JP7491385B2 - 映像符号化装置および映像符号化方法 - Google Patents

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Description

本発明は、複数のサブピクチャを含むビットストリームを処理する映像符号化装置および映像符号化方法関する。
非特許文献1は、VVC(Versatile Video Coding)と呼ばれる映像符号化方式を開示する。
非特許文献1に記載された映像符号化方式では、ディジタル化された映像の各フレームは符号化ツリーユニット(CTU:Coding Tree Unit)に分割され、ラスタスキャン順に各CTUが符号化される。
各CTUは、四分木(QT:Quad-Tree)構造またはマルチタイプ木(MMT:Multi-Type Tree)構造で、符号化ユニット(CU:Coding Unit)に分割されて符号化される。
四分木構造を用いる分割では、ブロックが、水平および垂直に等分割される。マルチタイプ木構造を用いる分割では、ブロックが、水平もしくは垂直に2分割または3分割される。
各CUは、予測符号化される。予測符号化には、イントラ予測と動き補償予測がある。各CUの予測誤差は、周波数変換に基づいて変換符号化される。
イントラ予測は、符号化対象フレームと表示時刻が同一の再構築画像から予測画像を生成する予測である。非特許文献1では、図23に示す65種類の角度イントラ予測が定義されている。角度イントラ予測では、符号化対象ブロック周辺の再構築画素を65種類の方向のいずれかに外挿して、イントラ予測信号が生成される。非特許文献1では、角度イントラ予測に加えて、符号化対象ブロック周辺の再構築画素を平均するDCイントラ予測、および、符号化対象ブロック周辺の再構築画素を線形補間するPlanarイントラ予測が定義されている。以下、イントラ予測に基づいて符号化されたCUをイントラCUと呼ぶ。
動き補償予測は、符号化対象フレームとは表示時刻が異なる再構築画像(参照ピクチャ)から予測画像を生成する予測である。以下、動き補償予測をインター予測ともいう。
図24は、動き補償予測の例を示す説明図である。動きベクトルMV=(mvx, mvy)は、符号化対象ブロックに対する参照ピクチャの再構築画像ブロックの並進移動量を示す。インター予測では、参照ピクチャの再構築画像ブロックに基づいて(必要であれば画素補間を用いて)、インター予測信号が生成される。以下、動き補償予測に基づいて符号化されたCUをインターCUと呼ぶ。
イントラCUのみで符号化されたフレームは、Iフレーム(または、Iピクチャ)と呼ばれる。イントラCUだけでなくインターCUも含めて符号化されたフレームは、Pフレーム(または、Pピクチャ)と呼ばれる。ブロックのインター予測に、1枚の参照ピクチャだけでなく、同時に2枚の参照ピクチャを用いるインターCUを含めて符号化されたフレームは、Bフレーム(またはBピクチャ)と呼ばれる。
なお、1枚の参照ピクチャを用いるインター予測は片方向予測と呼ばれ、同時に2枚の参照ピクチャを用いるインター予測は双方向予測と呼ばれる。
図25は、フレームの画素数がCIF(CIF:Common Intermediate Format)で、CTUサイズが64の場合のフレームtのCTU分割例、および、フレームtに含まれる第8のCTU(CTU8)の分割例を示す説明図である。
図25には、全てのCUが正方形の場合が示されている。しかし、図26に示されるように、マルチタイプ木構造でCUが矩形に分割されてもよい。非特許文献1では、split_qt_flagシンタクス値が0の場合、マルチタイプ木構造が使用される。また、mtt_split_cu_vertical_flagシンタクス値とmtt_split_cu_binary_flagシンタクス値によって、分割
の方向(水平、垂直)が規定される。
図26(a)には、マルチタイプ木構造で使用される4つの分割形状(分割モード)が示されている。SPLIT_BT_HORおよびSPLIT_BT_VERは、二分木分割である。SPLIT_TT_HORおよびSPLIT_TT_VERは、三分木分割である。図26(b)には、分割形状とシンタクス値との関係が示されている。
VVC規格では、ピクチャの空間分割として、タイル(Tile)、スライス(Slice)、
およびサブピクチャ(SubpiCTUre)が定義されている。
ピクチャは、1または複数のタイルに分割される。タイルは、CTUを構成単位とする矩形領域である。タイル境界を跨ぐ参照は制約される。
スライスは、タイルを構成単位とする矩形領域である。スライスの走査順として、Raster-Scan SliceモードとRectangular Sliceモードとがある。Raster-Scan Sliceモードは
、ラスタスキャン順でスライスを配置するモードである。Rectangular Sliceモードは、
スライスがカバーする領域がタイルまたはタイル内のCTUラインを単位とする矩形領域になるモードである。Rectangular Sliceモードでは、スライスの上側および左側に接す
るスライスが先に処理されるという制約の下で、ラスタスキャン順でスライスを配置しなくてもよい。
サブピクチャは、1または複数のスライスで構成される。動き補償予測において、サブピクチャの境界は、ピクチャ境界と見なされうる。
Benjamin Bross, et al., "Versatile Video Coding (Draft 10)", JVET-S2001-v7, Joint Video Experts Team (JVET) of ITU-T SG16 WP3 and ISO/IEC JTC1/SC29/WG11 19th Meeting: by teleconference, 22 June - 1 July 2020
VVCのサブピクチャを利用して複数のサブピクチャを含むビットストリームを生成しようとすると、ピクチャ内でのサブピクチャの左上の位置をCTUの倍数にするための画像処理に起因して画質劣化や処理が増加するという課題がある。
