JP7499105B2 - プラズマ処理装置のクリーニング方法及びプラズマ処理装置 - Google Patents

プラズマ処理装置のクリーニング方法及びプラズマ処理装置 Download PDF

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Description

本開示は、プラズマ処理装置のクリーニング方法及びプラズマ処理装置に関する。
特許文献1には、真空処理装置の真空処理室の内部をドライクリーニングする方法が開示されている。このドライクリーニングは、真空処理室の内部において試料台にダミーウェハを載置した状態で行われる。
特許文献2には、プラズマ処理システムのプラズマ処理チャンバの内部をドライクリーニングする方法が開示されている。このドライクリーニングは、いわゆるウェハレスドライクリーニングであって、プラズマ処理チャンバの内部においてサセプタにダミーウェハを載置せずに行われる。
特開平5-74739号公報 特表2019-511843号公報
本開示にかかる技術は、プラズマ処理装置のチャンバの内部において、基板を載置する載置台を適切にドライクリーニングする。
本開示の一態様は、プラズマ処理装置のクリーニング方法であって、チャンバの内部において第1のダミー基板を載置台に対する第1の位置に配置し、当該チャンバの内部に第1のドライクリーニングを行う工程と、前記チャンバの内部において第2のダミー基板を前記載置台に対する第2の位置に配置し、当該チャンバの内部に第2のドライクリーニングを行う工程と、を含み、前記第1の位置の中心と第2の位置の中心はそれぞれ、平面視において前記載置台の中心と異なる位置であり、前記第1の位置と前記第2の位置は、平面視において異なる位置である。
本開示によれば、プラズマ処理装置のチャンバの内部において、基板を載置する載置台を適切にドライクリーニングすることができる。
本実施形態にかかるプラズマ処理装置の構成の概略を示す縦断面図である。 本実施形態にかかる静電チャック及びエッジリングの構成の概略を示す縦断面図である。 本実施形態にかかる静電チャック及びエッジリングの構成の概略を示す平明図である。 ダミーウェハを用いてドライクリーニングを行う様子を示す説明図である。 第1の実施形態にかかるウェハ処理の主な工程を示すフロー図である。 第1の実施形態にかかるウェハ処理の一連の流れをウェハを用いて示す説明図である。 第1の実施形態にかかるドライクリーニングにおけるウェハの位置を示す説明図である。 第1の実施形態における第1の位置の説明図である。 第1の実施形態における第1~第4の位置の説明図である。 第1の実施形態の変形例にかかるウェハ処理の一連の流れをウェハを用いて示す説明図である。 第1の実施形態の変形例にかかるウェハ処理の一連の流れをウェハを用いて示す説明図である。 第1の実施形態の変形例にかかるウェハ処理の一連の流れをウェハを用いて示す説明図である。 第1の実施形態の変形例にかかるウェハ処理の一連の流れをウェハを用いて示す説明図である。 第1の実施形態の変形例において第1のダミーウェハの状態を示す説明図である。 第2の実施形態にかかる小径ダミーウェハ、静電チャック及びエッジリングの構成の概略を示す縦断面図である。 第2の実施形態にかかる小径ダミーウェハ、静電チャック及びエッジリングの構成の概略を示す平面図である。 第2の実施形態にかかるウェハ処理の一連の流れをウェハを用いて示す説明図である。 第2の実施形態の変形例にかかるウェハ処理の一連の流れをウェハを用いて示す説明図である。 第2の実施形態の変形例にかかるウェハ処理の一連の流れをウェハを用いて示す説明図である。
半導体デバイスの製造工程では、半導体ウェハ(以下、「ウェハ」という。)にプラズマ処理が行われる。プラズマ処理では、処理ガスを励起させることによりプラズマを生成し、当該プラズマによってウェハを処理する。
プラズマ処理は、プラズマ処理装置で行われる。プラズマ処理装置は、一般的に、チャンバ、載置台、高周波(Radio Frequency:RF)電源を備える。一例では、高周波電源は、第1の高周波電源と第2の高周波電源を備える。第1の高周波電源は、チャンバ内のガスのプラズマを生成するために、第1の高周波電力を供給する。第2の高周波電源は、ウェハにイオンを引き組むために、バイアス用の第2の高周波電力を下部電極に供給する。チャンバはその内部空間を、プラズマが生成される処理空間として画成する。載置台は、チャンバ内に設けられている。載置台は、下部電極及び静電チャックを有する。静電チャックは下部電極上に設けられている。静電チャック上には、当該静電チャック上に載置されたウェハを囲むようにエッジリングが配置される。エッジリングは、ウェハの端部付近のシース形状を制御し、ウェハに対するプラズマ処理の均一性を向上させるために設けられる。
プラズマ処理では、反応生成物が生成される。反応生成物は、チャンバの内壁やエッジリング等に付着し、堆積物(以下、「デポ」という。)として堆積する。デポは異物(以下、「パーティクル」という。)発生の原因であり、製品の歩留まりの悪化や装置稼働時間低下を引き起こし得る。そこでデポを除去するため、チャンバの内部では、プラズマを用いたドライクリーニングが行われる。すなわち、ドライクリーニングでは、ドライクリーニングガスを励起させてプラズマを生成し、当該プラズマを用いてデポを除去する。具体的にドライクリーニングは、ラジカルによる化学的反応及びイオンによる物理的反応(スパッタ)によりデポを除去する。
ドライクリーニングは、特許文献1に開示されたように載置台にダミーウェハを載置した状態で行われる場合がある。また、ドライクリーニングは、特許文献2に開示されたように載置台にダミーウェハを載置しない状態で行われる場合(ウェハレスドライクリーニング)もある。
ダミーウェハを用いたドライクリーニングにおいては、ラジカル及びイオンがダミーウェハに遮蔽されて、当該ラジカル及びイオンを供給し難い領域(ラジカル及びイオンが入射し難い領域)が生じる。特に、載置台の下部電極に第2の高周波電力(バイアス電力)を供給する場合、イオンはダミーウェハに向かって直進するため、ダミーウェハに遮蔽された領域においてイオンによるスパッタの効率は著しく低下する。このため、ラジカルによる化学的反応では除去し難いデポ(例えば、Siや金属を含む堆積物)を十分に除去することができない。
また、ダミーウェハを用いないウェハレスドライクリーニングにおいては、ダミーウェハが載置台(静電チャック)に載置されていないため、イオンが載置台表面に直接入射することになる。したがって、バイアス電力を高くすると、載置台が損傷してしまう。このため、バイアス電力を低くする必要があり、イオンによるスパッタの効率は低下する。そして、ラジカルによる化学的反応では除去し難いデポ(例えば、Siや金属を含む堆積物)を十分に除去することができない。
本開示にかかる技術は、プラズマ処理装置のチャンバの内部において、基板を載置する載置台を適切にドライクリーニングする。以下、本実施形態にかかるプラズマ処理装置及びプラズマ処理装置のドライクリーニング方法について、図面を参照しながら説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する要素においては、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
<プラズマ処理装置>
先ず、本実施形態にかかるプラズマ処理装置について説明する。図1は、プラズマ処理装置1の構成の概略を示す縦断面図である。プラズマ処理装置1は、容量結合型のプラズマ処理装置である。またプラズマ処理装置1では、製品基板としての製品ウェハWに対してプラズマ処理を行う。製品ウェハWは、所望のプラズマ処理が行われるウェハであって、例えば表面にパターンが形成されているウェハである。なお、プラズマ処理は特に限定されるものではないが、例えばエッチング処理、成膜処理、拡散処理等が行われる。
