JP7505312B2 - 光投射装置、物体検出装置、及び移動体 - Google Patents

光投射装置、物体検出装置、及び移動体 Download PDF

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Description

本願は、光投射装置、物体検出装置、及び移動体に関する。
従来、車両等の移動体前方にある物体を検出するLIDAR(Light Detection and Ranging、Laser Imaging Detection and Ranging)装置等の物体検出装置と、該物体検出装置で使用され、移動体の前方に走査光を投射する光投射装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
また光投射装置では、投射される走査光の光路に、走査光を透過する透過部材を設けた構成が開示されている(例えば、特許文献2参照)。
しかしながら、特許文献1及び2の構成では、透過部材を設けると、走査光を広角に投射できない場合がある。
本発明は、透過部材を設けた場合に、走査光を広角に投射可能にすることを課題とする。
本発明の一態様に係る光投射装置は、走査光を投射する光投射装置であって、光を射出する光源部と、前記光源部の射出光を所定の走査方向に走査する光走査部と、前記光走査部による前記走査光の光路に設けられ、前記走査光を透過する透過部材と、前記走査方向において前記射出光を平行光に変換するとともに、前記走査方向の交差方向に前記射出光を拡げる光拡大部と、を有し、前記透過部材は、前記走査方向に曲率を有する走査曲面と、前記交差方向に曲率を有する交差曲面と、を含み、前記走査曲面における前記走査方向の曲率は、前記交差曲面における前記交差方向の曲率よりも大きい
本発明によれば、透過部材を設けた場合に、走査光を広角に投射できる。
第1実施形態に係る光走査部の構成例を示す図であり、(a)はX軸方向から光投射装置を視た図であり、(b)はY軸方向から光投射装置を視た図である。 第1実施形態に係る物体検出装置の構成例を示す図である。 第1実施形態に係る制御部のハードウェア構成例のブロック図である。 第1実施形態に係る制御部の機能構成例のブロック図である。 ウィンドウ面の入射角度と反射率の関係例を示す図である。 光投射装置の小型化例を説明する図である。 第2実施形態に係る物体検出装置の構成例を示す図である。 第3実施形態に係る制御部の機能構成例のブロック図である。 第4実施形態に係る移動体の構成例の図である。 第4実施形態に係る移動体のハードウェア構成例のブロック図である。
以下、図面を参照して発明を実施するための形態について説明する。各図面において、同一構成部には同一符号を付し、重複した説明を適宜省略する。
また以下に示す実施形態は、本発明の技術思想を具体化するための画像形成装置を例示するものであって、本発明を以下に示す実施形態に限定するものではない。以下に記載されている構成部品の形状、その相対的配置、パラメータの値等は特定的な記載がない限り、本発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、例示することを意図したものである。また図面が示す部材の大きさや位置関係等は、説明を明確にするため、誇張している場合がある。
実施形態に係る光投射装置は、車両等の移動体前方にある物体を検出するLIDAR等の物体検出装置で使用される光投射装置である。実施形態では、光走査部による走査光の光路に走査光を透過する透過部材を設け、この透過部材は、所定の走査方向において曲率を有する走査曲面を含む。この構成により、透過部材を設けた場合に、走査角度が大きい角度領域で、透過部材に入射する走査光の入射角度を小さくすることで、透過部材を透過する走査光の光利用効率を確保して走査光を広角に投射可能にする。
[第1実施形態]
以下では、光投射装置300を有する物体検出装置100を一例として、実施形態を説明する。なお、実施形態では、XYZ3次元直交座標系において、光走査部による光の走査方向をX軸方向(所定方向の一例)とし、X軸方向に交差する方向をY軸方向(交差方向の一例)とし、X軸方向及びY軸方向の両方に交差する方向をZ軸方向とする。
<光投射装置300の構成例>
まず、図1を参照して、光投射装置300の構成について説明する。図1は、本実施形態に係る光投射装置300の構成の一例を説明する図である。(a)は、X軸方向から光投射装置300を視た図であり、(b)はY軸方向から光投射装置300を視た図である。なお、図1では、説明を分かりやすくするために光投射装置300の主要な要素のみを示している。
図1に示すように、光投射装置300は、半導体レーザ11と、投射レンズ12と、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)ミラー13と、ウィンドウ16と、制御部200とを有する。光投射装置300は、半導体レーザ11が射出する光を、投射レンズ12を介してMEMSミラー13に入射させ、MEMSミラー13による走査光を、ウィンドウ16を介して検出領域500に投射する。検出領域500は、検出対象としての物体が存在し得る三次元的な空間領域である。
半導体レーザ11は、光を射出する光源部の一例である。半導体レーザ11は、制御部200からの制御信号に応じて、所定のタイミングで所定の光強度のレーザ光11aをY軸正方向に向けて射出する。このレーザ光11aは光源部の射出光の一例である。なお、レーザ光11aはパルスレーザ光であってもよいし、CW(Continuous Wave)レーザ光であってもよい。
