JP7512337B2 - 端子台カバー、及び車両 - Google Patents

端子台カバー、及び車両 Download PDF

Info

Publication number
JP7512337B2
JP7512337B2 JP2022146518A JP2022146518A JP7512337B2 JP 7512337 B2 JP7512337 B2 JP 7512337B2 JP 2022146518 A JP2022146518 A JP 2022146518A JP 2022146518 A JP2022146518 A JP 2022146518A JP 7512337 B2 JP7512337 B2 JP 7512337B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
terminal block
terminal
block cover
housing
fastening
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2022146518A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2024041605A (ja
Inventor
健太 首藤
正憲 前田
直忠 松平
吏 木村
悦子 ▲徳▼永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2022146518A priority Critical patent/JP7512337B2/ja
Publication of JP2024041605A publication Critical patent/JP2024041605A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7512337B2 publication Critical patent/JP7512337B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Casings For Electric Apparatus (AREA)
  • Connections Arranged To Contact A Plurality Of Conductors (AREA)

Description

本発明は、端子台カバー、及び車両に関する。
鞍乗り型車両等の車両には、各種の電装部品が搭載されており、各電装部品は、配線部品を利用して電気的に接続される。
この種の配線部品には、基板等に接続される端子金具や端子台がある。端子金具には、車両のボディにボルト締結される端子本体と、端子本体からから延在する複数の端子接続部とを備え、端子接続部の両側に、上面側へ突出する係合壁を備えた構成が知られている(特許文献1参照)。端子台には、多数のリード線挿通孔を穿設した整線板と、この整線板を嵌入支持する長溝を備えて取付板上に固設されるものがある(特許文献2参照)。
特開2017-199650号公報 実開昭63-004069号公報
特許文献1、2に記載の構成は、端子金具や端子台を締結する際に、基板等に垂直方向に応力が作用する。基板、及び、基板上の部品を保護する観点からは、基板の垂直方向に応力が作用しないことが望まれる。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、端子台の周囲に設けられる端子台カバーの締結時に、基板に過大な力が作用する事態を回避することを目的とする。
基板に固定された端子に接続される端子台の周囲に設けられる端子台カバーにおいて、前記端子台は、前記端子に締結される端子締結部と、配線が接続される配線接続部とを有し、前記端子台カバーは、固定対象に締結される端子台カバー締結部を備え、前記端子台カバー締結部の締結方向は、前記端子締結部の締結方向と異なることを特徴とする。
端子台の周囲に設けられる端子台カバーの締結時に、基板に過大な力が作用する事態を回避できる。
電装ユニットを搭載した車両の後部を示す図である。 電装ユニット10を含む回路図である。 電装ユニットを配線及び接続対象と共に示す図である。 電装ユニットの斜視図である。 端子台の断面を周辺構成と共に示した図である。 第1基板を示す図である。 端子台カバーの斜視図である。 端子台カバーを図7と異なる方向から示す斜視図である。 配線接続部に配線を接続した状態を示す図である。
以下、本発明の実施の形態に係る端子台カバーを備えた電装ユニット10について、図面を参照しながら説明する。
