JP7497198B2 - 高調波抑制装置および電源装置 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、交流系統へ流れる高調波を抑制する高調波抑制装置およびその高調波抑制装置を介して上記交流系統に接続される電源装置に関する。
従来、交流を直流、または直流を交流に変換する電力変換装置には、3相2レベル変換器が適用されてきた。3相2レベル変換器は、直流から3相交流を出力する電力変換装置を構成する上で必要最小限の半導体スイッチ素子6個で構成されるため、小型・低コスト化を図ることができる。
一方、その出力電圧波形は、入力直流電圧をVdcとしたとき、相ごとに、+Vdc/2と-Vdc/2の2値の切替(スイッチング)をPWM(パルス幅変調)で行い、疑似的に交流波形が生成された波形となっており、多分にスイッチングに起因する高調波を含んでいる。この高調波を低減するため、3相交流の出力側にリアクトルやコンデンサで構成されるフィルタを挿入する対策がとられる。しかしながら、交流系統(電力系統や配電系統)に流れ出す高調波成分が他の機器に悪影響を及ぼさないレベルまで高調波を低減するためには、フィルタの容量が大きくなり、それに伴うコスト上昇および重量増加を招いていた。
また、フィルタを小型化することを目的に、スイッチングを高周波化することもあるが、スイッチングに伴う電力損失が増大するとともに、損失に伴う発熱量が大きくなる。そこで、電力変換器の冷却性能をさらに上げる必要が生じたりする。
これに対し、モジュラー・マルチレベル変換器(MMC;Modular Multilevel Converter)のように、それぞれが複数レベル(マルチレベル)の直流電圧を出力する複数の単位変換器を直列接続(カスケード接続)し、これら単位変換器の出力電圧を足し合わせることにより、高調波を低減することができる、正弦波に近い波形の交流電圧を生成し出力する電力変換器の開発および実用化が進んでいる。このようなマルチレベル変換器の出力を系統ラインに供給することにより、上記のようなフィルタを設けることなく高調波を抑制することができる。各単位変換器のスイッチング周波数を高める必要もないので、スイッチングによる電力損失も低減できる。
マルチレベル変換器の各単位変換器は、交流系統に接続される複数のスイッチ素子およびこれらスイッチ素子に接続されるコンデンサ(フローティングコンデンサ)を有し、交流系統とコンデンサとの間の通電を各スイッチ素子のオン,オフで切替えることにより、複数レベルの直流電圧を出力する。
米国特許第6075350号明細書『Power Line Conditioner Using Cascade Multilevel Inverters For Voltage Regulation, Reactive Power Correction, and Harmonic Filtering』
萩原 誠、赤木泰文 著、「モジュラー・マルチレベル変換器(MMC)の分類と比較」、閉成20年電気学会産業応用部門大会、1-45 萩原 誠、赤木泰文 著、「モジュラー・マルチレベル変換器(MMC)のPWM制御法と動作検証」、電気学会論文誌D,128巻7号,2008
マルチレベル変換器は、各単位変換器の出力電圧を足し合わせることで正弦波に近い所望の波形の交流電圧を生成し出力しながら、その交流電圧に応じた交流電流を出力する。したがって、マルチレベル変換器は、交流電圧と交流電流の積である交流電力を発生する。この交流電力には脈動分が含まれており、その脈動分が各単位変換器のコンデンサに保持される。
交流電力の脈動分が各単位変換器のコンデンサに保持されたまま残ると、そのコンデンサの電圧も脈動し、その脈動がスイッチ素子の耐圧を超えた場合はスイッチ素子が破壊される可能性がある。対策として、大きな容量のコンデンサを各単位変換器のコンデンサとして用いなければならず、コストの上昇を招いてしまう。
本発明の実施形態の目的は、マルチレベル変換器の各単位変換器において大きな容量のコンデンサを用いることなく高調波を抑制できる高調波抑制装置および電源装置を提供することである。
