JP7494617B2 - 内燃機関用のスパークプラグ及びその製造方法 - Google Patents

内燃機関用のスパークプラグ及びその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、内燃機関用のスパークプラグ及びその製造方法に関する。
例えば、特許文献1に開示されているように、スパークプラグの先端に形成された副燃焼室において、周方向の気流であるスワール流を形成するように構成されたスパークプラグが知られている。副燃焼室を形成するプラグカバーには、スパークプラグの中心軸に平行な方向から見て、スパークプラグの径方向に対して、中心軸が傾斜した噴孔が複数形成されている。当該噴孔を介して内燃機関の主燃焼室から副燃焼室にガスを流入させることにより、副燃焼室においてスワール流を形成させようとしている。
独国特許出願公開第102018211009号明細書
しかしながら、特許文献1に記載されたスパークプラグにおいて、噴孔は、プラグカバーの外表面が外側へ向かって突出した凸曲面となった部分に形成されている。それゆえ、プラグカバーに対し、ドリルによる切削加工、またはパンチによるプレス加工等によって噴孔を形成しにくい。そのため、噴孔を形成する際に、レーザー加工または放電加工等が必要となる場合がある。この場合、加工工数が増えることにより、生産性が低くなりやすい。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、生産性を向上させることができるスパークプラグ及びその製造方法を提供しようとするものである。
本発明の一態様は、筒状の絶縁碍子(3)と、
該絶縁碍子の内周側に保持されると共に該絶縁碍子から先端側に突出した中心電極(4)と、
上記絶縁碍子を内周側に保持する筒状のハウジング(2)と、
該ハウジングの先端部に設けられたプラグカバー(5)と、を有し、
上記絶縁碍子の先端側には、少なくとも上記プラグカバーによって囲まれた副燃焼室(50)が形成され、
上記プラグカバーには、上記副燃焼室と外部とを連通させる噴孔(51)が形成されており、
プラグ軸方向(Z)から見て、上記噴孔の中心軸(C2)は、プラグ径方向に対して傾斜しており、
上記噴孔における外側開口部(511)の周囲の少なくとも一部には、上記プラグカバーの外側から内側に向かって凹んだ凹部(52)が、上記外側開口部に隣接して形成されており
上記外側開口部は、上記凹部の中心(P1)に対してプラグ周方向の一方に偏った位置に開口している、内燃機関用のスパークプラグ(1)にある。
本発明の他の態様は、筒状の絶縁碍子(3)と、該絶縁碍子の内周側に保持されると共に該絶縁碍子から先端側に突出した中心電極(4)と、上記絶縁碍子を内周側に保持する筒状のハウジング(2)と、該ハウジングの先端部に設けられたプラグカバー(5)と、を有する内燃機関用のスパークプラグ(1)を製造する方法であって、
上記絶縁碍子の先端側には、少なくとも上記プラグカバーによって囲まれた副燃焼室(50)が形成され、
上記プラグカバーには、上記副燃焼室と外部とを連通させる噴孔(51)が形成されており、
プラグ軸方向(Z)から見て、上記噴孔の中心軸(C2)は、プラグ径方向に対して傾斜しており、
上記プラグカバーに上記噴孔を形成する際に、
上記プラグカバーに対し、上記プラグカバーの外側から内側に向かって凹んだ凹部(52)を形成した後、該凹部を形成する凹部形成面(521)の少なくとも一部に対し上記噴孔を開口させ、
上記噴孔における外側開口部(511)が、上記凹部の中心(P1)に対してプラグ周方向の一方に偏った位置に開口するように、上記噴孔を形成する、内燃機関用のスパークプラグの製造方法にある。
上記内燃機関用のスパークプラグは、噴孔における外側開口部の周囲の少なくとも一部に、凹部が、外側開口部に隣接して形成されている。それゆえ、プラグ軸方向から見て、プラグ径方向に対して中心軸が傾斜した噴孔であっても、プラグカバーに対する加工が容易となる。その結果、スパークプラグの生産性を向上させることができる。
