JP7508214B2 - 吸収性物品 - Google Patents
吸収性物品 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7508214B2 JP7508214B2 JP2019201326A JP2019201326A JP7508214B2 JP 7508214 B2 JP7508214 B2 JP 7508214B2 JP 2019201326 A JP2019201326 A JP 2019201326A JP 2019201326 A JP2019201326 A JP 2019201326A JP 7508214 B2 JP7508214 B2 JP 7508214B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- region
- grooves
- compressed
- lateral
- longitudinal
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
- 239000002250 absorbent Substances 0.000 title claims description 104
- 230000002745 absorbent Effects 0.000 title claims description 103
- 238000007906 compression Methods 0.000 claims description 30
- 230000006835 compression Effects 0.000 claims description 29
- 210000004013 groin Anatomy 0.000 description 18
- 230000000052 comparative effect Effects 0.000 description 17
- 238000005259 measurement Methods 0.000 description 14
- 239000000463 material Substances 0.000 description 10
- 210000002414 leg Anatomy 0.000 description 7
- 239000007788 liquid Substances 0.000 description 7
- 239000000853 adhesive Substances 0.000 description 6
- 230000001070 adhesive effect Effects 0.000 description 6
- 238000004049 embossing Methods 0.000 description 4
- 239000000835 fiber Substances 0.000 description 4
- 239000004745 nonwoven fabric Substances 0.000 description 4
- 230000004044 response Effects 0.000 description 4
- 238000007789 sealing Methods 0.000 description 4
- 230000035699 permeability Effects 0.000 description 3
- 238000012545 processing Methods 0.000 description 3
- 210000000689 upper leg Anatomy 0.000 description 3
- 238000013459 approach Methods 0.000 description 2
- 230000037237 body shape Effects 0.000 description 2
- 238000007796 conventional method Methods 0.000 description 2
- 230000002349 favourable effect Effects 0.000 description 2
- 230000004927 fusion Effects 0.000 description 2
- 230000001976 improved effect Effects 0.000 description 2
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Chemical compound O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 206010049287 Lipodystrophy acquired Diseases 0.000 description 1
