JP7488001B2 - レールユニット装置 - Google Patents

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Description

本発明は、浴室やトイレなどの生活設備に設けられて要介助者が入浴や用便をする際に展開されて使用されるレールユニット装置に関し、特に要介助者を座らせて移送可能な椅子ユニット付き台車(キャリー)と組み合わせて使用されるレールユニット装置に関する。
例えば特許文献1,2等に開示されているように、入浴介助用のシャワーキャリーは、台車と、該台車に着脱可能に搭載された椅子ユニットを含む。台車には第1レールが設けられている。椅子ユニットの背部には、リフト機能付きのスライドガイドが設けられている。スライドガイドが第1レールに案内可能に係合されている。
浴室の浴槽の側方には、シャワーキャリーと組み合わせて使用されるレールユニット装置が設けられている。レールユニット装置は、架台と、第2レールを含む。第2レールが、回転アームを介して架台に対して、軸線を第2レールと平行に向けた展開軸を中心に収納位置と展開位置との間で回転可能に連結されている。収納位置の第2レールは、上面が浴槽とは反対側へ向かって斜め下に傾けられた状態で架台の内部に収納されている。そうすることによって、第2レールが、架台ひいては浴槽よりも上へ突出しないようにしている。展開位置の第2レールは、上面が上へ向けられて浴槽の框上に配置されている。
入浴介助の際は、要介助者をシャワーキャリーの椅子ユニットに座らせたままで、第1レールを展開位置の第2レールと一直線に並ぶように配置し、椅子ユニットを第1レールから第2レールへ移す。続いて、前記リフト機能によって椅子ユニットを下降させる。これによって、要介助者を椅子ユニットごと浴槽に入れて入浴させることができる。その後、前記とは逆の手順によって、要介助者を浴槽から出してシャワーキャリーへ移す。
特開2015-058054号公報 特開2019-051113号公報
前掲特許文献等の従来のレールユニットは、レール(第2のレール)を、収納位置では斜め下へ傾けられて架台の内部に納まっていた状態から、展開位置では架台から出して浴槽の框上に載せる必要から、展開軸とレールとの距離ないしは回転アームの長さをある程度大きくする必要があり、したがって、レールの展開軌道の半径をある程度大きくする必要がある。また、収納位置における斜め下へ傾けられたレールの収納スペースや、該レールの展開軌道が浴室壁と干渉しないための干渉回避スペースを確保する必要もある。このため、架台ひいてはレールユニット装置が幅広になっている。その分、浴槽を狭くせざるを得ないこともある。
本発明は、かかる事情に鑑み、レールユニット装置をコンパクトにすることを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明は、介助用の椅子ユニットを第1水平方向へ案内可能に支持するレールユニット装置であって、
架台と、
スライド係合部を有して前記第1水平方向へ延びるレールと、
前記架台に対して、前記レールを、前記架台より上へ突出された持上げ位置と前記架台に収納された収納位置との間で昇降可能に連結する昇降機構と、
前記昇降機構と前記レールとの間に介在され、前記レールを、前記架台に対して、前記第1水平方向へ向けられた展開軸を中心に所定の回転範囲内で回転可能に連結する展開機構と、
を備え、前記所定の回転範囲が、前記レールの幅方向が上下へ向けられた横倒し角度と、前記レールの幅方向が前記第1水平方向と直交する第2水平方向へ向けられて前記スライド係合部に前記椅子ユニットを係合可能な展開角度とを含むことを特徴とする。
当該レールユニット装置においては、収納位置のレールの幅方向が上下に向けられていても、つまりレールの上面を斜め下へ傾けなくても、収納位置のレールが架台から上へ大きく突出されないようにできる。浴槽用の場合、収納位置のレールが浴槽より上へ大きく突出されないようにできる。かつ、持ち上げ位置までレールを上昇させることによって、展開軸を上昇させ、上昇された展開軸のまわりにレールを展開角度へ回転させるために、レールの展開軌道の半径を小さくできる。このため、レールユニット装置の第2水平方向に沿う幅を小さくでき、レールユニット装置をコンパクトにすることができる。
