JP7502974B2 - 点検システム及び解析装置 - Google Patents

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Description

本発明は、点検システム及び解析装置に関する。
道路や軌道、管路、送電網、通信網といった社会インフラにおいて、これらを構成する構造物の老朽化が急速に進んでおり、保守のコストの増大や少子高齢化と業務自体の難しさに起因する人材不足などの課題に直面している。サービスレベルとコストの両立可能なデジタル技術を導入した社会インフラ保守の実現が求められている。
これらの構造物は、さまざまな外力の影響や周辺環境の影響、経年劣化などにより状態が変化することがある。このため、構造物の健全性評価において、状態変化を計測する点検システムが必要とされている。状態変化の一例を挙げると、外観の変化としては傾きや高さといった形状の変化や亀裂や損傷がある。また、内部の変化としては亀裂や腐食がある。
構造物を点検する技術として、例えば、特許文献1、特許文献2及び特許文献3がある。
特許文献1は、構造物の外側にレーザー距離計を設置することにより構造物を点検している。特許文献2は、構造物上に複数の撮像装置を設置することにより構造物を点検している。特許文献3は、撮像対象に変位計測マーカーを予め設置することにより構造物を点検している。
特開2002-257545号公報 特開2013-40820号公報 特開2020-98101号公報
特許文献1では、構造物の外側にレーザー距離計を設置する必要がある。このため、構造物の構成や周辺環境、また変位計測方向によっては、立ち入りと設置の自由度や時間に制約が生じてしまい、点検の費用対効果や効率が悪い。
特許文献2では、構造物上に複数の撮像装置を設置し、撮像個所も構造物上としている。このため、構造物内の変形は計測できるものの、構造物を設置した地盤や空間に対する傾きや高さの変化を計測できない。
特許文献3では、撮像対象に変位計測マーカーを予め設置する必要がある。
本発明の目的は、点検の費用対効果が高く計測が容易な点検システムを提供することにある。
本発明の一態様の点検システムは、構造物を点検する点検システムであって、前記構造物に設置され、前記構造物とは独立して設けられた第1の物体及び第2の物体を撮像する少なくとも一つの撮像装置と、前記構造物の状態変化前に前記撮像装置により撮像された前記第1の物体及び前記第2の物体の少なくとも一つの第1の像を含む第1の画像と、前記構造物の状態変化後に前記撮像装置により撮像された前記第1の物体及び前記第2の物体の少なくとも一つの第2の像を含む前記第2の画像と、を比較して、前記第1の像と前記第2の像の間の位置変化量に基づいて前記構造物の状態変化量を計測して前記構造物の健全性を評価する解析装置と、を有することを特徴とする。
本発明の一態様の解析装置は、構造物を点検する点検システムにおける解析装置であって、前記構造物に設置され前記構造物とは独立して設けられた第1の物体及び第2の物体を撮像する少なくとも一つの撮像装置により、前記構造物の状態変化前に撮像された前記第1の物体及び前記第2の物体の少なくとも一つの第1の像を含む第1の画像と、前記構造物の状態変化後に撮像された前記第1の物体又は前記第2の物体の少なくとも一つの第2の像を含む前記第2の画像と、を比較して、前記第1の像と前記第2の像の位置変化量に基づいて前記構造物の状態変化量を計測して前記構造物の健全性を評価することを特徴とする。
本発明の一態様によれば、点検の費用対効果が高く計測が容易な点検システムを提供することができる。
実施例1の点検システムの構成例を示す図である。 実施例1の点検システムの構成例を示す図である。 実施例1の撮像装置の構成例を示す図である。 実施例1の解析装置の構成例を示す図である。 実施例1の点検システムにおける点検アルゴリズムの一例を説明する図である。 実施例1の点検システムが実行する処理の一例を説明するフローチャートである。 実施例1の解析装置が実行する処理の一例を説明するフローチャートである。 実施例1の点検システムの運用の一例を説明するフローチャートである。 実施例2の点検システムの構成例を示す図である。 実施例3の点検システムの構成例を示す図である。 実施例3の振動計測装置の構成例を示す図である。 実施例3の振動センサ端末の構成例を示す図である。 実施例3の振動センサ端末の構成例を示す図である。 実施例3の振動解析装置の構成例を示す図である。 実施例3の点検システムの設置例を示す図である。 実施例3の点検システムが実行する処理の一例を説明するフローチャートである。 実施例3の点検システムが実行する処理の一例を説明するフローチャートである。
以下、本発明の実施例を、図面を用いて説明する。ただし、本発明は以下に示す実施例の記載内容に限定して解釈されるものではない。本発明の思想ないし趣旨から逸脱しない範囲で、その具体的構成を変更し得ることは当業者であれば容易に理解される。
以下に説明する発明の構成において、同一又は類似する構成又は機能には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
本明細書等における「第1」、「第2」、「第3」等の表記は、構成要素を識別するために付するものであり、必ずしも、数又は順序を限定するものではない。
図面等において示す各構成の位置、大きさ、形状、及び範囲等は、発明の理解を容易にするため、実際の位置、大きさ、形状、及び範囲等を表していない場合がある。したがって、本発明では、図面等に開示された位置、大きさ、形状、及び範囲等に限定されない。
図1及び図2は、実施例1の点検システムの構成例を示す図である。図3は、実施例1の撮像装置の構成例を示す図である。図4は、実施例1の解析装置の構成例を示す図である。図5は、実施例1の点検システムにおける点検アルゴリズムの一例を説明する図である。図6は、実施例1の点検システムが実行する処理の一例を説明するフローチャートである。図7は、実施例1の解析装置が実行する処理の一例を説明するフローチャートである。図8は、実施例1の点検システムの運用の一例を説明するフローチャートである。
点検システム1は、撮像装置3と解析装置4及びユーザ端末5から構成される。解析装置4及び撮像装置3は、ネットワークを介して接続され、解析装置4及びユーザ端末5は、ネットワークを介して接続される。ネットワークは例えば、LAN(Local Area Network)及びWAN(Wide Area Network)等である。接続方式は有線又は無線のいずれでもよい。なお、解析装置4及び撮像装置3は直接接続されてもよいし、解析装置4及びユーザ端末5は直接接続されてもよい。
撮像装置3は、構造物10に設置され、構造物10とは独立した少なくとも2つの物体20、21の方向に向く。そして、撮像をし、物体20、21を含む画像6を取得する。
撮像時における撮像装置3の状態は撮像前に調整される。また、物体20、21は一緒に撮像し1つの画像6としてもよいし、それぞれ別に撮像しそれぞれ別の画像6としてもよい。別に撮像する場合は、撮像装置3を複数にしてそれぞれ割り当ててもよいし、1つの撮像装置3により物体20、21それぞれで撮像装置3の状態を別に調整して撮像してもよい。
また、撮像のタイミングは、撮像装置3にタイマーの機能を有し、そのタイマーで制御してもよいし、解析装置4により制御してもよい。撮像装置3は、撮像素子30、光学レンズ31、演算装置32、記憶装置33、及び通信装置34を有する。
撮像素子30は、被写体からの光線を電気信号に変換する半導体素子で、例えば、CCD(Charge Coupled Device)及びCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等のイメージセンサである。撮像素子30は光学レンズ31を介して物体20、21を含む被写体を、所定の撮像条件にて撮像する。撮像条件には、例えば、撮像素子30のシャッタースピード、ISO感度、光学レンズ31の倍率、焦点距離、絞り、これらで決まる露出等が挙げられる。なお、光学レンズ31は撮像装置3とは分離できていてもよい、また、光学レンズ31は撮像素子30と一体化していてもよい。
演算装置32は、撮像装置3全体を制御する装置であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)及びマイコン等である。演算装置32は、記憶装置33に格納されるプログラムを実行する。演算装置32は、プログラムを実行することによって、所定の機能を実現するモジュールとして動作する。
記憶装置33は、メモリ等であり、演算装置32が実行するプログラム及びプログラムが使用する情報と、撮像素子30が撮像したデジタルデータと、このデジタルデータを演算装置32にて処理しファイル化した画像6を格納する。
通信装置34は、ネットワークインタフェース等であり、ネットワークを介して、外部装置と通信する。実施例1の通信装置34は、通信装置34を介して、解析装置4に接続される。
撮像装置3は治具35を介して構造物10の道床、壁、柱等に固定される。なお、治具35は三脚であってもよい。また、撮像装置3の位置調整のために撮像装置3と治具35間には方向制御装置36を備えていてもよく、撮像装置3の位置合わせの精度や再現性の向上や撮像装置3の撮像範囲拡大などの効果が得られる。
解析装置4は、撮像装置3により撮像した画像6の収集及び蓄積を行い、また、画像6を解析することによって、画像6の特徴量から物体を抽出し、そこで選択した物体20、21に着目し、過去の画像6からの変化量を計算する。この変化量から構造物10の状態変化を計算し、構造物10の健全度を判定し、点検結果7を出力する。
なお、少なくとも2つの物体20、21とすることで、物体20もしくは物体21のいずれかの状態が変化しても、構造物10の状態変化の誤検出を防ぐことができる。更に、物体20、21は、画像6内に存在する物体の中から、点検の都度、選択してもよい。
例えば、工事や遮蔽物の出現等により、これまでに選択した物体20、21のいずれかにおいて形状や見え方が過去の画像6から変化し、構造物10の状態変化の計測が困難になった場合でも、画像6内の別の物体を物体20、21として選択し直し、選択し直した物体に対応する過去の画像6の物体20、21からの変化量を計算し直す。これにより、構造物10の状態変化を計測することができる。
ここで、物体20、21の選択は、解析装置4が画像解析により識別した物体の中から自動的に選択してもよいし、点検システム1の運用者がユーザ端末5を操作して、物体20、21を選択して解析装置4に適用してもよい。
解析装置4は、演算装置40、記憶装置41、及び通信装置42を有する。演算装置40は、解析装置4全体を制御する装置であり、例えば、CPU及びマイコン等である。演算装置40は、記憶装置41に格納されるプログラムを実行する。演算装置40は、プログラムを実行することによって、所定の機能を実現するモジュールとして動作する。
