JP7504693B2 - 臨床意思決定支援装置、臨床意思決定支援システム、および臨床意思決定支援プログラム - Google Patents

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Description

本実施形態は、臨床意思決定支援装置、臨床意思決定支援システム、および臨床意思決定支援プログラムに関する。
従来、患者に対する治療方法が決定される際に、医者と患者による情報、目的、責任を共有するShared Decision Making(以下SDM)が普及してきている。しかしながら、例えば乳がんのように術前化学療法・手術・放射線治療・術後薬物療法・***再建といった各種治療方法を組み合わせて治療が行われる場合には、患者は、治療方法の各段階で離散的に医師により提示されたそれぞれの治療方法を経時的に理解しなおし、その都度、治療方法を選択している。治療方法の選択の際には、治療方法の医学的側面だけではなく、金銭面、家族の予定、仕事、将来子供を持つことなどの多岐にわたる因子を考慮することで、患者は後悔が少なく納得して治療方法を選択できることが示唆されている。しかしながら、例えばがんであると診断された患者にとって、診断後、短期間のうちにこれら因子を俯瞰して十分に納得のできる判断を積み重ねていくことは容易ではない。
例えば、乳がん患者において***再建を行う場合は、***全摘術を行い、患者の病態に応じて薬物療法を行った後で実施されることが多い。このとき、乳がん患者は、薬物療法が開始された後で再建術を行うかどうかを判断することも可能である。一方、***全摘術時に皮膚を拡張するティシューエキスパンダーを挿入する方法を選択する場合(一期一次再建、一期二次再建)には、乳がん患者は、全摘術を行う前に再建術を行うかどうか判断する必要がある。乳がん患者にとって、治療全体の流れや治療方法を理解し、起こりうるさまざまな医学的・個人的イベントを考慮して、当該判断を行うことは容易ではない。また、治療後に挙児を希望する場合には化学療法が開始される前に卵子、***、受精卵を保存するかどうかの判断が求められる。このとき、具体的にどの治療がはじまるまでのどれくらいの期間で判断して、生殖医療医を受診すべきかを、当事者が理解することは容易ではない。さらに、治療内容と治療の進捗に沿って、経時的に発生する費用を個人の情報に基づいて算出することは容易ではく、がん相談支援員やソーシャルワーカー、所属組織の保険担当や加入している民間保険の担当者といった専門家への相談が必要となる。
また、あらゆる治療にかかわる選択は、治療が開始される前にすべて判断できるものではなく、例えば手術をした際の手術標本の結果によってその後に続く治療法が決まる場合や、術前の薬物療法の効果によって手術方法の選択肢が複数に広がる場合などもあり、経時的な治療方法の選択には医師あるいは患者による判断のマイルストーン(判断分岐ポイント)がいくつも存在している。しかしながら、現状ではどの時期にどのような判断が必要となるかを、治療の流れとして判断前に経時的に知る方法はない問題がある。一般的には判断・治療実施後に患者自身の覚書などで残されるにとどまっている。
特開2009-237783号公報
本発明が解決しようとする課題は、医師と被検体とによるSDMの効率を向上可能な臨床意思決定支援装置、臨床意思決定支援システム、および臨床意思決定支援プログラムを提供することである。
本実施形態に係る臨床意思決定支援装置は、取得部と、特定部と、決定部と、算出部と、通信インターフェースと、を備える。取得部は、被検体の疾患に関する疾患情報と、前記被検体の患者情報と、前記疾患に関する医学的な医学情報と、前記被検体の少なくとも特異的なイベントに関する個人情報とを取得する。特定部は、前記疾患情報と前記患者情報と前記医学情報とに基づいて、前記疾患の治療方法に関する選択肢を特定する。決定部は、前記疾患情報と前記患者情報と前記医学情報とに基づいて、前記治療方法に関する治療スケジュールを、前記選択肢に対して決定する。算出部は、前記個人情報と前記治療方法と前記治療スケジュールとに基づいて、前記選択肢における前記治療方法の実施予定期間において前記特異的なイベントに関するイベントスケジュールを算出する。通信インターフェースは、前記治療スケジュールに関連する前記イベントスケジュールおよび前記イベントと前記治療スケジュールとを時系列に沿って前記選択肢ごとに示す表示データを、端末装置に送信する。
図1は、実施形態に係る臨床意思決定支援システムの構成例を示す図。 図2は、実施形態に係り、クラウド上で実現される臨床意思決定支援システムの一例を示す図。 図3は、実施形態に係る決定支援処理の手順の一例を示すフローチャート。 図4は、実施形態に係り、選択肢Aおよび選択肢Bについての治療スケジュールの一例を示す図。 図5は、実施形態に係り、ディスプレイに表示される表示内容の一例を示す図。 図6は、実施形態に係り、ディスプレイに表示される表示内容の一例を示す図。 図7は、実施形態に係り、ディスプレイに表示される表示内容の他の例を示す図。 図8は、実施形態の第2変形例に係り、ディスプレイに表示される表示内容の他の例を示す図。
以下、図面を参照しながら、臨床意思決定支援装置、臨床意思決定支援システム、および臨床意思決定支援プログラムについて詳細に説明する。以下の実施形態では、同一の参照符号を付した部分は同様の動作をおこなうものとして、重複する説明を適宜省略する。
(実施形態)
実施形態に係る臨床意思決定支援システムの全体構成について説明する。図1は、実施形態に係る臨床意思決定支援システム1の構成例を示す図である。臨床意思決定支援システム1は、臨床意思決定支援装置11と、端末装置20とを有する。臨床意思決定支援装置11と、端末装置20とは、例えば、ネットワークNを介して接続される。ネットワークNは、有線、無線を問わず、臨床意思決定支援装置11と端末装置20とが通信可能であれば、任意の形態で実現可能である。ネットワークNには、例えば、外部記憶装置3と、医用情報保管装置5とが、有線、無線を問わず接続される。
外部記憶装置3は、公開されたデータベース(以下、公開データベースと呼ぶ)31を記憶する。外部記憶装置3は、例えば、病院外に設置される。公開データベース31は、疾患に関する疾患情報、疾患の治療に係る保険収載に関する保険情報、疾患に関する医学的な医学情報などを記憶する。疾患情報とは、例えば、疾患の治療方法に関するガイドラインの情報(以下、疾患ガイドラインと呼ぶ)などを有する。また、保険情報は、例えば、国民健康保険などの一般的な健康保険や、各種保険会社による民間の保険(先進医療特約等)において、保険適用の有無や保険金給付、市町村における給付金に関する情報などを有する。医学情報は、例えば、疾患に関する新規論文、研究報告などの情報を有する。
医用情報保管装置5は、医用情報に関するデータベース(以下、医用データベースと呼ぶ)51を記憶する。医用情報保管装置5は、例えば、病院情報システム(以下、HIS(Hospital Information Systems)と呼ぶ)に組み込まれる。医用データベース51は、例えば、被検体の患者情報、被検体の少なくとも特異的なイベント(すなわち被検体固有のイベント)に関する個人情報、疾患に対する治療方法に応じた保険点数(以下、治療保険点数と呼ぶ)、薬価、標準報酬月額、被検体と医師との対話などに対する自然言語処理の結果(以下、言語処理結果と呼ぶ)等を記憶する。患者情報は、被検体に関する電子カルテにおける情報(例えば、患者ID、氏名、生年月日、疾患名、体重、身長など)を有する。