請求項1の高調波抑制装置は、それぞれがスイッチ素子およびコンデンサを含み複数レベルの直流電圧をスイッチングにより選択的に生成し出力する複数の第1単位変換器を直列接続し、一端が3相交流系統のU相と負荷との間のラインに接続される第1マルチレベル変換器;それぞれがスイッチ素子およびコンデンサを含み複数レベルの直流電圧をスイッチングにより選択的に生成し出力する複数の第2単位変換器を直列接続し、一端が前記3相交流系統のV相と前記負荷との間のラインに接続される第2マルチレベル変換器; それぞれがスイッチ素子およびコンデンサを含み複数レベルの直流電圧をスイッチングにより選択的に生成し出力する複数の第3単位変換器を直列接続し、一端が前記3相交流系統のW相と前記負荷との間のラインに接続される第3マルチレベル変換器を備え;前記第1マルチレベル変換器の他端、前記第2マルチレベル変換器の他端、および前記第3マルチレベル変換器の他端を相互接続し;前記各第1単位変換器の出力電圧を足し合わせることにより正弦波に近い波形の交流電圧を前記第1マルチレベル変換器で生成して前記3相交流系統のU相に供給し;前記各第2単位変換器の出力電圧を足し合わせることにより正弦波に近い波形の交流電圧を前記第2マルチレベル変換器で生成して前記3相交流系統のV相に供給し;前記各第3単位変換器の出力電圧を足し合わせることにより正弦波に近い波形の交流電圧を前記第3マルチレベル変換器で生成して前記3相交流系統のW相に供給するものであって;前記3相交流系統のU相から前記負荷に流れる電流に含まれる高調波の打消し用として前記3相交流系統のU相交流電圧とほぼ同じ波形を有し且つ前記各第1単位変換器の前記コンデンサの電圧脈動を低減させるために前記3相交流系統の電源周波数の“3”の奇数倍の周波数の電圧である3次高調波電圧および9次高調波電圧が重畳された交流電圧を、前記第1マルチレベル変換器で生成し出力させる第1制御手段と;前記3相交流系統のV相から前記負荷に流れる電流に含まれる高調波の打消し用として前記3相交流系統のV相交流電圧とほぼ同じ波形を有し且つ前記各第2単位変換器の前記コンデンサの電圧脈動を低減させるために前記3相交流系統の電源周波数の“3”の奇数倍の周波数の電圧である3次高調波電圧および9次高調波電圧が重畳された交流電圧を、前記第2マルチレベル変換器で生成し出力させる第2制御手段と;前記3相交流系統のW相から前記負荷に流れる電流に含まれる高調波の打消し用として前記3相交流系統のW相交流電圧とほぼ同じ波形を有し且つ前記各第3単位変換器の前記コンデンサの電圧脈動を低減させるために前記3相交流系統の電源周波数の“3”の奇数倍の周波数の電圧である3次高調波電圧および9次高調波電圧が重畳された交流電圧を、前記第3マルチレベル変換器で生成し出力させる第3制御手段と;を備える。
請求項4の電源装置は、請求項1から請求項のいずれか一項に記載の高調波抑制装置が接続される前記3相交流系統と前記負荷との間に接続されるもので、前記3相交流系統の交流電圧を整流する整流回路と、十分な大きさのインダクタンスを有し前記整流回路の出力端と前記負荷との間に介在する直流リアクトルと、前記整流回路の出力端に前記直流リアクトルを介して接続されたコンデンサと、を備える。
一実施形態の構成を示すブロック図。 一実施形態における各単位変換器の構成を示す図。 一実施形態における3レベル変調のスイッチングのための各スイッチ素子のオン,オフパターンを示す図。 一実施形態における3レベル変調のスイッチングを行うためのPWM制御を説明するための図。 2レベル変調のスイッチングのための各スイッチ素子のオン,オフパターンを参考として示す図。 2レベル変調のスイッチングを行った場合の各単位変換器における電流の流れを参考として示す図。 一実施形態における制御部の要部の構成を示すブロック図。 一実施形態における交流電圧および負荷電流の波形を示す図。 一実施形態による3次高調波と9次高調波の重畳が仮にない場合の電圧・電流の波形を示す図。 一実施形態による3次高調波と9次高調波の重畳がある場合の電圧・電流の波形を示す図。
本発明の一実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1に示すように、3相交流系統(電力系統や配電系統を含む)1の系統ラインLu,Lv,Lwに高調波電流抑制装置10を介して電源装置2が接続され、その電源装置2の出力端に負荷である電気機器6が接続されている。電源装置2は、ダイオード3a~3fをブリッジ接続してなり3相交流系統1の交流電圧を全波整流する3相整流回路3、この3相整流回路3の出力端に直流リアクトル4を介して接続された直流コンデンサ5を含み、電気機器6に直流電圧を供給する。直流リアクトル4は、十分な大きさのインダクタンスを有し、整流回路3の出力端と電気機器6との接続間に介在する。