図1は、電装ユニット10を搭載した車両100の後部を示す図である。図2は、電装ユニット10を含む回路図である。図3は、電装ユニット10を配線5及び接続対象6と共に示す図である。図4は、電装ユニット10の斜視図である。図中の符号FRは車体前方を示し、符号UPは車体上方を示し、符号LHは車体左方を示す。図3中の符号LCは、車両100の車幅中心線である。
図4には三次元空間で互いに直交するX軸、Y軸及びZ軸を示している。Z軸方向は、電装ユニット10の厚さ方向(高さ方向ということもできる)を示し、X軸方向は、電装ユニット10の長手方向を示し、Y軸は、電装ユニット10の短手方向を示す。電装ユニット10を搭載した状態では、X軸方向は車両100の前後方向に相当し、Y軸方向は車幅方向に相当する。
車両100は、電動の自動二輪車であり、図1には、車体フレーム101と、乗員用シート102と、車輪(図1には駆動輪となる後輪103のみを示す)と、左右の乗員用ステップ104と、乗員用シート102の前部下方に配置されるバッテリー105と、後輪103の上方を覆うリアフェンダ106と、リアクッション107とを示している。車体フレーム101は、乗員用シート102の下方かつ後輪103の上方まで延出するリアフレーム101Aを有し、リアフレーム101Aに電装ユニット10が支持される。
電装ユニット10は、乗員用シート102の下方、かつ、リアフェンダ106の上方に配置され、上方からの雨水の付着が抑制されると共に、後輪103側から飛散する雨水等の付着が抑制される。
本構成では、電装ユニット10は、車体側面視で斜めに配置されており、仮に雨水等が電装ユニット10に付着しても速やかに電装ユニット10外に流れ落とすことができる。図1には、電装ユニット10を前下がりの姿勢(後述する筐体21を前下がりの姿勢)で配置した場合を示しているが、この姿勢に限定しなくてもよく、水平面に対して斜めに配置すればよい。
電装ユニット10は、電力変換装置として機能する部品であり、図2及び図3に示すように、バッテリー105及び回転電機110からなる接続対象6に電気的に接続される。
バッテリー105は、車両のエネルギー源であり、例えばリチウムイオン電池である。回転電機110は、車両の走行駆動用モーターであり、より具体的には、3相のステータ巻線SU,SV,SWを有する三相交流のブラシレスDCモーターである。回転電機110は、バッテリー105から電装ユニット10を介して供給される電力により走行駆動力を発生させる。なお、回転電機110を発電機として作動させることによって回生ブレーキを実現し、発電電力を各部の動作電力やバッテリー105の充電電力として利用してもよい。
図3及び図4に示すように、電装ユニット10は、複数のスイッチング素子11等の電子部品を備え、これら電子部品によって図2に示す電力変換回路が形成される。各スイッチング素子11は、例えば、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)又はMOSFET(Metal Oxide Semi-conductor Field Effect Transistor)等のトランジスタである。
図2及び図4に示すように、複数のスイッチング素子11は、Hi側のU相トランジスタUH、Lo側のU相トランジスタUL、Hi側のV相トランジスタVH、Lo側のV相トランジスタVL、Hi側のW相トランジスタWH、及びLo側のW相トランジスタWLとして機能する。
電装ユニット10が備える電子部品は、コンデンサ(キャパシタ)13と、ダイオード14を含んでいる。
コンデンサ13は、各スイッチング素子11のオン及びオフの切換動作に伴って発生する電圧変動を平滑化するキャパシタとして機能し、例えば、複数の平滑用コンデンサからなる。ダイオード14は、各トランジスタUH,UL,VH,VL,WH,WLのコレクタ-エミッタ間でエミッタからコレクタに向けて順方向に接続される還流ダイオードとして機能する。
Hi側のトランジスタUH、VH,WHのコレクタは、正極端子Paに接続される。Lo側の各トランジスタUL,VL,WLのエミッタは、負極端子Naに接続される。3相の各相において、Hi側の各トランジスタUH,VH,WHのエミッタとLo側の各トランジスタUL,VL,WLのコレクタとは、3相の各相端子Ua,Va,Waに接続される。3相の各相端子Ua,Va,Waは、回転電機110の3相の各ステータ巻線SU,SV,SWに接続される。コンデンサ13は、正極端子Paと負極端子Naとの間に接続される。
電装ユニット10は、各トランジスタUH,VH,WH,UL,VL,WLのゲートに入力されるスイッチング指令であるゲート信号に基づき、各相のトランジスタ対のオン(導通)/オフ(遮断)を切り替えることによって、回転電機110の動作を制御する。
