JP7488568B2 - 薬剤フィーダ - Google Patents

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Description

この発明は、病院や薬局等で行われる調剤を自動化するために、錠剤やアンプル剤といった粒状固形物の薬剤を自動供給するようになった薬剤フィーダに関し、詳しくは、形状の同じ多数の薬剤をランダム収容するとともに、それらの薬剤を回転体で整列させることで、それらの薬剤を一つずつ送り出す逐次送出・順次排出を行う薬剤フィーダに関し、更に詳しくは、薬剤整列時の幅規制機能の強化に関する。
[背景技術1](特許文献1参照)
同一形状の錠剤等(薬剤)を一列に整列させながら搬送する整列供給式の薬剤フィーダとして、鉛直線を中心として軸回転可能な外側の環状回転体と、鉛直から傾いた傾斜線を中心として軸回転可能な状態で前記環状回転体の内側に装備されて前記環状回転体の中空を塞ぐ傾斜回転体と、前記傾斜回転体の回転によってその上から前記環状回転体の上端周縁部の上に運ばれた固形の薬剤を前記環状回転体の回転時に整列させる規制部材とを備えた薬剤フィーダが実用化されている。
そのうち本願発明の構成や課題などの理解に役立つ部分を、図面を引用して具体的に説明する(図8参照)。
図8は、薬剤フィーダ10のほぼ全容を示しており、(a)が平面図、(b)が縦断正面図である。
薬剤フィーダ10は、二重回転タイプのものであり、筐体の最上部に位置しており中央部分が円形に刳り抜かれて中空になっている周壁11と、その内周壁面11a即ち周壁11の中空の内周の壁面に上端部が遊嵌された状態で設置されている又は周壁11の中空の直下に設置されている環状回転体20と、この環状回転体20の中空内に設置された傾斜回転体30と、この内側の傾斜回転体30とその外側の環状回転体20とを何れも軸回転可能に支持する支承機構40と、それらの回転の駆動を担う回転駆動機構50と、周壁11の上側に設けられた仕分け部材60及び規制機構70とを具えている。
しかも、支承機構40によって、環状回転体20は鉛直線を中心として軸回転しうる状態に保たれ、傾斜回転体30は鉛直から傾いた傾斜線を中心として軸回転しうる状態に保たれる。そして、そのような内側の傾斜回転体30と外側の環状回転体20は、薬剤は通さないが回転は許容される僅かな間隙を保って傾斜回転体30が環状回転体20の中空を塞ぐことで、二重回転タイプ薬剤フィーダの回転容器20+30を構成しており、傾斜回転体30の回転による持ち上げと仕分け部材60の仕分けとによって傾斜回転体30の周縁部33の上から薬剤を環状回転体20の上端周縁部23の上に運び、環状回転体20の回転による水平搬送と規制機構70の整列機能とにて上端周縁部23の上の薬剤を整列させながら落下排出口14へと運ぶようになっている。以下、各部を説明する。
環状回転体20は、中空の径が上側ほど大きい下部21と、中空の径が上側ほど小さい上部22とからなり、それらの中空に傾斜回転体30を納めてから両部21,22をボルト等で連結することで一体化され、傾斜回転体30と共に回転容器20+30をなす。
傾斜回転体30は、その上面が回転容器20+30の内底になり、図示のものではその上面の央部32の中央に中央突起31が形成されている。また、傾斜回転体30の周縁部33の上面は、一周に亘って、薬剤の掬い上げに役立つ緩い鋸歯状波形に加工されているうえ、掬い上げた薬剤を傾斜による転がりにて円滑に環状回転体20の上端周縁部23へ送り込むことができるよう外下がりの状態になっている。
支承機構40は、各所に分散して配設された複数の部材41~43からなり、それには例えばラジアル軸受などを主体とした受動部材41が幾つかと、例えば硬質ゴム製Oリングなどの輪状体・環状体からなる回転伝動部材42,43とが含まれている。
回転駆動機構50は、回転容器20+30の下に配置された回転駆動部材51と、この回転駆動部材51を軸回転させる回転駆動モータ54とを具備しており、径の異なる回転伝動部材42,43を介する摩擦伝動にて環状回転体20を相対的に高速で軸回転させるとともに、傾斜回転体30を相対的に低速で軸回転させるようになっている。
仕分け部材60は、揺動支点の基端部61から揺動端の先端部62まで延びた細長い棒材を主体としたものであり、基端部61が支持部63によって周壁11や環状回転体20の上方で支持されており、そこを中心にして先端部62が上下に揺動しうるようになっている。先端部62寄りの部分が少し曲がっており、常態では先端部62が斜め下向きの状態で自重により軽く傾斜回転体30の周縁部33に乗っているので、その周縁部33から環状回転体20の上端周縁部23へ滑り落ちることなく周縁部33に乗ったまま運ばれて来た薬剤の多くが、先端部62に当接するとともに、その反作用の付勢力によって傾斜回転体30の央部32へ戻されるが、それが円滑に行われなければ薬剤破損等の回避のため先端部62が揺動して上方へ逃げるようにもなっている。
規制機構70は、環状回転体20の上端周縁部23の回転方向を基準として仕分け部材60より進行先に設置された第1規制部材71と、それよりも更に進行先に設置された第2規制部材72と、それら第1規制部材71と第2規制部材72との何れにもピン状の回転許容軸部材等を介して連結されているリンク機構73と、サンプル薬剤を収容しうる型置場74とを具備している。
第1規制部材71も、第2規制部材72も、揺動中心部が周壁11側に位置するとともに、揺動端部が環状回転体20の上端周縁部23の上に位置しているので、その上端周縁部23の上の薬剤搬送経路幅を外周側から狭めるものとなっている。
しかも、第1規制部材71と第2規制部材72は、何れも揺動にて上端周縁部23の上の薬剤搬送経路幅の狭め量を可変調整しうるものであるが、リンク機構73の長手方向進退に応じて両規制部材71,72が同時かつ同様に揺動するので、両規制部材71,72による薬剤搬送経路幅の狭め量の調整量が連動するものともなっている。さらに、型置場74にサンプル薬剤を収容してから、それに向けてリンク機構73を動かすと、リンク機構73が長手方向に進んで先端をサンプル薬剤に当接させて止められるが、そのときに第1規制部材71の揺動端部と第2規制部材72の揺動端部が何れも上端周縁部23の上の薬剤搬送経路幅をサンプル薬剤に倣って薬剤一個相当分に狭めるようにもなっている。
また、そのような規制機構70より更なる進行先では、周壁11に、それを上下に貫通する落下排出口14が形成されており、そこへ環状回転体20の上端周縁部23の上の薬剤を環状回転体20の回転にて送り込むために周壁11には排出ガイド13も設けられている。この排出ガイド13の先端部には、そこより下側に延び且つ先にも延びて最先端となる搬送面ガイド12が形成されていて、薬剤が排出ガイド13に当接した反動で傾斜回転体30の方へ不所望に落下するといったことを防止するようになっている。
さらに、図示を割愛したが、回転駆動モータ54の動作制御を担うコントローラと、それらに動作電力を供給する電源も、同じ筐体に内蔵して又は筐体の外に設けられている。また、落下排出口14における薬剤の落下を検出するフォトセンサ等も付設されており、その検出信号がコントローラや錠剤カウンタへ送信される。
コントローラの回転制御は、低速回転から始まり、最初の薬剤の排出を検出した後、更に、予め設定された所定数の薬剤の排出を検出すると、高速回転に移行するようになっている。また、予め指定された総排出数と排出済み個数とから残数を算出するとともに、やはり指定された所定数に残数が達すると回転速度を落としたり、薬剤排出完了後に不所望な過剰落下の防止のため逆回転を行わせるようにもなっている。
このような薬剤フィーダ10の動作等についても説明する。薬剤フィーダ10を使用して多数の薬剤を逐次送出するには、それに先だって、薬剤搬送経路幅の規制作業と薬剤のランダム投入とを済ませておく。
そのうち、薬剤搬送経路幅の規制作業は、作業担当者が、多数の薬剤のうちから適宜な一個を型用薬剤に選出して、それを型置場74に収めてから、それにリンク機構73の一端が当接するようにリンク機構73の位置を調整するという簡単なことで、遂行される。
その作業が行われると、第1規制部材71と第2規制部材72とが何れもリンク機構73に連動して揺動し、それらの揺動端部によって環状回転体20の上端周縁部23の上の薬剤搬送経路幅が二カ所で型用薬剤の直径に対応するところまで狭められる。
また、薬剤のランダム投入は、やはり作業担当者が、文字通り多数の薬剤を環状回転体20の上部開口から回転容器20+30へランダムに投入すれば良い。
そうすると、投入されたランダム収容薬剤は、自然に、傾斜回転体30の上面のうち下側に来ている部分の上に集まる。