例えば、CTUサイズが128で4つの2K映像(1920×1080画素)をサブピクチャとして田の字に配置するビットストリームを生成する場合を考える。1920は128で割り切れるが1080は128で割り切れない。すなわち、サブピクチャの垂直境界位置はCTUの倍数になるが、サブピクチャの水平境界位置がCTUの倍数にならない。よって、サブピクチャの水平境界位置をCTUの倍数にするために、少なくとも水平境界に沿って3840×72画素のダミー画像を挿入することが求められる。
図27は、ダミー画像の挿入例を示す説明図である。図27には、CTUサイズ128で4つの2K映像がサブピクチャとして田の字に配置される場合に、水平境界位置の近傍に3840×72画素のダミー画像が挿入された例が示されている。
ダミー画像を表現するためのビットだけビットストリームのデータ量が増加する。よって、ダミー画像が挿入される場合には、限られた帯域では画質が劣化する。さらに、ダミー画像の面積分だけ処理量が増える。
本発明は、複数のサブピクチャを含むビットストリームを処理する場合に、画質の劣化や処理量の増加を抑制できる映像符号化装置および映像符号化方法提供することを目的とする。
本発明による映像符号化装置は、四分木またはマルチタイプ木で分割されたCUに予測および変換を適用し、ピクチャ内でのサブピクチャの左上の位置をCTUの倍数とするための画像処理が最小化されるように映像符号化処理を制御する制御手段を含み、制御手段は、サブピクチャの画像サイズを監視してCTUサイズを制御する
本発明による映像符号化方法は、四分木またはマルチタイプ木で分割されたCUに予測および変換を適用し、ピクチャ内でのサブピクチャの左上の位置をCTUの倍数とするための画像処理が最小化されるように映像符号化処理を制御し、サブピクチャの画像サイズを監視してCTUサイズを制御する
本発明によれば、画質の劣化や処理量の増加が抑制される。
第1の実施形態の映像符号化装置を示すブロック図である。 符号化制御器およびダミー画像挿入器の動作を示すフローチャートである。 ダミー画像の挿入例を示す説明図である。 第1の実施形態の映像復号装置を示すブロック図である。 映像復号装置の動作を示すフローチャートである。 第2の実施形態の映像符号化装置を示すブロック図である。 ダミー画像を使用しないサブピクチャの配置例を示す説明図である。 第1の各実施形態の第1の変形例を示す説明図である。 第1の各実施形態の第1の変形例を示す説明図である。 第1の各実施形態の第1の変形例を示す説明図である。 第1の各実施形態の第2の変形例を示す説明図である。 第1の各実施形態の第2の変形例を示す説明図である。 第1の各実施形態の第2の変形例を示す説明図である。 第1の各実施形態の第2の変形例を示す説明図である。 第2の各実施形態の変形例を示す説明図である。 第2の各実施形態の変形例を示す説明図である。 第1の実施形態と第2の実施形態とを組み合わされた場合のサブピクチャの配置の一例を示す説明図である。 第1の実施形態と第2の実施形態とを組み合わされた場合のサブピクチャの配置の他の例を示す説明図である。 映像システムの一例を示すブロック図である。 映像符号化装置および映像復号装置の機能を実現可能な情報処理システムの構成例を示すブロック図である。 映像符号化装置の主要部を示すブロック図である。 映像復号装置の主要部を示すブロック図である。 65種類の角度イントラ予測の例を示す説明図である。 フレーム間予測の例を示す説明図である。 フレームtのCTU分割例、および、フレームtのCTU8のCU分割例を示す説明図である。 マルチタイプ木構造を用いるCU分割例を示す説明図である。 ダミー画像の挿入例を示す説明図である。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1は、映像符号化装置の実施形態(第1の実施形態)を示すブロック図である。本実施形態の映像符号化装置100は、ピクチャ内でのサブピクチャの左上の位置をCTUの倍数とするための画像処理量が最小化されるように、サブピクチャの画像サイズを監視してCTUサイズを制御する手段を備える。
本実施形態では、説明の簡略化のため、4つの2K映像(1920×1080画素)をサブピクチャとして田の字に配置するビットストリームを生成する場合の動作を例にする。また、利用できるCTUサイズは、32、64、または128とする。利用できるCTUサイズの候補を、candCtuSize(32、64、または128)と表現する。
図1に示す映像符号化装置100は、変換/量子化器101、エントロピー符号化器102、逆量子化/逆変換器103、バッファ104、予測器105、多重化器106、ダミー画像挿入器107、および符号化制御器108を備える。
符号化制御器108は、入力映像の各サブピクチャの画像サイズとしての幅subPicWidthと高さsubPicHeightを監視する。
ダミー画像挿入器107は、各サブピクチャの境界の近傍にダミー画像を挿入する。
予測器105は、CTU毎に、CU形状を決定するsplit_cu_flagシンタクス値、split_qt_flagシンタクス値、mtt_split_cu_vertical_flagシンタクス値、およびmtt_split_cu_binary_flagシンタクス値を決定する。CU形状は、例えば、符号化コストを最小にする形状である。
また、予測器105は、CU毎に、イントラ予測/インター予測を決定するpred_mode_flagシンタクス値、イントラ予測方向、および動きベクトルを決定する。それらの値は、例えば、符号化コストを最小にするような値である。
さらに、予測器105は、決定されたsplit_cu_flagシンタクス値、split_qt_flagシンタクス値、mtt_split_cu_vertical_flagシンタクス値、mtt_split_cu_binary_flagシンタクス値、pred_mode_flagシンタクス値、イントラ予測方向、および動きベクトルなどに基づいて、各CUの入力画像信号に対する予測信号を生成する。予測信号は、上述したイントラ予測またはインター予測に基づいて生成される。