高調波電流抑制装置10は、バッファリアクトル11u,11v,11w、これらバッファリアクトル11u,11v,11wをそれぞれ介して系統ラインLu,Lv,Lwに一端が接続され他端が相互接続(星形結線)されたマルチレベル変換器(第1,第2,第3マルチレベル変換器)12u,12v,12w、系統ラインLu,Lv,Lwにおけるバッファリアクトル11u,11v,11wの接続位置より負荷側の位置に配置され3相交流系統1の交流電圧(系統電圧ともいう)Eu,Ev,Ewおよび負荷2に流れる電流(負荷電流という)ILu,ILv,ILwを検出する検出器13、バッファリアクトル11u,11v,11wとマルチレベル変換器12u,12v,12wとの間の通電路に配置されそのマルチレベル変換器12u,12v,12wから系統ラインLu,Lv,Lwに供給される補償電流(出力電流ともいう)Icu,Icv,Icwを検出する検出器14、これら検出器13,14の検出結果に応じてマルチレベル変換器12u,12v,12wの出力を制御する制御部15を含む。
マルチレベル変換器12uは、それぞれが複数レベル(マルチレベル)の直流電圧をスイッチングにより選択的に生成し出力する複数の単位変換器(第1単位変換器;ブリッジセルまたはPWMコンバータともいう)21u,22u,23uを直列接続してなるいわゆる多直列変換器クラスタであり、単位変換器21u,22u,23uの出力電圧(セル出力電圧)Vcu1,Vcu2,Vcu3を足し合わせることにより正弦波に近い波形の交流電圧Vcu0を生成し出力する。なお、本実施形態では3個の単位変換器を用いた例で説明する。
マルチレベル変換器12vは、それぞれが複数レベル(マルチレベル)の直流電圧をスイッチングにより選択的に生成し出力する複数の単位変換器(第2変換器)21v,22v,23vを直列接続してなるいわゆる多直列変換器クラスタであり、単位変換器21v,22v,23vの出力電圧(セル出力電圧)Vcv1,Vcv2,Vcv3を足し合わせることにより正弦波に近い波形の交流電圧Vcv0を生成し出力する。
マルチレベル変換器12wは、それぞれが複数レベル(マルチレベル)の直流電圧をスイッチングにより選択的に生成し出力する複数の単位変換器(第3変換器)21w,22w,23wを直列接続してなるいわゆる多直列変換器クラスタであり、単位変換器21w,22w,23wの出力電圧(セル出力電圧)Vcw1,Vcw2,Vcw3を足し合わせた電圧たとえば正弦波に近い波形の交流電圧Vcw0を生成し出力する。
単位変換器21u,22u,23uの構成を図2に示す。
単位変換器21uは、スイッチ素子(第1スイッチ素子)Q1aおよびスイッチ素子(第2スイッチ素子)Q1bを直列接続してなる第1スイッチングレグ、スイッチ素子(第3スイッチ素子)Q1cおよびスイッチ素子(第4スイッチ素子)Q1dを直列接続してなり上記第1スイッチングレグに並列接続された第2スイッチングレグ、この第2スイッチングレグに並列接続されたコンデンサC1、このコンデンサC1の電圧(コンデンサ電圧)Vcを検知する電圧検知器21aを含み、スイッチ素子Q1a,Q1bの相互接続点を出力端子P1とし、スイッチ素子Q1c,Q1dの相互接続点を出力端子N1とし、複数レベル(正レベル・零レベル・負レベル)の直流電圧Vcu1をスイッチ素子Q1a~Q1dのスイッチングにより選択的に生成し出力する。スイッチ素子Q1a~Q1dは例えばIGBTである。
単位変換器22uは、スイッチ素子(第1スイッチ素子)Q2aおよびスイッチ素子(第2スイッチ素子)Q2bを直列接続してなる第1スイッチングレグ、スイッチ素子(第3スイッチ素子)Q2cおよびスイッチ素子(第4スイッチ素子)Q2dを直列接続してなり上記第1スイッチングレグに並列接続された第2スイッチングレグ、この第2スイッチングレグに並列接続されたコンデンサC2、このコンデンサC2の電圧(コンデンサ電圧)Vcを検知する電圧検知器22aを含み、スイッチ素子Q2a,Q2bの相互接続点を出力端子P2としてスイッチ素子Q2c,Q2dの相互接続点を出力端子N2とし、複数レベル(正レベル・零レベル・負レベル)の直流電圧Vcu2をスイッチ素子Q2a~Q2dのスイッチングにより選択的に生成し出力する。スイッチ素子Q2a~Q2dは例えばIGBTである。
単位変換器23uは、スイッチ素子(第1スイッチ素子)Q3aおよびスイッチ素子(第2スイッチ素子)Q3bを直列接続してなる第1スイッチングレグ、スイッチ素子(第3スイッチ素子)Q3cおよびスイッチ素子(第4スイッチ素子)Q3dを直列接続してなり上記第1スイッチングレグに並列接続された第2スイッチングレグ、この第2スイッチングレグに並列接続されたコンデンサC3、このコンデンサC3の電圧(コンデンサ電圧)Vcを検知する電圧検知器23aを含み、スイッチ素子Q3a,Q3bの相互接続点を出力端子P3としてスイッチ素子Q3c,Q3dの相互接続点を出力端子N3とし、複数レベル(正レベル・零レベル・負レベル)の直流電圧Vcu3をスイッチ素子Q3a~Q3dのスイッチングにより選択的に生成し出力する。スイッチ素子Q3a~Q3dは例えばIGBTである。
