JP7487885B2 - プログラム、決済管理システム、及び決済管理方法 - Google Patents

プログラム、決済管理システム、及び決済管理方法 Download PDF

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特許法第30条第2項適用 ▲1▼https://www.decurret.com/news/2020/02/4956/(掲載日:令和2年2月18日) ▲2▼https://navenue.jp/2020/07/08/%E3%80%907-21%EF%BC%88%E7%81%AB%EF%BC%89%E9%96%8B%E5%82%AC%E3%80%91-%E3%81%AA%E3%81%9C%E4%BB%8A%E3%80%8C%E3%83%87%E3%82%B8%E3%82%BF%E3%83%AB%E9%80%9A%E8%B2%A8%E3%80%8D%E3%81%AA%E3%81%AE%E3%81%8B/(掲載日:令和2年7月8日) ▲3▼https://www.au-payment.co.jp/news/news2020/r20200218.html(掲載日:令和2年2月18日) ▲4▼https://news.kddi.com/kddi/corporate/newsrelease/2020/02/18/4286.html(掲載日:令和2年2月18日) ▲5▼https://www.au-financial.com/pdf/auFH/news_20200218_01.pdf(掲載日:令和2年2月18日) ▲6▼株式会社ディーカレット本社にて行った説明会(開催日:令和2年2月18日)
本発明は、プログラム、決済管理システム、及び決済管理方法に関し、特に電子マネーを用いた決済を管理する技術に関する。
近年、インターネット等の通信技術の発達にともない、貨幣の代替として電子的な決済技術が急速に広がってきている。これらの決済技術の中には、いわゆる電子マネーとして知られる技術が存在する。電子マネーは、利用者が電子マネーの利用に先立ってあらかじめ電子マネーを購入しておくプリペイド方式が広く用いられている(例えば、特許文献1を参照)。
特開2010-26821号公報
利用者に利用させるためのプリペイド方式の電子マネーを発行する発行者は、電子マネーの発行額に応じた一定の履行保証金を供託所等に供託することが法律によって規定されている。このため履行保証金の管理を容易にするために、電子マネーはサーバを用いて中央集権的に管理されるのが一般的である。
電子マネーを用いた取引をサーバで中央集権的に実現すると、取引の決済時における商品やサービスの価格もサーバで管理することになる。取引の決済時における商品やサービスの価格をサーバで管理する場合、価格を変更するためにはサーバの設定変更やプログラム変更を人手でする必要がある。このため、商品等の取引価格を取引時の外部状況に応じて変更しようとすると人手やコストがかかるため現実的ではなく、例えば、取引の外気温、天候等に応じて取引価格を柔軟に変更するようなサービスを提供することが難しい。
本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、電子マネーを用いた取引における価格調整の柔軟性を向上させるための技術を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様は、スマートコントラクト機能を備えるブロックチェーンに実装された決済コントラクト機能をコンピュータに実現させるためのプログラムである。このプログラムにおいて、前記決済コントラクト機能は、取引の決済額を含む決済情報を取得する機能と、あらかじめ定められたアドレスを参照して、補助情報を取得する機能と、取得した補助情報に応じて前記決済額を補正した補正決済額を求める機能と、前記補正決済額を前記取引を行ったユーザに割り当てられた口座残高から減じる機能と、前記補正決済額を前記取引に係る商品又はサービスの販売者に割り当てられた口座残高に加算する機能と、を含む。
前記決済額の補正は割引であってもよく、前記プログラムは、前記コンピュータに、前記割引を主催する主催者に割り当てられた電子マネーの利用残高から、補正額を減じる機能をさらに実現させてもよい。