変換/量子化器101は、減算器で入力画像信号から予測信号が減じられた予測誤差画像を、周波数変換する。さらに、変換/量子化器101は、周波数変換された予測誤差画像(周波数変換係数)を量子化する。以下、量子化された周波数変換係数を変換量子化値と呼ぶ。
エントロピー符号化器102は、予測器105が決定したsplit_cu_flagシンタクス値
、split_qt_flagシンタクス値、mtt_split_cu_vertical_flagシンタクス値、mtt_split_cu_binary_flagシンタクス値、pred_mode_flagシンタクス値、イントラ予測方向、動きベ
クトルの差分情報、および変換量子化値をエントロピー符号化する。
逆量子化/逆変換器103は、変換量子化値を逆量子化する。さらに、逆量子化/逆変換器103は、逆量子化した周波数変換係数を逆周波数変換する。逆周波数変換された再構築予測誤差画像は、加算器によって予測信号が加えられた後、バッファ104に供給される。バッファ104は、再構築画像を格納する。
多重化器106は、符号化制御器108から供給されるctuSize(CTUサイズ)とサ
ブピクチャの位置情報、およびエントロピー符号化器102から供給されるエントロピー符号化データを多重化し、ビットストリームとして出力する。
上述した動作によって、本実施形態の映像符号化装置100は、ビットストリームを生成して出力する。
次に、図2のフローチャートを参照して、符号化制御器108およびダミー画像挿入器107の動作を説明する。
符号化制御器108は、subPicWidthとsubPicHeightとに基づいて、CTUサイズ、垂
直ダミー画像幅、および水平ダミー画像幅を確定する(ステップS1001)。
具体的には、符号化制御器108は、ステップS1001の処理で、各candCtuSize(
CTUサイズの候補)について、candCtuSizeをsubPicWidthで割り、剰余remainderを求
める。符号化制御器108は、remainderが0のときに、垂直ダミー画像幅dWを0にする
。符号化制御器108は、remainderが0でないときに、dWを(candCtuSize-remainder
)とする。同様に、符号化制御器108は、各candCtuSizeについて、candCtuSizeをsubPicHeightを割り、剰余remainderを求める。符号化制御器108は、remainderが0のときに、水平ダミー画像幅dHを0にする。符号化制御器108は、remainderが0ないときに
、dHを(candCtuSize-remainder)とする。
なお、符号化制御器108は、対応するダミー画像の面積が小さく、なるべく大きなcandCtuSizeを、CTUサイズctuSizeとして確定する。ただし、ダミー画像の面積は、dH×
dWと(subPicWidth+dW)×dHとの和である。
結果として、本実施形態では、ctuSizeは64になり、対応するdWは0になり、対応す
るdHは8になる。符号化制御器108は、ctuSizeを予測器105に供給する。また、符
号化制御器108は、dWとdHとをダミー画像挿入器107に供給する。
本実施形態において、サブピクチャの位置情報として、非特許文献1に示されるサブピクチャシンタクスを使用可能である。すなわち、サブピクチャの位置情報は、サブピクチャの有無(0:無、1:有)を示すsps_subpic_info_present_flag、サブピクチャの個数から1を減じた値を示すsps_num_subpics_minus1、最初のサブピクチャ以外の各サブピクチャの左上の水平位置および垂直位置を示すsps_subpic_ctu_top_left_x[i]およびsps_subpic_ctu_top_left_y[i] (ただし、i>0)、および、最後のサブピクチャ以外の各サブ
ピクチャの幅および高さを示すsps_subpic_width_minus1[i]およびsps_subpic_height_minus1[i]である(ただし、i < sps_num_subpics_minus1)。
本実施形態では、sps_subpic_info_present_flag=1、sps_num_subpics_minus1=3、sps_subpic_ctu_top_left_x[1]=1920/ctuSize、sps_subpic_ctu_top_left_y[1]=0、sps_subpic_ctu_top_left_x[2]=0、sps_subpic_ctu_top_left_y[2]=(1080+dH)/ctuSize、sps_subpic_ctu_top_left_x[3]=1920/ctuSize、sps_subpic_ctu_top_left_y[3]=(1080+dH)/ctuSize、sps_subpic_width_minus1[i]=1920/ctuSize-1、sps_subpic_height_minus1[i] =(1080+dH)/ctuSize-1になる。
ダミー画像挿入器107は、各サブピクチャの境界の近傍にダミー画像を挿入する(ステップS1002)。
図3は、ダミー画像の挿入例を示す説明図である。図3に示す例は、VVCのサブピクチャを利用して4つの2K映像がサブピクチャとして配置された例である(CTUサイズ64でdH=8)。
また、符号化制御器108は、予測器105にCTUサイズを設定し、予測器105に各CTUのCU形状を決定するシンタクス値を決定させる(ステップS1003)。また、符号化制御器108は、多重化器106に、サブピクチャの位置情報を多重化させる(ステップS1004)。
本実施形態では、符号化制御器108は、ピクチャ内でのサブピクチャの左上の位置をCTUの倍数とするための画像処理の処理量が低減するように映像符号化処理を制御する。例えば、符号化制御器108は、対応するダミー画像の面積を小さくし、かつ、可能な限り大きなcandCtuSizeをCTUサイズctuSizeとする。よって、本実施形態では、ダミー画像の面積の削減分に応じた、ビット数削減による画質劣化の抑制および処理量の削減の効果が得られる。一例としての図3と図27との比較からわかるように、本実施形態の映像符号化装置100では、ピクチャ内でのサブピクチャの左上の位置をCTUの倍数とするための各ダミー画像の面積が3840×72から3840×8(dH=8)に削減される。
