JP7509588B2 - ブレード、作業機、及びブレードの製造方法 - Google Patents

ブレード、作業機、及びブレードの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、ブレード、作業機、及びブレードの製造方法に関するものである。
下記特許文献1には、電動セーバソー(作業機)に取付けられる鋸刃(ブレード)が記載されている。この鋸刃は、長尺板状の鋸刃本体と、鋸刃本体の一端部において長手方向一方側へ突出した取付部と、を含んで構成されている。また、鋸刃本体の幅方向一端部は、ローラによって板厚方向に圧縮変形されて、長手方向に伸ばされており、鋸刃本体の幅方向他端部は、刃部として構成されている。これにより、鋸刃本体の長手幅方向中間部が幅方向一方側へ凸となるように、鋸刃本体が湾曲されている。このため、被切断物に対する切断時間を短縮することができると共に、鋸刃の切断性能を向上することができる。
特開2001-179536号公報
ここで、鋸刃本体の幅寸法を大きくすることで、鋸刃の放熱効果が高くなり、鋸刃の耐久性を向上することができる。しかしながら、鋸刃本体の幅寸法を大きく設定すると、鋸刃本体の幅方向一端部が、電動セーバソーに干渉する可能性がある。このため、電動セーバソーとの干渉を回避するために、鋸刃本体の幅方向一端部を切り欠いた形状にすると、鋸刃本体の幅方向一端部を長手方向全体に亘って圧縮変形させることができなくなる。この場合には、鋸刃本体を幅方向一方側へ十分に湾曲させることができなくなり、鋸刃の切断性能が低下する可能性がある。
本発明は、上記事実を考慮して、切断性能を確保しつつ、耐久性を向上することができるブレード、作業機、及びブレードの製造方法を提供することを目的とする。
本発明の1又はそれ以上の実施形態は、長尺板状に形成され、長手方向一方側部分を構成する一般部と長手方向他方側部分を構成し且つ前記一般部よりも幅寸法の小さい幅狭部とを有するブレード本体と、前記幅狭部から前記ブレード本体の長手方向他方側へ突出された取付片と、を備えたブレードの製造方法であって、前記ブレード本体の幅方向一端部が背部として且つ前記ブレード本体の幅方向他端部が刃部として構成されており、金属板材を打ち抜いて、前記刃部を除く前記ブレード本体及び前記取付片を形成する第1工程と、前記ブレード本体の幅方向他端部において、前記刃部を形成する第2工程と、前記ブレード本体の前記一般部及び前記幅狭部を厚み方向に圧縮して薄肉部を形成すると共に、前記ブレード本体の長手方向中間部が幅方向一方側へ凸になるように前記ブレード本体を湾曲させる第3工程と、を備えたブレードの製造方法である。
本発明の1又はそれ以上の実施形態は、前記第1工程において、前記幅狭部を形成するための背側傾斜部を、前記背部に形成し、前記背側傾斜部が前記ブレード本体の長手方向他方側へ向かうに従い幅方向中央側へ傾斜しているブレードの製造方法である。
本発明の1又はそれ以上の実施形態は、前記背側傾斜部は、直線状に形成されており、前記背部における前記背側傾斜部よりも長手方向一方側の領域に対する前記背側傾斜部のなす角が、1度以上12度以下に設定されているブレードの製造方法である。
本発明の1又はそれ以上の実施形態は、前記ブレード本体の幅寸法が23.0mm以上30.0mm以下に設定されているブレードの製造方法である。
本発明の1又はそれ以上の実施形態は、前記取付片は、前記ブレード本体の幅方向中央に対して前記刃部側にオフセットした位置に配置されているブレードの製造方法である。
本発明の1又はそれ以上の実施形態は、長尺板状に形成され、長手方向一方側部分を構成する一般部と長手方向他方側部分を構成し且つ前記一般部よりも幅寸法の小さい幅狭部とを有するブレード本体と、前記幅狭部から前記ブレード本体の長手方向他方側へ突出された取付片と、を備え、前記ブレード本体の幅方向一端部が背部として且つ前記ブレード本体の幅方向他端部が刃部として構成されており、前記背部には、前記幅狭部を形成するための背側傾斜部が形成されており、前記背側傾斜部は、前記ブレード本体の長手方向他方側の前記幅狭部の幅方向寸法が小さくなるように、長手方向一方側へ向かうに従い幅方向一端側へ傾斜し、前記背部における前記背側傾斜部よりも長手方向一方側の領域に対して前記背側傾斜部が1度以上12度以下の角をなして接続し、前記ブレード本体には、前記ブレード本体の長手方向中間部が幅方向一方側へ凸になるように前記ブレード本体を湾曲させるために前記ブレード本体を厚み方向に圧縮することで形成された薄肉部が形成されており、前記薄肉部が、前記ブレード本体の前記一般部及び前記幅狭部に連続的に形成されているブレードである。