レーザ光11aの波長は特に限定されないが、光投射装置300が自動車等に搭載される場合には、760nmより長い波長等の人が肉眼で見ることができない非可視の波長が好適である。半導体レーザ11から射出されたレーザ光11aは、投射レンズ12に入射する。
なお、光源部の一例として半導体レーザ11を示したが、これに限定されるものではない。複数の発光部を有する半導体レーザであるVCSEL(垂直共振器面発光レーザ;Vertical Cavity Surface Emitting LASER)やYAGレーザ等の固体レーザ、気体レーザ、ファイバーレーザ等を用いることもできる。またレーザ光源に限定されず、LED(Light Emitting Diode)光源やランプ光源等も使用できる。
投射レンズ12は、X軸方向とZ軸方向で異なる曲率を有する非軸対称レンズであり、ガラス材料又はプラスチック材料等を含んで構成されている。投射レンズ12は、X軸方向ではレーザ光11aを略平行光に変換し、Z軸方向では集束位置fyに向けて集束する集束光にレーザ光11aを変換する。そして、変換したレーザ光11aをY軸正方向に出射する。
投射レンズ12を出射したレーザ光11aは、Z軸方向において集束位置fyで一旦集束した後、拡がり角度θyで拡がる(発散する)。その後、レーザ光11aはMEMSミラー13で偏向走査され、MEMSミラー13による走査レーザ光11bはウィンドウ16を介して検出領域500に投射される。
走査レーザ光11bは、X軸方向では略平行光で(図1(b)参照)、Y軸方向では拡がり角度θyで拡がる光である(図1(a)参照)。このように投射レンズ12は、走査方向(X軸方向)の交差方向(Y軸方向)にレーザ光11aを拡げる光拡大部の一例に対応する。なお、X軸方向で走査レーザ光11bを略平行とすることで、Y軸方向と比較して、高い位置分解能で走査レーザ光11bを投射できる。
なお、本実施形態では、光拡大部の機能を1枚の投射レンズ12で実現する構成を例示するが、光拡大部の機能を複数の球面レンズ、又は非球面レンズにより実現することもできる。またミラー等の光偏向素子を含んで光拡大部を構成してもよい。さらに拡散板を含み、拡散作用でレーザ光の拡がり角度を調整してもよい。
MEMSミラー13は、半導体レーザ11の射出光を所定の走査方向に走査する光走査部の一例である。MEMSミラー13は、半導体製造技術を応用したマイクロマシニング技術により、シリコンやガラス等を微細加工して製作できる。
MEMSミラー13は、光偏向面13aを含む可動部13bと、駆動梁(図示を省略)とを有する。駆動梁は、可動部13bに接続され、弾性を有する弾性梁に薄膜化した圧電材料を重ね合わせて構成されている。MEMSミラー13は、印加電圧に応じて揺動軸13c回り(矢印13d方向)に可動部を往復揺動して光偏向面13aの角度を変化させる。
MEMSミラー13は、揺動軸13cがZ軸に対して傾いて設けられている。この傾きの角度は、例えば45度である。Y軸方向に沿って光偏向面13aに入射するレーザ光11aは、Z軸正方向側に偏向される。MEMSミラー13は、Y軸方向に拡がり角度θyで拡がる光を、走査角度θx(図1(b)参照)の角度領域内でX軸方向に走査する。なお、図1(b)では、MEMSミラー13の可動部13bが揺動軸13c周りに揺動する様子が表示されている。
MEMSミラー13による走査レーザ光11bは、光走査部による走査光に対応する。光投射装置300は、走査角度θxと拡がり角度θyで規定される検出領域500に走査レーザ光11bを投射できる。
なお、本実施形態では、光走査部の一例としてMEMSミラー13を示すが、これに限定されるものではない。ガルバノミラーやポリゴンミラー、OPA(Optical Phased Array)等を含んで光走査部を構成することもできる。MEMSミラー13には、圧電方式のものだけでなく、静電方式等の他の駆動方式により駆動されるものも適用可能である。
また揺動軸13cのZ軸に対する傾きは45度に限定されるものではなく、適宜選択可能である。
ウィンドウ16は、MEMSミラー13による走査レーザ光11bの光路に設けられ、走査レーザ光11bを透過する透過部材の一例である。ウィンドウ16は、半導体レーザ11の波長に対して光透過性を有するガラス材料又はプラスチック材料を含んで構成された部材である。
光投射装置300は、半導体レーザ11、投射レンズ12及びMEMSミラー13を、図示を省略する筐体(収容部材)内に配置している。筐体には開口部が設けられている。ウィンドウ16は、この開口部を塞ぐように設けられ、走査レーザ光11bはウィンドウ16を透過して外部に投射される。
ここで、半導体レーザ11、投射レンズ12及びMEMSミラー13にゴミや汚れが付着すると、投射される走査レーザ光11bの光強度変動等が生じて光投射装置300の性能が低下する場合がある。特にMEMSミラー13は可動要素を有するため、可動要素の動作にゴミや汚れ等の影響を受けやすい。本実施形態では、ウィンドウ16を開口部に設けることで、筐体内へのゴミや汚染物質の侵入を防止でき、光投射装置300の性能低下を抑制できるようになっている。
また、ウィンドウ16は、MEMSミラー13に対向する第1面16aと、第1面16aに対向する第2面16bとを有する。第1面16a及び第2面16bのそれぞれは、全体がX軸方向及びY軸方向のそれぞれに曲率を有する曲面に形成されている。
具体的には、図1(a)に示すように、Y軸方向において、第1面16a及び第2面16bのそれぞれの曲率中心Cyは、集束位置fyに略一致している。これにより、Y軸方向において、集束位置fyから拡がり角度θyで拡がる走査レーザ光11bが、第1面16a及び第2面16bのそれぞれに略垂直に入射するように構成されている。