- 230000009471 action Effects 0.000 description 1
- 239000008280 blood Substances 0.000 description 1
- 210000004369 blood Anatomy 0.000 description 1
- 230000003139 buffering effect Effects 0.000 description 1
- 210000001217 buttock Anatomy 0.000 description 1
- 230000006378 damage Effects 0.000 description 1
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 1
- BXKDSDJJOVIHMX-UHFFFAOYSA-N edrophonium chloride Chemical compound [Cl-].CC[N+](C)(C)C1=CC=CC(O)=C1 BXKDSDJJOVIHMX-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 238000011156 evaluation Methods 0.000 description 1
- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 description 1
- 230000001939 inductive effect Effects 0.000 description 1
- 230000002175 menstrual effect Effects 0.000 description 1
- 238000000034 method Methods 0.000 description 1
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 1
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 1
- 229920013716 polyethylene resin Polymers 0.000 description 1
- 229920000642 polymer Polymers 0.000 description 1
- 238000002360 preparation method Methods 0.000 description 1
- 238000003825 pressing Methods 0.000 description 1
- 230000000630 rising effect Effects 0.000 description 1
- 230000005808 skin problem Effects 0.000 description 1
- 229920005992 thermoplastic resin Polymers 0.000 description 1
- 210000002700 urine Anatomy 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Absorbent Articles And Supports Therefor (AREA)
Description
前記本体は、
前記横方向外側に前記一対のウイング部が配置された中間領域と、前記中間領域の前記縦方向前方に位置する前方領域と、前記中間領域の前記縦方向後方に位置する後方領域と、に区分され、かつ、
前記前方領域において前記縦方向に延びる左右一対の縦方向圧搾溝と、
前記前方領域において前記一対の縦方向圧搾溝の前記横方向内方に位置し、前記横方向に延びる横方向圧搾溝と、をさらに有する。
前記吸収性コアは、前記中間領域に少なくとも一部が位置する幅狭部と、前記幅狭部の前記縦方向前方に位置し前記幅狭部よりも前記横方向における幅の広い幅広部と、を有する。
前記一対の縦方向圧搾溝は、前記前方領域において前記幅広部と平面視において重なるように位置する、前記横方向内方へ括れた括れ部を有する。
前記横方向圧搾溝の少なくとも一部は、前記括れ部を通り前記横方向に延びる仮想線上に位置する。
図1に示す吸収性物品1は、本体Mと、一対のウイング部Wと、一対の後方フラップ部Fと、を備える。吸収性物品1は、生理用ナプキンとして構成され、以下、ナプキン1と称する。
ナプキン1は、着用者の前後方向に対応する縦方向Xと、着用者の左右方向に対応し縦方向Xに直交する横方向Yとを有する。さらに、ナプキン1は、縦方向X及び横方向Yの双方に直交する厚み方向Zを有する。なお、本明細書では、「縦方向X前方」を単に「前方」、「縦方向X後方」を単に「後方」とも称する。また、本明細書では、厚み方向Zに関しては、着用時に着用者の肌に近い側を上又は肌側、着衣に近い側を下又は非肌側という事がある。ナプキン1は、好ましくは就寝時に使用され、例えば縦方向Xに沿って30cm以上の長さを有していてもよい。