図4は、映像復号装置の実施形態を示すブロック図である。本実施形態の映像復号装置200は、多重化解除器201、エントロピー復号器202、逆量子化/逆変換器203、予測器204、バッファ205、および復号制御器206を備える。
図5のフローチャートを参照して、映像復号装置200の動作を説明する。
多重化解除器201は、入力されるビットストリームを多重化解除して、CTUサイズctuSize、サブピクチャの位置情報、およびエントロピー符号化データを抽出する(ステ
ップS2001)。
エントロピー復号器202は、エントロピー符号化データをエントロピー復号する(ステップS2002)。エントロピー復号器202は、エントロピー復号した変換量子化値を、逆量子化/逆変換器203に供給する。また、エントロピー復号器202は、split_cu_flag、split_qt_flag、mtt_split_cu_vertical_flag、mtt_split_cu_binary_flag、pred_mode_flag、イントラ予測方向、および動きベクトルの差分情報を、予測器204に供給する。
逆量子化/逆変換器203は、量子化ステップ幅で、変換量子化値を逆量子化する。さらに、逆量子化/逆変換器203は、逆量子化した周波数変換係数を逆周波数変換する(ステップS2003)。
予測器204は、split_cu_flag、split_qt_flag、mtt_split_cu_vertical_flag、mtt_split_cu_binary_flag、pred_mode_flag、イントラ予測方向、および動きベクトルの差分情報に基づいて、各サブブロックの予測信号を生成する(ステップS2004)。予測信号は、上述したイントラ予測または動き補償予測に基づいて生成される。
逆量子化/逆変換器203で逆周波数変換された再構築予測誤差画像は、加算器によって、予測器204から供給される予測信号が加えられた後、再構築ピクチャとしてバッファ205に供給される。バッファ205は、再構築ピクチャを格納する(ステップS2005)。
復号制御器206は、サブピクチャの位置情報に基づいて、sps_subpic_info_present_flagが1のときに、デコード画像に含まれる各サブピクチャの画像を、バッファ205から出力させる(ステップS2006)。すなわち、復号制御器206は、サブピクチャの位置情報(本実施形態では、VVC規格のサブピクチャシンタクス)に基づいて、デコード画像に含まれる各サブピクチャの画像の出力を制御する。
上述した動作によって、本実施形態の映像復号装置200は、デコード画像を生成して出力する。
実施形態2.
図6は、映像符号化装置の実施形態(第2の実施形態)を示すブロック図である。本実施形態の映像符号化装置100は、変換/量子化器101、エントロピー符号化器102、逆量子化/逆変換器103、バッファ104、予測器105、多重化器106、および符号化制御器108を備える。第1の実施形態とは異なり、本実施形態の映像符号化装置100には、ダミー画像挿入器107が備えられていない。
本実施形態の映像符号化装置100は、ピクチャ内でのサブピクチャの左上の位置をCTUの倍数にするための画像処理量を最小化するためのダミー画像の挿入を行わない。すなわち、本実施形態の映像符号化装置100は、VVCのサブピクチャを利用しない。
第1の実施形態と同様に、本実施形態でも、説明の簡略化のため、4つの2K映像(1920×1080画素)をサブピクチャとして田の字に配置するビットストリームを生成する場合の動作を例にする。
予測器105は、CTU毎に、CU形状を決定するsplit_cu_flagシンタクス値、split_qt_flagシンタクス値、mtt_split_cu_vertical_flagシンタクス値、およびmtt_split_cu_binary_flagシンタクス値を決定する。CU形状は、例えば、符号化コストを最小にする形状である。
また、予測器105は、CU毎に、イントラ予測/インター予測を決定するpred_mode_flagシンタクス値、イントラ予測方向、および動きベクトルを決定する。それらの値は、例えば、符号化コストを最小にするような値である。
さらに、予測器105は、決定されたsplit_cu_flagシンタクス値、split_qt_flagシンタクス値、mtt_split_cu_vertical_flagシンタクス値、mtt_split_cu_binary_flagシンタクス値、pred_mode_flagシンタクス値、イントラ予測方向、および動きベクトルなどに基づいて、各CUの入力画像信号に対する予測信号を生成する。予測信号は、上述したイントラ予測またはインター予測に基づいて生成される。
変換/量子化器101は、減算器で入力画像信号から予測信号が減じられた予測誤差画像を、周波数変換する。さらに、変換/量子化器101は、周波数変換された予測誤差画像(周波数変換係数)を量子化して変換量子化値を生成する。
エントロピー符号化器102は、予測器105が決定したsplit_cu_flagシンタクス値
、split_qt_flagシンタクス値、mtt_split_cu_vertical_flagシンタクス値、mtt_split_cu_binary_flagシンタクス値、pred_mode_flagシンタクス値、イントラ予測方向、動きベ
クトルの差分情報、および変換量子化値をエントロピー符号化する。
逆量子化/逆変換器103は、変換量子化値を逆量子化する。さらに、逆量子化/逆変換器103は、逆量子化した周波数変換係数を逆周波数変換する。逆周波数変換された再構築予測誤差画像は、加算器によって予測信号が加えられた後、バッファ104に供給される。バッファ104は、再構築画像を格納する。
多重化器106は、符号化制御器108から供給されるサブピクチャの位置情報、および、エントロピー符号化器102から供給されるエントロピー符号化データを多重化し、ビットストリームとして出力する。
上述した動作によって、本実施形態の映像符号化装置100は、ビットストリームを生成して出力する。