好ましくは、前記横倒し角度が、前記レールの閉じ方向(展開角度へ向かう展開方向とは逆方向)の回転限界である。
前記昇降機構が、互いに前記第1水平方向に離れた2つの昇降リンクを有し、前記2つの昇降リンクの各々の基端部が、前記架台に対して、前記第2水平方向へ向けられた固定軸を中心に回転可能に連結され、かつ前記2つの昇降リンクの各々の先端部が、前記展開機構を介して前記レールに対して、前記第2水平方向へ向けられた昇降軸を中心に回転可能に連結されており、
前記持上げ位置における前記昇降軸が、前記収納位置における当該昇降軸より高所に配置されることが好ましい。
これによって、昇降機構とレールと架台によって平行リンク機構が構成され、レールが、水平に維持しながら昇降される。
前記持上げ位置における前記昇降軸が、前記収納位置における当該昇降軸より前記第1水平方向の第1側に変位され、
前記レールの前記第1側の端部には、前記椅子ユニットを運ぶ台車の第1レールとの連結ポイントが設けられていることが好ましい。
また、前記持上げ位置における前記昇降軸が、前記収納位置における当該昇降軸より前記第1水平方向の第1側に変位されることによって、連結ポイントを、収納位置では第1水平方向の奥側(第1側とは反対側)に引っ込ませておくことができる。連結ポイントが第1水平方向の第1側に出っ張らないようにすることによって、介助を行う生活設備のスペースを確保できるとともに意匠性及び安全性を向上できる。
前記持上げ位置における前記昇降軸が、対応する前記固定軸より前記第1水平方向の前記第1側に配置されていることが好ましい。
これによって、持上げ位置におけるレールを安定させることができる。
前記昇降リンクの少なくとも1つと前記架台との間には、対応する昇降リンクに対して前記収納位置から前記持上げ位置へ向かう回転方向へばね力を付与するばねが設けられていることが好ましい。
これによって、介助者などの操作者がレールを持ち上げる際の負担を軽減できる。
前記架台又は前記展開機構には、前記レールを、前記横倒し角度よりも前記展開角度とは反対側へ回転されるのを規制する横倒しストッパが設けられていることが好ましい。
これによって、横倒し角度をレールの閉じ方向の回転限界とすることができる。かつレールを、収納位置に在るときや昇降操作の際、横倒し角度に安定的に保持できる。また、レールと側方の壁との間に指を挟むのを防止できる。
本発明によれば、レールユニット装置におけるレールの展開軌道の半径を小さくできる。このため、レールユニット装置の第2水平方向に沿う幅を小さくでき、レールユニット装置をコンパクトにすることができる。
図1は、本発明の一実施形態に係るレールユニット装置を含む介助システムを設備した浴室を、前記レールユニット装置の使用準備段階で示す斜視図である。 図2は、前記使用準備段階のレールユニット装置を、レールが収納位置で、かつ蓋ボードを被せた状態で示す、右前方から見た斜視図である。 図3は、前記レールユニット装置を、レールが収納位置で、かつ蓋ボードを撤去した状態で示す、右前方から見た斜視図である。 図4は、前記収納位置におけるレールユニット装置を、一部要素を省略して示す右側面図である。 図5は、前記収納位置におけるレールユニット装置を、後方から見た斜視図である。 図6は、前記レールユニット装置を、レールを持ち上げ位置にした状態で示す正面図である。 図7は、前記持ち上げ位置におけるレールユニット装置を、右前方から見た斜視図である。 図8は、前記持上げ位置におけるレールユニット装置を、一部要素を省略して示す右側面図である 図9は、前記持上げ位置におけるレールユニット装置を、左前方から見た拡大斜視図である。 図10は、前記レールユニット装置及び浴槽を、レールを展開角度にした使用状態で示す、正面図である。 図11は、前記使用状態におけるレールユニット装置及び浴槽を、左前方から見た斜視図である。 図12は、前記介助システムを入浴介助段階で示す、浴室の斜視図である。
以下、本発明の一実施形態を図面にしたがって説明する。
図1は、浴室1(生活設備)において要介助者の入浴を補助する入浴介助システム3を示したものである。入浴介助システム3は、シャワーキャリー4と、レールユニット装置10を備えている。シャワーキャリー4は、台車4aと、椅子ユニット4bを含む。台車4aには第1レール4cが水平に設けられている。椅子ユニット4bの背部には、リフト機能付きのスライドガイド4dが設けられている。詳細な図示は省略するが、スライドガイド4dが第1レール4cに係合されることで、椅子ユニット4bが台車4aに搭載されて運搬可能である。スライドガイド4dは第1レール4cに沿ってスライド可能である。
