JP7499993B1 - 多軸制御装置、多軸制御システム、チューニング方法及びプログラム - Google Patents

多軸制御装置、多軸制御システム、チューニング方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

複数の軸のサーボアンプ(200)についてチューニングを実行することが可能な多軸制御装置(100)等を提供する。1つのサーボアンプ(200)と1つのサーボモータ(300)との組合せを1軸として、複数の軸を同期して制御する多軸制御装置(100)は、サーボアンプ(200)に対して、当該サーボアンプ(200)に設定されるパラメータのチューニングを指示する指示部(103)を備える。多軸制御装置(100)は、ユーザによるメンテナンスの負担を軽減する。

Description

本開示は、多軸制御装置、多軸制御システム、チューニング方法及びプログラムに関する。
産業の現場において、1つのサーボアンプと1つのサーボモータとが組み合わせられた軸を複数有し、多軸制御装置からの制御指令により、複数の軸を同期して、位置決め制御、速度制御、トルク制御等を行う多軸制御システムが用いられている。従来、多軸制御システムのサーボアンプのチューニングは、多軸制御システムの外部装置である調整装置を用いて実行されている。例えば、特許文献1には、調整装置が、多軸制御システムの複数の軸のうち、ユーザにより選択された軸に対して、サーボアンプの制御パラメータの調整を行う技術が開示されている。
特開2022-96537号公報
上記のように従来の技術では、サーボアンプのチューニングには調整装置が必要なため、多軸制御システムの出荷先、すなわち、多軸制御システムの稼働の現場に調整装置が無ければチューニングを行うことができない。このため、稼働の現場に調整装置が無い場合は、稼働により多軸制御システム、又は、多軸制御システムを適用した装置において劣化が発生したとしても、劣化を補うためのサーボアンプのチューニングを行うことができないという問題が生じていた。この問題を解消するため、調整装置を用いなくても、多軸制御システムのサーボアンプのチューニングを行える技術が求められている。
本開示は、上記事情に鑑みてなされたものであり、複数の軸のサーボアンプについてチューニングを実行することが可能な多軸制御装置、多軸制御システム、チューニング方法及びプログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本開示に係る多軸制御装置は、1つのサーボアンプと1つのサーボモータとの組合せを1軸として、複数の軸を同期して制御する多軸制御装置であって、サーボアンプに対して、当該サーボアンプに設定されるパラメータのチューニングを指示する指示手段、複数のサーボアンプと、複数のサーボモータと、多軸制御装置と、を含む多軸制御システム、又は、多軸制御システムに接続された機械要素の劣化の状態を示す情報を取得する取得手段と、劣化の状態を示す情報に基づいて、チューニングの要否を判定する判定手段と、を備え、指示手段は、判定手段によりチューニングが必要と判定されると、サーボアンプに対して、チューニングを指示し、劣化の状態を示す情報は、サーボアンプにおけるフィードパルスとフィードバックパルスとの差である溜まりパルスの値であり、取得手段は、多軸制御システムに含まれる複数のサーボアンプから、溜まりパルスの値を取得し、判定手段は、取得手段により取得された溜まりパルスの値が予め定められた値を超えると、当該予め定められた値を超えた溜まりパルスの値が取得されたサーボアンプについて、チューニングが必要と判定し、指示手段は、判定手段によりチューニングが必要と判定されたサーボアンプに対して、チューニングを指示する
本開示によれば、複数の軸のサーボアンプについてチューニングを実行することが可能な多軸制御装置、多軸制御システム、チューニング方法及びプログラムを提供することができる。
実施形態に係る多軸制御システムを示す図 実施形態に係る多軸制御装置のハードウェア構成を示すブロック図 実施形態に係る多軸制御装置の機能構成を示すブロック図 実施形態に係るチューニング処理を示すフローチャート 実施形態に係るチューニング処理を示すフローチャート
(実施形態)
実施形態に係る多軸制御システム1は、1つのサーボアンプと1つのサーボモータとの組合せを1軸とし、複数の軸を同期して制御するためのシステムである。多軸制御システム1は、図1に示すように、多軸制御装置100と、複数のサーボアンプ200と、複数のサーボモータ300と、を含み、多軸制御システム1には、複数の機械要素400が接続される。