次に、本実施形態における符号化制御器108による制御を説明する。本実施形態では、符号化制御器108は、サブピクチャの位置情報を多重化器106に供給する。
本実施形態において、サブピクチャの位置情報として、非特許文献1に示される仮想境界シンタクスを使用可能である。すなわち、サブピクチャの位置情報は、仮想境界の有無(0:無、1:有)を示すsps_virtual_boundaries_present_flag、垂直方向の仮想境界
の数を示すsps_num_ver_virtual_boundaries、垂直方向の仮想境界の水平位置(水平方向の位置)を8で割った値から1を減じた値を示すsps_virtual_boundary_pos_x_minus1[i](ただし、0 <= i < sps_num_ver_virtual_boundaries)、水平方向の仮想境界の数を示
すsps_num_hor_virtual_boundaries、水平方向の仮想境界の垂直位置(垂直方向の位置)を8で割った値から1を減じた値を示すsps_virtual_boundary_pos_y_minus1[i](ただし、0 <= i < sps_num_hor_virtual_boundaries)である。
本実施形態では、sps_virtual_boundaries_present_flag=1、sps_num_ver_virtual_boundaries=1、sps_virtual_boundary_pos_x_minus1[0]=(1920/8)-1、sps_num_hor_virtual_boundaries=1、sps_virtual_boundary_pos_y_minus1[0]=(1080/8)-1になる。
図7は、ダミー画像を使用しないサブピクチャの配置例を示す説明図である。図7に示す例は、VVCのサブピクチャを利用せずに4つの2K映像がサブピクチャとして配置される例である。
本実施形態でも、符号化制御器108は、ピクチャ内でのサブピクチャの左上の位置をCTUの倍数とするための画像処理の処理量が低減するように映像符号化処理を制御する。本実施形態では、符号化制御器108は、ダミー画像の面積を0にするように制御する。よって、本実施形態でも、ダミー画像の面積の削減分に応じた、ビット数削減による画質劣化の抑制および処理量の削減の効果が得られる。一例としての図7と図27との比較からわかるように、本実施形態の映像符号化装置100では、ピクチャ内でのサブピクチャの左上の位置をCTUの倍数とするための各ダミー画像の面積が3840×72から0に削減される。よって、ダミー画像の面積の削減分に応じた、ビット数削減による画質劣化の抑制および処理量の削減の効果が得られる。
本実施形態の映像復号装置の構成は、図4に示された第1の実施形態の映像復号装置200の構成と同じである。ただし、本実施形態における復号制御器206は、第1の実施形態とは異なる制御を行う。具体的には、本実施形態における復号制御器206のサブピクチャの画像の出力制御の基準は、第1の実施形態における基準とは異なる。
多重化解除器201、エントロピー復号器202、逆量子化/逆変換器203、予測器204、およびバッファ205の動作は、第1の実施形態における動作と同じである。
本実施形態では、復号制御器206は、サブピクチャの位置情報に基づいて、sps_virtual_boundaries_present_flagが1のときにデコード画像に含まれる各サブピクチャのデ
コード画像を、バッファ205から出力させる。すなわち、復号制御器206は、sps_virtual_boundaries_present_flagの値に基づいて、デコード画像に含まれる各サブピクチ
ャの画像の出力を制御する。
以下、第1の各実施形態の変形例を説明する。
第1の実施形態では、4つの2K映像(1920×1080画素)をサブピクチャとして田の字に配置するビットストリームを生成する場合の動作を例にしたが、他の解像度の映像が対象とされてもよい。
一例として、16個の2K映像をサブピクチャとして配置するビットストリーム、9個の720p(pixel)映像(1280×720画素)をサブピクチャとして配置するビッ
トストリーム、36個の720p映像(1280×720画素)をサブピクチャとして配置するビットストリームに関して、第1の実施形態の考え方を適用できる。
図8は、16個の2K映像がサブピクチャとして配置された例(CTUサイズ64でdH=8)を示す説明図である。図9は、9個の720p映像がサブピクチャとして配置された例(CTUサイズ32でdH=16)を示す説明図である。図10は、36個の720p映像
がサブピクチャとして配置された例(CTUサイズ32でdH=16)を示す説明図である。
また、非特許文献1のC.7 Subpicture sub-bitstream extraction processにおける式(C.24)および(C.25)に記載されているピクチャサイズのクリッピングを考慮して、ピクチャの右と下の端においてダミー画像を挿入しないようにすることができる。
図11は、ピクチャの下端においてダミー画像を挿入せずに4つの2K映像をサブピクチャとして配置する例(CTUサイズ64でdH=8)を示す説明図である。図12は、ピクチャの下端においてダミー画像を挿入せずに16個の2K映像をサブピクチャとして配置する例(CTUサイズ64でdH=8)を示す説明図である。図13は、ピクチャの下端においてダミー画像を挿入せずに9個の720p映像をサブピクチャとして配置する例(CTUサイズ32でdH=16)を示す説明図である。図14は、ピクチャの下端においてダミー
画像を挿入せずに36個の720p映像をサブピクチャとして配置する例(CTUサイズ32でdH=16)を示す説明図である。
次に、第2の各実施形態の変形例を説明する。
第2の実施形態では、4つの2K映像(1920×1080画素)をサブピクチャとして田の字に配置するビットストリームを生成する場合の動作を例にしたが、他の解像度の映像が対象とされてもよい。
一例として、16個の2K映像をサブピクチャとして配置するビットストリーム、9個の720p映像(1280×720画素)をサブピクチャとして配置するビットストリームに関して、第2の実施形態の考え方を適用できる。
