JP7505265B2 - 電池配線モジュール - Google Patents

Description

本開示は、電池配線モジュールに関するものである。

例えば特許文献１に開示されるように、電気自動車やハイブリッド自動車などの車両において、走行駆動用の電源として搭載される高電圧の二次電池には、電池配線モジュールが装着されている。特許文献１の電池配線モジュールは、二次電池に電気的に接続される電線と、その電線を収容するケースと、を備えている。電池配線モジュールのケースは、電線の長さ方向に沿って並ぶ複数のケース本体と、複数のケース本体の各々に対応する複数のカバーとを有している。各ケース本体は、電線が通される溝状の電線挿通部を有しており、各カバーはそれぞれ対応するケース本体の電線挿通部を覆っている。カバーは、ケース本体の電線挿通部を通る電線を保護する。このような構成によれば、例えば、二次電池が電線の長さ方向に沿って熱膨張したとき、各ケース本体及び各カバーが二次電池の熱膨張に追従して電線の長さ方向に沿って動くため、二次電池と電池配線モジュールとの間の接続信頼性が高いものとなる。

特開２０１３－１６１５６６号公報

上記のような電池配線モジュールでは、二次電池の熱膨張などによって、電線の長さ方向に沿った方向におけるケース本体同士の間隔が広くなったとき、ケース本体と共に動くカバー同士の間隔も広くなってしまい、カバー同士の間の隙間から電線が露出するおそれがあった。

そこで、ケース本体の電線挿通部を覆うカバー同士の間から電線が露出することを抑制可能とした電池配線モジュールを提供することを目的とする。

本開示の電池配線モジュールは、二次電池に組み付けられる電池配線モジュールであって、前記二次電池に電気的に接続される電線と、前記電線を収容するケースと、を備え、前記ケースは、前記電線が通される溝状の第１電線挿通部を有する第１ケース本体と、前記電線が通される溝状の第２電線挿通部を有する第２ケース本体と、前記第１電線挿通部の開口を覆う第１カバーと、前記第２電線挿通部の開口を覆う第２カバーと、を有し、前記第１電線挿通部及び前記第２電線挿通部は、前記電線の長さ方向に沿って並設され、前記第１電線挿通部の前記開口及び前記第２電線挿通部の前記開口は、互いに同方向に開口し、前記ケースは、前記第１カバーと前記第２カバーとが前記両開口の開口方向において互いに重なる重なり部を有している。

本開示によれば、ケース本体の電線挿通部を覆うカバー同士の間から電線が露出することを抑制可能とした電池配線モジュールを提供することが可能となる。

図１は、実施形態の電池配線モジュールの斜視図である。 図２は、同形態の電池配線モジュールにおいて、第１カバー及び第２カバーを外した状態を示す平面図である。 図３は、同形態の電池配線モジュールの一部を拡大して示す拡大斜視図である。 図４は、同形態の電池配線モジュールの一部を拡大して示す拡大斜視図である。 図５は、同形態の電池配線モジュールの作用を説明するための斜視図である。 図６は、同形態の電池配線モジュールの作用を説明するための斜視図である。

［本開示の実施形態の説明］
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
本開示の電池配線モジュールは、
［１］二次電池に組み付けられる電池配線モジュールであって、前記二次電池に電気的に接続される電線と、前記電線を収容するケースと、を備え、前記ケースは、前記電線が通される溝状の第１電線挿通部を有する第１ケース本体と、前記電線が通される溝状の第２電線挿通部を有する第２ケース本体と、前記第１電線挿通部の開口を覆う第１カバーと、前記第２電線挿通部の開口を覆う第２カバーと、を有し、前記第１電線挿通部及び前記第２電線挿通部は、前記電線の長さ方向に沿って並設され、前記第１電線挿通部の前記開口及び前記第２電線挿通部の前記開口は、互いに同方向に開口し、前記ケースは、前記第１カバーと前記第２カバーとが前記両開口の開口方向において互いに重なる重なり部を有している。

この構成によれば、二次電池の熱膨張などによって、電線の長さ方向に沿った第１ケース本体と第２ケース本体の間隔が広くなっても、重なり部によって第１カバーと第２カバーとの間に隙間が空くことを防止することが可能となる。このため、第１カバーと第２カバーとの間から電線が露出することを防止することが可能となる。また、重なり部によって第１カバーと第２カバーとの間に隙間が空くことを防止することで、電線が第１カバーと第２カバーとの間の隙間から外部に飛び出すことを防止することが可能となる。