但し、第1面16a及び第2面16bのそれぞれの曲率中心Cyは、必ずしも集束位置fyに一致する必要はなく、集束位置fyの近傍に配置される構成でもよい。近傍に配置することで、Y軸方向において、拡がり角度θyで拡がる走査レーザ光11bが第1面16a及び第2面16bに入射する角度を小さくすることができる。
なお、入射角度が小さいとは、入射面に対して入射角度が垂直に近いことをいう。例えば走査レーザ光11bが第1面16aに垂直に入射する場合には、走査レーザ光11bの入射角度は0度になる。そして垂直に対する傾きが大きくなるにつれ、入射角度は大きくなる。
また、第1面16aの曲率中心と第2面16bの曲率中心は、厳密にはウィンドウ16の厚みの分だけ位置がずれるが、このずれは、第1面16a及び第2面16bの曲率半径等と比較して小さい。そのため、図1(a)では、第1面16a及び第2面16bの両方のY軸方向における曲率中心を曲率中心Cyとして表示している。
一方、図1(b)に示すように、X軸方向において、第1面16a及び第2面16bのそれぞれの曲率中心Cxは、ほぼ揺動軸13c上に位置している。これにより、X軸方向において、光偏向面13aの揺動軸13c回りの揺動により走査される走査レーザ光11bが、第1面16a及び第2面16bのそれぞれに略垂直に入射するように構成されている。
但し、第1面16a及び第2面16bのそれぞれの曲率中心Cxは、必ずしも揺動軸13c上に位置する必要はなく、揺動軸13cの近傍に位置する構成でもよい。近傍に位置することで、X軸方向において、走査レーザ光11bの第1面16a及び第2面16bへの入射角度を小さくすることができる。
また第1面16aの曲率中心と第2面16bの曲率中心は、厳密にはウィンドウ16の厚みの分だけ位置がずれるが、このずれは、第1面16a及び第2面16bの曲率半径等と比較して小さい。そのため、図1(b)では第1面16a及び第2面16bの両方のX軸方向における曲率中心を曲率中心Cxとして表示している。
本実施形態では、第1面16aのX軸方向における曲率とY軸方向における曲率は異なり、X軸方向における曲率は、Y軸方向における曲率より大きい。従って、第1面16aは非軸対称な面に形成されている。第1面16aのX軸方向における曲面は、走査方向に曲率を有する走査曲面の一例に対応する。また第1面16aのY軸方向における曲面は、交差方向に曲率を有する交差曲面の一例に対応する。
同様に、第2面16bのX軸方向における曲率とY軸方向における曲率は異なり、X軸方向における曲率は、Y軸方向における曲率より大きい。従って、第2面16bも非軸対称な面に形成されている。第2面16bのX軸方向における曲面は、走査方向に曲率を有する走査曲面の一例に対応する。また第2面16bのY軸方向における曲面は、交差方向に曲率を有する交差曲面の一例に対応する。
ウィンドウ16の製造方法は適宜選択可能であるが、第1面16a又は第2面16bをX軸方向とY軸方向で曲率が異なる非軸対称な面で形成する場合には、金型を用いたプラスチック材料の成形加工が特に好適である。
制御部200は、半導体レーザ11の制御、MEMSミラー13の制御、及び後述する物体情報の取得処理等を行う制御装置である。
<物体検出装置100の構成例>
次に、図2を参照して、物体検出装置100の構成について説明する。図2は、物体検出装置100の構成の一例を説明する図である。図2に示すように、物体検出装置100は、光投射装置300と、集光レンズ14と、フォトダイオード15とを有する。
集光レンズ14は、検出領域500に存在する物体501による走査レーザ光11bの反射光又は散乱光(以下では、戻り光502と総称する)の少なくとも一方を集光するレンズである。集光レンズ14は、ガラス材料又はプラスチック材料を含んで構成された軸対称性のレンズである。
集光レンズ14は、戻り光502をフォトダイオード15の受光面上に集光させる。フこの構成により、戻り光502がより大きい光強度で受光されるようになっている。但し、フォトダイオード15の受光面上で必ずしも集光しなくてもよい。また集光レンズ14は、1つのレンズを有する構成に限定されるものではなく、複数のレンズや反射ミラー、プリズム等の光学素子を含んで構成されてもよい。
フォトダイオード15は、検出領域500に存在する物体501による走査レーザ光11bの反射光又は散乱光の少なくとも一方を受光する受光部の一例である。フォトダイオード15は、集光レンズ14により集光された戻り光502を受光し、受光した光強度に応じた電圧信号である受光信号を制御部200に出力する。
なお、受光部は、フォトダイオード15に限定されるものではなく、APD(Avalanch Photo Diode)、ガイガーモードAPDであるSPAD(Single Photo Avalanch Photo Diode)、TOF(Time of Flight)等を用いることもできる。
本実施形態では、戻り光502は、MEMSミラー13の光偏向面13aで偏向されてから集光レンズ14を通ってフォトダイオード15で受光されるように構成されている。
<制御部200のハードウェア構成例>
次に図3を参照して、物体検出装置100の備える制御部200のハードウェア構成について説明する。ここで図3は、制御部200のハードウェア構成の一例を示すブロックである。