記憶装置41は、メモリ等であり、演算装置40が実行するプログラム及びプログラムが使用する情報と、画像6と、解析結果7を格納する。なお、記憶装置41に格納されるデータは、ユーザ端末5がアクセスできるように管理されているものとする。
通信装置42は、ネットワークインタフェース等であり、ネットワークを介して、外部装置と通信する。実施例1の通信装置42は、通信装置42を介して、撮像装置3及びユーザ端末5に接続される。
ユーザ端末5は、解析装置4を操作するための端末である。ユーザ端末5は、図示しない演算装置、記憶装置、及び通信装置を有する。なお、解析装置4にキーボード及びマウス等の入力装置、並びに、ディスプレイ等の出力装置が接続されている場合、点検システム1はユーザ端末5を含まなくてもよい。
なお、解析装置4は、IoTゲートウェイ及び解析サーバで構成されるシステムに置き換えてもよい。例えば、撮像装置3の近傍にIoTゲートウェイを設置し、クラウド又は遠隔地に解析サーバを設置するシステム構成が考えられる。
なお、少なくとも一つの撮像装置3が、解析装置4が有する機能を有するようにしてもよい。この場合、点検システム1は撮像装置3とユーザ端末5から構成される。
図5は、実施例1の点検システム1における計測アルゴリズムの一例を説明する図である。
構造物10に設置した撮像装置3において、状態変化前(S1)の物体20もしくは物体21を含む像を撮像すると、画像6-1が得られる。その後、構造物10が傾斜角θで傾斜し(S2)、撮像装置3もそれに連動して縦方向に傾斜角θで傾斜すると、画像6-2が得られる。このとき、撮像装置3と物体20もしくは物体21間の距離X、物体20もしくは物体21の見掛け上の高さYの変化量ΔYの関係式は(数1)で与えられる。
Figure 0007502974000001
(数1)で示すように、距離Xと高さYといった位置情報は予め取得しておき、画像6-1において、高さYと画像内の画素数との比も取得しておくことにより、画像6-2内の画素数もしくは座標の変化量から、変化量ΔYがわかる。そのため、距離Xと変化量ΔYから構造物10の傾斜角θが計測できる。
なお、距離Xと高さYの取得方法の一例としては、地図を使用する方法がある。その際、撮像装置3にGPS(Global Positioning System)を備えることにより、撮像装置3の地図上の位置精度が向上でき、距離Xの誤差は小さくなる。また、距離Xが数10m以下の場合は、直接測定してもよく、例えば撮像装置3にレーザー距離計を備えることにより、距離Xと高さYを取得することができる。
図6は、実施例1の点検システム1が実行する処理の一例を説明するフローチャートである。
点検システム1は、点検開始のトリガが入ると(ステップS101)、撮像装置3のキャリブレーション(ステップS102)を実施する。
開始のトリガは、通常点検と緊急点検といったタイミングで実行される。通常点検は一定の周期で行われ、時間帯は光量が多く得られる昼間の方が好ましい。緊急点検は、地震発生時や異常気象時、構造物10の異常検知時等の場合に行われ、構造物10の急激な状態変化を計測する。
キャリブレーション(ステップS102)では、撮像装置各部の稼働状態の診断、撮像装置3の撮像条件の調整、撮影方向の位置合わせ等が行われる。診断が正常かつ、撮像条件や位置合わせが再現できた場合は、次に、撮像条件判定(ステップS103)を行い、撮像装置3に対して、入射光の照度が十分かつスペクトルに異常がなく、天候不良でなければ、撮像条件判定はOKとして、撮像(ステップS104)を実施する。
なお、撮像条件判定がNGな一例としては、逆光や異常光により露出調整が不十分になる場合、雨や雪、風といった天候により、画像にノイズ成分が映り込む場合やブレが生じる可能性が高くなる場合、等が挙げられ、そのような場合は、撮像を中断もしくは延期する。
撮像装置3により取得した画像6は、解析装置4に伝送され、後述する画像解析(ステップS105)を行い、解析結果71を出力する。
解析結果71が出力されると、過去の解析結果72を読み込み(ステップS107)、マッチングを行う(ステップS108)。
マッチング(ステップS108)では、画像形状の一致度(例えば、撮影対象が過去画像と比較して妥当かどうか)の判定を行う。ここでは、画像自体の位置ずれや回転ずれはマッチングしているもの(判定はOK)とみなす。
そして、マッチング判定(ステップS109)がOKであれば、次の構造物10の状態変化量の計算(ステップS110)に進む。一方、マッチング判定(ステップS109)がNGであれば、撮像装置3の状態に異常があるとみなし、キャリブレーション(ステップS102)に戻る。
マッチングの手法として、画像の相関をとる方法が挙げられ、高精度な手法としては位相限定相関法(POC;Phase Only Correlation)が一例に挙げられる。
状態変化量の計算(ステップS110)では、解析結果71、72で得られた特徴量から同一のものを物体20、21として選択し、物体20、21の画像内の画素数もしくは座標の変化量から、構造物10の傾きや高さの変化量を計測し、構造物10の健全度を判定(ステップS111)し、点検結果7としてユーザ端末5や解析装置4の記憶装置41に出力する(ステップS112)。以上により一連の点検は終了する(ステップS113)。
なお、状態変化量(ステップS110)の計算において、解析結果71、72における物体20、21の選択は、点検の都度行っても良い。これにより、例えば工事や遮蔽物の出現等により、これまでに選択した物体20、21のいずれかにおいて形状や見え方が変化しても、画像内の別の物体を物体20、21として選択し直し、選択し直した物体に対応する過去の画像6の物体20、21からの変化量を計算し直す。この結果、構造物10の傾きや高さの変化量を計測することができる。
図7は、実施例1の解析装置4が実行する処理の一例を説明するフローチャートである。
解析装置4における、画像解析(ステップ105)の一例を述べると次のようになる。
まず、撮像装置3より解析装置4に伝送された画像6は、エッジ検出(ステップS201)により、画像内の明るさの変化が大きな点を検出し、物体の輪郭を検出する。エッジ検出の手法としては、例えば、一次微分を使った勾配法と、二次微分を使ったラプラシアン法が挙げられる。
次に、フィルタ処理(ステップS202)を行い、エッジ検出時のノイズ成分を低減させる。フィルタの一例としては、ソーベル(Sobel)フィルタ、ラプラシアンフィルタ、キャニー(Canny)フィルタが挙げられる。
その後、2値化(ステップS203)により、解析対象物と背景とを分離する。2値化した画像61は、領域分割(ステップS204)と直線検出(ステップS205)の処理がそれぞれ平行して行われる。
領域分割(ステップS204)では、領域分割において同じような特徴を持つ複数の領域に分割をし、特徴量を抽出する(S204-1)。そして、特徴量を絞り込む(ステップS204-2)。
一方、直線検出(ステップS205)では、直線を検出し、検出した複数の直線で構成される領域に分割した上で(ステップS205-1)、特徴量を抽出する(ステップS205-2)。直線検出の手法としては、例えば、ハフ(Hough)変換やLSD (Line Segment Detector)が挙げられる。
次に、ステップS204-2とステップS205-2の結果を合算したうえで、さらに直線成分で絞り込むことにより(ステップS206)、物体のみを認識し、解析結果71として出力をする(ステップS207)。
なお、領域分割や直線検出、特徴量抽出、絞り込みにおいて機械学習やAI(Artificial Intelligence)を用いることにより、物体の分類や同一物体の認識が容易になるなど、解析精度が向上できる。
画像解析において、物体20、21は、領域分割及び、直線検出により認識するために、外側には直線状の外装もしくは構造を有するほうが認識し易い。例えば、建築物の場合は全体の輪郭を認識してもよく、その建築物の外側にある窓や扉、配管、屋根、柵、柱を認識してもよい。また、物体20もしくは21においてこれらを複数含めることにより、構造物10の傾きや高さの変化量の計測精度を向上することができる。
また、物体20もしくは21の少なくとも一つは地形としてもよい。例えば、山の稜線は形状が変化し難く、位置変化も無く、安定なため、構造物10の傾きや高さの変化量を安定に計測することができる。
また、物体20もしくは21の少なくとも一つは予め決まった部分が発光してもよい。例えば、信号や建築物内の標識灯が挙げられる。これらの位置は固定されており、形状も変化し難く安定であり、発光により夜間でも認識が可能であるため、構造物10の傾きや高さの変化量を安定に計測することができる。
図8は、実施例1の点検システム1の運用の一例を説明するフローチャートである。
点検システム1は、点検時以外は、画像監視システムとして使用することで、システムを多機能化し、かつ稼働率を向上することができる。例えば、構造物10が道路構造物である場合、監視対象を路面とすることで、車両や人の通行状態や通行量を計測することが可能となる。
監視時(ステップS300)では、まず監視対象の路面を選択し(ステップS301)、撮像装置3を選択した監視対象に向けてキャリブレーションを行い(ステップS302)、撮像し(ステップS303)、画像解析(ステップS304)をすることにより、車両や人の通行状態や通行量を計測(ステップS305)することが挙げられる。
地震発生時や異常気象時、構造物10の異常検知時には、緊急点検指示(ステップS306)を、一定周期毎には通常点検指示(ステップS307)を行い、実施例1に記載した点検開始のトリガを入れ(ステップS101)、一連の点検動作(ステップS102~S112)を行う。そして、点検終了(ステップS113)後は、監視対象の選択(ステップS301)に戻り、監視状態を継続する。
本発明の実施例2として、点検システム1の変形例について、図9を参照しつつ説明する。
図9は、実施例2の点検システムの構成例を示す図である。本実施例では、実施例1に対して、物体21は、物体20とは構造物10に対して反対側にある点が異なる。
以下、図9を説明するにあたり、図1、図2、図3、図4、図5、図6、図7、図8と同一の構成要素については、その詳細な説明を省略し、異なる点を中心に説明することとする。
点検システム1-2において、撮像装置3、3-2は、構造物10に設置され、それぞれ構造物10とは独立した物体20、21の方向に向く。なお、撮像装置3は実施例1に記載した方向制御装置36を備え、物体21の方向を向くことが可能な場合は、撮像装置3-2を兼ねることもできる。
撮像装置3、3-2において、状態変化前(S1)の物体20、21を含む像をそれぞれ撮像すると、画像6-1、6-1-2が得られる。その後、構造物10が傾斜角θで傾斜し(S2)、撮像装置3、3-2もそれに連動して縦方向に傾斜角θで傾斜すると、画像6-2、6-2-2がそれぞれ得られる。このとき、撮像装置3と物体20間の距離X物体20の見掛け上の高さYの変化量ΔYの関係式は前述の(数1)で与えられる。一方、このとき、撮像装置3-2と物体21間の距離X2物体21の見掛け上の高さY2の変化量ΔY2の関係式は(数2)で与えられる。
Figure 0007502974000002
物体21は物体20とは構造物10の反対側にあるために、変化量ΔY2は変化量ΔYに対して逆方向となる。そのため、距離Xと変化量ΔYから計算した構造物10の傾斜角θと、距離X2と変化量ΔY2から計算した構造物10の傾斜角θが一致すれば、構造物10自体が傾いていることがわかる。一方、傾斜角θが一致しない場合は、物体20もしくは物体21のいずれかも状態変化している可能性がある。なお、変化量ΔYと変化量ΔY2が同方向に変化している場合は、構造物10の高さが変化している場合が考えられる。高さ変化は、前述のマッチング(ステップS108)の手法と同じく、画像の相関をとることにより計測できる。
本発明の実施例3として、点検システム1の変形例について、図10、図11、図12A、図12B、図13、図14、図15A、図15Bを参照しつつ説明する。
図10は、実施例3の点検システムの構成例を示す図である。図11は、実施例3の振動計測装置の構成例を示す図である。図12Aは、実施例3の振動センサ端末の構成例を示す図である。図12Bは、実施例3の振動センサ端末の構成例を示す図である。図13は、実施例3の振動解析装置の構成例を示す図である。図14は、実施例3の点検システムの設置例を示す図である。図15Aは、実施例3の点検システムが実行する処理の一例を説明するフローチャートである。図15Bは、実施例3の点検システムが実行する処理の一例を説明するフローチャートである。
本実施例3では、実施例1に対して、構造物10に振動計測装置9を備える点が異なる。
以下、図10、図11、図12A、図12B、図13、図14、図15A、図15Bを説明するにあたり、図1、図2、図3、図4、図5、図6、図7、図8と同一の構成要素については、その詳細な説明を省略し、異なる点を中心に説明することとする。
点検システム1-3は、撮像装置3と解析装置4、ユーザ端末5、及び振動計測装置9から構成される。振動計測装置9は、振動センサ端末90と振動解析装置100から構成される。
振動センサ端末90と振動解析装置100はネットワークを介して接続され、振動解析装置100と解析装置4はネットワークを介して接続される。また、振動解析装置100とユーザ端末5はネットワークを介して接続される。ネットワークは例えば、LAN及びWAN等である。接続方式は有線又は無線のいずれでもよい。なお、振動センサ端末90と振動解析装置100は直接接続されてもよいし、振動解析装置100と解析装置100は直接接続されてもよい。また、振動解析装置100とユーザ端末5は直接接続されてもよい。
振動センサ端末90は、構造物10に設置され、構造物10上もしくはその近傍を動く物体80から発生して構造物10を伝搬する振動を、計測する振動センサを有し、計測結果を含むセンサデータを振動解析装置100に送信する。
振動センサ端末90は、例えば、構造物10の壁、柱、路面、床等に固定された状態で設置され、振動を計測する。計測結果(センサデータ)には、振動波形の他に、計測時刻、振動のパターン、振動の回数、振動の強度等が含まれる。なお、振動センサ端末90の詳細な構成については後述する。
振動解析装置100は、センサデータの収集や蓄積を行い、また、センサデータを解析することによって、構造物10の周波数応答を取得する。周波数応答の取得には、例えば高速フーリエ変換(FFT;Fast Fourier Transform)が用いられ、周波数に対する振幅特性や位相特性を取得する。そして、振幅特性のピーク周波数や位相特性の変化周波数から構造物10の固有振動数を計測する。
構造物10の固有振動数を定期的にモニタリングすることによっても、構造物10の状態変化を計測することができる。点検システム1-3は、振動計測装置9を備えることにより、画像による傾きと高さ変化の計測と、振動による固有振動数変化の計測を相補的に行い、構造物10の状態変化を計測することで、点検システム1に対して、構造物10の健全性をより精度高く評価することが可能になる。
振動解析装置100は、演算装置101、記憶装置102、及び通信装置103を有する。演算装置101は、振動解析装置100全体を制御する装置であり、例えば、CPUやマイコン等である。演算装置101は、記憶装置102に格納されるプログラムを実行する。演算装置101は、プログラムを実行することによって、所定の機能を実現するモジュールとして動作する。
記憶装置102は、メモリ等であり、演算装置101が実行するプログラム及びプログラムが使用する情報を格納する。なお、記憶装置102に格納されるデータは、解析装置4とユーザ端末5アクセスできるように管理されているものとする。
通信装置103は、ネットワークインタフェース等であり、ネットワークを介して、外部装置と通信する。実施例3の通信装置103は、センサ端末90及び解析装置4及びユーザ端末5に接続される。
なお、図11では、振動計測装置9を制御する構成として振動解析装置100を記載したが、IoTゲートウェイや解析サーバで構成されるシステムに置き換えてもよい。例えば、振動センサ端末90の近傍にIoTゲートウェイを設置し、クラウド又は遠隔地に解析サーバを設置するシステム構成が考えられる。
なお、少なくとも一つの振動センサ端末90が、振動解析装置100の機能を有するようにしてもよい。また、解析装置4が振動解析装置100の機能を有するようにしてもよい。
ここで、図12A及び図12Bを用いて、振動センサ端末90の構成について説明する。
図12Aは、全てのハードウェア構成が内蔵された振動センサ端末90の構成例を示す。
振動センサ端末90は、振動センサ91、演算装置92、記憶装置93、通信装置94、及び電源装置95を有する。通信装置94は、通信装置103と同様の構成である。また、演算装置92及び記憶装置93は、演算装置101及び記憶装置102と同様の構成であってもよい。
振動センサ91は、構造物10を伝搬する振動を計測する装置である。検出対象の振動を計測する振動センサ91としては、例えば、加速度センサ及び変位計等が挙げられる。
記憶装置93は、メモリ等であり、演算装置92が実行するプログラムが使用する情報とセンサデータを格納する。なお、記憶装置93に格納されるデータは、演算装置92がアクセスできるように管理されているものとする。
演算装置92は、振動センサ91が計測した信号に対するデジタル処理を実行することによってセンサデータを生成し、通信装置94を介してセンサデータを振動解析装置100に送信する。
電源装置95は、振動センサ91、演算装置92、記憶装置93、通信装置94、に電力を供給する。電源装置95は、振動センサ端末90に内蔵しても、外付けしてもよい。例えば、電源装置95としてバッテリを使用すると、振動センサ端末90の構造物10への設置の際に、振動センサ端末90に電源を供給するための工事が不要になり、振動センサ端末90の設置自由度が向上する。一方で、バッテリの電力消費を抑制するために、振動センサ端末90は常時稼働ではなく、間欠稼働とした方がよい。
間欠稼働するタイミングとしては、例えば、タイマーによる一定周期での稼働や、画像解析による構造物10の状態変化検知時や、画像解析により構造物10近傍の物体80を検知し、物体80が構造物10を振動させる可能性が有ると判断した時などが挙げられる。
振動センサ端末90は、通信装置94を介して振動解析装置100から制御される。
図12Bは、一部のハードウェア構成が外付けされた振動センサ端末90の他の構成例を示す。振動センサ端末90は、演算装置92、記憶装置93、通信装置94、電源装置95、及び接続装置96を有する。
接続装置96は、外部装置と接続する装置であり、例えば、IOインタフェースである。接続装置96は、配線を介して振動センサ91と接続する。そして、配線を介して、振動センサ91への給電及びデータ通信が行われる。
振動センサ91は、治具97を介して、構造物10の壁、柱、路面、床等に固定される。振動センサ端末90から振動センサ91を分離することによって、設置空間が狭い場合でも振動センサ91を設置することができる。
図14は点検システム1-3の設置例である。構造物10の一例として、橋梁10-1を挙げて説明をする。この時、橋梁10-1に振動させる物体80の一例として、橋梁10-1上を走行する車両81が挙げられる。
橋梁10-1は、一般的に、橋桁10-2、橋脚10-3、橋台10-4、基礎10-5の要素で構成される。橋梁10-1の健全性を評価するにあたり、これらの要素の状態変化を計測する必要がある。撮像装置3では、橋梁10-1全体の状態変化として、傾きと高さの変化を計測し、振動計測装置9では、橋桁10-2、橋脚10-3、橋台10-4のそれぞれに設置した振動センサ端末90で、それぞれの固有振動数を計測する。なお、橋梁10-1は、河川や湖沼、海等に架橋されることがあるため、基礎10-5一部は水に接する場合があり、振動センサ端末90の基礎10-5への設置が困難になる。そのため、基礎10-5近傍の橋脚10-3や橋台10-4に振動センサ端末90を設置して、基礎10-5の固有振動数を計測する。
図15A、図15Bは点検システム1-3が実行する処理の一例を説明するフローチャートである。
まず、図15Aのフローチャートを説明する。点検システム1-3は、通常、実施例2に記載した画像監視状態にあり(ステップS300~ステップS305)、その状態において、振動計測装置9は待機状態にある(ステップS401)。
監視画像により構造物10近傍の物体80を検知し、物体80が構造物10を振動させる可能性が有ると判断した場合(ステップS305-2)、もしくは、震発生時や異常気象時、構造物10の異常検知時などの緊急点検を指示(ステップS306)する場合、もしくは、一定周期毎に行う通常点検を指示(ステップS307)する場合に、振動計測装置9の振動解析装置100に振動計測開始のトリガが入力される(ステップS402)。
次に、振動センサ端末90は、起動して(ステップS403)、振動計測を実施する(ステップS404)。計測したセンシングデータは、振動解析装置100により収集して(ステップS405)、固有振動数を計測する(ステップS406)。固有振動数を含む振動の計測の結果は解析装置4に転送され(ステップS407)、振動計測装置9は待機状態(ステップS401)に戻る。
次に、図15Bのフローチャートを説明する。図15Bは、図15Aに対して、振動計測装置9による構造物10の固有振動数の計測において、固有振動数に変動があり、異常と判定した場合に、撮像装置3と解析装置4による構造物10の点検を行う点が異なる。
振動計測装置9は通常、待機状態にある(ステップS501)。振動解析装置100に振動計測開始のトリガが入力される(ステップS502)、振動計測を開始する。このトリガは、振動解析装置100のタイマーにより入力してもよいし、解析装置4もしくはユーザ端末5から入力してもよい。
次に、振動センサ端末90は起動して(ステップS503)、振動計測を実施する(ステップS504)。計測したセンシングデータは、振動解析装置100により収集して(ステップS505)、固有振動数を計測する(ステップS506)。
そして、固有振動数判定を行い(ステップS507)、判定結果(ステップS508)が正常であれば、振動計測装置9は待機状態(ステップS501)に戻り、固有振動数に変動があり、異常と判定した場合は、実施例1に記載した撮像装置3と解析装置4による点検を開始し(ステップS101)、一連の点検動作(ステップS102~S112)を行う。そして、点検終了(ステップS113)後、振動計測装置9は待機状態(ステップS501)に戻る。
以上で説明したように、点検システム1は、点検対象の構造物10には、構造物10とは独立した少なくとも2つの物体20、21の方向に向く撮像装置3を備える。撮像装置3は物体20、21を時間を隔てて撮像し、解析装置4において、撮像装置3が撮像した画像6を蓄積し、撮像時刻の異なる前記複数画像間の比較により、画像内の物体20、21の位置変化から、構造物10の状態変化を計測し、構造物10の健全性を評価することができる。
本実施例によれば、実施例1の効果に加えて、物体21は、物体20とは構造物10に対して反対側に設定すること、或いは振動計測装置9を構造物10に設けることにより、構造物10の健全性を評価する精度を上げることができる。そして、撮像対象物は予め決める必要無く、都度選べ、且つ撮像装置は計測対象の構造物側に設置するために設置の制約が少なく、計測の容易な点検システムを提供することができる。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。また、例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために構成を詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、各実施例の構成の一部について、他の構成に追加、削除、置換することが可能である。
また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、本発明は、実施例の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードによっても実現できる。この場合、プログラムコードを記録した記憶媒体をコンピュータに提供し、そのコンピュータが備えるプロセッサが記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出す。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施例の機能を実現することになり、そのプログラムコード自体、及びそれを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。このようなプログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、CD-ROM、DVD-ROM、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)、光ディスク、光磁気ディスク、CD-R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどが用いられる。
また、本実施例に記載の機能を実現するプログラムコードは、例えば、アセンブラ、C/C++、perl、Shell、PHP、Python、Java(登録商標)等の広範囲のプログラム又はスクリプト言語で実装できる。
さらに、実施例の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを、ネットワークを介して配信することによって、それをコンピュータのハードディスクやメモリ等の記憶手段又はCD-RW、CD-R等の記憶媒体に格納し、コンピュータが備えるプロセッサが当該記憶手段や当該記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出して実行するようにしてもよい。
上述の実施例において、制御線や情報線は、説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。全ての構成が相互に接続されていてもよい。
1・・・点検システム
1-2・・・点検システム
1-3・・・点検システム
3・・・撮像装置
4・・・解析装置
5・・・ユーザ端末
9・・・振動計測装置
10・・・構造物
10-1・・・橋梁
10-2・・・橋桁
10-3・・・橋脚
10-4・・・橋台
10-5・・・基礎
20・・・物体
21・・・物体
30・・・撮像素子
31・・・光学レンズ
32・・・演算装置
33・・・記憶装置
34・・・通信装置
35・・・治具
36・・・方向制御装置
40・・・演算装置
41・・・記憶装置
42・・・通信装置
71・・・解析結果
72・・・解析結果
80・・・物体
81・・・車両
90・・・振動センサ端末
91・・・振動センサ
92・・・演算装置