中間領域M2は、通常の着用位置において着用者の***部に対向する領域である。中間領域M2は、横方向Y外側に一対のウイング部Wが配置されており、本体Mにおけるウイング部Wの前後基端部間の領域である。
前方領域M1は、中間領域M2の前方(着用者の腹側)に位置する領域である。
後方領域M3は、中間領域M2の後方(着用者の背側)に位置する領域である。
ここでいう「通常の着用位置」は、ナプキン1の通常想定される着用位置を意味し、具体的には、***口が中間領域M2の縦方向X中央部に対向するような着用位置を意味する。本実施形態のナプキン1は、後述するように、通常の着用位置から後方にずれて着用された場合にも、良好なフィット性を有し、着用者の鼠径部との擦れを防止することができる。
後方フラップ部Fは、本体Mの後方領域M3において横方向Yの外方に膨出する。
なお、ナプキン1は、ウイング部W及び後方フラップ部Fのうちの少なくとも一つを有さなくてもよい。
吸収体4は、吸収性コア7と、コアラップシート8と、を有する。
吸収性コア7は、例えば、パルプ繊維等の親水性繊維で構成された繊維集合体で形成されてもよいし、当該繊維集合体に吸水性ポリマーを保持させた構成を有していてもよい。
コアラップシート8は、吸収性コア7を被覆し、例えば吸収性コア7の形状を保持する機能等を有する。コアラップシート8は、例えばティッシュペーパー状の薄く柔らかい紙や液透過性の不織布等で形成される。
裏面シート3は、例えば、液難透過性、水蒸気透過性及び撥水性等の機能を有するシート材で形成される。当該シート材としては、例えば熱可塑性樹脂のフィルムや、当該フィルムと不織布とのラミネート等を用いることができる。
なお、裏面シート3には、図示はしないが、着衣に対して本体M及びウイング部W等を固定する粘着部が設けられている。
図3に示すように、吸収性コア7は、前方幅広部(幅広部)9と、幅狭部10と、後方幅広部11と、を有する。前方幅広部9、幅狭部10及び後方幅広部11は、縦方向Xに沿って並んでいる。すなわち、前方幅広部9は幅狭部10の前方に位置し、後方幅広部11は幅狭部10の後方に位置する。吸収性コア7は、横方向Yにおいて左右対称な平面形状を有する。
なお、ある領域において「幅が一定」とは、当該領域の横方向Yにおける最小幅を100%としたときに、当該領域内の幅寸法の変動が20%以下に収まっていることをいい、該変動は、15%以下が好ましく、10%以下がより好ましい。
前方幅広部9は、幅狭部10から前方に向かうに従って徐々に幅の広くなる前方テーパ部9tを含み、さらに、前方テーパ部9tの前方に、一定の幅D1を有する領域を含む。同様に、後方幅広部11は、幅広部9から後方に向かうに従って徐々に幅の広くなる後方テーパ部11tを含み、さらに、後方テーパ部11tの後方に、一定の幅D3を有する領域を含む。
前方幅広部9の幅D1及び後方幅広部11の幅D3は同一でも異なっていてもよく、図3に示す例では、略同一の寸法を有する。前方幅広部9の幅D1及び後方幅広部11の幅D3は、横方向Yにおける最大幅寸法をいうものとする。また、前方幅広部9及び後方幅広部11の縦方向Xの長さは同一でも異なっていてもよく、例えば後方幅広部11がより長く構成される。
一方で、ナプキン1が通常の着用位置よりも後方にずれて着用された場合、着用者の両脚からの外力は、中間領域M2に加え、前方領域M1にも付加されやすくなる。この場合、着用者の両脚は、前方幅広部9に接触しやすくなるが、ナプキン1では、以下の構成を有することで、フィット性の低下や鼠径部との擦れを抑制することができる。
図1に示すように、本体Mは、さらに、左右一対の縦方向圧搾溝12と、横方向圧搾溝13と、を有する。
縦方向圧搾溝12及び横方向圧搾溝13は、本体Mの表面シート2側に設けられた線状溝である。圧搾溝における「線状」は、溝の形状が平面視において直線状の態様に限られず、曲線状の態様や、直線状と曲線状とからなる態様を含む。また、この「線状」は、高圧搾部分が延在方向にわずかに離間して並んでおり、全体として線状の溝が形成される態様も含む。
縦方向圧搾溝12及び横方向圧搾溝13は、表面シート2及び吸収体4が裏面シート3側に向かって一体的に凹陥した構成を有する(図2参照)。縦方向圧搾溝12及び横方向圧搾溝13は、熱エンボス加工又は超音波シール加工等の圧搾加工により常法に従って形成することができる。縦方向圧搾溝12及び横方向圧搾溝13では、表面シート2及び吸収体4が熱融着等により一体化している。
縦方向圧搾溝12における「縦方向Xに延びる」とは、縦方向圧搾溝12が縦方向Xに平行に延びる態様に限定されず、縦方向圧搾溝12が全体として縦方向Xと平行なベクトル成分を含む方向に延びていればよい。