前記プログラムは、前記コンピュータに、前記コンピュータとは異なる複数の他のコンピュータそれぞれが算出した前記補正決済額を取得する機能と、算出した前記補正決済額と、取得した複数の前記補正決済額とに基づいて、補正決済額を決定する機能と、をさらに実現させてもよい。
前記補助情報を取得する機能は、前記アドレスを参照することにより、参照先の記憶部から前記補助情報を取得してもよい。
本発明の第2の態様は、決済管理システムである。このシステムは、上述のプログラムが実装されたスマートコントラクト機能を有するブロックチェーンを管理する複数の決済管理装置と、前記複数の決済管理装置それぞれが決済額の算出時に参照する補助情報を格納した補助情報記憶装置を管理する情報管理装置と、を備える。
前記決済管理システムにおいて、前記情報管理装置は、あらかじめ定められた所定のタイミングで、前記補助情報を更新してもよい。
本発明の第3の態様は、決済管理方法である。この方法において、スマートコントラクトによる電子マネーの管理機能が実装されたブロックチェーンを管理する決済管理装置のプロセッサが、前記スマートコントラクトを実現するプログラムを実行することにより、取引の決済額を含む決済情報を取得するステップと、あらかじめ定められたアドレスを参照して、決済額を決定するための補助情報を取得するステップと、前記補助情報に応じて定まる補正額で前記決済額を補正した補正決済額を算出するステップと、前記補正決済額を前記取引を行ったユーザに割り当てられた電子マネーの利用残高から減じるステップと、前記補正決済額を前記取引に係る商品又はサービスの販売者に割り当てられた電子マネーの利用残高に加算するステップと、を実行する。
前記決済管理方法において、前記決済額の補正は割引であってもよく、前記割引を主催する主催者に割り当てられた電子マネーの利用残高から、補正額を減じるステップをさらに実行してもよい。
前記決済管理方法において、前記決済管理装置とは異なる複数の他の決済管理装置それぞれが算出した前記補正決済額を取得するステップと、算出した前記補正決済額と、取得した複数の前記補正決済額とに基づいて、補正決済額を決定するステップと、をさらに実行してもよい。
前記補助情報を取得するステップにおいて、前記アドレスを参照することにより、参照先の記憶部から前記補助情報を取得してもよい。
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせ、本発明の表現を方法、装置、システム、コンピュータプログラム、データ構造、記録媒体などの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、電子マネーを用いた取引における価格調整の柔軟性を向上させることができる。
実施の形態に係る決済管理システムの概要を説明するための模式図である。 実施の形態に係る決済管理装置を構成する各ノードの機能構成を模式的に示す図である。 実施の形態に係る補助情報記憶装置に格納されている補助情報のデータベースのデータ構造を模式的に示す図である。 実施の形態に係るブロックチェーンのデータ構造を模式的に示す図である。 実施の形態に係る決済管理システムで実行される電子マネーの決済処理の流れを説明するためのシーケンス図である。
<実施の形態の概要>
図1は、実施の形態に係る決済管理システムSの概要を説明するための模式図である。図1に示すように、実施の形態に係る決済管理システムSは、決済管理装置1、ユーザ端末2、店舗端末3、補助情報記憶装置4、情報管理装置5、及びウォレットデータベースWを含み、それらがインターネット等のネットワークNによって通信可能な態様で接続されている。なお、ユーザ端末2と店舗端末3との間、及び補助情報記憶装置4と情報管理装置5との間は、ネットワークNを介さないローカルな通信も可能である。
実施の形態に係る決済管理システムSにおいて、決済管理装置1は、電子マネーを用いた決済を、従来型のサーバを用いて管理するのではなく、スマートコントラクト機能が実装されたブロックチェーンBを利用して管理する。このため、図1に示すように、決済管理装置1は5つのノード(第1ノード1a、第2ノード1b、第3ノード1c、第4ノード1d、及び第5ノード1e)から構成されている。スマートコントラクト機能が実装されたブロックチェーンBとしては、例えばイーサリウム(Ethereum)が挙げられるが、これに限定されるものではない。