本発明の1又はそれ以上の実施形態は、前記背部には、前記背側傾斜部に対して長手方向他方側に連続して形成される端部傾斜部が形成されており、前記背部と前記端部傾斜部とのなす角は、前記背部と前記背側傾斜部とのなす角よりも大きく、前記端部傾斜部と前記背側傾斜部とのなす角が、鈍角に設定されているブレードである。
本発明の1又はそれ以上の実施形態は、前記ブレード本体の幅寸法が23.0mm以上30.0mm以下に設定されているブレードである。
本発明の1又はそれ以上の実施形態は、前記取付片は、前記ブレード本体の幅方向中央に対して前記刃部側にオフセットしているブレードである。
本発明の1又はそれ以上の実施形態は、モータと、第1方向に延在され、端部にブレードホルダが設けられたプランジャと、前記モータの駆動力を前記プランジャに伝達して、前記プランジャを前記第1方向に往復運動させる伝達機構と、前記ブレードホルダに取付けられた上記構成のブレードと、を備えた作業機である。
本発明の1又はそれ以上の実施形態によれば、切断性能を確保しつつ、耐久性を向上することができる。
本実施の形態に係るブレードが取付けられるセーバソーを示す縦断面図である。 図1に示されるブレードを拡大して示す側面図である。 図2に示されるブレードの各寸法を説明するための側面図である。 本実施の形態に係るブレードの製造方法を説明するための説明図である。 比較例1のブレードを示す側面図である。 比較例2のブレードによってパイプを切断するときのブレード、ベース、及びパイプの位置関係を説明するための側面図である。 本実施の形態のブレードによってパイプを切断するときのブレード、ベース、及びパイプの位置関係を説明するための側面図である。
以下、図面を用いて、本実施形態に係るブレード50が取付けられる「作業機」としてのセーバソー10について説明し、次いで、ブレード50について説明する。なお、図面において適宜示される矢印UP及び矢印FRは、それぞれセーバソー10及びブレード50の上側及び前側を示している。そして、以下の説明において、上下、前後の方向を用いて説明するときには、特に断りのない限り、セーバソー10及びブレード50の上下方向、前後方向を示すものとする。また、前後方向が、本発明の第1方向に対応する。
(セーバソー10について)
セーバソー10は、パイプ等の被切断材に切断加工を施す工具として構成されている。図1に示されるように、セーバソー10は、セーバソー10の外郭を構成するハウジング12と、ハウジング12の内部に収容されたモータ22、伝達機構30、及びプランジャ36と、を含んで構成されている。なお、図1では、便宜上、ハッチングを図示省略している。
ハウジング12は、全体として前後方向に延在された中空の略P字形状に形成されている。ハウジング12の後端部は、ハンドル部12Aとして構成されており、ハンドル部12Aは、上下方向に延在されている。ハンドル部12Aの上端部には、トリガ14が引き操作可能に設けられており、トリガ14の後側には、スイッチ機構部16が設けられている。スイッチ機構部16は、トリガ14によって操作されるスイッチ(図示省略)を有しており、当該スイッチは、制御部18に電気的に接続されている。
ハウジング12の後端部の下端部には、バッテリパック20が着脱可能に取付けられている。バッテリパック20は、制御部18に電気的に接続されており、後述するモータ22に電力を供給するようになっている。
モータ22は、ハウジング12の前後方向中間部に収容されている。モータ22は、前後方向を軸方向とする駆動軸22Aを有しており、駆動軸22Aの前端部には、ピニオンギヤ28が一体回転可能に設けられている。そして、駆動軸22Aの後端部が、ハウジング12に固定された第1軸受24によって回転可能に支持されており、ピニオンギヤ28が、ハウジング12に固定された第2軸受26によって回転可能に支持されている。
