JP7491134B2 - 転がり軸受 - Google Patents

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Description

本発明は、転がり軸受に関する。
転がり軸受として、内輪と、外輪と、複数の円錐ころと、外輪に固定されたシール部と、を備えるものが知られている(例えば特許文献1参照)。特許文献1に記載の転がり軸受では、シール部が、外輪に固定される芯金と、芯金と一体に形成された弾性接触部と、を有しており、弾性接触部が内輪の外周面に接触することにより、内輪と外輪との間が封止されている。
特開2013-29129号公報
上述したような転がり軸受には、例えばメンテナンス時のハンドリング実行後においても、シール性能を安定的に確保することが求められる。そこで、本発明は、シール性能を安定的に確保することができる転がり軸受を提供することを目的とする。
本発明の転がり軸受は、内輪と、外輪と、内輪と外輪との間に配置された複数の転動体と、軸方向における外輪の端部に取り付けられ、内輪と外輪との間を封止するシールユニットと、を備え、シールユニットは、金属材料により形成されたシールド部材と、シールド部材に取り付けられる接触部材と、を有し、シールド部材は、環状の底壁部と、底壁部から軸方向における内側に向かって延在し、接触部材が固定される内側壁部と、底壁部から軸方向における内側に向かって延在し、外輪に固定される外側壁部と、を含み、接触部材は、弾性材料により環状に形成され、内輪に接触するリップ部を含む。
この転がり軸受では、シールユニットが、金属材料により形成されたシールド部材と、シールド部材に取り付けられる接触部材と、を有しており、シールド部材が、環状の底壁部と、底壁部から軸方向における内側に向かって延在する内側壁部と、底壁部から軸方向における内側に向かって延在する外側壁部と、を含んでいる。このようにシールド部材を略コ字状の部分を含む形状に形成することで、シールド部材の剛性を高めることができる。また、軸方向における外側が閉じられるように略コ字状の部分が配置されることから、軸方向における外側(背面側)からの外力に対する強度を高めることができ、軸方向における外側からの外力を好適に受けることができる。その結果、例えば転がり軸受の設置時又はメンテナンス時等にシールド部材に外力が作用したとしても、シールユニットに損傷が生じ難い。よって、この転がり軸受によれば、シール性能を安定的に確保することができる。
内側壁部の先端には、径方向に突出する突起が設けられていてもよい。この場合、シールド部材の剛性を一層高めることができる。また、例えばシールド部材にモーメント荷重が作用した場合に内側壁部の先端部が拡径又は縮径するのを抑制することができ、シールド部材のモーメント剛性を向上することができる。
外側壁部の厚さは、底壁部に近づくほど厚くなっていてもよい。この場合、シールド部材の剛性をより一層高めることができる。また、例えばシールド部材にモーメント荷重が作用した場合に底壁部が軸方向における内側に向かって屈曲変形しようとするのを外側壁部によって抑えることができ、シールド部材のモーメント剛性を一層向上することができる。
接触部材は、金属材料により環状に形成され、内側壁部に固定される芯金を更に含み、底壁部の厚さ及び外側壁部の厚さの少なくとも一方は、芯金の厚さよりも厚くてもよい。この場合、シールド部材の剛性を効果的に高めることができる。
底壁部の厚さ及び外側壁部の厚さの両方は、芯金の厚さよりも厚くてもよい。この場合、シールド部材の剛性を一層高めることができる。
内側壁部及び外側壁部は、底壁部から軸方向における内側に向かって延在していてもよい。この場合、シールド部材の剛性をより一層高めることができる。また、底壁部、内側壁部及び外側壁部によって画定される空間をグリースの溜まりとして利用することができる。
外側壁部の厚さは、軸方向における内側に向かうほど薄くなっていてもよい。この場合、底壁部、内側壁部及び外側壁部によって画定される空間を広くすることができる。