ユーザ端末2は、決済管理システムSが管理する電子マネーを利用するユーザUeの端末であり、一例としてはスマートホンである。店舗端末3は、ユーザUeが利用する店舗が管理している端末であり、一例としては店舗に設置されたPOSレジ(Point Of Salesキャッシュレジスター)や、POS機能を実現するためのアプリを実行するタブレットPC(Personal Computer)である。また、ウォレットデータベースWは、ユーザUeの電子マネーの口座であるユーザウォレットWe及び店舗において商品又はサービスを提供する販売者Usの電子マネーの口座である販売者ウォレットWsを含む電子マネーウォレットを管理するデータベースである。
既知の技術のため詳細な説明は省略するが、スマートコントラクトは、ブロックチェーンBに実装された一種のソフトウェアプログラムである。例えば、ブロックチェーンBがイーサリウムである場合、スマートコントラクトはSolidityと呼ばれるプログラミング言語で実装されることが多い。実施の形態に係るブロックチェーンBに格納されたスマートコントラクトには、ユーザUeによる電子マネーを用いた決済を実行するためのソフトウェアプログラムが実装されている。決済管理装置1はこのソフトウェアプログラムを実行することにより、電子マネーを用いた電子決済を実現する。
一般に、ブロックチェーンBは改ざんに対して強い耐性があり、ブロックチェーンBを管理する決済管理装置1であっても、ひとたびブロックチェーンBに格納された情報を事後的に変更することは事実上できない。このため、ブロックチェーンBに実装されているソフトウェアプログラムであるスマートコントラクトも、事後的に変更することはできないことになる。これは、例えば日々の天気や気温等の時々刻々と変化する情報をスマートコントラクトに直接反映させようとすると、情報を変更する度に新しくスマートコントラクト(すなわち、新しいブロックチェーンB)を作成することになり、煩雑となる。
そこで、実施の形態に係る決済管理システムSは、決済管理装置1が電子マネーを用いた決済を実行する際に、決済額を補正するために参照する補助情報を記憶する補助情報記憶装置4を備えている。決済管理装置1は、ユーザ端末2が電子マネーを用いた決済をする際に、スマートコントラクト内に記載されているURI(Uniform Resource Identifier)等の固定されたリンク情報を参照して補助情報記憶装置4にアクセスし、決済額を補正するための補助情報を取得する。補助情報記憶装置4が記憶する情報が短い期間で変更されても、補助情報記憶装置4にアクセスするためのアクセス情報を記載しておけば、スマートコントラクト自体は変更する必要はない。これにより、決済管理装置1は、電子マネーの決済時に都度異なる情報を取得できるので、その情報に基づいて異なる処理結果を実現することができる。なお、補助情報記憶装置4に記憶される補助情報は、情報管理装置5が管理する。
本明細書において、販売者Usはレストランや喫茶店等の飲食店を経営しており、日々の気温によって提供する飲食物の価格を割引するサービスを実施していることを例に説明する。具体的には、販売者Usは、気温が所定の温度より高い場合は冷たい飲み物を所定額だけ割り引いて提供したり、気温が所定の温度より低い場合は暖かい飲み物を所定額割り引いて提供したりするサービスを実施している。以下、図1を参照して、実施の形態に係る決済管理システムSの概要を(1)から(7)の順に説明するが、その数字は図1における(1)から(7)と対応する。
(1)情報管理装置5は、例えば、1日1回早朝等の所定のタイミングで天気情報を提供するサーバ(不図示)から気温の予報を取得する。情報管理装置5は、取得した気温の予報に基づいて補助情報を作成し、補助情報記憶装置4に格納する。具体的には、情報管理装置5は、1時間毎の気温の予報に基づいて、各時間帯における割引率を決定し、その割引率を補助情報として補助情報記憶装置4に格納する。
(2)決済管理装置1は、ユーザUeが販売者Usの店舗において電子マネーで決済したときに、取引の決済額を含む決済情報をネットワークNを介して取得する。図1に示す例では、決済は、QR(Quick Response)コード(登録商標)を用いた電子決済で行われる。これは、店舗端末3が示したQRコードをユーザ端末2が読み取って決済管理装置1に送信する静的MPM(Merchant Presented Mode)方式であってもよい。また、ユーザ端末2が示したQRコードを店舗端末3が読み取って決済管理装置1に送信するCPM(Consumer Presented Mode)であってもよい。