図1に示すようにプラズマ処理装置1は、略円筒形状のチャンバ10を有している。チャンバ10は、その内部においてプラズマが生成される処理空間Sを画成する。チャンバ10は、例えばアルミニウムから構成されている。チャンバ10は接地電位に接続されている。チャンバ10の内壁面、すなわち、処理空間Sを画成する壁面には、耐プラズマ性を有する膜が形成されている。この膜は、陽極酸化処理によって形成された膜、又は、酸化イットリウムから形成された膜といったセラミック製の膜であり得る。
チャンバ10の内部には、製品ウェハWを載置する載置台11が収容されている。載置台11は、下部電極12、静電チャック13、及びエッジリング14を有している。なお、下部電極12の裏面側には、例えばアルミニウムから構成される電極プレート(図示せず)が設けられていてもよい。
下部電極12は、導電性の金属、例えばアルミニウム等で構成されており、略円板形状を有している。
下部電極12の内部には、冷媒流路15aが形成されている。冷媒流路15aには、チャンバ10の外部に設けられたチラーユニット(図示せず)から冷媒入口配管15bを介して冷媒が供給される。冷媒流路15aに供給された冷媒は、冷媒出口流路15cを介してチラーユニットに戻るようになっている。冷媒流路15aの中に冷媒、例えば冷却水等を循環させることにより、静電チャック13、エッジリング14、及び製品ウェハWを所望の温度に冷却することができる。
静電チャック13は、下部電極12上に設けられている。静電チャック13は、製品ウェハWとエッジリング14の両方を静電力により吸着保持可能に構成された部材である。静電チャック13は、外周部の表面に比べて中央部の表面が高く形成されている。静電チャック13の中央部の表面は、製品ウェハWが載置されるウェハ載置面となり、静電チャック13の外周部の表面は、エッジリング14が載置されるエッジリング載置面となる。なお、静電チャック13の構成の詳細については後述する。
静電チャック13の内部において中央部には、製品ウェハWを吸着保持するための第1の電極16aが設けられている。静電チャック13の内部において外周部には、エッジリング14を吸着保持するための第2の電極16bが設けられている。静電チャック13は、絶縁材料からなる絶縁材の間に電極16a、16bを挟んだ構成を有する。
第1の電極16aには、直流電源(図示せず)からの直流電圧が印加される。これにより生じる静電力により、静電チャック13の中央部の表面に製品ウェハWが吸着保持される。同様に、第2の電極16bには、直流電源(図示せず)からの直流電圧が印加される。これにより生じる静電力により、静電チャック13の外周部の表面にエッジリング14が吸着保持される。
エッジリング14は、静電チャック13の中央部の表面に載置された製品ウェハWを囲むように配置される、環状部材である。エッジリング14は、プラズマ処理の均一性を向上させるために設けられる。このため、エッジリング14は、プラズマ処理に応じて適宜選択される材料から構成されており、例えば石英やSi、SiC等から構成され得る。なお、このエッジリング14の構成の詳細については後述する。
以上のように構成された載置台11は、チャンバ10の底部に設けられた略円筒形状の支持部材17に締結される。支持部材17は、例えばセラミックや石英等の絶縁体により構成される。
なお、図示は省略するが、載置台11は、静電チャック13、エッジリング14、及び製品ウェハWのうち少なくとも1つを所望の温度に調節するように構成される温調モジュールを含んでもよい。温調モジュールは、ヒータ、流路、又はこれらの組み合わせを含んでもよい。流路には、冷媒、伝熱ガスのような温調流体が流れる。
載置台11の下方であって支持部材17の内側には、載置台11に対して製品ウェハWを昇降させるリフター20が設けられている。リフター20は、昇降ピン21、支持部材22、及び駆動部23を有している。
昇降ピン21は、静電チャック13の中央部の表面から突没するように昇降する、柱状の部材であり、例えばセラミックから形成される。昇降ピン21は、静電チャック13の周方向、すなわち、表面の周方向に沿って、互いに間隔を空けて3本以上設けられている。昇降ピン21は、例えば、上記周方向に沿って等間隔で設けられている。昇降ピン21は、上下方向に延びるように設けられる。
昇降ピン21は、静電チャック13の中央部の表面から下方に延び下部電極12の底面まで至る貫通孔24に挿通される。すなわち、貫通孔24は、静電チャック13の中央部及び下部電極12を貫通するように形成されている。
支持部材22は、複数の昇降ピン21を支持する。駆動部23は、支持部材22を昇降させる駆動力を発生させ、複数の昇降ピン21を昇降させる。駆動部23は、上記駆動力を発生するモータ(図示せず)を有する。
プラズマ処理装置1は、第1の高周波(RF:Radio Frequency)電源30、第2の高周波電源31、第1の整合器32、及び第2の整合器33を更に有している。第1の高周波電源30と第2の高周波電源31はそれぞれ、第1の整合器32及び第2の整合器33を介して、下部電極12に接続されている。
第1の高周波電源30は、プラズマ発生用の高周波電力を発生する電源である。第1の高周波電源30からは27MHz~100MHzの周波数であってよく、一例においては40MHzの高周波電力HFが下部電極12に供給される。第1の整合器32は、第1の高周波電源30の出力インピーダンスと負荷側(下部電極12側)の入力インピーダンスを整合させるための回路を有している。なお、第1の高周波電源30は、下部電極12に電気的に接続されていなくてもよく、第1の整合器32を介して上部電極であるシャワーヘッド40に接続されていてもよい。
第2の高周波電源31は、製品ウェハWにイオンを引き込むための高周波電力(バイアス電力)LFを発生して、当該高周波電力LFを下部電極12に供給する。高周波電力LFの周波数は、400kHz~13.56MHzの範囲内の周波数であってよく、一例においては400kHzである。第2の整合器33は、第2の高周波電源31の出力インピーダンスと負荷側(下部電極12側)の入力インピーダンスを整合させるための回路を有している。なお、第2の高周波電源31に代えて、DC(Direct Current)パルス生成部を用いてもよい。
載置台11の上方には、載置台11と対向するように、シャワーヘッド40が設けられている。シャワーヘッド40は、処理空間Sに面して配置される電極板41、及び電極板41の上方に設けられる電極支持体42を有している。電極板41は、下部電極12と一対の上部電極として機能する。後述するように第1の高周波電源30が下部電極12に電気的に接続されている場合には、シャワーヘッド40は、接地電位に接続される。なお、シャワーヘッド40は、絶縁性遮蔽部材43を介して、チャンバ10の上部(天井面)に支持されている。
電極板41には、後述のガス拡散室42aから送られる処理ガスを処理空間Sに供給するための複数のガス噴出口41aが形成されている。電極板41は、例えば、発生するジュール熱の少ない低い電気抵抗率を有する導電体又は半導体から構成される。
電極支持体42は、電極板41を着脱自在に支持するものである。電極支持体42は、例えばアルミニウム等の導電性材料の表面に耐プラズマ性を有する膜が形成された構成を有している。この膜は、陽極酸化処理によって形成された膜、又は、酸化イットリウムから形成された膜といったセラミック製の膜であり得る。電極支持体42の内部には、ガス拡散室42aが形成されている。ガス拡散室42aからは、ガス噴出口41aに連通する複数のガス流通孔42bが形成されている。また、ガス拡散室42aには、後述するガス供給管53に接続されるガス導入孔42cが形成されている。
また、電極支持体42には、ガス拡散室42aに処理ガスを供給するガス供給源群50が、流量制御機器群51、バルブ群52、ガス供給管53、ガス導入孔42cを介して接続されている。
ガス供給源群50は、プラズマ処理又はドライクリーニングに必要な複数種のガス供給源を有している。流量制御機器群51は複数の流量制御器を含み、バルブ群52は複数のバルブを含んでいる。流量制御機器群51の複数の流量制御器の各々は、マスフローコントローラ又は圧力制御式の流量制御器である。プラズマ処理装置1においては、ガス供給源群50から選択された一以上のガス供給源からの処理ガスが、流量制御機器群51、バルブ群52、ガス供給管53、ガス導入孔42cを介してガス拡散室42aに供給される。そして、ガス拡散室42aに供給された処理ガスは、ガス流通孔42b、ガス噴出口41aを介して、処理空間S内にシャワー状に分散されて供給される。