伝達機構30は、ハウジング12の前端部内に収容されている。伝達機構30は、ベベルギヤ32及び運動変換ピン34を含んで構成されている。ベベルギヤ32は、モータ22の前側において、上下方向を軸方向として回転可能に設けられると共に、モータ22のピニオンギヤ28に噛合されている。運動変換ピン34は、上下方向を軸方向とした円柱状に形成されると共に、ベベルギヤ32の回転軸線に対して偏心した位置において、ベベルギヤ32に固定されている。そして、運動変換ピン34の上端部が、ベベルギヤ32から上側へ突出している。
プランジャ36は、前後方向を軸方向とする円柱状に形成されている。プランジャ36は、ベベルギヤ32の上側において、前後方向に往復移動可能にハウジング12に支持されている。プランジャ36の後端側の部分には、連結部38が形成されており、連結部38は、下側へ開放され且つセーバソー10の左右方向(図1の紙面に直交する方向であり、上下方向及び前後方向に直交する方向)に延在された溝状に形成されている。そして、運動変換ピン34の上端部が連結部38内に挿入されて、ベベルギヤ32とプランジャ36とが連結されている。これにより、モータ22が駆動して、ベベルギヤ32が回転することで、プランジャ36が前後方向に往復移動するように構成されている。
プランジャ36の前端部には、後述するブレード50を取付けるためのブレードホルダ40が設けられている。ブレードホルダ40は、略円筒状に形成されると共に、ブレード50の取付片54が挿入されるスリット40Aを有している。また、スリット40A内には、位置決め凸部40Bが形成されている。
また、ハウジング12の前側には、ブレード50が挿通されるベース42が設けられている。ベース42は、前後方向を板厚方向とする略矩形枠状に形成されると共に、ハウジング12に左右方向を軸方向として回転可能に連結されている。そして、セーバソー10を用いて被切断材としてのパイプPを切断するときには、ベース42の前面をパイプPに押し付けて、前後方向に往復移動するブレード50によってパイプPを切断するように構成されている。
(ブレード50について)
図2及び図3に示されるように、ブレード50は、全体として、左右方向(図2の紙面に直交する方向)を板厚方向とし且つ前後方向を長手方向とする略長尺板状に形成されている。具体的には、ブレード50は、前後方向に延在されたブレード本体52と、ブレード本体52の後端部から後側へ突出された取付片54と、を含んで構成されている。そして、ブレード50の長手方向一方側を前側としており、ブレード50の長手方向他方側を後側としている。また、本実施の形態のブレード本体52の幅寸法W(上下方向の寸法)が、23.0mm以上30.0mm以下(本実施の形態では、25.4mm)に設定されている。
ブレード本体52の上端部(幅方向一方側の端部)は、背部52Aとして構成されている。背部52Aの後端部には、背側傾斜部52Bが形成されており、背側傾斜部52Bは、後側へ向かうに従い下側(ブレード本体52の幅方向中央側)へ直線状に傾斜している。具体的には、前後方向に沿った基準線L1に対する背側傾斜部52Bの成す角度θ1が、1度以上12度以下(本実施の形態では、3度)に設定されている。そして、ブレード本体52における背側傾斜部52Bが形成された部分が、幅狭部52Cとして構成され、ブレード本体52における幅狭部52C以外の部分が、一般部52Dとして構成されている。すなわち、ブレード本体52の前部(長手方向一方側部分であり、先端側部分ともいう)が、一般部52Dとして構成され、ブレード本体52の後部(長手方向他方側部分であり、基端側部分ともいう)が、幅狭部52Cとして構成されている。そして、幅狭部52Cの幅寸法が後側へ向かうに従い小さくなるように構成されている。すなわち、幅狭部52Cの幅寸法が、一般部52Dの幅寸法Wと比べて小さく設定されている。
また、ブレード本体52の後端部の上部には、端部傾斜部52Eが形成されている。端部傾斜部52Eは、背側傾斜部52Bの後端52B1から下側へ向かうに従い後側へ直線状に傾斜している。具体的には、背側傾斜部52Bと端部傾斜部52Eとの成す角度が、鈍角となるように、端部傾斜部52Eが傾斜している。