例えば回転電機110の力行時には、電装ユニット10は、正極端子Pa及び負極端子Naから入力される直流電力を3相交流電力に変換して回転電機110に供給する。この場合、電装ユニット10は、回転電機110の3相のステータ巻線SU,SV,SWへの通電を順次転流させることによって回転駆動力を発生させる。
回転電機110の回生時には、電装ユニット10は、回転電機110の回転に同期がとられた各相のトランジスタ対のオン(導通)及びオフ(遮断)の駆動によって、3相の各相端子Ua,Va,Waから入力される3相交流電力を直流電力に変換する。電装ユニット10は、3相交流電力から変換された直流電力によってバッテリー105を充電することができる。
図5は、端子台51Aの断面(Y-Z平面の断面)を周辺構成と共に示した図である。
図4及び図5に示すように、電装ユニット10は、筐体21と、筐体21に配置される第1基板31及び第2基板41とを備えている。
筐体21は、上方(Z方向一側)が開口する直方体形状の箱型に形成され、長方形の板形状を有する底面部22と、底面部22の4辺から上方に立ち上がる側壁23とを備える。底面部22と側壁23は、それぞれ厚みを有する。底面部22の下面(Z方向他側)には、放熱用のフィン24が設けられる。筐体21の内部には、絶縁用のモールド樹脂が流しこまれ、モールド樹脂の表面であるモールド面22Tは底面部22に対向する。
底面部22の上面には、第1基板31が配置され、第1基板31の上方に第2基板41が配置される。第1基板31及び第2基板41は、平面視で長方形形状の基板に形成され、筐体21内に上下に間隔を空けて配置される。この場合、第1基板31及び第2基板41の四辺のそれぞれは各側壁23と平行に配置される。底面部22、及びモールド面22Tは、第1基板31と平行に延びている。
本説明において、各側壁23を区別して表記する場合、各基板31,41の対向する長辺に沿って配置される一対の側壁23を、「第1側壁23A及び第2側壁23B」と表記し、各基板31,41の対向する短辺に沿って配置される一対の側壁23を、「第3側壁23C及び第4側壁23D」と表記する。
図6は第1基板31を示す図である。
第1基板31は、第2基板41に向けて垂直に立設する円柱形状の複数(本構成では5本)の端子33を備える。図示はしないが、各端子33の下部は、第1基板31にはんだ付け等の方法でそれぞれ固定される。これら端子33は、3相の各相端子Ua,Va,Wa、正極端子Pa、及び負極端子Naのそれぞれに相当する。
本実施形態では、各相端子Ua,Va及びWaとなる複数の端子33(以下、符号33Aを付して示す)については、図4に示すように、筐体21が有する側壁23A~23Dのうち、第1基板31の対向する長辺の一方側に位置する側壁23Aに寄せた位置に設けられる。また、これら端子33Aは、側壁23Aに沿って間隔を空けて配置される。
図4及び図5に示すように、各端子33Aの先端(上部)は、第2基板41の上方に位置する複数の端子台51(符号51Aを適宜に付して示す)にそれぞれ接続される。各端子台51は、端子33Aに締結される端子締結部52(本構成では貫通孔を有する部分)と、配線5が接続される配線接続部53(本構成では円柱形状の突起を有する部分)とを備えている。
各端子台51Aと各端子33Aとの接続は、図5に示すように、各端子台51Aの上方から-Z方向に締結部材55を挿入し、締結部材55を各端子33Aに締結することによって行われる。締結部材55には、工具を利用して締結される締結部材であり、公知の締結ボルト等を広く適用可能である。
なお、各端子33Aに関連する端子締結部52及び配線接続部53は、端子33Aの近傍に位置するので、端子締結部52及び配線接続部53についても、筐体21が有する側壁23のうち、第1基板31の対向する辺の一方側に位置する第1側壁23Aに寄せた位置に設けられる。
図4に示すように、極端子Pa及びNaとなる複数の端子33(以下、符号33Bを付して示す)は、筐体21が有する側壁23A~23Dのうち、第1基板31の対向する短辺の一方側に位置する側壁23Cに寄せた位置に設けられる。これら端子33Bは、側壁23Cに沿って間隔を空けて配置される。
これら端子33Bの先端は、第2基板41の上方に位置する複数の端子台51(符号51Bを適宜に付して示す)にそれぞれ接続される。この端子台51Bについても、端子台51と同様に、端子33Bに締結される端子締結部52と、配線5が接続される配線接続部53とを備えており、上方から-Z方向に不図示の締結部材55を端子締結部52に締結することによって、端子台51Bと各端子33Bとが接続される。
各端子台51A,51Bの周囲には、端子台カバー61がそれぞれ設けられる。端子台51Aのそれぞれに設けられる端子台カバー61は符号61Aを付して表記する。また、端子台51Bに設けられる端子台カバー61は符号61Bを付して表記する。