図3に示すように、制御部200は、CPU(Central Processing Unit)21と、ROM(Read Only Memory)22と、RAM(Random Access Memory)23と、SSD(Solid State Drive)24と、光源駆動回路25と、走査駆動回路26と、センサI/F(Interface)27と、入出力I/F28とを有する。これらはシステムバスBを介して相互に電気的に接続されている。
CPU21はプロセッサであり、ROM22やSSD24等のメモリからプログラムやデータをRAM23上に読み出し、処理を実行することで、制御部200全体の制御や機能を実現する。なお、CPU21の有する機能の一部、又は全部を、ASIC(application specific integrated circuit)やFPGA(Field-Programmable Gate Array)等の電子回路により実現させてもよい。
ROM22は、電源を切ってもプログラムやデータを保持することが可能な不揮発性の半導体メモリである。ROM22には、制御部200の起動時に実行されるBIOS(Basic Input/Output System)、OS設定等のプログラムやデータが格納されている。
RAM23は、プログラムやデータを一時保持する揮発性の半導体メモリである。
SSD24は、制御部200による処理を実行するプログラムや各種データが記憶された不揮発性メモリである。なお、SSDに代えてHDD(Hard Disk Drive)を設けてもよい。
光源駆動回路25は、半導体レーザ11に電気的に接続され、CPU21等からの制御信号に応じて半導体レーザ11に駆動電圧等の駆動信号を出力する電気回路である。駆動信号として矩形波や正弦波、又は所定の波形形状の電圧波形を用いることができる。光源駆動回路25は、電圧波形の周波数を変化させて、駆動信号の周波数を変調可能である。
走査駆動回路26は、MEMSミラー13に電気的に接続され、CPU11等からの制御信号に応じてMEMSミラー13に駆動電圧等の駆動信号を出力する電気回路である。
センサI/F27は、フォトダイオード15に電気的に接続され、フォトダイオード15の受光信号を入力するインターフェースである。
入出力I/F28は、車両等の移動体に搭載された外部コントローラやPC(Personal Computer)等の外部装置と接続し、検出条件等のデータを受信したり、検出した物体情報等のデータを送信したりするためのインターフェースである。インターネット等のネットワークに接続してデータの送受を行えるように構成することもできる。
<制御部200の機能構成例>
次に図4を参照して、制御部200の機能構成について説明する。ここで図4は、制御部200の機能構成の一例を示すブロックである。なお、図4では、説明を分かりやすくするために制御部200の主要な要素のみを示している。
図4に示すように、制御部200は、光源制御部201と、走査制御部202と、受光信号取得部203と、物体情報取得部204と、物体情報出力部205とを有する。これらのうち、光源制御部201、走査制御部202及び物体情報取得部204のそれぞれの機能は、CPU21が所定のプログラムを実行すること等により実現される。また、受光信号取得部203の機能はセンサI/F27等により実現され、物体情報出力部205の機能は入出力I/F28等により実現される。
制御部200は、半導体レーザ11によるレーザ光の射出タイミング(射出時期)と、フォトダイオード15による戻り光502の受光タイミング(受光時期)の時間差から検出領域500における物体と物体検出装置100との間の距離情報を演算で取得し、取得した距離情報を出力できる。また検出領域に物体が存在しない場合には、フォトダイオード15の受光信号に基づき判定した物体が存在しないこと示す情報を出力できる。
光源制御部201は半導体レーザ11によるレーザ光の射出を制御する。光源制御部201はCPU21のクロック等に基づく基準信号に応じて、半導体レーザ11がレーザ光を射出するタイミングを制御できる。
受光信号取得部203は、戻り光の光強度に応じたフォトダイオード15の受光信号を取得(入力)し、物体情報取得部204に出力する。走査制御部202はMEMSミラー13の回動駆動を制御する。
物体情報取得部204は、半導体レーザ11がレーザ光を射出したタイミング情報を光源制御部201から取得し、またフォトダイオード15が戻り光を受光したタイミング情報を受光信号取得部203から取得する。
そして、射出タイミングと受光タイミングの時間差から、検出領域における物体と物体検出装置100との間の距離情報を演算で取得する。検出領域に物体が存在しない場合は、フォトダイオード15の出力する受光信号から判定した物体が存在しないこと示す情報を取得する。例えば、受光信号レベルが予め定めた閾値レベルより低いときに、物体情報取得部204は物体が存在しないことを判定できる。
物体情報取得部204は、物体と物体検出装置100の間の距離情報と、物体が存在しないことを示す情報とを含む物体情報を、物体情報出力部205を介して外部装置に出力できる。
物体情報の具体例として距離画像等が挙げられる。ここで、距離画像とは、画素毎に取得した物体までの距離を示す距離データを画素の位置に応じて二次元に配列させて生成された画像であり、例えば、距離を画素の輝度に変換して生成された画像である。換言すると距離画像は検出領域における物体の位置を示す3次元情報である。
物体検出方式の具体例には、TOF(Time of Flight)方式が挙げられる。なお、TOF方式には公知の技術を適用可能である。
<光投射装置300の作用効果>
次に、光投射装置300の作用効果について説明する。