上記内燃機関用のスパークプラグの製造方法は、プラグカバーに対し凹部を形成した後、凹部形成面の少なくとも一部に対し噴孔を開口させる。それゆえ、プラグ軸方向から見て、プラグ径方向に対して中心軸が傾斜した噴孔であっても、プラグカバーに対する加工が容易となる。その結果、スパークプラグを効率的に製造することができる。
以上のごとく、上記態様によれば、生産性を向上させることができるスパークプラグ及びその製造方法を提供することができる。
なお、特許請求の範囲及び課題を解決する手段に記載した括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであり、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
実施形態1における、スパークプラグの先端部の断面図であって、図3のI-I線矢視断面相当の図。 図1のII-II線矢視断面相当の図。 図1のIII矢視平面図。 実施形態1における、噴孔の開口方向を説明する、スパークプラグを先端側から見た平面図。 実施形態1における、噴孔の中心軸とプラグ中心軸とのなす角度等を説明する、スパークプラグの先端部の断面図。 実施形態1における、凹部の中心軸に平行な方向から見た、凹部周辺の拡大平面図。 実施形態1における、噴孔の開口方向を説明する、噴孔周辺の拡大断面図。 実施形態1における、凹部を形成する前の、プラグカバーの断面図。 実施形態1における、凹部を形成した後の、プラグカバーの断面図。 実施形態2における、凹部の中心軸に平行な方向から見た、凹部周辺の拡大平面図。 実施形態3における、プラグ中心軸に直交する断面の図であって、スパークプラグの先端部の断面図。 図11のXII矢視平面図。 実施形態4における、スパークプラグの先端部の平面図。 図13のXIV矢視平面図。
(実施形態1)
内燃機関用のスパークプラグ及びその製造方法に係る実施形態について、図1~図9を参照して説明する。
本形態の内燃機関用のスパークプラグ1は、図1に示すごとく、筒状の絶縁碍子3と、中心電極4と、筒状のハウジング2と、プラグカバー5と、を有する。中心電極4は、絶縁碍子3の内周側に保持されると共に絶縁碍子3から先端側に突出している。ハウジング2は、絶縁碍子3を内周側に保持する。プラグカバー5は、ハウジング2の先端部に設けられている。絶縁碍子3の先端側には、少なくともプラグカバー5によって囲まれた副燃焼室50が形成されている。
プラグカバー5には、副燃焼室50と外部とを連通させる噴孔51が形成されている。図2、図3に示すごとく、プラグ軸方向Zから見て、噴孔51の中心軸C2は、プラグ径方向に対して傾斜している。図1~図3に示すごとく、噴孔51における外側開口部511の周囲の少なくとも一部には、凹部52が、外側開口部511に隣接して形成されている。凹部52は、プラグカバー5の外側から内側に向かって凹んでいる。
本形態のスパークプラグ1は、例えば、自動車等の車両用の内燃機関における着火手段として用いることができる。なお、本明細書において、プラグ中心軸C1は、スパークプラグ1の中心軸C1を意味するものとする。また、プラグ中心軸C1に平行な方向を、適宜、プラグ軸方向、又はZ方向という。また、Z方向における点火コイル(図示略)と接続される側を基端側といい、主燃焼室(図示略)内に配される側を先端側という。また、プラグ径方向とは、プラグ中心軸C1に直交する平面上において、プラグ中心軸C1を中心とする円の半径方向を意味する。
中心電極4は、図1、図3に示すごとく、全体として略円柱状をなしている。中心電極4を保持する絶縁碍子3は、略円筒形状のハウジング2によって保持されている。
ハウジング2には、中心電極4との間に放電ギャップGを形成する接地電極6が接合されている。接地電極6は、その長手方向がプラグ径方向に沿うように、ハウジング2に固定されている。接地電極6は、ハウジング2の内周面21から、中心電極4に向かって突出している。そして、接地電極6と、中心電極4の外周面とがプラグ径方向に対向し、その間に放電ギャップGが形成されている。
