン製フラットヤーンで編
んだ一次基布土にポリアミド、ポリエチレンテレフタレ
ート製のパイルを起立させたタフテッドカーペット用原
反、または上記ニードルパンチカーペットを一次基布と
し、その上にパイルを起立させたタフテッドカーペット
原反、ニー）’ルパンテカーペット、織布、紙などが使
用される。

（２）磯維質積層体の製造本発明の方法により繊維質積層体を製造するには、前記
ニードリングを施して絡み合わせた積層体マット０に、
上層用カーペット０）を重ねて、加熱及び圧縮すること
が必要である。

ニードリングは、不織布（へ）の繊維バインダーが垂直
に繊維マツト（Ｂ）に挿入され、ニードルがこの繊維マ
ット（６）をつき抜けるように行なう。

これにより、繊維マットの）層の全体に暇って不織布（
Ａ）の繊維バインダーが５〜１００％存在する様になる
。ただし、ニードリングされる前の繊維マット（Ｂ）層
に繊維バインダーが５〜５０　ｖｔ％含まれるマツト（
１１を用いる場合は完全にニードルがマツト（Ｂ）を貫
通するまで挿入の必要はない。

父、不織布（Ａ）の繊維バインダーは、繊維マット（□
□□中に５〜８０％挿入されるとともに、必らず（Ｂ）
の表面に接して９５〜２０％も残９、繊維バインダーの
層（Ａ）と（６）の２層構造が明確となった構造でなり
、かつマツトノ）中に（８）のバインダー線維が存在す
る。

表層材は繊維バインダー囚の上に置かれ、最終的に熱接
着した形となるが表層材を軽いニードリングにより絡み
合わさせておき、熱成型時に繊維バインダー囚によし熱
接着させる方式もとれるが、この方法では表装材の表面
の荒れや工程がひとつ増えることによるロスがめる。

該加熱は繊維バインダー不織右回が溶融する温度以上の
温度で、しかも、上層用カーペットυ及び線維マットの
）が溶融しない温度に加熱することが特に重要である。

熱接着のみなら、ＩＡ９／ｍ程度の加圧ロールで十分で
あり、熱接着と同時に成型やマットの密度も調節する場
合、５＃／ｃＩｉ〜５０ｍ／−ｊのロール圧が必要であ
る。熱接着のみなら該加熱及び圧縮は通常ロールなどを
用いて連続的に行なえる。ニードリングは不織布（Ａ）
のバインダー繊維の５〜１００％が繊維マツト　ＣＢ）
の繊維に絡合うように行うのが好ましい。

本発明の繊維質積層体は、設置される床などの形状に合
わせて加熱成形することができる。この成形は上記の上
層用カーペットを接着すると同時にも、接着したあとで
も用途に応じて必要な形状に成形することもできる。

〔効果〕

本発明の繊維質積層体は、ニードリングによって不織布
繊維バインダー囚の繊維が繊維マット（Ｂ）内に入抄相
方の繊維が絡み合うので、加熱によって繊維マット（印
自体がヒートセットされ、基層としての強度、硬さ及び
形状保持性が与えられる。

この基層Ωの表面はニードリング後も繊維バインダー不
織布に）のバインダー繊維が主体であるので、上層カー
ペット■との接着には特に妾着布、パウダー、ホットメ
ルト等の接着剤を必要としない利点がある。

また、この繊維バインダー不織布の存在により加熱成形
による成形性が優れており、特に深絞り成形に適してお
り、成形後の形状保持性が良好である。

また、繊維マットと繊維バインダーとは両者を重ねてニ
ードリングにより絡合させているので、従来のように肉
繊維を均一に混合する必要がなく、工程が簡略化される
。

〔実施例〕

実施例１繊維バインダー不織布（Ａ）として、１６デニール、５
０ｍ長さのポリプロピレン（融点１６４℃）繊維−２ｓ
ｏｔ／ｒｒ？をカードにてウェブしたものを用いた。

これ（Ａ）を、豊和繊維■のフェノールフェルト（Ｂ）
１フエルトツブ　１０ｔ”（商品名、１０ｍ！１１厚、
ン７トタイプ、目付ｓ　ｓ　ｏ　ｔ／ｍ”）の表面に重
ね、その状態で１５−１８−３２−３ＲＢの針を用いて
１平方インチ当り１５０本の割合でニードリングし、肉
厚約１３−１見掛は密度０．０６２　ｔ／ｃｒｔｉの積
層体マツト（Ｃ）を得た。