プラズマ処理装置1には、チャンバ10の内壁に沿ってデポシールド60が着脱自在に設けられている。デポシールド60は、チャンバ10の内壁にデポが付着することを抑制するものであり、例えばアルミニウム材に酸化イットリウム等のセラミックスを被覆することにより構成される。また同様に、デポシールド60に対向する面であって、支持部材17の外周面には、デポシールド61が、着脱自在に設けられている。
チャンバ10の底部であって、チャンバ10の内壁と支持部材17との間には、バッフルプレート62が設けられている。バッフルプレート62は、例えばアルミニウム材に酸化イットリウム等のセラミックスを被覆することにより構成される。バッフルプレート62には、複数の貫通孔が形成されている。処理空間Sは当該バッフルプレート62を介して排気口63に連通されている。排気口63には例えば真空ポンプ等の排気装置64が接続され、当該排気装置64により処理空間S内を減圧可能に構成されている。
また、チャンバ10の側壁には製品ウェハWの搬入出口65が形成され、当該搬入出口65はゲートバルブ66により開閉可能となっている。
なお、本実施形態においてドライクリーニング部は、下部電極12、第2の高周波電源31、ガス供給源群50等を含み、後述するようにチャンバ10の内部をドライクリーニングするため、ドライクリーニングガスを励起させてプラズマを生成する。
以上のプラズマ処理装置1には、制御部70が設けられている。制御部70は、例えばCPUやメモリ等を備えたコンピュータであり、プログラム格納部(図示せず)を有している。プログラム格納部には、プラズマ処理装置1におけるプラズマ処理を制御するプログラムが格納されている。なお、上記プログラムは、コンピュータに読み取り可能な記憶媒体に記録されていたものであって、当該記憶媒体から制御部70にインストールされたものであってもよい。
<プラズマ処理方法>
次に、以上のように構成されたプラズマ処理装置1を用いて行われるプラズマ処理について説明する。
先ず、チャンバ10の内部に製品ウェハWを搬入し、静電チャック13上に製品ウェハWを載置する。この際、平面視において製品ウェハWの中心が静電チャック13の中心と同じ位置になるように、製品ウェハWが静電チャック13上に載置される。この製品ウェハWの位置が、本開示における処理位置である。その後、静電チャック13の第1の電極16aに直流電圧を印加することにより、製品ウェハWはクーロン力によって静電チャック13に静電吸着され、保持される。また、製品ウェハWの搬入後、排気装置64によってチャンバ10の内部を所望の真空度まで減圧する。
次に、ガス供給源群50からシャワーヘッド40を介して処理空間Sに処理ガスを供給する。また、第1の高周波電源30によりプラズマ生成用の高周波電力HFを下部電極12に供給し、処理ガスを励起させて、プラズマを生成する。この際、第2の高周波電源31によりイオン引き込み用の高周波電力LFを供給してもよい。そして、生成されたプラズマの作用によって、製品ウェハWにプラズマ処理が施される。
プラズマ処理を終了する際には、先ず、第1の高周波電源30からの高周波電力HFの供給及びガス供給源群50による処理ガスの供給を停止する。また、プラズマ処理中に高周波電力LFを供給していた場合には、当該高周波電力LFの供給も停止する。次いで、製品ウェハWの裏面への伝熱ガスの供給を停止し、静電チャック13による製品ウェハWの吸着保持を停止する。
その後、チャンバ10から製品ウェハWを搬出して、製品ウェハWに対する一連のプラズマ処理が終了する。
なお、プラズマ処理においては、第1の高周波電源30からの高周波電力HFを使用せず、第2の高周波電源31からの高周波電力LFのみを用いて、プラズマを生成する場合もある。
<静電チャック及びエッジリング>
次に、上述した静電チャック13及びエッジリング14の主たる構成について説明する。図2は、静電チャック13及びエッジリング14の構成の概略を示す縦断面図である。図3は、静電チャック13及びエッジリング14の構成の概略を示す平明図である。
図2に示すように静電チャック13は、製品ウェハWを載置する表面100aを備えた中央部100と、エッジリング14を載置する表面101aを備えた外周部101とが一体になって構成されている。中央部100は外周部101から突起するように設けられ、中央部100の表面100aは外周部101の表面101aより高い。
静電チャック13の中央部100は、例えば製品ウェハWの直径よりも小径に形成されており、製品ウェハWが表面100aに載置されたときに、製品ウェハWの周縁部が静電チャック13の中央部100から張り出すようになっている。
なお、本実施形態の静電チャック13は中央部100と外周部101が一体に構成されているが、これら中央部100と外周部101は別体であってもよい。また、本実施形態の静電チャック13は、中央部100と外周部101を有しているが、外周部101を省略してもよい。かかる場合、エッジリング14は静電チャック13に載置されず、他の支持部材(図示せず)によって支持される。
エッジリング14は、表面100aに載置された製品ウェハWを囲むように設けられている。エッジリング14は、環状形状を備えた第1のリング部110と、環状形状を備えた第2のリング部111とが一体に構成されている。第1のリング部110と第2のリング部111はそれぞれ同心円上に設けられ、第2のリング部111が第1のリング部110の径方向外側に設けられている。
第1のリング部110の表面110aは、表面100aよりも低い。第2のリング部111の表面111aは、表面100aよりも高く、例えば表面100aに載置された製品ウェハWの表面Waと同じ高さであるか、或いは製品ウェハWの表面Waよりも高い。また、表面111aの内周部は、表面110a(径方向内側)に向けて傾斜している。
第1のリング部110の内径は、中央部100の径より大きく、且つ製品ウェハWの径より小さい。第2のリング部111の内径は、製品ウェハWの径より大きい。そして、第1のリング部110は、静電チャック13の中央部100から張り出した製品ウェハWの周縁部の下方側にもぐり込むように配置される。すなわち、図2及び図3に示すように、第1のリング部110の表面110aには、平面視において、製品ウェハWとオーバーラップし、製品ウェハWの影となる領域が形成される。以下の説明では、この製品ウェハWの影となる領域を、陰影領域Aという。
<ダミーウェハを用いたドライクリーニングの特徴>
プラズマ処理では、上述したように反応生成物が生成される。反応生成物はエッジリング14等に付着し、デポとして堆積する。そこでデポを除去するため、チャンバ10の内部では、プラズマを用いたドライクリーニングが行われる。ドライクリーニングは、ラジカルによる化学的反応及びイオンによる物理的反応(スパッタ)によりデポを除去する。ラジカルによる化学的反応では、例えば炭素系のデポを除去することができる。また、イオンによる物理的反応では、例えばSiや金属を含むデポを除去することができる。
本実施形態では、ダミーウェハを用いてドライクリーニングを行う。しかしながら、かかる場合、ラジカル及びイオンがダミーウェハに遮蔽されて、当該ラジカル及びイオンを供給し難い領域(ラジカル及びイオンが入射し難い領域)が生じる。以下、このドライクリーニングを行い難い領域について、図4を用いて説明する。図4は、ダミーウェハDを用いてドライクリーニングを行う様子を示す説明図である。図4において、矢印はイオンNの流れを示している。また、技術の理解を容易にするため、図4ではラジカルの流れを省略している。なお、ダミーウェハDは、製品ウェハWと同じ径を有するウェハである。また、ダミーウェハDは、パターンが形成されていないウェハであって、いわゆるベアシリコンウェハである。