ハウジング2の先端部には、プラグカバー5が設けられている。本形態において、プラグカバー5は、図1に示すごとく、底壁部54と周壁部55と角部56とを有する。底壁部54は、副燃焼室50の先端側を覆う部分である。周壁部55は、副燃焼室50の外周側を覆う略円筒形状の部分である。角部56は、底壁部54の外周と周壁部55の先端とを曲面状に繋ぐ部分である。本形態において、プラグカバー5は、例えば、鉄、ニッケル、鉄或いはニッケルの合金、ステンレス鋼等の材料からなる。
本形態において、噴孔51は、図1に示すごとく、プラグカバー5の角部56に形成されている。噴孔51は、プラグカバー5の外表面53が、外側へ向かって突出した凸曲面となった部分に形成されている。スパークプラグ1を内燃機関(図示略)に設置した際、プラグカバー5の外表面53は、主燃焼室に面する。つまり、スパークプラグ1を内燃機関に設置した際、噴孔51の外側開口部511は、主燃焼室に面する。
プラグカバー5の角部56には、複数の噴孔51が形成されている。本形態において、角部56には、図2、図3に示すごとく、4つの噴孔51が形成されている。複数の噴孔51は、図3に示すごとく、Z方向から見たとき、プラグ周方向に等間隔に配されている。プラグ径方向に対向する2つの噴孔51同士は、Z方向から見たとき、プラグ中心軸C1を中心として、略点対称となるように形成されている。なお、噴孔51は、3つ以下とすることができる。また、噴孔51は、5つ以上とすることができる。また、プラグ周方向とは、プラグ中心軸C1に直交する平面上において、プラグ中心軸C1を中心とする円周方向を意味する。
図4に示すごとく、噴孔51の外側開口部511と、噴孔51の中心軸C2との交わる点を点P2とする。また、Z方向から見たとき、点P2とプラグ中心軸C1とを通る直線を直線L1とする。すなわち、直線L1は、プラグ径方向に延びた直線である。本形態において、それぞれの噴孔51は、Z方向から見たとき、直線L1と、噴孔51の中心軸C2とのなす角度のうち、小さい方の角度θ1が、例えば、20°以上となるように形成されている。そして、各噴孔51において、中心軸C2は、Z方向から見たとき、直線L1に対して、点P2を軸として、それぞれ同一回転方向に略同じ角度ずれている。つまり、それぞれの噴孔51は、Z方向から見たとき、角度θ1が略同じとなるように、形成されている。
このように、噴孔51の中心軸C2は、Z方向から見たとき、プラグ径方向に対して傾斜している。言い換えると、噴孔51の開口方向は、Z方向から見たとき、プラグ径方向に対して傾斜している。
また、それぞれの噴孔51は、図1に示すごとく、先端側へ向かうに従い、プラグ径方向の外側へ向かうように、Z方向に対して傾斜して開口している。
噴孔51は、噴孔51を介して外部から副燃焼室50にガスが流入することによって、副燃焼室50内にスワール流が生じるように形成されている。なお、本明細書において、スワール流とは、プラグ中心軸C1を中心に旋回する気流を意味するものとする。
つまり、スパークプラグ1を内燃機関に設置した際、圧縮行程において、噴孔51を介して主燃焼室から副燃焼室50にガスが流入する。この場合、スパークプラグ1を先端側から見たとき、副燃焼室50において、左回りのスワール流が形成される。また、膨張行程においては、副燃焼室50に対して主燃焼室が陰圧となることにより、噴孔51を介して副燃焼室50から主燃焼室へとガスが流出する。この場合、スパークプラグ1を先端側から見たとき、副燃焼室50において、右回りのスワール流が形成される。
また、プラグカバー5の角部56には、図1~図3に示すごとく、凹部52が形成されている。角部56には、図2、図3に示すごとく、4つの凹部52が形成されている。複数の凹部52は、図3に示すごとく、Z方向から見たとき、プラグ周方向に等間隔に配されている。そして、それぞれの凹部52において、凹部52を形成する凹部形成面521に対し、噴孔51が開口している。
本形態において、凹部52は、略円錐形状をなしている。凹部52の中心軸C3は、図5に示すごとく、Z方向に対して傾斜している。また、凹部52の中心軸C3は、図3、図5に示すごとく、プラグ中心軸C1を通過する。なお、凹部52の形状は、略円錐形状の他、後述する実施形態2にて説明するように、略四角錐形状とすることもできる。また、凹部52の中心軸C3に平行な方向から見たとき、凹部52の形状が略半円形状または三角形状等の多角形状となるように、凹部52を形成することもできる。