上述したように、MEMSミラー(光走査部)を収容する筐体の開口部にウィンドウ(透過部材)を設けると、筐体内への汚染物質の侵入を防止できるために好適である。しかし、MEMSミラーによる走査角度が大きくなると、ウィンドウ面に対する走査レーザ光の入射角度が大きくなり、ウィンドウを透過する走査レーザ光の光利用効率が低下する場合がある。
ここで、図5は、ウィンドウ面への入射角度と、ウィンドウ面での反射率との関係の一例を示す図である。図5では、屈折率1.57の材料で構成されたウィンドウに入射する走査レーザ光の入射角度ごとでの反射率を示している。また実線グラフ51は走査レーザ光がS偏光である場合を示し、破線グラフ52は走査レーザ光がP偏光である場合を示している。なお、走査レーザ光の偏光状態は、直線偏光のレーザ光を射出する半導体レーザの設置の向き等により予め定めることができる。
図5に示すように、ウィンドウ面に対する入射角度が小さい(略垂直に入射)と、S偏光,P偏光とも反射率は5%程度である。従って95%の光がウィンドウ面を透過する。入射角度が大きくなるにつれ、S偏光では徐々に反射率が上がり、入射角度が75度を超えると反射率は大きく上昇する。P偏光では入射角度が60度程度までは反射率は低いままであるが、60度を超えると徐々に反射率が上がり、S偏光と同様に75度を超えると反射率は大きく上昇する。反射率の上昇に伴って透過率が低下し、ウィンドウ面を透過する走査レーザ光の光強度は小さくなる。図5は、ウィンドウの一方の面(表面)での反射率であるが、他方の面(裏面)も同様の特性を有するため、透過率の低下は、両面の透過により2倍以上になる。
従って、MEMSミラーによる走査レーザ光の走査角度が大きくなると、透過光の光利用効率が低下して光投射装置により十分な光強度の光を投射できなくなる。これによりMEMSミラーによる走査角度が制限される。例えば、走査レーザ光がS偏光である場合には、図5に示すように入射角度が60度で反射率は約20%であるため、透過率は約80%になる。ウィンドウの両面での反射により、ウィンドウを透過後の走査レーザ光の光利用効率は約60%になる。この場合に、要求される走査レーザ光の光強度が得られずに、走査角度が±60度以下に制限される場合がある。
本実施形態では、ウィンドウは、X軸方向(走査方向)において曲率を有する走査曲面を含む。ウィンドウにおける走査曲面が曲率を有することで、走査角度が大きい角度領域で、ウィンドウに入射する走査レーザ光の入射角度を小さくし、ウィンドウ面での反射率を抑えることができる。これにより、ウィンドウを透過する走査レーザ光の光利用効率を確保して走査角度の制限を緩和し、走査レーザ光を広角に投射できる。
なお、図5は、反射防止膜が設けられていないウィンドウの特性を示した例であるが、ウィンドウに反射防止膜が設けられている場合にも、ウィンドウ面への入射角度とウィンドウ面での反射率の関係を示す特性として同様の特性が得られる。
また、本実施形態では、ウィンドウにおけるMEMSミラーに対向する第1面と、第1面に対向する第2面の両方が走査曲面を含む。これにより第1面及び第2面の両方で走査レーザ光の入射角度を小さくし、走査角度の制限をさらに緩和できるため、走査レーザ光をさらに広角に投射できる。
また、本実施形態では、Y軸方向(交差方向)にレーザ光を拡げる投射レンズ(光拡大部)を有し、ウィンドウは、Y軸方向に曲率を有する交差曲面を有する。これによりY軸方向においても、ウィンドウに入射する走査レーザ光の入射角度を小さくし、ウィンドウを透過する走査レーザ光の光利用効率をより向上させることができる。
また、本実施形態では、ウィンドウの第1面と第2面の両方が、それぞれ走査曲面と交差曲面を含んで構成されている。これにより、ウィンドウの両面での反射率を抑え、ウィンドウを透過する走査レーザ光の光利用効率をさらに向上できる。
また、本実施形態では、ウィンドウの第1面のX軸方向における曲率は、Y軸方向における曲率より大きい。換言すると、ウィンドウの第1面のX軸方向における曲率半径は、Y軸方向における曲率半径より小さい。投射レンズによるY軸方向への拡がり角度に対してMEMSミラーによる走査角度が大きい場合にも、ウィンドウに入射する走査レーザ光の入射角度を小さくし、ウィンドウを透過する走査レーザ光の光利用効率を向上できる。
また、本実施形態では、MEMSミラーは、光偏向面を揺動軸回りに揺動させることでレーザ光を走査し、走査曲面の曲率中心は、揺動軸上に配置されている。これにより、MEMSミラーによる走査レーザ光は、X軸方向においてウィンドウ面にほぼ垂直に入射するため、ウィンドウを透過する走査レーザ光の光利用効率をより向上できる。
また交差曲面の曲率中心と、投射レンズによるレーザ光の集束位置を略一致させることで、投射レンズにより拡げられた走査レーザ光は、Y軸方向においてウィンドウ面にほぼ垂直に入射するため、ウィンドウを透過する走査レーザ光の光利用効率をより向上できる。
また、ウィンドウがX軸方向において曲率を有する走査曲面を含むことで、光投射装置を小型化する効果を得ることもできる。ここで、図6は、光投射装置の小型化例を説明する図である。
図6は、走査レーザ光11bが、本実施形態に係るウィンドウ16を透過する場合と、比較例に係るウィンドウ16xを透過する場合の両方を模式的に示している。ウィンドウ16xは、平板状の透過部材である。
図6に示すように、ウィンドウ16を有する光投射装置は、ウィンドウ16xを有する光投射装置に対して、ウィンドウ16が曲率を有する分だけ小型化可能である。図6に示す小型化領域161(格子ハッチング部分)は、ウィンドウ16xを有する光投射装置に対して、ウィンドウ16を有する光投射装置が小型化可能な領域を表している。