端子台カバー61Aと端子台カバー61Bとは同形状に形成されるため、以下、端子台カバー61Aについて説明し、端子台カバー61Bについての重複説明は省略する。
図7及び図8は、端子台カバー61Aを異なる方向から見た図である。
端子台カバー61Aは、端子台51Aに固定される基部62と、基部62から延びる壁部63とを一体に備える。基部62は、配線接続部53の周囲に設けられるガイド部62Bを備える。
ガイド部62Bは、配線接続部53の周囲に拡がる配線載置台62B1と、配線接続部53の周方向に間隔を空けて、配線載置台62B1から上方に突出するガイド壁62B2とを備える。
ここで、図9には、配線接続部53に配線5を接続した状態を示している。
図9に示すように、配線載置台62B1には、配線接続部53に接続された配線5を複数の方向d1,d2,d3、d4に引き出す際に、配線5を載置することが可能である。また、ガイド壁62B2は、配線5を複数の方向d1,d2,d3、d4のそれぞれガイドするガイド形状に形成されている。
つまり、ガイド部62Bは、配線接続部53に配線5に接続された配線5を複数の方向d1~d4に引き出し可能にガイドする。したがって、配線5を接続する際に、周囲の状況等に合わせて配線5の配策方向を選択することができる。
次に端子台カバー61Aの壁部63について説明する。
図7に示すように、壁部63は、基部62から直交する方向(-Z方向)に延出)する。この壁部63には、締結部材57を通す孔部63Hが形成されている。この孔部63Hに、締結部材57を通し、この締結部材57を、筐体21の第1側壁23Aに締結することによって、端子台カバー61Aが筐体21に固定される。図7及び図8に示すように、各壁部63には、X方向に間隔を空けて2つの孔部63Hが設けられ、2つの締結部材57によって各端子台カバー61Aが筐体21に固定される。図7及び図8では、説明の便宜上、2つの締結部材57の一方を省略している。
つまり、孔部63Hは、端子台カバー61Aを、固定対象である筐体21に締結するための端子台カバー締結部として機能する。この孔部63Hは、間隔を空けて2箇所設けられるので、締結部材57を中心とした端子台カバー61Aの回転が規制され、端子台カバー61Aを筐体21に正確に位置決めできる。なお、締結部材57には、公知の締結ボルト等を広く適用可能である。
本構成では、図5に示すように、孔部63Hの締結方向Y(締結部材57の軸線方向に相当)が、端子締結部52の締結方向-Z(締結部材55の軸線方向に相当)と異なっている。したがって、端子台カバー61Aの筐体21への締結時に、端子締結部52の締結方向に強い力が作用する事態を回避でき、端子台カバー61Aから第1基板31に過大な力が作用する事態を回避できる。
しかも、端子締結部52の締結方向-Zは、孔部63Hの締結方向Yに直交するので、直交しない場合と比べ、端子締結部52の締結方向に強い力が作用する事態をより回避でき、第1基板31に過大な力が作用する事態をより回避できる。
他の端子台カバー61Bについても、基部62から直交する方向(-Z方向)に延出する壁部63、及び、壁部63に設けられた孔部63Hを有し、締結部材57によって、壁部63が第3側壁23Cに締結される。これによって、端子台カバー61Bの筐体21への締結時に、端子台51Bの端子締結部52の締結方向に強い力が作用する事態や、端子33と第1基板31との間の接続を破断する力が作用する事態を回避でき、端子台カバー61Bから第1基板31に過大な力が作用する事態を回避できる。
また、図3に示すように、端子台51Aは、筐体21の上面視で、筐体21が有する側壁23(第1側壁23A)に重なるように設けられる。また、端子台カバー61Aの一部も、筐体21の上面視で、筐体21が有する側壁23(第1側壁23A)に重なるように設けられる。これにより、端子台51A及び端子台カバー61Aを側壁23に近い位置に配置できる。
ここで、第1側壁23Aは、第1基板31の対向する辺の一方側に位置する側壁に相当する。複数の端子台カバー61A及び端子台51Aを、第1基板31の対向する辺の一方側に位置する第1側壁23Aに設けているので、筐体21の側面を利用して端子台カバー61を端子締結部52とは異なる方向で筐体21に締結できる。
また、図4に示すように、他の端子台カバー61B及び端子台51Bについては、第1基板31の対向する辺の一方側に位置する第3側壁23Cにのみ設けられる。したがって、各端子台51Bに接続される各配線5を、共通の第3側壁23C側から配策することができ、各配線5のレイアウトの自由度が向上する。なお、他の端子台カバー61B及び端子台51Bは、筐体21の上面視で、第3側壁23Cに重なるように設けられている。
以上説明した電装ユニット10の車両100への配置例について説明する。
