JP7501643B2 - 移動体制御システム、制御装置、及び、移動体制御方法 - Google Patents

移動体制御システム、制御装置、及び、移動体制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、移動体制御システム、制御装置、及び、移動体制御方法に関する。
工場等の生産現場では、使用する部品、資材などの物品移動が欠かせない。また、物流倉庫においても物品の移動が必要となる。これらの物品移動には搬送ロボット(AGV;Automated Guided Vehicle)が活用される。
特許文献1には、無人車両の旋回制御に関する技術が開示されている。
特許文献2には、走行体を遠隔制御して目標位置の座標と方位角を検出し、検出された目標位置へのコースを旋回や直進のパターンで誘導することが開示されている。
特許文献3には、有向直線と有向円弧で構成される経路をロボット移動車で追跡する技術が開示されている。
特開昭61-112215号公報 特開平05-257529号公報 特開平11-327641号公報
上述したような搬送ロボットは、目標走行ライン(以下、目標ラインとも称する)を追従して走行するように制御される。しかし、搬送ロボットは、走行制御の誤差などにより、目標ラインを外れてしまうことがある。目標ラインを外れた搬送ロボットは、目標ラインに戻るように制御されるが、目標ラインに戻るために適した経路は明確になっていない。
図33は、目標ラインを外れた状態の搬送ロボット101を上方向から見た図である。破線で示されるように、搬送ロボット101が目標ラインへ戻るために複数の経路が考えられるが、どのような経路が搬送ロボット101にとって最短経路であるかは明確になっていない。
このような問題は、物品を搬送する搬送ロボットに限らず、目標ラインを追従するように構成された一般的な移動体に対しても生じ得る。そして、このような問題は、特許文献1乃至3に開示された技術を適用しても解消することはできない。
本発明の各態様によれば、移動体が目標ラインに戻るために適した経路を走行するように、当該移動体を制御することが可能な移動体制御システム、制御装置、及び移動体制御方法が提供される。なお、本発明により、上記効果の代わりに、又は上記効果と共に、他の効果が奏されてもよい。
一態様による移動体制御システムは、移動体と、前記移動体を目標ラインに追従するように制御する制御装置とを含み、前記制御装置は、前記移動体の旋回半径と、前記移動体と前記目標ラインとの距離と、前記移動体の進行方向と前記目標ラインとのなす角とに基づいて、前記旋回半径による旋回経路を含む、前記目標ラインに戻るための経路を決定し、前記移動体が前記経路を走行するように前記移動体を制御することを特徴とする。
一態様による制御装置は、目標ラインを追従するように制御される移動体の旋回半径と、前記移動体と前記目標ラインとの距離と、前記移動体の進行方向と前記目標ラインとのなす角とに基づいて、前記旋回半径による旋回経路を含む、前記目標ラインに戻るための経路を決定する決定手段と、前記移動体が前記経路を走行するように前記移動体を制御する制御手段とを有することを特徴とする。
一態様による移動体制御方法は、目標ラインを追従するように制御される移動体の旋回半径と、前記移動体と前記目標ラインとの距離と、前記移動体の進行方向と前記目標ラインとのなす角とに基づいて、前記旋回半径による旋回経路を含む、前記目標ラインに戻るための経路を決定する決定ステップと、前記移動体が前記経路を走行するように前記移動体を制御する制御ステップとを含むことを特徴とする。
本発明の各態様によれば、移動体が目標ラインに戻るために適した経路を走行するように、当該移動体を制御することが可能な移動体制御システム、制御装置、及び移動体制御方法が提供される。なお、本発明により、当該効果の代わりに、又は当該効果と共に、他の効果が奏されてもよい。
一実施形態に係る搬送システムの構成例を示す図である。 一実施形態に係る搬送システムの動作例を示すシーケンス図である。 一実施形態に係る搬送ロボットの制御について説明する図である。 第1の実施形態に係る搬送システムの概略構成の一例を示す図である。 第1の実施形態に係る搬送ロボットの機能構成の一例を示す図である。 第1の実施形態に係る位置情報生成装置の機能構成の一例を示す図である。 第1の実施形態に係る搬送計画装置の機能構成の一例を示す図である。 第1の実施形態に係る搬送計画装置の表示画面の一例を示す図である。 第1の実施形態に係る制御装置の機能構成の一例を示す図である。 第1の実施形態に係る車輪速度算出処理を説明するための図である。 第1の実施形態に係るロボット制御部の機能構成の一例を示す図である。 第1の実施形態に係る経路の具体例を説明する図である。 第1の実施形態に係る経路の具体例を説明する図である。 第1の実施形態に係る経路の具体例を説明する図である。 第1の実施形態に係る経路の具体例を説明する図である。 第1の実施形態に係る経路の具体例を説明する図である。 第1の実施形態に係る経路の具体例を説明する図である。 第1の実施形態に係る経路の具体例を説明する図である。 第1の実施形態に係る経路の具体例を説明する図である。 第1の実施形態に係る制御装置の動作例を示すフローチャートである。 第1の実施形態に係る角速度決定処理のフローチャートである。 第1の実施形態に係る制御結果の例を示す図である。 第1の実施形態に係る制御結果の例を示す図である。 第1の実施形態に係る制御結果の例を示す図である。 第1の実施形態に係る制御結果の例を示す図である。 第1の実施形態に係る制御結果の例を示す図である。 第1の実施形態に係る制御結果の例を示す図である。 第1の実施形態に係る制御結果の例を示す図である。 第1の実施形態に係る制御結果の例を示す図である。 第1の実施形態に係る制御装置のハードウェア構成例を示す図である。 第2の実施形態に係る移動体制御システムの概略構成の一例を示す図である。 第2の実施形態に係る制御装置の動作例を示すフローチャートである。 課題を説明するための図である。
以下、添付の図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、同様に説明されることが可能な要素については、同一の符号を付することにより重複説明が省略され得る。
説明は、以下の順序で行われる。
1.実施形態の概要
2.第1の実施形態
2.1.システム構成
2.2.動作例
3.第2の実施形態
3.1.システム構成
3.2.動作例
<<1.実施形態の概要>>
はじめに、実施形態の概要について説明する。
図1は、一実施形態に係る搬送システムの構成例を示す図である。一実施形態に係る搬送システム100は、搬送ロボット101、制御装置102、及び位置情報生成装置103を含む。搬送ロボット101は、物品を搬送する。位置情報生成装置103は、搬送ロボット101の位置情報を生成し、生成された位置情報を制御装置102に送信する。制御装置102は、搬送ロボット101の位置情報に基づいて、物品を搬送ロボット101によって搬送するための制御情報を生成し、生成された制御情報を搬送ロボット101に送信する。尚、搬送システム100は、複数の搬送ロボットを含んでよい。その場合、位置情報生成装置103は、複数の搬送ロボットのそれぞれの位置情報を生成する。また、制御装置102は、複数の搬送ロボットのそれぞれに、物品を搬送するための制御情報を送信する。