括れ部14は、前方領域M1において前方幅広部9と平面視で重なるように位置する。括れ部14が「前方幅広部9と平面視で重なる」とは、厚み方向Zから見た平面視において、括れ部14が前方幅広部9の少なくとも一部と重なることを意味する。図4に示す例では、括れ部14は、前方幅広部9の前方テーパ部9tと重なるように位置している。
図4に示すように、横方向圧搾溝13の少なくとも一部は、括れ部14を通り横方向Yに延びる仮想線L上に位置する。横方向圧搾溝13は、曲線状に構成される場合、一部が仮想線L上に配置され、横方向Yに延びる直線状に構成される場合、全体が仮想線L上に配置される。
さらに、ナプキン1では、横方向Yからの外力が前方領域M1に付加された場合、上記の好ましい変形によって外力のエネルギが効率よく消費される。これにより、着用者の鼠径部に対するナプキン1からの接触圧(抗力)が軽減される。したがって、着用者の鼠径部の擦れを抑制でき、肌トラブルの発生を防止することができる。
これに加えて、ナプキン1は、幅狭部10を有する吸収性コア7を備える。これにより、中間領域M2にも横方向Yからの外力が付加されにくくなり、上述のように中間領域M2におけるフィット性が向上する。また、中間領域M2においても着用者に対するナプキン1からの接触圧が軽減され、鼠径部の擦れが抑制される。
以上より、ナプキン1は、前方領域M1から中間領域M2にわたる広い範囲で良好なフィット性を発揮し、着用者の鼠径部の擦れを効果的に抑制することができる。
図1に示すように、一対の縦方向圧搾溝12は、好ましくは、前方領域M1から後方領域M3にわたって延び、かつ、前端部12a及び後端部12bで相互に連結しており、閉鎖された形状を有する。「閉鎖された形状」は、連続的な環状を意味するが、概ね4mm以下のわずかな途切れ部を有している態様も含む。前端部12aは、縦方向圧搾溝12において最も前方に位置する部分であり、前方領域M1に位置する。後端部12bは、縦方向圧搾溝12において最も後方に位置する部分であり、後方領域M3に位置する。前端部12a及び後端部12bは、好ましくは、本体Mを横方向Yに2等分する縦中心線CL上に配置される。
図1及び図4に示すように、横方向圧搾溝13は、好ましくは、前方に凸な形状を有する。つまり、この横方向圧搾溝13は、その横方向Y中央部において、前方に突出した形状を有する。図4に示すように、横方向圧搾溝13の最も前方に位置する部分を、前端部13aとする。前端部13aから左右の端点に向かう部分を、それぞれ左側部分13b及び右側部分13cとする。横方向圧搾溝13では、左側部分13b及び右側部分13cが、縦方向Xのベクトル成分を含む方向に延びる。前端部13aは、好ましくは、本体Mの縦中心線CL上に配置される。
この構成では、左側部分13b及び右側部分13cがそれぞれ湾曲した形状を有するため、これらの部分の長さを十分に確保することができ、横方向Yからの外力を十分に受け止めることができる。これにより、外力のエネルギをより効率よく消費させ、着用者の鼠径部に対する接触圧をより低減させることができる。
さらに、左側部分13b及び右側部分13cが湾曲した形状を有することで、前方領域M1の横方向Y中央部を緩やかな凸状に湾曲させることができる。これにより、前方領域M1におけるフィット性を一層向上させることができる。
図1に示すように、本体Mは、中間領域M2の横方向Y中央部に位置し、縦方向Xに延びる、少なくとも1つの中央圧搾溝15をさらに有していてもよい。中間領域M2の横方向Y中央部は、中間領域M2を横方向Yに3等分した場合の中央の領域とする。中央圧搾溝15における「縦方向Xに延びる」とは、中央圧搾溝15が縦方向Xに平行に延びる態様に限定されず、中央圧搾溝15が全体として縦方向Xと平行なベクトル成分を含む方向に延びていればよい。
このように、中央圧搾溝15は、周囲の領域と比較して圧密化されており、力を受けた場合に周囲の領域の変形を促す変形の起点として機能する。
具体的には、中央圧搾溝15により、中間領域M2の横方向Y中央部にも変形の起点を設けることができ、横方向Yからの力によって中央圧搾溝15の横方向Y両側の領域を柔軟に変形させることができる。これにより、中間領域M2が肌側に盛り上がるように変形しやすくなり、身体形状に沿うようにフィットしやすくなる。
さらに、ナプキン1では、中間領域M2の好ましい変形によって力のエネルギが効率よく消費されるため、着用者の鼠径部に対する中間領域M2からの接触圧が軽減される。
したがって、この構成により、前方領域M1に加えて中間領域M2のフィット性も一層向上するとともに、前方領域M1及び中間領域M2の広範囲にわたって鼠径部の擦れが効果的に抑制される。