浴室1の浴槽2のユニット側部2cと、側方の浴室壁1wとの間には、レールユニット収納スペース1sが設けられている。該レールユニット収納スペース1sにレールユニット装置10が設けられている。図2~図11に示すように、レールユニット装置10は、架台11と、レール20(第2レール)と、昇降機構30と、展開機構40と、蓋ボード50を備えている。
図3に示すように、架台11は、長手方向(第1水平方向)の両端の支持フレーム12,13と、これら支持フレーム12,13間に架け渡された架渡フレーム15を備えている。架渡フレーム15に沿う長手方向は、浴室1の奥行方向(前後方向)へ向けられている。架台11の短手方向ないしは幅方向(第2水平方向)は、浴室1の幅方向(左右方向)へ向けられている。前側の柱状の支持フレーム12ひいては架台11の高さは、浴槽2の框2b,2dと同程度の高さになるよう調整されている。後側の脚状の支持フレーム13には車輪14が設けられている。架渡フレーム15の中間部には、ボード受け16及びレール受け17が設けられている。ボード受け16は、レール受け17より高く突出されている。
図2に示すように、蓋ボード50は、長手方向を前後方向(第1水平方向)へ向けた板形状に形成されている。該蓋ボード50が、架台11及び該架台11内に横倒し姿勢で収納されたレール20の上に撤去可能に被さっている。支持フレーム12及びボード受け16及びレール20が、蓋ボード50を受けている。レールユニット装置10を入浴介助に使用していないときは、蓋ボード50をバスボードとして利用できる。
図3に示すように、架台11に、昇降機構30及び展開機構40を介してレール20が支持されている。レール20は、対向する一対の爪状のスライド係合部21を有して、前後方向(第1水平方向)へ延びている。スライド係合部21に椅子ユニット4bがスライド可能に係合可能である。レール20の前端部(長手方向の第1側の端部)には、第1レール4cとの連結ポイント22が設けられている。
図10及び図11に示すように、レール20の底部には、一対の支持脚25,26が設けられている。支持脚25,26は、脚間リンク27を介することで、互いに連繋して開閉可能になっている。図3に示すように、レールユニット装置10を入浴介助に使用しないときは、支持脚25,26は、閉じられてレール20の底面に沿わされている。図11に示すように、入浴介助の際、支持脚25,26が開かれて浴槽2の前後の框2b,2dの上にそれぞれ載せられる。
なお、一部の図面(図4、図8)においては、支持脚25,26等の図示が省略されている。
レール20は、昇降機構30によって昇降可能であり、かつ、展開機構40によって回転可能になっている。図4及び図8に示すように、昇降機構30は、レール20を、架台11に対して、持上げ位置と収納位置との間で昇降可能に連結している。図6に示すように、持上げ位置におけるレール20は、架台11より上へ突出されている。図3に示すように、収納位置におけるレール20は、持上げ位置より下降されて架台11に収納されている。
詳しくは、図4及び図7に示すように、昇降機構30は、前後(第1水平方向)に離れた2つの昇降リンク31,32を有している。前側(図4において左側)の昇降リンク31は、概略箱形状なしは断面コ字状に形成されている。後側(図4において右側)の昇降リンク32は、板状のアームになっている。
昇降リンク31,32の形状は、前記に限らず適宜改変可能である。
図4及び図8に示すように、各昇降リンク31,32の基端部が、架台11に対して、固定軸31b,32bを中心に回転可能に連結されている。固定軸31b,32bの軸線は、図4の紙面と直交する左右方向(第1水平方向と直交する第2水平方向)へ向けられている。固定軸31b,32bは、架台11に対して位置固定されている。
