JP7497235B2 - 階段ユニット - Google Patents

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Description

本発明は、吸排気を必要とする機器が床下空間に設置されたユニット建物に組み込まれる階段ユニットに関するものである。
従来から、階段の下側に生じる階段下空間に吸排気を必要とする機器(例えば、換気扇や熱源機等)を設置した際、階段下空間の奥側に向けて機器から外気ダクト及び排気ダクト(以下、通気ダクトという)を延在し、階段下空間を囲む奥側の外壁に設けられた開口に接続した階段構造が知られている(例えば特許文献1参照)。
特開2014-145197号公報
ところで、従来の階段構造では、通常、通気ダクトは、建物を建築する現地の施工現場にて取り付けられる。そのため、吸排気を必要とする機器を床下空間に配置した場合、通気ダクトを床上に立ち上げ、横引き(水平方向に延長)して外壁に到達させる必要があり、床下と床上を行き来して作業を行う必要があった。つまり、床下空間と床上の階段下空間との間で通気ダクトの取り回し作業が必要となり、施工性が低くなるという問題があった。
本発明は、上記問題に着目してなされたもので、床下空間に配置された機器の施工現場での通気ダクトの取り回し作業を軽減し、施工性を向上させることができる階段ユニットを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、床下空間に吸排気が必要な機器が設置されたユニット建物に組み込まれる階段ユニットであって、階段部と、前記階段部を支持する側壁部と、前記階段部及び前記側壁部に囲まれて、前記階段部の下方に形成された階段下空間と、前記階段下空間に配置されたダクトと、を備えている。そして、前記ダクトは、一端部が床板に形成された第1貫通孔に差し込まれて前記床下空間に突出し、他端部が前記側壁部に形成された第2貫通孔に差し込まれて前記階段下空間の外部に連通する。また、前記階段下空間は、パネル部材によって、前記ダクトが配置された第1領域と、前記第1領域に隣接する第2領域と、に区画され、前記第2領域の内部は、この第2領域の使途に応じた仕上処理が施されている。
よって、本発明の階段ユニットでは、床下空間に配置された機器の施工現場での通気ダクトの取り回し作業を軽減し、施工性を向上させることができる。
実施例1の階段ユニットを組み込むユニット建物を示す分解斜視図である。 実施例1の階段ユニットを示す斜視図である。 実施例1の階段ユニットを示す正面図である。 実施例1の階段ユニットの要部を示す縦断面図である。 実施例1の階段ユニットの要部を示す横断面図である。 図4に示すA部の拡大図である。 図4に示すB部の拡大図である。 第2領域に施される仕上処理の下地施工工程を示す説明図である。 第2領域に施される仕上処理の床面仕上げ工程を示す説明図である。 第2領域に施される仕上処理の壁面仕上げ工程を示す説明図である。
以下、本発明の階段ユニットを実施するための形態を、図面に示す実施例1に基づいて説明する。
(実施例1)
実施例1の階段ユニット10は、図1に示すユニット建物1に組み込まれる。ユニット建物1は、建物を建築する現地の施工現場に設けられた基礎2の上に一階の建物ユニット3が設置され、この一階の建物ユニット3の上に二階の建物ユニット4が設置されることで構成されている。そして、階段ユニット10は、一階の建物ユニット3の内部に設置される。ここで、階段ユニット10は、一階の建物ユニット3を基礎2の上に施工する前、つまり、一階の建物ユニット3を組み立てる工場内で建物ユニット3の内部に設置される。
基礎2は、ユニット建物1の全周に沿って連続して設けられており、この基礎2と1階の建物ユニット3によって取り囲まれた内部空間が床下空間5とされている。そして、床下空間5には、図4に示すように、熱源機6が配置されている。なお、熱源機6は、床下暖房等に利用する熱媒体を、加熱又は冷却して循環させる機器である。この熱源機6は、熱媒体を加熱又は冷却する際に吸排気を必要とする。つまり、熱源機6は、吸排気が必要な機器の一種である。そのため、熱源機6は、外気を吸い込むための吸気ダクト6a(通気ダクト)と、吸い込んだ空気を排出するための排気ダクト6b(通気ダクト)と、を有している。