図15は、16個の2K映像がサブピクチャとして配置された例を示す説明図である。図16は、9個の720p映像がサブピクチャとして配置された例を示す説明図である。
なお、第1の実施形態と第2の実施形態とを組み合わせて利用してもよい。組み合わせる場合、ダミー画像を含むサブピクチャの位置情報は、sps_subpic_info_present_flag、sps_num_subpics_minus1、sps_subpic_ctu_top_left_x[i]とsps_subpic_ctu_top_left_y[i]、および、sps_subpic_width_minus1[i]とsps_subpic_height_minus1[i]とで設定され
、サブピクチャとダミー画像の境界位置情報は、sps_virtual_boundaries_present_flag
、sps_num_ver_virtual_boundarie、sps_virtual_boundary_pos_x_minus1[i]、sps_num_hor_virtual_boundaries、および、sps_virtual_boundary_pos_y_minus1[i]で設定される
。符号化制御器108は、それらの情報を多重化器106に供給する。
図17は、第1の実施形態と第2の実施形態とを組み合わされた場合の4つの2K映像がサブピクチャとして配置された例(CTUサイズ64でdH=8)を示す説明図である。
図17に示す例では、sps_subpic_info_present_flag=1、sps_num_subpics_minus1=3、sps_subpic_ctu_top_left_x[1]=1920/ctuSize、sps_subpic_ctu_top_left_y[1]=0、sps_subpic_ctu_top_left_x[2]=0、sps_subpic_ctu_top_left_y[2]=(1080+dH)/ctuSize、sps_subpic_ctu_top_left_x[3]=1920/ctuSize、sps_subpic_ctu_top_left_y[3]=(1080+dH)/ctuSize、sps_subpic_width_minus1[i]=1920/ctuSize-1、sps_subpic_height_minus1[i]=(1080+dH)/ctuSize-1、sps_virtual_boundaries_present_flag=1、sps_num_ver_virtual_boundaries=1、sps_virtual_boundary_pos_x_minus1[0]=(1920/8)-1、sps_num_hor_virtual_boundaries=2、sps_virtual_boundary_pos_y_minus1[0]=(1080/8)-1、sps_virtual_boundary_pos_y_minus1[1]=((2*1080+dH)/8)-1である。
また、第1の実施形態と第2の実施形態とを組み合わされた場合にも、非特許文献1のC.7 Subpicture sub-bitstream extraction processにおける式(C.24)および(C.25)に記載されているピクチャサイズのクリッピングを考慮して、ピクチャの右と下の端においてダミー画像を挿入しないようにすることができる。
図18は、第1の実施形態と第2の実施形態とを組み合わされた場合に、ピクチャの下端においてダミー画像を挿入せずに4つの2K映像をサブピクチャとして配置する例(CTUサイズ64でdH=8)を示す説明図である。
第1の実施形態と第2の実施形態とが組み合わされ、ダミー画像を挿入しない場合には、sps_subpic_info_present_flag=1、sps_num_subpics_minus1=3、sps_subpic_ctu_top_left_x[1]=1920/ctuSize、sps_subpic_ctu_top_left_y[1]=0、sps_subpic_ctu_top_left_x[2]=0、sps_subpic_ctu_top_left_y[2]=(1080+dH)/ctuSize、sps_subpic_ctu_top_left_x[3]=1920/ctuSize、sps_subpic_ctu_top_left_y[3]=(1080+dH)/ctuSize、sps_subpic_width_minus1[i]=1920/ctuSize-1、sps_subpic_height_minus1[i] =(1080+dH)/ctuSize-1、sps_virtual_boundaries_present_flag=1、sps_num_ver_virtual_boundaries=1、sps_virtual_boundary_pos_x_minus1[0]=(1920/8)-1、sps_num_hor_virtual_boundaries=1、sps_virtual_boundary_pos_y_minus1[0]=(1080/8)-1である。
図19は、映像システムの一例を示すブロック図である。図19に示す映像システムは、上記の各実施形態の映像符号化装置100と映像復号装置200とが、伝送路(無線伝送路または有線伝送路)300で接続されるシステムである。映像符号化装置100は、上記の各実施形態のいずれかの映像符号化装置100である。映像復号装置200は、上記の各実施形態のいずれかの映像復号装置200である。
映像システムにおいて、映像符号化装置100は、上記の各実施形態で説明された特徴を持つビットストリームを生成できる。また、映像システムにおいて、映像復号装置200は、上記の各実施形態で説明された特徴を持つビットストリームを復号できる。
また、上記の各実施形態を、ハードウェアで構成することも可能であるが、コンピュータプログラムにより実現することも可能である。
図20に示す情報処理システムは、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッ
サ1001、プログラムメモリ1002、映像データを格納するための記憶媒体1003およびビットストリームを格納するための記憶媒体1004を備える。記憶媒体1003と記憶媒体1004とは、別個の記憶媒体であってもよいし、同一の記憶媒体からなる記憶領域であってもよい。記憶媒体として、ハードディスク等の磁気記憶媒体を用いることができる。
情報処理システムにおいて、プログラムメモリ1002には、上記の各実施形態で示された各ブロック(バッファのブロックを除く)の機能を実現するためのプログラム(映像符号化プログラムまたは映像復号プログラム)が格納される。そして、プロセッサ1001は、プログラムメモリ1002に格納されているプログラムに従って処理を実行することによって、各実施形態で示された映像符号化装置100または映像復号装置200の機能を実現する。
なお、少なくともプログラムメモリ1002は、非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)である。ただし、プログラムは、様々なタイ
プの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)に格納さ
れてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体には、例えば、有線通信路または無線通信路を介して、すなわち、電気信号、光信号または電磁波を介して、プログラムが供給される。
図21は、映像符号化装置の主要部を示すブロック図である。図21に示す映像符号化装置10は、四分木またはマルチタイプ木で分割されたCUに予測および変換を適用し、ピクチャ内でのサブピクチャの左上の位置をCTUの倍数とするための画像処理が最小化されるように映像符号化処理を制御する制御部(制御手段)11(実施形態では、符号化制御器108で実現される。)を備えている。
図22は、映像復号装置の主要部を示すブロック図である。図22に示す映像復号装置20は、四分木またはマルチタイプ木で分割されたCUに予測および変換を適用し、ピクチャ内でのサブピクチャの左上の位置をCTUの倍数とするための画像処理が最小化されるように多重化されたVVC規格のサブピクチャシンタクスもしくは仮想境界シンタクス、またはサブピクチャシンタクスと仮想境界シンタクスとを抽出する抽出部(抽出手段)21(実施形態では、多重化解除器201で実現される。)と、抽出部21が抽出したシンタクスに基づいてデコード画像に含まれる各サブピクチャの出力を制御する制御部(制御手段)22(実施形態では、復号制御器206で実現される。)とを備えている。
上記の実施形態の一部または全部は、以下の付記のようにも記載され得るが、以下に限定されるわけではない。
(付記1)四分木またはマルチタイプ木で分割されたCUに予測および変換を適用する映像符号化装置であって、
ピクチャ内でのサブピクチャの左上の位置をCTUの倍数とするための画像処理が最小化されるように映像符号化処理を制御する制御手段を備える
映像符号化装置。
(付記2)前記制御手段は、VVC規格のサブピクチャシンタクスを符号化データに多重化させる
付記1の映像符号化装置。
(付記3)前記制御手段は、サブピクチャの画像サイズを監視してCTUサイズを制御する
付記1または付記2の映像符号化装置。
(付記4)前記制御手段は、VVC規格の仮想境界シンタクスを符号化データに多重化させる
付記1または付記2の映像符号化装置
(付記5)四分木またはマルチタイプ木で分割されたCUに予測および変換を適用する映像復号装置であって、
ピクチャ内でのサブピクチャの左上の位置をCTUの倍数とするための画像処理が最小化されるように多重化されたVVC規格のサブピクチャシンタクスもしくは仮想境界シンタクス、または前記サブピクチャシンタクスと前記仮想境界シンタクスとを抽出する抽出手段と、
前記抽出手段が抽出したシンタクスに基づいてデコード画像に含まれる各サブピクチャの出力を制御する制御手段と
を備える映像復号装置。
(付記6)付記1から付記4のうちのいずれかの映像符号化装置と、
付記5の映像復号装置と
を備える映像システム。
(付記7)四分木またはマルチタイプ木で分割されたCUに予測および変換を適用する映像符号化方法であって、
ピクチャ内でのサブピクチャの左上の位置をCTUの倍数とするための画像処理が最小化されるように映像符号化処理を制御する
映像符号化方法。
(付記8)VVC規格のサブピクチャシンタクスを符号化データに多重化する
付記7の映像符号化方法。
(付記9)サブピクチャの画像サイズを監視してCTUサイズを制御する
付記7または付記8の映像符号化方法。
(付記10)VVC規格の仮想境界シンタクスを符号化データに多重化する
付記7または付記8の映像符号化方法。
(付記11)四分木またはマルチタイプ木で分割されたCUに予測および変換を適用する映像復号方法であって、
ピクチャ内でのサブピクチャの左上の位置をCTUの倍数とするための画像処理が最小化されるように多重化されたVVC規格のサブピクチャシンタクスもしくは仮想境界シンタクス、または前記サブピクチャシンタクスと前記仮想境界シンタクスとを抽出し、
抽出されたシンタクスに基づいてデコード画像に含まれる各サブピクチャの出力を制御する
映像復号方法。
(付記12)コンピュータに、
四分木またはマルチタイプ木で分割されたCUに予測および変換を適用する処理と、
ピクチャ内でのサブピクチャの左上の位置をCTUの倍数とするための画像処理が最小化されるように映像符号化処理を制御する処理と
を実行させる映像符号化プログラムが格納されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
(付記13)コンピュータに、
VVC規格のサブピクチャシンタクスを符号化データに多重化する処理
を実行させる映像符号化プログラムが格納された付記12のコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
(付記14)コンピュータに、
サブピクチャの画像サイズを監視してCTUサイズを制御する処理
を実行させる映像符号化プログラムが格納された付記12または付記13のコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