多軸制御装置100は、サーボアンプ200、及び、図示しないプログラマブルコントローラのような上位の装置と通信可能に接続されている。また、サーボアンプ200は、サーボモータ300と通信可能に接続されている。また、サーボモータ300には、機械要素400が機械的に接続される。
多軸制御装置100は、1つのサーボアンプと1つのサーボモータとの組合せを1軸として、複数の軸を同期して制御する装置である。多軸制御装置100は、モーションコントローラともいう。多軸制御装置100は、上位の装置から送信される指令に基づいて、サーボアンプ200を制御するための指令を生成し、サーボアンプ200に送信する。
また、多軸制御装置100には、自動でチューニングを行う対象となるサーボアンプ200を特定するための情報が格納される。自動でチューニングを行う対象となるサーボアンプ200は、ユーザにより任意に指定される。多軸制御装置100は、格納された情報を参照し、多軸制御システム1に含まれるサーボアンプ200のうち、自動でチューニングを行う対象となるサーボアンプ200に対して、チューニングを指示する。
サーボアンプ200は、多軸制御装置100からの指令に従い、サーボモータ300を駆動したり、サーボアンプ200自体のチューニングを行う。また、サーボアンプ200は、サーボモータ300が備えるセンサから、サーボモータ300の動作の状態を示す情報を受信する。
サーボモータ300は、サーボアンプ200により駆動され、サーボモータ300に接続された機械要素400を動作させる。また、サーボモータ300は、サーボモータ300の動作の状態を検出するセンサを備え、予め決められた周期でセンサにより動作の状態を検出し、サーボアンプ200に送信する。
機械要素400は、多軸制御システム1に接続されるものであり、サーボモータ300に機械的に接続される。機械要素400は、例えば、ボールねじ、ベルト、ギアである。
図2に、多軸制御装置100のハードウェア構成の例を示す。
多軸制御装置100は、種々の処理を実行するプロセッサ11と、プロセッサ11の作業領域として用いられる主記憶部12と、プロセッサ11の処理に用いられる種々のデータを記憶する補助記憶部13と、外部の装置と通信するための通信部14と、を有する。主記憶部12、補助記憶部13、及び、通信部14はいずれも、バス15を介してプロセッサ11に接続される。
プロセッサ11は、複数のコアを有するCPU(Central Processing Unit)である。プロセッサ11は、補助記憶部13に記憶されるプログラムを実行することにより、多軸制御装置100の種々の機能を実現する。
主記憶部12は、RAM(Random Access Memory)を含む。主記憶部12には、補助記憶部13からプログラムがロードされる。そして、主記憶部12は、プロセッサ11の作業領域として用いられる。
補助記憶部13は、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)に代表される不揮発性メモリを含む。補助記憶部13は、プログラムの他に、プロセッサ11の処理に用いられる種々のデータを記憶する。補助記憶部13は、プロセッサ11の指示に従って、プロセッサ11によって利用されるデータをプロセッサ11に供給し、プロセッサ11から供給されたデータを記憶する。
通信部14は、外部の装置と通信するためのネットワークインタフェース回路を含む。通信部14は、外部の装置から信号を受信して、この信号により示されるデータをプロセッサ11へ出力する。また、通信部14は、プロセッサ11から出力されたデータを示す信号を外部の装置へ送信する。
次に、図3を用いて、多軸制御装置100の機能について説明する。多軸制御装置100は、機能的には、多軸制御システム1又は機械要素400の劣化を示す情報を取得する取得部101と、チューニングの要否を判定する判定部102と、サーボアンプ200にチューニングを指示する指示部103と、を備える。
以下では、サーボアンプ200及びサーボモータ300が、それぞれ2つ含まれ、2軸が制御される多軸制御システム1において、多軸制御装置100がサーボアンプ200に位置指令を送信し、位置決め制御を行う場合を例に、多軸制御装置100の機能について説明する。多軸制御装置100には、サーボアンプ200-A及びサーボアンプ200-Bが通信可能に接続され、サーボアンプ200-Aにはサーボモータ300-Aが通信可能に接続され、サーボアンプ200-Bにはサーボモータ300-Bが通信可能に接続されるものとする。また、多軸制御装置100には、自動でチューニングを行う対象となるサーボアンプ200として、サーボアンプ200-A及びサーボアンプ200-Bを特定する情報が格納されているものとする。また、サーボアンプ200-Aとサーボモータ300-Aとの組合せの軸Aと、サーボアンプ200-Bとサーボモータ300-Bとの組合せの軸Bとが機械的に接続していないものとする。