［２］前記第１カバーは、前記第２電線挿通部の前記開口を覆う位置まで延びて前記重なり部を構成する延長部を有している。
この構成によれば、第１カバーの延長部によって第１カバーと第２カバーとが互いに重なる重なり部を構成することができる。

［３］前記延長部は、前記両開口の開口方向に沿った方向において前記第２ケース本体に対して係止された係止部を有している。
この構成によれば、第１カバーの延長部の浮き上がり、すなわち、第１カバーの延長部が第２電線挿通部から開口方向に離れることを、係止部の第２ケース本体への係止によって抑制することが可能となる。

［４］前記係止部は、前記延長部の先端部に設けられている。
この構成によれば、第１カバーの延長部の浮き上がり、すなわち、第１カバーの延長部が第２電線挿通部から開口方向に離れることを、係止部の第２ケース本体への係止によって、より一層抑制することが可能となる。

［５］前記係止部は、前記第２ケース本体に対して、前記電線の長さ方向に沿った方向に相対移動可能に構成されている。
この構成によれば、第１カバーの延長部を第２ケース本体に係止させる構成としつつも、二次電池の熱膨張に応じて第２ケース本体を相対的に移動させることが可能となる。

［６］前記重なり部における前記第２カバーの部位は、前記第２電線挿通部の内部に位置している。
この構成によれば、第１カバーと第２カバーとの重なり部における第２カバーの部位が第２電線挿通部の内部に位置しているため、ケースを第２電線挿通部の開口方向に大型化させずに第１カバーと第２カバーとの重なり部を構成することが可能となる。

［本開示の実施形態の詳細］
本開示の電池配線モジュールの具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。各図面では、説明の便宜上、構成の一部を誇張または簡略化して示す場合がある。また、各部分の寸法比率については各図面で異なる場合がある。また、本明細書における「直交」は、厳密に直交の場合のみでなく、本実施形態における作用ならびに効果を奏する範囲内で概ね直交の場合も含まれる。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。

図１に示すように、本実施形態の電池配線モジュール１０は、例えば、電気自動車やハイブリッド自動車などに搭載される二次電池ＢＴに組み付けられるものである。二次電池ＢＴは、図示しない車両の走行用モータに電力を供給する。また、二次電池ＢＴは、充電状態や車両の運転状態に応じて走行用モータや発電用モータからの電力の供給を受ける。

二次電池ＢＴは、複数の電池セルＣを備える。二次電池ＢＴは、複数の電池セルＣが一方向に複数並んで配置されることにより、例えば略直方体状をなしている。電池配線モジュール１０は、二次電池ＢＴの一側面に装着される。なお、以下の説明では、二次電池ＢＴにおいて電池配線モジュール１０が装着される側の面を上面とし、二次電池ＢＴに対して電池配線モジュール１０側を上方として説明する。また、図面中の互いに直交するＸＹＺ軸におけるＸ軸は、電池配線モジュール１０のケース１２の長手方向Ｘの長手方向Ｘを表し、Ｙ軸はケース１２の幅方向Ｙを表し、Ｚ軸はケース１２の高さ方向Ｚを表している。各電池セルＣは、電池配線モジュール１０の長手方向Ｘに沿って並設されている。

図１及び図２に示すように、電池配線モジュール１０は、二次電池ＢＴに電気的に接続される複数の電線１１と、各電線１１を収容するケース１２と、を備えている。なお、図１では、電線１１の図示を省略している。

また、本実施形態の電池配線モジュール１０は、例えば、ケース１２に支持された複数のバスバー１３を備えている。各バスバー１３は、例えば、ケース１２の幅方向Ｙの両側においてケース１２の長手方向Ｘに沿って複数並んで配置されている。各バスバー１３は、各電池セルＣの上面に設けられた図示しない正極端子と負極端子とが接続されている。

図２に示すように、各バスバー１３は、それぞれ対応する電線１１に電気的に接続されている。各電線１１は、ケース１２の内部を長手方向Ｘに沿って挿通されている。複数の電線１１のうちの一部は、ケース１２の長手方向Ｘの一端部に設けられた第１電線導出部１４からケース１２外に導出され、残りの複数の電線１１は、ケース１２の長手方向Ｘの他端部に設けられた第２電線導出部１５からケース１２外に導出されている。

（ケース１２）
図１に示すように、ケース１２は、ケース１２の長手方向Ｘに並ぶ第１ケース本体２１及び第２ケース本体２２と、第１ケース本体２１及び第２ケース本体２２にそれぞれ対応する第１カバー２３及び第２カバー２４と、を備えている。第１ケース本体２１と第２ケース本体２２とは、互いに別体をなしている。また、第１カバー２３と第２カバー２４とは、互いに別体をなしている。なお、第１ケース本体２１、第２ケース本体２２、第１カバー２３及び第２カバー２４は、例えば、合成樹脂にて構成されている。

本実施形態のケース１２は、第１ケース本体２１を一対備えている。第２ケース本体２２は、一対の第１ケース本体２１の間に設けられている。一対の第１ケース本体２１と第２ケース本体２２とは、ケース１２の長手方向Ｘに並設されている。なお、一方の第１ケース本体２１は第１電線導出部１４を有し、他方の第１ケース本体２１は第２電線導出部１５を有している。

（第１ケース本体２１）
図２に示すように、各第１ケース本体２１は、電線１１が通される溝状の第１電線挿通部３１を有している。なお、図２は、第１カバー２３及び第２カバー２４を外した状態における電池配線モジュール１０の平面図である。

第１電線挿通部３１は、ケース１２の長手方向Ｘに沿って延在している。また、本実施形態の第１ケース本体２１は、例えば、ケース１２の幅方向Ｙに並ぶ２つの第１電線挿通部３１を有している。２つの第１電線挿通部３１は、第１連結部３２によって互いに連結されている。

各第１電線挿通部３１は、第１底壁部３３と、第１底壁部３３から上方に延出する一対の第１側壁部３４と、各第１側壁部３４に設けられた複数の第１被係止部３５と、を有している。一対の第１側壁部３４同士は、幅方向Ｙに対向している。第１電線挿通部３１は、第１底壁部３３及び各第１側壁部３４によって溝状をなしている。各第１側壁部３４の間には、電線１１が挿通される。複数の第１被係止部３５は、各第１側壁部３４の外側面から突出するように設けられている。

第１電線挿通部３１は、各第１側壁部３４の開放側、すなわち、各第１側壁部３４の上端部側において、電線１１の挿通方向に対して直交する方向に開口する開口３６を有している。つまり、本実施形態の第１電線挿通部３１の開口３６は、上方に開口している。

（第２ケース本体２２）
第２ケース本体２２は、電線１１が通される溝状の第２電線挿通部４１を有している。第２電線挿通部４１は、ケース１２の長手方向Ｘに沿って延在している。また、本実施形態の第２ケース本体２２は、例えば、ケース１２の幅方向Ｙに並ぶ２つの第２電線挿通部４１を有している。２つの第２電線挿通部４１は、第２連結部４２によって互いに連結されている。

各第２電線挿通部４１は、第２底壁部４３と、第２底壁部４３から上方に延出する一対の第２側壁部４４と、各第２側壁部４４に設けられた第２被係止部４５と、を有している。一対の第２側壁部４４同士は、幅方向Ｙに対向している。第２電線挿通部４１は、第２底壁部４３及び各第２側壁部４４によって溝状をなしている。各第２側壁部４４の間には、電線１１が挿通される。複数の第２被係止部４５は、各第２側壁部４４の外側面から突出するように設けられている。

第２電線挿通部４１は、各第２側壁部４４の開放側、すなわち、各第２側壁部４４の上端部側において、電線１１の挿通方向に対して直交する方向に開口する開口４６を有している。つまり、本実施形態の第２電線挿通部４１の開口４６は、上方に開口している。

各第１ケース本体２１の第１電線挿通部３１と、第２ケース本体２２の第２電線挿通部４１とは、ケース１２の長手方向Ｘに沿って並設されている。また、第１電線挿通部３１の開口３６と第２電線挿通部４１の開口４６とは、互いに同方向に開口している。

（第１カバー２３）
図１及び図３に示すように、本実施形態の第１カバー２３は、２つの第１ケース本体２１における２つの第１電線挿通部３１に対応して４つ設けられている。第１カバー２３は、第１電線挿通部３１の開口３６を覆う態様で第１ケース本体２１に組み付けられる。第１カバー２３は、第１電線挿通部３１の第１被係止部３５に係止される第１係止部５１を有している。第１係止部５１は、第１電線挿通部３１の複数の第１被係止部３５にそれぞれ対応して複数設けられている。第１係止部５１は、第１電線挿通部３１の開口３６の開口方向に沿った方向、すなわち、高さ方向Ｚにおいて、第１被係止部３５に係止される。これにより、第１カバー２３が第１電線挿通部３１に組み付いている。なお、第１係止部５１は、第１カバー２３の幅方向Ｙの両側に設けられている。

第１カバー２３は、第２電線挿通部４１の開口４６を覆う位置まで長手方向Ｘに沿って延びる延長部５２を有している。延長部５２は、第２電線挿通部４１の上方、すなわち、第２電線挿通部４１の外部に位置して第２電線挿通部４１の開口４６の上側を覆っている。

延長部５２は、第２ケース本体２２側に係止される第２係止部５３を有している。第２係止部５３は、延長部５２の長手方向Ｘの先端部５２ａに設けられている。第２係止部５３は、複数の第２被係止部４５のうちの一部の第２被係止部４５に係止される。第２係止部５３は、第２電線挿通部４１の開口４６の開口方向に沿った方向、すなわち、高さ方向Ｚにおいて、第２被係止部４５に係止される。なお、第２係止部５３は、延長部５２の幅方向Ｙの両側に設けられている。

第２係止部５３は、第２電線挿通部４１の第２被係止部４５に対して、電線１１の長さ方向に沿った方向、すなわち、ケース１２の長手方向Ｘに相対移動可能に構成されている。詳しくは、ケース１２の長手方向Ｘにおいて、第２係止部５３と第２被係止部４５との間には隙間が設定されている。

（第２カバー２４）
図３及び図４に示すように、本実施形態の第２カバー２４は、第２ケース本体２２における２つの第２電線挿通部４１に対応して２つ設けられている。第２カバー２４は、第２電線挿通部４１の開口４６を覆う態様で第２ケース本体２２に組み付けられる。第２カバー２４は、第２電線挿通部４１の第２被係止部４５に係止される第３係止部６１を有している。第３係止部６１は、第２電線挿通部４１の開口４６の開口方向に沿った方向、すなわち、高さ方向Ｚにおいて、第２被係止部４５に係止される。これにより、第２カバー２４が第２電線挿通部４１に組み付いている。なお、第３係止部６１は、第２カバー２４の幅方向Ｙの両側に設けられている。

第２カバー２４の長手方向Ｘの両側の端部２４ａは、第１カバー２３の延長部５２の下側に位置している。また、第２カバー２４の両端部２４ａは、一対の第２側壁部４４の間に位置している。すなわち、第２カバー２４の両端部２４ａは、第２電線挿通部４１の内部に位置している。

第２カバー２４の両端部２４ａは、第１カバー２３の延長部５２に対して、第２電線挿通部４１の開口４６の開口方向に沿った方向、すなわち、高さ方向Ｚに重なっている。このように、本実施形態のケース１２では、第２カバー２４と第１カバー２３の延長部５２とが高さ方向Ｚにおいて重なる重なり部７０が構成されている。

重なり部７０において、第２カバー２４と第１カバー２３の延長部５２とは、高さ方向Ｚに互いに当接、または、隙間を介して互いに対向する。重なり部７０において、第２カバー２４と第１カバー２３の延長部５２とが当接させた場合には、第２電線挿通部４１の電線収容空間を大きく確保することが可能となる。一方、重なり部７０において、第２カバー２４と第１カバー２３の延長部５２とを離間させた場合には、第２カバー２４と第１カバー２３の延長部５２との擦れ合いによる摩耗を抑制することが可能となる。

本実施形態の作用について説明する。
図５は、二次電池ＢＴがケース１２の長手方向Ｘに収縮したときの重なり部７０の状態を示す斜視図であり、図６は、二次電池ＢＴがケース１２の長手方向Ｘに膨張したときの重なり部７０の状態を示す斜視図である。図６に示すように、二次電池ＢＴの膨張時においても、重なり部７０において第１カバー２３の延長部５２と第２カバー２４とが重なる状態が維持される。

また、図５及び図６に示すように、第２係止部５３が、第２電線挿通部４１の第２被係止部４５に対し、ケース１２の長手方向Ｘに相対移動可能に構成されることで、二次電池ＢＴの長手方向Ｘへの収縮及び膨張に応じて、第１ケース本体２１と第２ケース本体２２とが長手方向Ｘに相対的に動く構成とすることが可能となっている。

本実施形態の効果について説明する。
（１）ケース１２は、第１カバー２３と第２カバー２４とが第１及び第２電線挿通部３１，４１の開口３６，４６の開口方向において互いに重なる重なり部７０を有している。この構成によれば、二次電池ＢＴの熱膨張などによって、電線１１の長さ方向に沿った第１ケース本体２１と第２ケース本体２２の間隔が広くなっても、重なり部７０によって第１カバー２３と第２カバー２４との間に隙間が空くことを防止することが可能となる。このため、第１カバー２３と第２カバー２４との間から電線１１が露出することを防止することが可能となる。また、重なり部７０によって第１カバー２３と第２カバー２４との間に隙間が空くことを防止することで、電線１１が第１カバー２３と第２カバー２４との間の隙間から外部に飛び出すことを防止することが可能となる。

（２）第１カバー２３は、第２電線挿通部４１の開口４６を覆う位置まで延びて重なり部７０を構成する延長部５２を有している。この構成によれば、第１カバー２３の延長部５２によって第１カバー２３と第２カバー２４とが互いに重なる重なり部７０を構成することができる。

（３）第１カバー２３の延長部５２は、ケース１２の高さ方向Ｚ、すなわち、開口３６，４６の開口方向に沿った方向において第２ケース本体２２に対して係止された第２係止部５３を有している。この構成によれば、第１カバー２３の延長部５２の浮き上がり、すなわち、第１カバー２３の延長部５２が第２電線挿通部４１から開口方向に離れることを、第２係止部５３の第２ケース本体２２への係止によって抑制することが可能となる。

（４）第２係止部５３は、延長部５２の先端部５２ａに設けられている。この構成によれば、第１カバー２３の延長部５２の浮き上がりを、第２係止部５３の第２ケース本体２２への係止によって、より一層抑制することが可能となる。

（５）第２係止部５３は、第２ケース本体２２に対して、電線１１の長さ方向に沿った方向に相対移動可能に構成されている。この構成によれば、第１カバー２３の延長部５２を第２ケース本体２２に係止させる構成としつつも、二次電池ＢＴの長手方向Ｘへの熱膨張に応じて第２ケース本体２２を相対的に移動させることが可能となる。

（６）重なり部７０における第２カバー２４の部位、すなわち、第２ケース本体２２の長手方向Ｘの端部２４ａは、第２電線挿通部４１の内部に位置している。この構成によれば、ケース１２を第２電線挿通部４１の開口方向に大型化させずに第１カバー２３と第２カバー２４との重なり部７０を構成することが可能となる。

本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・第１ケース本体２１の数及びそれに応じて変更される第１カバー２３の数は、上記実施形態に限定されるものではなく、二次電池ＢＴの長手方向Ｘの大きさなどに応じて適宜変更してもよい。例えば、第１ケース本体２１の数及び第１カバー２３の数をそれぞれ１つとしてもよい。

・重なり部７０を構成する第２カバー２４の端部２４ａが、第２電線挿通部４１の上方の外部に位置する構成に変更してもよい。
・重なり部７０において、第１カバー２３の延長部５２が第２カバー２４の端部２４ａの下側に位置する構成に変更してもよい。

・第２係止部５３を、第２カバー２４の延長部５２における先端部５２ａ以外の部位に設けてもよい。
・上記実施形態において、第１カバー２３の第１係止部５１を、第１ケース本体２１の第１被係止部３５に対して、電線１１の長さ方向に沿った方向、すなわち、ケース１２の長手方向Ｘに相対移動可能に構成してもよい。

・上記実施形態では、第１カバー２３と第２カバー２４の重なり部７０において、上側に位置する第１カバー２３が延長部５２を有しているが、これ以外に例えば、上記実施形態の第１カバー２３から延長部５２を省略してもよい。この場合、第１カバー２３の下側に位置する第２カバー２４が、第１ケース本体２１の第１電線挿通部３１まで長手方向Ｘに延びる延長部を有する構成とし、第２カバー２４の当該延長部が第１カバー２３に高さ方向Ｚに重なる構成としてもよい。