図4に示すようにドライクリーニングを行う際、イオンNはエッジリング14の表面110a、111aに供給され、当該表面110a、111aに付着したデポが除去される。しかしながら、平面視においてダミーウェハDの影となる陰影領域Aには、イオンNが供給され難い。下部電極12に高周波電力LF(バイアス電力)を供給する場合、イオンNはダミーウェハDに向かって直進するため、ダミーウェハDに遮蔽された陰影領域AにおいてイオンNによるスパッタの効率は著しく低下する。このため、ラジカルによる化学的反応では除去し難いデポ(例えば、Siや金属を含む堆積物)を十分に除去することができない。また、ラジカルについても、ダミーウェハDの影となる陰影領域Aには供給され難く、デポを十分に除去することができない。
そこで、第1の実施形態のドライクリーニング方法では、載置台11(エッジリング14)に対するダミーウェハDの位置をずらして、陰影領域Aのダミークリーニングを行う。また、第2の実施形態のドライクリーニング方法では、ダミーウェハとして、製品ウェハWより小さい径を有するウェハ(以下、「小径ダミーウェハ」という。)を用いて、陰影領域Aのダミークリーニングを行う。
<第1の実施形態のドライクリーニング方法>
第1の実施形態にかかるドライクリーニング方法について説明する。第1の実施形態では、製品ウェハWに対するプラズマ処理とダミーウェハDを用いたドライクリーニングについて説明する。以下の説明では、これらプラズマ処理とドライクリーニングを合わせて、ウェハ処理という。図5は、第1の実施形態にかかるウェハ処理の主な工程を示すフロー図である。図6は、第1の実施形態にかかるウェハ処理の一連の流れをウェハを用いて示す説明図である。図7は、第1の実施形態にかかるドライクリーニングにおけるウェハの位置を示す説明図である。
なお、第1の実施形態では、後述するように4つのダミーウェハD1~D4を用いてドライクリーニングを行うが、これら第1~第4のダミーウェハD1~D4は、製品ウェハWと同じ径を有する。また、第1の実施形態において、第1~第4のダミーウェハD1~D4はそれぞれ、異なるダミーウェハである。但し、第1~第4のダミーウェハD1~D4はそれぞれ、同じダミーウェハであってもよい。
(ステップS11)
ステップS11では、1ロット、例えば25枚の製品ウェハWに対して連続してプラズマ処理を行う。各製品ウェハWに対するプラズマ処理方法は、上述したとおりである。
(ステップS12)
ステップS12では、第1のダミーウェハD1を用いて第1のドライクリーニングを行う。具体的には先ず、チャンバ10の内部に第1のダミーウェハD1を搬入し、静電チャック13の上方に第1のダミーウェハD1を配置する。この際、図7(a)に示すように、平面視において第1のダミーウェハD1の中心C1が静電チャック13の中心CよりY軸正方向側にずれるように、第1のダミーウェハD1は配置される。この第1のダミーウェハD1の位置が、本開示における第1の位置である。かかる場合、エッジリング14の陰影領域Aのうち、Y軸負方向側の第1の陰影領域A1が、平面視において第1のダミーウェハD1とオーバーラップせず露出する。
第1のダミーウェハD1が配置される第1の位置について、より詳細に説明する。図8に示すように、第1のダミーウェハD1の一端D1aは、エッジリング14の内周端から静電チャック13の中央部100の外周端の間に位置する。また、第1のダミーウェハD1の他の一端D1bは、エッジリング14の内周端より径方向外側に位置する。そうすると、エッジリング14において一端D1a側の陰影領域A1が第1のダミーウェハD1とオーバーラップせず露出する。
次に、第1のダミーウェハD1を支持したリフター20を下降させ、静電チャック13に載置する。その後、静電チャック13の第1の電極16aに直流電圧を印加することにより、第1のダミーウェハD1はクーロン力によって静電チャック13に静電吸着され、保持される。また、第1のダミーウェハD1の搬入後、排気装置64によってチャンバ10の内部を所望の真空度まで減圧する。
次に、ガス供給源群50からシャワーヘッド40を介して処理空間Sにドライクリーニングガスを供給する。ドライクリーニングガスは、例えば、酸素、酸素含有ガス、HCl、F、Cl、水素、窒素、アルゴン、SF、C、NF、CF又はこれらのガスの2種以上の混合物を含むことができる。また、第1の高周波電源30および/または第2の高周波電源31により高周波電力を下部電極12に供給する。そして、ドライクリーニングガスを励起させてプラズマを生成し、ラジカルによる化学的反応及びイオンによる物理的反応(スパッタ)により、チャンバ10の内部のデポを除去する。この際、第1のダミーウェハD1から露出した第1の陰影領域A1に対してもイオンが供給され、当該第1の陰影領域A1に付着したデポも除去される。こうして、第1のドライクリーニングが行われる。
第1のドライクリーニングを終了する際には、先ず、第1の高周波電源30および/または第2の高周波電源31からの高周波電力の供給及びガス供給源群50による処理ガスの供給を停止する。次いで、静電チャック13による第1のダミーウェハD1の吸着保持を停止する。
その後、チャンバ10から第1のダミーウェハD1を搬出して、第1のダミーウェハD1を用いた第1のドライクリーニングが終了する。
(ステップS13)
ステップS13では、次の1ロット、例えば25枚の製品ウェハWに対して連続してプラズマ処理を行う。このステップS34は、ステップS11と同様である。
(ステップS14)
ステップS14では、第2のダミーウェハD2を用いて第2のドライクリーニングを行う。具体的には先ず、静電チャック13の上方に第2のダミーウェハD2を配置する。この際、図7(b)に示すように、平面視において第2のダミーウェハD2の中心C2が静電チャック13の中心CよりX軸正方向側にずれるように、第2のダミーウェハD2は配置される。この第2のダミーウェハD2の位置が、本開示における第2の位置である。かかる場合、エッジリング14の陰影領域Aのうち、X軸負方向側の第2の陰影領域A2が、平面視において第2のダミーウェハD2とオーバーラップせず露出する。
次に、第2のダミーウェハD2を静電チャック13に載置し、更に静電チャック13で吸着保持する。その後のドライクリーニング方法は、ステップS12の第1のライクリーニングと同じである。すなわち、ドライクリーニングガスを励起させたプラズマ(ラジカル及びイオンを含む)を用いてチャンバ10の内部のデポを除去する。この際、第2のダミーウェハD2から露出した第2の陰影領域A2に付着したデポも除去される。こうして、第2のドライクリーニングが行われる。
(ステップS15)
ステップS15では、次の1ロット、例えば25枚の製品ウェハWに対して連続してプラズマ処理を行う。このステップS34は、ステップS11と同様である。
(ステップS16)
ステップS16では、第3のダミーウェハD3を用いて第3のドライクリーニングを行う。具体的には先ず、静電チャック13の上方に第3のダミーウェハD3を配置する。この際、図7(c)に示すように、平面視において第3のダミーウェハD3の中心C3が静電チャック13の中心CよりY軸負方向側にずれるように、第3のダミーウェハD3は配置される。この第3のダミーウェハD3の位置が、本開示における第3の位置である。かかる場合、エッジリング14の陰影領域Aのうち、Y軸正方向側の第3の陰影領域A3が、平面視において第3のダミーウェハD3とオーバーラップせず露出する。
次に、第3のダミーウェハD3を静電チャック13に載置し、更に静電チャック13で吸着保持する。その後のドライクリーニング方法は、ステップS12の第1のライクリーニングと同じである。すなわち、ドライクリーニングガスを励起させたプラズマ(ラジカル及びイオンを含む)を用いてチャンバ10の内部のデポを除去する。この際、第3のダミーウェハD3から露出した第3の陰影領域A3に付着したデポも除去される。こうして、第3のドライクリーニングが行われる。
(ステップS17)
ステップS17では、次の1ロット、例えば25枚の製品ウェハWに対して連続してプラズマ処理を行う。このステップS34は、ステップS11と同様である。
(ステップS18)
ステップS18では、第4のダミーウェハD4を用いて第4のドライクリーニングを行う。具体的には先ず、静電チャック13の上方に第4のダミーウェハD4を配置する。この際、図7(d)に示すように、平面視において第4のダミーウェハD4の中心C4が静電チャック13の中心CよりX軸負方向側にずれるように、第4のダミーウェハD4は配置される。この第4のダミーウェハD4の位置が、本開示における第4の位置である。かかる場合、エッジリング14の陰影領域Aのうち、X軸正方向側の第4の陰影領域A4が、平面視において第4のダミーウェハD4とオーバーラップせず露出する。