また、ブレード本体52の背部52Aには、板厚方向に圧縮変形された薄肉部52G(図2において、ハッチングが施された部分を参照)が形成されている。薄肉部52Gは、背部52Aの上端から所定の幅を有すると共に、ブレード本体52の長手方向に沿って形成されている。具体的には、薄肉部52Gは、ブレード本体52の取付片54に対して上側部分に形成されると共に、背部52Aにおける一般部52D及び幅狭部52Cに連続して形成されている。これにより、ブレード本体52の薄肉部52Gが形成された部分が、前後方向に伸ばされて、ブレード本体52が湾曲している。具体的には、ブレード本体52の前後方向中間部が、幅方向一方側へ凸となるように、ブレード本体52が湾曲している。なお、図3では、便宜上、ブレード本体52の湾曲状態を省略して図示している。
ブレード本体52の下端部(幅方向他方側の端部)は、刃部52Hとして構成されている。刃部52Hは、複数の刃によって構成されており、複数の刃が、ブレード本体52の前端部から後端部に亘って形成されている。なお、ブレード本体52の前端部は、前側へ向かうに従い下側へ傾斜している。
取付片54は、側面視で略矩形板状に形成されて、ブレード本体52の後端部から後側へ延出されている。そして、取付片54が、セーバソー10のブレードホルダ40に取付けられる構成になっている。取付片54の幅方向中央部には、セーバソー10の位置決め凸部40Bが挿入される位置決め孔54Aが貫通形成されている。さらに、取付片54は、ブレード本体52の一般部52Dの幅方向中央よりも下側(刃部52H側)に寄って配置されている。具体的には、上下方向における、一般部52Dの幅方向中央線CLと位置決め孔54Aとの間の距離D1が、0~5.0mm(本実施の形態では、2.9mm)に設定されている。これにより、ブレード50のセーバソー10への取付状態では、ブレード50が、セーバソー10のプランジャ36に対して上寄りに取付けられるように設定されている。
また、上下方向における取付片54の下辺と刃部52Hの下端との間の距離D2が、2.5mm以上(本実施の形態では、3.0mm)に設定されている。さらに、前後方向における位置決め孔54Aの中心と背側傾斜部52Bの前端52B2との間の距離D3が、40.0~70.0mm(本実施の形態では、53.6mm)に設定されており、上下方向における位置決め孔54Aの中心と背側傾斜部52Bの後端52B1との間の距離D4が、10.0~15.0mm(本実施の形態では、12.8mm)に設定されている。また、ブレード50のブレードホルダ40への取付状態では、背側傾斜部52Bがハウジング12の前端開口部に配置されており、上下方向における、ハウジング12の前端開口部と背側傾斜部52Bとの間の距離D5(図1参照)が、1.0~4.0mm(本実施の形態では、2.8mm)に設定されている。
(作用効果)
次に、ブレード50の製造方法を説明しつつ、本実施の形態の作用効果について説明する。
ブレード50の製造方法としては、図4の(1)にて示されるように、始めに、ブレード50の母材となる金属のフープ材F(板材)を準備する。ここで、フープ材Fでは、幅寸法が、ブレード本体52の一般部52Dの幅寸法Wに設定されている。また、フープ材Fの幅方向他方側の端部(刃部52Hを形成する部位であり、図4の(1)においてハッチングが施された部分)は、ハイス鋼によって構成されており、当該ハイス鋼がフープ材Fに溶接によって接続されている。
そして、フープ材Fに打ち抜き加工を施して、ブレード本体52の刃部52Hを除く部分及び取付片54を形成する(第1工程)。具体的には、図4の(2)において2点鎖線にて示される部分を打ち抜いて、ブレード本体52の刃部52Hを除く部分及び取付片54を形成する。これにより、図4の(3)にて示されるように、ブレード本体52において、背側傾斜部52B、端部傾斜部52E、取付片54、及び位置決め孔54Aが形成される。
第1工程後、図4の(4)にて示されるように、ブレード本体52の幅方向他端部に刃切り加工を施して、刃部52Hをブレード本体52に形成する(第2工程)。
第2工程後、図示しない一対のローラによって、ブレード本体52の幅方向一端部に圧延加工を施して、薄肉部52Gをブレード本体52に形成する(第3工程)。このとき、ブレード本体52の幅方向一端部における一般部52D及び幅狭部52C(図4の(4)においてハッチングが施された部分)にローラ掛けを施して、背側傾斜部52Bを背部52Aに連続して形成する。これにより、ブレード本体52の背部52Aが、刃部52Hと比べて、ブレード本体52の長手方向に伸ばされる。したがって、ブレード本体52の長手方向中間部が、幅方向一方側へ凸となるように、ブレード本体52が湾曲される(図2参照)。以上により、ブレード50の製造が完了する。