芯金は、内側壁部に対して径方向における外側に位置するように、内側壁部と嵌め合わされていてもよい。この場合、接触部材をシールド部材に強固に取り付けることができる。また、接触部材をシールド部材に取り付け易くすることができる。
芯金は、内側壁部に対して径方向における内側に位置するように、内側壁部と嵌め合わされていてもよい。この場合、接触部材をシールド部材から取り外し易くすることができる。
内側壁部には、径方向における一方側に突出するように突起が設けられており、芯金は、内側壁部に対して径方向における一方側に位置するように、内側壁部と嵌め合わされていてもよい。この場合、シールド部材の剛性をより一層高めることができる。
シールド部材は、軸方向において、軸方向における内輪及び外輪の端面から突出していなくてもよい。この場合、シールド部材に外力が作用し難い。
外側壁部は、外輪に直接に固定されていてもよい。この場合、例えばシールド部材が他の部材を介して外輪に固定されている場合と比べて、部品点数を削減することができる。
接触部材は、軸方向に沿った移動によりシールド部材に対して着脱可能となっていてもよい。この場合、接触部材をシールド部材から取り外し易くすることができる。
複数の転動体は、円錐ころであってもよい。この場合、転がり軸受が軸方向に大型化し易い。転がり軸受が軸方向に大型化すると、ハンドリング性が低下し、転がり軸受の設置時又はメンテナンス時等にシールド部材に外力が作用し易い。この点、この転がり軸受によれば、シールド部材の剛性が高められているため、そのような構成においてもシール性能を安定的に確保することができる。
複数の転動体は、複数列に配置されていてもよい。この場合、転がり軸受が軸方向に大型化し易い。転がり軸受が軸方向に大型化すると、ハンドリング性が低下し、転がり軸受の設置時又はメンテナンス時等にシールド部材に外力が作用し易い。この点、この転がり軸受によれば、シールド部材の剛性が高められているため、そのような構成においてもシール性能を安定的に確保することができる。
本発明の転がり軸受用シールユニットは、転がり軸受における内輪と外輪との間の封止に用いられるシールユニットであって、金属材料により形成されたシールド部材と、シールド部材に取り付けられる接触部材と、を備え、シールド部材は、環状の底壁部と、底壁部から底壁部に垂直な方向に沿って延在する内側壁部と、底壁部から底壁部に垂直な方向に沿って延在し、外輪に固定される外側壁部と、を有し、接触部材は、金属材料により環状に形成され、内側壁部に固定される芯金と、弾性材料により環状に形成され、内輪に接触するリップ部と、を有し、底壁部の厚さ及び外側壁部の厚さの少なくとも一方は、芯金の厚さよりも厚い。このシールユニットによれば、上述した理由により、シール性能を安定的に確保することができる。
本発明によれば、シール性能の低下を抑制することができる転がり軸受を提供することが可能となる。
実施形態に係る転がり軸受の周辺部の断面図である。 転がり軸受の断面図である。 転がり軸受の一部分の断面図である。 第1シールユニットの断面図である。 比較例の転がり軸受が軸箱内に配置された状態を示す図である。 比較例の転がり軸受が吊り治具により吊り下げられた状態を示す図である。 (a)は、比較例の転がり軸受が正常に吊り下げられている状態を示す断面図であり、(b)は、比較例の転がり軸受が正常に吊り下げられていない状態を示す断面図である。 (a)及び(b)は、比較例の転がり軸受が金属棒により叩かれる様子を示す断面図である。 変形例に係る第1シールユニットの断面図である。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の説明において、同一又は相当要素には同一符号を用い、重複する説明を省略する。
[転がり軸受の構成]
図1に示される転がり軸受1は、鉄鋼圧延機のロールネック部Nを支持するロールネック軸受として構成されている。転がり軸受1は、多列円錐ころ軸受であり、ラジアル荷重及びアキシアル荷重の両方を受けることができる。転がり軸受1は、軸箱(チョック)C内に配置されている。