(3)決済管理装置1は、補助情報記憶装置4にアクセスするためにあらかじめ定められたリンク情報を参照して、補助情報記憶装置4から補助情報を取得する。補助情報の具体例としては、決済管理装置1が補助情報記憶装置4にアクセスした日における気温情報である。
(4)決済管理装置1は、取得した補助情報に応じて決済額を補正した補正決済額を求める。例えば、決済管理装置1は、取得した決済額が300円であり、補助情報が10%割引である場合、補正後の決済額である補正決済額を270円とする。
(5)決済管理装置1は、ユーザUeの電子マネーの口座であるユーザウォレットWeの口座残高から補正決済額を減じるとともに、販売者Usの電子マネーの口座である販売者ウォレットWsの口座残高に補正決済額を加算する。このとき、割引額(30円)を第三者(例えば、後述する主催者)が負担する場合においては、販売者Usの電子マネーの口座である販売者ウォレットWsの口座残高に補正前の決済額(300円)を加算し、ユーザUeのユーザウォレットWeの口座残高から補正決済額を減じるとともに、第三者の電子マネーの口座であるユーザウォレットの口座残高から割引額(30円)を減じる。
(6)決済管理装置1は、決済の結果を店舗端末3に通知する。
(7)決済管理装置1は、決済の結果をユーザ端末2に通知する。
なお、決済管理装置1は、ブロックチェーンBに格納されている決済用のスマートコントラクトを実行することにより、上述した電子マネーの決済処理を実現している。このように、実施の形態に係る決済管理システムSは、電子マネーを用いた取引における価格調整を柔軟に実施することができる。
<実施の形態に係る決済管理装置1を構成する各ノードの機能構成>
図2は、実施の形態に係る決済管理装置1を構成する各ノードの機能構成を模式的に示す図である。各ノードは決済用のスマートコントラクト機能が実装されたブロックチェーンBを有している。以下、特に区別する場合を除いて、決済管理装置1を構成する各ノードを便宜的に「決済管理装置1」と記載する。
決済管理装置1は、記憶部10と制御部11とを備える。図2において、矢印は主なデータの流れを示しており、図2に示していないデータの流れがあってもよい。図2において、各機能ブロックはハードウェア(装置)単位の構成ではなく、機能単位の構成を示している。
記憶部10は、決済管理装置1を実現するコンピュータのBIOS(Basic Input Output System)等を格納するROM(Read Only Memory)や決済管理装置1の作業領域となるRAM(Random Access Memory)、OS(Operating System)やスマートコントラクトを実装するソフトウェアプログラムを含むブロックチェーンB、スマートコントラクトの実行時に参照される種々の情報を格納するHDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)等の大容量記憶装置である。
制御部11は、決済管理装置1のCPU(Central Processing Unit)やGPU(Graphics Processing Unit)等のプロセッサであり、ユーザ端末2中のブロックチェーンBに記憶されたスマートコントラクトを実行することによって決済情報取得部110、補助情報取得部111、補正部112、及び口座管理部113として機能する。
決済情報取得部110は、ユーザ端末2又は店舗端末3から取引の決済額を含む決済情報を取得する。補助情報取得部111は、あらかじめ定められてスマートコントラクト中に記載されているアドレスを参照して、参照先の補助情報記憶装置4から補助情報を取得する。
補正部112は、補助情報取得部111が取得した補助情報に応じて決済額を補正した補正決済額を求める。口座管理部113は、補正部112が求めた補正決済額をユーザUeに割り当てられた口座残高(すなわち、ウォレットデータベースWu)から減じるとともに、同額を商品又はサービスの販売者Usに割り当てられた口座残高(すなわち、販売者ウォレットWs)に加算する。
図3は、実施の形態に係る補助情報記憶装置4に格納されている補助情報のデータベースのデータ構造を模式的に示す図である。補助情報記憶装置4に格納されている補助情報は、情報管理装置5によって管理されている。情報管理装置5は、あらかじめ定められた所定のタイミングで、補助情報記憶装置4が格納する補助情報を更新する。