図4及び図8に示すように、各昇降リンク31,32の先端部が、展開機構40を介してレール20に対して、昇降軸31c,32cを中心に回転可能に連結されている。昇降軸31c,32cの軸線は、固定軸31b,32bと平行に、左右方向(第2水平方向)へ向けられている。昇降軸31c,32cは、昇降リンク31,32と共に、架台11に対して上下へ回転移動可能である。これによって、架台10と、レール20と、前後の昇降リンク31,32とによって、平行リンク機構19が構成されている。該平行リンク機構19によって、レール20が、長手方向を前後(第1水平方向)へ真っ直ぐに向けたままで、該長手方向と直交する鉛直面内で回転軌跡を描きながら、持上げ位置(図8)と収納位置(図4)との間で昇降される。
図5に示すように、収納位置においては、レール20の後端部(図5において手前側の端部)が、架台11のレール受け17(収納側ストッパ)に載っている。かつ、レール20の前端部(図5において奥側の端部)が、後記中継リンク43のレール受け47(収納側ストッパ)を介して、架渡フレーム15に載っている。これによって、レール20が更に下降されるのが阻止され、更には昇降リンク31,32が収納位置を越えて更に下方へ回転されるのが阻止されている。
図4に示すように、収納位置における連結ポイント22は、浴槽1の前側部よりも奥側(後方)へ引っ込んでいる。
図8に示すように、持上げ位置における昇降軸31c,32cは、収納位置(図4)における当該昇降軸31c,32cより高所かつ前方(第1水平方向の第1側、図8において左側)に変位されている。このため、持上げ位置におけるレール20が、収納位置のときよりも高所かつ前方に変位されている。これによって、持上げ位置における連結ポイント22が、浴槽1よりも前方に突出されている。
図8に示すように、さらに、持上げ位置における昇降軸31c,32cは、対応する固定軸31b,32bより前方(第1水平方向の第1側)に僅かに偏倚して配置されている。したがって、持上げ位置におけるレール20は、収納位置から持上げ位置までの移動軌跡における最高点を越えて、前方へ向かって僅かに下降した地点に配置されている。
図9に示すように、持上げ位置においては、昇降リンク31の側片部31dが、支持フレーム12の横架材12d(持上げ側ストッパ)に突き当たっている。横架材12dによって、昇降リンク31が、持上げ位置を越えて更に前方(第1側)かつ下方へ回転されるのが阻止されている。
図4及び図8に示すように、昇降リンク31,32の少なくとも1つと架台11との間には、ばね33が設けられている。好ましくは、前後両方の昇降リンク31,32と架台11との間に、それぞればね33が設けられている。好ましくは、ばね33は、トーションばねによって構成されている。トーションばね33のコイル部33cが、対応する固定軸31b,32bの外周を囲んでいる。トーションばね33の一端部33aが、対応する昇降リンク31,32に係止され、他端部33bが架台10に係止されている。
ばね33は、対応する昇降リンク31,32に対して収納位置から持上げ位置へ向かう回転方向CWへばね力を付与している。収納位置(図4)においては、レール20等の自重による下向きの力が前記ばね力を上回ることによって、レール20が収納位置を保っている。
ばね33は、収納位置(図4)においては勿論のこと、持上げ位置(図8)においても、前記回転方向CWへのばね力を発現している。持上げ位置においては、前記ばね力とレール20等の自重によって、昇降リンク31が横架材12dに強く押し当てられている。
図8に示すように、昇降機構30とレール20との間に展開機構40が介在されている。展開機構40によって、レール20が横倒し及び展開可能になっている。
詳しくは、図10及び図11に示すように、展開機構40は、前後の展開アーム41,42と、前後の中継リンク43,44を含む。レール20の前後両側部にそれぞれ展開アーム41,42が設けられている。各展開アーム41,42は、レール20に固定されるとともに下方へ延びている。前後の各展開アーム41,42と、対応する昇降リンク31,32との間に、中継リンク43,44が介在されている。
図10に示すように、前側の中継リンク43は、正面視で概略T字の板形状に形成されている。図8に示すように、該中継リンク43の下端部が、昇降リンク31に対して、昇降軸31cのまわりに回転可能に連結されている。図10に示すように、中継リンク43の上端部における幅方向の浴槽2側(図10において右側)の端部と、展開アーム41の下端部とが、展開軸45のまわりに回転可能に連結されている。展開軸45の軸線は、図10の紙面と直交する前後方向(第1水平方向)へ向けられている。