着色された６デニール、繊維長８５〜１２’Ｏｗ＋のポ
リエチレンテレフタレート（Ｍ点２６４℃）繊維カード
をランダムに積重ねた繊維マットを３００　ｆ／−を素
材とするプレーンタイプのニードルパンチカーペット（
Ｄ）を上記の積層体マットロノ繊維バインダー上面に重
ね合わせ、この積層体をサクション−ドライヤーを通し
て１９０℃に加熱してポリプロピレンｉＲ繊維バインダ
ーを溶融させた後、ただちに冷却プレン金型を用いて１
０＃／−の圧力で加圧成形し、金型に忠実な、一体化し
た厚ｇ６ｍ及び３■の成型された敷設用カーペットを得
た。

この６−及び３ｍｓ＋厚のカーペットより１５０ｍ×５
０１１ＩＫの試料片を切取り、インストロン型試験機を
用いて表層材の接着力を測定したところＩ・クリ強度は
５．５＃１５ｃｆｎ巾でめった。

実施例２、比較例１実施例１において、繊維バインダー不織布（Ａ）を用い
ない（比較例１）場合と、該不織布として融点が１１９
℃のポリエチレン製不織布、三片石油化学工業■製（商
品名“アドメル″、目付量１００ｙ／ｒｒ？）（実施例
２）を用いる他は同様にして繊維質積層体を得た。

実施例３実施例１において、繊維マツト　（Ｂ）として、青白産
業■製ファインニードル　６５０Ｌ（商品名、繊維バイ
ンダーを２０％含むフェルト。６５０？／ｆｆ／）を用
いる他は同様にして繊維質積層体を得た。

実施例４実施例１において、繊維マットとして関西フェルト■の
ポリエステル系雑フェルトに−ドルフエルト８■厚、目
付ｊ１ａｓｏｆ／ｍ”）を用いる他は同様にして繊維質
積層体を得た。

比較例２実施例２においてニードリング操作を行わない他は同様
にして繊維質積層体を得た。

これらの繊維質積層体の物性を代表に示す。

（以下余白）

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の方法で得られた繊維質積層体の断面図
であって、繊維マツト（Ｂ）の表面に繊維バインダー不
織布（６）を重ね合わせた二層体にニードリングを施し
た積層体マット０に表装材としての上層用カーペット◎
を重ね、加熱圧縮して繊維バインダーの溶融で（Ｄ）と
（Ｄ）を溶着せしめた状態を示す。特許出願人　三菱油化パーデイツシエ株式会社代理人　
弁理士　　長　谷　正　久代理人　弁理士　　山　本　隆　也図面の浄；（高言に変更なし）手続補正書（方式）％式％１、事件の表示昭和６２年特許願第２６０５５７号２、発明の名称繊維質積層体の製造方法３、補正をする者事件との関係　　特許出願人住所　三重県四日市市用尻町１０００番地名称　三菱油
化バーデイツシエ株式会社４、代理人住所　東京都千代田区丸の内二丁目５番２号三菱油化株
式会社内昭和６２年１２月２４日（発送日　６３年１月２６日）
６、補正の対象

Claims

【特許請求の範囲】

（１）．融点が６０〜２００℃の熱可塑性樹脂繊維バイ
ンダー不織布（Ａ）を、該繊維バインダー不織布の融点
より４０℃以上高い融点を有する合成繊維又は天然繊維
よりなる繊維マツト（Ｂ）の表面に積層し、この積層体
の熱可塑性樹脂バインダー不織布（Ａ）側からニードリ
ングを施して不織布（Ａ）のバインダー繊維と繊維マツ
ト（Ｂ）の繊維を互いに絡み合せた積層体マツト（Ｃ）
を得たのち、不織布（Ａ）側に表面材（Ｄ）を置き、つ
いで表装材（Ｄ）と繊維マツト（Ｂ）の繊維が溶融しな
くて不織布（Ａ）のバインダー繊維が溶融する温度に加
熱して表層材（Ｄ）と繊維マツト（Ｂ）を一体に融着さ
せた繊維質積層体を製造する方法。
（２）．熱可塑性樹脂バインダー不織布（Ａ）の重量は
、繊維マツト（Ｂ）の重量の１０〜２００重量％である
ことを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の方法。
（３）．不織布の繊維バインダーは繊維マツト（Ｂ）の
重景の５〜１００％が繊維マツト（Ｂ）の繊維に絡み合
つていることを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の
方法。