93・・・記憶装置
94・・・通信装置
95・・・電源装置
96・・・接続装置
97・・・治具
100・・・振動解析装置
101・・・演算装置
102・・・記憶装置
103・・・通信装置

Claims (14)

  1. 構造物を点検する点検システムであって、
    前記構造物に設置され、前記構造物とは独立して設けられた第1の物体及び第2の物体を撮像する少なくとも一つの撮像装置と、
    前記構造物の状態変化前に前記撮像装置により撮像された前記第1の物体及び前記第2の物体の第1の画像を取得し、
    前記構造物の状態変化後に前記撮像装置により撮像された前記第1の物体及び前記第2の物体の第2の画像を取得し、
    前記第1の画像の中から選択された第1の像と、前記第2の画像の中から選択された第2の像と、を比較して、
    前記第1の像と前記第2の像の間の位置変化量に基づいて前記構造物の状態変化量を計測して前記構造物の健全性を評価する解析装置と、
    を有し、
    前記解析装置は、
    前記構造物の点検の都度、前記第1の画像の中から前記第1の像を選択し、前記第2の画像の中から前記第2の像を選択することを特徴とする点検システム。
  2. 1つの前記撮像装置が、撮像方向を変えながら前記第1の物体と前記第2の物体をそれぞれ撮像することを特徴とする請求項1に記載の点検システム。
  3. 2つの前記撮像装置が、前記第1の物体と前記第2の物体をそれぞれ撮像することを特徴とする請求項1に記載の点検システム。
  4. 前記第1の物体と前記第2の物体は、前記構造物を基準にして同じ側にそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項1に記載の点検システム。
  5. 前記第1の物体と前記第2の物体は、前記構造物を基準にして反対側にそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項1に記載の点検システム。
  6. 前記第2の画像は、
    前記構造物が所定の傾斜角で傾斜し前記傾斜に連動して前記撮像装置が前記傾斜角で傾斜した前記構造物の状態変化後に前記撮像装置により撮像されることにより取得され、
    前記位置変化量は、
    前記傾斜角と、前記撮像装置と前記第1の物体又は前記第2の物体との間の距離に基づいて求められることを特徴とする請求項1に記載の点検システム。
  7. 前記第1の物体又は前記第2の物体との間の前記距離を取得する位置取得部を、更に有することを特徴とする請求項6に記載の点検システム。
  8. 前記解析装置は、
    前記撮像装置により取得した現時点の画像を解析して得られた第1の解析結果と、過去に前記撮像装置により取得した過去画像を解析して得られた第2の解析結果とのマッチングを行い、
    前記マッチングにおいて、画像形状の一致度の判定を行い、
    前記マッチングの結果、前記画像形状が一致した場合、前記構造物の前記状態変化量を計測して前記構造物の健全性を評価し点検結果を出力することを特徴とする請求項1に記載の点検システム。
  9. 前記点検システムは、
    監視対象を前記撮像装置により撮像して監視する画像監視モードと、
    前記第1の物体及び前記第2の物体を前記撮像装置により撮像して前記構造物を点検する点検モードと、を有し、
    所定の点検指示に応答して、前記画像監視モードから前記点検モードに切り替わることを特徴とする請求項1に記載の点検システム。
  10. 前記構造物には、前記構造物の固有振動数を計測する振動計測装置が設置されており、
    前記振動計測装置は、
    所定の点検指示に応答して、前記構造物の前記固有振動数の計測を開始することを特徴とする請求項1に記載の点検システム。
  11. 前記振動計測装置は、
    計測された前記固有振動数を判定し、
    前記判定の結果、前記固有振動数に変動があり異常と判定した場合に、前記構造物の点検を行うことを特徴とする請求項10に記載の点検システム。
  12. 前記構造物は、
    道路、軌道、管路、送電網又は通信網により構成され、
    前記第1の物体又は前記第2の物体の外側は、直線状の構造を有することを特徴とする請求項1に記載の点検システム。
  13. 前記第1の物体又は前記第2の物体は、
    建築物、地形又は予め決まった部分が発光する構造物であることを特徴とする請求項1に記載の点検システム。
  14. 構造物を点検する点検システムにおける解析装置であって、
    前記構造物に設置され前記構造物とは独立して設けられた第1の物体及び第2の物体を撮像する少なくとも一つの撮像装置により、前記構造物の状態変化前に撮像された前記第1の物体及び前記第2の物体の第1の画像を取得し、
    前記構造物の状態変化後に撮像された前記第1の物体又は前記第2の物体の第2の画像を取得し、
    前記第1の画像の中から選択された第1の像と、前記第2の画像の中から選択された第2の像と、を比較して、
    前記第1の像と前記第2の像の位置変化量に基づいて前記構造物の状態変化量を計測し
    て前記構造物の健全性を評価し、
    前記構造物の点検の都度、前記第1の画像の中から前記第1の像を選択し、前記第2の画像の中から前記第2の像を選択することを特徴とする解析装置。
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