(付記15)コンピュータに、
VVC規格の仮想境界シンタクスを符号化データに多重化する処理
を実行させる映像符号化プログラムが格納された付記12または付記13のコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
(付記16)コンピュータに、
四分木またはマルチタイプ木で分割されたCUに予測および変換を適用する処理と、
ピクチャ内でのサブピクチャの左上の位置をCTUの倍数とするための画像処理が最小化されるように多重化されたVVC規格のサブピクチャシンタクスもしくは仮想境界シンタクス、または前記サブピクチャシンタクスと前記仮想境界シンタクスとを抽出する処理と、
抽出されたシンタクスに基づいてデコード画像に含まれる各サブピクチャの出力を制御する処理と
を実行させる映像復号プログラムが格納されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
(付記17)コンピュータに、
四分木またはマルチタイプ木で分割されたCUに予測および変換を適用する処理と、
ピクチャ内でのサブピクチャの左上の位置をCTUの倍数とするための画像処理が最小化されるように映像符号化処理を制御する処理と
を実行させるための映像符号化プログラム。
(付記18)コンピュータに、
VVC規格のサブピクチャシンタクスを符号化データに多重化する処理
を実行させる付記17の映像符号化プログラム。
(付記19)コンピュータに、
サブピクチャの画像サイズを監視してCTUサイズを制御する処理
を実行させる付記17または付記18の映像符号化プログラム。
(付記20)コンピュータに、
VVC規格の仮想境界シンタクスを符号化データに多重化する処理
を実行させる付記17または付記18の映像符号化プログラム。
(付記21)コンピュータに、
四分木またはマルチタイプ木で分割されたCUに予測および変換を適用する処理と、
ピクチャ内でのサブピクチャの左上の位置をCTUの倍数とするための画像処理が最小化されるように多重化されたVVC規格のサブピクチャシンタクスもしくは仮想境界シンタクス、または前記サブピクチャシンタクスと前記仮想境界シンタクスとを抽出する処理と、
抽出されたシンタクスに基づいてデコード画像に含まれる各サブピクチャの出力を制御する処理と
を実行させるための映像復号プログラム。
(付記22)付記7から付記10のいずれかの映像符号化方法の各ステップを実行する映像符号化プログラム。
(付記23)付記11の映像復号方法の各ステップを実行する映像復号プログラム。
以上、実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記の実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
10 映像符号化装置
11 制御部
20 映像復号装置
21 抽出部
22 制御部
100 映像符号化装置
101 変換/量子化器
102 エントロピー符号化器
103 逆量子化/逆変換器
104 バッファ
105 予測器
106 多重化器
107 ダミー画像挿入器
108 符号化制御器
200 映像復号装置
201 多重化解除器
202 エントロピー復号器
203 逆量子化/逆変換器
204 予測器
205 バッファ
206 復号制御器
300 伝送路
1001 プロセッサ
1002 プログラムメモリ
1003,1004 記憶媒体

Claims (6)

  1. 四分木またはマルチタイプ木で分割されたCUに予測および変換を適用する映像符号化装置であって、
    ピクチャ内でのサブピクチャの左上の位置をCTUの倍数とするための画像処理が最小化されるように映像符号化処理を制御する制御手段を備え
    前記制御手段は、サブピクチャの画像サイズを監視してCTUサイズを制御する
    映像符号化装置。
  2. 前記制御手段は、VVC規格のサブピクチャシンタクスを符号化データに多重化させる
    請求項1に記載の映像符号化装置。
  3. 前記制御手段は、VVC規格の仮想境界シンタクスを符号化データに多重化させる
    請求項1記載の映像符号化装置。
  4. 四分木またはマルチタイプ木で分割されたCUに予測および変換を適用する映像符号化方法であって、
    ピクチャ内でのサブピクチャの左上の位置をCTUの倍数とするための画像処理が最小化されるように映像符号化処理を制御し
    サブピクチャの画像サイズを監視してCTUサイズを制御する
    映像符号化方法。
  5. VVC規格のサブピクチャシンタクスを符号化データに多重化する
    請求項に記載の映像符号化方法。
  6. VVC規格の仮想境界シンタクスを符号化データに多重化させる
    請求項に記載の映像符号化方法。
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Mitsuru Katsumata, Mitsuhiro Hirabayashi and Teruhiko Suzuki,AHG12: Cleanup of subpicture layout signalling,Joint Video Experts Team (JVET) of ITU-T SG 16 WP 3 and ISO/IEC JTC 1/SC 29/WG 11,JVET-S0071-v5,19th Meeting: by teleconference,2020年06月,pp.1-9
Virginie Drugeon,AHG12: Subpicture size calculation for subpicture extraction,Joint Video Experts Team (JVET) of ITU-T SG 16 WP 3 and ISO/IEC JTC 1/SC 29/WG 11,JVET-R0092,18th Meeting: by teleconference,2020年04月,pp.1-3

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