次に、第4のダミーウェハD4を静電チャック13に載置し、更に静電チャック13で吸着保持する。その後のドライクリーニング方法は、ステップS12の第1のライクリーニングと同じである。すなわち、ドライクリーニングガスを励起させたプラズマ(ラジカル及びイオンを含む)を用いてチャンバ10の内部のデポを除去する。この際、第4のダミーウェハD4から露出した第4の陰影領域A4に付着したデポも除去される。こうして、第4のドライクリーニングが行われる。
なお、ステップS18の後は、例えばステップS11~S18が繰り返し行われる。
以上のように第1の実施形態では、第1~第4のドライクリーニングをそれぞれ行うことによって、第1~第4の陰影領域A1~A4に付着したデポを除去することができる。したがって、図4に示したように従来、ダミーウェハDの陰になってデポを除去できなかった陰影領域Aにおいても、デポを適切に除去することができる。なお、第1の実施形態では、エッジリング14の表面110a、111aにおいて、陰影領域A以外の部分は露出しており、この部分に付着したデポも適切に除去することができる。したがって、エッジリング14の表面110a、111aの全面においてデポを除去できるので、パーティクルの発生を抑制して、製品の歩留まりを向上させることができる。また、プラズマ処理装置1の稼働時間も長くすることができ、更にプラズマ処理装置に関するクリーニング間平均時間(MTBC:Mean Time Between Cleaning)を延長することも可能となる。
従来、ダミーウェハを用いてドライクリーニングを行う際には、静電チャック13に対して正確な位置、すなわち、平面視においてダミーウェハの中心と静電チャック13の中心が一致する位置にダミーウェハを配置することが求められていた。したがって、第1の実施形態のように、静電チャック13に対して敢えて位置をずらしてダミーウェハD1~D4を配置することは、従来の技術思想にはない極めて斬新なものである。
上述したように第1の実施形態では、第1~第4のドライクリーニングはそれぞれ、第1~第4のダミーウェハD1~D4が第1~第4の位置に配置された状態で行われる。図9は、第1~第4の位置を示す説明図である。図9において、第1の線分L1は、静電チャック13の中心Cと第1のダミーウェハD1の中心C1とを結ぶ線分である。第2の線分L2は、静電チャック13の中心Cと第2のダミーウェハD2の中心C2とを結ぶ線分である。第3の線分L3は、静電チャック13の中心Cと第3のダミーウェハD3の中心C3とを結ぶ線分である。第4の線分L4は、静電チャック13の中心Cと第4のダミーウェハD4の中心C4とを結ぶ線分である。第1の角度θ1は、第1の線分L1と第2の線分L2とが成す角度である。第2の角度θ2は、第2の線分L2と第3の線分L3とが成す角度である。第3の角度θ3は、第3の線分L3と第4の線分L4とが成す角度である。第4の角度θ4は、第4の線分L4と第1の線分L1とが成す角度である。そして、第1~第4の角度θ1~θ4はそれぞれ等しく、90度である。換言すれば、第1~第4のダミーウェハD1~D4の中心C1~4はそれぞれ、同一円周上に等間隔に配置されている。
かかる場合、第1~第4の陰影領域A1~A4の領域を均一にすることができる。そして発明者らが鋭意検討したところ、これら第1~第4の陰影領域A1~A4が陰影領域Aの全体をカバーできることが分かった。換言すれば、第1~第4のドライクリーニングを行うと、陰影領域Aの全体が露出して、当該陰影領域Aに付着したデポを除去することができる。
(第1の実施形態の変形例)
以上の第1の実施形態において、1ロットの製品ウェハWに対するプラズマ処理を行った後、第1~第4のドライクリーニングを連続して行ってもよい。図10は、本変形例にかかるウェハ処理の一連の流れをウェハを用いて示す説明図である。
(ステップS21)
ステップS21では、1ロット、例えば25枚の製品ウェハWに対して連続してプラズマ処理を行う。このステップS21は、ステップS11と同様である。
(ステップS22~S25)
ステップS22では、第1のダミーウェハD1を用いて第1のドライクリーニングを行う。ステップS23では、第2のダミーウェハD2を用いて第2のドライクリーニングを行う。ステップS24では、第3のダミーウェハD3を用いて第3のドライクリーニングを行う。ステップS25では、第4のダミーウェハD4を用いて第4のドライクリーニングを行う。これらステップS22~S25は連続して行われ、それぞれステップS12、S14、S16、S18と同様である。
なお、ステップS25の後は、例えばステップS21~S25が繰り返し行われる。また、図11に示すようにステップS21を複数回行い、すなわち複数ロットの製品ウェハWに対してプラズマ処理を行った後、ステップS22~S25を行ってもよい。
本変形例においても、上記第1の実施形態と同様の効果を享受できる。すなわち、第1~第4のドライクリーニングをそれぞれ行うことによって、第1~第4の陰影領域A1~A4に付着したデポを除去することができる。
(第1の実施形態の変形例)
以上の第1の実施形態において、第1~第4のドライクリーニングとは異なる第5のドライクリーニングを行った後、第1~第4のドライクリーニングをそれぞれ、1ロットの製品ウェハWに対するプラズマ処理を行う間に行ってもよい。図12は、本変形例にかかるウェハ処理の一連の流れをウェハを用いて示す説明図である。
(ステップS30)
ステップS30では、1ロット、例えば25枚の製品ウェハWに対して連続してプラズマ処理を行う。このステップS30は、ステップS11と同様である。
(ステップS31)
ステップS31では、第5のダミーウェハD5を用いて第5のドライクリーニングを行う。具体的には先ず、静電チャック13の上方に第5のダミーウェハD5を配置する。この際、平面視において第5のダミーウェハD5の中心が静電チャック13の中心と同じ位置になるように、第5のダミーウェハD5は配置される。この第5のダミーウェハD5の位置が、本開示における第5の位置である。
次に、第5のダミーウェハD5を静電チャック13に載置し、更に静電チャック13で吸着保持する。その後のドライクリーニング方法は、ステップS12の第1のライクリーニングと同じである。すなわち、ドライクリーニングガスを励起させたプラズマ(ラジカル及びイオンを含む)を用いてチャンバ10の内部のデポを除去する。こうして、第5のドライクリーニングが行われる。
(ステップS32)
ステップS32では、1ロット、例えば25枚の製品ウェハWに対して連続してプラズマ処理を行う。このステップS32は、ステップS11と同様である。
(ステップS33)
ステップS33では、第1のダミーウェハD1を用いて第1のドライクリーニングを行う。このステップS33は、ステップS12と同様である。
(ステップS34)
ステップS34では、1ロット、例えば25枚の製品ウェハWに対して連続してプラズマ処理を行う。このステップS34は、ステップS11と同様である。
(ステップS35)
ステップS35では、第2のダミーウェハD2を用いて第2のドライクリーニングを行う。このステップS35は、ステップS14と同様である。
(ステップS36)
ステップS36では、1ロット、例えば25枚の製品ウェハWに対して連続してプラズマ処理を行う。このステップS36は、ステップS11と同様である。
(ステップS37)
ステップS37では、第3のダミーウェハD3を用いて第3のドライクリーニングを行う。このステップS37は、ステップS16と同様である。
(ステップS38)
ステップS38では、1ロット、例えば25枚の製品ウェハWに対して連続してプラズマ処理を行う。このステップS38は、ステップS11と同様である。
(ステップS39)
ステップS39では、第4のダミーウェハD4を用いて第4のドライクリーニングを行う。このステップS39は、ステップS18と同様である。
なお、ステップS39の後は、例えばステップS30~S39が繰り返し行われる。
本変形例においても、上記第1の実施形態と同様の効果を享受できる。すなわち、第1~第4のドライクリーニングをそれぞれ行うことによって、第1~第4の陰影領域A1~A4に付着したデポを除去することができる。
なお、本変形例のステップS31では、第5のダミーウェハD5を用いて第5のドライクリーニングを行ったが、これに代えて、いわゆるウェハレスドライクリーニングを行ってもよい。
(第1の実施形態の変形例)
以上の第1の実施形態において、第1~第4のドライクリーニングとは異なる第5のドライクリーニングを行い、更に1ロットの製品ウェハWに対するプラズマ処理を行った後、第1~第4のドライクリーニングを連続して行ってもよい。図13は、本変形例にかかるウェハ処理の一連の流れをウェハを用いて示す説明図である。
(ステップS41)
ステップS41では、1ロット、例えば25枚の製品ウェハWに対して連続してプラズマ処理を行う。このステップS41は、ステップS11と同様である。
(ステップS42)
ステップS42では、第5のダミーウェハD5を用いて第5のドライクリーニングを行う。このステップS42は、ステップS31と同様である。
(ステップS43)
ステップS43では、1ロット、例えば25枚の製品ウェハWに対して連続してプラズマ処理を行う。このステップS43は、ステップS11と同様である。
(ステップS44~S47)
ステップS44では、第1のダミーウェハD1を用いて第1のドライクリーニングを行う。ステップS45では、第2のダミーウェハD2を用いて第2のドライクリーニングを行う。ステップS46では、第3のダミーウェハD3を用いて第3のドライクリーニングを行う。ステップS47では、第4のダミーウェハD4を用いて第4のドライクリーニングを行う。これらステップS44~S47は連続して行われ、それぞれステップS12、S14、S16、S18と同様である。
なお、ステップS47の後は、例えばステップS41~S47が繰り返し行われる。
本変形例においても、上記第1の実施形態と同様の効果を享受できる。すなわち、第1~第4のドライクリーニングをそれぞれ行うことによって、第1~第4の陰影領域A1~A4に付着したデポを除去することができる。
なお、ステップS42及びS43を複数回行い、すなわち複数ロットの製品ウェハWに対してプラズマ処理を行った後、ステップS44~S47を行ってもよい。かかる場合、ステップS42及びS43を複数回行うと、ステップS42では除去できない陰影領域Aのデポが堆積する。そこで、ステップS43~S47において第1~第4のドライクリーニングを行うことで、陰影領域Aのデポを除去することができる。
また、本変形例のステップS42では、第5のダミーウェハD5を用いて第5のドライクリーニングを行ったが、これに代えて、いわゆるウェハレスドライクリーニングを行ってもよい。
(第1の実施形態の変形例)
以上の第1の実施形態及びその変形例において、第1~第4のドライクリーニングはそれぞれ、第1~第4のダミーウェハD1~D4が静電チャック13に載置された状態で行われたが、静電チャック13から離間した状態で行われてもよい。以下では、第1のダミーウェハD1を用いた第1のドライクリーニングについて説明するが、他の第2~第4のドライクリーニングも同様である。
例えば、図14(a)に示すようにエッジリング14において第1のリング部110が径方向に小さい場合がある。かかる場合、第1のドライクリーニングを行うために第1のダミーウェハD1を第1の位置に配置したとしても、一端D1bと静電チャック13の中央部100の外周端との距離F1を十分に確保することができず、一端D1aがエッジリング14の上方に位置する。すなわち、エッジリング14において一端D1a側の陰影領域A1が、平面視において第1のダミーウェハD1とオーバーラップし、完全に露出しない。
そこで、図14(b)に示すように第1のダミーウェハD1がリフター20に支持され、静電チャック13から離間した状態で、第1のドライクリーニングを行ってもよい。かかる場合、第1のダミーウェハD1の一端D1bと静電チャック13の中央部100の外周端との距離F2(マージン)を十分に確保することができ、一端D1aはエッジリング14の内周端から静電チャック13の中央部100の外周端の間に位置する。そうすると、エッジリング14において一端D1a側の陰影領域A1が第1のダミーウェハD1とオーバーラップせず露出し、第1のドライクリーニングにおいて陰影領域A1に付着したデポを除去することができる。なお、本変形例では、上述したようにエッジリング14における第1のリング部110の表面111aの内周部は、表面110aに向けて傾斜している。
発明者らが鋭意検討したところ、図14(b)に示した第1のダミーウェハD1の裏面D1cと静電チャック13の表面との距離Hは2mm以下が好ましいことが分かった。すなわち、この距離Hが2mm以下であると、第1のドライクリーニングにおいてプラズマの状態が変わらず、第1のダミーウェハD1を静電チャック13に載置した状態と同様のクリーニング効果を得ることができる。
また、第2~第4のドライクリーニングも同様に、それぞれ第2~第4のダミーウェハD2~D4がリフター20に支持され、静電チャック13から離間した状態で行う。そうすると、陰影領域A2~A4が露出し、第2~第4のドライクリーニングのそれぞれにおいて陰影領域A2~A4に付着したデポを除去することができる。
本変形例においても、上記第1の実施形態と同様の効果を享受できる。すなわち、第1~第4のドライクリーニングをそれぞれ行うことによって、第1~第4の陰影領域A1~A4に付着したデポを除去することができる。
なお、以上の第1の実施形態及びその変形例では、第1~第4のドライクリーニングを行って、陰影領域A1~A4を露出させてデポを除去したが、ドライクリーニングの回数はこれに限定されない。ドライクリーニングの回数は少なくとも2回以上であればよい。例えば2回のドライクリーニングを行う場合は、上述した第1のドライクリーニングと第3のドライクリーニングを行えばよい。
また、以上の第1の実施形態及びその変形例において、プラズマ処理を施す製品ウェハWの1ロットの数は25枚であったが、これに限定されない。例えば、1ロットは2枚以上の複数枚であってもよいし、1枚であってもよい。
<第2の実施形態のドライクリーニング方法>
第2の実施形態にかかるドライクリーニング方法について説明する。第2の実施形態では、製品ウェハWに対するプラズマ処理と小径ダミーウェハDsを用いたドライクリーニングについて説明する。
なお、上述したように、第2の実施形態のドライクリーニングで用いられる小径ダミーウェハDsは、製品ウェハWより小さい径を有するウェハである。図15は、小径ダミーウェハDs、静電チャック13及びエッジリング14の構成の概略を示す縦断面図である。図16は、小径ダミーウェハDs、静電チャック13及びエッジリング14の構成の概略を示す平明図である。
図15及び図16に示すように、小径ダミーウェハDsの径は、エッジリング14の内径と同じである。かかる場合、陰影領域Aが、平面視において小径ダミーウェハDsとオーバーラップせず露出する。なお、小径ダミーウェハDsの径は図示の例に限定されない。小径ダミーウェハDsの径は、静電チャック13の中央部100の径以上であって、製品ウェハWの径以下であればよい。
図17は、第2の実施形態にかかるウェハ処理の一連の流れをウェハを用いて示す説明図である。
(ステップT11)
ステップT11では、1ロット、例えば25枚の製品ウェハWに対して連続してプラズマ処理を行う。このステップT11は、ステップS11と同様である。
(ステップT12)
ステップT12では、小径ダミーウェハDsを用いてドライクリーニングを行う。具体的には先ず、静電チャック13の上方に小径ダミーウェハDsを配置する。この際、平面視において小径ダミーウェハDsの中心が静電チャック13の中心と同じ位置になるように、小径ダミーウェハDsは配置される。この小径ダミーウェハDsの位置が、本開示におけるクリーニング位置である。かかる場合、エッジリング14の陰影領域Aが、平面視において小径ダミーウェハDsとオーバーラップせず露出する。
次に、小径ダミーウェハDsを静電チャック13に載置し、更に静電チャック13で吸着保持する。その後のドライクリーニング方法は、ステップS12の第1のライクリーニングと同じである。すなわち、ドライクリーニングガスを励起させたプラズマ(ラジカル及びイオンを含む)を用いてチャンバ10の内部のデポを除去する。この際、小径ダミーウェハDsから露出した陰影領域Aに付着したデポも除去される。こうして、ドライクリーニングが行われる。
なお、ステップT11の後は、例えばステップT11及びT12が繰り返し行われる。また、図18に示すようにステップT11を複数回行い、すなわち複数ロットの製品ウェハWに対してプラズマ処理を行った後、ステップT12を行ってもよい。
以上のように第2の実施形態では、小径ダミーウェハDsを用いてドライクリーニングを行うことによって、陰影領域Aに付着したデポを除去することができる。すなわち、図4に示したように従来、ダミーウェハDの陰になってデポを除去できなかった陰影領域Aにおいても、デポを適切に除去することができる。なお、第2の実施形態では、エッジリング14の表面110a、111aにおいて、陰影領域A以外の部分は露出しており、この部分に付着したデポも適切に除去することができる。したがって、エッジリング14の表面110a、111aの全面においてデポを除去できるので、パーティクルの発生を抑制して、製品の歩留まりを向上させることができ、またプラズマ処理装置1の稼働時間も長くすることが可能となる。
本発明者らが鋭意検討したところ、小径ダミーウェハDsの径φAに対し、半径が(φA/2-0.4)mmより外周側においてデポを適切に除去することができ、ドライクリーニングの効果を得られることが確認された。ここで、小径ダミーウェハDsにおいて、径方向0.4mmの環状範囲はベベル部(面取り部)と一致する。したがって、小径ダミーウェハDsの下方であっても、ベベル部の下方であれば、クリーニング効果が得られると推測できる。
小径ダミーウェハDsの径φAの下限は、静電チャック13の中央部100に対してラジカル及びイオンの入射の影響が及ばない範囲、すなわち、(静電チャック13の中央部100の外径)/2}≦(φA/2-0.4)で定まる。そして一般に、(静電チャック13の中央部100の外径)≦(エッジリング14の内径)であるから、下記式(1)の左側不等式が成立する。また、小径ダミーウェハDsの径φAの上限は、製品ウェハWの半径、すなわち下記式(1)の右側不等式で定まる。
{(エッジリング14の内径)/2}≦{(小径ダミーウェハDsの径φA)/2-(ベベル長)}≦{(製品ウェハWの径)/2} ・・・(1)
また、本発明者らが鋭意検討したところ、図14(b)に示したように小径ダミーウェハDsがリフター20に支持され、静電チャック13から離間した状態でドライクリーニングを行った場合、ベベル部よりさらに内周側にもドライクリーニング効果を得られることが確認された。すなわち、かかる場合、半径が(φA/2-X)mmより外周側においてドライクリーニング効果が得られる(但し、Xはベベル長0.4mmより長い)。このように、小径ダミーウェハDsをリフトアップしない場合に比べてドライクリーニング効果が得られる範囲が増加する要因は、小径ダミーウェハDsをリフトアップすると、ラジカル及びイオンが入射可能な範囲が増加するためであると推察される。したがって、小径ダミーウェハDsをリフトアップした状態でドライクリーニングを行ってもよい。
(第2の実施形態の変形例)
以上の第2の実施形態において、通常のドライクリーニングを行い、更に1ロットの製品ウェハWに対するプラズマ処理を行った後、小径ダミーウェハDsを用いたドライクリーニングを行ってもよい。図19は、本変形例にかかるウェハ処理の一連の流れをウェハを用いて示す説明図である。
(ステップT21)
ステップT21では、1ロット、例えば25枚の製品ウェハWに対して連続してプラズマ処理を行う。このステップT21は、ステップS11と同様である。
(ステップT22)
ステップT22では、第5のダミーウェハD5を用いて第5のドライクリーニング(通常のドライクリーニング)を行う。このステップT22は、ステップS31と同様である。
(ステップT23)
ステップT23では、1ロット、例えば25枚の製品ウェハWに対して連続してプラズマ処理を行う。このステップT23は、ステップS11と同様である。
(ステップT24)
ステップT24では、小径ダミーウェハDsを用いてドライクリーニングを行う。このステップT24は、ステップT12と同様である。
なお、ステップT24の後は、例えばステップT23及びT24が繰り返し行われる。
本変形例においても、上記第2の実施形態と同様の効果を享受できる。すなわち、小径ダミーウェハDsを用いてドライクリーニングを行うことによって、陰影領域Aに付着したデポを除去することができる。
なお、ステップT22及びT23を複数回行い、すなわち複数ロットの製品ウェハWに対してプラズマ処理を行った後、ステップT24を行ってもよい。かかる場合、ステップT22及びT23を複数回行うと、ステップT22では除去できない陰影領域Aのデポが堆積する。そこで、ステップT24において小径ダミーウェハDsを用いてドライクリーニングを行うことで、陰影領域Aのデポを除去することができる。
また、本変形例のステップT22では、第5のダミーウェハD5を用いて第5のドライクリーニングを行ったが、これに代えて、いわゆるウェハレスドライクリーニングを行ってもよい。
<付記項>
[付記項1]
プラズマ処理装置のクリーニング方法であって、
(a)チャンバの内部において製品基板を載置台に対する処理位置に載置し、当該製品基板にプラズマ処理を行う工程と、
(b)前記チャンバの内部において、前記製品基板の径以下の径を有する第1のダミー基板を、前記載置台に対する第1の位置に配置し、当該チャンバの内部に第1のドライクリーニングを行う工程と、を含み、
前記処理位置の中心と前記第1の位置の中心はそれぞれ、平面視において前記載置台の中心と同じ位置である、プラズマ処理装置のクリーニング方法。
[付記項2]
前記(a)工程を複数回行った後、前記(b)工程を行う、付記項1に記載のプラズマ処理装置のクリーニング方法。
[付記項3]
(c)前記チャンバの内部において第2のダミー基板を載置台に対する第2の位置に配置し、当該チャンバの内部に第2のドライクリーニングを行う工程を更に含み、
前記第2のダミー基板の径は、前記製品基板の径と同じであり、
前記第2の位置の中心は、平面視において前記載置台の中心と同じ位置である、付記項1又は2に記載のプラズマ処理装置のクリーニング方法。
[付記項4]
前記(a)工程を複数回行った後、前記(c)工程を行う第1のシーケンスと、
前記(a)工程を複数回行った後、前記(b)工程を行う第2のシーケンスと、を含み、
前記第1のシーケンスを複数回行った後、前記第2のシーケンスを行う、付記項3に記載のプラズマ処理装置のクリーニング方法。
[付記項5]
(d)前記チャンバの内部において載置台にダミー基板を載置せずに、当該チャンバの内部に第2のドライクリーニングを行う工程を更に含む、付記項1又は2に記載のプラズマ処理装置のクリーニング方法。
[付記項6]
前記(a)工程を複数回行った後、前記(d)工程を行う第1のシーケンスと、
前記(a)工程を複数回行った後、前記(b)工程を行う第2のシーケンスと、を含み、
前記第1のシーケンスを複数回行った後、前記第2のシーケンスを行う、付記項5に記載のプラズマ処理装置のクリーニング方法。
[付記項7]
前記載置台は、前記製品基板を保持する静電チャックを備え、
第1のダミー基板の径は、前記静電チャックにおいて前記製品基板を載置して保持する部分の径以上であって、前記製品基板の径以下である、付記項1~6のいずれか一項に記載のプラズマ処理装置のクリーニング方法。
以上の実施形態のプラズマ処理装置1は容量結合型のプラズマ処理装置であったが、本開示が適用されるプラズマ処理装置はこれに限定されない。例えばプラズマ処理装置は、誘導結合型のプラズマ処理装置であってもよい。
今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。上記の実施形態は、添付の請求の範囲及びその主旨を逸脱することなく、様々な形態で省略、置換、変更されてもよい。