図3に示すように、電装ユニット10は、長手方向を車両100の前後方向に揃えて配置され、後輪103の上方に配置される。また、電装ユニット10を車幅中心線LCに対して左右一方側にオフセットして配置することによって、電装ユニット10の車両右側に位置する第1側壁23Aを、車両左側に位置する第2側壁23Bよりも、後輪103から車幅方向に離間させている。
これにより、電装ユニット10の筐体21の後輪103側の面(裏面に相当)を、後輪103周囲の空気を利用して冷却しながら、後輪103から飛散する水や砂等が、端子台51Aや端子台カバー61Aに付着する事態を抑制できる。
しかも、筐体21の後輪103側の面には、放熱用のフィン24が設けられるので、電装ユニット10を効率良く冷却できる。
また、図3に示すように、端子台51A,51Bの配線接続部53のそれぞれから延びる配線5は、第1側壁23Aに対し、第1基板31の対向する辺の他方側に位置する他の側壁である第2側壁23B側に引き回され、束状に集約されている。したがって、図3に示すように、各配線接続部53からの配線5を急激に屈曲させることなく束状に集約させ易くなる。
また、車両100において、バッテリー105及び回転電機110からなる接続対象6は、車幅中心線LCに対して車体右側にオフセットした位置に配置されている。本構成では、電装ユニット10の各配線5が束状に集約される位置が、車幅中心線LCを基準にして、接続対象6に対して車幅方向反対側である。したがって、図3に示すように、電装ユニット10からの各配線5を急激に屈曲させることなく、接続対象6に接続させ易くなる。
以上説明したように、本実施の形態では、端子台51は、端子33に締結される端子締結部52と、配線5が接続される配線接続部53とを有している。また、端子台カバー61(61A,61Bに相当)は、固定対象である筐体21に締結される端子台カバー締結部として機能する孔部63Hを備えている。そして、図5に示したように、孔部63Hの締結方向は、端子締結部52の締結方向と異なっている。この構成によれば、端子台カバー61の筐体21への締結時に、端子締結部52の締結方向(第1基板31の垂直方向に相当)に力が作用する事態や、端子33と第1基板31との間の接続を破断する力が作用する事態を回避でき、第1基板31に過大な力が作用する事態を回避できる。
端子台カバー61は、配線接続部53に接続された配線5を複数の方向に配策可能にガイドするガイド部62Bを有している。この構成によれば、ガイド部62Bによって、端子台カバー61上で配線5を複数の方向に案内することができ、配策作業が容易になる。
また、筐体21は、長方形の板形状を有する底面部22と、底面部22の4辺から上方に立ち上がる側壁23とを備え、第1基板31は、底面部22に対し平行に配置される。そして、端子台51は、底面部22に対し平行に設けられる。端子台51を底面部22に対し平行に設けることで、端子台51を筐体21の広いスペース(底面部22もしくはモールド面22T上)に設けることができるので、端子台51に接続される配線5の取り回しの自由度が向上する。なお、端子台51の位置は適宜に変更してもよく、例えば、底面部22に対し平行な位置の範囲で、端子台51の位置を適宜に変更してもよい。
また、筐体21の上面視で、端子台51は、筐体21が有する側壁23に重なるように設けられる。これにより、端子台カバー61を側壁23に近い場所に配置でき、筐体21の側面を利用して端子台カバー61を端子締結部52とは異なる方向で筐体21に締結できる。
また、複数の端子台カバー61は、側壁23にのみ締結される孔部63Hを備え、孔部63Hの締結方向は、端子締結部52の締結方向と異なっている。この構成の下、図3に示したように、配線接続部53のそれぞれから延びる配線5は、当該車両100の車幅中心線LCを基準にして、接続対象6に対して車幅方向反対側で束状に集約されている。
この構成によれば、端子台カバー61の筐体21への締結時に、端子台カバー61から第1基板31に過大な力が作用する事態を回避できる効果に加え、配線5を急激に屈曲させることなく束状に集約させ、かつ、束状の配線5を急激に屈曲させることなく接続対象6に接続させ易くなる。
また、端子台51は、筐体21を挟んで、当該車両100の車輪である後輪103とは反対側に設けられる。この構成によれば、筐体21を、後輪103周囲の空気を利用して冷却しながら、後輪103から飛散する水や砂等が、端子台51Aや端子台カバー61Aに付着する事態を抑制できる。
また、図1に示したように、筐体21は水平面に対して斜めに配置されているので、筐体21上に水分が付着しても速やかに筐体21外に排出できる。