これで自動動作の準備が調うので、薬剤フィーダ10を例えば単純な連続送出モード等で動作させると、以後はコントローラの制御に従って回転駆動モータ54が適宜な速度で回転する。そうすると、それに応じて回転駆動部材51が軸回転し、その回転運動が、大径部外装回転伝動部材42を介した摩擦伝動にて環状回転体20に伝達されるとともに、小径部外装回転伝動部材43を介した摩擦伝動にて傾斜回転体30にも伝達されて、大径部外装回転伝動部材42と小径部外装回転伝動部材43とが同じ向きに軸回転するが、大径部外装回転伝動部材42の方が小径部外装回転伝動部材43より高速で回転する。
傾斜回転体30が軸回転すると、回転容器20+30の内底に溜まっていたランダム収容薬剤のうち傾斜回転体30の周縁部33の上に来ていた薬剤が、鋸歯状の周縁部33の循環運動によって低位置から高位置へ掬い上げられる。
そうして、周縁部33が環状回転体20の上端周縁部23よりも高くなるところまで運ばれた薬剤は、大部分が周縁部33の傾斜に基づく滑落や転動によって上端周縁部23の上へ乗り移る。
これに対し、上端周縁部23の上が先行の他の薬剤で詰まっていたり、たまたま滑落や転動しなかったといった理由で、傾斜回転体30の周縁部33の上に残っていた薬剤は、傾斜回転体30の更なる軸回転によって仕分け部材60の先端部62の所へ運ばれ、そこで先端部62に当接し、その当接の反動によって上端周縁部23とは逆の向きに移動させられるため、傾斜回転体30の央部32を傾斜面に沿って滑落する。
こうして、過剰な薬剤がランダム収容薬剤に戻るので、上端周縁部23の上の薬剤搬送経路には或る程度絞り込まれて適量に近い頻度で薬剤が送り込まれる。
環状回転体20の方が傾斜回転体30より高速で軸回転しているので、上端周縁部23の上の薬剤は、周縁部33から乗り移ったときに回転速度の差に応じて或る程度はばらけるが、薬剤が小さめの場合など、縦一列になるものもあれば、真横や斜め横に並ぶものもありうる。そして、それらの薬剤が、環状回転体20の軸回転によって第1規制部材71の所へ運ばれると、一列の薬剤はそのまま通過するが、横並びの薬剤については第1規制部材71との干渉によって内側の薬剤が上端周縁部23の上から押し出されて傾斜回転体30の上に落下しランダム収容薬剤に戻るので、横並びが解消される。
とはいえ、横並びの薬剤が多いとき等には、薬剤同士の押し合い等によって第1規制部材71の先端を巻くようにすり抜ける薬剤もありうる。そして、そのような場合、第1規制部材71を通過した薬剤のうち一部のものには斜め横の並び状態が残ったりすることがある。いずれにしろ、第1規制部材71を通過した薬剤は、その後、環状回転体20の軸回転よって第2規制部材72の所へ運ばれて、再び同様の整列が強制されるため、例え横並び状態が残っていても僅かなものにすぎないうえ程度も斜め横の並びの軽い状態にとどまることから、横並び状態が再度の規制で迅速かつ十分に解消される。
このようにして二重の規制をクリアして一列に整列した整列済み薬剤は、環状回転体20の軸回転に伴う上端周縁部23の循環運動によって次々に排出ガイド13の所へ運ばれ、上端周縁部23の上の薬剤搬送経路と斜めに交差している排出ガイド13の外側側面に当接する。
そして、整列済み薬剤の多くは、直ちに排出ガイド13の当接側面に沿って進み、一列になって落下排出口14に送り込まれる。
もっとも、当接状況によっては稀に一部の整列済み薬剤が内周側へ少しはじかれることもあるが、そのような状況が生じたときでも、整列済み薬剤の環状回転体20の上への落下や、上端周縁部23と排出ガイド13との斜交部位への挟み込みは、搬送面ガイド12によって阻止される。
こうして、総ての整列済み薬剤が無駄なく一列で落下排出口14に送り込まれる。落下排出口14に送り込まれた薬剤は重力で加速されて落下速度を増すことから、先後の薬剤の離隔距離が広がるので、その離隔距離が十分になる所に設置したフォトセンサ等で落下薬剤を検出するといったことで、的確に、薬剤を計数することができる。
このような薬剤フィーダにあっては、二重回転タイプ薬剤フィーダを基本にしたことにより、すなわち、回転容器を内外二重化してそれらの回転にて内側の傾斜回転体から外側の環状回転体の上端周縁部の上に固形薬剤を運び更にその固形薬剤を規制部材にて整列させるようにしたことにより、回転体の中に固定の整流ガイドを設ける必要が無くなったばかりか、種々の形状やサイズの薬剤に対する共用範囲が広がっている。
また、このような薬剤フィーダにあっては、環状回転体の上端周縁部の上で固形薬剤を安定姿勢で一列に整列させるために、薬剤の横幅を規制する規制機構が前後に連ねて二つ装備されるとともに、薬剤の高さを規制する仕分け部材が上記の規制機構に前置されており、それらによって整列機能が適切に発揮されているが、それらの部材のうち仕分け部材は、既述したように薬剤破損等の回避のため薬剤からの反力が強いときには先端部が揺動して上方へ逃げるようになっているため、高さ規制が常に確実に行われると言い切れる訳ではないが、仕分け部材による高さ規制は、規制機構による幅規制の負担を軽減するための前処理といったものなので、実用上の不都合が有る訳ではない。
[背景技術2](特許文献2~4参照)
これに対し、上述のように共用範囲が広がると、形状やサイズの相違だけでなく、材質の異なる薬剤たとえば硬めの薬剤だけでなく表層の脆い薬剤や、球状や紡錘状といった転がり易い形状の薬剤などについても共用の要望が高まる。
そして、それに応じて脆い薬剤や転がり易い薬剤も取り扱うには、薬剤の損傷や過剰な転動を回避・抑制するために、薬剤と仕分け部材との当たりが和らぐようにするといった謂わば仕分け部材の繊細化や多様化が求められる。
しかしながら、そのような対処は仕分け部材の高さ規制機能を弱めがちなので、単純な繊細化等にとどまることなく、薬剤と仕分け部材との当たりを緩和しても高さ規制機能が維持されるような更には強化されるような対策をも加味した対処方が望まれる。
そこで、二重回転タイプ薬剤フィーダを踏襲しつつ更に薬剤整列時の高さ規制機能を維持しつつも薬剤に対する仕分け部材の当たりは緩やかな薬剤フィーダを実現することが更なる技術的課題となった。
そして、そのような技術課題を解決するために、縦線を中心として軸回転可能な外側の環状回転体と、前記縦線から傾いた傾斜線を中心として軸回転可能な状態で前記環状回転体の内側に装備されて前記環状回転体の中空を塞ぐ傾斜回転体と、前記傾斜回転体の回転によってその上から前記環状回転体の上端周縁部の上に運ばれた固形の薬剤を前記環状回転体の回転時に整列させる仕分け部材および規制部材とを備えた薬剤フィーダであって、前記規制部材が前記環状回転体の前記上端周縁部の上の薬剤に対して横幅を規制するようになっており、前記仕分け部材が、前記環状回転体の前記上端周縁部の上方に垂れ下がっていて下端部を横に押されると変形しうる垂下物を具備していることにより前記環状回転体の前記上端周縁部の上の薬剤に対して高さを規制するようになっており、前記垂下物が複数の球体を緩く連結したものからなる、という薬剤フィーダが開発された。
そのうち本願発明の課題等の理解に役立つ部分を、既述の薬剤フィーダ10を改良した薬剤フィーダ100に係る図面を引用して具体的に説明する(図9~図11参照)。
図9は、薬剤フィーダ100の全体構成を示す縦断面図である。
図10は、既述の規制機構70を改良した規制機構700の構成を示し、(a)が、型用薬剤5aを型置場74に置いたときの規制機構700に係る平面図、(b)が、第2規制部材720と同じ形状をした第1規制部材710の平面図と端面図である。
図11は、既述の仕分け機構60を改良した仕分け機構600の構成を示しており、(a)が、仕分け機構600とその設置先部分とに係る外観斜視図であり、(b)が、仕分け機構600の第1仕分け部材610に係る正面図であり、(c)が、仕分け機構600の第2仕分け部材620に係る正面図である。
薬剤フィーダ100が既述の薬剤フィーダ10と相違する点としては(図9参照)、回転駆動機構50が二つの回転駆動モータ54a,54bを具備して環状回転体20の回転と傾斜回転体30の回転とを個別に制御できるようになったことや、環状回転体20がそれを上下に分解しなくても傾斜回転体30を抜き差しできる椀状の一体物になったこと、傾斜回転体30の着脱を検出する傾斜回転体装着検出手段55が追加されたこと、落下排出口14の下方の薬剤落下検出手段56が明示されたこと等が挙げられる。
さらに、規制機構70が改造されて規制機構700になったことと、仕分け部材60が改造されて仕分け機構600になったことが、挙げられる
ここでは、それらの相違点のうち、本願発明の課題と密に関係する規制機構700と仕分け機構600とについて、詳述する。