噴孔51の外側開口部511は、図1~図3に示すごとく、凹部52を形成する凹部形成面521に対し、形成されている。図6に示すごとく、凹部52の中心軸C3に平行な方向から見たとき、外側開口部511の中心は、凹部52の中心P1からずれている。外側開口部511は、凹部52の中心P1から離れた位置に形成されている。また、凹部形成面521は、外側開口部511を囲うように、形成されている。
また、外側開口部511は、図3に示すごとく、凹部52の中心P1に対してプラグ周方向の一方に偏った位置に開口している。
本形態において、噴孔51の中心軸C2と、当該噴孔51が形成された凹部52の中心軸C3とは、略同一平面上に形成されている。そのため、図5に示すごとく、スパークプラグ1を所定のプラグ径方向から見たとき、中心軸C2と中心軸C3とを重ね合わせることができる。そして、このとき、中心軸C2とプラグ中心軸C1とがなす角度のうち小さい方の角度θ2は、中心軸C3とプラグ中心軸C1とがなす角度のうち小さい方の角度θ3と、略同じ角度となる。つまり、中心軸C2と中心軸C3とを含む平面と、プラグ中心軸C1とのなす角度のうち、小さい方の角度は、θ2、またはθ3である。角度θ2または角度θ3は、例えば、45°~75°である。
また、図7に示すごとく、中心軸C2と中心軸C3とを含む断面において、噴孔51は、凹部形成面521に形成された噴孔51の外側開口部511の輪郭と、噴孔51の中心軸C2とが略直交するように、開口している。
次に、本形態のスパークプラグ1の製造方法について説明する。
本形態における内燃機関用のスパークプラグの製造方法は、プラグカバー5に噴孔51を形成する際に、プラグカバー5に対し、凹部52を形成する。凹部52を形成した後、凹部52を形成する凹部形成面521の少なくとも一部に対し噴孔51を開口させる。
本形態においては、凹部形成面521の一部に対し、噴孔51を開口させる。なお、凹部形成面521の全体に対し、噴孔51を開口することもできる。
本形態において、凹部52は、ドリルを用いて形成する。図8に示すような、加工前のプラグカバー5に対し、ドリルによる切削加工を行うことにより、図9に示すごとく、プラグカバー5に凹部52を形成する。具体的には、プラグカバー5における外表面53の法線方向に沿って、ドリルによる切削加工を行う。これにより、略円錐形状の凹部52が形成される。なお、凹部52は、後述する実施形態2及び実施形態3にて説明するように、パンチを用いたプレス加工によって形成することもできる。
次いで、凹部52を形成する凹部形成面521に対し、外側から副燃焼室50に向かって噴孔51を開口する。本形態において、噴孔51は、ドリルによる切削加工によって形成する。つまり、プラグカバー5の凹部形成面521の一部に対し、凹部形成面521における当該一部の法線方向に沿って、ドリルによる切削加工を行う。これにより、図1~図3、図6に示すごとく、凹部52が、外側開口部511に隣接するように、噴孔51を形成することができる。
次に、本形態の作用効果につき説明する。
本形態における内燃機関用のスパークプラグ1は、噴孔51における外側開口部511の周囲の少なくとも一部に、凹部52が、外側開口部511に隣接して形成されている。それゆえ、プラグ軸方向Zから見て、プラグ径方向に対して中心軸C2が傾斜した噴孔51であっても、プラグカバー5に対する加工が容易となる。その結果、スパークプラグ1の生産性を向上させることができる。
また、本形態における内燃機関用のスパークプラグ1の製造方法は、プラグカバー5に対し凹部52を形成した後、凹部形成面521の少なくとも一部に対し噴孔51を開口させる。それゆえ、プラグ軸方向Zから見て、プラグ径方向に対して中心軸C2が傾斜した噴孔51であっても、プラグカバー5に対する加工が容易となる。その結果、スパークプラグ1を効率的に製造することができる。