上述の実施形態は本発明の一態様を示すものであり、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、電装ユニット10は、第1基板31及び第2基板41を備える場合を例示したが、第1基板31だけを備える構成でもよい。また、電装ユニット10の各部の形状は適宜に変更してもよく、例えば、端子台カバー61Aと端子台カバー61Bとは同形状でなくてもよい。
また、本発明を図1に示す車両100に搭載する電装ユニット10に適用する場合を説明したが、他の車両に搭載する電装ユニットに本発明を適用してもよい。他の車両は、電動の自動二輪車等に限定されず、例えば、電動以外の自動二輪車、三輪車や四輪車を含む鞍乗り型車両でもよい。また、本発明を、車両に搭載する電装ユニットに採用される端子台カバー61を含む周辺構造に適用する場合を説明したが、車両に搭載されない電装ユニットに採用される端子台カバー61を含む周辺構造に本発明を適用してもよい。
[上記実施の形態によりサポートされる構成]
上記実施の形態は、以下の構成をサポートする。
(構成1)基板に固定された端子に接続される端子台の周囲に設けられる端子台カバーにおいて、前記端子台は、前記端子に締結される端子締結部と、配線が接続される配線接続部とを有し、前記端子台カバーは、固定対象に締結される端子台カバー締結部を備え、前記端子台カバー締結部の締結方向は、前記端子締結部の締結方向と異なることを特徴とする端子台カバー。
この構成によれば、端子台の周囲に設けられる端子台カバーの締結時に、基板に過大な力が作用する事態を回避できる。
(構成2)前記端子台カバーは、前記配線接続部に接続された前記配線を複数の方向に配策可能にガイドするガイド部を有することを特徴とする構成1に記載の端子台カバー。
この構成によれば、ガイド部によって、端子台カバー上で配線を複数の方向に案内することができ、配策作業が容易になる。
(構成3)前記固定対象は、前記基板が内部に配置される筐体であり、前記筐体(21)は、長方形の板形状を有する底面部(22)と、前記底面部(22)の4辺から上方に立ち上がる側壁(23)とを備え、前記基板(31)は、前記底面部(22)に対し平行に配置され、前記端子台(51)は、前記底面部(22)に対し平行に設けられることを特徴とする構成1又は2に記載の端子台カバー。
この構成によれば、端子台に接続される配線の取り回しの自由度が向上する。
(構成4)前記筐体の上面視で、前記端子台は、前記筐体が有する側壁に重なるように設けられることを特徴とする構成3に記載の端子台カバー。
この構成によれば、端子台カバーを側壁に近い場所に配置でき、筐体の側面を利用して端子台カバーを端子締結部とは異なる方向で筐体に締結できる。
(構成5)接続対象に複数の配線を介して接続される電装ユニットが搭載される車両において、前記電装ユニットは、基板と、前記基板に設けられた端子に締結される複数の端子台と、前記端子台の周囲に設けられる端子台カバーと、前記基板が内部に配置される筐体とを備え、前記複数の端子台は、前記端子に締結される端子締結部と、前記配線の一端が接続される配線接続部とをそれぞれ有し、前記端子台カバーは、前記筐体(21)が有する側壁にのみ締結される端子台カバー締結部を備え、前記端子台カバー締結部の締結方向は、前記端子締結部の締結方向と異なり、前記配線接続部のそれぞれから延びる前記配線は、前記車両の車幅中心線を基準にして、前記接続対象に対して車幅方向反対側で束状に集約されていることを特徴とする車両。
この構成によれば、端子台カバーの締結時に、基板に過大な力が作用する事態を回避できる効果に加え、配線を急激に屈曲させることなく束状に集約させ、かつ、束状の配線を急激に屈曲させることなく接続対象に接続させ易くなる。
(構成6)前記端子台は、前記筐体を挟んで、前記車両の車輪とは反対側に設けられることを特徴とする構成5に記載の車両。
この構成によれば、筐体の車輪側の面を、車輪周囲の空気を利用して冷却しながら、車輪から飛散する水や砂等が、端子台や端子台カバーに付着する事態を抑制できる。
(構成7)前記筐体は、水平面に対して斜めに配置されている構成5又は6に記載の車両。
この構成によれば、筐体上に水分が付着しても速やかに筐体外に排出できる。
5 配線
6 接続対象
10 電装ユニット
11 スイッチング素子
13 コンデンサ
14 ダイオード
21 筐体(筐体)
23 側壁
23A 第1側壁(所定の側壁)
23B 第2側壁
23C 第3側壁(所定の側壁)
23D 第4側壁
31 第1基板
33 端子
41 第2基板
51,51A,51B 端子台
52 端子締結部
55,57 締結部材
61,61A,61B 端子台カバー
62B ガイド部
63H 孔部(端子台カバー締結部)
100 車両
103 後輪(車輪)
105 バッテリー
110 回転電機