1 プラズマ処理装置
10 チャンバ
11 載置台
12 下部電極
31 第2の高周波電源
50 ガス供給源群
70 制御部
D1 第1のダミーウェハ
D2 第2のダミーウェハ

Claims (17)

  1. プラズマ処理装置のクリーニング方法であって、
    チャンバの内部において第1のダミー基板を載置台に対する第1の位置に配置し、当該チャンバの内部に第1のドライクリーニングを行う工程と、
    前記チャンバの内部において第2のダミー基板を前記載置台に対する第2の位置に配置し、当該チャンバの内部に第2のドライクリーニングを行う工程と、を含み、
    前記第1の位置の中心と第2の位置の中心はそれぞれ、平面視において前記載置台の中心と異なる位置であり、
    前記第1の位置と前記第2の位置は、平面視において異なる位置である、プラズマ処理装置のクリーニング方法。
  2. 少なくとも前記第1のドライクリーニング又は前記第2のドライクリーニングは、前記第1のダミー基板又は前記第2のダミー基板が前記載置台に載置された状態で行われる、請求項1に記載のプラズマ処理装置のクリーニング方法。
  3. 少なくとも前記第1のドライクリーニング又は前記第2のドライクリーニングは、前記第1のダミー基板又は前記第2のダミー基板がリフターによって支持され、前記載置台から離間した状態で行われる、請求項1に記載のプラズマ処理装置のクリーニング方法。
  4. 少なくとも前記第1のドライクリーニング又は前記第2のドライクリーニングにおいて、前記第1のダミー基板の裏面又は前記第2のダミー基板の裏面と、前記載置台の表面との距離は2mm以下である、請求項3に記載のプラズマ処理装置のクリーニング方法。
  5. 前記載置台は、
    前記第1のダミー基板又は前記第2のダミー基板を保持する静電チャックと、
    前記静電チャックに載置された前記第1のダミー基板又は前記第2のダミー基板を囲むように設けられるエッジリングと、を備え、
    少なくとも前記第1のドライクリーニング又は前記第2のドライクリーニングにおいて、前記第1のダミー基板又は前記第2のダミー基板は、平面視において一端が前記エッジリングの内周端から前記静電チャックの外周端の間に位置し、他端が前記エッジリングの内周端より外側に位置する、請求項1~4のいずれか一項に記載のプラズマ処理装置のクリーニング方法。
  6. 前記第1のダミー基板と前記第2のダミー基板は同一のダミー基板である、請求項1~5のいずれか一項に記載のプラズマ処理装置のクリーニング方法。
  7. 前記第1のダミー基板と前記第2のダミー基板は異なるダミー基板である、請求項1~5のいずれか一項に記載のプラズマ処理装置のクリーニング方法。
  8. 前記第1のドライクリーニングと前記第2のドライクリーニングとの間において、製品基板に対するプラズマ処理を行い、
    前記プラズマ処理は、前記製品基板の中心と前記載置台の中心が平面視において同じ位置となるように、前記製品基板が前記載置台に載置された状態で行われる、請求項1~7のいずれか一項に記載のプラズマ処理装置のクリーニング方法。
  9. 前記第1のドライクリーニングと前記第2のドライクリーニングとの間において、前記プラズマ処理は複数回行われる、請求項8に記載のプラズマ処理装置のクリーニング方法。
  10. 前記第1のドライクリーニングと前記第2のドライクリーニングは連続して行われる、請求項1~7のいずれか一項に記載のプラズマ処理装置のクリーニング方法。
  11. 少なくとも前記第1のドライクリーニング又は前記第2のドライクリーニングは、前記載置台に高周波電力を供給した状態で行われる、請求項1~10のいずれか一項に記載のプラズマ処理装置のクリーニング方法。
  12. 前記チャンバの内部において第3のダミー基板を前記載置台に対する第3の位置に配置し、当該チャンバの内部に第3のドライクリーニングを行う工程を更に含み、
    前記第3の位置の中心は、平面視において前記載置台の中心と異なる位置であり、
    前記第3の位置は、平面視において前記第1の位置及び前記第2の位置と異なる位置である、請求項1~11のいずれか一項に記載のプラズマ処理装置のクリーニング方法。
  13. 前記チャンバの内部において第4のダミー基板を前記載置台に対する第4の位置に配置し、当該チャンバの内部に第4のドライクリーニングを行う工程を更に含み、
    前記第4の位置の中心は、平面視において前記載置台の中心と異なる位置であり、
    前記第4の位置は、平面視において前記第1の位置、前記第2の位置及び前記第3の位置と異なる位置である、請求項12に記載のプラズマ処理装置のクリーニング方法。
  14. 前記載置台の中心と前記第1の位置の中心とを結ぶ第1の線分と、前記載置台の中心と前記第2の位置の中心とを結ぶ第2の線分とが成す第1の角度と、
    前記第2の線分と、前記載置台の中心と前記第3の位置の中心とを結ぶ第3の線分とが成す第2の角度と、
    前記第3の線分と、前記載置台の中心と前記第4の位置の中心とを結ぶ第4の線分とが成す第3の角度と、
    前記第4の線分と、前記第1の線分とが成す第4の角度と、がそれぞれ等しい、請求項13に記載のプラズマ処理装置のクリーニング方法。
  15. 前記チャンバの内部において第5のダミー基板を前記載置台に対する第5の位置に配置し、当該チャンバの内部に第5のドライクリーニングを行う工程と、
    前記第5のドライクリーニングを行った後、製品基板に対してプラズマ処理を行う工程と、を更に含み、
    前記第5の位置の中心は、平面視において前記載置台の中心と同じ位置であり、
    前記プラズマ処理は、前記製品基板の中心と前記載置台の中心が平面視において同じ位置となるように、前記製品基板が前記載置台に載置された状態で行われ、
    前記第1のドライクリーニング、前記第2のドライクリーニング、前記第3のドライクリーニング及び前記第4のドライクリーニングはそれぞれ、前記プラズマ処理を行った後に行われる、請求項13又は14に記載のプラズマ処理装置のクリーニング方法。
  16. 前記チャンバの内部において第5のダミー基板を前記載置台に対する第5の位置に配置し、当該チャンバの内部に第5のドライクリーニングを行う工程と、
    前記第5のドライクリーニングを行った後、製品基板に対してプラズマ処理を行う工程と、を更に含み、
    前記第5の位置の中心は、平面視において前記載置台の中心と同じ位置であり、
    前記プラズマ処理は、前記製品基板の中心と前記載置台の中心が平面視において同じ位置となるように、前記製品基板が前記載置台に載置された状態で行われ、
    前記プラズマ処理を行った後、前記第1のドライクリーニング、前記第2のドライクリーニング、前記第3のドライクリーニング及び前記第4のドライクリーニングが連続して行われる、請求項13又は14に記載のプラズマ処理装置のクリーニング方法。
  17. プラズマ処理装置であって、
    チャンバと、
    前記チャンバの内部に設けられ、第1のダミー基板又は第2のダミー基板を載置する載置台と、
    前記チャンバの内部をドライクリーニングするドライクリーニング部と、
    前記ドライクリーニング部を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記チャンバの内部において第1のダミー基板を前記載置台に対する第1の位置に配置し、当該チャンバの内部に第1のドライクリーニングを行う工程と、
    前記チャンバの内部において第2のダミー基板を前記載置台に対する第2の位置に配置し、当該チャンバの内部に第2のドライクリーニングを行う工程と、を実行するように前記ドライクリーニング部を制御し、
    前記第1の位置の中心と第2の位置の中心はそれぞれ、平面視において前記載置台の中心と異なる位置であり、
    前記第1の位置と前記第2の位置は、平面視において異なる位置である、プラズマ処理装置。
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