交流電圧Euの正レベル期間において、単位変換器21uのスイッチ素子Q1b,Q1dをオンしてスイッチ素子Q1a,Q1cをオフすることにより、コンデンサC1に対するバイパス用の通電路が実線矢印で示すようにスイッチ素子Q1b,Q1dを通して形成され、零レベルのセル出力電圧Vcu1(=0)が出力端子P1,N1間に生じる。交流電圧Euの正レベル期間において、単位変換器22uのスイッチ素子Q2a,Q2cをオンしてスイッチ素子Q2b,Q2dをオフすることにより、コンデンサC2に対するバイパス用の通電路が実線矢印で示すようにスイッチ素子Q2a,Q2cを通して形成され、零レベルのセル出力電圧Vcu2(=0)が出力端子P2,N2間に生じる。零レベルのセル出力電圧の生成については、単位変換器21uのようにスイッチ素子Q1b,Q1dをオンする場合と、単位変換器22uのようにスイッチ素子Q2a,Q2cをオンする場合の2通りの方法があり、どちらの方法を用いてもよい。
交流電圧Euの正レベル期間において、単位変換器23uのスイッチ素子Q3a,Q3dをオンしてスイッチ素子Q3b,Q3cをオフすることにより、コンデンサC3に対する通電路が実線矢印で示すようにスイッチ素子Q3a,Q3dを通して形成され、コンデンサC3の電圧Vcに基づく正レベルのセル出力電圧Vcu3(=+Vc)が出力端子P3,N3間に生じる。また、交流電圧Euの負レベル期間において、単位変換器23uのスイッチ素子Q3b,Q3cをオンしてスイッチ素子Q3a,Q3dをオフすることで、コンデンサC3に対する通電路が破線矢印で示すようにスイッチ素子Q3b,Q3cを通して形成され、コンデンサC3の電圧Vcに基づく負レベルのセル出力電圧Vcu3(=-Vc)が出力端子P3,N3間に生じる。
単位変換器21uの出力端子P1が上記バッファリアクトル11uを介して系統ラインLuに接続され、その単位変換器21uの出力端子N1に単位変換器22uの出力端子P2が接続され、その単位変換器22uの出力端子N2に単位変換器23uの出力端子P3が接続され、その単位変換器23u出力端子N3が当該マルチレベル変換器12uの他端として他のマルチレベル変換器12v,12wの他端と相互接続(星形結線)されている。この単位変換器21u,22u,23uの直列接続(カスケード接続)により、単位変換器21u,22u,23uのセル出力電圧Vcu1,Vcu2,Vcu3を足し合わせた電圧Vcu0が系統ラインLuに供給される。図2の例ではVcu0=“0”+“0”+“+Vc”=+Vcとなる。
スイッチ素子Q1a~Q1dのオン,オフパターンとセル出力電圧Vcu1との関係を図3に示す。高調波を低減するためにマルチレベル変換器12u,12v,12wから出力すべき交流電圧指令値は、3相交流系統1の交流電圧Euと同期した略正弦波の電圧となる。
マルチレベル変換器12uにおける単位変換器21u,22u,23uの構成について説明したが、この構成は他のマルチレベル変換器12v,12wにおける単位変換器についても同じである。
3レベル変調のスイッチングを行うための制御部15のパルス幅変調制御(PWM制御)を図4に示す。
すなわち、制御部15は、所望の交流電圧をマルチレベル変換器12uで生成させるための交流電圧指令値(第1交流電圧指令値)Vcu sinθを設定し、この交流電圧指令値Vcu sinθの電圧レベルと単位変換器21u,22u,23uの個数と同じ3つの三角波キャリア信号Vt1,Vt2,Vt3の電圧レベルとを比較するパルス幅変調により、単位変換器21u,22u,23uのスイッチ素子Q1a~Q3dに対する3レベル変調のスイッチングのための駆動信号を生成する。交流電圧指令値Vcu sinθによってマルチレベル変換器12uで生成させる交流電圧は、3相交流系統1のU相から負荷2に流れる電流ILuに含まれる高調波の打消し用として3相交流系統1のU相の交流電圧Euとほぼ同じ波形を有し且つマルチレベル変換器12uにおけるコンデンサC1,C2,C3の電圧脈動を低減するために3相交流系統1の電源周波数の“3”の奇数倍の周波数の電圧を重畳してなる交流電圧である。