転がり軸受1においては、後述するように、内輪と外輪との間がシールユニットにより封止されており、内輪と外輪との間の空間が密封されている。これにより、内輪と外輪との間の空間に封入されたグリースが転がり軸受1の外部に漏れるのを防ぐことができる。また、鉄鋼圧延機のロールに噴射される圧延水(冷却水)や、鋼片から剥がれ落ちた酸化スケール(酸化鉄粉)が転がり軸受1の内部に進入するのを防ぐことができる。したがって、転がり軸受1によれば、グリースの補給頻度を低減してメンテナンス性を向上すると共に、圧延水や酸化スケールの進入に起因する軸受の早期損傷を抑制することが可能となる。
図1及び図2に示されるように、転がり軸受1は、第1内輪2と、第2内輪3と、第1外輪4と、第2外輪5と、第3外輪6と、複数の転動体7と、複数の保持器8と、第1シールユニット10Aと、第2シールユニット10Bと、を備えている。
第1内輪2は、第2内輪3に対して軸方向Aにおける第1側(一方側)S1に配置されている。換言すれば、第2内輪3は、第1内輪2に対して軸方向Aにおける第2側(他方側)S2に配置されている。軸方向Aにおける第2側S2は、軸方向Aにおける第1側S1とは反対側である。第1内輪2は、第2内輪3と接触している。
図2に示されるように、第1内輪2は、軌道面21、内面22及び端面23を有している。端面23は、軸方向Aにおける第1側S1の端面である。第2内輪3は、軌道面31、内面32及び端面33を有している。端面33は、軸方向Aにおける第2側S2の端面である。内面22及び内面32は、ロールネック部Nと嵌め合わされる。内面22と内面32との間の境界部には円筒状の中間シール91が配置されており、中間シール91により内面22と内面32との間が封止されている。内面22,32には溝部22a,32aがそれぞれ形成されており、中間シール91は、溝部22a,32a内に配置されている。
第2外輪5は、第1外輪4に対して軸方向Aにおける第1側S1に配置されている。第3外輪6は、第1外輪4に対して軸方向Aにおける第2側S2に配置されている。すなわち、第2外輪5及び第3外輪6は、軸方向Aにおいて第1外輪4を挟むように配置されている。第1外輪4は、第1内輪2における第2側S2の部分、及び第2内輪3における第1側S1の部分と、径方向Rにおいて向かい合っている。第2外輪5は、第1内輪2における第1側S1の部分と径方向Rにおいて向かい合っている。第3外輪6は、第2内輪3における第2側S2の部分と径方向Rにおいて向かい合っている。
第1外輪4は、軌道面41及び外面42を有している。第2外輪5は、軌道面51、外面52及び端面53を有している。端面53は、軸方向Aにおける第1側S1の端面である。第3外輪6は、軌道面61、外面62及び端面63を有している。端面63は、軸方向Aにおける第2側S2の端面である。外面42、外面52及び外面62は、軸箱Cの内面Ca(図1)と嵌め合わされる。第1外輪4と第2外輪5との間には円筒状の間座92が介在しており、第1外輪4と第3外輪との間には円筒状の間座93が介在している。外面52及び外面62には溝部52a,62aがそれぞれ形成されており、各溝部52a,62aには円環状のOリング94が配置されている。Oリング94により外面42,52,62と軸箱Cの内面Caとの間が封止されている。
複数の転動体7は、複数の第1転動体7aと、複数の第2転動体7bと、複数の第3転動体7cと、複数の第4転動体7dと、を含んでいる。第1転動体7aは、第1内輪2の軌道面21と第2外輪5の軌道面51との間に配置されている。第2転動体7bは、第1内輪2の軌道面21と第1外輪4の軌道面41との間に配置されている。第3転動体7cは、第2内輪3の軌道面31と第1外輪4の軌道面41との間に配置されている。第4転動体7dは、第2内輪3の軌道面31と第3外輪6の軌道面61との間に配置されている。このように、複数の転動体7は、複数列(この例では4列)に配置されている。
各転動体7は、円錐ころである。第1転動体7a及び第3転動体7cは、頂面が軸方向Aにおける第1側S1を向くように配置されており、第2転動体7b及び第4転動体7dは、頂面が軸方向Aにおける第2側S2を向くように配置されている。複数の第1転動体7a、複数の第2転動体7b、複数の第3転動体7c、及び複数の第4転動体7dの各々は、軌道面間において一定の間隔で回転可能となるように、保持器8によって保持されている。