なお、本実施形態の説明では、第1面と第2面の両方が曲面に形成された構成を例示したが、何れか一方が曲面に形成され、他方は平面であってもよい。また第1面と第2面の曲面の形状が略同じである構成を例示したが、異なる形状であってもよい。この異なる形状には、例えば、第1面と第2面で曲率が異なる形状等が挙げられる。この場合にも、両方が平面である場合と比較して光利用効率を確保し、走査レーザ光を広角に投射できる。
また走査レーザ光がY軸方向に拡がる光であり、ウィンドウはX軸方向とY軸方向の両方に曲率を有する第1面及び第2面を含む構成を例示したが、これに限定されるものではない。走査レーザ光をY軸方向において略平行な光とし、ウィンドウはX軸方向にのみ曲率を有する第1面及び第2面を含む構成であってもよい。
また第1面と第2面の両方の全体に曲面が形成された構成を例示したが、走査レーザ光が透過する部分等の一部分のみを曲面に形成し、他の部分を平面に形成することもできる。
またX軸方向及びY軸方向において、曲面が球面である構成を例示したが、これに限定されるものではない。放物面等の非球面を有する曲面であっても、走査レーザ光の入射角度を小さくする効果が得られる。
また、投射レンズ(光拡大部)が半導体レーザ(光源部)とMEMSミラー(光走査部
の間に配置される構成を例示したが、投射レンズがMEMSMミラーとウィンドウの間に配置することもできる。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態に物体検出装置100aについて説明する。図7は、物体検出装置100aの構成の一例を説明する図である。
図7に示すように、物体検出装置100aは光投射装置300aを有する。また光投射装置300aは、MEMSミラー13'を有する。MEMSミラー13'は、光偏向面13aの端部領域に反射型回折構造17を含む。
半導体レーザ11から射出されたレーザ光11aは、投射レンズ12によりZ軸方向において平行光に変換され、MEMSミラー13'に形成された反射型回折構造17に入射する。なお、反射型回折構造17に入射するレーザ光11aは、X軸方向では平行化されても平行化されなくても何れでもよい。
反射型回折構造17は、入射するレーザ光11aをZ軸方向に反射しつつ、回折作用により、Y軸方向において集束位置fy'に集束するレーザ光に変換する。該レーザ光は集束位置fy'で一旦集束した後、Y軸方向において拡がり角度θyで拡がりながらZ軸方向に伝搬する。MEMSミラー13'は、揺動軸13c回りに矢印13d方向に揺動して、入射するレーザ光11aをX軸方向に走査する。MEMSミラー13'による走査レーザ光11bは、Y軸方向において拡がり角度θyで拡がりながらX軸方向に走査され、検出領域500に投射される。
MEMSミラー13'に反射型回折構造17を設けることで、レーザ光11aをY軸方向に拡げるための構成を簡略化でき、光投射装置300aを小型化できる。
但し、MEMSミラー13'の光偏向面13a上に反射型回折構造17を形成すると、反射型回折構造17による散乱光が発生し、この散乱光が、検出領域500に存在しない物体からの戻り光(ゴースト光)として振る舞うことで、物体を誤検出する場合がある。従って反射型回折構造17による光投射装置300aを小型化と、物体の誤検出はトレードオフの関係になるため、両者のバランスを考慮して反射型回折構造17の位置や大きさ等を決定することが好ましい。
ウィンドウ16の構成及び機能は、第1実施形態で説明したものと同様であるが、第1面16a及び第2面16bにおけるY軸方向に曲率を有する交差曲面の曲率中心Cyが、集束位置fy'に略一致するように構成されている点が異なる。この構成により、ウィンドウ16に入射する走査レーザ光11bは、Y軸方向において第1面16a及び第2面16bに略垂直に入射できる。但し、曲率中心Cyと集束位置fy'は必ずしも一致していなくてもよい。両者を近接して配置することで、Y軸方向において第1面16a及び第2面16bに入射する走査レーザ光11bの入射角度を小さくする作用が得られる。これにより、第1実施形態と同様に、ウィンドウ16を透過する走査レーザ光11bの光利用効率を確保して、走査角度の制限を緩和し、走査レーザ光11bを広角に投射できる。
これ以外の効果は、第1実施形態で説明したものと同様である。
なお、本実施形態では、MEMSミラー13が反射型回折構造17を有する構成を例示したが、MEMSミラー13の構成はこれに限定されるものではなく、各種変形が可能である。例えば、MEMSミラー13が曲率を有する光偏向面を備えることもできる。さらに、MEMSミラー13として、透過型の屈折手段やプリズムの回転を利用したものや回折等を利用したものを用いてもよい。
[第3実施形態]
次に、第3実施形態に係る物体検出装置100bについて説明する。ここで図8は、物体検出装置100bが有する制御部200bの機能構成の一例を示すブロック図である。なお、制御部200bのハードウェア構成は、図3に示したものと同様である。
図8に示すように、制御部200bは、歪補正部206と、物体画像情報取得部207と、補完物体情報取得部208と、補完物体情報出力部209とを備えている。
これらのうち、歪補正部206、物体画像情報取得部207、及び補完物体情報取得部208のそれぞれの機能は図3のCPU21が所定のプログラムを実行することで実現される。また補完物体情報出力部209の機能は、図3の入出力I/F28等により実現される。