特に、規制機構700は、本願発明の適用対象の中心的な部位である。
規制機構700は(図10(a)参照)、既述した規制機構70を引き継ぐに際して、型用薬剤5aをセットする型置場74や、規制部材71,72を連動させるリンク機構73は、概ねそのまま引き継いでいるが、第1規制部材71と第2規制部材72には改良が施されて、それぞれ第1規制部材710と第2規制部材720になっている。
第1,第2規制部材710,720は同形なので、一方710を詳述するが(図10(b)参照)、第1規制部材710は、既述の第1規制部材71と同様、図では左端の揺動中心部が周壁11側に位置し、図では右端の揺動端部が環状回転体20の上端周縁部23の上方に位置し、リンク機構73の長手方向進退に応じて上端周縁部23の上の薬剤搬送経路幅を外周側から狭める横幅規制機能を発揮するものとなっている。
しかも、第1規制部材710は(図10(b)参照)、内周側面部が改造されており、内周側面部に、既述の第1規制部材71の内周側面部を踏襲していて横幅規制機能を担う下段部分711だけでなく、既述の第1規制部材71には無かった上段部分712も、形成されている。上段部分712は、下段部分711よりも内周側に張り出しており、上段部分712と下段部分711との間は傾斜面になっている。そのため、第1規制部材710は、下段部分711がリンク機構73の状態に応じた厳密な横幅規制機能を行うのに加えて、上段部分712が緩やかな高さ規制を行うものとなる。
繰り返しとなる詳細な説明は割愛するが、第2規制部材720も同様である。
仕分け機構600は(図11(a)参照)、環状回転体200の上端周縁部230の薬剤搬送経路において既述の仕分け部材60と同様に規制機構700の上流に配設された第1仕分け部材610と、仕分け部材60と異なり上記の薬剤搬送経路において規制機構700と並ぶ位置に配設された第2仕分け部材620とを具備しており、それら複数の部材にて多段階で仕分け機能を発揮するものになっている。
何れの部材610,620も、既述の仕分け部材60と同様に、排出ガイド13を含むとともに規制機構700を支持する周壁11の上板部に対して、装着されている。
第1仕分け部材610は(図11(a),(b)参照)、手動のネジ機構にて上下位置を調整しうる短かめの支持部材611と、その先端寄り部位に取り付けられて支持部材611に随伴して上下する前段垂下物612(第1形の垂下物)とを具備している。
前段垂下物612は(図11(b)参照)、複数の大玉613(図では二個の球体)を緩く連結して鎖状にしたものであり、市販のボールチェーン等で足りれば容易かつ安価に具現化できる。第1仕分け部材610では、二個の前段垂下物612が、支持部材611から上端周縁部230の薬剤搬送経路の上方へ横並び状態で垂れ下がり、通常は前段垂下物612の下端が薬剤の高さより少しだけ高くなるように上下位置が調整される。
第2仕分け部材620は(図11(a),(c)参照)、これも手動で上下位置を調整しうる長めの支持部材621と、その先端寄り部位に取り付けられて支持部材621に随伴して上下する中段垂下物622及び後段垂下物632(何れも第1形の垂下物)と、支持部材621の上下位置調整を担う手動調整機構650とを具備している。
中段垂下物622は(図11(c)参照)、複数の中玉623(図では三個の球体)を緩く連結して鎖状にしたものであるが、中玉623が小粒になり連結個数が増えている。
後段垂下物632も、やはり複数(図では手前七個と奥六個)の小玉633を緩く連結して鎖状にしたものであり、小玉633が更に小粒になり連結個数が増えている。
手動調整機構650は、支持部材621を手動操作にて上げてそれと下限設定機構651との間隙を広げてから、下限設定機構651の上に型用薬剤5b(上述した型置場74に置いた図10(a)の型用薬剤5aとは別物であるが同形の薬剤の一つ)を載置し、それから手動操作にて支持部材621を型用薬剤5bに軽く当たるところまで下げると、支持部材621の上下位置が型用薬剤5bに対応した位置に来るようになっている。
下限設定機構651には、目盛部材652が付設されており(図11(c)参照)、その目盛が下限設定機構651と支持部材621との間隔ひいては型用薬剤5bのサイズを示し更には手動調整機構650によって調整された第2仕分け部材620による規制高さをも示すようになっている。また、支持部材621の上下位置調整に付随して、型用薬剤5aの採寸・表示まで行われるので、第1仕分け部材610の調整の目安にもなる。
さらに、上述した前段垂下物612と中段垂下物622と後段垂下物632とについて、それらの位置関係や役割分担等を説明する。
二つの前段垂下物612は、何れも上端周縁部230の薬剤搬送経路の上方に垂れ下がるが、上端周縁部230の径方向である薬剤搬送経路の横断方向に並んでいる。前段垂下物612の下端位置は、調整方針に依存するので一概には言えないが、大抵は、薬剤搬送経路上で薬剤が重なっていれば上の薬剤に対して干渉するように、薬剤より少し高くされる。大玉613が重めで薬剤の重なりが効率良く解消されるが、自由端である下端の大玉613が直ぐ上の連結部の変形によって逃げるため薬剤への衝撃は少なくて済む。
なお、薬剤が球状の場合は、薬剤が転がり易くて位置が安定しないことが多いが、薬剤が薬剤搬送経路の横断方向で中央など望ましい所に位置しているときには、薬剤が横並びの前段垂下物612の間をすり抜ける。また、薬剤が中央より少し横にずれているときには、位置ずれしている方の前段垂下物612と薬剤とが軽く干渉して、薬剤が中央(転がり易い薬剤では上述した環状回転体200の上端周縁部230の溝231の拡幅部のところ)に寄せられる。これに対し、薬剤が中央から大きく位置ずれしているときには、当たり具合によって中央に寄せられる薬剤もあるが上端周縁部230の上から押し出されて傾斜回転体300の上に戻る薬剤が多い。
二つの中段垂下物622は、その支持部材621が規制機構700を跨いでいる跨ぎ仕分け部材になっていて、何れの中段垂下物622も、上端周縁部230の薬剤搬送経路の上方に垂れ下がり、規制機構700(特に第2規制部材720)の横に位置していて横並び垂下物になっている。
また、何れの中段垂下物622も、上端周縁部230の薬剤搬送経路の上方に位置しており、それらが薬剤搬送経路に対しては斜めに並んでいる。
さらに、支持部材621と手動調整機構650との関係が標準的な設定では中段垂下物622の下端位置を薬剤搬送経路上の薬剤より僅かに低くするようになっている。
そのため、中段垂下物622は、薬剤搬送経路上で薬剤が重なっていれば上の薬剤に対して中玉623が干渉して薬剤の重なりを解消する機能に加え、例えば単独で孤立した状態や斜めがかった横並び状態などでたまたま薬剤搬送経路の内周側に載っているような薬剤を剤搬送経路の中央へ戻すか傾斜回転体300へ戻すか切り分けることで薬剤搬送経路上の薬剤整列機能を強化する機能をも発揮するものとなっている。
二つの後段垂下物632は(図11(a)参照)、一方(図では奥の六連物)が上端周縁部230の薬剤搬送経路の内周側の上方に垂れ下がり、他方が(図では手前の七連物)が上端周縁部230の薬剤搬送経路の上方から外れて傾斜回転体300の外周側の上方に垂れ下がり、薬剤搬送経路の横断方向に並んでいる。
しかも、手動調整機構650による支持部材621の高さ調整に伴って、一方の後段垂下物632の下端位置は上述の中段垂下物622の下端位置より少し低くされ、他方の後段垂下物632の下端位置は更に低くされるようになっている。
そのため、上述した大玉613を連ねた第1仕分け部材610と、中玉623を連ねた中段垂下物622と、小玉633を連ねた後段垂下物632は、それらの下端位置が玉の大小の順になっている。
さらに(図11(a)参照)、後段垂下物632は、少なくとも内周側のものは(図では手前の七連物)、小玉633の材料に鉄等の磁性体が採用されている。また、これに対応して、第2規制部材720のうち後段垂下物632に近い部位に、永久磁石などからなる引き付け部材640が嵌め込み等にて取り付けられている。そして、その引き付け力が重力の分力に加勢するため、後段垂下物632は、薬剤搬送経路の上から当接してきた薬剤に対して、穏やかながらも効果的な反力を作用させるものとなっている。これにより、第2規制部材720から離れていた薬剤が第2規制部材720に近づくので、第2規制部材720の機能が強化される。このような後段垂下物632は、自身の薬剤の高さ規制機能よりも第2規制部材720の薬剤の横幅規制の強化を重視したものとなっている。
特開2018-108277号公報 特許6736075号 特願2020-012192号(出願) 特願2020-012231号(出願)
このような薬剤フィーダでは、回転体の中に固定の整流ガイドを設ける必要が無くなるとともに種々の形状やサイズの薬剤に対する共用範囲が広がったが(背景技術1,特許文献1参照)、それに加え(背景技術2,特許文献2~4参照)、薬剤の幅を規制する後段の規制機構に高さ規制機能まで担わせたうえで、その上流に位置する仕分け部材の高さ規制機能を緩めることで、固くて丈夫な薬剤から脆い薬剤まで、更には板状といった転がり難い薬剤から球状や紡錘状といった転がり易い薬剤まで、環状回転体の上端周縁部の薬剤搬送経路で固形薬剤を無理なく一列に整列させることができるようになっている。
ところが、形状や材質の異なる種々の薬剤について長時間に及んで使用してみたところ、稀にではあるが、複数個の薬剤が上下に重なったままの謂わば多段薬剤が、解れにくい状態のまま、前段の仕分け部材の高さ規制を逃れて後段の規制機構に至り、規制機構の高さ規制機能によっても解されることなく、さらには規制機構の幅規制機能によって環状回転体の薬剤搬送経路から内方の傾斜回転体の上へ落とされるときに長時間を費やしたりしたときなど、それが引き金となって後に続く多数の薬剤が環状回転体の薬剤搬送経路の上に留まり続ける場合がある、ということが判明した。
さらには、やはり稀にではあるが、薬剤の表面の性質によって薬剤同士の当接面の滑りが良くないような場合などには、複数個の薬剤が上下に重なっていない状況であっても、薬剤が環状回転体の上端周縁部の上で綺麗な一列でなくジグザグに並んだ状態で列なり、重心が環状回転体の上端周縁部から外れて本来なら速やかに内周下方へ落ちて傾斜回転体に乗り移るべき薬剤まで不所望に長い時間に亘って環状回転体の薬剤搬送経路の上に留まり続けることがある、ということも判明した。
そして、そのような薬剤渋滞状態とも言えるような状況が発生した場合、規制機構から落下排出口への薬剤搬送頻度が減少することから、薬剤の順次排出機能が予想を超えて損なわれるので処理能力が不所望な程度にまで低下したり、更には、薬剤排出検出の不所望なタイムアウトによって、フィーダ内の全薬剤の排出が完了してフィーダが空になったとの誤判定を招くことにもなりかねない。
そこで、脆い薬剤でも毀損しない範囲で且つ簡便な手法で規制機構の幅規制機能が薬剤渋滞解消にも役立つようにすることが技術的な課題となる。
本発明の薬剤フィーダは(解決手段1)、このような課題を解決するために創案されたものであり、
縦線を中心として軸回転可能な外側の環状回転体と、前記縦線から傾いた傾斜線を中心として軸回転可能な状態で前記環状回転体の内側に装備されて前記環状回転体の中空を塞ぐ傾斜回転体と、前記傾斜回転体の回転によってその上から前記環状回転体の上端周縁部の上に運ばれた固形の薬剤を前記環状回転体の回転時に整列させる仕分け部材および規制部材と、前記環状回転体の回転制御を行う制御部と、前記環状回転体によって落下排出口へ運ばれて落下した薬剤を検出する薬剤落下検出手段とを備え、前記仕分け部材が、前記環状回転体の前記上端周縁部の上の薬剤に対して高さを規制するようになっており、前記規制部材が前記環状回転体の前記上端周縁部の上の薬剤搬送経路の横幅を規制するようになっている薬剤フィーダにおいて、
前記規制部材が、前記制御部の制御に応じて前記横幅の規制量を加減するようになっており、前記制御部が、前記薬剤落下検出手段での薬剤検出間隔が正常時間隔より大きな設定値の渋滞時間隔に達すると、前記規制部材を制御して前記横幅を拡大させるようになっている、ことを特徴とする。
なお、上記の薬剤検出間隔には、環状回転体の回転開始から薬剤落下検出手段の薬剤検出までの時間間隔も、薬剤落下検出手段による一の薬剤検出から次の薬剤検出までの時間間隔も、該当する。
また、本発明の薬剤フィーダは(解決手段2)、上記解決手段1の薬剤フィーダであって、前記制御部が前記規制部材を制御して前記横幅を拡大させた後に前記薬剤落下検出手段が薬剤落下を検出すると、それに応じて前記制御部が前記規制部材を制御して前記横幅を拡大前に戻すようになっている、ことを特徴とする。
さらに、本発明の薬剤フィーダは(解決手段3)、上記解決手段1,2の薬剤フィーダであって、前記制御部が前記横幅の拡大を段階的に行うようになっていることを特徴とする。
また、本発明の薬剤フィーダは(解決手段4)、上記解決手段1~3の薬剤フィーダであって、薬剤を挟んで寸法を測るための採寸機構と、前記採寸機構の可動部を移動させる駆動部材とが設けられており、前記規制部材が前記採寸機構の前記可動部と連動するようになっており、前記制御部が、前記駆動部材を制御することで、前記採寸機構に置かれた薬剤の寸法データを取得するとともに、前記寸法データに基づいて前記横幅の規制を前記規制部材に行わせるようになっている、ことを特徴とする。
このような本発明の薬剤フィーダにあっては(解決手段1,2)、環状回転体によって落下排出口へ運ばれて落下した薬剤に係る薬剤検出間隔が、正常な薬剤排出動作の下では既知の正常時間隔(正常時の時間間隔)かそれに近い時間になるところ、それより長い渋滞時間隔(渋滞時の時間間隔)に達したときには、環状回転体の上端周縁部の薬剤搬送経路において不所望な薬剤渋滞状態が発生した可能性が高いとして、規制部材が作動して薬剤搬送経路の横幅が広げられるので、規制部材の脇を薬剤が通過することへの規制が一時的に緩和される。
このように、多数の薬剤が規制部材の所で詰まって搬送方向に連なる薬剤渋滞状態が発生したときには、そのことが検出されて、渋滞の先頭の薬剤が前進し易くなる。そして、先頭の薬剤の僅かな動きが後続の薬剤同士の押し合い状態の緩和を招き、薬剤の連なり状態が変化するので、薬剤渋滞状態の解消に役立つ。しかも、規制部材を少し追加動作させることで簡便に実施することができるうえ、不所望な薬剤同士の押し合いが緩和されるので、薬剤が脆いものであってもそれを毀損するおそれは無い。
したがって、この発明によれば、脆い薬剤でも毀損しない範囲で且つ簡便な手法で規制機構の幅規制機能が薬剤渋滞解消にも役立つようにすることができる。
また、本発明の薬剤フィーダにあっては(解決手段3)、薬剤搬送経路の横幅の緩和いいかえると薬剤搬送経路の横幅の拡大が連続的でなく段階的に行われるようにしたことにより、規制対象になった薬剤が間欠的に横移動することから、移動時には薬剤同士の摩擦が抑制されるとともに薬剤同士の押し合い状態も緩和され、移動と移動の合間には薬剤の整列状態が整えられるので、薬剤への衝撃を抑えて無理なく而も効率良く薬剤の渋滞状態を解消することができる。
さらに、本発明の薬剤フィーダにあっては(解決手段4)、規制部材と採寸機構の可動部とを連動させて、駆動部材が可動部を移動させると規制部材も作動するようにしたことにより、採寸機構に置かれた薬剤の寸法データを取得することに加えて、その寸法データに基づいて薬剤搬送経路の横幅を一時緩和することまでも、制御部が駆動部材を制御することで具現されるので、機能の数ひいては可動部材の個数より駆動部材の組み込み数が少なくて済むうえ、採寸に用いた薬剤を採寸後に採寸機構から取り出して傾斜回転体の上に移すことで薬剤を無駄なく自動調剤に用いることができる。更には、駆動部材の動作量から寸法データを取得や算出することで採寸機構を簡素化することもできる。
本発明の実施例1について、薬剤フィーダの構造を示し、(a)が外観斜視図、(b),(c)が採寸機構を兼ねる型置場の外観斜視図である。 (a)~(d)何れも型置場と規制機構との連動状態を示す要部の平面図である。 (a)が仕分け機構とその周辺部とに係る外観斜視図であり、(b)が仕分け機構だけの外観斜視図である。 単体の中段垂下物に係る平面図と正面図と右側面図と背面図と左側面図である。 複数並設の中段垂下物に係る平面図と正面図と右側面図と背面図と左側面図である。 薬剤フィーダの動作状態を示し、(a)が薬剤を仕分けしている仕分け機構などに係る外観斜視図であり、(b)が仕分け機構の中段垂下物の斜交当接面による仕分け状況をしめす外観斜視図である。 薬剤を仕分けしている中段垂下物の揺動状態などを示し、(a)が平面図、(b)が正面図である。 背景技術1の欄で説明した薬剤フィーダの要部構造を示し、(a)が平面図、(b)が縦断正面図である。 背景技術2の欄で説明した薬剤フィーダの要部構造を示す縦断正面図である。 その薬剤フィーダの規制機構の構造を示し、(a)が型用薬剤を型置場に置いたときの平面図、(b)が第1規制部材に係る平面図と端面図である。 その薬剤フィーダの仕分け機構の構造を示し、(a)が仕分け機構とその設置先部分とに係る斜視図、(b)が第1仕分け部材の正面図、(c)が第2仕分け部材の正面図である。
脆い薬剤でも毀損しない範囲で且つ簡便な手法で規制機構の幅規制機能を強化することに加え、脆い薬剤でも毀損しない範囲で且つ簡便な手法で仕分け部材の高さ規制機能を適度に回復させることも更なる技術的な課題となるので、この課題を解決するための実施形態についても説明する。
[実施形態1]
実施形態1の薬剤フィーダは、上述した解決手段の薬剤フィーダであって、前記仕分け部材が、前記環状回転体の前記上端周縁部の上方に垂れ下がっている垂下物を具備していることにより前記環状回転体の前記上端周縁部の上の薬剤に対して高さを規制するようになっており、
前記垂下物として形状の異なる第1形の垂下物と第2形の垂下物とが設けられており、前記の第1形の垂下物が、下端部を横に押されると変形しうるものであり、前記の第2形の垂下物が、上端部を緩く支持されていて下端部を横に押されると変形せずに揺動しうるものである、ことを特徴とする。
このような実施形態1の薬剤フィーダにあっては、薬剤の重なりを穏やかに解消するための垂下物として、既述した垂下物612,622,632のように下端部を横に押されると変形しうる第1形の垂下物ばかりでなく、上端部を緩く支持されていて下端部を横に押されると変形せずに揺動しうる第2形の垂下物も設けられて、両者が併用されるようになっている。何れの垂下物も、環状回転体によって搬送されて来た薬剤が当接すると、当接薬剤に対して重なりを解くような反力を作用させるが、反力の発生手段ひいては作用態様が変形と揺動とで異なることから同質の作用態様を繰り返す場合よりも多様で高い重なり解消効果を期待することができる。また、薬剤に当接した端部が揺動にて横に逃げるので、上方へ逃げるものより過剰反力が発生し難い。
したがって、この実施形態によれば、脆い薬剤でも毀損しない範囲で且つ簡便な手法で仕分け部材の高さ規制機能を適度に回復させることができる。
[実施形態2]
実施形態2の薬剤フィーダは、上記実施形態1の薬剤フィーダであって、前記の第1形の垂下物と前記の第2形の垂下物とが、前記環状回転体の周方向位置を異にしていることを特徴とする。
このような実施形態2の薬剤フィーダにあっては、第1形の垂下物と第2形の垂下物とを環状回転体の周方向に分散して設けたことで、複数の垂下物を何れも薬剤搬送経路上に無理なく配置することができるばかりか、態様の異なる複数種類の作用すなわちタイプの異なる「重畳薬剤の解し作用」を時間差を持って働かせることで、両作用が相殺しあうといった不所望な事態を、簡便に回避することもできる。
[実施形態3]
実施形態3の薬剤フィーダは、上記実施形態1,2の薬剤フィーダであって、前記の第2形の垂下物は、その全部または下端部の一部を含む部分が板状であり、この板状部分の下端面の長手方向の直線と前記環状回転体の前記上端周縁部の周方向の直線とが「ねじれの位置の直線」の関係を維持するようになっており、前記環状回転体によって移送されて前記の第2形の垂下物に当接した薬剤の移送方向が前記環状回転体の内周側へ向けられるようになっている、ことを特徴とする。
このような実施形態3の薬剤フィーダにあっては、第2形の垂下物について少なくとも下端部の形状は板状にしたうえで、この板状部分の下端の長手方向の向きを直下の薬剤移送方向に対して傾斜させておくとともに、その傾斜が第2形の垂下物の揺動によって変動する範囲を限定しておくという簡便な手法によって、他の薬剤の上に乗った状態で移送されてきた薬剤の移送方向が、第2形の垂下物との当接によって環状回転体の内周側へ変えられるので、簡便な構成でも重畳薬剤の解し作用と余剰薬剤の戻し作用とが強化される。
[実施形態4]
実施形態4の薬剤フィーダは、上記実施形態1~3の薬剤フィーダであって、前記の第2形の垂下物が、並設された分離可能な複数部材からなるものである、ことを特徴とする。
このような実施形態4の薬剤フィーダにあっては、分離可能な複数部材を並設して第2形の垂下物としたことにより、薬剤当接時に複数部材が僅かながらもズレたり細かく離接したりもすることから、薬剤に対する反力について総量が同じでもピークは下がる傾向が見られるので、薬剤への不所望な衝撃等を抑制しつつ重畳薬剤の解し作用を強化することができる。
[実施形態5]
実施形態5の薬剤フィーダは、上記実施形態1~3の薬剤フィーダであって、前記の第2形の垂下物が、分離可能な状態で並設された複数枚の同一形状の板材からなるものである、ことを特徴とする。
このような実施形態5の薬剤フィーダにあっては、分離可能な複数部材の並設により上記実施形態4の作用効果を奏することに加え、板材形状の同一化により製造負担が軽減されるとともに、同一形状の複数板材の並設により稠密配置まで容易に行える。
このような本発明の薬剤フィーダについて、これを実施するための具体的な形態を、以下の実施例1により説明する。
図1~図7に示した実施例1は、上述した解決手段1~3(出願当初の請求項1~3)に加えて、上述した実施形態1~5をも、総て具現化したものである。
なお、それらの図示に際しては、簡明化等のため、背景技術欄において既述したものや同等品で足りる部材等については図示を割愛し、発明の説明に必要なものや関連するものを中心に図示した。
また、それらについて背景技術の欄で述べたことと重複するものについては、繰り返しとなる説明を割愛し、以下、従来との相違点を中心に説明する。
本発明の薬剤フィーダの実施例1について、その具体的な構成を、図面を引用して説明する。
図1は、透明な上蓋を取り外した薬剤フィーダ1100の要部構造を示し、(a)が外観斜視図、(b),(c)が採寸機構を兼ねる型置場1740の外観斜視図である。
また、図2は、(a)~(d)何れも型置場1740の可動式挟持部1742と規制機構1700のリンク機構73との連動状態を示す平面図である。
さらに、図3は、(a)が仕分け機構1600とその周辺部とに係る外観斜視図であり、(b)が仕分け機構1600だけの外観斜視図である。
また、図4は、単体の中段垂下物1623に係る平面図と正面図と右側面図と背面図と左側面図であり、図5は、二個の中段垂下物1623,1623を隣り合わせ状態で並設した中段垂下物1622に係る平面図と正面図と右側面図と背面図と左側面図である。
薬剤フィーダ1100は(図1,図3参照)、適宜改良されながらも所要の機能を維持する態様で全体的な概要構成部分を既述の薬剤フィーダ10,100(図8,図9参照)から踏襲しており(図1(a),図3(a)参照)、既述した筐体から引き継いだ周壁11と、既述の環状回転体20を踏襲していて縦線を中心として軸回転可能な外側の環状回転体1020と、既述の傾斜回転体30を踏襲していて上記の縦線から傾いた傾斜線を中心として軸回転可能な状態で環状回転体1020の内側に装備されて環状回転体1020の中空を塞ぐ傾斜回転体1030とを備えている。
また、薬剤フィーダ1100は(図1(a),図3(a)参照)、傾斜回転体1030の回転によって傾斜回転体1030の上から環状回転体1020の上端周縁部23の上へ運び上げられた固形の薬剤を環状回転体1020の回転時に整列させるための規制機構1700(図2参照)及び仕分け機構1600(図3(b)参照)も備えている。
仕分け機構1600は既述の仕分け機構600を改良したものであり、規制機構1700は既述の規制機構700を改良したものである。それらの動作制御などを担うコントローラ1800も機能増強がなされている(図1(a)参照)。
先ず、規制機構1700は(図1(a)の散点模様部分を参照)、基本的な構造部分はリンク機構73と第1規制部材710と第2規制部材720と付勢バネとを具備した既述の規制機構700を踏襲しており(図10参照)、環状回転体1020の上端周縁部23の上の薬剤搬送経路に対して横幅を規制するとともに薬剤に対する最終的な高さ規制も行うようになっているが、電動になった型置場1740と連動することで規制対象の横幅を電動で可変調整できるようになっている。
具体的には、型置場1740は(図1(a)の散点模様部分と同図(b),(c)を参照)、固定の挟持部1741(静止部)と、それ1741に対して進退しうる挟持部1742(可動部)と、それ1742と一緒に移動する載置部1743(伝動部)及び長穴部1744(案内部)と、この長穴部1744の長穴に挿入されていて載置部1743の移動方向ひいては挟持部1742の移動方向を規制する固定の挿入部1745(案内部)と、挟持部1742を挟持部1741に当接させる向きに載置部1743を付勢する図示しないバネとを具備していて、自由状態では挟持部1741と挟持部1742とが当接しあい(図1(c)参照)、挟持部1742や載置部1743をバネ付勢に反する向きに押すと挟持部1742が挟持部1741から離れるようになっている(図1(b)参照)。
しかも、そのような型置場1740の下方には、回転駆動モータ54a,54bと同様にコントローラ1800の制御を受けるモータ1750(駆動部材)が配設されており(図1(a)参照)、このモータ1750の回転動作に応じて揺動する揺動部材1751(伝動部)と(図1(b)参照)、原点に位置している揺動部材1751を検出する原点検出部材1752も配設されている(図1(c)参照)。そして、モータ1750を所定の向きに動作させると、両挟持部1741,1742の間隙が広がり、モータ1750を逆回転させたり自由状態にすると、両挟持部1741,1742の間隙が狭まって両挟持部1741,1742が当接しあうとともに、その状態が原点検出部材1752によって検出され、その検出信号がコントローラ1800に送られるようにもなっている。
このような型置場1740は、例えばマイクロプロセッサ等からなるコントローラ1800の制御下で、薬剤を挟んで寸法を測るための採寸機構として機能したり、薬剤搬送経路の横幅の規制量を増減させる機構としても機能するものとなっている。
採寸機構としての機能は(図2参照)、挟持部1742を指先等で移動させて挟持部1741と挟持部1742とを離してからその間に薬剤5aを置いて挟持部1742を自由にすると両部材1741,1742間の距離が薬剤5aの寸法に一致するので、その距離を測定するといったことで具現化される(図2(a),(b))。
その測定は、電子式の測定器などを付設することで行っても良いが、本例では、コントローラ1800がモータ1750の回転位相データを取得して距離に換算することで安価に実現している。例えば、モータ1750を載置部1743のバネ付勢力より弱い駆動力で作動させて、揺動部材1751を載置部1743に軽く当接させ、それによって揺動部材1751が止まったときに、モータ1750の回転位相データを取得する、といったことで所望のデータが得られる。また、薬剤5aの横幅や(図2(a)参照)、薬剤5aの厚み(図2(b)参照)、薬剤5aの長さ(図示せず)といった測定値が、コントローラ1800によって取得されデータ保持されるようにもなっている。
このように、コントローラ1800は、モータ1750を制御することで、採寸機構でもある型置場1740に置かれた薬剤5aの寸法データを取得することができるようになっている。また、採寸後に薬剤5aを型置場1740から取り除くと(図2(c)参照)、バネ付勢によって挟持部1742が挟持部1741のところまで移動するが、コントローラ1800の制御によってモータ1750をバネの付勢力より強い駆動力で作動させることで、薬剤5aが無くても、薬剤5aの横幅に対応した位置や、その他の位置へ、挟持部1742を移動させることもできるようになっている(図2(d)参照)。
挟持部1742の支持部か或いは載置部1743の後端部がリンク機構73の前端部と対偶連結されているため、コントローラ1800の制御とモータ1750の駆動にて挟持部1742を移動させると、それに連動してリンク機構73が長手方向に進退することから、既述のように、第1,第2規制部材710,720によって規制される薬剤搬送経路の横幅、すなわち環状回転体1020の上端周縁部23の上に乗って移動する薬剤に許容される横幅が、外周側から拡縮されるので、上端周縁部23の上の薬剤に対する横幅の規制量の増減が、コントローラ1800の制御下で、而も型置場1740に薬剤5aが無い状態でも、行うことができるようになっている。そのため、第1,第2規制部材710,720による上端周縁部23上の薬剤に対する横幅の規制幅を決めるために型置場1740に置かれた薬剤5aまでも直ちに且つ無駄なく調剤に供することができる。
次に、仕分け機構1600は(図3(a)の散点模様部分,図3(b)参照)、環状回転体1020の上端周縁部23の上の薬剤に対して通過可能な高さを厳密でなく多少なら漏れがあっても良いから穏やかに規制するためのものであり、環状回転体1020の上端周縁部23の上方に垂れ下がる垂下物として、大玉613を縦に連ねて曲折自在な既述の前段垂下物612と、後で詳述する板状の中段垂下物1623を二枚横並びさせた中段垂下物1622と、小玉633を縦に連ねて曲折自在な後段垂下物632という三種類の垂下物を具備している。それら612,1622,632は、その順で上端周縁部23の上流から下流へと配設されており、何れも上端周縁部23(薬剤搬送経路)の上方に位置しつつも、環状回転体1020の周方向位置を異にするものとなっている。
複数の前段垂下物612を吊り下げ保持する支持部材1611は短めであるのに対し、中段垂下物1622と後段垂下物632とを吊り下げ保持する支持部材1621は長めで規制機構1700を跨いでいるが、両部材1611,1621は一体物から作られているので或いは緊結されているので、支持部材1611を含む第1仕分け部材1610と支持部材1621を含む第2仕分け部材1620も一体化している。
そのため、コントローラ1800がモータ1630を作動させると(図1(a),図3(a)参照)、その駆動によって昇降用ネジ1640が軸回転し、それに応動して一体物の支持部材1611,1621が昇降するので、三種の垂下物612,1622,632の下端位置を纏めて上下に自動調整することができるようにもなっている。
また、それら三種の垂下物が不要なときには纏めて取り外すことができるので、着脱が容易なものとなっている。
さらに、玉を曲折自在に繋げた前段垂下物612と後段垂下物632は、既述したように、環状回転体1020の上端周縁部23によって搬送されて来た薬剤がそれら612,632の下端部に衝突して横に押されると、衝突薬剤を押しとどめつつも衝撃は緩和するために、全体的には弓なりになり、下端部ほど容易に大きく変形する第2形の垂下物と言えるものになっている。
これに対し、縦に細長い板状体からなり変形しづらい中段垂下物1623は、その上端部1623aが支持部材1621の貫通孔1621aの所に遊嵌状態で引っ掛けられて緩く吊持されているので、下端部を横に押されると変形せずに揺動しうる単体の第2形の垂下物と言える。
また、この中段垂下物1623を二枚(複数枚)ほど密だが分離容易な状態で横に並べた中段垂下物1622は、複数並設の第2形の垂下物と言えるものであり、前段垂下物612や後段垂下物632とは変形状況ひいては複数薬剤の重なり解し作用の内容が異なるものとなっている。
さらに、支持部材1621による中段垂下物1622の保持状態を説明すると(図3(b),図4,図5参照)、下端部を振る揺動については、衝撃緩和のため比較的大きめに許容されるが、仮想の縦軸を中心にして回る謂わば自転状回転については、二枚の中段垂下物1623の下端部1623cのうち薬剤当接対象となる前側の下端部1623cの斜交当接面1623dが当接薬剤に押されたときにその向きが過剰に変動するのを防止するために、例えば中段垂下物1623の上端部1623aと貫通孔1621aとの間隙が適度に抑制されたスリット状に形成されていて、上記の自転状回転の揺れ幅が小さく抑えられるようになっている。
中段垂下物1623の典型的な構成例は(図4参照)、縦長の平板部1623eと、その上端から少しだけ突き出た上端部1623aと、縦長平板部1623eの中央部から上端部1623aと同じ方向に突き出た中央部1623bと、縦長平板部1623eの下端部から長めに突き出た下端部1623cとを具えている。縦長平板部1623eと上端部1623aと中央部1623bは一つの平面に属している。これに対し、下端部1623cは、上端部1623aや中央部1623bと同様に縦長平板部1623dの両側のうち同じ側へ突き出ているが、全く同じ方向でなく、横へ約30゜ほど傾いている。
中段垂下物1622は(図5参照)、上述した中段垂下物1623を二枚ほど重ね合わせたものであり、支持部材1621に上端部を取り付けられた状態で、二枚の大部分がぴったり重なった状態で、環状回転体1020の上端周縁部23の上方に垂れ下がり、二枚の中段垂下物1623の下端部1623cのうち一方が薬剤5の当接を受ける斜交当接面1623dになる。その垂下状態では、斜交当接面1623dの下辺と重なる直線(板状部分の下端面の長手方向の直線)と、環状回転体1020の上端周縁部23の周方向の直線とが、上下から見ると交差しているかのように見えるが横から見ると離れて見える「ねじれの位置の直線」の関係を維持するようになっている。
コントローラ1800(制御部)は、上述したようにマイクロプロセッサ等からなり、型置場1740で採寸した薬剤の横幅値(寸法データ)を用いて型置場1740を作動させることにより、環状回転体1020の上端周縁部23の上の薬剤搬送経路幅(薬剤搬送経路の横幅)を、例えば薬剤の横幅に一致させるか又は所定係数を乗じて算出した近似幅あるいはそれより少し狭めの横幅など適宜な幅に設定するようになっているが、これは薬剤の排出を始める前の初期設定処理の一つである。薬剤排出動作中には、既述したような回転速度制御や薬剤排出検出なども行うようになっている。
それに加え、このコントローラ1800は、手順が複雑ではないのでフローチャートでの図示などは割愛したが、薬剤排出動作中でも必要に応じて次の薬剤渋滞の検出と薬剤搬送経路幅の緩和(薬剤搬送経路の横幅の拡大)も行うようになっている。
そのうち薬剤渋滞の検出は、薬剤落下検出手段56の検出信号に基づいて行われ、落下排出口14から落下した薬剤の検出タイミングに係る時間間隔が既定の渋滞時間隔に到達しなければ「薬剤渋滞が未発生」とし、その時間間隔が渋滞時間隔に到達すると「薬剤渋滞が発生」とする、といった判別で行われる。ここで、渋滞時間隔は、試運転等で既知の正常時間隔に誤判定防止用の増分を加えて予め決定された時間間隔の設定値である。
また、薬剤搬送経路の横幅の拡大は、薬剤搬送経路の上の薬剤に対する横幅の規制を緩和することであり、具体的には、第1,第2規制部材710,720の下段部分711,721(図10参照)の先端が環状回転体1020の上端周縁部23の直ぐ上方で外周側から内周側へ最も入り込む距離について、その距離を減少させて薬剤搬送経路の幅を広めることで実現されるところ、この薬剤フィーダ1100にあっては(図1参照)、大抵は型置場1740が薬剤5aの無い空の状態のときに行うが(図2(c),(d)参照)、コントローラ1800がモータ1750を作動させると、規制機構1700の挟持部1742等が進退し、それに応じてリンク機構73さらには第1,第2規制部材710,720が応動することを利用して、採寸用モータ1750の兼用を実現している。
さらに、コントローラ1800は、そのような横幅の拡大を、単調でなく、段階的に行なえるようにもなっている。その段階数や、段階毎の増加量、さらには各段階の時間などが、パラメータの初期設定や設定変更などで指定できるようにもなっている。
一例を挙げると、段階数を4段階に設定し、段階毎の増加量を一律で5%に設定し、各段階の時間を一律で3秒と設定した場合、コントローラ1800は、薬剤渋滞の発生を検出すると、先ず、3秒経過後に幅規制を5%緩和して該当箇所の薬剤搬送経路の横幅を当初の105%に広め、それから更に3秒経過後に幅規制を更に5%緩和して該当箇所の薬剤搬送経路の横幅を当初の110%に広めるようになっている。
それから更に3秒経過後に幅規制を更に5%緩和して該当箇所の薬剤搬送経路の横幅を当初の115%に広め、更に3秒経過後に幅規制を更に5%緩和して該当箇所の薬剤搬送経路の横幅を当初の120%に広めるようになっている。なお、薬剤が不所望な横並び状態になるのを回避するために、規制を最高に緩和した場合でも薬剤搬送経路の横幅を薬剤の横幅の1.5倍未満にとどめるといった制約を課すようにもなっている。
また、コントローラ1800は、横幅規制緩和の過程のどこかで落下排出口14からの薬剤排出が薬剤落下検出手段56により検出されると、第1,第2規制部材710,720を本来の設定位置に戻し、横幅の規制緩和を終了するが、更に時間が経過してタイムアウトしたときには、薬剤フィーダ1100が空になったと判定するようになっている。
このような実施例1の薬剤フィーダ1100について、その使用態様及び動作を、図面を引用して説明する。
図1(b),(c)は、型置場1740の動作状態を示す外観斜視図であり、図2(a)~(d)は、型置場1740の可動式挟持部1742と規制機構1700のリンク機構73との連動状態を示す平面図である。
また、図6は、薬剤フィーダ1100の動作状態、そのなかでも特に仕分け機構1600の動作状態を示しており、(a)が、薬剤5のうち中段垂下物1622の所に来た薬剤5b,5cを仕分けしている仕分け機構1600などに係る外観斜視図であり、(b)が、仕分け機構1600の中段垂下物1622の斜交当接面1623dによる仕分け状況をしめす外観斜視図である。さらに、図7は、薬剤5b,5cを仕分けしている中段垂下物1622の揺動状態などを示し、(a)が平面図、(b)が正面図である。
薬剤フィーダ1100を調剤に使用するに先だち、コントローラ1800に薬剤の形状データのうち少なくとも横幅と厚みとを保持させておくことが必要であり、予めデータ入力されていた場合は省けるが、そうでない場合は、採寸とデータ設定とを行う。
採寸は別の機器で行い、その寸法値を薬剤フィーダ1100に手動でデータ入力しても良いが、この薬剤フィーダ1100では、薬剤5aを横倒しにして型置場1740にセットしてから(図2(a)参照)、横幅測定モードで動作させると、薬剤の横幅に係る採寸とデータ設定とが自動で行われる。また、薬剤5aを縦にして型置場1740にセットしてから(図2(b)参照)、厚み測定モードで動作させると、薬剤の厚みに係る採寸とデータ設定とが自動で行われる。その後、薬剤5aは型置場1740から取り出して回転容器20+30に入れることで調剤対象に含めることができる(図2(c)参照)。
そして、薬剤フィーダ1100を準備モードで動作させると、仕分け機構1600については、コントローラ1800が薬剤の厚みデータに基づいてモータ1630を動作させ、それに従って仕分け機構1600が昇降し、それによって仕分け機構1600延いては前段垂下物612と中段垂下物1622と後段垂下物632の高さが薬剤の厚みに適合させられる。また、規制機構1700については、コントローラ1800が薬剤の横幅データに基づいてモータ1750を動作させ、それに従って規制機構1700が動作して第1,第2規制部材710,720が揺動し、それによって環状回転体1020の上端周縁部23の上の薬剤搬送経路の該当箇所の横幅が薬剤の横幅に適合させられる。
そして、必要数かそれ以上の多数の薬剤5を薬剤フィーダ1100に投入し、具体的には環状回転体1020に囲まれた傾斜回転体1030の上に投入し、そうしてから、薬剤フィーダ1100を調剤モードで動作させると、薬剤5が、次々に、傾斜回転体1030によって持ち上げられて環状回転体1020の上端周縁部23(薬剤搬送経路)の上に載り移り(図6(a)参照)、環状回転体1020の回転に伴って前段垂下物612と中段垂下物1623と後段垂下物632の順にその下を潜り抜けようとする。
そのとき、重なり合うことなく単独で上端周縁部23に載っている薬剤5は、前後の垂下物612,632とはほとんど干渉することなく干渉したとしても上端周縁部23の上で僅かに移動する程度にとどまり、中間の中段垂下物1623とは全く干渉することなく、それらの下を通過する。
これに対し、上下に重なった薬剤5b,5cについては(図6(a)参照)、上側の薬剤5bが、前段垂下物612に当接し、その反力で重なりを崩されることもあるが、下端部を横に押されると変形しうる前段垂下物612の当たりは薬剤5を傷つけないように弱めになっているので、重なりが崩れず残ることもある。
そして、そのように上下に重なったまま前段垂下物612を通過した薬剤5b,5cが中段垂下物1622のところへ運ばれて来ると(図6参照)、上側の薬剤5bが、中段垂下物1622の下端部1623cの斜交当接面1623dに当接し、その反力によって前方への直進を拒まれることから、下端部1623cの斜交当接面1623dや縦長平板部1623eの表面に沿うようして移動する。
このように上側の薬剤5bの進行方向が環状回転体1020の内周側へ向けられるため、環状回転体1020の上端周縁部23から内側へ進んで、上側の薬剤5bは、傾斜回転体1030の上へ落下することが多い(図6(b)一点鎖線を参照)。
下側の薬剤5bは、中段垂下物1622の下を潜って通過することが多いが、薬剤5cに随伴して環状回転体1020の上端周縁部23から落下することもある。
中段垂下物1622は、下端部を横に押されても変形しないものなので、薬剤5b,5cの重なりを解す能力は他の垂下物612,632より優れているが、それでも薬剤を傷つけないために薬剤との当接時の衝撃やその後の圧力を揺動することで緩和するようになっているので、稀には薬剤5b,5cが重なったまま中段垂下物1622を押しのけて通過することもある。
その場合、後段垂下物632による穏やかな重なり解し作用が施され、それでも崩れなかった場合だけ、薬剤5b,5cの重なりに対し、既述した後方の規制機構700によって、緩やかな高さ規制に加え、環状回転体1020の上端周縁部23の薬剤搬送経路の幅を外周側から狭める横幅規制も、作用する。
そのため、薬剤5b,5cの重なりが解消されるか、薬剤5b,5cが重なったまま環状回転体1020の上端周縁部23の上から傾斜回転体1030の上へ強制移動させられるので、薬剤の重なりが薬剤搬送経路から落下排出口14へ送り込まれることはない。
さらに、二枚の中段垂下物1623を密接配置してなる一組の中段垂下物1622の作動について説明すると(図7参照)、環状回転体1020による薬剤5b,5cの重なりの進行方向(二点鎖線を参照)に対して当接干渉部分が傾斜しているため、詳しくは、中段垂下物1622の斜交当接面1623d(当接面および前半の倣い面)は角度θ1ほど傾いているのに対し、中段垂下物1622の縦長平板部1623e(後半の倣い面)は角度θ2しか傾いておらず、角度θ1が角度θ2より大きいので(θ1>θ2)、中段垂下物1622に当接した薬剤5b,5cの重なりに対し、前半には強めの崩し力が作用し、後半には環状回転体1020の上から傾斜回転体1030の上へ薬剤5bを追い出す力が強化されるので、薬剤の重なりが薬剤搬送経路から無くなる割合が高まる。
しかも、中段垂下物1622を成す複数枚の中段垂下物1623,1623が自由状態では密に接しているが(図3(b),図5参照)、それら1623,1623は分離可能なものなので、斜交当接面1623dに薬剤5bが当接したときには(図7参照)、上端部1623aはほとんど移動しないで下端部1623c(1623d)が揺動するのに加え、同時に微細な摺動や離接を繰り返すことも行うので、当接時の衝撃やその後の摩擦力なども低減緩和されることになる。
こうして、薬剤5b,5cの重なりが高い確度で無理なく解消され、落下排出口14から薬剤5が一つずつ落下排出される。
ところで、そのような逐次薬剤排出中に第1規制部材710や第2規制部材720の所で稀とはいえ薬剤渋滞が発生すると、薬剤落下検出手段56による落下薬剤の検出が途絶えてしまい、それによるタイムアウトをコントローラ1800が検出すると、コントローラ1800の制御に従って上述の薬剤搬送経路の横幅の緩和動作が行われることから、以前は速やかには解消できなかった薬剤渋滞でもタイムアウト前に解消されることが多いので、この薬剤フィーダ1100にあっては、高い確率で収容薬剤を残さず自動排出することができる。
[その他]
上記実施例では、薬剤渋滞時に行われる薬剤搬送経路の横幅緩和量が5%ずつ4回まで繰り返して増加されるようになっていたが、繰り返しの回数は、4回に限られる訳でなく、それより多くても少なくても良い。一回当たりの調整量も、5%に限られる訳でなく、それより多くても少なくても良い。増加の仕方も、単調な増加に限られる訳でなく、トータルの緩和量を抑えつつ渋滞の薬剤列に対する揺さぶりを強化するべく、例えば6%増やした次は3%減らすといったことを繰り返すようにしても良い。
上記実施例では、多数の薬剤5を薬剤フィーダ1100にランダム投入するタイミングが、仕分け機構1600に係る高さ調整と規制機構1700に係る横幅調整との何れよりも後になっていたが、その順序は必須でなく、薬剤フィーダ1100を調剤モードで動作させる前であれば、薬剤フィーダ1100への多数薬剤の投入と、仕分け機構1600に係る高さ調整と、規制機構1700に係る横幅調整は、どの順で行っても良い。
上記実施例では、仕分け機構1600のうち、第2仕分け部材1620の支持部材1621部分だけが跨ぎ仕分け部材になっており、第1仕分け部材1610の支持部材1611は跨ぎ仕分け部材になっていなかったが、これは必須でなく、第1仕分け部材1610の支持部材1611まで跨ぎ仕分け部材になっていても良い。
本発明の薬剤フィーダは、錠剤分包機に搭載された多数の整列盤回転タイプ薬剤フィーダのうち一部のもの或いは全部を代替するのに用いても良く、薬剤フィーダを一個か少数個しか搭載しない錠剤分割器に搭載しても良く、さらには薬瓶へ錠剤等の薬剤を充填する装置などにおいて逐次送出した薬剤の個数を数え上げる錠剤カウンタ(薬剤カウンタ)などに搭載しても良い。
5,5a,5b 薬剤、
10…薬剤フィーダ、
11…周壁、11a…内周壁面(周壁の中空の内壁面)、
12…搬送面ガイド、13…排出ガイド、14…落下排出口、
20…環状回転体、21…下部、22…上部、23…上端周縁部(薬剤搬送経路)、
30…傾斜回転体、31…中央突起、32…央部、33…周縁部、
20+30…回転容器、
40…支承機構、41…受動部材、
42…大径部外装回転伝動部材、43…小径部外装回転伝動部材、
50…回転駆動機構、51…回転駆動部材、
54…回転駆動モータ、54a,54b…回転駆動モータ、
55…傾斜回転体装着検出手段、56…薬剤落下検出手段、
60…仕分け部材、61…基端部、62…先端部(薬剤当接部位)、63…支持部、
70…規制機構、71…第1規制部材、72…第2規制部材、
73…リンク機構、74…型置場、
100…薬剤フィーダ、
600…仕分け機構、
610…第1仕分け部材、611…支持部材、
612…前段垂下物(第1形の垂下物)、613…大玉、
620…第2仕分け部材(跨ぎ仕分け部材)、621…支持部材(跨ぎ部)、
622…中段垂下物(横並び垂下物,第1形の垂下物)、623…中玉、
632…後段垂下物(横並び垂下物,第1形の垂下物)、633…小玉、
640…引き付け部材、650…手動調整機構、
651…下限設定機構、652…目盛部材、
700…規制機構、
710…第1規制部材、711…下段部分、712…上段部分、
720…第2規制部材、721…下段部分、
1100…薬剤フィーダ、
1020…環状回転体、1030…傾斜回転体、
1600…仕分け機構、
1610…第1仕分け部材、1611…支持部材、
1620…第2仕分け部材(跨ぎ仕分け部材)、
1621…支持部材(跨ぎ部)、1621a…貫通孔(揺動認容指示部)、
1622…中段垂下物(複数並設の第2形の垂下物)、
1623…中段垂下物(単体の第2形の垂下物)、
1623a…上端部、1623b…中央部、1623c…下端部、
1623d…斜交当接面、1623e…縦長平板部、
1630…モータ、1640…昇降用ネジ、
1700…規制機構、
1740…型置場(採寸機構)、
1741…挟持部(静止部)、1742…挟持部(可動部)、
1743…載置部(伝動部)、1744…長穴部(案内部)、
1745…挿入部(案内部)、1750…モータ(駆動部材)、
1751…揺動部材(伝動部)、1752…原点検出部材、
1800…コントローラ(制御部)

Claims (4)

  1. 縦線を中心として軸回転可能な外側の環状回転体と、前記縦線から傾いた傾斜線を中心として軸回転可能な状態で前記環状回転体の内側に装備されて前記環状回転体の中空を塞ぐ傾斜回転体と、前記傾斜回転体の回転によってその上から前記環状回転体の上端周縁部の上に運ばれた固形の薬剤を前記環状回転体の回転時に整列させる仕分け部材および規制部材と、前記環状回転体の回転制御を行う制御部と、前記環状回転体によって落下排出口へ運ばれて落下した薬剤を検出する薬剤落下検出手段とを備え、前記仕分け部材が、前記環状回転体の前記上端周縁部の上の薬剤に対して高さを規制するようになっており、前記規制部材が前記環状回転体の前記上端周縁部の上の薬剤搬送経路の横幅を規制するようになっている薬剤フィーダにおいて、
    前記規制部材が、該規制部材に係る駆動部材に対する前記制御部の制御に応じて前記横幅の規制量を加減するようになっており、前記制御部が、前記薬剤落下検出手段での薬剤検出間隔が正常時間隔より大きな設定値の渋滞時間隔に達すると、前記規制部材に係る前記駆動部材を制御して前記横幅を拡大させるようになっている、ことを特徴とする薬剤フィーダ。
  2. 前記制御部が前記規制部材を制御して前記横幅を拡大させた後に前記薬剤落下検出手段が薬剤落下を検出すると、それに応じて前記制御部が前記規制部材を制御して前記横幅を拡大前に戻すようになっている、ことを特徴とする請求項1記載の薬剤フィーダ。
  3. 前記制御部が前記横幅の拡大を段階的に行うようになっていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載された薬剤フィーダ。
  4. 薬剤を挟んで寸法を測るための採寸機構が設けられており、前記駆動部材が前記採寸機構の可動部を移動させるようになっており、前記規制部材が前記採寸機構の前記可動部と連動するようになっており、前記制御部が、前記駆動部材を制御することで、前記採寸機構に置かれた薬剤の寸法データを取得するとともに、前記寸法データに基づいて前記横幅の規制を前記規制部材に行わせるようになっている、ことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載された薬剤フィーダ。
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