図2は、上記一実施形態に係る搬送システムの動作例を示すシーケンス図である。
まず、ステップS1において、位置情報生成装置103は、搬送ロボット101の位置情報を生成し、生成した位置情報を制御装置102に送信する。次いで、ステップS2において、制御装置102は、当該位置情報に基づいて、物品を搬送ロボット101によって搬送するための制御情報を生成し、生成された制御情報を搬送ロボット101に送信する。次いで、ステップS3において、搬送ロボット101は、受信した制御情報に基づき物品を搬送する。
上記搬送システム100では、搬送ロボット101は、ロボット自身の上に物品を載せるタイプのロボットや、牽引器具により物品を牽引するタイプのロボットとすることができる。或いは、2台の搬送ロボットが協調して物品を移動(搬送)してもよい。そうすることで、物流倉庫等に運び込まれる多種多様な物品に適応できる。例えば、2台の搬送ロボットが物品を挟み込んで移動することで、2台の搬送ロボットは物品の形状等によらず物品を搬送できる。また、制御装置102は、2台の搬送ロボットの状況だけでなくその周辺環境等も考慮してこれらの搬送ロボットを制御できる。そのため、例えば、搬送ロボットの周辺(搬送ロボットの経路上)に障害物が存在しても、制御装置102は、当該障害物を回避する制御を実行できる。
また、上記搬送システム100では、搬送ロボット101は、工場等において、磁気テープやQRコード(登録商標)を床に貼り付け、当該磁気テープ等を頼りに移動するタイプの搬送ロボットとすることもできる。
図3は、一実施形態に係る搬送ロボット101の制御について説明するための図である。図3では、目標走行ライン(目標ライン)を外れた搬送ロボット101を上方向から見ている。目標走行ラインは直線ラインとして示されているが、目標走行ラインは直線ラインに限定されない。
本実施形態では、所定の条件下で、搬送ロボット101が目標走行ラインに戻るための経路長(破線で示す)を最小化する。具体的には、初期位置(x,y,θ)から、目標走行ライン(軸)上の目標位置(x,0,0)に到達するまでの経路長(道のり)を最小化する。xは任意の値である。
所定の条件とは、次の通りである。
・搬送ロボット101は、1軸2輪の移動ロボットである。
・重心速度V[m/s]は固定(一定)である。
・走行軌道は、角速度ω[rad/s]で制御される。
軸上で真横(θ=0)を向く。
搬送ロボット101の重心速度Vは固定されているので、経路長を最小化することは、目標位置までの走行時間を最小化することに相当する。
搬送ロボット101の位置を(x,y,θ)で表すとすると、重心速度Vは、以下の式(1)によって表すことができる。
Figure 0007501643000001
なお、本実施形態では、重心速度Vは固定されており、定速とする。
また、角速度ωは、以下の式(2)によって表され、以下の式(3)に示すように最大角速度ωmaxによって制限される。なお、角速度の制限は、例えば搬送ロボット101の車輪を駆動するモータの性能等に起因する。
Figure 0007501643000002
Figure 0007501643000003
また、搬送ロボット101が初期位置(x,y,θ)から、目標走行ライン上の目標位置(x,0,0)に到達するまでの経路長Cは、以下の式(4)によって表される。
Figure 0007501643000004
上記式(4)において、時間Tは、搬送ロボット101が初期位置(x,y,θ)から目標位置(x,0,0)に到達するまでに要する時間を表す。
なお、上述した実施形態の概要は、一例であって、本発明の実施形態はこれに限定されない。また、本発明の実施形態は、物品を搬送する搬送ロボットに限定されるものではなく、目標走行ラインを追従するように構成された移動体に適用することができる。その場合、搬送システムは、移動体制御システムとも称する。
<<2.第1の実施形態>>
続いて、図4~図30を参照して、第1の実施形態についてより詳細に説明する。
<2.1.システム構成>
図4は、第1の実施形態に係る搬送システムの概略構成の一例を示す図である。搬送システム100は、搬送ロボット101と、制御装置102と、位置情報生成装置103と、搬送計画装置104と、カメラ装置105とを含む。尚、図4に示す構成は例であって、搬送システム100に含まれる搬送ロボット101やカメラ装置105の数を制限するものではない。
搬送ロボット101は、制御装置102と通信可能に構成されており、制御装置102からの制御コマンド(制御情報)に基づき移動し、物品(不図示)を搬送する。また、搬送ロボット101は、搬送ロボット101の重心をそれぞれの車軸が通るように配置された1対の駆動輪123を有する。
カメラ装置105は、フィールド106を撮像する装置である。搬送システム100は、例えば、デプスカメラやステレオカメラ等を含んで構成される。デプスカメラは、画像の各画素値がカメラから対象物までの距離を示す深度画像を撮影できるカメラである。また、ステレオカメラは、2つのカメラを用いて対象物を複数の異なる方向から撮影することで、対象物の奥行き方向(高さ方向)に関する計測を可能とするカメラである。
カメラ装置105は、天井や柱などに設置される。複数のカメラ装置105が撮像した画像データを統合することで、フィールド106を俯瞰できるようにしてもよい。
カメラ装置105は、位置情報生成装置103と接続される。カメラ装置105は、所定の間隔(所定のサンプリング周期)でフィールド106を撮像し、画像データを位置情報生成装置103に送信する。カメラ装置105は、フィールド106の状況をリアルタイムに撮像し、当該状況を含む画像データを位置情報生成装置103に送信する。
位置情報生成装置103は、フィールド106(例えば、工場又は物流倉庫)内の物体の位置に関する情報を生成する。位置情報生成装置103は、カメラ装置105から受信した画像データに基づいてフィールド106内に位置する物体を識別すると共に、物体の位置情報を生成する。例えば、位置情報生成装置103は、搬送ロボット101の位置情報を生成する。
位置情報生成装置103は、カメラ装置105から取得した画像データを解析することで、フィールド106内の物体(例えば、搬送ロボット101や、搬送対象の物品、フィールド106内に置かれた障害物等)を識別する。なお、位置情報生成装置103は、フィールド106の初期状態には存在しない物体を「障害物」として扱ってもよい。
位置情報生成装置103は、フィールド106内の任意の一点(例えば、出入り口)を原点とする3次元座標系(X軸、Y軸、Z軸)における対象物の位置(絶対位置)を算出する。位置情報生成装置103は、算出した物体の位置情報(以下、物***置情報と称する)を制御装置102に送信する。或いは、位置情報生成装置103は、フィールド106内の任意の一点を原点とする2次元座標系(X軸、Y軸)において、対象物の位置を算出してもよい。
搬送計画装置104は、搬送ロボット101より搬送される物品の搬送元、及び搬送先に関する情報を含む、物品搬送計画情報を生成する。具体的には、搬送計画装置104は、作業者によって特定された搬送対象の物品の搬送元、及び搬送先を入力するための操作画面(GUI;Graphical User Interface)を提供する。搬送計画装置104は、当該GUIにより入力された情報に基づき、物品搬送計画情報を生成する。搬送計画装置104は、生成した物品搬送計画情報を制御装置102に送信する。