図3に示す補助情報のデータベースは、情報管理装置5が毎朝7時にその日の予想気温を1時間毎に取得して補助情報記憶装置4に格納した場合の例を示している。店舗端末3が設置されている店舗は午前9時から午後20時まで営業しているため、情報管理装置5は、午前9時から午後20時までの1時間毎の予想気温を天気情報の提供業者のサーバ(不図示)から取得し補助情報記憶装置4に格納する。
販売者Usは、あらかじめ情報管理装置5に予想気温と補正額との関係を通知している。図3に示す補助情報のデータベースは、予想気温が28度以上35度未満の場合に決済額を10%引きにし、予想気温が35度以上の場合に15%引きにする場合の例を示している。情報管理装置5は、販売者Usから取得した予想気温と補正額との関係にしたがって、店舗の営業時間における1時間毎の割引率も補助情報のデータベースに格納する。
決済管理装置1を構成する複数の異なるノードそれぞれの補助情報取得部111は、独立に補助情報記憶装置4にアクセスして補助情報を取得する。決済管理装置1を構成する複数の異なるノードそれぞれの補正部112は、補助情報取得部111が取得した補助情報に基づいて、それぞれ独立に補正決済額を算出する。
決済管理装置1を構成する複数の異なるノードのうちの少なくとも1つのノードの補正部112は、複数の異なるノードそれぞれの補正部112が算出した補正決済額を取得する。この補正部112は、自身が算出した補正決済額と、取得した複数の補正決済額とに基づいて、最終的な補正決済額を決定する。具体的には、補正部112は、ブロックチェーンBが採用しているコンセスサスアルゴリズムにしたがって最終的な補正決済額を決定する。例えば、ブロックチェーンBが採用しているコンセスサスアルゴリズムがプルーフオブワーク(Proof of Work;PoW)である場合には、複数の異なるノードそれぞれの補正部112が算出した補正決済額のうち、過半数を超える補正決定額を最終的な補正決済額として決定する。
これにより、決済管理装置1を構成する複数の異なるノードのうち半数未満のノードが何らかの理由によって誤った補正決済額を算出したとしても、決済管理装置1全体としては正しい補正決済額を求めることができる。
図4は、実施の形態に係るブロックチェーンBのデータ構造を模式的に示す図である。図4に示すように、実施の形態に係るブロックチェーンBは、スマートコントラクトCを備えるブロックチェーンである。スマートコントラクトCは、決済管理装置1が上述した決済情報取得部110を実現するための決済情報取得機能、補助情報取得部111を実現するための補助情報取得機能、補正部112を実現するための補正機能、及び口座管理部113を実現するための口座管理機能を備えている。これらはソフトウェアプログラムで実装され、ブロックチェーンBに格納されている。このため、ひとたびソフトウェアプログラムが格納されたブロックチェーンBが作成されると、何人もそのソフトウェアプログラムを書き換えることは困難となる。
スマートコントラクトCには、補助情報記憶装置4にアクセスするための固定アドレスと、ユーザウォレットWeにアクセスするためのアドレスと、販売者ウォレットWsにアクセスするためのアドレスとも、定数として格納されている。なお、主催者ウォレットのアドレスについては後述する。
図4に示すように、ブロックチェーンBには、ブロックと呼ばれる複数のデータDが数珠つなぎとなって格納されている。煩雑となって見にくくなることを避けるために全てのデータDに符号は付していないが、図4において符号Dが付された矩形と形及び大きさが同じ矩形はデータDである。各データDは、一つ前のデータDのハッシュ値と、1又は複数の取引履歴とが格納されている。
データDに格納されている各取引履歴には、取引日時、取引のあった店舗を示す店舗情報、取引を行った販売者Usを示すユーザ情報、決済額、補正額、及び補正の根拠となった情報(例えば、予想気温)が決済情報として格納されている。これにより、決済管理装置1は、ブロックチェーンBに格納されているデータDを参照することで、電子マネーを利用した取引の履歴を確認することができる。この意味で、ブロックチェーンBは、電子マネーを利用した取引の台帳として機能する。
続いて、主催者ウォレットについて説明する。上述したように、決済管理装置1の補正部112は、補助情報取得部111が取得した補助情報に基づいて、補正決済額を求める。上記では、補正部112は、決済額から割引率に相当する割引額を減算することで補正決済額を求める場合の例を説明した。このような場合において、例えば販売者Usが経営する店舗が企業の従業員の福利厚生に利用される場合等には、割引額に相当する金額を企業が補填することもあり得る。主催者ウォレットとは、このような割引を主催する主催者である企業の電子マネーウォレットである。
このように、補正部112が決済額から補正額を割り引いて補正決済額を決定する場合において割引額を補填する主催者が存在する場合、口座管理部113は、割引を主催する主催者に割り当てられた電子マネーの口座(すなわち、主催者ウォレット)の利用残高から補正額を減じるとともに、その補正額を販売者ウォレットWsに加算する。これより、決済管理装置1は、販売者Usの売上の減少分を主催者ウォレットから充当することができる。
<決済管理システムSで実行される電子マネー決済処理の処理フロー>
図5は、実施の形態に係る決済管理システムSで実行される電子マネーの決済処理の流れを説明するためのシーケンス図である。図5に示す例は、ユーザ端末2が示したQRコードを店舗端末3が読み取って決済管理装置1に送信するCPMの場合の処理フローを示している。
店舗端末3は、取引の決済額を含む決済情報を符号化した決済コードを表示部に表示する(S2)。ユーザ端末2は、店舗端末3の表示部に表示された決済コードを読み取る(S4)。ユーザ端末2は、読み取った決済コードに含まれる決済情報を決済管理装置1に送信する(S6)。
決済管理装置1の決済情報取得部110は、ユーザ端末2が送信した決済情報を取得する(S8)。補助情報取得部111は、あらかじめ定められたアドレスを参照して、補助情報記憶装置4に補助情報を問い合わせる(S10)。補助情報取得部111は、補助情報記憶装置4から補助情報を取得する(S12)。
補正部112は、補助情報取得部111が取得した補助情報に応じて決済額を補正した補正決済額を決定する(S14)。口座管理部113は、補正部112が求めた補正決済額をユーザに割り当てられた口座残高から減算するとともに(S16)、同額を取引に係る商品又はサービスの販売者の口座残高に加算する(S18)。
口座管理部113は、決済の結果をユーザ端末2及び店舗端末3に送信する(S20)。店舗端末3は、決済管理装置1から決済の結果を受信する(S22)。同様に、ユーザ端末2も決済管理装置1から決済の結果を受信する(S24)。
<実施の形態に係る決済管理システムSが奏する効果>
以上説明したように、実施の形態に係る決済管理システムSによれば、電子マネーを用いた取引における価格調整の柔軟性を向上させることができる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。例えば、装置の全部又は一部は、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。また、複数の実施の形態の任意の組み合わせによって生じる新たな実施の形態も、本発明の実施の形態に含まれる。組み合わせによって生じる新たな実施の形態の効果は、もとの実施の形態の効果をあわせ持つ。以下のそのような変形例を説明する。
<第1の変形例>
上記では、決済額を補正するための補助情報が気温の予測情報である場合について説明したが、補助情報は気温の予測情報に限られない。補助情報は、気温の予測情報に替えて、あるいはこれに加えて、例えば、天気の予測、風速の予測、湿度の予測、店舗の最寄り駅の利用者数の予測等、時々刻々と変化しうる情報であればどのような情報であってもよい。
<第2の変形例>
上記では、補正部112が補助情報に基づいて決済額から割り引いて補正決済額を求める場合について説明した。しかしながら、補正部112は割引に替えて割り増しを行って補正決済額を求めてもよい。
<第3の変形例>
上記では、情報管理装置5が、気温の予測情報等の情報とともに、その情報に基づく決済額の補正量も算出して補助情報記憶装置4に格納する場合について説明した。しかしながら、決済額の補正量を算出する主体は情報管理装置5に限られず、決済管理装置1が決済額の補正量を算出してもよい。これは、補正部112を実現するためのスマートコントラクト機能に、あらかじめ補正用の算出アルゴリズムを実装しておくことで実現できる。
1・・・決済管理装置
10・・・記憶部
11・・・制御部
110・・・決済情報取得部
111・・・補助情報取得部
112・・・補正部
113・・・口座管理部
2・・・ユーザ端末
3・・・店舗端末
4・・・補助情報記憶装置
5・・・情報管理装置
B・・・ブロックチェーン
S・・・決済管理システム
W・・・ウォレットデータベース

Claims (10)

  1. スマートコントラクト機能を備えるブロックチェーンに実装された決済コントラクト機能をコンピュータに実現させるためのプログラムであって、前記決済コントラクト機能は、
    取引の決済額を含む決済情報を取得する機能と、
    あらかじめ定められて前記スマートコントラクト中に記載されているアドレスを参照して、決済額を補正するための情報であって前記取引の決済の時間帯によって異なる情報である補助情報を取得する機能と、
    取得した補助情報に応じて前記決済額を補正した補正決済額を求める機能と、
    前記補正決済額を前記取引を行ったユーザに割り当てられた口座残高から減じる機能と、
    前記補正決済額を前記取引に係る商品又はサービスの販売者に割り当てられた口座残高に加算する機能と、
    を含むプログラム。
  2. 前記決済額の補正は割引であり、
    前記コンピュータに、前記割引を主催する主催者に割り当てられた電子マネーの利用残高から、補正額を減じる機能をさらに実現させる、
    請求項1に記載のプログラム。
  3. 前記コンピュータに、
    前記コンピュータとは異なる複数の他のコンピュータそれぞれが算出した前記補正決済額を取得する機能と、
    算出した前記補正決済額と、取得した複数の前記補正決済額とに基づいて、補正決済額を決定する機能と、
    をさらに実現させる請求項1又は2に記載のプログラム。
  4. 前記補助情報を取得する機能は、前記アドレスを参照することにより、参照先の記憶部から前記補助情報を取得する、
    請求項1から3のいずれか1項に記載のプログラム。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載のプログラムが実装されたスマートコントラクト機能を有するブロックチェーンを管理する複数の決済管理装置と、
    前記複数の決済管理装置それぞれが決済額の算出時に参照する補助情報を格納した補助情報記憶装置を管理する情報管理装置と、
    を備える決済管理システム。
  6. 前記情報管理装置は、あらかじめ定められた所定のタイミングで、前記補助情報を更新する、
    請求項5に記載の決済管理システム。
  7. スマートコントラクトによる電子マネーの管理機能が実装されたブロックチェーンを管理する決済管理装置のプロセッサが、前記スマートコントラクトを実現するプログラムを実行することにより、
    取引の決済額を含む決済情報を取得するステップと、
    あらかじめ定められて前記スマートコントラクト中に記載されているアドレスを参照して、決済額を補正するための情報であって前記取引の決済の時間帯によって異なる情報である補助情報を取得するステップと、
    前記補助情報に応じて定まる補正額で前記決済額を補正した補正決済額を算出するステップと、
    前記補正決済額を前記取引を行ったユーザに割り当てられた電子マネーの利用残高から減じるステップと、
    前記補正決済額を前記取引に係る商品又はサービスの販売者に割り当てられた電子マネーの利用残高に加算するステップと、
    を実行する決済管理方法。
  8. 前記決済額の補正は割引であり、
    前記割引を主催する主催者に割り当てられた電子マネーの利用残高から、補正額を減じるステップをさらに実行する、
    請求項7に記載の決済管理方法。
  9. 前記決済管理装置とは異なる複数の他の決済管理装置それぞれが算出した前記補正決済額を取得するステップと、
    算出した前記補正決済額と、取得した複数の前記補正決済額とに基づいて、補正決済額を決定するステップと、
    をさらに実行する請求項7又は8に記載の決済管理方法。
  10. 前記補助情報を取得するステップにおいて、前記アドレスを参照することにより、参照先の記憶部から前記補助情報を取得する、
    請求項7から9のいずれか1項に記載の決済管理方法。
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