一階の建物ユニット3は、四本の柱3aと、柱3aの下端部間を連結した四本の床大梁3bと、柱3aの上端部間を連結した四本の天井大梁3cと、を有する骨組構造を備える。また、互いに対向する長辺側の床大梁3b間には、複数の床小梁3dが架け渡される。これらの床小梁3dの上には、上面が床を構成する床板3eが取り付けられる。さらに、互いに対向する長辺側の天井大梁3c間には、複数の天井小梁3fが架け渡される。これらの天井小梁3fの下には、天井板3gが取り付けられる。そして、一階の建物ユニット3の天井板3gは、階段上に吹き抜け空間を有するように開口している。また、一階の建物ユニット3において、天井大梁3cの内側であって、階段ユニット10が設置される位置には、天井小梁3fが設けられておらず、第1天井補助梁3h及び第2天井補助梁3jが設けられている。
また、一階の建物ユニット3の床板3eのうち、階段ユニット10が設置される位置には、階段ユニット10が有するダクト30が差し込まれる二つの第1貫通孔7が形成されている。この第1貫通孔7は、階段ユニット10が一階の建物ユニット3の内部に設置される前に、予め床板3eに形成される。
二階の建物ユニット4は、四本の柱4aと、柱4aの下端部間を連結した四本の床大梁4bと、柱4aの上端部間を連結した四本の天井大梁4cと、を有する骨組構造を備える。また、互いに対向する長辺側の床大梁4b間には、複数の床小梁4dが架け渡される。これらの床小梁4dの上には、上面が床を構成する床板4eが取り付けられる。さらに、互いに対向する長辺側の天井大梁4c間には、複数の天井小梁4fが架け渡される。これらの天井小梁4fの下には、天井板4gが取り付けられる。そして、二階の建物ユニット4の床板4eは、階段下に吹き抜け空間を有するように開口している。また、二階の建物ユニット4において、床大梁4bの内側であって、階段ユニット10が設置される位置には、床小梁4dが設けられておらず、第1床補助梁4h及び第2床補助梁4jが設けられている。
階段ユニット10は、組み立て工場にて組み立てられるユニット構造体であり、図2及び図3に示すように、中央壁11(側壁部)と、階段部12と、外周壁13(側壁部)と、階段部12の下方に形成された階段下空間20と、階段下空間20に配置された二本のダクト30と、を備えている。
中央壁11は、階段ユニット10の中央に配置されたパネル部材であり、枠状に組まれた溝形鋼等からなる枠材11aの両側面に、石膏ボード等からなる壁材11bがそれぞれ取り付けられて形成されている。この中央壁11は、枠材11aの内部に、階段部12を支持する複数の内部支持部材11cを有する。
階段部12は、途中位置に昇降方向を変える方向転換部αを有する廻り階段であり、中央壁11の外周に設置されている。すなわち、階段部12は、中央壁11の外周を取り巻くように方向転換部αで向きを変え、一階の建物ユニット3の床から二階の建物ユニット4の床までアクセス可能に構成されている。この階段部12は、複数の踏み板12aと、各踏み板12aの下側に配置される複数の蹴込み板12bと、蹴込み板12bの両端部に配置される図示しないささら板と、を有する。
外周壁13は、階段部12の外周に設置されたパネル部材であり、枠状に組まれた溝形鋼等からなる枠材13aの内側面に、石膏ボード等からなる壁材13bが取り付けられて形成されている。この外周壁13は、枠材13aの内部に、階段部12を支持する複数の内部支持部材13cを有する。すなわち、階段部12は、図示しないささら板を介して幅方向両側が中央壁11及び外周壁13によって支持されている。
そして、この外周壁13は、階段ユニット10の一側面を構成する第1外周部14と、第1外周部14に直交して階段部12の奥側に設置される第2外周部15と、第1外周部14と平行に設置されて第2外周部15に直交する第3外周部16と、から構成されている。
ここで、第2外周部15は、外側面がユニット建物1の屋外に露出する外壁パネルである。この第2外周部15は、ここでは、階段ユニット10が一階の建物ユニット3の内部に設置される前に、予め一階の建物ユニット3に設置される。第2外周部15は、図4に示すように、枠材13aと、枠材13aの内側を覆う内壁材15a(壁材13b)と、枠材13aの外側を覆う外壁材15bと、を有している。なお、外壁材15bの外側面は、図示しないモルタル材が塗布されたり、図示しないサイディングボードが取り付けられたりする。
さらに、第2外周部15の内壁材15aには、二つの内側開口17aが形成され、外壁材15bには二つの外側開口17bが形成されている。そして、各内側開口17aと外側開口17bとの間は、いずれも接続ダクト17(パイプ材)によって連結されている。
接続ダクト17は、両端が開放した管部材であり、内壁材15aに形成された内側開口17aを貫通して一端部17cが階段下空間20内に突出し、他端部17dが外壁材15bに形成された外側開口17bに嵌り込んでいる。ここで、接続ダクト17の一端部17cは、図6に示すように、内側開口17aの周縁に沿って貼り付けられたアクリル製の粘着テープ15eを介して内壁材15aに固定されている。また、接続ダクト17の他端部17dの周面には、防水性を有するテープ材15fが巻き付けられ、このテープ材15fによって外側開口17bと接続ダクト17との隙間が塞がれている。
そして、接続ダクト17の一端部17cの開口17eは、階段下空間20に開放しており、後述するダクト30の他端部が差し込まれる第2貫通孔を構成する。また、外側開口17bは、外壁材15bの外側面に設けられたウェザーカバー18によって覆われている。
ウェザーカバー18は、外壁材15bの外側面に固定されるベース部18aと、ベース部18aに装着されるフード部18bと、を有している。
ベース部18aは、接続ダクト17に挿入される円筒部18cと、円筒部18cの外周面から径方向に突出したフランジ部18dと、を有している。ベース部18aは、フランジ部18dが図示しないネジ等によって外壁材15bに取り付けられることで、外壁材15bに固定される。なお、接続ダクト17及びベース部18aは、内側開口17a及び外側開口17bの下寄りに位置合わせされている。そして、円筒部18cの下面と接続ダクト17との間に隙間が生じない状態で固定されている。これにより、円筒部18cと接続ダクト17との間に段差が生じにくくなり、接続ダクト17内に混入した雨水の排出性を向上することができる。
さらに、このベース部18aには、フード部18bを支持する補強金具18eが設けられている。また、円筒部18cの内部には、開閉可能なシャッターを設けてもよい。
フード部18bは、側面に通気用のスリット18fが形成された中空筐体であり、ベース部18aに対向する開口18hを有している。このフード部18bは、開口18hの上縁部をベース部18aに引っ掛けた状態で、下部を図示しないネジ等でベース部18aに固定され、ベース部18aに装着される。また、このとき、補強金具18eがフード部18bの内側面に接着される。さらに、フード部18bの上面には、図示しない板材が貼り付けられる。この板材によってフード部18bの上面の重量を増加させ、フード部18bの振動を抑制する。
階段下空間20は、階段部12の下方に形成される空間であり、中央壁11と、階段部12と、外周壁13とに囲まれている。この階段下空間20の内部は、図5に示すように、パネル部材23によって、ダクト30が配置された第1領域21と、第1領域21に隣接した第2領域22と、に区画されている。第1領域21は、階段部12のうち、一階の建物ユニット3の床から方向転換部αの途中までの部分の下方に位置する領域である。第2領域22は、階段部12のうち、二階の建物ユニット4の床から方向転換部αの途中までの部分の下方に位置する領域である。第2領域22は、ここでは、一階の建物ユニット3の内部に開放している(図2及び図3参照)。
ダクト30は、両端が開放した断熱性を有する管部材である。二本のダクト30は、いずれも中間部が湾曲し、それぞれ一端部30aが、一階の建物ユニット3の床板3eに形成された第1貫通孔7に差し込まれている。ここで、第1貫通孔7は、床板3eを貫通した開口であり、ダクト30の外径よりも僅かに大きい内径を有している。第1貫通孔7に差し込まれたダクト30は、第1貫通孔7の周縁に沿って貼り付けられた粘着テープ7aによって床板3eに固定されている。そして、ダクト30の一端部30aは、床下空間5内に突出している。
一方、二本のダクト30の他端部30bは、それぞれ第2外周部15に取り付けられて内壁材15aから突出した接続ダクト17の開口17e(第2貫通孔)に連結されている。これにより、各ダクト30の他端部30bは、接続ダクト17を介して階段下空間20の外部(屋外)に連通する。ここで、ダクト30には、一端が接続ダクト17に差し込まれたダクト継手19aの他端が挿入される。このダクト継手19aによって、ダクト30と接続ダクト17との連結部分からの気体の漏れが抑制される。さらに、ダクト30と接続ダクト17との間の継ぎ目は、接続テープ19bによって隙間なく覆われる。
なお、階段下空間20内のダクト30の設置作業は、一階の建物ユニット3を組み立てる工場内で行われる。すなわち、ダクト30の一端部30aを第1貫通孔7に差し込み、粘着テープ7aによってダクト30を床板3eに固定する作業は、建物ユニット3を組み立てる工場内で実施される。また、ダクト30の他端部30bにダクト継手19aを挿入し、ダクト30と接続ダクト17との間の継ぎ目を接続テープ19bによって覆う作業についても、建物ユニット3を組み立てる工場内で実施される。
そして、床下空間5内に突出した二本のダクト30のうち、一方のダクト30の一端部30aには、吸気ダクト6aの先端部が接続される。また、他方のダクト30の一端部30aには、排気ダクト6bの先端部が接続される(図5参照)。ここで、ダクト30には、一端が吸気ダクト6a(或いは排気ダクト6b)に差し込まれたダクト継手32aが挿入される。このダクト継手32aによって、ダクト30と吸気ダクト6a(或いは排気ダクト6b)との連結部からの気体の漏れが抑制される。さらに、ダクト30と吸気ダクト6a(或いは排気ダクト6b)との間の継ぎ目は、接続テープ32bによって隙間なく覆われる。
ここで、吸気ダクト6aや排気ダクト6bのダクト30への接続は、一階の建物ユニット3を設置するユニット建物1の施工現場にて行われる。すなわち、ダクト30の一端部30aの開口にダクト継手32aを差し込み、このダクト継手32aを吸気ダクト6a(或いは排気ダクト6b)に挿入する。そして、ダクト30と吸気ダクト6a(或いは排気ダクト6b)との間の継ぎ目を接続テープ32bによって覆う作業は、ユニット建物1の施工現場で実施される。
また、第2領域22は、例えばトイレ空間や収納空間等に利用可能な空間である。ここで、図5に示すように、階段下空間20内には、中央壁11と第2外周部15との間をふさぐパネル部材23が設置されており、このパネル部材23によって、第1領域21と第2領域22とが区画されている。なお、パネル部材23は、枠状に組まれた溝形鋼等からなる枠材23aに、石膏ボード等からなる壁材23bが取り付けられて形成されている。これにより、第2領域22は、図5に示すように、中央壁11と、パネル部材23と、第2外周部15と、第3外周部16と、によって取り囲まれた空間となる。
さらに、第2領域22の内部には、この第2領域22の使途に応じた仕上処理が施されている。この仕上処理は、一階の建物ユニット3を組み立てる工場内で行われ、ユニット建物1の施工現場に一階の建物ユニット3を搬送したときには、第2領域22の内部に、既に必要な仕上処理が施されている。なお、実施例1では、第2領域22をトイレ空間として使用するための仕上処理が施されている。
「トイレ空間として使用するための仕上処理」は、図8Aに示す下地施工工程と、図8Bに示す床仕上げ工程と、図8Cに示す壁面仕上げ工程と、図示しない機器設置工程と、を有する。下地施工工程では、第2領域22の内側に対する石膏ボード等の下地板24aの取り付け施工が行われる。床仕上げ工程では、第2領域22の床板3eに対する床パネル24bの取り付け施工が行われる。壁面仕上げ工程では、既に設置された下地板24aに対する化粧板24cの取り付け施工が行われる。機器設置工程では、第2領域22内にトイレ機器の取り付け施工が行われる。
第2領域22の使途に応じた仕上処理は、図8A~図8Cに示す仕上処理に限らず、例えば第2領域22を収納空間として利用するための仕上処理等であってもよい。
次に、実施例1の階段ユニット10における作用を説明する。
実施例1の階段ユニット10では、図2~図4等に示すように、階段部12の下方に生じる階段下空間20の第1領域21に、ダクト30が配置されている。そして、このダクト30は、一端部30aが一階の建物ユニット3の床板3eに形成された第1貫通孔7に差し込まれて、床下空間5に突出している。一方、ダクト30の他端部は、外周壁13の第2外周部15に形成された第2貫通孔(接続ダクト17の一端部17cの開口17e)に差し込まれ、接続ダクト17を介して階段下空間20の外部(屋外)に連通している。
これにより、床下空間5に突出したダクト30の一端部30aに吸気ダクト6aや排気ダクト6bを接続することで、床下空間5に設置された熱源機6のダクト配索作業を完了させることができる。すなわち、熱源機6のダクト配索作業は、床下空間5内で行う作業だけとなる。このため、階段ユニット10の施工現場において、吸気ダクト6a及び排気ダクト6bを床上の階段下空間20へと立ち上げたり、床下空間5と階段下空間20との間を行き来して吸気ダクト6aや排気ダクト6bを外壁に到達させたりといった作業が不要となる。この結果、床下空間5に配置された熱源機6の施工現場での吸気ダクト6aや排気ダクト6bの取り回し作業を軽減し、施工性を向上させることができる。
また、実施例1では、階段下空間20内のダクト30の設置作業は、一階の建物ユニット3を組み立てる工場内で行われる。つまり、ユニット建物1の施工現場に一階の建物ユニット3を搬送したときには、ダクト30は、既に階段下空間20に設置されている。
そのため、ユニット建物1の施工現場では、床下空間5での熱源機6の設置作業と、吸気ダクト6a及び排気ダクト6bを床下空間5に突出したダクト30に接続する作業を行うことで、熱源機6のダクト配索作業が完了する。これにより、ユニット建物1の施工現場で行う作業を軽減し、施工性の向上をさらに図ることができる。
また、実施例1の階段ユニット10は、階段下空間20が、パネル部材23によって、ダクト30が配置された第1領域21と、第1領域21に隣接する第2領域22と、に区画されている。そして、第2領域22の内部には、使途に応じた仕上処理(実施例1では、第2領域22をトイレ空間として使用するための仕上処理)が施されている。
そのため、階段下空間20の第2領域22を有効利用することができる。また、第1領域21にはダクト30が配置されており、床下空間5に設置された熱源機6の吸気ダクト6aや排気ダクト6bの配索作業を階段下空間20内で行う必要がない。これにより、第2領域22の内部に施す仕上処理を、1階の建物ユニット3を組み立てる工場内で行うことが可能である。このため、ユニット建物1の施工現場での作業を軽減し、施工性の向上をさらに図ることができる。
また、実施例1の階段ユニット10では、接続ダクト17が設けられた第2外周部15は、階段下空間20の外部(屋外)に臨む外壁材15bの外側面に、外側開口17bを覆うウェザーカバー18が取り付けられている。
ここで、接続ダクト17の一端部17cの開口17eには、ダクト30の他端部30bが差し込まれる。そのため、接続ダクト17の他端部17dが嵌り込んだ外側開口17bをウェザーカバー18で覆うことで、この外側開口17bから接続ダクト17への雨水や鳥等の浸入を抑制することができる。そして、雨水等が接続ダクト17の一端部17cの開口17e(第2貫通孔)からダクト30へと浸入することを防止することができる。
さらに、実施例1の階段ユニット10では、外周壁13の第2外周部15は、枠材13aと、枠材13aの内側を覆うと共に内側開口17aが形成された内壁材15aと、枠材13aの外側を覆うと共に外側開口17bが形成された外壁材15bと、内側開口17aと外側開口17bとの間を連結する両端が開放した接続ダクト17と、を有している。そして、ダクト30の他端部30bが差し込まれる第2貫通孔は、階段下空間20に開放した接続ダクト17の一方の開口17eによって構成されている。
これにより、ダクト30の他端部30bの開口が階段下空間20の外部(屋外)に露出することがなく、ダクト30内に雨水やごみ等の異物を入りにくくできる。