歪補正部206は、物体検出装置100bに含まれるステレオカメラ18が備える右カメラ181が撮像した右眼画像と、左カメラ182が撮像した左眼画像とを入力し、右眼画像及び左眼画像のそれぞれの画像歪みを補正する。この画像歪みには、画像の外縁周辺における樽型又は糸巻型の歪みや、台形歪み等が挙げられる。歪補正部206は、補正後の右眼画像及び左眼画像をそれぞれ物体画像情報取得部207に出力する。
右カメラ181及び左カメラ182のそれぞれは、物体の画像を撮像する撮像部の一例である。
物体画像情報取得部207は、入力した右眼画像と左眼画像を用いて画像処理で検出した視差に基づいて距離画像を生成し、生成した距離画像を補完物体情報取得部208に出力する。
補完物体情報取得部208は、物体情報取得部204から入力した物体情報と、物体画像情報取得部207から入力した距離画像とに基づき、補完物体情報を取得する。ここで、補完物体情報とは、異なる方式で取得される複数の物体情報を用いて一方又は両方の物体情報を補完した物体情報をいう。本実施形態では、複数の物体情報のうちの1つはTOF方式で検出した距離情報画像等の物体情報であり、もう1つはステレオカメラ方式により検出した距離画像等の物体情報である。
TOF方式では、物体までの距離に依存せずに高精度な距離検出が可能であるが、ビームを拡げて投射したレーザ光の物体による戻り光を利用するため、面内空間分解能が低くなる場合がある。またステレオカメラ方式では、右カメラ181及び左カメラ182の解像度に応じて高い面内空間分解能が得られるが、物体までの距離に応じて距離の検出精度が低くなる場合がある。
TOF方式とステレオカメラ方式の両方で得られる情報を組み合わせることで、高い面内空間分解能で高精度な距離検出が可能になる。
例えば物体情報取得部204による距離画像と、物体画像情報取得部207による距離画像との間で対応する1以上の画素を定めておく。この対応画素では、物体情報取得部204による距離画像の距離検出値を用い、対応画素以外の画素では対応画素での距離検出値に基づき補正された物体画像情報取得部207による距離画像の距離検出値を用いて、補完距離画像を生成して取得する。補完距離画像は、TOF方式の距離画像の面内空間分解能を、ステレオカメラ方式の距離画像を用いて補完して得られる補完物体情報である。
補完物体情報取得部208は、取得した補完距離画像を補完物体情報出力部209に提供する。補完物体情報出力部209は、画像に基づき物体情報を補完した補完物体情報を車両用コントローラ等の外部装置に出力できる。
以上説明したように、本実施形態では、TOF方式による距離画像と、ステレオカメラ方式による距離画像とに基づいて取得される補完距離画像を出力する。これによりTOF方式の距離画像の面内空間分解能をステレオカメラ方式の距離画像を用いて補完した高い面内空間分解能で高い距離検出精度の距離画像を出力できる。
なお、本実施形態では、TOF方式の距離画像の面内空間分解能を補完する例を示したが、これに限定されるものではなく、TOF方式では得られない色情報等を、撮像画像を利用して補完してもよい。色情報の補完により、車両に物体検出装置100bを適用する場合に、交通信号や交通標識等の色情報を利用することが可能になる。また、これら以外の他の情報を補完することもできる。
また、撮像部の例としてステレオカメラを挙げたが、ステレオカメラに限定されるものではなく、単眼のカメラであってもよい。
なお、上述したもの以外の効果は、第1実施形態と同様である。
[第4実施形態]
次に、第4実施形態に係る移動体について説明する。図9は、第1実施形態で説明した物体検出装置100を備える移動体1の構成の一例を説明する図である。移動体1は、荷物を目的地に無人搬送する無人搬送車である。
物体検出装置100は、移動体1の前部に取り付けられ、移動体1の正のZ方向側の距離画像等の物体情報を取得する。物体検出装置100の出力によって、移動体1の正のZ方向側の障害物等の物体の有無及び物体の位置等の物体情報を検出することができる。
図10は移動体1のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。図10に示すように、移動体1は、物体検出装置100と、表示装置30と、位置制御装置40と、メモリ50と、音声・警報発生装置60とを備える。これらは、信号やデータの伝送が可能なバス70を介して電気的に接続されている。
本実施形態では、物体検出装置100と、表示装置30と、位置制御装置40と、メモリ50と、音声・警報発生装置60とによって、走行管理装置10が構成されている。走行管理装置10は、移動体1に搭載されている。また、走行管理装置10は、移動体1のメインコントローラ80と電気的に接続されている。
表示装置30は、物体検出装置100が取得した3次元情報や移動体1に関わる各種設定情報等を表示するLCD(Liquid Crystal Display)等のディスプレイである。位置制御装置40は、物体検出装置100が取得した物体情報に基づき、移動体1の位置を制御するCPU等の演算装置である。音声・警報発生装置60は、物体検出装置100が取得した3次元データから、障害物の回避の可否を判定し、回避不可と判断された場合に周囲の人員に通知するスピーカー等の装置である。
このようにして、物体検出装置100を備えた移動体を提供することができる。
なお、物体検出装置100を備える移動体は無人搬送車に限定されるものではない。自動車等の車両や、ドローン等の飛行体等に搭載することもできる。また、移動体だけでなく、スマートフォンやタブレット等の情報端末に搭載することも可能である。
また、実施形態では、物体検出装置100が制御部200の構成及び機能を備える例を示したが、必ずしもこれに限定されるものではない。制御部200の備える構成及び機能の一部、又は全部を、移動体1に含まれる外部コントローラ等の物体検出装置100を搭載する装置、又は物体検出装置100に接続される装置等が備えても良い。
なお、上述した効果以外の効果は、第1,第2実施形態と同様である。
以上、実施形態を説明してきたが、本発明は、具体的に開示された上記の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変形や変更が可能である。
なお、光投射装置300により投射される光は、レーザ光に限定されるものではなく、指向性を有さない光であってもよいし、またレーダー等の波長の長い電磁波等であってもよい。
また、上記で用いた序数、数量等の数字は、全て本発明の技術を具体的に説明するために例示するものであり、本発明は例示された数字に制限されない。また、構成要素間の接続関係は、本発明の技術を具体的に説明するために例示するものであり、本発明の機能を実現する接続関係はこれに限定されない。
また、機能ブロック図におけるブロックの分割は一例であり、複数のブロックを一つのブロックとして実現する、一つのブロックを複数に分割する、及び/又は、一部の機能を他のブロックに移してもよい。また、類似する機能を有する複数のブロックの機能を単一のハードウェア又はソフトウェアが並列又は時分割に処理してもよい。
上記で説明した実施形態の各機能は、一又は複数の処理回路によって実現することが可能である。ここで、本明細書における「処理回路」とは、電子回路により実装されるプロセッサのようにソフトウェアによって各機能を実行するようプログラミングされたプロセッサや、上記で説明した各機能を実行するよう設計されたASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP(digital signal processor)、FPGA(field programmable gate array)や従来の回路モジュール等のデバイスを含むものとする。
1 移動体
100 物体検出装置
11 半導体レーザ(光源部の一例)
11a レーザ光(射出光の一例)
11b 走査レーザ光(走査光の一例)
12 投射レンズ(光拡大部の一例)
13 MEMSミラー(光走査部の一例)
13a 光偏向面
13b 可動部
13c 揺動軸
14 集光レンズ
15 フォトダイオード(受光部の一例)
16 ウィンドウ(透過部材の一例)
16a 第1面(走査曲面の一例、交差曲面の一例)
16b 第2面(走査曲面の一例、交差曲面の一例)
161 小型化領域
17 反射型回折構造
18 ステレオカメラ
181 右カメラ(撮像部の一例)
182 左カメラ(撮像部の一例)
200 制御部
201 光源制御部
202 走査制御部
203 受光信号取得部
204 物体情報取得部
205 物体情報出力部
206 歪補正部
207 物体画像情報取得部
208 補完物体情報取得部
209 補完物体情報出力部
500 検出領域
501 物体
502 戻り光
fy ,fy' 集束位置
Cx X軸方向における曲率中心
Cy Y軸方向における曲率中心
θx 走査角度
θy 拡がり角度
X軸方向 走査方向
Y軸方向 交差方向
特開2018-151278号公報 特開2019-128221号公報

Claims (7)

  1. 走査光を投射する光投射装置であって、
    光を射出する光源部と、
    前記光源部の射出光を所定の走査方向に走査する光走査部と、
    前記光走査部による前記走査光の光路に設けられ、前記走査光を透過する透過部材と
    前記走査方向において前記射出光を平行光に変換するとともに、前記走査方向の交差方向に前記射出光を拡げる光拡大部と、を有し、
    前記透過部材は、前記走査方向に曲率を有する走査曲面と、前記交差方向に曲率を有する交差曲面と、を含み、
    前記走査曲面における前記走査方向の曲率は、前記交差曲面における前記交差方向の曲率よりも大きい
    光投射装置。
  2. 前記透過部材は、前記光走査部に対向する第1面と、前記第1面に対向する第2面とを有し、前記第1面及び前記第2面の両方に、前記走査曲面を含む
    請求項1に記載の光投射装置。
  3. 前記透過部材は、前記光走査部に対向する第1面と、前記第1面に対向する第2面とを有し、前記第1面及び前記第2面の両方に、前記走査曲面と、前記交差曲面とを含む
    請求項に記載の光投射装置。
  4. 前記光走査部は、光偏向面を所定の揺動軸回りに揺動させることで前記射出光を走査し、
    前記走査曲面の曲率中心は、前記揺動軸上に配置されている
    請求項1乃至の何れか1項に記載の光投射装置。
  5. 所定の検出領域に前記走査光を投射する請求項1乃至の何れか1項に記載の光投射装置と、
    前記検出領域に存在する物体による前記走査光の反射光又は散乱光の少なくとも一方を受光する受光部と、
    前記光源部の射出時期と、前記受光部の受光時期と、に基づいて取得される物体情報を出力する物体情報出力部と、を有する
    物体検出装置。
  6. 前記物体の画像を撮像する撮像部と、
    前記画像に基づき前記物体情報を補完した補完物体情報を出力する補完物体情報出力部と、をさらに有する
    請求項に記載の物体検出装置。
  7. 請求項又はに記載の物体検出装置を有する
    移動体。
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