Claims (7)

  1. 基板(31)に固定された端子(33)に接続される端子台(51)の周囲に設けられる端子台カバーにおいて、
    前記端子台(51)は、前記端子(33)に締結される端子締結部(52)と、
    配線(5)が接続される配線接続部(53)とを有し、
    前記端子台カバーは、
    固定対象(21)に締結される端子台カバー締結部(63H)を備え、
    前記端子台カバー締結部(63H)の締結方向は、前記端子締結部(52)の締結方向と異なることを特徴とする端子台カバー。
  2. 前記端子台カバーは、前記配線接続部(53)に接続された前記配線(5)を複数の方向に配策可能にガイドするガイド部(62)を有することを特徴とする請求項1に記載の端子台カバー。
  3. 前記固定対象(21)は、前記基板(31)が内部に配置される筐体であり、
    前記筐体(21)は、長方形の板形状を有する底面部(22)と、前記底面部(22)の4辺から上方に立ち上がる側壁(23)とを備え、
    前記基板(31)は、前記底面部(22)に対し平行に配置され、
    前記端子台(51)は、前記底面部(22)に対し平行に設けられることを特徴とする請求項1又は2に記載の端子台カバー。
  4. 前記筐体(21)の上面視で、前記端子台(51)は、前記筐体(21)が有する側壁(23)に重なるように設けられることを特徴とする請求項3に記載の端子台カバー。
  5. 接続対象(6)に複数の配線(5)を介して接続される電装ユニット(10)が搭載される車両において、
    前記電装ユニット(10)は、基板(31)と、前記基板(31)に設けられた端子(33)に締結される複数の端子台(51)と、前記端子台(51)の周囲に設けられる端子台カバー(61)と、前記基板(31)が内部に配置される筐体(21)とを備え、
    前記複数の端子台(51)は、前記端子(33)に締結される端子締結部(52)と、
    前記配線(5)の一端が接続される配線接続部(53)とをそれぞれ有し、
    前記端子台カバー(61)は、前記筐体(21)が有する側壁(23)にのみ締結される端子台カバー締結部(63H)を備え、
    前記端子台カバー締結部(63H)の締結方向は、前記端子締結部(52)の締結方向と異なり、
    前記配線接続部(53)のそれぞれから延びる前記配線(5)は、前記車両の車幅中心線(LC)を基準にして、前記接続対象(6)に対して車幅方向反対側で束状に集約されていることを特徴とする車両。
  6. 前記端子台(51)は、前記筐体(21)を挟んで、前記車両(100)の車輪(103)とは反対側に設けられることを特徴とする請求項5に記載の車両。
  7. 前記筐体(21)は、水平面に対して斜めに配置されていることを特徴とする請求項5又は6に記載の車両。
JP2022146518A 2022-09-14 2022-09-14 端子台カバー、及び車両 Active JP7512337B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022146518A JP7512337B2 (ja) 2022-09-14 2022-09-14 端子台カバー、及び車両