軸が機械的に接続するとは、機械要素400により、1つの軸の動きが他の軸の動作に干渉、制限される等、1つの軸の動作に何らかの影響を受ける状態で接続されることをいう。例えば、2つの軸がコンベアのベルトを介して接続されている場合、この2軸は機械的に接続されているという。軸Aと軸Bとは機械的に接続していないので、多軸制御装置100は、軸Aと軸Bとを独立して制御することができる。
取得部101は、複数のサーボアンプ200と、複数のサーボモータ300と、多軸制御装置100と、を含む多軸制御システム1、又は、多軸制御システム1に接続する機械要素400の劣化の状態を示す情報を取得する。取得部101は、プロセッサ11及び通信部14により実現される。なお、取得部101は、取得手段の一例である。
多軸制御システム1又は機械要素400の劣化とは、例えば、制御指令に対する応答性の低下である。多軸制御システム1又は機械要素400において、稼働し続けることにより、摩擦、振動等により機械的な劣化が発生し、制御指令に対する応答性が悪くなることがある。このような応答性の低下は、サーボアンプ200におけるフィードパルスとフィードバックパルスとの差である溜まりパルスの値に影響する。よって、多軸制御システム1又は機械要素400の劣化の状態を示す情報を、サーボアンプ200におけるフィードパルスとフィードバックパルスとの差である溜まりパルスの値とする。
例えば、取得部101は、多軸制御システム1に含まれるサーボアンプ200-A及びサーボアンプ200-Bから、溜まりパルスの値を取得する。
判定部102は、劣化の状態を示す情報に基づいて、チューニングの要否を判定する。判定部102は、プロセッサ11及び通信部14により実現される。なお、判定部102は、判定手段の一例である。
具体的には、判定部102は、取得部101により取得された溜まりパルスの値が予め定められた値を超えると、当該予め定められた値を超えた溜まりパルスの値が取得されたサーボアンプ200について、チューニングが必要と判定する。予め定められた値は、多軸制御システム1のユーザが任意に設定することができる。
例えば、判定部102は、サーボアンプ200-Aから取得した溜まりパルスの値が予め定められた値を超える場合、サーボアンプ200-Aについて、チューニングが必要と判定する。また、例えば、判定部102は、サーボアンプ200-Bから取得した溜まりパルスの値が予め定められた値を超えない場合、サーボアンプ200-Bについて、チューニングは不要と判定する。
指示部103は、判定部102によりチューニングが必要と判定されると、サーボアンプに対して、当該サーボアンプに設定されるパラメータのチューニングを指示する。例えば、指示部103は、判定部102によりチューニングが必要と判定されたサーボアンプに対して、チューニングを指示する。指示部103は、プロセッサ11及び通信部14により実現される。なお、指示部103は、指示手段の一例である。
例えば、指示部103は、判定部102によりチューニングが必要と判定されたサーボアンプ200-Aに対して、チューニングを指示する。一方、判定部102によりサーボアンプ200-Bについてはチューニングが不要と判定されたので、指示部103は、サーボアンプ200-Bに対して、チューニングを指示しない。
次に、本実施形態に係るチューニング処理について、図4及び図5を用いて説明する。
図4は、サーボモータの電源が投入されたタイミング、又は、ユーザにより指定された稼働中のタイミングで実行されるチューニング処理を示すフローチャートである。
多軸制御装置100の指示部103は、多軸制御装置100に接続されるサーボアンプ200-A及びサーボアンプ200-Bに対し、チューニング指示を送信する(ステップS101)。
サーボアンプ200-Aは、チューニング指示を受信すると、予め定められたチューニングパターンで、サーボアンプ200-Aに設定されているパラメータのチューニングを実施する(ステップS102)。また、サーボアンプ200-Bは、チューニング指示を受信すると、予め定められたチューニングパターンで、サーボアンプ200-Bに設定されているパラメータのチューニングを実施する(ステップS103)。
サーボアンプ200-Aは、チューニングが終了すると、多軸制御装置100に対して、チューニングの完了通知を送信する(ステップS104)。また、サーボアンプ200-Bは、チューニングが終了すると、多軸制御装置100に対して、チューニングの完了通知を送信する(ステップS105)。
多軸制御装置100の指示部103が、チューニング指示を送信したサーボアンプ200-A及びサーボアンプ200-Bから、チューニングの完了通知を受信すると(ステップS106)、図4のチューニング処理が終了する。