第1シールユニット10Aは、軸方向Aにおける第2外輪5の端部5aに取り付けられ、第1内輪2と第2外輪5との間を封止している。第2シールユニット10Bは、軸方向Aにおける第3外輪6の端部6aに取り付けられ、第2内輪3と第3外輪6との間を封止している。
[シールユニットの構成]
第1シールユニット10Aの構成について更に説明する。なお、転がり軸受1は、軸方向Aにおける転がり軸受1の中心を通り且つ軸方向Aに垂直な面(第1内輪2と第2内輪3との間の境界面)に関して面対称に構成されているため、第2シールユニット10Bの構成については説明を省略する。
図3及び図4に示されるように、第1シールユニット10Aは、シールド部材11と、シールド部材11に取り付けられた接触部材12と、を有している。シールド部材11は、例えば鋼等の金属材料により円環状に形成されている。シールド部材11は、底壁部13と、内側壁部14と、外側壁部15と、を有している。底壁部13、内側壁部14及び外側壁部15の各々は、環状に形成されている。シールド部材11は、軸方向Aに沿った断面において、開口部が軸方向Aにおける内側(軸受中心側)を向いたコ字状(C字状)を呈している。
底壁部13は、円環平板状に形成され、径方向Rと平行な(軸方向Aに垂直な)平面に沿って延在している。内側壁部14は、底壁部13から軸方向Aに沿って(底壁部13に垂直な方向に沿って)延在している。より具体的には、内側壁部14は、径方向Rにおける底壁部13の内縁から、軸方向Aにおける内側に向かって延在している。内側壁部14は、軸方向Aと平行に延在している。内側壁部14は、全周にわたって延在しており、軸方向Aに平行な中心線を有する円筒状に形成されている。軸方向Aにおける内側壁部14の内縁(内側壁部14の先端)には、径方向Rにおける内側に突出するように突起16が設けられている。突起16は、全周にわたって延在しており、円環状に形成されている。
外側壁部15は、底壁部13から軸方向Aに沿って延在している。より具体的には、外側壁部15は、径方向Rにおける底壁部13の外縁から、軸方向Aにおける内側に向かって延在している。外側壁部15は、全周にわたって延在しており、内側壁部14と同一の中心線を有する円筒状に形成されている。外側壁部15の厚さは、軸方向Aにおける内側に向かうほど薄くなっている。径方向Rにおける外側壁部15の内面15aは、軸方向Aにおける内側に向かうほど径方向Rにおける外側に向かうように、軸方向Aに対して傾斜している。径方向Rにおける外側壁部15の外面15bは、軸方向Aに平行な中心線を有する円柱面となっている。換言すれば、外側壁部15の厚さは、底壁部13に近づくほど厚くなっている。内面15aは、底壁部13に近づくほど径方向Rにおける内側に向かうように、軸方向Aに対して傾斜している。
シールド部材11は、外側壁部15が第2外輪5の内面54と嵌め合わされることにより、第2外輪5の端部5aに固定されている。内面54は、軌道面51に対して軸方向Aにおける第1側S1に形成されており、端面53に接続されている。内面54は、第2外輪5の端部5a(筒状部)の内周面であり、外側壁部15と同一の中心線を有する円柱面である。シールド部材11は、第2外輪5に直接に固定されている。すなわち、シールド部材11と第2外輪5との間には、シールホルダ等の他の部材が介在していない。また、シールド部材11が第2外輪5に固定された状態においては、外側壁部15の先端面15c(図4)が、第2外輪5において軌道面51と内面54との間に形成された段差面55(段差部)(図3)に接触している。先端面15c及び段差面55は、円環状の平坦面である。シールド部材11を第2外輪5に固定する際には、先端面15cを段差面55に当接させることで、シールド部材11の位置決めを容易に行うことができる。