これにより、中間領域M2の中央部を囲むように中央圧搾溝15が配置され、横方向Yからの力に対して、中間領域M2の中央部を盛り上げるように変形させることができる。したがって、この構成により、中間領域M2が身体形状に沿うようにより変形しやすくなり、中間領域M2におけるフィット性がより一層高められる。
図3に示すように、吸収性コア7は、縦方向Xに延びる低坪量の縦溝部16と、横方向Yに延びる低坪量の横溝部17と、をさらに有する。吸収性コア7は、図3に示す例において、複数の縦溝部16及び複数の横溝部17を有し、これらによってブロック状に分割されている。これらの溝部において「縦方向Xに延びる」又は「横方向Yに延びる」とは、全体として縦方向X又は横方向Yに延びていればよく、少なくとも一部が湾曲又は蛇行している態様も含むものとする。
これらの溝部は、図2に示すように、例えば吸収性コア7の厚み方向Zの上面から下方に向かって形成された溝を含む。これらの溝部は、周囲の領域よりも低い坪量で構成される。
なお、溝部の「低坪量」とは、吸収性コア7の材料が存在する形態の他、吸収性コア7の材料が存在しない形態も含む概念である。各縦溝部16及び横溝部17で吸収性コア7の材料が存在する形態では、各溝部を介してその両側に位置する吸収性コア7のブロック状部位が接続されているため、吸収性コア7の変形及び破壊等を抑制しつつ柔軟性を付与できるため、より好ましい。
以下、本実施形態の説明を補足する。
図2及び図3に示すように、吸収性コア7は、中間領域M2における横方向Y中央部に少なくとも位置し、周囲よりも坪量の高い高坪量部18を有する。図3では、高坪量部18をドットパターンで示している。高坪量部18は、例えば厚み方向Z上方に突出している。高坪量部18により、中間領域M2における吸収性コア7の吸収性を高めるとともに、中間領域M2におけるフィット性を一層高めることができる。
前方幅広部9及び後方幅広部11の幅D1,D3は、好ましくは60mm以上100mm以下であり、より好ましくは70mm以上90mm以下である。
幅狭部10の幅D2は、十分な吸収性を確保しつつ、上述の力の緩衝作用を得る観点から、好ましくは40mm以上75mm以下であり、より好ましくは50mm以上70mm以下である。
図3に示す例では、縦溝部16は、前方幅広部9及び後方幅広部11において、横方向Yに間隔をあけて5本配置されている。これらの縦溝部16の配置は限定されないが、例えば、縦中心線CL上に1本の縦溝部16が配置され、その横方向Y両側に2対の縦溝部16が配置される。
幅狭部10においては、縦中心線CL上に1本の縦溝部16が配置され、その横方向Y両側に1対の縦溝部16が配置される。幅狭部10の両側の2本の縦溝部16は、高坪量部18の外周を取り囲むように延びていてもよい。これにより、高坪量部18の壊れを防止して形状を良好に維持できるとともに、幅狭部10の柔軟な変形を促進することができる。
これらの縦溝部16は、図3に示すように、前方幅広部9、幅狭部10及び後方幅広部11の縦方向X全長にわたって延びていてもよいし、これらの各部の一部に延びていてもよい。
図1に示すように、本体Mは、後方領域M3において横方向Yに延びる1又は複数の横方向圧搾溝をさらに有していてもよい。以下、前方領域M1における横方向圧搾溝13を、第1横方向圧搾溝13とする。後方領域M3において縦方向圧搾溝12の縦方向X及び横方向Yの内側に位置する横方向圧搾溝を、第2横方向圧搾溝19とする。後方領域M3において縦方向圧搾溝12の後方(外側)に位置する横方向圧搾溝を、第3横方向圧搾溝20とする。
なお、本体Mは、図示しない他の圧搾溝を有していてもよく、例えば中間領域M2において縦方向Xに延びる1又は複数対の補助圧搾溝を有していてもよい。
(実施例)
実施例1の吸収性物品として、図1~図4に示す構成の生理用ナプキン(ナプキン)を作製した。
まず、吸収性コアをコアラップシートで巻回して吸収体を作製した。吸収性コアは、図3に示すように、幅狭部と、その前後両端部側に位置する幅広部と、を有し、縦溝部及び横溝部によりブロック構造が形成されたものであった。
この吸収体を、液透過性の表面シートと、ポリエチレン製の樹脂フィルムからなる裏面シート間に配置し、積層体を作製した。表面シートは、吸収体上に接着剤をスパイラルパターンで塗工して吸収体上に固定した。
さらに、この積層体の表面シート側から圧搾加工を行った。圧搾加工は、例えば、この積層体を、外周面に凸部が設けられたエンボスロールと、外周面が平坦なフラットロールとの間で一体的に加熱及び加圧することにより行った。これにより、当該凸部の平面形状に対応するパターンの圧搾溝が形成され、実施例に係るナプキンが作製された。
本実施例1のナプキンは全長400mmであり、吸収性コアにおける幅狭部の縦方向長さ及び横方向長さが、それぞれ130mm、65mm、幅広部の横方向最大幅が80mm、テーパ部の縦方向長さが11mmであった。