図5は、多軸制御システム1の稼働中に、周期的に実行されるチューニング処理を示すフローチャートである。チューニング処理が周期的に実行される間隔は、一定に限らず、ユーザにより任意に設定される。また、図5のチューニング処理は、自動でチューニングを行う対象として指定されているサーボアンプ200に対して行う。
多軸制御装置100の取得部101は、多軸制御装置100に接続されるサーボアンプ200-A及びサーボアンプ200-Bに対し、溜まりパルスの値の取得要求を送信する(ステップS201)。
サーボアンプ200-Aは、溜まりパルスの値の取得要求を受信すると、サーボアンプ200-Aの溜まりパルスの値を確認する(ステップS202)。また、サーボアンプ200-Bは、溜まりパルスの値の取得要求を受信すると、サーボアンプ200-Bの溜まりパルスの値を確認する(ステップS203)。
そして、サーボアンプ200-Aは、多軸制御装置100に、確認した溜まりパルスの値が含まれる応答を送信する(ステップS204)。また、サーボアンプ200-Bは、多軸制御装置100に、確認した溜まりパルスの値が含まれる応答を送信する(ステップS205)。
多軸制御装置100の判定部102は、サーボアンプ200-A及びサーボアンプ200-Bから取得した溜まりパルスの値が、予め定められた値を超えるか否かによりサーボアンプのチューニングの要否を判定し、チューニングが必要なサーボアンプが有るか否かを判定する(ステップS206)。多軸制御装置100の判定部102が、チューニングが必要なサーボアンプが有ると判定すると(ステップS206;YES)、多軸制御装置100の指示部103は、チューニングが必要と判定されたサーボアンプに、チューニング指示を送信する(ステップS207)。
例えば、判定部102は、サーボアンプ200-A及びサーボアンプ200-Bから取得した溜まりパルスの値が予め定められた値を超える場合、サーボアンプ200-A及びサーボアンプ200-Bについて、チューニングが必要と判定し、指示部103は、サーボアンプ200-A及びサーボアンプ200-Bに対して、チューニング指示を送信する。また、例えば、判定部102は、サーボアンプ200-Aから取得した溜まりパルスの値が予め定められた値を超えるが、サーボアンプ200-Bから取得した溜まりパルスの値が予め定められた値を超えない場合、サーボアンプ200-Aについてチューニングが必要と判定し、サーボアンプ200-Bについてチューニングは不要と判定する。この場合、指示部103は、サーボアンプ200-Aに対して、チューニング指示を送信し、サーボアンプ200-Bに対しては、チューニング指示を送信しない。よって、ステップS209及びステップS211の処理は省略される。
一方、多軸制御装置100の判定部102が、チューニングが必要なサーボアンプがないと判定すると(ステップS206;NO)、図5のチューニング処理が終了する。
例えば、判定部102は、サーボアンプ200-A及びサーボアンプ200-Bから取得した溜まりパルスが予め定められた値を超えない場合、サーボアンプ200-A及びサーボアンプ200-Bについて、チューニングは不要と判定し、図5のチューニング処理が終了する。
サーボアンプ200-Aは、チューニング指示を受信すると、予め定められたチューニングパターンで、サーボアンプ200-Aに設定されているパラメータのチューニングを実施する(ステップS208)。また、サーボアンプ200-Bは、チューニング指示を受信すると、予め定められたチューニングパターンで、サーボアンプ200-Bに設定されているパラメータのチューニングを実施する(ステップS209)。
サーボアンプ200-Aは、チューニングが終了すると、多軸制御装置100に対して、チューニングの完了通知を送信する(ステップS210)。また、サーボアンプ200-Bは、チューニングが終了すると、多軸制御装置100に対して、チューニングの完了通知を送信する(ステップS211)。
例えば、サーボアンプ200-A及びサーボアンプ200-Bは、多軸制御装置100から、チューニング指示を受信すると、サーボアンプ200-A及びサーボアンプ200-Bに設定されているパラメータのチューニングを実施し、チューニングの終了後、多軸制御装置100に対して、チューニングの完了通知を送信する。
多軸制御装置100の指示部103が、チューニング指示を送信したサーボアンプから、チューニングの完了通知を受信すると(ステップS212)、図5のチューニング処理が終了する。例えば、多軸制御装置100の指示部103が、サーボアンプ200-A及びサーボアンプ200-Bにチューニング指示を送信した場合は、チューニング指示を送信したサーボアンプ200-A及びサーボアンプ200-Bから、チューニングの完了通知を受信すると、図5のチューニング処理が終了する。