個人情報は、例えば被検体や被検体の家族のスケジュール情報(行動予定)、被検体や被検体が属する世帯の報酬月額(経済情報)、被検体が加入している民間保険および当該民間の件の加入内容、さらに被検体の携帯端末やウェアラブル端末などの端末装置20が保持しているヘルスケアの情報、被検体の疾患に対する治療に関して被検体が所望する関心事項の優先を示す項目(以下、優先項目と呼ぶ)、言語処理結果などである。ヘルスケア情報の一例としては基礎体温情報が挙げられる。自然言語処理の対象は、被検体と医師との対話やチャットボット(chatbot)との対話による音声データのほかに、例えば、被検体による各種検索結果などのテキストデータであってもよい。自然言語処理の対象が音声データである場合、言語処理結果は、音声の分析結果に相当する。音声データやテキストデータは、例えば、端末装置20に入力される。言語処理結果は、例えば、FAQ(Frequently Asked Questions)の形式で、医用データベース51に記憶される。
臨床意思決定支援装置11は、例えば、サーバ装置により実現される。このとき、端末装置20は、クライアント装置として実現される。なお、図1では、一つの端末装置20が記載されているが、複数の端末装置がネットワークNに接続されてもよい。また、臨床意思決定支援装置11は、HIS等に組み込まれてもよい。
臨床意思決定支援装置11は、第1通信インターフェース13と、第1メモリ15と、第1処理回路17とを有する。なお、第1処理回路17における複数のうち少なくとも一つの機能、第1メモリ15、第1通信インターフェース13のうち少なくとも一つは、ネットワークN上と病院とのうち少なくとも一つのサーバ装置に備えられてもよい。
なお、第1処理回路17における複数のうち少なくとも一つの機能、第1メモリ15、第1通信インターフェース13は、インターネットなどのネットワークNに接続されたコンピューター(サーバ装置)によって提供されてもよい。このとき、被検体は、ネットワークN経由で手元の自身の端末装置20から、臨床意思決定支援装置11における各種機能を利用することができる。図2は、クラウド上で実現される臨床意思決定支援システム1の一例を示す図である。図2に示すように、臨床意思決定支援装置11は、クラウドに関するサーバ装置により実現される。このとき、端末装置20は、被検体により入力可能なユーザ端末130と、医師などの医療従事者によりに入力可能な院内端末131とにより構成される。
第1通信インターフェース13は、例えば、外部記憶装置3と、医用情報保管装置5と、端末装置20との間でデータ通信を行う。第1通信インターフェース13による通信の規格は、如何なる規格であってもよい。第1通信インターフェース13は、外部記憶装置3と、医用情報保管装置5と、端末装置20とのデータ通信により取得されたデータを第1メモリ15に出力する。第1通信インターフェース13は、端末装置20における入力インターフェース29に入力された入力操作の電気信号を、第2通信インターフェース21を介して受信する。第1通信インターフェース13は、受信した電気信号を、第1処理回路17に出力する。第1通信インターフェース13は、第1処理回路17により生成された各種表示データ、端末装置20から送信された問い合わせに対する回答などを、端末装置20に送信する。第1処理回路17により生成される表示データについては、後程説明する。第1通信インターフェース13は通信部に相当する。
第1メモリ15は、種々の情報を記憶するHDD(Hard disk Drive)やSSD(Solid State Drive)、集積回路記憶装置等の記憶装置である。第1メモリ15は、HDDやSSD等以外にも、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、フラッシュメモリ等の可搬性記憶媒体や、RAM(Random Access Memory)等の半導体メモリ素子等との間で種々の情報を読み書きする駆動装置であってもよい。
第1メモリ15は、システム制御機能171、取得機能173、分析機能174、特定機能175、決定機能177、および算出機能179に係る各種プログラムを記憶する。第1メモリ15は、後述の取得機能173の実行により取得されたデータを記憶する。例えば、第1メモリ15は、外部記憶装置3から取得された疾患情報と、保険情報と、医学情報とを記憶する。また、第1メモリ15は、取得機能173により医用情報保管装置5から取得された、被検体の患者情報と個人情報と言語処理結果とを記憶する。疾患情報は、第1メモリ15において、例えば、疾患の治療方法のデータベース(以下、治療データベースと呼ぶ)を構成する。なお、第1メモリ15は、端末装置20から取得された個人情報を記憶してもよい。また、第1メモリ15は、被検体とは異なる被検体の治療による臨床上の成果(以下、アウトカム(Outcome)と呼ぶ)を記憶してもよい。第1メモリ15は、分析機能174、特定機能175、決定機能177、および算出機能179の実行により生成された各種データを記憶する。システム制御機能171、取得機能173、分析機能174、特定機能175、決定機能177、および算出機能179については、後程説明する。第1メモリ15は、記憶部に相当する。
第1処理回路17は、例えば、ハードウェア資源として、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)等のプロセッサとROM(Read Only Memory)やRAM等のメモリとを有する。また、第1処理回路17は、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)やフィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA)、他の複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)などにより実現されてもよい。
第1処理回路17は、システム制御機能171、取得機能173、分析機能174、特定機能175、決定機能177、および算出機能179を有する。システム制御機能171、取得機能173、分析機能174、特定機能175、決定機能177、および算出機能179においては、各機能がコンピュータによって実行可能なプログラムの形態で第1メモリ15に記憶されている。第1処理回路17は、メモリに展開されたプログラムを実行するプロセッサにより、システム制御機能171、取得機能173、分析機能174、特定機能175、決定機能177、および算出機能179を実行する。
すなわち、第1処理回路17は、第1メモリ15からプログラムを読み出して実行することで各プログラムに対応する機能を実現するプロセッサに相当する。換言すると、各プログラムを読み出した状態の第1処理回路17は、読み出したプログラムに対応する機能を有することとなる。なお、各機能(171、173、174、175、177、179)は、単一の処理回路で実現される場合に限らない。複数の独立したプロセッサを組み合わせて処理回路を構成し、各プロセッサがプログラムを実行することにより各機能(171、173、174、175、177、179)を実現するものとしても構わない。第1処理回路17にて実現される取得機能173、分析機能174、特定機能175、決定機能177、および算出機能179における処理手順については、被検体の疾患に対する治療方法の選択肢(以下、治療選択肢と呼ぶ)の決定を支援する処理(以下、決定支援処理と呼ぶ)を実行する手順に沿って、後程説明する。
システム制御機能171は、入力インターフェース29を介して操作者から受け付けた入力操作に対応する電気信号に基づいて、第1処理回路17の各機能を制御する。具体的には、第1処理回路17は、第1メモリ15に記憶されている制御プログラムを読み出して第1処理回路17内のメモリ上に展開し、展開された制御プログラムに従って臨床意思決定支援装置11の各部を制御する。システム制御機能171を実行する第1処理回路17は、システム制御部に相当する。