以上説明したように、本実施の形態のブレード50では、前後方向に延在された長尺板状のブレード本体52と、ブレード本体52の後端部から後側へ延出された取付片54と、を含んで構成されている。また、ブレード本体52は、ブレード本体52の前部を構成する一般部52Dと、ブレード本体52の後部を構成する幅狭部52Cと、を有しており、幅狭部52Cの幅寸法が、一般部52Dの幅寸法と比べて小さく設定されている。さらに、ブレード本体52の幅方向一端部が背部52Aとして構成され、ブレード本体52の幅方向他端部が刃部52Hとして構成されている。これにより、ブレード50の放熱性を高くしてブレード50の耐久性を向上するために、ブレード本体52(の一般部52D)の幅寸法を比較的大きくしても、ブレード50とセーバソー10のハウジング12の開口部との干渉を幅狭部52Cによって抑制することができる。
また、ブレード本体52の背部52Aには、薄肉部52Gが形成されており、薄肉部52Gは、背部52Aの一般部52D及び幅狭部52Cに形成されている。具体的には、薄肉部52Gが、前後方向に延在されると共に、背部52Aの一般部52D及び幅狭部52Cに連続して形成されている。これにより、ブレード本体52の幅方向一端部が略長手方向全体に亘って伸ばされるため、ブレード本体52の長手方向中間部が幅方向一方側へ凸となるように、ブレード本体52を良好に湾曲させることができる。したがって、ブレード50の切断性能を確保することができる。以上により、本実施の形態のブレード50によれば、切断性能を確保しつつ、耐久性を向上することができる。
また、背側傾斜部52Bが背部52Aに形成されて、幅狭部52Cがブレード本体52に形成されている。具体的には、背側傾斜部52Bが、ブレード本体52の外周部に形成されると共に、後側へ向かうに従いブレード本体52の幅方向中央側へ傾斜している。これにより、ブレード本体52の長手方向中間部が幅方向一方側へ凸となるように、ブレード本体52を良好に湾曲させることができる。
すなわち、例えば、図5に示される比較例1のブレード60のように、ブレード50の背側傾斜部52Bの代わりに段差状の切欠部61をブレード本体52に形成することで、ブレード本体52の一般部52Dの幅寸法を大きくしつつ、ブレード60とセーバソー10のハウジング12の開口部との干渉を回避することができる。しかしながら、比較例1のブレード60では、切欠部61が、ブレード本体52の幅方向中央側へ一段下がった段差状に形成されている。このため、切欠部61へのローラ掛けの作業に支障をきたし、背部52Aにおける幅狭部52Cに薄肉部52Gを形成できなくなり、薄肉部52Gが、ブレード本体52の一般部52Dのみに形成される可能性がある。すなわち、図5においてハッチングが施された部分に、薄肉部52Gが形成され、ブレード本体52の背部52Aの長手方向全体に亘って、薄肉部52Gを形成することができなくなる可能性がある。この場合には、背部52Aの全体が、長手方向に伸ばされないため、ブレード本体52を幅方向一方側へ十分に湾曲させることができなくなる可能性がある。これにより、比較例1のブレード60では、切断性能が低下する虞がある。
これに対して本実施の形態のブレード50では、背側傾斜部52Bが、後側(ブレード本体52の長手方向他方側)へ向かうに従いブレード本体52の幅方向中央側へ傾斜して、ブレード本体52に幅狭部52Cが形成されている。このため、背部52Aにおいて、背側傾斜部52Bの形成部位と背側傾斜部52Bの非形成部位とをなめらかに接続することができる。これにより、切欠部61においても、ローラ掛け作業を支障なく行うことができる。その結果、薄肉部52Gを、背部52Aの一般部52D及び幅狭部52Cに、連続して形成することができる。したがって、ブレード本体52の長手方向中間部が幅方向一方側へ凸となるように、ブレード本体52を良好に湾曲させることができると共に、ブレード50の切断性能を確保することができる。
また、ブレード50では、背側傾斜部52Bが、直線状に傾斜しており、背部52Aと背側傾斜部52Bとのなす角θが、1度以上12度以下に設定されている。これにより、背部52Aと背側傾斜部52Bとをなめらかに接続することができる。
また、ブレード50では、ブレード本体52における一般部52Dの幅寸法Wが、23.mm以上30.0mm以下に設定されている。これにより、ブレード本体52の幅寸法Wを比較的大きく設定することができる。したがって、ブレード50の放熱性を高くして、ブレード50の耐久性を向上することができる。
また、ブレード50では、取付片54が、ブレード本体52の幅方向において、刃部52H側に寄って配置されている。すなわち、取付片54が、ブレード本体52の一般部52Dの幅方向中央線CLに対して刃部52H側にオフセットした位置に配置されている。これにより、ブレード50の切断性能を一層効果的に向上することができる。
すなわち、図6に示されるように、仮に、取付片54を、ブレード本体52の一般部52Dの幅方向中央線CLに合わせて配置した場合(以下、このブレードを比較例2のブレード62という)には、ブレード本体52の刃部52Hが本実施の形態と比べて、ベース42に対して下側へ相対変位する。また、パイプPを切断するときには、ブレード本体52とベース42とによってパイプPを挟み込んで、前後方向に往復移動するブレード62によってパイプPを切断する。しかしながら、例えば、比較的径寸法の大きいパイプP(一例として、直径90.0mmのパイプP)を切断するときには、比較例2のブレード62では、パイプPの中心CPがベース42の前面に対して下側に外れてしまい、ブレード本体52とベース42とによってパイプPを良好に挟み込むことができなくなる可能性がある。この場合には、前後方向に往復移動するブレード62の切込み力(ブレード本体52が後側へ移動するときにパイプPに作用する力)のパイプPへの伝達効率が低下して、ブレード62の切断性能が低下する虞がある。また、ブレード62の切断性能の低下を防止するために、作業者によるパイプPをベース42側への押付ける押付力を高くする必要があり、作業性が低下する虞がある。
これに対して、本実施の形態のブレード50では、取付片54が、ブレード本体52の幅方向において、刃部52H側に寄って配置されている。このため、図7に示されるように、上記比較例2のブレード62と比べて、ベース42に対する刃部52Hの位置を上側に配置することができる。これにより、比較的径寸法の大きいパイプP(一例として、直径90.0mmのパイプP)を切断する場合においても、パイプPの中心CPがベース42の前面に対して下側に外れることを抑制できると共に、ブレード50とベース42とによってパイプPを良好に挟み込むことができる。その結果、前後方向に往復移動するブレード50のパイプPに対する切込み力FをパイプPに良好に伝達して、パイプPを切断することができる。したがって、ブレード50の切断性能を一層効果的に向上することができる。
また、ブレード本体52の後端部には、端部傾斜部52Eが形成されており、端部傾斜部52Eは、背側傾斜部52Bの後端52B1から下側へ向かうに従い後側へ傾斜している。具体的には、ブレード本体52における背側傾斜部52Bと端部傾斜部52Eとのなす角度が鈍角となるように、端部傾斜部52Eが、背側傾斜部52Bの後端52B1から下側へ向かうに従い後側へ傾斜している。これにより、ブレード50の第1工程において、ブレード本体52の後上の角部が捲れることを防止することができる。したがって、ブレード本体52の平面度を確保して、ブレード本体52を成形することができる。
なお、本実施の形態のブレード50では、背側傾斜部52Bが直線状に傾斜しているが、背側傾斜部52Bを曲線状に傾斜させてもよい。
また、本実施の形態のブレード50では、取付片54が、ブレード本体52の一般部52Dの幅方向中央に対して刃部52H側にオフセットして配置されているが、取付片54をブレード本体52の一般部52Dの幅方向中央に配置してもよい。
また、薄肉部52Gをブレード本体52における背部52A側の端部よりも幅方向他端部に配置してもよい。この場合でも、薄肉部52Gがブレード本体52における幅方向中央よりも一端側に片寄せして配置されていれば、ブレード本体52の長手方向中間部が幅方向一方側へ凸となるように、ブレード本体52を良好に湾曲させることができる。
10 セーバソー(作業機)
30 伝達機構
40 ブレードホルダ
50 ブレード
52 ブレード本体
52A 背部
52B 背側傾斜部
52C 幅狭部
52G 薄肉部
52H 刃部
54 取付片
θ 背部と背側傾斜部とのなす角

Claims (10)

  1. 長尺板状に形成され、長手方向一方側部分を構成する一般部と長手方向他方側部分を構成し且つ前記一般部よりも幅寸法の小さい幅狭部とを有するブレード本体と、前記幅狭部から前記ブレード本体の長手方向他方側へ突出された取付片と、を備えたブレードの製造方法であって、
    前記ブレード本体の幅方向一端部が背部として且つ前記ブレード本体の幅方向他端部が刃部として構成されており、
    金属板材を打ち抜いて、前記刃部を除く前記ブレード本体及び前記取付片を形成する第1工程と、
    前記ブレード本体の幅方向他端部において、前記刃部を形成する第2工程と、
    前記ブレード本体の前記一般部及び前記幅狭部を厚み方向に圧縮して薄肉部を形成すると共に、前記ブレード本体の長手方向中間部が幅方向一方側へ凸になるように前記ブレード本体を湾曲させる第3工程と、
    を備えたブレードの製造方法。
  2. 前記第1工程において、前記幅狭部を形成するための背側傾斜部を、前記背部に形成し、
    前記背側傾斜部が前記ブレード本体の長手方向他方側へ向かうに従い幅方向中央側へ傾斜している請求項1に記載のブレードの製造方法。
  3. 前記背側傾斜部は、直線状に形成されており、
    前記背部における前記背側傾斜部よりも長手方向一方側の領域に対する前記背側傾斜部のなす角が、1度以上12度以下に設定されている請求項2に記載のブレードの製造方法。
  4. 前記ブレード本体の幅寸法が23.0mm以上30.0mm以下に設定されている請求項1~請求項3の何れか1項に記載のブレードの製造方法。
  5. 前記取付片は、前記ブレード本体の幅方向中央に対して前記刃部側にオフセットした位置に配置されている請求項1~請求項4の何れか1項に記載のブレードの製造方法。
  6. 長尺板状に形成され、長手方向一方側部分を構成する一般部と長手方向他方側部分を構成し且つ前記一般部よりも幅寸法の小さい幅狭部とを有するブレード本体と、
    前記幅狭部から前記ブレード本体の長手方向他方側へ突出された取付片と、
    を備え、
    前記ブレード本体の幅方向一端部が背部として且つ前記ブレード本体の幅方向他端部が刃部として構成されており、
    前記背部には、前記幅狭部を形成するための背側傾斜部が形成されており、前記背側傾斜部は、前記ブレード本体の長手方向他方側の前記幅狭部の幅方向寸法が小さくなるように、長手方向一方側へ向かうに従い幅方向一端側へ傾斜し、前記背部における前記背側傾斜部よりも長手方向一方側の領域に対して前記背側傾斜部が1度以上12度以下の角をなして接続し、
    前記ブレード本体には、前記ブレード本体の長手方向中間部が幅方向一方側へ凸になるように前記ブレード本体を湾曲させるために前記ブレード本体を厚み方向に圧縮することで形成された薄肉部が形成されており、
    前記薄肉部が、前記ブレード本体の前記一般部及び前記幅狭部に連続的に形成されているブレード。
  7. 前記背部には、前記背側傾斜部に対して長手方向他方側に連続して形成される端部傾斜部が形成されており、
    前記背部と前記端部傾斜部とのなす角は、前記背部と前記背側傾斜部とのなす角よりも大きく、
    前記端部傾斜部と前記背側傾斜部とのなす角が、鈍角に設定されている請求項6に記載のブレード。
  8. 前記ブレード本体の幅寸法が23.0mm以上30.0mm以下に設定されている請求項6又は請求項7に記載のブレード。
  9. 前記取付片は、前記ブレード本体の幅方向中央に対して前記刃部側にオフセットしている請求項6~請求項8の何れか1項に記載のブレード。
  10. モータと、
    第1方向に延在され、端部にブレードホルダが設けられたプランジャと、
    前記モータの駆動力を前記プランジャに伝達して、前記プランジャを前記第1方向に往復運動させる伝達機構と、
    前記ブレードホルダに取付けられた請求項6~請求項9の何れか1項に記載のブレードと、
    を備えた作業機。
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