制御装置102は、位置情報生成装置103から取得した物***置情報、及び搬送計画装置104から取得した物品搬送計画情報を用いて、搬送ロボット101を制御する。制御装置102は、搬送計画情報を取得すると、フィールド106内に待機している搬送ロボット101を選択し、選択された搬送ロボット101に対し、搬送計画情報に含まれた搬送元に向かうように指示する。具体的には、制御装置102は、選択された搬送ロボット101に制御コマンド(制御情報)を送信し、搬送ロボット101が搬送元に向かうように遠隔制御する。
搬送ロボット101は、制御装置102からの制御コマンドに基づき搬送元へ移動し、物品の搬送準備が完了すると、制御装置102に対して「完了通知」を送信する。なお、制御装置102の制御方法によっては、搬送ロボット101から完了通知を送信する必要はない。例えば、制御装置102は、搬送ロボット101が所定の位置に移動してから所定時間(例えば、30秒)経過後に、搬送ロボット101による搬送準備が完了したと判定してもよい。
制御装置102は、搬送準備の完了通知を搬送ロボット101から取得すると、当該搬送ロボット101に対して制御コマンドを送信し、搬送ロボット101が物品搬送計画情報に含まれた搬送先に移動するように遠隔制御する。
続いて、搬送システム100に含まれる各装置の機能構成について説明する。
図5は、第1の実施形態に係る搬送ロボットの機能構成(処理モジュール)の一例を示す図である。搬送ロボット101は、通信制御部201と、駆動部202と、センサ203とを含んで構成される。
通信制御部201は、制御装置102との間の通信を制御する手段である。通信制御部201は、無線LAN(Local Area Network)やLTE(Long Term Evolution)、ローカル5Gのような特定のエリアで用いるネットワーク等の無線通信手段を用いて制御装置102と通信する。
駆動部202は、制御装置102から受信した制御コマンド(制御情報)に基づいて、搬送ロボット101の2つの車輪を駆動する手段である。例えば、制御装置102は、モータの回転開始、モータの回転速度、モータの回転停止等を含む制御コマンドを搬送ロボット101に送信する。駆動部202は、当該制御コマンドに従いモータ等を制御し、搬送ロボット101の2つの車輪を駆動する。
センサ203は、搬送ロボット101の向きを検出する。搬送ロボット101は、検出された搬送ロボット101の向きに関する情報を、通信制御部201を介して制御装置102へ送信する。例えば、センサ203は、ジャイロセンサとすることができる。
図6は、第1の実施形態に係る位置情報生成装置の機能構成(処理モジュール)の一例を示す図である。位置情報生成装置103は、通信制御部301と、位置情報生成部302と、記憶部303と、を含んで構成される。
通信制御部301は、有線(例えば、LAN、光ファイバ等)又は無線により接続された他の装置(例えば、カメラ装置105や制御装置102)との間の通信を制御する手段である。
位置情報生成部302は、上述した物***置情報を生成する手段である。位置情報生成部302は、カメラ装置105から取得した画像データに基づき物***置情報を生成する。
カメラ装置105は、自身の識別子(ID;Identifier)と共に画像データを、位置情報生成装置103に送信する。位置情報生成装置103は、当該識別子から画像データの送信元であるカメラ装置105を特定する。カメラ装置105は、天井等に固定されており、フィールド106の画像データを位置情報生成装置103に継続的に送信する。
位置情報生成部302は、例えば、以下の方法で物体を検出する。記憶部303には、カメラ装置105の識別子とカメラ装置105が撮影するエリアを対応づけた情報が格納されている。位置情報生成部302は、当該対応情報を参照することで、取得した画像データがフィールド106内のどのエリアに相当する画像が把握できる。
また、記憶部303には、カメラ装置105が撮像するエリアの初期画像データが格納されている。初期画像データとはフィールド106内に初期状態では存在しない物体が写っていない画像データである。位置情報生成部302は、取得した画像データと対応する初期画像データを比較し、差分があれば、当該画像データに検出対象の物体が含まれていると判断する。なお、位置情報生成部302が検出対象とする物体は、搬送ロボット101、搬送対象の物品、フィールド106の通路に置かれた障害物等が含まれる。
なお、位置情報生成部302による物体判別は、上記初期画像データを用いた方法に限定されない。例えば、位置情報生成部302は、物体の座標を算出し、当該物体の座標とフィールドの通常の座標情報に基づいて、通路上(リンク上)に物体が存在することを検出してもよい。
位置情報生成部302は、物体を検出すると、当該物体を例えば矩形形状に近似し、その四点の座標を計算する。具体的には、位置情報生成部302は、画像データにおける基準点(例えば、画像の左下)から物体までの画素数に基づき当該基準点の絶対座標に対する物体の相対座標(X座標、Y座標)を計算する。その際、位置情報生成部302は、画像データを取得したカメラ装置105の情報(撮像素子の解像度等)に基づき上記物体の相対座標を計算する。
取得画像データの基準点の絶対座標は予め判明している。位置情報生成部302は、基準点の絶対座標に上記計算した物体の相対座標を加算することで、物体のフィールド内における絶対座標(XY座標)を算出する。さらに、画像データがデプスカメラにより撮像されている場合には、位置情報生成部302は、上記算出されたX座標及びY座標に対応する画素値を読み出すことで、物体のZ座標(高さ)とする。
位置情報生成部302は、このような処理を物体の四隅について実行することで、物体をなす4点の絶対位置を計算する。
また、位置情報生成部302は、取得画像に含まれる物体の種別を判定する。位置情報生成部302は、上記4点の絶対座標から検出された物体の大きさを計算する。位置情報生成部302は、当該計算された大きさに基づき、物体の種別を判定してもよい。例えば、搬送ロボット101の大きさは予め判明しているので、物体の大きさと搬送ロボット101の大きさが一致すれば、位置情報生成部302は、検出した物体は搬送ロボット101と判定する。対して、検出した物体の大きさと搬送ロボット101の大きさが一致しない場合には、位置情報生成部302は、当該検出した物体を障害物と判定する。
なお、物体の大きさで搬送ロボットか否かを判定する方法は一例であって、他の方法を用いることもできる。例えば、搬送ロボット101にQRコード(登録商標)やAR(Augmented Reality)マーカ等の識別機能を持つマーカを貼り付け、位置情報生成部302が当該マーカを読み出すことで搬送ロボット101が検出されてもよい。第1の実施形態では、搬送ロボット101にマーカが貼り付けられ、検出された物体が搬送ロボット101であること及びその搬送ロボット101の識別が可能であるとして説明を行う。あるいは、位置情報生成部302が搬送ロボット101に特定の信号やメッセージが送信し、当該信号等を受信した搬送ロボット101が識別番号等を応答することで搬送ロボット101の識別が行われてもよい。即ち、搬送ロボット101の外側に識別情報(例えば、文字や模様)を付与しなくとも、位置情報生成部302は、搬送ロボット101からの信号等により搬送ロボット101の識別を行うことができる。