以上、本発明の階段ユニットを実施例1に基づき説明してきたが、具体的な構成については、この実施例に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
実施例1における階段ユニット10では、ダクト30の他端部30bを差し込む接続ダクト17を、外周壁13の第2外周部15に設けた例を示したが、これに限らない。例えば、外周壁13の第1外周部14や、第3外周部16に接続ダクト17を設けたり、階段下空間20の外部に開放する第2貫通孔を形成してダクト30を差し込んだりしてもよい。つまり、第2貫通孔は、階段ユニット10の側壁部である外周壁13に形成されていればよく、任意の位置に形成することが可能である。
さらに、実施例1では、二本のダクト30が隣接すると共に同方向に向いて配置された例を示したが、これに限らない。一端部30aが床下空間5に突出し、他端部30bが階段下空間20の外部に連通するダクト30を階段下空間20に配置すればよいため、配置するダクト30の数や、各ダクト30の配索方向、配索位置等は任意に設定することができる。
また、実施例1の階段ユニット10では、階段部12が途中位置に方向転換部αを有する廻り階段とする例を示したが、これに限らず、直線状に延びる直線階段や、緩やかな円弧を描くカーブ階段、途中に踊り場を有する踊り場付き階段等であってもよい。
また、実施例1の階段ユニット10では、階段下空間20がパネル部材23によって第1領域21と第2領域22とに区画される例を示したが、これに限らない。階段下空間20の内部を区画せずに第1領域のみとしてもよいし、第2領域22をさらに複数の領域に区画してもよい。
1 ユニット建物
2 基礎
3 一階の建物ユニット
3e 床板
4 二階の建物ユニット
5 床下空間
6 熱源機(吸排気を必要とする機器)
6a 吸気ダクト(通気ダクト)
6b 排気ダクト(通気ダクト)
7 第1貫通孔
10 階段ユニット
11 中央壁(側壁部)
12 階段部
13 外周壁(側壁部)
13a 枠材
13b 壁材
14 第1外周部
15 第2外周部
15a 内壁材
15b 外壁材
16 第3外周部
17 接続ダクト(パイプ材)
17a 内側開口
17b 外側開口
17c 一端部
17d 他端部
17e 開口
18 ウェザーカバー
20 階段下空間
21 第1領域
22 第2領域
23 パネル部材
30 ダクト
30a 一端部
30b 他端部

Claims (3)

  1. 床下空間に吸排気が必要な機器が設置されたユニット建物に組み込まれる階段ユニットであって、
    階段部と、
    前記階段部を支持する側壁部と、
    前記階段部及び前記側壁部に囲まれて、前記階段部の下方に形成された階段下空間と、
    前記階段下空間に配置されたダクトと、を備え、
    前記ダクトは、一端部が床板に形成された第1貫通孔に差し込まれて前記床下空間に突出し、他端部が前記側壁部に形成された第2貫通孔に差し込まれて前記階段下空間の外部に連通し、
    前記階段下空間は、パネル部材によって、前記ダクトが配置された第1領域と、前記第1領域に隣接する第2領域と、に区画され、
    前記第2領域の内部は、この第2領域の使途に応じた仕上処理が施されている
    ことを特徴とする階段ユニット。
  2. 請求項1に記載された階段ユニットにおいて、
    前記側壁部は、前記階段下空間の外部に臨む外側面に、前記第2貫通孔を覆うウェザーカバーが取り付けられている
    ことを特徴とする階段ユニット。
  3. 請求項1又は請求項2に記載された階段ユニットにおいて、
    前記側壁部は、枠材と、前記枠材の内側を覆うと共に内側開口が形成された内壁材と、前記枠材の外側を覆うと共に外側開口が形成された外壁材と、前記内側開口と前記外側開口との間を連結する両端が開放したパイプ材と、を有し、
    前記第2貫通孔は、前記階段下空間に開放した前記パイプ材の一方の開口によって構成されている
    ことを特徴とする階段ユニット。
JP2020117408A 2020-07-07 2020-07-07 階段ユニット Active JP7497235B2 (ja)

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