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022146518A JP7512337B2 (ja) 2022-09-14 2022-09-14 端子台カバー、及び車両

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2024041605A JP2024041605A (ja) 2024-03-27
JP7512337B2 true JP7512337B2 (ja) 2024-07-08

Family

ID=90417026

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022146518A Active JP7512337B2 (ja) 2022-09-14 2022-09-14 端子台カバー、及び車両

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7512337B2 (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005332712A (ja) 2004-05-20 2005-12-02 Soshin Electric Co Ltd 端子台、ノイズフィルタ装置及びインバータ装置
JP2008147082A (ja) 2006-12-12 2008-06-26 Osada:Kk 貫通端子台
JP2011096636A (ja) 2009-09-30 2011-05-12 Sanyo Electric Co Ltd 回路モジュールおよびそれを備えた電動車両
JP2015177700A (ja) 2014-03-17 2015-10-05 日産自動車株式会社 強電端子台構造
US20200052547A1 (en) 2018-08-10 2020-02-13 Hanon Systems Motor

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005332712A (ja) 2004-05-20 2005-12-02 Soshin Electric Co Ltd 端子台、ノイズフィルタ装置及びインバータ装置
JP2008147082A (ja) 2006-12-12 2008-06-26 Osada:Kk 貫通端子台
JP2011096636A (ja) 2009-09-30 2011-05-12 Sanyo Electric Co Ltd 回路モジュールおよびそれを備えた電動車両
JP2015177700A (ja) 2014-03-17 2015-10-05 日産自動車株式会社 強電端子台構造
US20200052547A1 (en) 2018-08-10 2020-02-13 Hanon Systems Motor

Also Published As

Publication number Publication date
JP2024041605A (ja) 2024-03-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4452952B2 (ja) 電力変換装置
JP5248542B2 (ja) 電力変換装置
JP5250297B2 (ja) 電力変換装置
JP5846123B2 (ja) パワーモジュール
US20110249421A1 (en) Power Conversion Device
JP5382874B2 (ja) パワーコントロールユニット
CN102142783A (zh) 电力转换装置
JP5707279B2 (ja) 電力変換装置
JP6639320B2 (ja) 半導体装置
CN111697846B (zh) 一种电机控制器及车辆
JP2017085883A (ja) 半導体モジュール及びこれを備えた電力変換装置
JP5633475B2 (ja) 電力変換装置
WO2021192613A1 (ja) コンデンサモジュールおよび電力変換装置
JP7512337B2 (ja) 端子台カバー、及び車両
US20210194395A1 (en) Electric-power conversion apparatus
JP6711141B2 (ja) バスバー構造体
US10749400B2 (en) Bus bar unit
JP7294247B2 (ja) 電気ユニット
JP2022106585A (ja) パワーモジュール
JP2013074671A (ja) 半導体制御装置
JP5816504B2 (ja) 半導体装置
JP7409271B2 (ja) 電力変換装置
JP7390277B2 (ja) 回転電機ユニット
JP7375652B2 (ja) 車両用駆動装置及びバスバーモジュール
CN110323951B (zh) 电力转换装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230526

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20240528

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20240626