JP7486190B2 - ベルト - Google Patents

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本発明は、骨盤を構成する腸骨と仙骨が嵌合する仙腸関節を正常な嵌合状態にするベルトに関する。
特許文献1には、骨盤回りに弾性力をもって巻き付けられるベルト本体に装着され、所定の厚みを備えた弾性材で形成された押圧体からなる骨盤押圧パッドであって、前記押圧体は、略台形状をなし、台形状の底面をベルト装着面とし、台形状の頂面を仙骨部位を押圧する仙骨押圧面部とし、前記頂面の両側にある傾斜面を腸骨部位を押圧する腸骨押圧面部とし、そして、前記押圧体にあっては、その中央部位を、台形状の底面から頂面に渡って硬質弾性材で形成して仙骨強押圧部位とし、仙骨強押圧部位の両側を軟質弾性材で形成して軟押圧部位とした骨盤押圧パッドが開示されている。
特許文献2には、人体の腰部の骨盤箇所の周囲に巻装されるベルトにおいて、下腹部に当接される可撓性を有するパッド状の基板の両側より伸縮性を備えた帯体を延設し、これらの帯体は伸長状態において骨盤の背面の仙腸関節箇所において帯体同士がX字条に交差する状態で腰部の骨盤周囲を一周して、先端が下腹部に位置する上記基板に達する長さに構成されると共に、基板と帯体には互いを任意の位置で係着する係着部材が設けられる仙骨矯正用ベルトが開示されている。
特開2012-55376公報 実新第3098217号公報
特許文献1に記載の発明は、身体の後ろ側に当接させる台形の押圧部を設けているが、身体の前側に当接させる押圧部がなく、効果的に仙腸関節の間隔を狭くするために、左右の上後腸骨棘間の間隔を拡げたり狭くしたりすることができないという問題があった。
特許文献2に記載の発明は、腹部の中央部にパッドを設けているが腹帯のような機能であり、効果的に仙腸関節の間隔を狭くするために、左右の上後腸骨棘間の間隔を拡げたり狭くしたりすることができないという問題があった。
本発明はこうした問題に鑑み創案されたもので、効果的に仙腸関節の間隔を狭くするために、左右の上後腸骨棘間の間隔を拡げたり狭くしたりすることができるベルトを提供することを課題とする。
請求項1に記載のベルトは、身体に巻き付けて骨盤を矯正する、少なくとも腸骨の前端部を押圧する左右の押圧パッド、及び、前記左右の押圧パッドを連結する骨盤前部連結部材を有し、前記骨盤前部連結部材の材質によって前記左右の押圧パッドの移動方向を可変可能なベルトであって、少なくとも、右側の腸骨の前端部を外側から内方に押圧可能な右押圧パッド、左側の腸骨の前端部を外側から内方に押圧可能な左押圧パッド、及び、前記右押圧パッドと前記左押圧パッド間を連結する、非伸縮性の骨盤前部連結部材を備え、あるいは、少なくとも、右側の腸骨の前端部を内側から外方に押圧可能な右押圧パッド、左側の腸骨の前端部を内側から外方に押圧可能な左押圧パッド、及び、前記右押圧パッドと前記左押圧パッドを設け、両端部に連結部を有する伸縮性の骨盤前部連結部材を備えていることを特徴とする。
請求項2に記載のベルトは、請求項1において、前記右押圧パッド及び前記左押圧パッドが、それぞれの位置で固定されているか、あるいは、それぞれが腸骨前端部の外側又は内側に移動可能な手段で取り付けられていることを特徴とする。
請求項3に記載のベルトは、請求項1又は2において、前記右押圧パッドを取付けた右巻着用部材、前記左押圧パッドを取付けた左巻着用部材、及び、前記右巻着用部材と前記左巻着用部材とを前記骨盤前部連結部材で連結させた状態で、前記右押圧パッド及び前記左押圧パッドの骨盤への圧迫力を強化可能な、前記右巻着用部材及び前記左巻着用部材をこれらの張力を高める方向に引っ張る圧迫強化巻着手段を備えたことを特徴とする。