位置情報生成部302は、検出した物体の種類(搬送ロボット101、障害物等)とその絶対位置を制御装置102に送信する。なお、物体の絶対位置は、上記計算された物体をなす4点の絶対座標でもよいし、物体を代表する1点(例えば、物体の中心)の絶対座標であってもよい。
図7は、第1の実施形態に係る搬送計画装置の機能構成(処理モジュール)の一例を示す図である。搬送計画装置104は、通信制御部401と、搬送計画情報生成部402と、表示部403と、記憶部404と、を含んで構成される。
通信制御部401は、位置情報生成装置103の通信制御部301と同様に、他の装置との間の通信を制御する手段である。
搬送計画情報生成部402は、上述の物品搬送計画情報を生成する手段である。搬送計画情報生成部402は、作業者によって特定された搬送対象の物品の搬送元、及び搬送先を入力するためのGUIに関する情報を生成する。搬送計画情報生成部402は、当該生成したGUI情報を表示部403に引き渡す。表示部403は、当該GUI情報を表示部403に表示する。表示部403は、例えば、液晶ディスプレイ等とすることができる。あるいは、搬送計画情報生成部402は、作業者が使用する端末(不図示)にGUIを表示するための情報を生成し、当該端末に向けて生成した情報を送信してもよい。
搬送計画情報生成部402は、例えば、図8に示すような画面を表示する。搬送計画情報生成部402は、作業者が入力した情報を制御装置102に送信する。具体的には、搬送計画情報生成部402は、搬送対象の物品を特定する情報(例えば、物品名、シリアル番号等)、当該物品が置かれる場所(搬送元)及び当該物品の搬送先を対応付けて物品搬送計画情報として制御装置102に送信する。
なお、搬送計画装置104と制御装置102との間で、搬送先等をフィールド内の名称等でやり取りする場合には、フィールド内の名称についての絶対座標を搬送計画装置104と制御装置102で共有しておく。あるいは、搬送計画情報生成部402は、作業者が入力したフィールド内の名称をフィールド内の絶対座標に変換し、当該変換された絶対座標を制御装置102に送信してもよい。
図9は、第1の実施形態に係る制御装置の機能構成(処理モジュール)の一例を示す図である。制御装置102は、通信制御部501と、経路計算部502と、ロボット制御部503と、記憶部504と、を含んで構成される。
通信制御部501は、搬送計画装置104の通信制御部401等と同様に、他の装置との間の通信を制御する。通信制御部501は、位置情報生成装置103から取得した物***置情報や、搬送計画装置104から取得した物品搬送計画情報を、記憶部504に格納する。
経路計算部502は、搬送計画装置104により生成された物品搬送計画情報に基づき、搬送ロボット101が物品を搬送元から搬送先まで搬送するための経路(例えば、目標走行ライン)を計算する手段である。経路計算部502は、例えば、ダイクストラ法やベルマン-フォード法等の経路探索アルゴリズムを用いて、物品を搬送元から搬送先まで搬送する経路を計算する。また、経路計算部502は、計算した経路と当該経路を使う搬送ロボット101とを対応付けて、記憶部504に格納する。
ロボット制御部503は、搬送ロボット101を制御する制御手段である。ロボット制御部503は、物品を搬送ロボット101で搬送するための制御情報を搬送ロボット101に送信する。即ち、ロボット制御部503は、搬送ロボット101に対して制御コマンド(制御情報)を送信することで搬送ロボット101を制御する。なお、ロボット制御部503は、搬送ロボット101が搬送元から搬送先に移動できるように全ての制御コマンドを一度に送信してもよいし、搬送ロボット101の位置等に応じて制御コマンドを順番に送信してもよい。
ロボット制御部503は、経路計算部502によって算出された経路を搬送ロボット101が追従して走行するように制御コマンドを生成し、搬送ロボット101に送信する。
搬送ロボット101を直進させる場合には、ロボット制御部503は、搬送ロボット101の現在位置と計算された到達位置の距離に応じて、搬送ロボット101のモータを回転させる時間及び速さを計算する。
搬送ロボット101を回転(あるいは旋回)させる場合には、ロボット制御部503は、左右の車輪の速度差によりカーブを描く、円運動のモデルを用いる。具体的には、ロボット制御部503は、目的位置と搬送ロボット101の位置及び向きに基づき、円軌道で現在位置から目的位置に到達するための左右の車輪への入力速度を計算する。ロボット制御部503は、当該計算された入力速度に基づき、搬送ロボット101に送信する制御コマンドを生成する。
なお、制御装置102はネットワーク(例えば、インターネット、LTE等の無線通信網)上のクラウドサーバとして実装可能である。
次いで、図10を参照して、搬送ロボット101の左右の車輪速度の算出処理についてより詳細に説明する。搬送ロボット101の左車輪速度v[m/s]と右車輪速度v[m/s]は、搬送ロボット101の重心速度V[m/s]、及び角速度ω[rad/s]を用いて算出することができる。
搬送ロボット101の重心速度Vは、以下の式(5)によって表すことができる。
Figure 0007501643000005
また、搬送ロボット101の角速度ωは、左右の車輪間距離d[m]を用いて、以下の式(6)によって表すことができる。
Figure 0007501643000006
したがって、右車輪速度vと左車輪速度vは、それぞれ以下の式(7)、(8)に示すように算出することができる。
Figure 0007501643000007
Figure 0007501643000008
本実施形態では、搬送ロボット101の重心速度Vが固定されているので、角速度ωを求めることで、左右の車輪速度を算出することができる。制御装置102は、算出された左右の車輪速度にしたがって、搬送ロボット101に制御コマンドを送信する。
続いて、図11を参照して、上述した左右の車輪速度の算出処理を実施するロボット制御部503の機能構成(処理モジュール)の一例を説明する。
ロボット制御部503は、旋回半径算出部511と、角速度決定部512と、車輪速度算出部513とを有する。
旋回半径算出部511は、事前に設定された重心速度Vと最大角速度ωmaxとを用いて、搬送ロボット101の旋回半径R(=V/ωmax)を算出する。事前に設定された重心速度Vと最大角速度ωmaxは、制御装置102の記憶部504に格納しておくことができ、旋回半径算出部511は、格納された重心速度Vと最大角速度ωmaxを取得して、旋回半径Rを算出することができる。