比較例1として、表1に示すように、前方領域において括れ部を有する縦方向圧搾溝と、少なくとも一部が、括れ部を通り横方向に延びる仮想線上に位置する横方向圧搾溝と、を備えていない以外は、実施例と同様の構成のナプキンを作製した。表1に示すように、比較例1に係るナプキンは、実施例に係るナプキンと同様に、幅狭部を有する吸収性コアを有していた。
比較例2として、表1に示すように、幅狭部を有しておらず、縦方向X全長にわたって幅が一定の吸収性コアを備えている以外は、実施例と同様の構成のナプキンを作製した。表1に示すように、比較例2に係るナプキンは、前方領域において括れ部を有する縦方向圧搾溝と、少なくとも一部が、括れ部を通り横方向に延びる仮想線上に位置する横方向圧搾溝と、を備えていた。
比較例3として、表1に示すように、幅狭部を有しておらず、縦方向X全長にわたって幅が一定の吸収性コアを備えており、かつ、少なくとも一部が、括れ部を通り横方向に延びる仮想線上に位置する横方向圧搾溝を備えていない以外は、実施例と同様の構成のナプキンを作製した。表1に示すように、比較例3に係るナプキンは、前方領域において括れ部を有する縦方向圧搾溝を備えていた。
比較例4として、表1に示すように、幅狭部を有しておらず、縦方向X全長にわたって幅が一定の吸収性コアを備えており、かつ、前方領域において括れ部を有する縦方向圧搾溝と、少なくとも一部が、括れ部を通り横方向に延びる仮想線上に位置する横方向圧搾溝と、を備えていない以外は、実施例と同様の構成のナプキンを作製した。
実施例及び比較例1~4のナプキンについて、下記方法により、横(幅)方向の圧縮荷重を測定した。横方向の圧縮荷重は、着用者の大腿部からの横方向の圧縮に対する、吸収性物品の柔軟性、肌へ与える接触荷重の大きさを評価するものである。
サンプルSは、ナプキン本体における裏面シートの粘着部全面にティッシュペーパーを貼りつけ、ウイング部と後方フラップ部を裏面シート側に折り返した状態で弧J11,J12の間に配置した。このとき、サンプルS幅がコアラップシートの幅と同じになるように調整した。
サンプルSは、図5Aに示すように、測定位置が治具Jの一対の弧J11,J12の頂点と同じ水平位置になり、かつ滑車J2側の弧J12に接するようにして、固定紐J4の下に配置した。このとき、左右の弧J11,J12の間の距離は100mmに合わせた。
サンプルSの測定位置は、中間領域(***部対向領域)を縦方向に2等分する位置と、この位置から後方に42mmずらした位置と、の2箇所とした。以下、前者の測定位置を「通常の測定位置」と称し、後者の測定位置を「後方ずらし時の測定位置」と称する。
測定時には、図5Bに示すように、弧J11に取り付けられた紐J3を測定装置Tと滑車J2で引張してサンプルSを幅30mmになるまで圧縮していき、50mm幅に圧縮された時点での荷重を幅圧縮荷重として測定した。測定条件は、引張速度50 mm/分とし、サンプルS載置面からの固定紐J4の高さを22mmとした。
表1に、測定結果を示す。
一方で、実施例及び比較例1の結果から、前方領域において括れ部を有する縦方向圧搾溝と、少なくとも一部が、括れ部を通り横方向に延びる仮想線上に位置する横方向圧搾溝と、を備えていることで、後方ずらし時の測定位置における圧縮荷重も低減できることが確認された。また、実施例1及び比較例2の結果から、後方ずらし時の圧縮荷重は、これらの圧搾溝に加えて、吸収性コアが幅狭部を有することによってさらに低減できることが確認された。
実施例、比較例2及び3の結果から、括れ部を通り横方向に延びる仮想線上に位置する横方向圧搾溝によって、いずれの測定位置における圧縮荷重も低減できることが確認された。
実施例、比較例3及び4の結果から、前方領域において括れ部を有する縦方向圧搾溝を備えていることで、後方ずらし時の測定位置における圧縮荷重を大幅に低減できることが確認された。
以上より、幅狭部を有する吸収性コアと、前方領域において括れ部を有する縦方向圧搾溝と、少なくとも一部が、括れ部を通り横方向に延びる仮想線上に位置する横方向圧搾溝と、のいずれも備えた吸収性物品により、通常の装着位置のみならず、後方にずれた装着位置においても、横方向の圧縮荷重を低減できることが確認された。したがって、このような吸収性物品により、着用者に対するフィット性を高めることができ、鼠径部への接触圧が低減されて擦れを抑制することができる。
2…表面シート
3…裏面シート
4…吸収体
9…前方幅広部(幅広部)
10…幅狭部
12…縦方向圧搾溝
13…横方向圧搾溝
14…括れ部
M…本体
M1…前方領域
M2…中間領域
M3…後方領域
W…ウイング部
Claims (5)
- 液透過性の表面シートと、裏面シートと、吸収性コアを有し前記表面シート及び前記裏面シートの間に配置された吸収体と、を含む本体と、前記本体から突出する一対のウイング部と、を備え、着用者の前後方向に対応する縦方向及び前記縦方向に直交する横方向を有する吸収性物品であって、
前記本体は、