同様に、制御部15は、所望の交流電圧をマルチレベル変換器12v,12wでそれぞれ生成させるための交流電圧指令値(第2,第3交流電圧指令値)Vcv sinθ,Vcw sinθを設定し、この交流電圧指令値Vcv sinθ,Vcw sinθの電圧レベルと三角波キャリア信号Vt1,Vt2,Vt3の電圧レベルとをそれぞれ比較するパルス幅変調により、単位変換器21v~23v,21w~23wのそれぞれスイッチ素子Q1a~Q3dに対する3レベル変調のスイッチングのための駆動信号を生成する。交流電圧指令値Vcv sinθによってマルチレベル変換器12vで生成させる交流電圧は、3相交流系統1のV相から負荷2に流れる電流ILvに含まれる高調波の打消し用として3相交流系統1のV相の交流電圧Evとほぼ同じ波形を有し且つマルチレベル変換器12vにおけるコンデンサC1,C2,C3の電圧脈動の低減用として3相交流系統1の電源周波数の“3”の奇数倍の周波数の電圧を重畳してなる交流電圧である。交流電圧指令値Vcw sinθによってマルチレベル変換器12wで生成させる交流電圧は、3相交流系統1のW相から負荷2に流れる電流ILvに含まれる高調波の打消し用として3相交流系統1のW相の交流電圧Ewとほぼ同じ波形を有し且つマルチレベル変換器12wにおけるコンデンサC1,C2,C3の電圧脈動の低減用として3相交流系統1の電源周波数の“3”の奇数倍の周波数の電圧を重畳してなる交流電圧である。
なお、単位変換器21uから正レベル・負レベルのセル出力電圧Vcu1を得るためのスイッチ素子Q1a~Q1dのオン,オフを2レベル変調という。この2レベル変調のスイッチングを行う場合のスイッチ素子Q1a~Q1dのオン,オフパターンとセル出力電圧Vcu1との関係を参考として図5に示す。
また、この2レベル変調のスイッチングを行った場合の単位変換器21u,22u,23uにおける電流の流れを参考として図6に示している。すなわち、単位変換器21uのスイッチ素子Q1b,Q1cをオンしてスイッチ素子Q1a,Q1dをオフすることにより、コンデンサC1の電圧Vcに基づく負レベルのセル出力電圧Vcu1(=-Vc)が出力端子P1,N1間に生じる。単位変換器22uのスイッチ素子Q2a,Q2dをオンしてスイッチ素子Q2b,Q2cをオフすることにより、コンデンサC2の電圧Vcに基づく正レベルのセル出力電圧Vcu2(=+Vc)が出力端子P2,N2間に生じる。単位変換器23uのスイッチ素子Q3a,Q3dをオンしてスイッチ素子Q3b,Q3cをオフすることにより、コンデンサC3の電圧Vcに基づく正レベルのセル出力電圧Vcu3(=+Vc)が出力端子P3,N3間に生じる。
2レベル変調の場合、単位変換器21u,22u,23uからそれぞれ2つのレベルのセル出力電圧Vcu1,Vcu2,Vcu3が得られるだけであり、しかも常にコンデンサC1,C2,C3に電流が流れるので電力損失が大きいという課題がある。
これに対し、3レベル変調の場合、単位変換器21u,22u,23uからそれぞれ3つのレベルのセル出力電圧Vcu1,Vcu2,Vcu3が得られることに加え、零レベルの出力に際してはコンデンサC1,C2,C3に電流が流れないので電力損失が小さいという利点がある。
とくに、交流電圧指令値Vcu sinθ,Vcv sinθ,Vcw sinθによってマルチレベル変換器12u,12v,12wで生成させる交流電圧は、負荷電流ILu,ILv,ILwに含まれる高調波の打消し用として交流電圧Eu,Ev,Ewとほぼ同じ波形を有し且つコンデンサC1,C2,C3の電圧脈動を低減させるために3相交流系統1の電源周波数の“3”の奇数倍の周波数の電圧を重畳してなる交流電圧である。
負荷電流ILuに含まれる高調波の打消し用として交流電圧Euとほぼ同じ波形を有する交流電圧は、図9に示すように、きれいな正弦波の交流電圧Vcu0となる。負荷電流ILvに含まれる高調波の打消し用として交流電圧Evとほぼ同じ波形を有する交流電圧、および負荷電流ILwに含まれる高調波の打消し用として交流電圧Ewとほぼ同じ波形を有する交流電圧も、同様にきれいな正弦波の交流電圧Vcv0,Vcw0となる。
負荷電流ILuに含まれる高調波の打消し用として交流電圧Euとほぼ同じ波形を有し且つマルチレベル変換器12uにおけるコンデンサC1,C2,C3の電圧脈動を低減させるために3相交流系統1の電源周波数の“3”の奇数倍の周波数の電圧を重畳してなる交流電圧は、図10に示すように、図9に示した正弦波の波形の正側ピーク部分および負側ピーク部分にそれぞれ突出状の歪み波形が加わった交流電圧Vcu0となる。負荷電流ILvに含まれる高調波の打消し用として交流電圧Evとほぼ同じ波形を有し且つマルチレベル変換器12vにおけるコンデンサC1,C2,C3の電圧脈動を低減させるために3相交流系統1の電源周波数の“3”の奇数倍の周波数の電圧を重畳してなる交流電圧、および負荷電流ILwに含まれる高調波の打消し用として交流電圧Ewとほぼ同じ波形を有し且つマルチレベル変換器12wにおけるコンデンサC1,C2,C3の電圧脈動を低減させるために3相交流系統1の電源周波数の“3”の奇数倍の周波数の電圧を重畳してなる交流電圧も、同様に正弦波の波形の正側ピーク部分および負側ピーク部分にそれぞれ突出状の歪み波形が加わった交流電圧Vcv0,Vcw0となる。