角速度決定部512は、算出された旋回半径Rと、経路計算部502によって算出された目標走行ラインと、位置情報生成装置103から取得した搬送ロボット101の位置情報と、搬送ロボット101のセンサ203によって検出された搬送ロボット101の向き(角度)とを用いて、搬送ロボット101の角速度を決定する。角速度は、事前に設定された最大角速度ωmaxを用いて、-ωmax、0、+ωmaxの中から決定される(すなわち、三値制御)。目標走行ラインは、X軸に相当するベクトルeとして取得される。位置情報生成装置103から取得した位置情報は、目標走行ライン(X軸)を基準とした位置情報に変換して使用される。搬送ロボット101の最初の位置を、初期位置(x,y)とも称する。初期位置の座標は、目標走行ライン(X軸)との距離に対応する。搬送ロボット101の向きは、センサ203によって検出され、目標走行ライン(X軸)と搬送ロボット101の進行方向とのなす角θで表される。搬送ロボット101の最初のなす角θを、初期角度θとも称する。角速度決定部512が角速度ωを決定することで、目標走行ラインへ戻るための経路も決定される。すなわち、角速度決定部512は、目標ラインに戻るための経路を決定する決定手段として機能することができる。
車輪速度算出部513は、決定された角速度ωと、重心速度Vと、左右の車輪間距離dとを用いて、上述した式(7)、(8)に示すように左右の車輪速度v、vを算出する。また、車輪速度算出部513は、算出された左右の車輪速度v、vに基づいて、搬送ロボット101を制御するための制御情報を送信する。すなわち、車輪速度算出部513は、搬送ロボット101が目標走行ラインに戻るための経路を走行するように、搬送ロボット101を制御する制御手段として機能することができる。
図12~図19は、ロボット制御部503によって決定された角速度にしたがった経路の具体例を説明する図である。各図において、X軸(y=0)が、目標走行ラインに相当する。
図12は、初期角度θ=0で、角速度ωの制限がない場合の例を示す。尚、図12に示される経路は、角速度ωの制限がない場合の例であり、本実施形態では適用されない。搬送ロボット101は、初期位置において、目標走行ライン(X軸)と同じ方向(θ=0)を向いている。角速度ωの制限がないため、時刻t=0で搬送ロボット101は角速度ω=-∞でX軸に直交する方向(θ=-π/2)を向き、X軸(y=0)に到達するまで直進する。軸に到達すると、搬送ロボット101は、角速度ω=+∞で真横(θ=0)に向き直る。このようにして、搬送ロボット101は、最短距離C=y、最短時間T=y/Vで、目標位置(目標走行ライン)に到達することができる。この例はあくまで、角速度ωの制限がない場合の例である。
図13は、初期角度θ=0で、直進区間がある場合の例を示す。本実施形態では、角速度ωに制限(-ωmax≦ω≦+ωmax)があるため、図13に示された経路が目標走行ラインへの最短経路になり得る。具体的には、直進区間までは角速度ω=-ωmax(旋回経路)、直進区間では角速度ω=0(直進経路)、そして、その後の真横への向き直り区間では角速度ω=+ωmax(旋回経路)となる。直進区間が生じるかどうかは、搬送ロボット101の旋回半径R(=V/ωmax)に依存し、y>2Rの場合に直進区間が生じる。このように、図13の例では、目標ラインへ戻るための経路が、角速度(旋回方向)の異なる2つの旋回経路と、1つの直進経路とを組み合わせて構成される。2つの旋回経路は、正負の異なる2つの角速度のそれぞれで搬送ロボット101が旋回する経路である。
図14は、初期角度θ=0で、直進区間がない場合の例を示す。初期位置が軸の近傍(y<2R)である場合、搬送ロボット101は、X軸へ直交する方向(θ=-π/2)を向く前に向き直りを始めないと、X軸に到達した時点で真横(θ=0)を向くことができない。向き直りの開始点(変曲点)は、経路の対称性から、y=y/2の地点となる。初期位置yが小さい場合でも、このような経路が最短経路となり得る。図14の例では、目標ラインへ戻るための経路が、角速度(旋回方向)の異なる2つの旋回経路を組み合わせて構成される。
図15は、初期角度θ>0の場合の例を示す。搬送ロボット101が、初期位置においてθ>0を向いている場合、まず、搬送ロボット101は、角速度ω=-ωmaxで、軸方向に向き直るように旋回する。そうすると、搬送ロボット101は、必ず真横(θ=0)を向く。その後、搬送ロボット101は、初期角度θ=0の場合と同様に制御される。初期角度θの範囲が0<θ≦π/2の場合は、図示されたように搬送ロボット101を制御することで、最短距離を実現することができる。図15の例でも、目標ラインへ戻るための経路が、角速度(旋回方向)の異なる2つの旋回経路を組み合わせて構成される。
図16~図19はそれぞれ、初期角度θ<0の場合の例を示す。図16の直進区間がある場合の例は、図13の例に含まれ得る。図17の直進区間がない場合の例は、図14の例に含まれ得る。図18の例は、図13または図14の向き直り部分の例に含まれ得る。図19の例は、軸を超えた後に、XY座標の第4象限から軸(目標ライン)に戻る例を示す。図16の例では、目標ラインへ戻るための経路が、角速度(旋回方向)の異なる2つの旋回経路と、1つの直進経路とを組み合わせて構成される。
図16~図19に示す4つの例は、座標の初期値y、初期角度θ、及び旋回半径R=V/ωmaxを用いて、以下のように分類され得る。
・y>R(1-cosθ)の場合
この場合は、図16または図17の例に相当する。図16及び図17の例では、向き直り(変曲点)まで余裕があるので、搬送ロボット101はまず、角速度ω=-ωmax軸方向に旋回する。その後、図16のようにX軸へ直交する方向(θ=-π/2)を向いた場合は、搬送ロボット101はそのままX軸へ直交する方向へ直進する。次いで、y=R(1-cosθ)となる地点(変曲点)で、搬送ロボット101は向き直りの旋回を開始する。
・y=R(1-cosθ)の場合
この場合は、図18の例に相当する。搬送ロボット101は、初期位置から角速度ω=+ωmaxで向き直りの旋回を開始し、ちょうど軸に到達した時点で、目標方向(θ=0)を向くことになる。図18の例では、常にy=R(1-cosθ)が成立する。このように、図18の例は、図16又は図17の例における変曲点以降の経路に相当する。図18の例では、目標ラインへ戻るための経路が、1つの旋回経路によって構成される。
・y<R(1-cosθ)の場合
この場合は、図19の例に相当する。搬送ロボット101は、初期位置から角速度ω=+ωmaxで向き直りを始めても、X軸上で真横(θ=0)を向くことはできない。したがって、必ずオーバーシュート(行き過ぎ)が発生してしまう。しかし、その後、搬送ロボット101は、角速度ω=+ωmaxで同方向に旋回を続けると、第4象限において真横(θ=0)を向くことができる。その後、初期角度θ=0の場合と同様に走行を続けると、目標走行ライン(軸)に戻ることができる。図19の例では、目標ラインへ戻るための経路が、角速度(旋回方向)の異なる2つの旋回経路を組み合わせて構成される。
このように、本実施形態では、θ=π/2、及びy=R(1-cosθ)を閾値として、旋回経路と直進経路とを切り替えることができる。
以上説明したように、本実施形態では、搬送ロボットの初期位置及び初期角度に応じた制御を行うことで、目標走行ラインに戻るまでの最短経路を実現することができる。
<2.2.動作例>
続いて、制御装置102が、上述したように搬送ロボット101を目標走行ラインへ戻すように制御するための動作例について説明する。
図20は、第1の実施形態に係る制御装置の動作例を示すフローチャートである。フローチャートの各ステップは、制御装置102のロボット制御部503によって実施することができる。