つまり、仮に、凹部52を形成せずに加工しようとした場合、プラグカバー5の外表面53が外側へ向かって突出した凸曲面となった部分に対し、切削加工等によって、噴孔51を形成しにくい。すなわち、外表面53の法線方向に対し傾斜した方向に噴孔51を開口しようとしても、ドリル又はパンチの先端が滑ることにより、噴孔51を形成しにくい。一方、本形態のスパークプラグ1は、プラグカバー5に対し凹部52を形成した後、凹部形成面521に対し噴孔51を開口することにより製造することができる。つまり、凹部52を設けておくことで、形成しようとする噴孔51の中心軸C2に略直交する面を、プラグカバー5の外表面53の一部に形成する。そのうえで、この面、すなわち、凹部形成面521の一部に対し、その法線方向に沿って、噴孔51を開口することができる。それゆえ、Z方向から見て、プラグ径方向に対して中心軸C2が傾斜した噴孔51であっても、形成しやすい。その結果、スパークプラグ1の生産性を向上させることができる。
また、凹部52を形成するドリル等の形状を変更することにより、予め、形成しようとする噴孔51の傾きに合わせて凹部52を形成することができる。つまり、所望の噴孔51の開口方向と、凹部形成面521の一部の法線方向とを近付けることができる。それゆえ、プラグカバー5に対し、所望の傾きを有する噴孔51を、容易に開口することができる。
外側開口部511は、凹部52の中心P1に対してプラグ周方向の一方に偏った位置に開口している。それゆえ、Z方向から見て、プラグ径方向に対して中心軸C2が傾斜した噴孔51であっても、形成しやすい。その結果、スパークプラグ1を、効率的に生産することができる。
つまり、プラグカバー5の外表面53の法線方向に沿って、ドリルにて切削することにより、凹部52を容易に形成することができる。そして、凹部形成面521に対し、中心P1に対してプラグ周方向の一方に偏った位置にて、凹部形成面521の一部の法線方向に沿って開口することにより、Z方向から見て、プラグ径方向に対して中心軸C2が傾斜した噴孔51を、容易に形成することができる。その結果、スパークプラグ1を、効率的に生産することができる。
本形態において、角度θ2と角度θ3とが、同じとなるように、噴孔51及び凹部52が形成されている。それゆえ、噴孔51を形成する前に、形成しようとする噴孔51の中心軸C2に沿った法線を備えた凹部形成面521を形成しやすい。その結果、噴孔51を、所望の位置に、確実に形成することができる。
本形態において、凹部52は、略円錐形状となっている。それゆえ、ドリルによる切削加工によって、形成しやすい。それゆえ、多軸のドリル加工機を用いることにより、凹部52の形成から、噴孔51の形成までを一貫して行いやすい。その結果、効率的に噴孔51を開口することができる。
以上のごとく、本形態によれば、生産性を向上させることができるスパークプラグ1及びその製造方法を提供することができる。
(実施形態2)
本形態は、図10に示すごとく、実施形態1に対し、凹部52の形状を変更した形態である。
本形態において、凹部52は、図10に示すごとく、略四角錐形状をなしている。凹部52は、4つの平坦な凹部形成面521によって構成されている。4つの凹部形成面521は、それぞれ略三角形状をなしている。
本形態において、凹部52は、先端部の形状が略四角錐形状となったパンチを用い、プラグカバー5に対しプレス加工を行うことによって形成する。つまり、プラグカバー5の法線方向に沿ってパンチを押圧する。これにより、パンチによって押圧されたプラグカバー5の一部が塑性変形し、凹部52が形成される。
凹部52を形成後、1つの凹部形成面521の法線方向に沿って、ドリルにより噴孔51を開口する。つまり、略三角形状をなす1つの凹部形成面521に対し、当該凹部形成面521と直交する方向に沿って、ドリルにより噴孔51を開口する。なお、噴孔51は、パンチによるプレス加工により、プラグカバー5の一部を打ち抜くことによって形成することもできる。
その他は、実施形態1と同様である。なお、実施形態2以降において用いた符号のうち、既出の実施形態において用いた符号と同一のものは、特に示さない限り、既出の実施形態におけるものと同様の構成要素等を表す。
本形態において、凹部52は、平坦な凹部形成面521によって形成されている。それゆえ、凹部形成面521に対し、当該凹部形成面521の法線方向に沿って、噴孔51を開口しやすい。その結果、噴孔51を一層効率的に開口することができる。
その他、実施形態1と同様の作用効果を有する。
(実施形態3)
本形態は、図11、図12に示すごとく、実施形態2に対し、凹部52の形状を変更した形態である。
本形態において、凹部52は、図12に示すごとく、噴孔51の中心軸C2と平行な方向から見たとき、略四角形状をなしている。凹部52は、図11、図12に示すごとく、平坦な凹部形成面521を有する。
本形態において、凹部52は、先端の形状が略四角柱形状となったパンチを用い、プラグカバー5に対しプレス加工を行うことによって形成される。凹部52を形成後、凹部形成面521に対し、当該凹部形成面521と直交する方向に、ドリルによって噴孔51を開口する。
その他の構成及び作用効果は、実施形態2と同様である。
(実施形態4)
本形態は、図13、図14に示すごとく、実施形態1に対し、プラグカバー5における凹部52の形成位置を変更した形態である。
本形態において、凹部52は、図13に示すごとく、プラグカバー5の周壁部55に形成されている。凹部52は、図13、図14に示すごとく、凹部52の中心軸C3が、プラグ径方向に沿うように形成されている。
つまり、凹部52は、プラグカバー5の周壁部55に対し、ドリルにより、プラグ径方向に沿って切削加工を行うことにより、形成される。そして、凹部52を形成後、凹部形成面521の一部に対し、凹部形成面521における当該一部の法線方向に沿って噴孔51を開口する。
その他の構成及び作用効果は、実施形態1と同様である。
本発明は上記各実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の実施形態に適用することが可能である。
1 スパークプラグ
2 ハウジング
3 絶縁碍子
4 中心電極
5 プラグカバー
50 副燃焼室
51 噴孔
511 外側開口部
52 凹部
Z プラグ軸方向
C2 噴孔の中心軸

Claims (2)

  1. 筒状の絶縁碍子(3)と、
    該絶縁碍子の内周側に保持されると共に該絶縁碍子から先端側に突出した中心電極(4)と、
    上記絶縁碍子を内周側に保持する筒状のハウジング(2)と、
    該ハウジングの先端部に設けられたプラグカバー(5)と、を有し、
    上記絶縁碍子の先端側には、少なくとも上記プラグカバーによって囲まれた副燃焼室(50)が形成され、
    上記プラグカバーには、上記副燃焼室と外部とを連通させる噴孔(51)が形成されており、
    プラグ軸方向(Z)から見て、上記噴孔の中心軸(C2)は、プラグ径方向に対して傾斜しており、
    上記噴孔における外側開口部(511)の周囲の少なくとも一部には、上記プラグカバーの外側から内側に向かって凹んだ凹部(52)が、上記外側開口部に隣接して形成されており
    上記外側開口部は、上記凹部の中心(P1)に対してプラグ周方向の一方に偏った位置に開口している、内燃機関用のスパークプラグ(1)。
  2. 筒状の絶縁碍子(3)と、該絶縁碍子の内周側に保持されると共に該絶縁碍子から先端側に突出した中心電極(4)と、上記絶縁碍子を内周側に保持する筒状のハウジング(2)と、該ハウジングの先端部に設けられたプラグカバー(5)と、を有する内燃機関用のスパークプラグ(1)を製造する方法であって、
    上記絶縁碍子の先端側には、少なくとも上記プラグカバーによって囲まれた副燃焼室(50)が形成され、
    上記プラグカバーには、上記副燃焼室と外部とを連通させる噴孔(51)が形成されており、
    プラグ軸方向(Z)から見て、上記噴孔の中心軸(C2)は、プラグ径方向に対して傾斜しており、
    上記プラグカバーに上記噴孔を形成する際に、
    上記プラグカバーに対し、上記プラグカバーの外側から内側に向かって凹んだ凹部(52)を形成した後、該凹部を形成する凹部形成面(521)の少なくとも一部に対し上記噴孔を開口させ、
    上記噴孔における外側開口部(511)が、上記凹部の中心(P1)に対してプラグ周方向の一方に偏った位置に開口するように、上記噴孔を形成する、内燃機関用のスパークプラグの製造方法。
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