これまでは、サーボアンプのチューニングを行うためには、多軸制御システムの外部装置である調整装置が必要であった。このため、多軸制御システムの出荷前、多軸制御システムに機械要素を接続した装置の設置時等、調整装置が用意されている状況においてのみ、サーボアンプのチューニングが可能であった。しかし、本実施形態によれば、多軸制御システムの外部装置である調整装置を用いずに、複数の軸のサーボアンプのチューニングをすることができる。これにより、稼働により多軸制御システム、又は、多軸制御システムを適用した装置において劣化が発生したとしても、劣化を補うためのチューニングを随時行うことができ、ユーザによるメンテナンスの負担を軽減することができる。
また、本実施形態によれば、多軸制御システム又は多軸制御システムに接続された機械要素の劣化の状態に基づいて、チューニングの要否を判定し、チューニングが必要な場合には、チューニングを実行することができる。これにより、多軸制御システム又は多軸制御システムに接続された機械要素が劣化したとしても、性能を維持するためのチューニングを自律的に行うことができる。
また、本実施形態によれば、多軸制御システム又は多軸制御システムに接続された機械要素の劣化の状態に基づいて、自動でチューニングを実行するので、ユーザは複数の軸のサーボアンプに対し、パラメータ設定をしたり、また、チューニング対処のサーボアンプを選択したりするという作業を省略することができる。
(変形例)
以上、本開示の実施形態を説明したが、本開示を実施するにあたっては、種々の形態による変形及び応用が可能である。
上記実施形態において、サーボアンプ200-Aとサーボモータ300-Aとの組合せの軸Aと、サーボアンプ200-Bとサーボモータ300-Bとの組合せの軸Bとが機械的に接続していない場合を例に説明したが、軸Aと軸Bとは、機械的に接続していてもよい。
制御対象の軸が機械的に接続されている場合、判定部102は、劣化の状態を示す情報と軸の機械的な有無を示す情報とに基づいて、チューニングの要否を判定してもよい。機械的な有無を示す情報は、ユーザにより任意に指定され、多軸制御装置100に格納される。
具体的には、判定部102は、軸が機械的に接続された複数のサーボアンプ200から取得された複数の溜まりパルスの値のうち、いずれかが予め定められた値を超えると、予め定められた値を超えた溜まりパルスの値が取得されたサーボアンプ200及び当該サーボアンプ200と軸が機械的に接続されたサーボアンプ200について、チューニングが必要と判定する。
例えば、軸Aと軸Bが機械的に接続している場合、判定部102は、取得部101により取得された複数の溜まりパルスの値のうちいずれかが予め定められた値を超えると、多軸制御システム1に含まれるサーボアンプ200-A及びサーボアンプ200-Bについてチューニングが必要と判定する。例えば、サーボアンプ200-Aから取得した溜まりパルスの値が予め定められた値を超え、一方、サーボアンプ200-Bから取得した溜まりパルスの値が予め定められた値を超えない場合、判定部102は、サーボアンプ200-A及びサーボアンプ200-Bについてチューニングが必要と判定する。そして、指示部103は、サーボアンプ200-A及びサーボアンプ200-Bに対して、チューニングを指示する。
また、上記実施形態に係る多軸制御装置100の動作を規定する動作プログラムを既存のパーソナルコンピュータ又は情報端末装置に適用することで、当該パーソナルコンピュータ又は情報端末装置を実施形態に係る多軸制御装置100として機能させることも可能である。
また、このようなプログラムの配布方法は任意であり、例えば、CD-ROM(Compact Disk Read-Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disk)、メモリカード等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して配布してもよいし、インターネットのような通信ネットワークを介して配布してもよい。
本開示は、本開示の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施形態及び変形が可能とされるものである。また、上述した実施形態は、本開示を説明するためのものであり、本開示の範囲を限定するものではない。つまり、本開示の範囲は、実施形態ではなく、請求の範囲によって示される。そして、請求の範囲内及びそれと同等の開示の意義の範囲内で施される様々な変形が、本開示の範囲内とみなされる。
本開示によれば、複数の軸のサーボアンプについてチューニングを実行することが可能な多軸制御装置、多軸制御システム、チューニング方法及びプログラムを提供することができる。