まず、S101において、制御装置102は、搬送ロボット101の旋回半径Rを算出する。旋回半径Rは、予め設定された重心速度Vと最大角速度ωmaxとを用いて、以下の式(9)に示すように算出することができる。
Figure 0007501643000009
次いで、S102において、制御装置102は、搬送ロボット101の初期位置(x,y)と、搬送ロボット101の進行方向と目標走行ラインとのなす角θを取得する。
次いで、S103において、制御装置102は、予め設定された最大角速度ωmaxと、算出された旋回半径Rと、取得された初期位置(x,y)及び初期角度θに基づいて、搬送ロボット101の角速度ωを決定する。角速度決定処理の詳細は、後述する。
次いで、S104において、制御装置102は、決定された角速度ωを用いて、上記式(7)、(8)に示したように、左右の車輪速度v、vを算出する。
制御装置102は、S104で算出された左右の車輪速度v、vに基づいて、搬送ロボット101を制御するための制御情報を送信する。
ここで、図21を参照して、上述したS103の角速度決定処理について詳細に説明する。制御装置102は、搬送ロボット101が目標走行ラインまで最短距離の経路で戻れるように、搬送ロボット101の旋回半径Rと、初期位置(x,y)及び初期角度θに基づいて、搬送ロボット101の角速度ωを決定する。角速度ωは、事前に設定された最大角速度ωmaxによって制限され、-ωmax、0、+ωma の中から決定される(すなわち、三値制御)。
まず、S201において、制御装置102は、搬送ロボット101の初期位置及び初期角度に基づいて、搬送ロボット101が目標走行ライン上にあるかどうか判定する。すなわち、搬送ロボット101の位置が軸上に収束(converge)しているかどうか判定する。軸上に収束している場合は、処理を終了する。一方、軸上に収束していない場合は、S202に進む。
S202において、制御装置102は、初期位置の座標と初期角度θが、0より大きいかどうか判定する。座標と初期角度θが0より大きい場合は、S203に進み、制御装置102は、角速度ω=-ω max に決定する。これは、例えば、図15の例に相当する。一方、座標と初期角度θが0より大きくない場合は、S204に進む。
S204において、制御装置102は、初期位置の座標と初期角度θが、0より小さいかどうか判定する。座標と初期角度θが0より小さい場合は、S205に進み、制御装置102は、角速度ω=+ω max に決定する。これは、例えば、図15の例と軸に関して対称となる経路に相当する。一方、座標と初期角度θが0より小さくない場合は、S206に進む。
S206において、制御装置102は、座標が以下の式(10)によって表される関係を満たすかどうか判定する。
Figure 0007501643000010
上記式(10)を満たす場合は、S207に進み、座標が0より大きいかどうか判定する。座標が0より大きい場合、S208に進み、制御装置102は、角速度ω=+ωmaxとする。これは、例えば、図19の例に相当する。一方、そうでない場合は、S209に進み、制御装置102は、角速度ω=-ωmaxに設定する。これは、例えば、図19の例とX軸に関して対称となる経路に相当する。
S206に戻り、座標が上記式(10)を満たさない場合は、S210に進み、初期角度θ=±π/2であるかどうか判定する。初期角度θが±π/2である場合は、S211に進み、制御装置102は、角速度ω=0に決定する。一方、初期角度θが±π/2でない場合は、S212に進む。
S212において、制御装置102は、座標が0より大きいかどうか判定する。座標が0より大きい場合は、S213に進み、制御装置102は、角速度ω=+ωmaxに決定する。これは、例えば、図16~図18の例に相当する。一方、座標が0より大きくない場合は、S214に進み、角速度ω=-ωmaxに決定する。これは、例えば、図16~図18の例とX軸に関して対称となる経路に相当する。
次いで、図22~図29を参照して、制御装置102が、上述したように角速度ωを決定した場合の制御結果の例について説明する。
図22は、図13の例に相当する制御結果の例を示す。右側のグラフに示されるように、角速度ωは、-0.5[rad/sec]で始まり、直進区間では0[rad/sec]となり、その後、+0.5[rad/sec]となっている。
図23は、搬送ロボット101がX軸に対して直交する方向を向いた段階で、向き直りが開始される経路に対応する制御結果の例を示す。すなわち、図23は、直進区間がない場合の例を示す。右側のグラフに示されるように、角速度ωは、-0.5[rad/sec]で始まり、搬送ロボット101がX軸に対して直交する方向を向いた段階で、+0.5[rad/sec]となっている。
図24は、図14の例に相当する制御結果の例を示す。右側のグラフに示されるように、角速度ωは、-0.5[rad/sec]で始まり、向き直り地点で+0.5[rad/sec]となっている。
図25は、図15の例に相当する制御結果の例を示す。右側のグラフに示されるように、角速度ωは-0.5[rad/sec]から始まり、搬送ロボット101が真横(θ=0)を向いた後は、図24と同様に制御される。
図26は、図16の例に相当する制御結果の例を示す。右側のグラフに示されるように、角速度ωは、-0.5[rad/sec]で始まり、直進区間では0[rad/sec]となり、その後、+0.5[rad/sec]となっている。
図27は、図17の例に相当する制御結果の例を示す。右側のグラフに示されるように、角速度ωは、-0.5[rad/sec]で始まり、向き直り地点で+0.5[rad/sec]となっている。
図28は、図18の例に相当する制御結果の例を示す。右側のグラフに示されるように、角速度ωは、+0.5[rad/sec]で始まり、目標走行ラインまでそのままの角速度で旋回する。
図29は、図19の例に相当する制御結果の例を示す。右側のグラフに示されるように、角速度ωは、+0.5[rad/sec]で始まり、X軸を過ぎて(オーバーシュートして)真横(θ=0)を向き、さらに向き直り地点までそのままの角速度で旋回し、その後、-0.5[rad/sec]となっている。
以上説明したように、本実施形態では、制御装置102は、所定の条件の下で、搬送ロボット101が目標走行ラインに戻るために適した経路(最短距離の経路)を走行するように、搬送ロボット101の旋回半径R、初期位置(x,y)及び初期角度θに基づいて、搬送ロボット101の角速度ωを決定することができる。
続いて、搬送システムを構成する各装置のハードウェアについて説明する。図30は、制御装置102のハードウェア構成の一例を示す図である。
制御装置102は、情報処理装置(所謂、コンピュータ)により構成可能である。例えば、制御装置102は、プロセッサ311、メモリ312、入出力インターフェイス313及び通信インターフェイス314等を備える。上記プロセッサ311等の構成要素は内部バス315等により接続され、相互に通信可能に構成されている。
但し、図30に示す構成は、制御装置102のハードウェア構成を限定する趣旨ではない。制御装置102は、図示しないハードウェアを含んでもよいし、必要に応じて入出力インターフェイス313を備えていなくともよい。また、制御装置102に含まれるプロセッサ311等の数も図30の例示に限定する趣旨ではなく、例えば、複数のプロセッサ311が制御装置102に含まれていてもよい。