・上記実施形態では、重なり部７０が、ケース１２の長手方向Ｘにおける第２電線挿通部４１の領域に構成されたが、これに限らず、例えば、ケース１２の長手方向Ｘにおける第１ケース本体２１と第２ケース本体２２との間の領域に重なり部７０を構成してもよい。また、例えば、ケース１２の長手方向Ｘにおける第１電線挿通部３１の領域に重なり部７０を構成してもよい。

・上記実施形態では、第１電線挿通部３１及び第２電線挿通部４１の両開口３６，４６が互いに同方向に開口し、それらの開口方向を高さ方向Ｚの上方としたが、両開口３６，４６の開口方向は上方以外の方向でもよく、例えば、両開口３６，４６の開口方向を幅方向Ｙの外側としてもよい。

・第１カバー２３は、第１ケース本体２１に対して別体であってもよいし、第１ケース本体２１に一体成形されていてもよい。また、第２カバー２４は、第２ケース本体２２に対して別体であってもよいし、第２ケース本体２２に一体成形されていてもよい。

・上記実施形態では、電池セルＣの並設方向に沿ったケース１２の長手方向Ｘに電線１１が挿通される第１電線挿通部３１及び第２電線挿通部４１に適用したが、これ以外に例えば、ケース１２の幅方向Ｙに沿って電線１１が挿通される第１電線挿通部及び第２電線挿通部に適用してもよい。

１０ 電池配線モジュール
１１ 電線
１２ ケース
１３ バスバー
１４ 第１電線導出部
１５ 第２電線導出部
２１ 第１ケース本体
２２ 第２ケース本体
２３ 第１カバー
２４ 第２カバー
２４ａ 端部（重なり部における第２カバーの部位）
３１ 第１電線挿通部
３２ 第１連結部
３３ 第１底壁部
３４ 第１側壁部
３５ 第１被係止部
３６ 第１電線挿通部の開口
４１ 第２電線挿通部
４２ 第２連結部
４３ 第２底壁部
４４ 第２側壁部
４５ 第２被係止部
４６ 第２電線挿通部の開口
５１ 第１係止部
５２ 延長部
５２ａ 延長部の先端部
５３ 第２係止部（係止部）
６１ 第３係止部
７０ 重なり部
ＢＴ 二次電池
Ｃ 電池セル
Ｘ ケースの長手方向
Ｙ ケースの幅方向
Ｚ ケースの高さ方向

Claims (4)

1. 二次電池に組み付けられる電池配線モジュールであって、
   前記二次電池に電気的に接続される電線と、
   前記電線を収容するケースと、を備え、
   前記ケースは、
   前記電線が通される溝状の第１電線挿通部を有する第１ケース本体と、
   前記電線が通される溝状の第２電線挿通部を有する第２ケース本体と、
   前記第１電線挿通部の開口を覆う第１カバーと、
   前記第２電線挿通部の開口を覆う第２カバーと、
   を有し、
   前記第１電線挿通部及び前記第２電線挿通部は、前記電線の長さ方向に沿って並設され、
   前記第１電線挿通部の前記開口及び前記第２電線挿通部の前記開口は、互いに同方向に開口し、
   前記ケースは、前記第１カバーと前記第２カバーとが前記両開口の開口方向において互いに重なる重なり部を有しており、
   前記第１カバーは、前記第２電線挿通部の前記開口を覆う位置まで延びて前記重なり部を構成する延長部を有しており、
   前記延長部は、前記両開口の開口方向に沿った方向において前記第２ケース本体に対して係止された係止部を有している、電池配線モジュール。
2. 前記係止部は、前記延長部の先端部に設けられている、請求項１に記載の電池配線モジュール。
3. 前記係止部は、前記第２ケース本体に対して、前記電線の長さ方向に沿った方向に相対移動可能に構成されている、請求項１又は請求項２に記載の電池配線モジュール。
4. 前記重なり部における前記第２カバーの部位は、前記第２電線挿通部の内部に位置している、請求項１から請求項３のいずれか１項に記載の電池配線モジュール。