本発明の請求項1に記載のベルトは、骨盤の腸骨と仙骨との位置関係によって、効果的に仙腸関節を狭くするために、左右の上前腸骨棘を内方に移動したり、又は、外方に移動したりすることができるという効果を奏する。
また、左右の上前腸骨棘間を拡げたい矯正をするときは、右側の腸骨の前端部を内側から外方に押圧可能な右押圧パッド、左側の腸骨の前端部を内側から外方に押圧可能な左押圧パッド、及び、材質が伸縮性の前記骨盤前部連結部材によって効果的に仙腸関節の幅を狭くできる。一方、左右の上前腸骨棘間を狭くする矯正をするときは、右側の腸骨の前端部を外側から内方に押圧可能な右押圧パッド、左側の腸骨の前端部を外側から内方に押圧可能な左押圧パッド、及び、材質が非伸縮性の前記骨盤前部連結部材によって効果的に仙腸関節の幅を狭くできる。
本発明の請求項2に記載のベルトは、使用者によって骨盤の大きさや骨盤の症状が異なっても骨盤の腸骨の前端部の外側又は内側を確実に押圧させることができる。
本発明の請求項3に記載のベルトは、前記右押圧パッド及び前記左押圧パッドの骨盤への押圧力を約2倍に強化させることができる。
骨盤前部連結部材を備えた本発明のベルトの概要斜視図である。 骨盤前部連結部材を備えた本発明のベルトの概要平面図である。 骨盤前部連結部材を備えた本発明のベルトの構成部品の平面視の説明図で、(a)は巻着用部材の説明図で、(b)は骨盤前部連結部材の説明図である。 非伸縮性の骨盤前部連結部材を装着した本発明のベルトと骨盤との位置関係の平面視の説明図である。 伸縮性の骨盤前部連結部材を装着した本発明のベルトと骨盤との位置関係の平面視の説明図である。 骨盤の正面視の説明図である。 骨盤の平面視の説明図である。 正面視の骨盤に対する押圧方向を示す説明図である。 非伸縮性の骨盤前部連結部材を使用した場合における、平面視の骨盤に対する押圧方向を示す説明図である。 伸縮性の骨盤前部連結部材を使用した場合における、平面視の骨盤に対する押圧方向を示す説明図である。 押圧パッドが移動可能な手段で取り付けられて形態の説明図である。 圧迫強化巻着手段を備えたベルトの斜視概要説明図である。 圧迫強化巻着手段を備え、非伸縮性を有する骨盤前部連結部材を備えた本発明のベルトの概要説明図である。 圧迫強化巻着手段を備え、伸縮性を有する骨盤前部連結部材を備えた本発明のベルトの概要説明図である。 骨盤前部連結部材の一端を巻着用部材の一端に連結させた形態のベルトの平面視概要説明図である。
本発明のベルト1は、図1や図2に示すように、身体に巻き付けて骨盤を矯正する、少なくとも腸骨20の前端部を押圧する左右の押圧パッド4a、4b、及び、前記左右の押圧パッド4a、4bを連結する骨盤前部連結部材3を有し、前記骨盤前部連結部材3の材質によって前記左右の押圧パッド4a、4bの移動方向を可変可能なベルト1であって、少なくとも、右側の腸骨20aの前端部を外側から内方に押圧可能な右押圧パッド4a、左側の腸骨20bの前端部を外側から内方に押圧可能な左押圧パッド4b、及び、前記右押圧パッド4aと前記左押圧パッド4b間を連結する、非伸縮性の骨盤前部連結部材3aを備え、あるいは、少なくとも、右側の腸骨20aの前端部を内側から外方に押圧可能な右押圧パッド4a、左側の腸骨20bの前端部を内側から外方に押圧可能な左押圧パッド4b、及び、前記右押圧パッド4aと前記左押圧パッド4bを設け、両端部に連結部を有する伸縮性の骨盤前部連結部材3bを備えている。