プロセッサ311は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)等のプログラマブルなデバイスである。あるいは、プロセッサ311は、FPGA(Field Programmable Gate Array)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等のデバイスであってもよい。プロセッサ311は、オペレーティングシステム(OS;Operating System)を含む各種プログラムを実行する。
メモリ312は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)等である。メモリ312は、OSプログラム、アプリケーションプログラム、各種データを格納する。
入出力インターフェイス313は、図示しない表示装置や入力装置のインターフェイスである。表示装置は、例えば、液晶ディスプレイ等である。入力装置は、例えば、キーボードやマウス等のユーザ操作を受け付ける装置である。
通信インターフェイス314は、他の装置と通信を行う回路、モジュール等である。例えば、通信インターフェイス314は、NIC(Network Interface Card)、無線通信回路等を備える。
制御装置102の機能は、各種処理モジュールにより実現される。当該処理モジュールは、例えば、メモリ312に格納されたプログラムをプロセッサ311が実行することで実現される。また、当該プログラムは、コンピュータが読み取り可能な記憶媒体に記録することができる。記憶媒体は、半導体メモリ、ハードディスク、磁気記録媒体、光記録媒体等の非トランジェント(non-transitory)なものとすることができる。即ち、本発明は、コンピュータプログラム製品として具現することも可能である。また、上記プログラムは、ネットワークを介してダウンロードするか、あるいは、プログラムを記憶した記憶媒体を用いて、更新することができる。さらに、上記処理モジュールは、半導体チップにより実現されてもよい。
なお、位置情報生成装置103、搬送計画装置104等も制御装置102と同様に情報処理装置により構成可能であり、その基本的なハードウェア構成は制御装置102と相違する点はないので説明を省略する。
<<3.第2の実施形態>>
続いて、図31及び図32を参照して、第2の実施形態について詳細に説明する。
<3.1.システム構成>
図31は、第2の実施形態に係る移動体制御システムの概略構成の一例を示す図である。本実施形態における移動体制御システム600は、移動体601と、移動体601を目標ラインに追従するように制御する制御装置602とを含む。制御装置602は、決定部603と、制御部604とを含む。
決定部603は、移動体601の旋回半径と、移動体601と目標ラインとの距離と、移動体601の進行方向と目標ラインとのなす角とに基づいて、上記旋回半径による旋回経路を含む、目標ラインに戻るための経路を決定する。制御部604は、移動体601が上記経路を走行するように、移動体601を制御する。
上述した処理部は、例えば、プログラムに従って動作するコンピュータのCPU(Central Processing Unit)、および、そのコンピュータの通信インターフェイスによって実現される。例えば、CPUが、そのコンピュータのプログラム記憶装置等のプログラム記録媒体(コンピュータに読み取り可能な非一時的(non-transitory)記録媒体)からプログラムを読み込み、そのプログラムに従って、必要に応じて通信インターフェイスを用いて、上述した各装置の各処理部として動作することができる。
<3.2.動作例>
図32は、第2の実施形態に係る制御装置の動作例を示すフローチャートである。
まず、S301において、制御装置602(決定部603)は、移動体601の旋回半径と、移動体601と目標ラインとの距離と、移動体601の進行方向と目標ラインとのなす角とに基づいて、上記旋回半径による旋回経路を含む、目標ラインに戻るための経路を決定する。
次いで、S302において、制御装置602(制御部604)は、移動体601が上記経路を走行するように、移動体601を制御する。
-第1の実施形態との関係
一例として、第2の実施形態における移動体制御システム600は、第1の実施形態における搬送システム100である。この場合に、第1の実施形態についての説明は、第2の実施形態にも適用され得る。
なお、第2の実施形態は、この例に限定されない。
なお、上記実施形態にて説明した搬送システムの構成、動作等は例示であって、システムの構成等を限定する趣旨ではない。例えば、位置情報生成装置103の機能は制御装置102で実現されてもよい。例えば、位置情報生成装置103は物体の位置の判定に関する処理を実行し、制御装置102が物体の種別を判定してもよい。
あるいは、位置情報生成装置103はフィールド内部に設置され、制御装置102はネットワーク上のサーバに実装されてもよい。即ち、本願開示の搬送システムは、エッジクラウドシステムとして実現されてもよい。
上記実施形態では、物体の高さが検出可能なカメラ(例えば、デプスカメラ)を用いる場合について説明したが、物体の高さを検出する必要がない場合には通常のカメラが用いられてもよい。あるいは、物体の位置を検出するためのセンサとして、赤外線センサや距離センサが用いられてもよい。
また、上述の説明で用いたフローチャートでは、複数の工程(処理)が順番に記載されているが、実施形態で実行される工程の実行順序は、その記載の順番に制限されない。各実施形態では、例えば各処理を並行して実行する等、図示される工程の順番を内容的に支障のない範囲で変更することができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではない。これらの実施形態は例示にすぎないということ、及び、本発明のスコープ及び精神から逸脱することなく様々な変形が可能であるということは、当業者に理解されるであろう。
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載され得るが、以下には限られない。
(付記1)
移動体と、
前記移動体を目標ラインに追従するように制御する制御装置と
を含み、
前記制御装置は、
前記移動体の旋回半径と、前記移動体と前記目標ラインとの距離と、前記移動体の進行方向と前記目標ラインとのなす角とに基づいて、前記旋回半径による旋回経路を含む、前記目標ラインに戻るための経路を決定し、
前記移動体が前記経路を走行するように前記移動体を制御する
ことを特徴とする移動体制御システム。
(付記2)
前記経路は、前記目標ラインと直交する方向への直進経路をさらに含むことを特徴とする付記1に記載の移動体制御システム。
(付記3)
前記直進経路は、前記距離をy、前記旋回半径をRとすると、y>2Rの場合に、前記経路に含まれることを特徴とする付記2に記載の移動体制御システム。
(付記4)
前記移動体の重心速度は一定であり、
前記制御装置は、前記なす角をθ、前記距離をy、前記旋回半径をRとすると、θ=π/2、及びy=R(1-cosθ)を閾値として、前記旋回経路と前記直進経路とを切り替えることを特徴とする付記2または3に記載の移動体制御システム。
(付記5)
前記制御装置は、前記旋回半径と、前記距離と、前記なす角とに基づいて、前記旋回経路における前記移動体の角速度を決定することを特徴とする付記1乃至4のいずれか1項に記載の移動体制御システム。