シールド部材11が第2外輪5に固定された状態においては、シールド部材11は、軸方向Aにおいて、第1内輪2の端面23及び第2外輪5の端面53から突出していない。すなわち、シールド部材11の全体が、端面23及び端面53よりも軸方向Aにおける内側に位置している。なお、図2に示されるように、第2シールユニット10Bのシールド部材11は、外側壁部15が第3外輪6の内面64と嵌め合わされることにより、第3外輪6の端部6aに固定されている。内面64は、軌道面61に対して軸方向Aにおける第2側S2に形成されている。
接触部材12は、芯金17と、芯金17と一体に形成されたリップ部18と、を有している。芯金17及びリップ部18の各々は、環状に形成されている。芯金17は、例えば、鋼等の金属材料により、内側壁部14と同一の中心線を有する円筒状に形成されている。
リップ部18は、第1部分18aと、第2部分18bと、第3部分18cと、を有している。第1部分18a、第2部分18b及び第3部分18cの各々は、環状に形成されている。第1部分18aは、芯金17と一体に、略円筒状に形成されている。第2部分18bは、軸方向Aにおける第1部分18aの内縁から径方向Rにおける内側に延在しており、円環状に形成されている。第3部分18cは、径方向Rにおける第2部分18bの内縁から延在している。第3部分18cは、軸方向Aにおける外側に向かうにつれて径方向Rにおける内側に向かうように傾斜して延在している。
リップ部18は、例えばゴム等の弾性材料により形成されている。リップ部18を構成する弾性材料の例としては、ニトリルゴム、水素化ニトリルゴム、フッ素ゴム等が挙げられる。リップ部18の材料は、例えば鉄鋼圧延機のロールの回転数に応じて選択される。
接触部材12は、芯金17がシールド部材11の内側壁部14と嵌め合わされることにより、シールド部材11に固定されている。この例では、芯金17は、内側壁部14に対して径方向Rにおける外側に位置するように(内側壁部14の外面14a側において)、内側壁部14と嵌め合わされている。芯金17と外面14aとの間には、リップ部18の第1部分18aが介在している。第1部分18aは、内側壁部14の外面14aに接触している。
芯金17が内側壁部14に固定された状態においては、リップ部18の第3部分18cの先端部が第1内輪2の外面24に接触する。外面24は、軌道面21に対して軸方向Aにおける第1側S1に形成されており、端面23に接続されている。外面24は、内側壁部14と同一の中心線を有する円柱面である。なお、図2に示されるように、第2シールユニット10Bにおいては、接触部材12のリップ部18が第2内輪3の外面34に接触する。外面34は、軌道面31に対して軸方向Aにおける第2側S2に形成されている。
図4を参照しつつ、シールド部材11及び接触部材12の各部の厚さの関係を説明する。底壁部13の厚さT13及び外側壁部15の厚さT15の両方は、芯金17の厚さT17よりも厚い。厚さT15は、厚さT13よりも厚い。内側壁部14の厚さT14は、芯金17の厚さT17と同一であるが、厚さT17よりも薄くてもよいし、厚さT17よりも厚くてもよい。底壁部13の厚さT13とは、軸方向Aにおける厚さであり、最大厚さである。この例では、底壁部13の全体の厚さが、芯金17の厚さT17よりも厚くなっている。内側壁部14の厚さT14とは、径方向Rにおける厚さであり、突起16を除いた部分における最大厚さである。外側壁部15の厚さT15とは、径方向Rにおける厚さであり、最大厚さである。この例では、厚さT15は、軸方向Aにおける第1側S1の端部において最大となっている。この例では、第2側S2の端部における外側壁部15の厚さ(最小厚さ)も、芯金17の厚さT17よりも厚くなっている。すなわち、外側壁部15の全体の厚さが、芯金17の厚さT17よりも厚くなっている。芯金17の厚さT17とは、径方向R(芯金17の延在方向に垂直な方向)における厚さであり、最大厚さである。
[作用及び効果]
図5~図8を参照しつつ、比較例の転がり軸受101について説明する。比較例の転がり軸受101では、第1シールユニット10Aに代えて、第1シールユニット110Aが設けられている。図7に示されるように、第1シールユニット110Aは、第2外輪5に固定されたシールホルダ111と、シール部112と、を有している。シール部112は、シールホルダ111に固定された芯金113と、芯金113と一体に形成された接触部114と、を有しており、接触部114が第1内輪2に接触することにより、第1内輪2と第2外輪5との間が封止されている。