レール20の幅方向の一端部23(遠端部)は相対的に展開軸45から遠く、レール20の幅方向の他端部24(近端部)は展開軸45に近い。
図5に示すように、後側の中継リンク44は、正面視でL字状に形成され、かつ断面コ字状に形成されている。図8に示すように、該後側の中継リンク44の下端部が、昇降リンク32に対して、昇降軸32cのまわりに回転可能に連結されている。図5に示すように、中継リンク44の上端部は、展開アーム42の下端部に対して展開軸46のまわりに回転可能に連結されている。展開軸46の軸線は、前後方向(第1水平方向)へ向けられている。
図4及び図8に示すように、前後の展開軸45,46が、前後方向(第1水平方向)に沿う一直線上に配置されている。前後の中継リンク43,44は、展開アーム41,42及びレール20と一体になって、昇降機構30及び架台11とで作る平行リンク機構19によって直立した姿勢のままで移動可能である。
これによって、レール20が、展開アーム41,42及び中継リンク43,44及び昇降リンク31,32を介して、架台11に連結されている。かつ、レール20は、架台11に対して、展開軸45,46を中心に、展開角度(図10)と横倒し角度(図7)を含む所定の回転範囲で回転可能である。
図6に示すように、横倒し角度におけるレール20は、当該レール20の幅方向を上下(略鉛直)へ向けた状態で、架台11の幅方向の中間部に配置されている。したがって、横倒し角度におけるレール20は、浴槽2に対して浴室壁1w側(図7において左側)へ退避されている。横倒し角度のレール20の幅方向は、好ましくは鉛直であるが、鉛直に対して多少(例えば±数十度程度)傾けられていてもよい。
図6に示すように、横倒し角度におけるレール20の遠端部23は上へ向けられ、近端部24は下へ向けられている。かつ、近端部24は、展開軸45,46と同程度の高さないしは展開軸45,46より少し高所に配置されている。したがって、横倒し角度におけるレール20の全体が、展開軸45,46以上の高さに配置されている。
図6及び図9に示すように、中継リンク43の上端部における展開軸45側とは反対側(図6において左側)の端部には、レール受け47(横倒しストッパ)が設けられている。レール受け47は、横倒し角度のレール20を下側から受けることで、レール20が横倒し角度よりも展開角度とは反対側へ回転されるのを規制している。
なお、図5に示すように、収納位置においては、前側のレール受け47だけでなく、後側のレール受け17(横倒しストッパ)によっても、レール20が横倒し角度よりも展開角度とは反対側へ回転されるのが規制されている。
したがって、横倒し角度がレール20の閉じ方向(展開角度へ向かう展開方向とは逆方向)の回転限界となっている。
図10に示すように、展開角度におけるレール20は、横倒し角度(図9)のときに対して展開軸45,46を中心にして浴槽2側へ90°回転されている。これによって、当該レール20の上面が上方へ向けられた正姿状態で、レール20が浴槽2上に配置されている。好ましくは、レール20の幅方向の近端部24は、浴槽2のユニット側部2cの近傍に配置され、遠端部23は、浴槽2のユニット側部2cとは幅方向の反対側へ向けられている。かつ、支持脚25,26が浴槽2の前後の框2b,2dに載置されることによって、レール20が、支持脚25,26を介して浴槽2によって展開角度に保持されている。なお、レールユニット装置10自体に、レール20が展開角度を越えて回転するのを規制する展開側ストッパを設けてもよい。
レールユニット装置10は、要介助者が入浴する際に、次のようにして、シャワーキャリー4と組み合わせて使用される。
図1に示すように、シャワーキャリー4の椅子ユニット4bに要介助者(図示省略)を座らせて浴室1まで運ぶ。
図2に示すように、使用前のレールユニット装置10は、レール20が収納位置かつ横倒し角度にあり、その上に蓋ボード50が被さっている。図3に示すように、該蓋ボード50を撤去する。
続いて、図7に示すように、レール20を、横倒し角度のままで収納位置から持上げ位置まで持ち上げる。ばね33のばね力が持上げ方向に作用しているため、該ばね力の分だけレール20の重みを相殺でき、レール20を持ち上げる際の介助者の負担を軽減できる。レール20は、平行リンク機構19によって水平を保ちながら上昇される。前後の昇降リンク31,32が直接連繋されていなくても、ばね33の付勢力により昇降リンク31,32をアシストすることによって、昇降時のレール20のぶれを低減できる。