(付記6)
前記角速度は、所定の範囲に制限されていることを特徴とする付記5に記載の移動体制御システム。
(付記7)
前記経路は、正負の異なる2つの角速度のそれぞれで前記移動体が旋回する2つの旋回経路を含むことを特徴とする付記1乃至6のいずれか1項に記載の移動体制御システム。
(付記8)
前記移動体は、物品を搬送する搬送ロボットであることを特徴とする付記1乃至7のいずれか1項に記載の移動体制御システム。
(付記9)
目標ラインを追従するように制御される移動体の旋回半径と、前記移動体と前記目標ラインとの距離と、前記移動体の進行方向と前記目標ラインとのなす角とに基づいて、前記旋回半径による旋回経路を含む、前記目標ラインに戻るための経路を決定する決定手段と、
前記移動体が前記経路を走行するように前記移動体を制御する制御手段と
を有することを特徴とする制御装置。
(付記10)
前記経路は、前記目標ラインと直交する方向への直進経路をさらに含むことを特徴とする付記9に記載の制御装置。
(付記11)
前記直進経路は、前記距離をy、前記旋回半径をRとすると、y>2Rの場合に、前記経路に含まれることを特徴とする付記10に記載の制御装置。
(付記12)
前記移動体の重心速度は一定であり、
前記決定手段は、前記なす角をθ、前記距離をy、前記旋回半径をRとすると、θ=π/2、及びy=R(1-cosθ)を閾値として、前記旋回経路と前記直進経路とを切り替えることを特徴とする付記10または11に記載の制御装置。
(付記13)
前記決定手段は、前記旋回半径と、前記距離と、前記なす角とに基づいて、前記旋回経路における前記移動体の角速度を決定することを特徴とする付記9乃至12のいずれか1項に記載の制御装置。
(付記14)
前記角速度は、所定の範囲に制限されていることを特徴とする付記13に記載の制御装置。
(付記15)
前記経路は、正負の異なる2つの角速度のそれぞれで前記移動体が旋回する2つの旋回経路を含むことを特徴とする付記9乃至14のいずれか1項に記載の制御装置。
(付記16)
目標ラインを追従するように制御される移動体の旋回半径と、前記移動体と前記目標ラインとの距離と、前記移動体の進行方向と前記目標ラインとのなす角とに基づいて、前記旋回半径による旋回経路を含む、前記目標ラインに戻るための経路を決定する決定ステップと、
前記移動体が前記経路を走行するように前記移動体を制御する制御ステップと
を含むことを特徴とする移動体制御方法。
(付記17)
前記経路は、前記目標ラインと直交する方向への直進経路をさらに含むことを特徴とする付記16に記載の移動体制御方法。
(付記18)
前記直進経路は、前記距離をy、前記旋回半径をRとすると、y>2Rの場合に、前記経路に含まれることを特徴とする付記17に記載の移動体制御方法。
(付記19)
前記移動体の重心速度は一定であり、
前記決定ステップは、前記なす角をθ、前記距離をy、前記旋回半径をRとすると、θ=π/2、及びy=R(1-cosθ)を閾値として、前記旋回経路と前記直進経路とを切り替えることを含むことを特徴とする付記17または18に記載の移動体制御方法。
(付記20)
前記決定ステップは、前記旋回半径と、前記距離と、前記なす角とに基づいて、前記旋回経路における前記移動体の角速度を決定することを含むことを特徴とする付記16乃至19のいずれか1項に記載の移動体制御方法。
(付記21)
前記角速度は、所定の範囲に制限されていることを特徴とする付記20に記載の移動体制御方法。
(付記22)
前記経路は、正負の異なる2つの角速度のそれぞれで前記移動体が旋回する2つの旋回経路を含むことを特徴とする付記16乃至21のいずれか1項に記載の移動体制御方法。
この出願は、2020年8月25日に出願された日本出願特願2020-142065を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
上記の説明により、本発明の産業上の利用可能性は明らかであるが、本発明は、工場や物流倉庫等の物品搬送に好適に適用可能である。
100 搬送システム
101 搬送ロボット
102 制御装置
103 位置情報生成装置

Claims (9)

  1. 移動体と、
    前記移動体を目標ラインに追従するように制御する制御装置と
    を含み、
    前記制御装置は、
    前記移動体の旋回半径と、前記移動体と前記目標ラインとの距離と、前記移動体の進行方向と前記目標ラインとのなす角とに基づいて、前記旋回半径による旋回経路における前記移動体の角速度を決定し、
    前記角速度に基づいて、前記旋回経路を含む、前記目標ラインに戻るための経路を決定し、
    前記移動体が前記経路を走行するように前記移動体を制御する
    ことを特徴とする移動体制御システム。
  2. 前記経路は、前記目標ラインと直交する方向への直進経路をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の移動体制御システム。
  3. 前記直進経路は、前記距離をy、前記旋回半径をRとすると、y>2Rの場合に、前記経路に含まれることを特徴とする請求項2に記載の移動体制御システム。
  4. 前記移動体の重心速度は一定であり、
    前記制御装置は、前記なす角をθ、前記距離をy、前記旋回半径をRとすると、θ=π/2、及びy=R(1-cosθ)を閾値として、前記旋回経路と前記直進経路とを切り替えることを特徴とする請求項2または3に記載の移動体制御システム。
  5. 前記角速度は、所定の範囲に制限されていることを特徴とする請求項に記載の移動体制御システム。
  6. 前記経路は、正負の異なる2つの角速度のそれぞれで前記移動体が旋回する2つの旋回経路を含むことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の移動体制御システム。
  7. 前記移動体は、物品を搬送する搬送ロボットであることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の移動体制御システム。
  8. 目標ラインを追従するように制御される移動体の旋回半径と、前記移動体と前記目標ラインとの距離と、前記移動体の進行方向と前記目標ラインとのなす角とに基づいて、前記旋回半径による旋回経路における前記移動体の角速度を決定する手段と、
    前記角速度に基づいて、前記旋回経路を含む、前記目標ラインに戻るための経路を決定する決定手段と、
    前記移動体が前記経路を走行するように前記移動体を制御する制御手段と
    を有することを特徴とする制御装置。
  9. 目標ラインを追従するように制御される移動体の旋回半径と、前記移動体と前記目標ラインとの距離と、前記移動体の進行方向と前記目標ラインとのなす角とに基づいて、前記旋回半径による旋回経路における前記移動体の角速度を決定する決定ステップと
    前記角速度に基づいて、前記旋回経路を含む、前記目標ラインに戻るための経路を決定する決定ステップと、
    前記移動体が前記経路を走行するように前記移動体を制御する制御ステップと
    を含むことを特徴とする移動体制御方法。
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