また、比較例の転がり軸受101では、第2シールユニット10Bに代えて、第2シールユニット110Bが設けられている。図8に示されるように、第2シールユニット110Bは、第2外輪5に固定された金属製のシールホルダ111と、シール部112と、を有している。シール部112は、シールホルダ111に固定された芯金113と、芯金113と一体に形成された接触部114と、を有しており、接触部114が第2内輪3に接触することにより、第2内輪3と第3外輪6との間が封止されている。
転がり軸受101の設置時には、図5に示されるように、転がり軸受101を軸箱C内に配置する。この際には、図6に示される吊り治具120により転がり軸受101が吊り下げされ、吊り下げられた状態で転がり軸受101が軸箱C内に挿入される。吊り治具120は、径方向Rに沿って移動可能な爪部121を有している。図7(a)に示されるように、吊り治具120による吊り下げ時には、爪部121がシールホルダ111を支持することが好ましい。しかしながら、図7(b)に示されるように、爪部121が適切に配置されず、シール部112が爪部121からの荷重を受けてしまう場合がある。この場合、シール部112に損傷が生じるおそれがある。シール部112の損傷は、シール性能の早期低下や突発的な不具合の要因となり得る。なお、図7(b)の場合において爪部121がシールホルダ111に接触するのは、爪部121が第1内輪2に接した状態で転がり軸受101が吊り下げられると、第1内輪2、転動体7及び保持器8が第2外輪5に対して軸方向Aに沿って移動するためである。第1内輪2、転動体7及び保持器8が軸方向Aに移動するのは、転動体7と軌道面との間には、回転による発熱の影響等を防ぐために隙間が空けられているためである。
また、下記の理由によっても、シール部112に損傷が生じ得る。転がり軸受101の外面(第1外輪4、第2外輪5及び第3外輪6の外面)は、軸箱Cの内面Caとゆるみ嵌め(隙間嵌め)により嵌め合わされる。転がり軸受101が傾いた状態で軸箱Cに挿入されると、転がり軸受101が軸箱Cに引っかかり挿入できなくなる。その場合、図8(a)に示されるように、黄銅等からなる金属棒130によりシールホルダ111を叩くことで、転がり軸受101の傾きが修正される。しかしながら、図8(b)に示されるように、誤ってシール部112を叩いてしまう場合がある。この場合、シール部112に損傷が生じるおそれがある。上記のような爪部121の不適切な配置や金属棒130による不適切な作業は、生産量の増加によるメンテナンス頻度の増加や、熟練作業者の減少等により発生し易くなる。
対して、実施形態の転がり軸受1では、第1シールユニット10Aが、金属材料により形成されたシールド部材11と、シールド部材11に取り付けられる接触部材12と、を有しており、シールド部材11が、環状の底壁部13と、底壁部13から軸方向Aにおける内側に向かって延在する内側壁部14と、底壁部13から軸方向Aにおける内側に向かって延在する外側壁部15と、を含んでいる。このようにシールド部材11を略コ字状の部分を含む形状に形成することで、シールド部材11の剛性を高めることができる。また、軸方向Aにおける外側が閉じられるように略コ字状の部分が配置されることから、軸方向Aにおける外側(背面側)からの外力に対する強度を高めることができ、軸方向Aにおける外側からの外力を好適に受けることができる。その結果、上述したように転がり軸受1の設置時又はメンテナンス時等にシールド部材11に外力が作用したとしても、第1シールユニット10Aに損傷が生じ難い。よって、転がり軸受1によれば、シール性能を安定的に確保することができる。
内側壁部14の先端に、径方向Rに突出する突起16が設けられている。これにより、シールド部材11の剛性を一層高めることができる。また、例えばシールド部材11にモーメント荷重が作用した場合に内側壁部14の先端部が拡径又は縮径するのを抑制することができ、シールド部材11のモーメント剛性を向上することができる。