1 多軸制御システム、11 プロセッサ、12 主記憶部、13 補助記憶部、14 通信部、15 バス、100 多軸制御装置、101 取得部、102 判定部、103 指示部、200,200-A,200-B サーボアンプ、300,300-A,300-B サーボモータ、400 機械要素。

Claims (4)

  1. 1つのサーボアンプと1つのサーボモータとの組合せを1軸として、複数の軸を同期して制御する多軸制御装置であって、
    前記サーボアンプに対して、当該サーボアンプに設定されるパラメータのチューニングを指示する指示手段と、
    複数の前記サーボアンプと、複数の前記サーボモータと、前記多軸制御装置と、を含む多軸制御システム、又は、前記多軸制御システムに接続された機械要素の劣化の状態を示す情報を取得する取得手段と、
    前記劣化の状態を示す情報に基づいて、前記チューニングの要否を判定する判定手段と、を備え、
    前記指示手段は、前記判定手段により前記チューニングが必要と判定されると、前記サーボアンプに対して、前記チューニングを指示し、
    前記劣化の状態を示す情報は、前記サーボアンプにおけるフィードパルスとフィードバックパルスとの差である溜まりパルスの値であり、
    前記取得手段は、前記多軸制御システムに含まれる前記複数のサーボアンプから、前記溜まりパルスの値を取得し、
    前記判定手段は、前記取得手段により取得された溜まりパルスの値が予め定められた値を超えると、当該予め定められた値を超えた溜まりパルスの値が取得されたサーボアンプについて、前記チューニングが必要と判定し、
    前記指示手段は、前記判定手段により前記チューニングが必要と判定されたサーボアンプに対して、前記チューニングを指示する、
    多軸制御装置。
  2. 請求項1に記載の多軸制御装置と、
    前記複数のサーボアンプと、
    前記複数のサーボモータと、を含む、
    多軸制御システム。
  3. 1つのサーボアンプと1つのサーボモータとの組合せを1軸として、複数の軸を同期して制御する多軸制御装置が、
    複数の前記サーボアンプと、複数の前記サーボモータと、前記多軸制御装置と、を含む多軸制御システム、又は、前記多軸制御システムに接続された機械要素の劣化の状態を示す情報を取得し、
    前記劣化の状態を示す情報に基づいて、前記サーボアンプに設定されるパラメータのチューニングの要否を判定し、
    前記チューニングが必要と判定されると、前記サーボアンプに対して、前記チューニングを指示する、チューニング方法であって、
    前記劣化の状態を示す情報は、前記サーボアンプにおけるフィードパルスとフィードバックパルスとの差である溜まりパルスの値であり、
    前記多軸制御システムに含まれる前記複数のサーボアンプから、前記溜まりパルスの値を取得し、
    取得された溜まりパルスの値が予め定められた値を超えると、当該予め定められた値を超えた溜まりパルスの値が取得されたサーボアンプについて、前記チューニングが必要と判定し、
    前記チューニングが必要と判定されたサーボアンプに対して、前記チューニングを指示する、
    チューニング方法。
  4. 1つのサーボアンプと1つのサーボモータとの組合せを1軸として、複数の軸を同期して制御するコンピュータを、
    前記サーボアンプに対して、当該サーボアンプに設定されるパラメータのチューニングを指示する指示手段、
    複数の前記サーボアンプと、複数の前記サーボモータと、前記コンピュータと、を含む多軸制御システム、又は、前記多軸制御システムに接続された機械要素の劣化の状態を示す情報を取得する取得手段と、
    前記劣化の状態を示す情報に基づいて、前記チューニングの要否を判定する判定手段、として機能させ、
    前記指示手段は、前記判定手段により前記チューニングが必要と判定されると、前記サーボアンプに対して、前記チューニングを指示し、
    前記劣化の状態を示す情報は、前記サーボアンプにおけるフィードパルスとフィードバックパルスとの差である溜まりパルスの値であり、
    前記取得手段は、前記多軸制御システムに含まれる前記複数のサーボアンプから、前記溜まりパルスの値を取得し、
    前記判定手段は、前記取得手段により取得された溜まりパルスの値が予め定められた値を超えると、当該予め定められた値を超えた溜まりパルスの値が取得されたサーボアンプについて、前記チューニングが必要と判定し、
    前記指示手段は、前記判定手段により前記チューニングが必要と判定されたサーボアンプに対して、前記チューニングを指示する、
    ログラム。
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