図8に示すように、レール20を持上げ位置まで上昇させるのに伴って、平行リンク機構19によって、レール20が前方へ変位される。これによって、連結ポイント22が浴槽2の前側のエプロン2e(図12参照)よりも洗い場1a側へ突出される。
逆に言うと、図1に示すように、収納位置においては、連結ポイント22を浴槽2の前側のエプロン2eと面一ないしはエプロン2eよりも奥側(後側)に引っ込ませておくことができる。したがって、レールユニット装置10の非使用時における、洗い場1a側への出っ張りを無くすことによって、洗い場1aのスペースを確保できるとともに、浴室1の意匠性が向上し、安全性も向上する。
レール20が持上げ位置に達する直前で、昇降軸31c,32cが対応する固定軸31b,32bの直上に位置される。このとき、レール20が昇降操作時の移動軌跡内における最高点に位置される。図8に示すように、レール20が前記最高点から前方斜め下へ僅かに変位したとき、昇降リンク31が横架材12d(持上げ側ストッパ)に突き当たることによって、持上げ位置に達する。このとき、レール20の自重によるモーメント及びばね33のばね力によるモーメントが、共に、昇降リンク31,32を更に前方へ回す向きに作用する。このため、昇降リンク31が横架材12dに強く押し当てられる。これによって、レール20を持上げ位置に安定的に配置できる。
続いて、図11に示すように、レール20を横倒し角度から展開角度へ回転させる。レール20の幅方向を直立された状態から水平に倒すものであるから、操作する介助者の負担が小さい。併せて、支持脚25,26を開いて、浴槽2の框2b,2dに載せる。これによって、レール20を浴槽2上に載置する。
次に、図12に示すように、シャワーキャリー4を動かして、第1レール4cをレール20と一直線に並ぶように配置して連結ポイント22と接続する。そして、スライドガイド4dを第1レール4cから第2レール20へスライドさせる。これによって、椅子ユニット4bを、要介助者を座らせたまま、台車4aから浴槽2の上方へ移す。次いで、スライドガイド4dのリフト機能によって椅子ユニット4bを下降させる。これによって、要介助者を椅子ユニット4bごと浴槽2に入れて入浴させることができる。
その後、逆の手順によって、要介助者を椅子ユニット4bごと浴槽2から出して台車4aへ移す。更に、第1レール4cをレール20から切り離すことによって、シャワーキャリー4とレールユニット装置10を分離する。
そして、レール20を展開角度(図10)から横倒し角度(図6)へ回転させる。併せて、支持脚25,26をレール20の底部に仕舞う。
続いて、レール20を持上げ位置(図7)から収納位置(図3)へ移行させる。このとき、持上げ位置のレール20を少しだけ上昇させて前記最高点を超えさせると、レール20が自重によって、ばね33のばね力に抗して、収納位置まで下降される。持上げ位置から前記最高点までの距離が短小であるから、介助者の負担が小さい。最高点から収納位置までの間は、ばね33のばね力が上向きに作用することによって、レール20が勢いよく落下するのを防止できる。
その後、蓋ボード50(図2)を被せる。
レール20は、横倒し角度のとき、側方の浴室壁1wに最も接近される。したがって、横倒し角度のレール20と浴室壁1wとの間に、指が挟まれない程度の隙間(安全クリアランス)が確保されるようにしておくことで、レール20の昇降及び回転操作の前後はもちろん、昇降及び回転操作中も、レール20と浴室壁1wとの間に指が挟まれるのを防止することができる。
レールユニット装置10によれば、レール20を収納位置から持ち上げることによって、レール20が、架台11及び浴槽2よりも上方に突出される。逆に言うと、収納位置においては、レール20を浴槽2の上面高さよりも下方に引っ込ませておくことができる。つまり、レール20を引っ込ませておくために、レールを横倒し角度よりも浴室壁1w側(展開角度側とは反対側)へ更に回転させてレール上面が斜め下へ向く状態(前掲特許文献1、2等参照)にする必要が無い。また、レール20を持上げ位置にすることによって、展開軸45,46を浴槽2の側部2cの上端部に近接させることができ、かつレール20の近端部24を浴槽2にできるだけ近づけて配置できる。このため、展開アーム41,42を短くでき、レール20の展開操作時における遠端部23の移動軌跡の半径を小さくできる。