外側壁部15の厚さが、底壁部13に近づくほど厚くなっている。これにより、シールド部材11の剛性をより一層高めることができる。また、例えばシールド部材11にモーメント荷重が作用した場合に底壁部13が軸方向Aにおける内側に向かって屈曲変形しようとするのを外側壁部15によって抑えることができ、シールド部材11のモーメント剛性を一層向上することができる。
接触部材12が、金属材料により環状に形成され、内側壁部14に固定される芯金17を含んでおり、底壁部13の厚さT13及び外側壁部15の厚さT15の両方が、芯金17の厚さT17よりも厚くなっている。これにより、シールド部材11の剛性を効果的に高めることができる。
内側壁部14及び外側壁部15が、底壁部13から軸方向Aにおける内側に向かって延在している。これにより、シールド部材11の剛性を一層高めることができる。また、底壁部13、内側壁部14及び外側壁部15によって画定される空間S(図4)をグリースの溜まりとして利用することができる。
外側壁部15の厚さT15が、軸方向Aにおける内側に向かうほど薄くなっている。これにより、底壁部13、内側壁部14及び外側壁部15によって画定される空間Sを広くすることができる。
芯金17が、内側壁部14に対して径方向Rにおける外側に位置するように、内側壁部14と嵌め合わされている。これにより、接触部材12をシールド部材11に強固に取り付けることができる。また、接触部材12をシールド部材11に取り付け易くすることができる。
シールド部材11が、軸方向Aにおいて、軸方向Aにおける第1内輪2の端面23及び第2外輪5の端面53から突出していない。これにより、シールド部材11に外力が作用し難い。
外側壁部15が、第2外輪5に直接に固定されている。これにより、シールド部材11が他の部材(例えばシールホルダ111)を介して第2外輪5に固定されている場合と比べて、部品点数を削減することができる。
複数の転動体7が、複数列に配置された円錐ころである。この場合、転がり軸受1が軸方向Aに大型化し易い。転がり軸受1が軸方向Aに大型化すると、ハンドリング性が低下し、転がり軸受1の設置時又はメンテナンス時等にシールド部材11に外力が作用し易い。この点、転がり軸受1によれば、シールド部材11の剛性が高められているため、そのような構成においてもシール性能を安定的に確保することができる。
[変形例]
図9に示される変形例の第1シールユニット10Cでは、芯金17が、内側壁部14に対して径方向Rにおける内側に位置するように(内側壁部14の内面14b側において)、内側壁部14と嵌め合わされている。より具体的には、芯金17は、内面14bと嵌め合わされている。芯金17は、突起16に接触している。シールド部材11及び接触部材12は、軸方向Aにおいて、第1内輪2の端面23及び第2外輪5の端面53から突出していない。
第1シールユニット10Cでは、接触部材12は、軸方向Aに沿った移動によりシールド部材11に対して着脱可能となっている。すなわち、接触部材12を軸方向Aに沿って移動させることで、接触部材12のシールド部材11への取り付け、及び接触部材12のシールド部材11からの取り外しを行うことができる。これは、シールド部材11が第2外輪5に固定され、且つ接触部材12がシールド部材11に固定された状態において、軸方向Aにおけるシールド部材11の外側に他の部材が配置されていないためである。すなわち、当該状態においては、軸方向Aにおける外側(第1側S1)から見た場合に、シールド部材11の全体が露出する(シールド部材11が他の部材と重ならない)。
このような変形例によっても、上記実施形態と同様に、シールド部材11の剛性を高めることができ、シール性能を安定的に確保することができる。また、芯金17が内側壁部14に対して径方向Rにおける内側に位置するように、内側壁部14と嵌め合わされているため、接触部材12をシールド部材11から取り外し易くすることができる。また、接触部材12が、軸方向Aに沿った移動によりシールド部材11に対して着脱可能となっている。これによっても、接触部材12をシールド部材11から取り外し易くすることができる。また、内側壁部14には、径方向Rにおける内側(一方側)に突出するように突起16が設けられており、芯金17が、内側壁部14に対して径方向Rにおける内側に位置するように、内側壁部14と嵌め合わされている。これにより、シールド部材11の剛性をより一層高めることができる。