前記横方向外側に前記一対のウイング部が配置された中間領域と、前記中間領域の前記縦方向前方に位置する前方領域と、前記中間領域の前記縦方向後方に位置する後方領域と、に区分され、かつ、
前記前方領域において前記縦方向に延びる左右一対の縦方向圧搾溝と、
前記前方領域において前記一対の縦方向圧搾溝の前記横方向内側に位置し、前記横方向に延びる横方向圧搾溝と、をさらに有し、
前記吸収性コアは、前記中間領域に少なくとも一部が位置する幅狭部と、前記幅狭部の前記縦方向前方に位置し前記幅狭部よりも前記横方向における幅の広い幅広部と、を有し、
前記幅狭部は、前記中間領域から前記前方領域の一部及び前記後方領域の一部まで延びている、前記縦方向に沿って一定の幅で構成されるものであり、
前記幅広部は、前記幅狭部から前記縦方向前方に向かうにしたがって徐々に幅の広くなる前方テーパ部と、該前方テーパ部の前記縦方向前方に一定の幅を有する領域と、を含んでなり、
前記一対の縦方向圧搾溝は、前記前方領域において前記幅広部と平面視で重なるように位置する、前記横方向内方へ括れた括れ部を有し、
前記横方向圧搾溝の少なくとも一部は、前記括れ部を通り前記横方向に延びる仮想線上に位置し、
前記横方向圧搾溝は、
最も前記縦方向前方に位置する前端部と、
前記前端部から前記横方向両側に位置する一対の端点と、を含み、かつ、前方に凸な形状を有し、
前記本体は、
前記縦方向圧搾溝の前記横方向内側に、前記幅狭部の前記縦方向全体にわたって前記縦方向に延びる圧搾溝を有していない
吸収性物品。 - 前記一対の縦方向圧搾溝は、前記前方領域から前記後方領域にわたって延び、かつ、前端部及び後端部において相互に連結しており、閉鎖された形状を有する
請求項1に記載の吸収性物品。 - 前記横方向圧搾溝は、曲線で構成される
請求項2に記載の吸収性物品。 - 前記本体は、前記中間領域の前記横方向中央部に位置し、前記縦方向に延びる、少なくとも1つの中央圧搾溝をさらに有し、
前記中央圧搾溝は、前記幅狭部よりも前記縦方向における長さが短い断片状に構成される
請求項1ないし3のいずれか一項に記載の吸収性物品。 - 前記吸収性コアは、
前記縦方向に延びる低坪量の縦溝部と、
前記横方向に延びる低坪量の横溝部と、をさらに有する
請求項1ないし4のいずれか一項に記載の吸収性物品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019201326A JP7508214B2 (ja) | 2019-11-06 | 2019-11-06 | 吸収性物品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019201326A JP7508214B2 (ja) | 2019-11-06 | 2019-11-06 | 吸収性物品 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2021074071A JP2021074071A (ja) | 2021-05-20 |
JP7508214B2 true JP7508214B2 (ja) | 2024-07-01 |
Family
ID=75897488
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019201326A Active JP7508214B2 (ja) | 2019-11-06 | 2019-11-06 | 吸収性物品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7508214B2 (ja) |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013215388A (ja) | 2012-04-09 | 2013-10-24 | Unicharm Corp | 吸収性物品 |
JP2016104081A (ja) | 2014-12-01 | 2016-06-09 | ユニ・チャーム株式会社 | 吸収性物品 |
JP3210014U (ja) | 2017-02-07 | 2017-04-20 | ユニ・チャーム株式会社 | 吸収性物品 |
JP2018121864A (ja) | 2017-01-31 | 2018-08-09 | ユニ・チャーム株式会社 | 吸収性物品 |
JP2019103712A (ja) | 2017-12-14 | 2019-06-27 | 花王株式会社 | 吸収性物品 |
JP2019165926A (ja) | 2018-03-23 | 2019-10-03 | 大王製紙株式会社 | 吸収性物品 |
-
2019
- 2019-11-06 JP JP2019201326A patent/JP7508214B2/ja active Active