取得機能173は、被検体の疾患に関する疾患情報と、被検体の患者情報と、疾患に関する医学的な医学情報と、被検体の個人情報とを取得する。具体的には、取得機能173は、外部記憶装置3における公開データベース31から、疾患情報と、保険情報と、医学情報とを取得する。また、取得機能173は、疾患ガイドラインの更新に応じて、疾患情報を外部記憶装置3から取得する。このとき、取得機能173は、疾患の治療方法のデータベースを、疾患ガイドラインの更新に応じて、更新する。また、取得機能173は、端末装置20を介して入力された治療方法を取得してもよい。
取得機能173は、ディスプレイ27に表示された表示内容に関する検索指示(音声やテキストなどのデータ)を、端末装置20から取得する。取得機能173は、ディスプレイ27に表示された表示内容に関して対話形式で端末装置20に入力された被検体の音声データを、端末装置20から取得する。取得機能173を実行する第1処理回路17は、取得部に相当する。
分析機能174は、検索指示や音声データに対して分析を実行する。当該分析は、例えば、自然言語処理である。分析機能174は、検索指示の検索履歴や音声データに対する分析結果としての言語処理結果を、第1メモリ15に記憶する。なお、分析機能174は、第1通信インターフェース13を介して、言語処理結果を、医用情報保管装置5に送信して記憶させてもよい。また、分析機能174において実行される処理は、端末装置20や外部のサーバ装置により実行されてもよい。このとき、第1処理回路17において、分析機能174は不要となる。
特定機能175は、疾患情報と患者情報と医学情報とに基づいて、被検体の疾患の治療方法に関する選択肢を特定する。例えば、特定機能175は、まず、患者情報における被検体の疾患名を用いて、疾患情報における疾患ガイドラインと当該疾患名に関する医学情報とを特定する。次いで、特定機能175は、特定された疾患ガイドラインと医学情報とを用いて、例えばルールベースのプログラムにより、当該疾患名の治療方法を、当該疾患の治療に関する治療選択肢として特定する。なお、特定機能175は、被検体の疾患名とガイドライン情報と言語処理結果などの個人情報とを入力として治療選択肢を出力するように学習された学習済みモデルを用いて、治療選択肢を特定してもよい。なお、特定される治療選択肢は、1つであっても複数であってもよい。また、端末装置20を介した医師や被検体の指示により治療方法が入力された場合、特定機能175は、入力された治療方法を、治療選択肢として特定する。なお、特定機能175は、被検体とは異なる被検体のアウトカムをさらに用いて、治療選択肢を特定してもよい。
なお、特定された治療選択肢には、医師や被検体への提示するに至った根拠となる情報(例えば医学情報)、特定された治療方法の信頼度、特定された治療方法の実施による5年生存率、被検体と同条件の患者が選択した割合などが、紐づけられていてもよい。また、例えば米国のように被検体が加入している保険の適用範囲により治療方法が異なる場合には、特定機能175は、被検体が加入する保険の適用範囲で、治療選択肢を特定してもよい。
また、特定された治療選択肢は、連続的である必要はなく、また、いくつのもの分岐を有していてもよい。例えば、手術標本に対する病理検査で薬物療法が実施されるかどうかが決定される場合には、治療選択肢において、被検体および医師による治療方法の判断の分岐の時点(以下、判断分岐ポイントと呼ぶ)が存在する。このため、特定された治療選択肢は、判断分岐ポイントの後、薬物療法を実施する場合の治療案と、薬物療法を実施しない場合の治療案とを有することとなる。判断分岐ポイントは、被検体に対する治療方法の選択に関するマイルストーンに相当する。特定機能175を実行する第1処理回路17は、特定部に相当する。
決定機能177は、疾患情報と患者情報と医学情報とに基づいて、被検体の疾患に関する治療方法に関する治療のスケジュール(以下、治療スケジュールと呼ぶ)を、特定された治療選択肢に対して決定する。すなわち、決定機能177は、特定された治療選択肢に対して、被検体に関するデータである患者情報(患者情報が第1メモリ15に記憶されていなければ、治療データベースにおける当該疾患に関する一般的なデータ)とガイドライン情報とに基づいて、当該疾患の治療に要する大まかな期間を、治療スケジュールとして見積もる。なお、治療選択肢において判断分岐ポイントが存在する場合、決定機能177は、判断分岐ポイント後のそれぞれの治療方法においても、治療スケジュールを決定する。
また、特定機能175により特定された治療選択肢が、例えば端末装置20を介した医師や被検体の指示により他の治療選択肢に変更された場合、決定機能177は、疾患情報と患者情報と医学情報とに基づいて、変更された他の治療選択肢に対応する他の治療方法に関する他の治療スケジュールを決定する。なお、決定機能177は、分析機能174による分析結果である言語処理結果を用いて、被検体に関するイベント、すなわち優先項目を予測して決定してもよい。優先項目の予測は、例えば、言語処理結果を入力として優先項目を出力する学習済みモデルに、言語処理結果を入力することにより実現される。決定機能177を実行する第1処理回路17は、決定部に相当する。
算出機能179は、個人情報と治療方法と治療スケジュールとに基づいて、特定された治療選択肢における治療方法の実施予定期間において被検体の特異的なイベントに関するイベントスケジュールを算出する。被検体の特異的なイベントは、例えば、上述の優先項目に相当する。なお、治療選択肢において判断分岐ポイントが存在する場合、算出機能179は、判断分岐ポイント後のそれぞれの治療方法および当該治療方法の実施予定期間において、イベントスケジュールを決定する。算出機能179は、個人情報と他の治療方法と他の治療スケジュールとに基づいて、他の治療方法の実施予定期間において被検体の特異的なイベントに関する他のイベントスケジュールを算出する。このとき、他の治療スケジュールに関連する他のイベントスケジュールおよびイベントと、他の治療スケジュールとを時系列に沿って他の選択肢とともに示す表示データ(表示内容)は、第1通信インターフェース13により、端末装置20に送信される。算出機能179を実行する第1処理回路17は、算出部に相当する。以下、算出機能179により実行される処理の一例について説明する。
例えば、「将来子供が欲しい」という優先項目を有する個人情報が端末装置20を介して被検体により入力された場合、算出機能179は、特定機能175により特定された治療選択肢それぞれに対して化学療法が開始されるまでの期間を、被検体の妊孕性に関するイベントスケジュールとして算出する。また、個人情報において、被検体の基礎体温情報が含まれていれば、算出機能179は、当該妊孕性に関するイベントスケジュールとして、被検体の基礎体温の変化から被検体の***日を、被検体に特異的なイベントとして予測(算出)する。
なお、算出機能179は、医用情報をさらに用いて、イベントスケジュールを算出してもよい。例えば「費用」という優先項目を有する個人情報が端末装置20を介して被検体により入力された場合、算出機能179は、治療選択肢における治療方法に応じた治療保険点数を用いて、当治療方法に対する費用の概算値(以下、治療費用概算値と呼ぶ)を、治療スケジュールに沿って算出する。加えて、算出機能179は、患者情報における被検体の体重と身長とをさらに用いて、当該治療方法において用いられる薬剤の必要量を算出する。次いで、算出機能179は、算出された必要量と当該薬剤の薬価とを既存の薬剤費計算アプリケーションに適用することにより、当治療方法において用いられる薬剤費に関する費用を、治療スケジュールに沿って算出する。薬剤費計算アプリケーションは、第1メモリ15に記憶されてもよいし、外部記憶装置3や医用情報保管装置5等に記憶されてもよい。
また、例えば「費用」という優先項目を有する個人情報が端末装置20を介して被検体により入力された場合、算出機能179は、被検体あるいは被検体が属する世帯の報酬月額と標準報酬月額とに基づいて、治療選択肢における治療方法の自己負担額の上限を算出してもよい。このとき、算出機能179は、治療費用概算値に対して自己負担額上限を加味した費用の情報を、イベントスケジュールとして、治療スケジュールに沿って月単位で算出する。加えて、算出機能179は、被検体が加入している民間のがん保険の加入内容や市町村などの給付金の情報等をさらに用いて、治療スケジュールにおいて被検体に支払われる保険金や給付金および当該保険金や当該給付金の支払い予定日を、被検体の特異的なイベントを含むイベントスケジュールとして算出してもよい。
例えば「脱毛」「授業参観」という優先項目を有する個人情報が端末装置20を介して被検体により入力された場合、算出機能179は、特定機能175により特定された各治療選択肢において、それぞれに対して脱毛の副作用が強く出る薬剤を治療データベースから取得し、一般的なデータとして脱毛開始時期および脱毛期間を算出する。次いで、算出機能179は、被検体の個人情報における家族のスケジュールから授業参観の日程を被検体の特異的なイベントとして取得し、脱毛期間と授業参観の日程とを用いて、イベントスケジュールを生成する。
端末装置20は、第2通信インターフェース21と、第2メモリ23と、第2処理回路25と、ディスプレイ27と、入力インターフェース29とを有する。端末装置20は、例えば、病院から被検体に貸与されるパーソナルコンピュータやモバイル端末に限定されず、例えば、被検体などが所持するパーソナルコンピュータ、タブレット端末やスマートフォンなどの無線型のハードウェアにより実現されてもよい。このとき、端末装置20は、第2通信インターフェース21を介して、ネットワークNと無線で接続する。端末装置20は、医師や被検体により操作される。以下、説明を具体的にするために、端末装置20は、無線通信可能なモバイル端末として説明する。
第2通信インターフェース21は、ネットワークNを介して、第1通信インターフェース13との間でデータ通信を行う。なお、第2通信インターフェース21は、ネットワークNを介して、外部記憶装置3や医用情報保管装置5との間でデータ通信を行ってもよい。第2通信インターフェース21は、入力インターフェース29に入力された入力操作の電気信号を、臨床意思決定支援装置11へ送信する。
例えば、第2通信インターフェース21は、入力インターフェース29を介して入力された被検体の指示や優先項目などの個人情報等を、第1通信インターフェース13に送信する。第2通信インターフェース21は、ネットワークNを介して、第1通信インターフェース13から、治療選択肢に関する表示内容を有するデータ(以下、表示データと呼ぶ)を受信する。表示データは、例えば、治療スケジュールに関連するイベントスケジュールおよびイベントと、治療スケジュールとを時系列に沿って選択肢ごとに示すデータである。第2通信インターフェース21は、受信した表示データを第2メモリ23に記憶させる。
第2メモリ23は、種々の情報を記憶するHDDやSSD、集積回路記憶装置等の記憶装置である。第2メモリ23は、HDDやSSD等以外にも、CD、DVD、フラッシュメモリ等の可搬性記憶媒体や、RAM等の半導体メモリ素子等との間で種々の情報を読み書きする駆動装置であってもよい。第2メモリ23は、第2通信インターフェース21を介して、第1通信インターフェース13から送信された情報、例えば表示データを記憶する。第2メモリ23は、表示機能251に関するプログラムを記憶する。
第2処理回路25は、例えば、ハードウェア資源として、CPUやMPU、GPU等のプロセッサとROMやRAM等のメモリとを有する。また、第2処理回路25は、ASICやFPGA、CPLD、SPLDなどにより実現されてもよい。第2処理回路25は、表示機能251などを有する。表示機能251は、コンピュータによって実行可能なプログラムの形態で第2メモリ23に記憶されている。第2処理回路25は、メモリに展開されたプログラムを実行するプロセッサにより、表示機能251を実行する。すなわち、第2処理回路25は、第2メモリ23からプログラムを読み出して実行することでプログラムに対応する機能を実現するプロセッサに相当する。
換言すると、プログラムを読み出した状態の第2処理回路25は、読み出したプログラムに対応する機能を有することとなる。なお、表示機能251は、単一の処理回路で実現される場合に限らない。複数の独立したプロセッサを組み合わせて処理回路を構成し、各プロセッサがプログラムを実行することにより表示機能251を実現するものとしても構わない。表示機能251を実現する第2処理回路25は、表示制御部の一例である。第2処理回路25は、表示機能251により、ディスプレイ27における各種表示について、ディスプレイ27を制御する。これにより、表示機能251は、表示内容をディスプレイ27に表示させる。
ディスプレイ27は、各種の情報を表示する。例えば、ディスプレイ27は、操作者からの各種操作を受け付けるためのGUI(Graphical User Interface)等を出力する。ディスプレイ27としては、例えば、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ、有機ELディスプレイ(OELD:Organic Electro Luminescence Display)、プラズマディスプレイ又は他の任意のディスプレイが、適宜、使用可能となっている。なお、ディスプレイ27は、例えば、ディスプレイとタッチパッド(入力インターフェース29)とが一体化されたタッチスクリーンとして実現されてもよい。
ディスプレイ27は、表示機能251により、第1通信インターフェース13を介して臨床意思決定支援装置11から送信された各種情報を、第2メモリ23から読み出して表示する。例えば、ディスプレイ27は、治療スケジュールに関連するイベントスケジュールおよびイベントと、治療スケジュールとを、時系列に沿って治療選択肢ごとに表示する。ディスプレイ27は、民間保険のような優先項目に関する解析(自然言語処理)に必要な質問事項を表示する。ディスプレイ27に表示される具体的な表示内容については、決定支援処理を実行する手順に沿って、後程説明する。ディスプレイ27は、表示部に相当する。
入力インターフェース29は、被検体などの操作者からの各種の入力操作を受け付け、受け付けた入力操作を電気信号に変換し、第2処理回路25に出力する。また、変換された電気信号は、第2通信インターフェース21および第1通信インターフェース13を介して、第1処理回路17に出力される。例えば、入力インターフェース29は、選択指示や各種条件などを操作者から受け付ける。入力インターフェース29としては、例えば、マウス、キーボード、トラックボール、スイッチ、ボタン、ジョイスティック、タッチパッド及びタッチパネルディスプレイ等が適宜、使用可能となっている。
なお、本実施形態において、入力インターフェース29は、マウス、キーボード、トラックボール、スイッチ、ボタン、ジョイスティック、タッチパッド及びタッチパネルディスプレイ等の物理的な操作部品を備えるものに限られない。例えば、装置とは別体に設けられた外部の入力機器から入力操作に対応する電気信号を受け取り、この電気信号を第1処理回路17および第2処理回路25へ出力する電気信号の処理回路も入力インターフェース29の例に含まれる。また、入力インターフェース29は、臨床意思決定支援装置11と無線通信可能なタブレット端末等で構成されることにしても構わない。
入力インターフェース29は、被検体の指示により、被検体の個人情報を入力する。例えば、入力インターフェース29は、優先項目や、提示された選択肢を被検体の好みの条件に変更する指示(以下、変更指示と呼ぶ)や前記表示データに関する表示内容に関する検索指示を入力する。変更指示は、特定された治療選択肢を他の治療選択肢に変更する指示に相当する。なお、入力インターフェース29は、医師又は被検体により、治療選択肢を入力してもよい。また、入力インターフェース29は、優先項目に関する自然言語処理に必要な質問事項に対する回答を、例えば、テキストで入力する。なお、入力インターフェース29は、表示データに関する表示内容に関して対話形式で、医師や被検体の音声を入力してもよい。入力インターフェース29は、入力部に相当する。
以上、臨床意思決定支援システム1の全体構成について説明した。以下、決定支援処理を実行する手順の一例について説明する。説明を具体的にするために、決定支援処理に関する被検体の疾患として、乳がんを例にとり説明する。なお、決定支援処理に関する被検体の疾患は、乳がんに限定されず、いずれの疾患においても適用することができる。図3は、決定支援処理の手順の一例を示すフローチャートである。
(決定支援処理)
(ステップS301)
取得機能173は、治療選択肢の特定に関する各種情報(例えば、疾患情報、患者情報、医学情報、個人情報)を取得する。なお、取得機能173は、端末装置20により入力された治療方法を取得してもよい。取得機能173により取得された情報は、第1メモリ15に記憶される。
(ステップS302)
特定機能175は、取得された情報に基づいて、治療選択肢を特定する。治療選択肢は、例えば、ルールベースのプログラムまたは学習済みモデルを用いて特定される。以下、説明を具体的にするために、治療選択肢は、選択肢Aと選択肢Bとの2つであるものとする。また、選択肢Aと選択肢Bとは、それぞれ2つの判断分岐ポイントを有するものとして説明する。
(ステップS303)
決定機能177は、複数の治療選択肢各々において、疾患情報と患者情報と医学情報とに基づいて、治療スケジュールを決定する。治療選択肢が、判断分岐ポイントを有する場合、決定機能177は、判断分岐ポイント前における治療方法に関する治療スケジュールと、判断分岐ポイント後における複数の治療方法に関する治療スケジュールとを、それぞれ決定する。本ステップの後、第1通信インターフェース13は、治療スケジュール等を、治療選択肢とともに第2通信インターフェース21に送信する。第2通信インターフェース21は、受信した治療選択肢および治療スケジュール等を、第2メモリ23に記憶させる。
(ステップS304)
治療選択肢とともに治療スケジュールが表示される。具体的には、表示機能251は、第2メモリ23に記憶された治療選択肢および治療スケジュール等を、ディスプレイ27に表示させる。これにより、治療選択肢ごとの経時的な治療スケジュールは、端末装置20のディスプレイ27を介して被検体に提示される。
図4は、選択肢Aおよび選択肢Bについての治療スケジュールの一例を示す図である。図4に示す表示データは、端末装置20におけるディスプレイ27に表示される。図4に示す選択肢Aおよび選択肢Bの配置順は、任意に設定可能である。複数の選択肢の並び順は、例えば、入力インターフェース29を介した被検体や医師の指示により、例えば、5年生存率順など、適宜並び替え可能である。また、複数の選択肢の並び順は、予め設定された並び順であってもよい。
図4における選択肢Aの治療方法は、術前化学療法を示している。選択肢Aにおける第1の判断分岐ポイントJB1での術式判断において、温存か全摘かが選択可能となっている。第1の判断分岐ポイントJB1において、選択肢A-1の治療方法は全摘手術を示している。全摘手術に際して、第2の判断分岐ポイントJB2において、再建に関する判断が示されている。再建に関する判断とは、全摘の術中に組織拡張器(Tissue Expander:TE)を入れるか否かの判断に対応する。選択肢A-1に関する治療スケジュールとして、抗がん剤治療と、人工物や自己組織による再建術とが示されている。
なお、図4に示す第2の判断分岐ポイントJB2の後に実施される***の再建術という治療方法に対して、人工物を入れる場合、または自己組織を使う場合、といった治療方法に関して、それぞれ決定された治療スケジュールが、ディスプレイ27に経時的に表示されてもよい。第1の判断分岐ポイントJB1において、選択肢A-2の治療方法は温存治療を示している。選択肢A-2に関する治療スケジュールとして、抗がん剤治療と、放射線治療とが示されている。
図4における選択肢Bの治療方法は、全摘手術を示している。選択肢Bにおける第3の判断分岐ポイントJB3において、再建に関する判断が示されている。選択肢Bにおける第4の判断分岐ポイントJB4において、抗がん剤を使用するかどうかの判断が示されている。選択肢Bに関する治療スケジュールとして、抗がん剤治療と、再建術とか示されている。
なお、入力インターフェース29を介した操作者の指示により、複数の治療選択肢(選択肢A、選択肢A-1、選択肢A-2、選択肢B)のうちいずれか一つが選択、またはいずれか一つの治療選択肢にカーソルが配置されると、例えば、プルダウン形式やポップアップ形式により、当該治療選択肢に関して、根拠となる医学情報、信頼度、5年生存率、被検体と同条件の患者が選択した割合などが、ディスプレイ27により表示されてもよい。
(ステップS305)
入力インターフェース29を介して治療選択肢の条件に関する変更指示が入力されれば(ステップS305のYes)、変更された条件において、治療選択肢に対してステップS302乃至ステップS304の処理が繰り返される。入力インターフェース29を介して治療選択肢の条件に関する変更指示が入力されなければ(ステップS305のNo)、ステップS306の処理が実行される。なお、本ステップにおいて、端末装置20を介した被検体や医師の指示により、特定された治療選択肢が他の治療選択肢に変更されてもよい(ステップS305のYes)。このとき、他の治療選択肢に対してステップS303およびステップS304の処理が繰り返される。
(ステップS306)
入力インターフェース29を介して、優先項目が入力される。なお、取得機能173により取得された個人情報において優先項目が含まれている場合や予め優先項目が設定されている場合、本ステップにおいて、優先項目の変更、再設定など、適宜入力可能である。なお、優先項目の入力は、医師、被検体、言語処理結果を入力として優先項目を出力する学習済みモデルへの言語処理結果の入力による出力結果であってもよい。また、本ステップは、ステップS304の前に実行されてもよい。
(ステップS307)
算出機能179は、優先項目に関するイベントスケジュールを算出する。イベントスケジュールは、治療選択肢各々に応じて算出される。算出されたイベントスケジュールは、治療選択肢と関連付けられる。なお、治療選択肢が判断分岐ポイントを有する場合、算出機能179は、判断分岐ポイント前におけるイベントスケジュールと、判断分岐ポイント後におけるイベントスケジュールとを、それぞれ算出する。第1通信インターフェース13は、サインされたイベントスケジュールと、治療スケジュールとを、治療選択肢と関連づけて、第2通信インターフェース21に送信する。
(ステップS308)
治療スケジュールに関連するイベントスケジュールおよび優先項目が、当該治療スケジュールとともに、治療選択肢ごとに経時的に表示される。図5は、臨床意思決定支援装置11から端末装置20に送信された表示データに関して、ディスプレイ27に表示される表示内容の一例を示す図である、図5は、優先項目が妊孕性である場合において、採卵可能期間を、イベントスケジュールとして示している。また、個人情報において基礎体温情報が含まれていれば、算出機能179により予測された***日に基づいて、採卵予定日が、図5に示すように被検体に特異的なイベントとして提示される。なお、図5に示す選択肢Aおよび選択肢Bの並び順は、任意に設定可能であって、例えば、優先項目の充足が高い順、すなわち再来可能期間が長い順に設定されてもよい。
図6は、臨床意思決定支援装置11から端末装置20に送信された表示データに関して、ディスプレイ27に表示される表示内容の一例を示す図である。図6は、優先項目が費用、支払い、脱毛、授業参観である場合において、ディスプレイ27に表示されるイベントスケジュールを示している。図6に示すように、治療スケジュールに沿って用いられる薬及び治療方法の施術に伴う費用および費用の支払時期と、支払われる保険金や給付金の額および支払い時期と、授業参観日と、治療に伴う脱毛期間とがイベントスケジュールとして、治療スケジュールとともに、治療選択肢ごとに経時的に表示される。
また、図6に示すように、***の再建術という治療方法に対して、人工物を被検体に入れる場合、または自己組織を使う場合といった治療方法各々に関して、費用、支払いといったイベントに関するイベントジュールがディスプレイ27に経時的に表示される。図6に示すように、選択肢A、選択肢B各々において脱毛に関する薬剤は、強調表示される。なお、図6に示す脱毛および授業参観は、優先項目「支払い」の下段に記載されてもよい。
また、図6に示すように、優先項目が複数ある場合には、複数の選択肢各々において、どの優先項目に着目して治療選択肢が特定されたかを示す指標(重み付け)が表示されてもよい。例えば、図6では、2つの治療選択肢(選択肢A、選択肢B)各々に対して4つの優先項目(費用、支払い、脱毛、授業参観)が表示されているが、選択肢A(選択肢A-1および選択肢A-2も含む)および選択肢B各々において、例えば、4つの優先項目における優先の割合、換言すれば、イベントの優先の重要視の度合が円グラフで表示されてもよい。優先の割合は、例えば、ステップS307において、算出機能179により算出される。優先の割合は、例えば、治療スケジュールと優先項目各々のイベントスケジュールとの重複期間の割合などで計算される。
図7は、臨床意思決定支援装置11から端末装置20に送信された表示データに関して、ディスプレイ27に表示される表示内容の他の例を示す図である。図7に示すように、ディスプレイ27の表示画面には、イベントスケジュールおよび優先項目を、治療スケジュールとともに、治療選択肢ごとに経時的に表示する表示内容に加えて、被検体の病態や治療選択肢に関する情報、各種情報検索窓、被検体が専門家やAIあるいは家族などと対話するための画面などを有していてもよい。
(ステップS309)
優先項目の追加または変更が入力インターフェース29を介して入力されると(ステップS309のYes)、ステップS307およびステップS308の処理が繰り返される。優先項目の追加または変更が入力インターフェース29を介して入力されなければ(ステップS309のNo)、ステップS310の処理が実行される。
(ステップS310)
医師と被検体とにより治療方法に関してSDMがなされると(ステップS310のYes)、決定支援処理は終了する。このとき、第1メモリ15は、特定機能175により特定された治療選択肢と治療スケジュールとイベントスケジュールとイベントとを関連付けて、データベース(以下、協働決定データベースと呼ぶ)として記憶する。なお、協働決定データベースには、被検体のアウトカムも関連付けられて記憶されてもよい。協働決定データベースは、例えば、被検体と同様な疾患を有する他の被検体に関する決定支援処理におけるステップS302やステップS303の処理において用いられる。SDMがなされない場合(ステップS310のNo)、治療選択肢に関する各種変更、優先項目の変更のため、ステップS305の処理が繰り返される。
以上に述べた実施形態に係る臨床意思決定支援装置11によれば、疾患情報と患者情報と医学情報と個人情報とを取得し、疾患情報と患者情報と医学情報とに基づいて、被検体の疾患の治療方法に関する選択肢を特定し、疾患情報と患者情報と医学情報とに基づいて、治療方法に関する治療スケジュールを選択肢に対して決定し、個人情報と治療方法と治療スケジュールとに基づいて選択肢における治療方法の実施予定期間において被検体の特異的なイベントに関するイベントスケジュールを算出し、治療スケジュールとイベントスケジュールとイベントとを時系列に沿って選択肢ごとに示す表示内容を有する表示データを端末装置20に送信する。
これにより、本臨床意思決定支援装置11によれば、被検体に固有のイベントを、治療方法の治療スケジュールとイベントスケジュールとともに、時系列に沿って、治療選択肢に応じてディスプレイ27に表示させることができる。このため、本臨床意思決定支援装置11によれば、治療方法に伴う治療スケジュールおよびイベントスケジュールを経時的に可視化でき、被検体は、治療方法の選択の際の判断材料となる、治療方法の医学的側面、金銭面、家族の予定、仕事、将来子供を持つことなどの個人情報を含む多岐にわたる因子を、治療方法ごとに経時的に俯瞰して、治療の流れとともに把握することができる。これらのことから、本臨床意思決定支援装置11によれば、被検体は、より納得し後悔を減らして治療方法を選択することができるため、医師と被検体とによるSDMの効率が向上し、さらにSDMにおける被検体の満足度を向上させることができる。
(第1変形例)
本変形例は、決定支援処理を、被検体の疾患に対する治療開始前または治療開始時だけではなく、治療途中においても、適宜実行することにある。このとき、取得機能173は、ステップS301において、被検体に対して治療済みの情報および現時点での治療状況を、例えば患者情報から取得する。次いで、ステップS302において、特定機能175は、治療済みの情報および治療状況をさらに用いて、治療選択肢を特定する。これらにより、本変形例では、治療のどの段階であっても、治療状況や現時点での被検体の固有なイベントに基づいて治療方法を見直すことができるため、SDMの効率およびSDMにおける被検体の満足度を向上させることができる。
(第2変形例)
本変形例は、決定支援処理におけるステップS302において、特定された複数の治療選択肢を、利益性/危険性(Benefit/Risks)、有利/不利(Advantages/Disadvantages)、および長所/短所(Pros/Cons)のうち少なくとも一つを比較して、端末装置20のディスプレイ27に表示することにある。以下、説明を具体的にするために、特定機能175により特定された治療選択肢は、選択肢Aと、選択肢Dと、選択肢Cとの3種類であるものとする。
図8は、選択肢Aと、選択肢Dと、選択肢Cとの3種類の治療選択肢において、利益性/危険性(Benefit/Risks)、有利/不利(Advantages/Disadvantages)、および長所/短所(Pros/Cons)のうち少なくとも一つを比較し、かつ被検体により入力された優先度の表示例を示す図である。優先度は、例えば、治療方法の選択において、Benefit/Advantages/ProとRisks/Disadvantages/Consとに関して被検体により優先される度合いを示す指標に相当する。
ステップS302において、それぞれの選択肢のBenefit/Advantages/ProとRisks/Disadvantages/Consとの比較が、被検体により優先度が入力可能な形式とともに、ディスプレイ27に表示される。当該表示において、入力インターフェース29を介して、被検体により優先度が入力される。取得機能173は、第1、第2通信インターフェースおよびネットワークNを介して、入力された優先度を取得する。
ステップS304において、治療選択肢における優先度が高い順に、治療選択肢ととともに治療スケジュールが、表示される。ステップS307において、第1通信インターフェース13は、優先度に応じて治療選択肢を配置した表示内容を有する表示データを、端末装置20に送信する。ステップS308において、イベントスケジュールおよび優先項目が、治療選択肢ごとの治療スケジュールとともに、経時的にかつ治療選択肢における優先度が高い順に表示される。
本変形例にかかる臨床意思決定支援装置11によれば、端末装置20において、特定された治療選択肢に関して、利益性/危険性、有利/不利、および長所/短所のうち少なくとも一つを比較して表示し、治療選択肢ごとに当該治療選択肢に関する優先度を入力し、端末装置20から優先度をさらに取得し、優先度に応じて治療選択肢を配置した表示内容を有する表示データを、端末装置20に送信する。これにより、本臨床意思決定支援装置11によれば、被検体が所望する優先度順に、治療選択肢を、イベントスケジュール及び治療スケジュールとともに、ディスプレイ27に表示することができる。このため、本臨床意思決定支援装置11によれば、SDMの効率およびSDMにおける被検体の満足度をさらに向上させることができる。
本実施形態における技術的思想を臨床意思決定支援システム1で実現する場合、臨床意思決定支援システム1は、被検体により、当該被検体の個人情報を入力する入力部を有する端末装置20と、被検体の疾患に関する疾患情報と、被検体の患者情報と、当該疾患に関する医学的な医学情報と、被検体の個人情報とを取得する取得部と、疾患情報と患者情報と医学情報とに基づいて、被検体の疾患の治療方法に関する選択肢を特定する特定部と、疾患情報と患者情報と医学情報とに基づいて、治療方法に関する治療スケジュールを、特定された選択肢に対して決定する決定部と、個人情報と治療方法と治療スケジュールとに基づいて、当該選択肢における治療方法の実施予定期間において被検体の特異的なイベントに関するイベントスケジュールを算出する算出部と、端末装置20に搭載され、治療スケジュールとイベントスケジュールとイベントとを時系列に沿って選択肢ごとに示す表示内容を表示する表示部と、を備える。臨床意思決定支援システム1により実行される決定支援処理の処理手順および効果は、実施形態と同様なため、説明は省略する。
本実施形態における技術的思想を臨床意思決定支援プログラムで実現する場合、臨床意思決定支援プログラムは、コンピュータに、被検体の疾患に関する疾患情報と、被検体の患者情報と、被検体の疾患に関する医学的な医学情報と、被検体の少なくとも特異的なイベントに関する個人情報とを取得することと、疾患情報と患者情報と医学情報とに基づいて、疾患の治療方法に関する選択肢を特定することと、疾患情報と患者情報と医学情報とに基づいて、治療方法に関する治療スケジュールを選択肢に対して決定することと、個人情報と治療方法と治療スケジュールとに基づいて、選択肢における治療方法の実施予定期間において特異的なイベントに関するイベントスケジュールを算出することと、治療スケジュールに関連するイベントスケジュールおよびイベントと、治療スケジュールとを時系列に沿って選択肢ごとに示す表示データを、端末装置20に送信することと、を実現させる。
例えば、HISにおけるコンピュータに臨床意思決定支援プログラムをインストールし、これらをメモリ上で展開することによっても、決定支援処理を実現することができる。このとき、コンピュータに当該手法を実行させることのできるプログラムは、磁気ディスク(ハードディスクなど)、光ディスク(CD-ROM、DVDなど)、半導体メモリなどの記憶媒体に格納して頒布することも可能である。臨床意思決定支援プログラムにおける処理手順および効果は、実施形態と同様なため、説明は省略する。
以上説明した少なくとも一つの実施形態などによれば、医師と被検体とによるSDMの効率を向上可能な臨床意思決定支援装置11、臨床意思決定支援システム1、および臨床意思決定支援プログラムを提供することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1 臨床意思決定支援システム
3 外部記憶装置
5 医用情報保管装置
11 臨床意思決定支援装置
13 第1通信インターフェース
15 第1メモリ
17 第1処理回路
20 端末装置
21 第2通信インターフェース
23 第2メモリ
25 第2処理回路
27 ディスプレイ
29 入力インターフェース
31 公開データベース
51 医用データベース
171 システム制御機能
173 取得機能
174 分析機能
175 特定機能
177 決定機能
179 算出機能
251 表示機能

Claims (10)

  1. 被検体の疾患に関する疾患情報と、前記被検体の患者情報と、前記疾患に関する医学的な医学情報と、前記被検体の少なくとも特異的なイベントに関する個人情報とを取得する取得部と、
    前記疾患情報と前記患者情報と前記医学情報とに基づいて、前記疾患の治療方法に関する選択肢を特定する特定部と、
    前記疾患情報と前記患者情報と前記医学情報とに基づいて、前記治療方法に関する治療スケジュールを、前記選択肢に対して決定する決定部と、
    前記個人情報と前記治療方法と前記治療スケジュールとに基づいて、前記選択肢における前記治療方法の実施予定期間において前記特異的なイベントに関するイベントスケジュールを算出する算出部と、
    前記治療スケジュールに関連する前記イベントスケジュールおよび前記イベントと、前記治療スケジュールとを時系列に沿って前記選択肢ごとに示す表示データを、端末装置に送信する通信インターフェースと、
    を備え
    前記端末装置は、
    前記選択肢に関して、利益性/危険性、有利/不利、および長所/短所のうち少なくとも一つを比較して表示し、
    前記選択肢ごとに前記選択肢に関する優先度を入力し、
    前記取得部は、前記端末装置から前記優先度をさらに取得し、
    前記通信インターフェースは、前記優先度に応じて前記選択肢を配置した表示データを、前記端末装置に送信する、
    臨床意思決定支援装置。
  2. 被検体の疾患に関する疾患情報と、前記被検体の患者情報と、前記疾患に関する医学的な医学情報と、前記被検体の少なくとも特異的なイベントに関する個人情報とを取得する取得部と、
    前記疾患情報と前記患者情報と前記医学情報とに基づいて、前記疾患の治療方法に関する選択肢を特定する特定部と、
    前記疾患情報と前記患者情報と前記医学情報とに基づいて、前記治療方法に関する治療スケジュールを、前記選択肢に対して決定する決定部と、
    前記個人情報と前記治療方法と前記治療スケジュールとに基づいて、前記選択肢における前記治療方法の実施予定期間において前記特異的なイベントに関するイベントスケジュールを算出する算出部と、
    前記治療スケジュールに関連する前記イベントスケジュールおよび前記イベントと、前記治療スケジュールとを時系列に沿って前記選択肢ごとに示す表示データを、端末装置に送信する通信インターフェースと、
    を備え、
    前記端末装置は、前記表示データに関する表示内容に関して対話形式で前記被検体の音声を入力し、
    前記取得部は、前記端末装置から前記音声のデータを取得し、
    前記音声のデータを分析する分析部をさらに具備し、
    前記特定部は、前記音声のデータの分析結果をさらに用いて、前記選択肢を特定し、
    前記決定部は、前記音声のデータの分析結果に基づいて、前記イベントを決定する
    床意思決定支援装置。
  3. 前記取得部と前記特定部と前記決定部と前記算出部と前記通信インターフェースとのうち少なくとも一つは、ネットワークと病院とのうち少なくとも一つのサーバ装置に備えられ、
    前記端末装置は、前記被検体により操作される、