この結果、架台11の幅を小さくでき、レールユニット装置10をコンパクトにできる。したがって、レールユニット収納スペース1sを小さくでき、その分、浴槽2を広くしたり、浴室空間を有効利用したりできる。
本発明は、実施形態に限定されるものではなく、種々の形態を採用できる。
例えば、生活設備は、浴室1に限らずトイレ、ベッドであってもよい。
昇降機構は、昇降リンク31,32を含む平行リンク機構19に限らず、上下へ伸縮されるテレスコピック式の伸縮支柱であってもよく、架台の支柱が上下へ伸縮されるようにしてもよい。持上げ位置への付勢ばねとして、圧縮コイルばねや板ばねを用いてもよい。
本発明は、例えば浴槽に付属する入浴介助システムに適用できる。
1 浴室(生活設備)
2 浴槽
3 入浴介助システム
4 シャワーキャリー
4b 椅子ユニット
4c 第1レール
4d リフト機能付きスライドガイド
10 レールユニット装置
11 架台
12d 横架材(持上げ側ストッパ)
17 レール受け(収納側ストッパ、横倒しストッパ)
19 平行リンク機構
20 レール(第2レール)
21 スライド係合部
22 連結ポイント
30 昇降機構
31,32 昇降リンク
31b,32b 固定軸
31c,32c 昇降軸
33 ばね
40 展開機構
41,42 展開アーム
43,44 中継リンク
45,46 展開軸
47 レール受け(収納側ストッパ、横倒しストッパ)

Claims (6)

  1. 介助用の椅子ユニットを第1水平方向へ案内可能に支持するレールユニット装置であって、
    架台と、
    スライド係合部を有して前記第1水平方向へ延びるレールと、
    前記架台に対して、前記レールを、前記架台より上へ突出された持上げ位置と前記架台に収納された収納位置との間で昇降可能に連結する昇降機構と、
    前記昇降機構と前記レールとの間に介在され、前記レールを、前記架台に対して、前記第1水平方向へ向けられた展開軸を中心に所定の回転範囲内で回転可能に連結する展開機構と、
    を備え、前記所定の回転範囲が、前記レールの幅方向が上下へ向けられた横倒し角度と、前記レールの幅方向が前記第1水平方向と直交する第2水平方向へ向けられて前記スライド係合部に前記椅子ユニットを係合可能な展開角度とを含むことを特徴とするレールユニット装置。
  2. 前記昇降機構が、互いに前記第1水平方向に離れた2つの昇降リンクを有し、前記2つの昇降リンクの各々の基端部が、前記架台に対して、前記第2水平方向へ向けられた固定軸を中心に回転可能に連結され、かつ前記2つの昇降リンクの各々の先端部が、前記展開機構を介して前記レールに対して、前記第2水平方向へ向けられた昇降軸を中心に回転可能に連結されており、
    前記持上げ位置における前記昇降軸が、前記収納位置における当該昇降軸より高所に配置されることを特徴とする請求項1に記載のレールユニット装置。
  3. 前記持上げ位置における前記昇降軸が、前記収納位置における当該昇降軸より前記第1水平方向の第1側に変位され、
    前記レールの前記第1側の端部には、前記椅子ユニットを運ぶ台車の第1レールとの連結ポイントが設けられていることを特徴とする請求項2に記載のレールユニット装置。
  4. 前記持上げ位置における前記昇降軸が、対応する前記固定軸より前記第1水平方向の前記第1側に偏倚して配置されていることを特徴とする請求項3に記載のレールユニット装置。
  5. 前記昇降リンクの少なくとも1つと前記架台との間には、対応する昇降リンクに対して前記収納位置から前記持上げ位置へ向かう回転方向へばね力を付与するばねが設けられていることを特徴とする請求項2~4の何れ1項に記載のレールユニット装置。
  6. 前記架台又は前記展開機構には、前記レールを、前記横倒し角度よりも前記展開角度とは反対側へ回転されるのを規制する横倒しストッパが設けられていることを特徴とする請求項1~5の何れ1項に記載のレールユニット装置。
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