Patent Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013215388A (ja) | 2012-04-09 | 2013-10-24 | Unicharm Corp | 吸収性物品 |
JP2016104081A (ja) | 2014-12-01 | 2016-06-09 | ユニ・チャーム株式会社 | 吸収性物品 |
JP2018121864A (ja) | 2017-01-31 | 2018-08-09 | ユニ・チャーム株式会社 | 吸収性物品 |
JP3210014U (ja) | 2017-02-07 | 2017-04-20 | ユニ・チャーム株式会社 | 吸収性物品 |
JP2019103712A (ja) | 2017-12-14 | 2019-06-27 | 花王株式会社 | 吸収性物品 |
JP2019165926A (ja) | 2018-03-23 | 2019-10-03 | 大王製紙株式会社 | 吸収性物品 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2021074071A (ja) | 2021-05-20 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6080263B2 (ja) | 吸収性物品 | |
JP5292083B2 (ja) | 吸収性物品 | |
CN107613923B (zh) | 吸收性物品 | |
JP6749349B2 (ja) | 吸収性物品 | |
JP2017119020A (ja) | 吸収性物品 | |
JP6147842B1 (ja) | 吸収性物品 | |
JP6042312B2 (ja) | 吸収性物品 | |
JP6080264B2 (ja) | 吸収性物品 | |
JP7508214B2 (ja) | 吸収性物品 | |
JP6226947B2 (ja) | 吸収性物品 | |
JP7378272B2 (ja) | 吸収性物品 | |
JP7152256B2 (ja) | 吸収性物品 | |
JP7105147B2 (ja) | 吸収性物品 | |
JP7152257B2 (ja) | 吸収性物品 | |
JP2017060781A (ja) | 吸収性物品 | |
JP7388881B2 (ja) | 吸収性物品 | |
JPH1199171A (ja) | 吸収性物品 | |
JP7490411B2 (ja) | 吸収性物品 | |
JP3243658U (ja) | 吸収性物品 | |
JPH1199170A (ja) | 吸収性物品 | |
JP7244353B2 (ja) | 吸収性物品 | |
WO2017115524A1 (ja) | 吸収性物品 | |
JP3244398U (ja) | 吸収性物品 | |
JP7514638B2 (ja) | 吸収性物品 | |
JP7217130B2 (ja) | 吸収性物品 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20200217 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20220906 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20220906 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20230621 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20230627 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20230725 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20231031 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20231227 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20240402 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20240403 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20240618 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20240619 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7508214 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |