JP7488367B2 - エアロゾル発生装置及びサセプタ - Google Patents

Description

本願は、２０２０年５月１２日に中国特許局に出願した出願番号２０２０２０７９６４８０．８で、発明の名称「エアロゾル発生装置及びサセプタ」の中国特許出願の優先権を主張し、また、本願は、２０２０年５月２５日に中国特許局に出願した出願番号２０２０１０４５１１７８．３で、発明の名称「エアロゾル発生装置、サセプタ及び製造方法」の中国特許出願の優先権も主張し、それらが参照によって本願に組み込まれる。

本願の実施例は、加熱式非燃焼型喫煙具の技術分野に関し、特にエアロゾル発生装置及びサセプタに関する。

タバコ製品（例えば、紙巻タバコ、葉巻タバコ等）は使用中にタバコを燃焼させてタバコの煙を発生させるものである。タバコを燃焼させるこれらの製品の代替として、燃焼せずに化合物を放出する製品を製造する試みが行われている。

このような製品の例としては、材料を燃焼させることなく加熱することで化合物を放出する加熱装置がある。例えば、該材料はタバコ又は他の非タバコ製品であってもよく、これらの非タバコ製品はニコチンを含有してもしなくてもよい。別の例として、従来技術では電磁誘導加熱式の加熱装置が提案されており、その構造は図１に示される。タバコ製品１が加熱装置内に受け入れられると、サセプタ２が誘導コイル３による交番磁界により貫通されることで誘導発熱し、さらにタバコ製品１を加熱する。加熱中にタバコ製品１を加熱する温度のリアルタイム監視を容易にするために、加熱装置はサセプタ２に密着する温度センサ４によりサセプタ２のリアルタイム動作温度を検知し、温度センサ４の検知結果に基づいて誘導コイル３による交番磁界のパラメータを調整し、サセプタ２を適切な加熱温度範囲にする。

以上の温度センサ４の温度検出の実施にあたって、温度センサ４自体は、一般的にサーミスタ金属材で製造されるため、交番磁界において自ら熱を発生する一方、金属材で製造される温度センサ４及びサセプタ２はそれぞれ誘導電流を発生することにより、温度センサ４から出力される検知信号に影響が及ぼされ、検知信号の正確性が影響される。

従来技術におけるエアロゾル発生装置の温度監視の正確性という問題を解決するために、本願の実施例はエアロゾル発生装置用のサセプタ及びエアロゾル発生装置を提供する。

第１態様において、喫煙可能材料を加熱してエアロゾルを発生させるためのエアロゾル発生装置であって、
喫煙可能材料を受け入れるためのキャビティと、
変化する磁場を発生するように構成される磁場発生器と、
変化する磁場により貫通されて発熱し、さらに前記キャビティ内に受け入れられた喫煙可能材料を加熱するように構成されるサセプタと、を含むエアロゾル発生装置において、
前記サセプタは前記キャビティの軸方向に延在するブレード状に構成され、且つ
前記サセプタの厚さ方向に第１寸法を有する第１部分と、
前記サセプタの厚さ方向に第１寸法より大きい第２寸法を有する第２部分と、を含み、前記第２部分内に軸方向に延在する収容キャビティが設けられ、該収容キャビティは前記サセプタの温度を検知する温度センサを収容又は封入するように構成されることを特徴とする、エアロゾル発生装置を提供する。

いくつかの実施例において、前記サセプタは厚さ方向に対向する第１シート状体と第２シート状体を含み、前記第１シート状体と第２シート状体との間には前記収容キャビティが形成される。

いくつかの実施例において、前記温度センサは少なくとも部分的に前記サセプタ外に位置する導電接続部をさらに含み、さらに使用中に該導電接続部によって前記温度センサで検知された温度を受信することができる。

いくつかの実施例において、前記導電接続部は細長い導電ピンを含む。

いくつかの実施例において、前記導電接続部は前記サセプタの表面に形成又は結合される電気接点を含む。

いくつかの実施例において、前記サセプタは前記第１部分及び第２部分を保持するためのベース部分をさらに含み、
前記電気接点は前記ベース部分の表面に形成又は結合される。

いくつかの実施例において、前記キャビティは喫煙可能材料を取り除き可能に受け入れる開放端を有し、前記第２部分の少なくとも一部は第１部分に対する突出高さが前記開放端に近付く方向に沿って徐々に小さくなる。

いくつかの実施例において、前記キャビティは喫煙可能材料を取り除き可能に受け入れる開放端を有し、前記収容キャビティは前記開放端に近付く方向に沿った横断面積が徐々に小さくなるテーパ領域を含み、前記温度センサは前記テーパ領域に収容又は封入される。

いくつかの実施例において、前記第１部分に長さ方向に延在する切り欠きが設けられ、前記第２部分は長さ方向に延在するピン又は針状に構成され、前記切り欠き内に保持される。

いくつかの実施例において、前記第２部分の表面は平滑な円弧面である。

いくつかの実施例において、前記第１シート状体及び／又は第２シート状体に厚さ方向に沿って外へ突出してなる突出部分が設けられ、該突出部分によって前記収容キャビティが画定されて形成される。

第２態様において、変化する磁場により貫通されて発熱し、さらに喫煙可能材料を加熱するように構成されるエアロゾル発生装置用のサセプタであって、前記キャビティの軸方向に延在するブレード状に構成され、且つ
前記サセプタの厚さ方向に第１寸法を有する第１部分と、
前記サセプタの厚さ方向に第１寸法より大きい第２寸法を有する第２部分と、を含み、前記第２部分内に軸方向に延在する収容キャビティが設けられ、該収容キャビティは前記サセプタの温度を検知する温度センサを収容又は封入するように構成されることを特徴とする、エアロゾル発生装置用のサセプタを提供する。

本願に記載のエアロゾル発生装置及びサセプタは、温度センサをサセプタ内に封入又は収容することで、磁場が検知部に与える影響を実質的に遮断できる一方、サセプタと温度センサを一体に統合し、実装の安定性及び温度監視の正確性を向上させることができ、また、全体の交換及び実装が容易である。

本願の実施例又は従来技術における技術的解決手段をより明確に説明するために、以下において実施例又は従来技術の説明に用いられる図面を簡単に説明し、当然ながら、以下の説明における図面は本願の実施例の一部に過ぎず、当業者であれば、創造的な労力を要することなく、これらの図面から他の図面に想到し得る。
従来の電磁誘導加熱式の加熱装置の構造模式図である。 本願の一実施例で提案されるエアロゾル発生装置の構造模式図である。 図２におけるサセプタの構造模式図である。 図３に示すサセプタの各部分の分解模式図である。 図２におけるサセプタ内に温度センサが封入されている断面模式図である。 別の実施例におけるサセプタの第２部分の模式図である。 別の実施例で提案されるサセプタの構造模式図である。 別の実施例におけるサセプタの構造模式図である。 図８におけるサセプタの各部分が組み立てられる前の分解模式図である。 別の実施例に係るサセプタの構造模式図である。 別の実施例に係るサセプタの構造模式図である。 別の実施例に係るサセプタの構造模式図である。 一実施例で提供されるサセプタの製造方法の模式図である。

本願を理解しやすくするために、以下において図面と具体的な実施形態を関連付けて、本願をさらに詳細に説明する。

図２を参照し、本願の一実施例で提案されるエアロゾル発生装置は、シガレットのような喫煙可能材料Ａが取り除き可能に受け入れられるキャビティと、
交番電流下で交番磁界を発生するための磁場発生器であるインダクタコイルＬと、
少なくとも一部がキャビティ内を延在するサセプタ３０であって、インダクタコイルＬに誘導結合し、交番磁界により貫通されて発熱し、さらに喫煙可能材料Ａを加熱し、喫煙可能材料Ａの少なくとも１つの成分を揮発させ、喫煙用のエアロゾルを形成するように構成されるサセプタと、
直流電圧及び直流電流を提供できる充電可能な直流電池セルである電池セル１０と、
充電可能な電池セル１０に電気的に接続され、電池セル１０から出力される直流を、適切な周波数を有する交流に変換してからインダクタコイルＬに供給する回路２０と、を含む。

製品の使用における構成によれば、図２に示すように、インダクタコイルＬは螺旋状に巻かれた円柱形インダクタコイルを含んでもよい。螺旋状に巻かれた円柱形インダクタコイルＬは、約５ｍｍから約１０ｍｍ範囲内の半径ｒを有してもよく、特に、半径ｒは約７ｍｍであってもよい。螺旋状に巻かれた円柱形インダクタコイルＬの長さは約８ｍｍから約１４ｍｍの範囲内であってもよく、インダクタコイルＬの巻き数は約８巻きから１５巻きの範囲内である。それに応じて、内容積は約０．１５ｃｍ^３から約１．１０ｃｍ^３の範囲内であり得る。

より好ましい実施形態において、回路２０がインダクタコイルＬに供給する交番電流の周波数は８０ＫＨｚ～４００ＫＨｚにあり、より具体的には、前記周波数は約２００ＫＨｚ～３００ＫＨｚの範囲であってもよい。

１つの好ましい実施例において、電池セル１０が提供する直流電源電圧は約２．５Ｖから約９．０Ｖの範囲内であり、電池セル１０により提供可能な直流電流のアンペア数は約２．５Ａから約２０Ａの範囲内である。

好ましい実施例において、図２中のサセプタ３０は適切な透磁性能を有する金属又は合金材で製造され、それにより使用時に磁場に応じて誘導発熱し、さらに受け入れられた喫煙可能材料Ａを加熱して喫煙用のエアロゾルを発生することができる。これらのサセプタ３０は等級４２０のステンレス綱（ＳＳ４２０）、及び鉄とニッケル含有の合金材料（例えばＪ８５／Ｊ６６パーマロイ）で製造されてもよい。

図２に示す実施例において、エアロゾル発生装置はインダクタコイルＬの配置及びサセプタ３０の実装のための管状ホルダ４０をさらに含み、該管状ホルダ４０の材質はＰＥＥＫ又はセラミック等の耐高温非金属材料を含んでもよい。実施において、インダクタコイルＬは螺旋状に巻き付けられるように管状ホルダ４０の外壁に配置され、管状ホルダ４０の少なくとも一部の内部空洞は喫煙可能材料Ａを受け入れるためのキャビティを形成する。

図３と図４を併せて参照し、サセプタ３０は、キャビティの軸方向に延在するブレード状に構成された第１部分３１、及び、キャビティの軸方向に延在するピン又は針状に構成された第２部分３２を含む。さらに、実施において、第１部分３１は軸方向に延在する切り欠き３１１を有し、第２部分３２は切り欠き３１１内に保持される。使用において、第１部分３１及び第２部分３２は喫煙可能材料Ａの内部に同時に挿入された後に喫煙可能材料Ａを加熱することができる。

図４と図５を併せて参照し、サセプタ３０の温度を正確に検出する目的で、第２部分３２は中空の構造であり、内部に軸方向に延在する収容キャビティ３２１を有し、使用において該収容キャビティ３２１は温度センサ５０を収容及び封入するために用いられる。当然、温度センサは収容キャビティ３２１内に固定された後、接着剤充填等の方式で第２部分３２の内部に密封され第２部分３２の内壁に密着されてもよく、それによりサセプタ３０の動作中のリアルタイム温度が正確に検出される。

再び図３と図４を参照し、サセプタ３０の実装及び固定を容易にするために、サセプタはベース部分３３をさらに含み、第１部分３１及び第２部分３２は溶接又は締り嵌め等の方式でベース部分３３と不可分に一体に固定される。使用においてベース部分３３は第１部分３１及び第２部分３２に垂直な板状に構成され、第１部分３１及び第２部分３２に比べてより大きな寸法を有し、それにより当接挟持等の方式で管状ホルダ４０内に実装及び固定することができる。

また、ベース部分３３は、温度センサ５０の導電ピン５１を挿通してサセプタ３０外に露出させるための貫通孔３３１を有し、それによって回路２０と電気的に接続された後の電力供給及び検知信号受信が容易になる。

図３及び図４から分かるように、第２部分３２の外径寸法は第１部分のシート状厚さより大きいことにより、第２部分３２は第１部分３１に対して厚さ方向に沿った両側が突出可能になり、さらにサセプタ３０は比較的より大きな表面積で喫煙可能材料Ａと接触可能になり、加熱中の熱伝達効率が向上する。

いくつかの実施例において、また、ベース部分３３が管状ホルダ４０に伝達する熱により管状ホルダ４０に与えられる熱損傷を回避するために、ベース部分３３は、ジルコニアセラミック等の低熱伝導率の材料で製造される。

いくつかの実施例において、第１部分３１と第２部分３２の両方は緊密嵌合等の方式で固定されてもよい。

図６を参照し、いくつかの実施例において、第２部分３２ａの外面に軸方向に延在する溝３２２ａが設けられ、第１部分３１は該溝３２２ａに嵌入して挟持されるように第２部分３２ａと一体に固定接続されてもよい。

図７を参照し、いくつかの実施例において、サセプタ３０ｂを容易に取り外し及び交換できるために、温度センサ（サセプタ３０ｂの内部に封入され、図示されず）がベース部分３３ｂの貫通孔３３１ｂによって第２部分３２ｂ内に封入された後、さらに、ベース部分３３ｂの表面に印字、印刷又は堆積又はエッチングによってサセプタ３０ｂの外面に露出する導電接点５１ｂを形成し、該導電接点５１ｂは溶接等の方式で温度センサのピンと接続するために用いられる。使用において、回路２０は、例えば一般的な導電ポゴピン等の接触導電機構によって導電接点５１ｂに当接して温度センサに電力を供給し又は検知情報を受信することができ、さらに温度センサのピンと回路２０を溶接しなければならないことによりサセプタ３０の交換及び取り外し等が不便になることが回避される。

図８と図９を併せて参照し、いくつかの実施例において、サセプタ３０ｃは、第１端３１ｃ及び第２端３２ｃを有するシート状構造である。第１端３１ｃは喫煙可能材料Ａを受け入れるためのキャビティの開放口に対向し、使用において第１端３１ｃは自由端として、開放端によってキャビティに受け入れられた喫煙可能材料Ａ内に容易に挿入できるように、尖端形状に構成され、第２端３２ｃは実装及び接続用の端部として、サセプタ３０ｃが装置内に安定的に保持され強固に実装されるように、管状ホルダ４０によってそれを支持する。

いくつかの実施例において、サセプタ３０ｃの構造は厚さ方向に対向する第１シート状体３１０ｃと、第２シート状体３２０ｃとにより共同で形成される。具体的には、第１シート状体３１０ｃは直線状の第１部分３１１ｃ、第１部分３１１ｃから厚さ方向に沿って外へ突出してなる第２部分３１２ｃ、及び第１部分３１１ｃの第２端３２ｃに近い少なくとも一部が幅方向に延出してなる第３部分３１３ｃを含む。それに応じて、第２シート状体３２０ｃは形状が第１シート状体３１０ｃに類似し、同様に直線状の第４部分３２１ｃ、第４部分３２１ｃから厚さ方向に沿って外へ突出してなる第５部分３２２ｃ、及び第４部分３２１ｃの第２端３２ｃに近い少なくとも一部が幅方向に延出してなる第６部分３２３ｃを含む。第１シート状体３１０ｃと第２シート状体３２０ｃは結合された後にそれらの間に温度センサ３４０ｃを収容及び封入するための収容キャビティ３３０ｃが形成される。具体的には、収容キャビティ３３０ｃは第１シート状体３１０ｃの第２部分３１２ｃで形成される第１凹状構造３３１ｃと、第２シート状体３２０ｃの第５部分３２２ｃの第２凹状構造３３２ｃとにより共同で形成される。

組立において、温度センサ３４０ｃの検知部分３４１ｃは収容キャビティ３３０ｃ内に収容及び封入され、接着剤充填等の方式で封入及び固定可能である。また、温度センサ３４０ｃの電気接続部分３４２ｃは、回路２０と容易に接続できるために、細長いピンとして設計される形式で収容キャビティ３３０ｃ内からサセプタ３０ｃ外まで第２端３２ｃを貫通し、その後、回路２０は電気接続部分３４２ｃによって検知部分３４１ｃの検知信号を受信することができる。使用において、温度センサ３４０ｃはほぼ磁場が遮蔽される収容キャビティ３３０ｃ内に封入され、且つ検知部分３４１ｃは第１シート状体３１０ｃ及び／又は第２シート状体３２０ｃに緊密に当接され、さらにサセプタ３０ｃの温度を安定的に又は正確に検出するとともに磁場の干渉を回避することができる。

さらに、温度センサ３４０ｃは、抵抗変化を監視することで温度を計算するＰＴ１０００のようなサーミスタ式温度センサ、又は両端の熱起電力を計算することで温度を計算する熱電対式温度センサであってもよい。

サセプタ３０ｃを大量に生産及び製造する目的で、さらに、好ましい実施形態において、第１シート状体３１０ｃの第２部分３１２ｃ及び／又は第２シート状体３２０ｃの第５部分３２２ｃは、平板状の上記感受性材料、例えば板金に、打ち抜きによって形成又は製造される。また、安定した接合において、第１シート状体３１０ｃ及び第２シート状体３２０ｃの両方は、溶接、例えばレーザ溶接等の方式で、さらに一体的に固定されてもよい。

いくつかの実施例において、収容キャビティ３３０ｃはサセプタ３０ｃの軸方向に延在する。実施において、収容キャビティ３３０ｃの横断面は概ね菱形、円形、角形等の形状としてもよい。

図９に示すように、第２部分３１２ｃは、喫煙可能材料Ａへ挿入する時の抵抗力を減少させるために、サセプタ３０ｃの第１端３１ｃに近づく断面積が徐々に小さくなる円錐形、三角錐形等のようなテーパ部３１２１ｃを有する。

いくつかの実施例において、第２部分３１２ｃのテーパ部３１２１ｃ、又は対応する類似構造に結合された第５部分３２２ｃは、形成される収容キャビティ３３０ｃの第１端３１ｃに近づく前端部分をテーパ形にすることができ、実装において温度センサ３４０ｃの検知部分３４１ｃは収容キャビティ３３０ｃのテーパ形前端部分に当接され、締結及び実装に便宜を与える。

図面に示す実施例によれば、サセプタ３０ｃの第２部分３１２ｃ及び第５部分３２２ｃからなる、収容キャビティ３３０ｃを形成する部分は、厚さ方向に沿った寸法が他の部分より大きい。また、第２部分３１２ｃ及び第５部分３２２ｃにより形成される収容キャビティ３３０ｃの厚さ寸法は、幅方向に沿って内へ徐々に大きくなり、それによりサセプタ３０ｃの第２部分３１２ｃ及び第５部分３２２ｃにより形成される外面は徐々に変化する。喫煙可能材料Ａとの接触面積を増大し、熱伝達効率を向上させる一方、サセプタ３０ｃを喫煙可能材料Ａに挿入する時の抵抗力を減少させることができる。

図１０と図１１を併せて参照し、別の実施例において、サセプタ３０ｄ／３０ｅの第２シート状体３２０ｄ／３２０ｅは直線状の形状である。第１シート状体３１０ｄ／３１０ｅにのみ打ち抜き等の方式で、厚さ方向に沿って外へ突出する第２部分３１２ｄ／３１２ｅが形成され、該第２部分３１２ｄ／３１２ｅと第２シート状体３２０ｄ／３２０ｅとの間に温度センサを収容又は封入するための収容キャビティ３３０ｄ／３３０ｅが形成される。

図１０又は図１１に示す実施例によれば、第２部分３１２ｄ／３１２ｅの横断面形状は概ね厚さ寸法が幅方向に沿って内へ徐々に大きくなる三角形又は円弧形の形状であってもよい。且つ図１０及び図１１から分かるように、第２部分３１２ｄ／３１２ｅの厚さ方向に沿った突出寸法は第１部分３１１ｄ／３１１ｅの厚さ寸法より大きい。

図１２を参照し、別の実施例において、サセプタ３０ｆの第１シート状体３１０ｆの第３部分３１３ｆは、サセプタ３０ｆに沿った厚さは第１部分３１１ｆ及び第２部分３１２ｆより大きい寸法を有し、それにより厚さ方向において他の部分に比べて突出するようになり、さらに装置内の実装又は保持が容易になる。

本願に記載のエアロゾル発生装置及びサセプタは、温度センサをサセプタ内に封入又は収容することで、磁場が検知部に与える影響を実質的に遮断できる一方、サセプタと温度センサを一体に統合し、実装の安定性及び温度監視の正確性を向上させることができ、また、全体の交換及び実装が容易である。

本願は、上記サセプタ３０ｃを製造する方法をさらに提供し、図１３を参照し、該方法は、
厚さ方向に対向する第１シート状体３１０ｃと第２シート状体３２０ｃを用意するステップＳ１０と、
第１シート状体３１０ｃと第２シート状体３２０ｃとの間に長さ方向に延在する収容キャビティ３３０ｃを形成するステップＳ２０と、
温度センサ３４０ｃを調達し、温度センサ３４０ｃを収容キャビティ３３０ｃ内に収容又は封入するステップＳ３０と、を含む。

説明すべきことは、本願の明細書及びその図面において本願の好ましい実施例を示したが、本明細書に記載の実施例に限定するわけではなく、さらに、当業者であれば、上記説明に基づいて改良又は変更が可能であり、これらの改良及び変更はいずれも本願に添付の特許請求の保護範囲に属するものとする点である。

Claims (12)

1. 喫煙可能材料を加熱してエアロゾルを発生させるためのエアロゾル発生装置であって、
   喫煙可能材料を受け入れるためのキャビティと、
   変化する磁場を発生するように構成される磁場発生器と、
   変化する磁場により貫通されて発熱し、さらに前記キャビティ内に受け入れられた喫煙可能材料を加熱するように構成されるサセプタと、を含むエアロゾル発生装置において、
   前記サセプタは、前記キャビティの軸方向に延在するブレード状に構成され、且つ
   前記サセプタの厚さ方向に第１寸法を有する第１部分と、
   前記サセプタの厚さ方向に第１寸法より大きい第２寸法を有する第２部分と、を含み、前記第２部分内に軸方向に延在する収容キャビティが設けられ、該収容キャビティは前記サセプタの温度を検知する温度センサを収容又は封入するように構成されることを特徴とする、エアロゾル発生装置。
2. 前記サセプタは厚さ方向に対向する第１シート状体と第２シート状体を含み、前記第１シート状体と第２シート状体との間には前記収容キャビティが形成されることを特徴とする、請求項１に記載のエアロゾル発生装置。
3. 前記温度センサは、少なくとも部分的に前記サセプタ外に位置する導電接続部をさらに含み、さらに使用中に該導電接続部によって前記温度センサで検知された温度を受信することができることを特徴とする、請求項１又は２に記載のエアロゾル発生装置。
4. 前記導電接続部は細長い導電ピンを含むことを特徴とする、請求項３に記載のエアロゾル発生装置。
5. 前記導電接続部は前記サセプタの表面に形成又は結合される電気接点を含むことを特徴とする、請求項３に記載のエアロゾル発生装置。
6. 前記サセプタは、前記第１部分及び第２部分を保持するためのベース部分をさらに含み、
   前記電気接点は前記ベース部分の表面に形成又は結合されることを特徴とする、請求項５に記載のエアロゾル発生装置。
7. 前記キャビティは喫煙可能材料を取り除き可能に受け入れる開放端を有し、
   前記第２部分の少なくとも一部は第１部分に対する突出高さが前記開放端に近付く方向に向かって徐々に小さくなることを特徴とする、請求項１又は２に記載のエアロゾル発生装置。
8. 前記キャビティは喫煙可能材料を取り除き可能に受け入れる開放端を有し、
   前記収容キャビティは前記開放端に近付く方向に向かって横断面積が徐々に小さくなるテーパ領域を含み、前記温度センサは前記テーパ領域に収容又は封入されることを特徴とする、請求項１又は２に記載のエアロゾル発生装置。
9. 前記第１部分に長さ方向に延在する切り欠きが設けられ、前記第２部分は長さ方向に延在するピン又は針状に構成され、前記切り欠き内に保持されることを特徴とする、請求項１又は２に記載のエアロゾル発生装置。
10. 前記第２部分の表面は平滑な円弧面であることを特徴とする、請求項１又は２に記載のエアロゾル発生装置。
11. 前記第１シート状体及び／又は第２シート状体に厚さ方向に沿って外へ突出してなる突出部分が設けられ、該突出部分によって前記収容キャビティが画定されて形成されることを特徴とする、請求項２に記載のエアロゾル発生装置。
12. 変化する磁場により貫通されて発熱し、さらに喫煙可能材料を加熱するように構成されるエアロゾル発生装置用のサセプタであって、喫煙可能材料を受け入れるためのキャビティの軸方向に延在するブレード状に構成され、且つ
    前記サセプタの厚さ方向に第１寸法を有する第１部分と、
    前記サセプタの厚さ方向に第１寸法より大きい第２寸法を有する第２部分と、を含み、前記第２部分内に軸方向に延在する収容キャビティが設けられ、該収容キャビティは前記サセプタの温度を検知する温度センサを収容又は封入するように構成されることを特徴とする、エアロゾル発生装置用のサセプタ。