正弦波の波形の正側ピーク部分および負側ピーク部分にそれぞれ突出状の歪み波形が加わった交流電圧Vcu0,Vcv0,Vcw0がマルチレベル変換器12u,12v,12wから系統ラインLu,Lv,Lwに供給されても、3相交流系統1側から見た系統ライン相互間の線間電圧(U相―V相間電圧、V相―W相間電圧、U相―W相間電圧)は互いに歪みが相殺された状態のきれいな正弦波となる。線間電圧が互いに歪みが相殺された状態のきれいな正弦波となるので、歪み波形の交流電圧Vcu0,Vcv0,Vcw0がマルチレベル変換器12u,12v,12wから系統ラインLu,Lv,Lwに供給されても、その歪み波形がマルチレベル変換器12u,12v,12wから出力される補償電流Icu,Icv,Icwに影響を与えることはない。つまり、マルチレベル変換器12u,12v,12wから系統ラインLu,Lv,Lwに供給される補償電流Icu,Icv,Icwに影響を与えることなく、コンデンサC1,C2,C3の電圧脈動を低減することができる。
このような交流電圧指令値Vcu sinθ,Vcv sinθ,Vcw sinθを設定する具体的な制御手段として、制御部15は、図7に示す電圧バランス制御部31、補償電流制御部32、PWM制御部33、および指令値補正部34を含む。
まず、補償電流制御部32は、検出器13で検出される交流電圧Eu,Ev,Ewとほぼ同じ波形の交流電圧をマルチレベル変換器12u,12v,12wでそれぞれ生成させるための交流電圧指令値Vcu sinθ,Vcv sinθ,Vcw sinθを初期設定する。
電圧バランス制御部31は、マルチレベル変換器12u,12v,12wの単位変換器21u~23wにおける全てのコンデンサ電圧(電圧検知器21a,22a,23aの検知電圧)Vcを取込み、マルチレベル変換器12uにおける単位変換器21u,22u,23uのそれぞれコンデンサ電圧Vcが互いに同じ値にバランスするように、かつマルチレベル変換器12vにおける単位変換器21v,22v,23vのそれぞれコンデンサ電圧Vcが互いに同じ値にバランスするように、かつマルチレベル変換器12wにおける単位変換器21w,22w,23wのそれぞれコンデンサ電圧Vcが互いに同じ値にバランスするように、補償電流制御部32における交流電圧指令値Vcu sinθ,Vcv sinθ,Vcw sinθの初期設定を調整する。
そして、補償電流制御部32は、検出器13で検出される負荷電流ILu,ILv,ILwに含まれる高調波成分を検出し、検出した高調波成分を打ち消すためにマルチレベル変換器12u,12v,12wから系統ラインLu,Lv,Lwに供給するべき補償電流Icu,Icv,Icwの目標値を設定し、検出器14で検出される実際の補償電流Icu,Icv,Icwがその目標値となるよう、上記初期設定した交流電圧指令値Vcu sinθ,Vcv sinθ,Vcw sinθを補正する。この補正後の交流電圧指令値Vcu sinθ,Vcv sinθ,Vcw sinθが指令値補正部34を介してPWM制御部33に供給される。
PWM制御部33は、上記した3レベル変調により、マルチレベル変換器12u,12v,12wの単位変換器21u~23wに対するスイッチング用の駆動信号を生成する。
指令値補正部34は、3相交流系統1の電源周波数の“3”の奇数倍の周波数の電圧を重畳した交流電圧をコンデンサC1,C2,C3の電圧脈動の低減用としてマルチレベル変換器12u,12v,12wで生成させるべく、補償電流制御部32から出力される交流電圧指令値Vcu sinθ,Vcv sinθ,Vcw sinθの振幅Vcu,Vcv,Vcwおよび位相θを補正する。3相交流系統1の電源周波数の“3”の奇数倍の周波数の電圧とは、例えば“3”の奇数倍の数次の高調波電圧であり、具体的には3次高調波電圧および9次高調波電圧である。
3次高調波電圧V3は、交流電圧指令値Vcu sinθに含まれる基本波の振幅Vcuおよび位相θから、V3=K3×Vcu×sin3θである。9次高調波電圧V9は、V9=K9×Vcu×sin9θである。
直流リアクトル4のインダクタンスが十分に大きい場合の負荷電流ILuの波形は、図8に示すように、交流電圧Euの正レベル期間において矩形状の直流電流波形となり、交流電圧Euの負レベル期間において矩形状の直流電流波形となり、高調波を多く含む。
負荷電流ILuの基本波の実効値をIoとすると、その負荷電流ILuに含まれる高調波を打ち消すための補償電流Icuは、
Icu=0.284×√2×Io(-sin5ωt/5-sin7ωt/7+sin11ωt/11+…)と表わすことができる。ωtは基本波の周波数である。
単位変換器21uのセル出力電圧Vcu1は、初期設定の交流電圧指令値Vcu sinθを単位変換器21u,22u,23uの段数N(=3)で除算した値となる。
Vcu1=√2×Vcu×sinωt/N
ここで、補償電流Icuの11次までを考慮すると、単位変換器21uにおける電力の脈動Pは、
P=Vcu1×Icu=Io×Vcu×(-77cos4ωt+22cos6ωt+55cos8ωt+35cos10ωt+35cos12ωt)/(5×7×11)/Nとなる。
コンデンサC1に流れる電流Icu1は、コンデンサ電圧がVcなので、
Icu1=P/Vcとなる。
Vcu=200√3、IO=53A、Vc=70Vを仮定すると、コンデンサC1に流れる電流(コンデンサ電流)Icu1の実効値は5.8Armsとなる。
3次高調波電圧V3と9次高調波電圧V9が重畳した場合のセル出力電圧Vcu1は、
Vcu1=√2×Vcu×(sinωt+X×sin3ωt+Y×sin9ωt)/Nとなる。X,Yは係数である。
ここで、4次の項を例に電流が小さくできることを示す。コンデンサ電流Icu1の4次の項は、
Io×Vcu×(-77cos4ωt)/(5×7×11)/Nとなり、
さらにIo×Vcu×[(55X+77Y-77)cos4ωt]/(5×7×11)/Nとなり、3次高調波電圧V3と9次高調波電圧V9の係数であるXおよびYを適切に選べば、コンデンサ電流を小さくすることができる。
つまり、3次高調波電圧V3と9次高調波電圧V9を重畳することで、4次高調波を打ち消すことができる。
仮に3次高調波電圧V3と9次高調波電圧V9を重畳しない場合のマルチレベル変換器12uの出力電圧Vcu0、マルチレベル変換器12uが出力する補償電流Icu、単位変換器21uにおけるコンデンサ電圧Vc・コンデンサ電流Icの波形を図9に示し、3次高調波電圧V3と9次高調波電圧V9を重畳した場合のマルチレベル変換器12uの出力電圧Vcu0、マルチレベル変換器12uが出力する補償電流Icu、単位変換器21uにおけるコンデンサ電圧Vc・コンデンサ電流Icの波形を図10に示す。3次高調波電圧V3と9次高調波電圧V9を重畳することにより、マルチレベル変換器12uの出力電圧Vcu0の波形に歪みを生じさせている。
係数X,Yを適切に選ぶことができれば、コンデンサ電流Icの実効値を最小にすることができる。例えば、X=-0.26およびY=-0.039を選定した場合、セル出力電圧Vcu1をコンデンサ電圧Vc以下に抑制しつつ、コンデンサ電流Icを4.4A以下に低減できる。
したがって、マルチレベル変換器12uが発生する交流電力の脈動分が単位変換器21uのコンデンサC1に保持されたまま残っても、それによるコンデンサ電圧Vcの脈動を十分に抑制することができる。コンデンサ電圧Vcの脈動分がスイッチ素子Q1a~Q1dの耐圧を超えてスイッチ素子Q1a~Q1dが破壊される不具合を未然に防ぐことができる。ひいては、大きな容量のコンデンサC1を用いる必要がなくなり、よってコストの上昇を回避できる。
この効果は、マルチレベル変換器12v,12wにおいても同様に得ることができる。
なお、上記実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、書き換え、変更を行うことができる。これら実施形態は、発明の範囲は要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…系統電源、2…負荷、10…高調波抑制装置、12u,12v,12w…マルチレベル変換器、13,14…検出器、15…制御部、21u,22u,23u…単位変換器、21v,22v,23v…単位変換器、21w,22w,23w…単位変換器、Q1a~Q1d…スイッチ素子、C1,C2,C3…コンデンサ、Q2a~Q2d…スイッチ素子、Q3a~Q3d…スイッチ素子

Claims (4)

  1. それぞれがスイッチ素子およびコンデンサを含み複数レベルの直流電圧をスイッチングにより選択的に生成し出力する複数の第1単位変換器を直列接続し、一端が3相交流系統のU相と負荷との間のラインに接続される第1マルチレベル変換器、
    それぞれがスイッチ素子およびコンデンサを含み複数レベルの直流電圧をスイッチングにより選択的に生成し出力する複数の第2単位変換器を直列接続し、一端が前記3相交流系統のV相と前記負荷との間のラインに接続される第2マルチレベル変換器、
    それぞれがスイッチ素子およびコンデンサを含み複数レベルの直流電圧をスイッチングにより選択的に生成し出力する複数の第3単位変換器を直列接続し、一端が前記3相交流系統のW相と前記負荷との間のラインに接続される第3マルチレベル変換器、
    を備え、
    前記第1マルチレベル変換器の他端、前記第2マルチレベル変換器の他端、および前記第3マルチレベル変換器の他端を相互接続し、
    前記各第1単位変換器の出力電圧を足し合わせることにより正弦波に近い波形の交流電圧を前記第1マルチレベル変換器で生成して前記3相交流系統のU相に供給し、
    前記各第2単位変換器の出力電圧を足し合わせることにより正弦波に近い波形の交流電圧を前記第2マルチレベル変換器で生成して前記3相交流系統のV相に供給し、
    前記各第3単位変換器の出力電圧を足し合わせることにより正弦波に近い波形の交流電圧を前記第3マルチレベル変換器で生成して前記3相交流系統のW相に供給する、
    高調波抑制装置であって、
    前記3相交流系統のU相から前記負荷に流れる電流に含まれる高調波の打消し用として前記3相交流系統のU相交流電圧とほぼ同じ波形を有し且つ前記各第1単位変換器の前記コンデンサの電圧脈動を低減させるために前記3相交流系統の電源周波数の“3”の奇数倍の周波数の電圧である3次高調波電圧および9次高調波電圧が重畳された交流電圧を、前記第1マルチレベル変換器で生成し出力させる第1制御手段と、
    前記3相交流系統のV相から前記負荷に流れる電流に含まれる高調波の打消し用として前記3相交流系統のV相交流電圧とほぼ同じ波形を有し且つ前記各第2単位変換器の前記コンデンサの電圧脈動を低減させるために前記3相交流系統の電源周波数の“3”の奇数倍の周波数の電圧である3次高調波電圧および9次高調波電圧が重畳された交流電圧を、前記第2マルチレベル変換器で生成し出力させる第2制御手段と、
    前記3相交流系統のW相から前記負荷に流れる電流に含まれる高調波の打消し用として前記3相交流系統のW相交流電圧とほぼ同じ波形を有し且つ前記各第3単位変換器の前記コンデンサの電圧脈動を低減させるために前記3相交流系統の電源周波数の“3”の奇数倍の周波数の電圧である3次高調波電圧および9次高調波電圧が重畳された交流電圧を、前記第3マルチレベル変換器で生成し出力させる第3制御手段と、
    を備える高調波抑制装置。
  2. 前記各第1単位変換器、前記各第2単位変換器、および前記各第3単位変換器は、それぞれ、第1および第2スイッチ素子を直列接続してなる第1スイッチングレグ、第3および第4スイッチ素子を直列接続してなり前記第1スイッチングレグに並列接続された第2スイッチングレグ、この第2スイッチングレグに並列接続されたコンデンサを含み、前記第1および第2スイッチ素子の相互接続点と前記第3および第4スイッチ素子の相互接続点を出力端子とし、この出力端子と前記コンデンサとの間で第1通電路を形成することによる正レベルの直流電圧、前記出力端子と前記コンデンサとの間で第2通電路を形成することによる負レベルの直流電圧、前記出力端子と前記コンデンサとの間で通電路を形成しないことによる零レベルの直流電圧を前記第1から第4スイッチ素子のスイッチングにより選択的に出力する、
    請求項1に記載の高調波抑制装置。
  3. 前記第1制御手段は、前記各第1単位変換器の個数と同じ複数のキャリア信号第1交流電圧指令値でパルス幅変調することにより前記各第1単位変換器に対するスイッチング用の駆動信号を生成し、
    前記第2制御手段は、前記各第2単位変換器の個数と同じ複数のキャリア信号第2交流電圧指令値でパルス幅変調することにより前記各第2単位変換器に対するスイッチング用の駆動信号を生成し、
    前記第3制御手段は、前記各第3単位変換器の個数と同じ複数のキャリア信号第3交流電圧指令値でパルス幅変調することにより前記各第3単位変換器に対するスイッチング用の駆動信号を生成する、
    請求項1に記載の高調波抑制装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の高調波抑制装置が接続される前記3相交流系統と前記負荷との間に接続される電源装置であって、
    前記3相交流系統の交流電圧を整流する整流回路と、
    十分な大きさのインダクタンスを有し前記整流回路の出力端と前記負荷との間に介在する直流リアクトルと、
    前記整流回路の出力端に前記直流リアクトルを介して接続されたコンデンサと、
    を備える電源装置。
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