本発明は、上記実施形態及び変形例に限られない。各構成の材料及び形状には、上述した材料及び形状に限らず、様々な材料及び形状を採用することができる。例えば、シールド部材11及び芯金17を構成する金属材料、並びにリップ部18を構成する弾性材料は任意の材料であってよい。内側壁部14は、必ずしも環状(筒状)に形成されていなくてもよく、周方向に沿って断続的に形成されていてもよいし、周方向の一部に切欠きを有していてもよい。この点は外側壁部15についても同様である。
上記実施形態では底壁部13の厚さT13及び外側壁部15の厚さT15の両方が芯金17の厚さT17よりも厚くなっていたが、厚さT13及び厚さT15の少なくとも一方が厚さT17よりも厚くなっていればよく、厚さT13及び厚さT15のいずれか一方が厚さT17よりも厚くなっていてもよい。この場合でも、上記実施形態と同様に、シールド部材11の剛性を高めることができ、シール性能を安定的に確保することができる。厚さT13及び厚さT15の少なくとも一方は、厚さT17よりも薄くなっていてもよい。接触部材12は、芯金17を含んでいなくてもよい。突起16は、内側壁部14の先端から径方向における外側に向かって突出していてもよい。
内側壁部14及び外側壁部15は、底壁部13から軸方向Aにおける内側及び外側の両方に向かって延在していてもよい。例えば、シールド部材11は、軸方向Aに平行な断面においてI字状を呈していてもよい。
上記実施形態では、転動体7が円錐ころであったが、転動体7は、円筒ころであってもよい。転動体7は、複数列に配置されていなくてもよく、単列に配置されていてもよい。突起16は設けられていなくてもよい。外側壁部15の厚さT15は、軸方向Aに関して一様であってもよい。外側壁部15は、シールホルダを介して第2外輪5に固定されていてもよい。
1…転がり軸受、2…第1内輪、5…第2外輪、5a…端部、7…転動体、10A…第1シールユニット(転がり軸受用シールユニット)、11…シールド部材、12…接触部材、13…底壁部、14…内側壁部、15…外側壁部、16…突起、18…リップ部、A…軸方向、R…径方向。

Claims (3)

  1. 内輪と、
    外輪と、
    前記内輪と前記外輪との間に配置された複数の転動体と、
    軸方向における前記外輪の端部に取り付けられ、前記内輪と前記外輪との間を封止するシールユニットと、を備え、
    前記シールユニットは、金属材料により形成されたシールド部材と、前記シールド部材に取り付けられる接触部材と、を有し、
    前記シールド部材は、
    環状の底壁部と、
    前記底壁部から前記軸方向における内側に向かって延在し、前記接触部材が固定される内側壁部と、
    前記底壁部から前記軸方向における内側に向かって延在し、前記外輪に固定される外側壁部と、を含み、
    前記接触部材は、
    金属材料により環状に形成され、前記内側壁部に固定される芯金と、
    弾性材料により環状に形成され、前記内輪に接触するリップ部を含み、
    底壁部の厚さ及び外側壁部の厚さの少なくとも一方は、芯金の厚さよりも厚く、
    前記接触部材は、前記芯金が前記内側壁部と嵌め合わされることにより、前記シールド部材に固定されており、
    前記芯金は、前記内側壁部に対して径方向における外側に位置するように、前記内側壁部と嵌め合わされている、転がり軸受。
  2. 前記内側壁部の先端には、径方向に突出する突起が設けられている、請求項1に記載の転がり軸受。
  3. 前記外側壁部の厚さは、前記底壁部に近づくほど厚くなっている、請求項1又は2に記載の転がり軸受。
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