本発明のベルト1は、少なくとも、図4や図5に示すように、前記右押圧パッド4aと、前記左押圧パッド4bと、前記骨盤前部連結部材3a又は3bを備えた身体を巻着可能なベルト1である。そして、本発明のベルト1は、少なくとも腸骨20の前端部の突起部を押圧する左右の押圧パッド4a、4b、及び、前記左右の押圧パッド4a、4bを連結する骨盤前部連結部材3a、3bを有し、前記骨盤前部連結部材3a、3bの材質によって前記左右の押圧パッド4a、4bの移動方向を、外方へ又は内方へ可変可能なベルト1である。
そして、図1に示すように、腸骨20の後端部を押圧する左右の押圧パッド5a、5bも備えている。さらに、図12に示すように、滑車の原理で締め付けることができる圧迫強化巻着手段30も備えることができる。
まず、押圧パッド4、5について説明する。前記押圧パッド4及び押圧パッド5の材質は、非圧縮性又は低圧縮性の材質の合成樹脂、又は合成樹脂と弾性素材を重ね合わせたものなどの押圧を受けたときに変形しない非圧縮性か又は少し凹む低圧縮性のものであればよい。前記押圧パッド4、5により腸骨20の前端部、あるいは、前端部及び後端部を押圧すると、変形しない非圧縮性か又は少し凹む低圧縮性の押圧パッド4、又は、押圧パッド4、5が腸骨20にしっかりと押圧をかけることができるので、前記押圧パッド4、又は、前記押圧パッド4、5に加わった押圧力で、上前腸骨棘11と下前腸骨棘12との間の範囲、又は、上前腸骨棘11と下前腸骨棘12との間の範囲と後腸骨棘13と下後腸骨棘14との間の範囲を内方又は外方へ移動させることができる。
また、前記右押圧パッド4a及び前記左押圧パッド4bが、それぞれの位置で固定されているか、あるいは、それぞれが腸骨20の前端部である突起部の外側又は内側に当接するように移動可能な手段で取り付けられている。前記移動可能な手段としては、例えば、図11に示すように、前記右押圧パッド4a及び左押圧パッド4bと前記巻着用部材2とが面ファスナーにより脱着可能で任意の位置に装着できる形態、又は、前記巻着用部材2に装着されたプラスチック製のレールに前記右押圧パッド4aを取り付けた基台がスライド可能となる形態(図示なし)等がある。また、それぞれの位置で固定される場合は、例えば、前記右押圧パッド4a及び左押圧パッド4bを前記巻着用部材2に縫着させて固定させる形態がある。
したがって、前記右押圧パッド4a及び左押圧パッド4bは、非伸縮性の骨盤前部連結部材3aを使用する場合は、図4又は図13に示すように、腸骨20の前端部の突起部である上前腸骨棘11の外側に接するように位置を決め、伸縮性の骨盤前部連結部材3bを使用する場合は、図5又は図14に示すように、腸骨20の前端部の突起部である上前腸骨棘11の内側に接するように位置を決める。
上前腸骨棘11と下前腸骨棘12との間の範囲に当接する部位に設ける押圧パッド4の形態は、押圧可能な形態であればいずれの形態でもよいが、例えば図1に示すように、好ましくは平面視で前後方向の中央部に傾斜面を形成した凸形状がよく、上後腸骨棘13と下後腸骨棘14との間の範囲に当接する部位に設ける押圧パッド5の形態は、押圧可能な形態であればいずれの形態でもよいが、好ましくは平面視で後端側の厚みを厚く前端側の厚みを薄くした斜面を形成した形状がよい。押圧パッド4、5に斜面を形成させることにより腸骨20の上前腸骨棘11や上後腸骨棘12を押す力を増大させることができる。
次に、前記骨盤前部連結部材3について説明する。前記骨盤前部連結部材3としては、伸縮性の骨盤前部連結部材3bは、ポリウレタン、ナイロン、アクリルなどの合成繊維やゴムなどの伸縮性を有する材質から造られ、非伸縮性の骨盤前部連結部材3aは、アミラド繊維、高強力ポリエチレン繊維、高強力ポリアレリート繊維、革等の非伸縮性を有する材質から造られる。左右の上前腸骨棘11a、11bを内方に移動させるときには、図4又は図13に示すように、非伸縮性の骨盤前部連結部材3aを使用し、左右の上前腸骨棘11a、11bを外方に移動させるときには、図5又は図14に示すように、伸縮性の骨盤前部連結部材3bを使用する。
また、前記骨盤前部連結部材3(3a及び3bを含む。)としては、ワイヤー等の紐状体、又は、幅広のベルトのような帯状体が含まれ、本数も1本~数本のうちのいずれかの本数で構成される。例えば、前記骨盤前部連結部材3は、図3(b)に示すように両端部に面ファスナーを縫着した帯状体、又は、図15に示すように一端を巻着用部材2の端部の連結点41で連結させた紐状体があるなど、引っ張ることにより張力をかけることができて、縫着した面ファスナーで固定化又は紐状体で緊結できるものであればいずれの形態でもよい。いずれにしても前記巻着用部材2の一端部を引っ張ることにより、前記骨盤前部連結部材3を引っ張る形態であればよい。
前記押圧パッド4等を押圧させる方法としては、1例として、前記巻着用部材2が、図15に示すように、前記骨盤前部連結部材3の端部に連結点41で一端を連結されている場合は、連結されていない自由端の他端を紐帯状部材折り返し具7aの孔に挿通させて、方向Faに引っ張ることにより押圧パッド4a、4b等による押圧をかけることができる。
また、前記押圧パッド4等を押圧させる方法としては、他の1例として、前記骨盤前部連結部材3が、図3(a)に示すように、前記巻着用部材2に連結されていない場合は、図4に示すように、前記骨盤前部連結部材3の左右端を、前記巻着用部材2の左右端部に取り付けた紐帯状部材折り返し具7a及び7bの2つの孔部を挿通させ、前記紐帯状部材折り返し具7a、7bのところで折り返して縫着している面ファスナー同士を貼り合わせて固定化する。そして、前記巻着用部材2の一方の端部を、例えば前記紐帯状部材折り返し具7aの孔に挿通させた状態で自由端の状態にし、自由端になった前記巻着用部材2の端部を方向Faに引っ張って押圧パッド4a、4b等による押圧をかけることができる。
次に、図1等に示す紐帯状部材折り返し具7、図12等に示す中紐帯状部材折り返し具32、右紐帯状部材折り返し具33a、左中紐帯状部材折り返し具33b及び図13等の示す係止具34について説明する。いずれも強い引張力で変形しない剛性体であり、ワイヤー等の紐体、又は、幅広のベルトのような帯体が挿通可能な、四角形状、円状又は楕円状などのリング状の形態や、螺合で開閉できるリングキャッチなどがある。いずれにしても紐状体や帯状体が挿通可能な剛性体であればよい。
次に、前記巻着用部材2について説明する。前記巻着用部材2は、図1~図4に示すように、身体側に少なくとも前記押圧パッド4を突設した非伸縮性又は伸縮性の長尺状体である。突設するのは前記押圧パッド4のみの形態と、前記押圧パッド4及び押圧パッド5の形態がある。
また、前記巻着用部材2は、非伸縮性又は伸縮性であるが、好ましいのは非伸縮性であり、アミラド繊維、高強力ポリエチレン繊維、高強力ポリアレリート繊維、革等の非伸縮性を有する材質から造られる。また、伸び率が低い材質も前記巻着用部材2として使用可能であるので、伸び率が低い伸縮性を有する材質でもよい。前記巻着用部材2には、両端部に紐帯状部材折り返し具7が脱着可能に、又は、一方は固定されて取り付けられ、押圧パッド4及び押圧パッド5のうちの少なくとも押圧パド4が脱着可能に、又は縫着等で固定されている。
次に、圧迫強化巻着手段30について説明する。前記圧迫強化巻着手段30は、図12にしますように、前記右押圧パッド4a、5aを取付けた右巻着用部材2a、前記左押圧パッド4b、5bを取付けた左巻着用部材2b、及び、前記右巻着用部材2aと前記左巻着用部材2bとを前記骨盤前部連結部材3で連結させた状態で、前記右押圧パッド4a、5a及び前記左押圧パッド4b、5bの骨盤への圧迫力を強化可能な、前記右巻着用部材2a及び前記左巻着用部材2bをこれらの張力を高める方向に引っ張る手段である。
本発明のベルト1の基本型としては、右側の腸骨20aの前端部を押圧可能な右押圧パッド4a、及び、左側の腸骨20bの前端部を押圧可能な左押圧パッド4bを備えた形態、あるいは、図2に示すように、右側の腸骨20aの前端部及び後端部をそれぞれ押圧可能な複数の押圧パッド4a、5a、及び、左側の腸骨20bの前端部及び後端部をそれぞれ押圧可能な複数の押圧パッド4b、5bを備えた形態がある。
そして、前記押圧パッド4及び前記押圧パッド5の腸骨20への押圧力を強化させたいときは、図12に示すように、前記右押圧パッド4a、5aを取付けた右巻着用部材2a、前記左押圧パッド4b、5bを取付けた左巻着用部材2b、及び、前記右巻着用部材2aと前記左巻着用部材2bとを前記骨盤前部連結部材3で連結させた基本型に加えて圧迫強化巻着手段30を設ける。
前記圧迫強化巻着手段30は、例えば、図12に示すように、外側巻着用部材31、中紐帯状部材折り返し具32、右紐帯状部材折り返し具33a、及び、左紐帯状部材折り返し具33bを備える。前記外側巻着用部材31は、前記中紐帯状部材折り返し具32の右側、前記右紐帯状部材折り返し具33aの左側、前記左紐帯状部材折り返し具33bの右側、そして前記中紐帯状部材折り返し具32の左側を通して、身体の前側で左右の前端部を固定する。前記右紐帯状部材折り返し具33aは前記右巻着用部材2aの後端に取り付けられ、前記左紐帯状部材折り返し具33bは前記左巻着用部材2bの後端に取り付けられている。
前記圧迫強化巻着手段30の効果について説明する。図12に示すように、前記外側巻着用部材31の左右端部をそれぞれの方向Faと方向Fbの互いに反対方向に引っ張ると前記中紐帯状部材折り返し具32を滑車に例えることができ、滑車の原理が働く構成になる。よって、滑車の原理によって、使用者が方向Fa及びFbに引っ張ることにより、その2倍の力で右巻着用部材2aと左巻着用部材2bを引っ張って締め付けるので、前記右押圧パッド4a及び前記左押圧パッド4bによる骨盤26への押圧力を約2倍に強化することができる。
次に、骨盤26の構成について説明する。図6及び図7に示すように、骨盤26は仙骨21、寛骨25及び尾骨23から構成され、寛骨25は腸骨20、恥骨24及び座骨22から構成される。そして、仙骨21と腸骨20との境が仙腸関節15である。
前記腸骨20の前端部とは、図6~図10に示すように、上前腸骨棘11と下前腸骨棘12との間の範囲を意味し、前記腸骨20の後端部とは上後腸骨棘13と下後腸骨棘14との間の範囲を意味する。
左右の寛骨25と仙骨21は左右の仙腸関節15a、15bと恥骨24との結合で連結した一つのリングを形成しており、骨盤26の関節のゆがみやずれが生じると寛骨25を構成している腸骨20の上前腸骨棘11と上後腸骨棘13の高さや位置が変化する。よって、上前腸骨棘11と上後腸骨棘13の高さや位置を是正させることによって、仙腸関節の間隔を正常な位置に戻すことができ、骨盤のアライメント異常を是正すことができる。
次に、少なくとも、右側の腸骨20aの前端部の突起部を外側から内方に押圧可能な右押圧パッド4a、左側の腸骨20bの前端部の突起部を外側から内方に押圧可能な左押圧パッド4b、及び、前記右押圧パッド4aと前記左押圧パッド4b間を連結する、非伸縮性の骨盤前部連結部材3aを備えたベルト1について説明する。
図4又は図13に示すように、右押圧パッド4aを、前記巻着用部材2又は前記右巻着用部材2aに対しての位置を右側の腸骨20aの前端部の突起部である上前腸骨棘11aに外側から内方に向けて押圧可能な位置に、例えば面ファスナーによる脱着で移動させて固定し、左押圧パッド4bを左側の腸骨20bの前端部の突起部である上前腸骨棘11bに外側から内方に向けて押圧可能な位置に、例えば面ファスナーによる脱着で移動させて固定する。そして、前記骨盤前部連結部材3aは非伸縮性のものを使用する。なお、右押圧パッド4a及び左押圧パッド4bは、最初から腸骨20の前端部の突起部を外側から内方に押圧可能な位置に固定されたものでもよい。
外側から内方に向けて押圧可能な位置に移動させ固定させた右押圧パッド4a及び左押圧パッド4bと、非伸縮性の骨盤前部連結部材3aを備えたベルト1による骨盤矯正について説明する。図4に示すように身体に前記巻着用部材2を、前記押圧パッド4a、4bを腸骨20a、20bの前端部の突起部である上前腸骨棘11a、11bと下前腸骨棘12a、12bとの間の範囲であって、前記腸骨20の外側に当接させ、前記押圧パッド5a、5bを腸骨20a、20bの後端部である上後腸骨棘13a、13bと下後腸骨棘14a、14bとの間の範囲に当接させて、前記骨盤前部連結部材3aを前記紐帯状部材折り返し具7a、7bに挿通させて、前記骨盤前部連結部材3aの面ファスナー同士を貼着させる。
そして、例えば、前記紐帯状部材折り返し具7aに前記巻着用部材2を挿通させたままで引っかけた状態にして、方向Faに手でしっかり引っ張って締め付けをする。
すると、図4に示すように、前記巻着用部材2は非伸縮性で前記骨盤前部連結部材3aも非伸縮性であるので、前記巻着用部材2を方向Faに引っ張ると、この引っ張りによって巻着用部材2の身体に巻着する長さが短くなって、前記押圧パッド4a、4bがそれぞれ身体の中央側の方向RU及び方向LUに移動する。これにより、図8及び図9に示すように、前記上前腸骨棘11aに対して前記右押圧パッド4aが力Taで内方に押圧を加え、前記上前腸骨棘11bに対して前記左押圧パッド4bが力Tbで内方に押圧を加え、前記上後腸骨棘13aに対して前記右押圧パッド5aが力Qaで内方でかつ前方に押圧を加え、前記上後腸骨棘13bに対して前記左押圧パッド5bが力Qbで内方でかつ前方に押圧を加える。
これにより、前記上前腸骨棘11a及び前記上前腸骨棘11bは身体の内方に移動し、前記上後腸骨棘13a及び前記上後腸骨棘13bは身体の内方及び前方に移動する。前記上前腸骨棘11及び前記上後腸骨棘13の移動により、上前腸骨棘11と上後腸骨棘13の高さや位置が是正され、仙腸関節の間隔を正常な位置に戻すことができ、骨盤のアライメント異常を是正すことができる。
さらに、圧迫強化巻着手段30を設けた場合は、図13に示すように、外側巻着用部材31の左右端を掴んで引っ張るときの作用点となる係止具34aを前記右押圧パッド4aより内方に固定し、係止具34bを前記右押圧パッド4bより内方に固定する。すると、外側巻着用部材31の左右端部を方向Fa及び方向Fbの反対方向に引っ張ると、前記骨盤前部連結部材3aは非伸縮性なので係止部34aと係止部34bとの間隔は不変で、前記巻着用部材2の身体を巻着している長さが短くなる。これにより、前記右押圧パッド4aは方向RUの内方に移動し、前記左押圧パッド4bは方向LUの内方に移動する。特に、滑車の原理により約2倍の引張力で引っ張るので強い押圧をかけることができる。
次に、少なくとも、左側の腸骨20bの前端部を内側から外方に押圧可能な右押圧パッド4a、左側の腸骨20bの前端部を内側から外方に押圧可能な左押圧パッド4b、及び、前記右押圧パッド4aと前記左押圧パッド4b間を連結する、伸縮性の骨盤前部連結部材3bを備えたベルト1について説明する。
図5又は図14に示すように、右押圧パッド4aを前記右巻着用部材2aに対しての位置を右側の腸骨20aの前端部の突起部である上前腸骨棘11aの内側を外方に向けて押圧可能な位置に例えば面フファスナーによる脱着で移動させて固定し、左押圧パッド4bを左側の腸骨20bの前端部の突起部である上前腸骨棘11bの内側を外方に向けて押圧可能な位置に例えば面ファスナーによる脱着で移動させて固定する。そして、前記骨盤前部連結部材3bは伸縮性のものを使用する。なお、右押圧パッド4a及び左押圧パッド4bは、最初から腸骨20の前端部の突起部を内側から外方に押圧可能な位置に固定されたものでもよい。
内側から外方に向けて押圧可能な位置に移動させ固定させた右押圧パッド4a及び左押圧パッド4bと、伸縮性の骨盤前部連結部材3bを備えたベルト1による骨盤矯正について説明する。図5に示すように身体に前記巻着用部材2を、前記押圧パッド4a、4bを腸骨20a、20bの前端部の突起部である上前腸骨棘11a、11bと下前腸骨棘12a、12bとの間の範囲であって、前記腸骨20の内側に当接させ、前記押圧パッド5a、5bを腸骨20a、20bの後端部である上後腸骨棘13a、13bと下後腸骨棘14a、14bとの間の範囲に当接させて、前記骨盤前部連結部材3bを前記紐帯状部材折り返し具7a、7bに挿通させて、前記骨盤前部連結部材3bの面ファスナー同士を貼着させる。
そして、例えば、前記紐帯状部材折り返し具7aに前記巻着用部材2を挿通させたままで引っかけた状態にして、方向Faに手でしっかり引っ張って締め付けをする。
すると、図5に示すように、前記巻着用部材2は非伸縮性で前記骨盤前部連結部材3aは伸縮性であるので、前記巻着用部材2を方向Faに引っ張ると、この引っ張られることによって前記骨盤前部連結部材3aが伸びて長さが長くなって、前記紐帯状部材折り返し具7aと前記紐帯状部材折り返し具7bとの間隔が拡大して、前記押圧パッド4a、4bがそれぞれ身体の外方の方向RS及び方向LSに移動する。これにより、図10に示すように、前記上前腸骨棘11aに対して前記右押圧パッド4aが力Taで外方に押圧を加え、前記上前腸骨棘11bに対して前記左押圧パッド4bが力Tbで外方に押圧を加え、前記上後腸骨棘13aに対して前記右押圧パッド5aが力Qaで内方でかつ前方に押圧を加え、前記上後腸骨棘13bに対して前記左押圧パッド5bが力Qbで内方でかつ前方に押圧を加える。
これにより、前記上前腸骨棘11a及び前記上前腸骨棘11bは身体の外方に移動し、前記上後腸骨棘13a及び前記上後腸骨棘13bは身体の内方及び前方に移動する。前記上前腸骨棘11及び前記上後腸骨棘13の移動により、上前腸骨棘11と上後腸骨棘13の高さや位置が是正され、仙腸関節の間隔を正常な位置に戻すことができ、骨盤のアライメント異常を是正すことができる。
さらに、圧迫強化巻着手段30を設けた場合は、図14に示すように、外側巻着用部材31の左右端を掴んで引っ張るときの作用点となる係止具34aを前記右押圧パッド4aの位置に固定し、係止具34bを前記右押圧パッド4bの位置に固定する。すると、外側巻着用部材31の左右端部を方向Fa及び方向Fbの反対方向に引っ張ると、前記骨盤前部連結部材3bは伸縮性なので係止部34aと係止部34bとの間隔が拡がり、前記右押圧パッド4aは方向RSの外方に移動し、前記左押圧パッド4bは方向LSの外方に移動する。特に、滑車の原理により約2倍の引張力で引っ張るので強い押圧をかけることができる。
前記骨盤前部連結部材3の材質を、伸縮性のものか又は非伸縮性のものかで取り替える構成を実現させることにより、前記上前腸骨棘11a、11bの移動方向を変えることができ、仙腸関節上部の離隔、寛骨内旋又は仙腸関節後部の離隔等の矯正ができる。
1 ベルト
2 巻着用部材
2a 右巻着用部材
2b 左巻着用部材
3 骨盤前部連結部材
4 押圧パッド
4a 右押圧パッド
4b 左押圧パッド
5 押圧パッド
5a 右押圧パッド
5b 左押圧パッド
7 紐帯状部材折り返し具
11 上前腸骨棘
12 下前腸骨棘
13 上後腸骨棘
14 上後腸骨棘
15 仙腸関節
20 腸骨
21 仙骨
22 座骨
23 尾骨
24 恥骨
25 寛骨
26 骨盤
30 圧迫強化巻着手段
31 外側巻着用部材
32 中紐帯状部材折り返し具
33a 右紐帯状部材折り返し具
33b 左紐帯状部材折り返し具
34a 係止具
34b 係止具
41 連結点

Claims (3)

  1. 身体に巻き付けて骨盤を矯正する、少なくとも腸骨の前端部を押圧する左右の押圧パッド、及び、前記左右の押圧パッドを連結する骨盤前部連結部材を有し、前記骨盤前部連結部材の材質によって前記左右の押圧パッドの移動方向を可変可能なベルトであって、
    少なくとも、右側の腸骨の前端部を外側から内方に押圧可能な右押圧パッド、左側の腸骨の前端部を外側から内方に押圧可能な左押圧パッド、及び、前記右押圧パッドと前記左押圧パッド間を連結する、非伸縮性の骨盤前部連結部材を備え、あるいは、
    少なくとも、右側の腸骨の前端部を内側から外方に押圧可能な右押圧パッド、左側の腸骨の前端部を内側から外方に押圧可能な左押圧パッド、及び、前記右押圧パッドと前記左押圧パッドを設け、両端部に連結部を有する伸縮性の骨盤前部連結部材を備えていることを特徴とするベルト。
  2. 前記右押圧パッド及び前記左押圧パッドが、それぞれの位置で固定されているか、あるいは、それぞれが腸骨前端部の外側又は内側に移動可能な手段で取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載のベルト。
  3. 前記右押圧パッドを取付けた右巻着用部材、前記左押圧パッドを取付けた左巻着用部材、及び、前記右巻着用部材と前記左巻着用部材とを前記骨盤前部連結部材で連結させた状態で、前記右押圧パッド及び前記左押圧パッドの骨盤への圧迫力を強化可能な、前記右巻着用部材及び前記左巻着用部材をこれらの張力を高める方向に引っ張る圧迫強化巻着手段を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載のベルト。
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