    請求項1または2に記載の臨床意思決定支援装置。
  4. 前記端末装置を介した前記被検体の指示により、前記特定された選択肢が他の選択肢に変更された場合、
    前記決定部は、前記疾患情報と前記患者情報と前記医学情報とに基づいて、前記他の選択肢に対応する他の治療方法に関する他の治療スケジュールを決定し、
    前記算出部は、前記個人情報と前記他の治療方法と前記他の治療スケジュールとに基づいて、前記他の治療方法の実施予定期間において前記特異的なイベントに関する他のイベントスケジュールを算出し、
    前記通信インターフェースは、前記他の治療スケジュールに関連する前記他のイベントスケジュールおよび前記イベントと、前記他の治療スケジュールとを時系列に沿って前記他の選択肢とともに示す表示データを、前記端末装置に送信する、
    請求項1乃至3のいずれか一項に記載の臨床意思決定支援装置。
  5. 前記特定された選択肢と前記治療スケジュールと前記イベントスケジュールと前記イベントとを関連付けて、データベースとして記憶する記憶部をさらに有する、
    請求項1乃至のうちいずれか一項に記載の臨床意思決定支援装置。
  6. 前記端末装置は、前記表示データに関する表示内容に関する検索指示を入力し、
    前記取得部は、前記端末装置においてから前記検索指示を取得し、
    前記検索指示を分析する分析部をさらに具備し、
    前記特定部は、前記検索指示の分析結果をさらに用いて、前記選択肢を特定し、
    前記決定部は、前記分析結果を用いて、前記イベントを決定する、
    請求項1乃至5のうちいずれか一項に記載の臨床意思決定支援装置。
  7. 被検体により、前記被検体の少なくとも特異的なイベントに関する個人情報を入力する入力部を有する端末装置と、
    前記被検体の疾患に関する疾患情報と、前記被検体の患者情報と、前記疾患に関する医学的な医学情報と、前記個人情報とを取得する取得部と、
    前記疾患情報と前記患者情報と前記医学情報とに基づいて、前記疾患の治療方法に関する選択肢を特定する特定部と、
    前記疾患情報と前記患者情報と前記医学情報とに基づいて、前記治療方法に関する治療スケジュールを、前記選択肢に対して決定する決定部と、
    前記個人情報と前記治療方法と前記治療スケジュールとに基づいて、前記選択肢における前記治療方法の実施予定期間において前記特異的なイベントに関するイベントスケジュールを算出する算出部と、
    前記治療スケジュールに関連する前記イベントスケジュールおよび前記イベントと、前記治療スケジュールとを、時系列に沿って前記選択肢ごとに表示する表示部と、
    を備え
    前記端末装置は、
    前記選択肢に関して、利益性/危険性、有利/不利、および長所/短所のうち少なくとも一つを比較して表示し、
    前記選択肢ごとに前記選択肢に関する優先度を入力し、
    前記取得部は、前記端末装置から前記優先度をさらに取得し、
    前記優先度に応じて前記選択肢を配置した表示データを、前記端末装置に送信する通信インターフェースをさらに備える、
    臨床意思決定支援システム。
  8. 被検体により、前記被検体の少なくとも特異的なイベントに関する個人情報を入力する入力部を有する端末装置と、
    前記被検体の疾患に関する疾患情報と、前記被検体の患者情報と、前記疾患に関する医学的な医学情報と、前記個人情報とを取得する取得部と、
    前記疾患情報と前記患者情報と前記医学情報とに基づいて、前記疾患の治療方法に関する選択肢を特定する特定部と、
    前記疾患情報と前記患者情報と前記医学情報とに基づいて、前記治療方法に関する治療スケジュールを、前記選択肢に対して決定する決定部と、
    前記個人情報と前記治療方法と前記治療スケジュールとに基づいて、前記選択肢における前記治療方法の実施予定期間において前記特異的なイベントに関するイベントスケジュールを算出する算出部と、
    前記治療スケジュールに関連する前記イベントスケジュールおよび前記イベントと、前記治療スケジュールとを、時系列に沿って前記選択肢ごとに表示する表示部と、
    を備え、
    前記端末装置は、前記治療スケジュールに関連する前記イベントスケジュールおよび前記イベントと、前記治療スケジュールとを時系列に沿って前記選択肢ごとに示す表示データに関する表示内容に関して対話形式で前記被検体の音声を入力し、
    前記取得部は、前記端末装置から前記音声のデータを取得し、
    前記音声のデータを分析する分析部をさらに具備し、
    前記特定部は、前記音声のデータの分析結果をさらに用いて、前記選択肢を特定し、
    前記決定部は、前記音声のデータの分析結果に基づいて、前記イベントを決定する
    臨床意思決定支援システム。
  9. コンピュータに、
    被検体の疾患に関する疾患情報と、前記被検体の患者情報と、前記疾患に関する医学的な医学情報と、前記被検体の少なくとも特異的なイベントに関する個人情報とを取得することと、
    前記疾患情報と前記患者情報と前記医学情報とに基づいて、前記疾患の治療方法に関する選択肢を特定することと、
    前記疾患情報と前記患者情報と前記医学情報とに基づいて、前記治療方法に関する治療スケジュールを、前記選択肢に対して決定することと、
    前記個人情報と前記治療方法と前記治療スケジュールとに基づいて、前記選択肢における前記治療方法の実施予定期間において前記特異的なイベントに関するイベントスケジュールを算出することと、
    前記治療スケジュールに関連する前記イベントスケジュールおよび前記イベントと、前記治療スケジュールとを時系列に沿って前記選択肢ごとに示す表示データを、端末装置に送信することと、
    を実現させ
    前記端末装置は、前記選択肢に関して、利益性/危険性、有利/不利、および長所/短所のうち少なくとも一つを比較して表示し、前記選択肢ごとに前記選択肢に関する優先度を入力し、
    前記コンピュータに、
    前記端末装置から前記優先度をさらに取得し、
    前記優先度に応じて前記選択肢を配置した表示データを、前記端末装置に送信すること、
    をさらに実現させる臨床意思決定支援プログラム。
  10. コンピュータに、
    被検体の疾患に関する疾患情報と、前記被検体の患者情報と、前記疾患に関する医学的な医学情報と、前記被検体の少なくとも特異的なイベントに関する個人情報とを取得することと、
    前記疾患情報と前記患者情報と前記医学情報とに基づいて、前記疾患の治療方法に関する選択肢を特定することと、
    前記疾患情報と前記患者情報と前記医学情報とに基づいて、前記治療方法に関する治療スケジュールを、前記選択肢に対して決定することと、
    前記個人情報と前記治療方法と前記治療スケジュールとに基づいて、前記選択肢における前記治療方法の実施予定期間において前記特異的なイベントに関するイベントスケジュールを算出することと、
    前記治療スケジュールに関連する前記イベントスケジュールおよび前記イベントと、前記治療スケジュールとを時系列に沿って前記選択肢ごとに示す表示データを、端末装置に送信することと、
    を実現させ、
    前記端末装置は、前記表示データに関する表示内容に関して対話形式で前記被検体の音声を入力し、
    前記コンピュータに、
    前記端末装置から前記音声のデータを取得し、
    前記音声のデータを分析し、
    前記音声のデータの分析結果をさらに用いて、前記選択肢を特定し、
    前記音声のデータの分析結果に基づいて、前記イベントを決定すること、
    をさらに実現させる臨床意思決定支援プログラム。
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