JP7484345B2 - オイルクーラ - Google Patents

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Description

本発明は、オイルクーラに関する。
通常、トランスミッションオイルは、エンジンオイルと同様、エンジン冷却水を用いた水冷式オイルクーラによって、冷却される。
特許文献1において、トランスミッションオイルは、エンジン冷却水がラジエータを流れて低温のとき、エンジン冷却水を用いた水冷式オイルクーラを流れるように、制御されている。
特開2019-78201号公報
ところで、レイアウト上の制約や省スペース化の要求等から、エンジンオイル用のオイルクーラとトランスミッションオイル用のオイルクーラとを、互いに別個に設けるのではなく、両者を一体化することが考えられる。
ここで、エンジンオイルは、トランスミッションオイルよりも、温度上昇しやすい。このため、エンジンオイルの冷却量を、トランスミッションオイルの冷却量よりも、大きくする必要がある。
しかし、両オイルクーラを単に一体化しただけでは、エンジンオイルとトランスミッションオイルとが同一の条件で冷却されてしまうため、エンジンオイルの冷却量を十分に確保することが困難である。
本発明は斯かる点に鑑みてなされたものであり、その主な目的とするところは、エンジンオイル用のオイルクーラとトランスミッションオイル用のオイルクーラとを一体化するとともに、エンジンオイルの冷却量を十分に確保することにある。
本発明に係るオイルクーラは、エンジンオイルが流れる第1流路と、トランスミッションオイルが流れる第2流路と、エンジン冷却液が流れる第3流路と、上記第1流路と上記第2流路と上記第3流路とを収容するケーシングと、を備え、上記第1流路を流れる上記エンジンオイル及び上記第2流路を流れる上記トランスミッションオイルは、上記第3流路を流れる上記エンジン冷却液によって冷却され、上記第1流路と上記第3流路との間の伝熱面積は、上記第2流路と上記第3流路との間の伝熱面積よりも、大きい。さらに、上記ケーシング内には、複数の流路層が積層されており、上記第1流路は、上記複数の流路層のうち上記エンジンオイルが流れる複数の第1流路層を有し、上記第2流路は、上記複数の流路層のうち上記トランスミッションオイルが流れる複数の第2流路層を有し、上記第3流路は、上記複数の流路層のうち上記エンジン冷却液が流れる複数の第3流路層を有し、上記第1流路層と上記第3流路層とは、交互に積層されており、上記第2流路層と上記第3流路層とは、交互に積層されており、上記第1流路層の数は、上記第2流路層の数よりも多い。さらに、上記第3流路は、積層方向に上記エンジン冷却液を流すとともに、上記複数の第3流路層各々に上記エンジン冷却液を供給する第3供給路を有し、上記第3供給路は、上記複数の第3流路層のうち上記積層方向の上流側に位置する複数の上流側第3流路層各々に上記エンジン冷却液を供給する上流側第3供給路と、上記上流側第3流路層から上記エンジン冷却液を受けて、上記複数の第3流路層のうち上記積層方向の下流側に位置する複数の下流側第3流路層各々に上記エンジン冷却液を供給する下流側第3供給路と、を有する。さらに、上記第1流路層は、上記下流側第3流路層と交互に積層されており、上記第2流路層は、上記上流側第3流路層と交互に積層されている。
かかる構成によれば、エンジンオイルの冷却とトランスミッションオイルの冷却とを、1つのケーシング内で行うことによって、オイルクーラの個数を減らし、省スペース化を実現することができる。
そして、第1流路と第3流路との間の伝熱面積を第2流路と第3流路との間の伝熱面積よりも大きくすることによって、第1流路を流れるエンジンオイルの冷却量を、第2流路を流れるトランスミッションオイルの冷却量よりも、大きくすることができる。これにより、温度上昇しやすいエンジンオイルの冷却量を十分に確保することができる。
さらに、オイルクーラを所謂積層式熱交換器(プレート式熱交換器)とすることによって、第1流路層の数と第2流路層の数とを調整するだけで、簡単に、第1流路と第3流路との間の伝熱面積と第2流路と第3流路との間の伝熱面積とを、調整することができる。
さらに、エンジン冷却液は、前半に上流側第3流路層のみを流れ、後半に下流側第3流路層のみを流れる。すなわち、エンジン冷却液が一度に全ての第3流路層を流れる場合に比較して、流路面積が小さくなる。これにより、エンジン冷却液の流速を速くすることができるので、熱交換を促進することができる。
一実施形態では、上記複数の第1流路層と上記複数の第2流路層とは、積層方向において、互いに隔てて配置されており、上記複数の第1流路層のうち上記積層方向における最も内側に位置する第1流路層と、上記複数の第2流路層のうち該積層方向における最も内側に位置する第2流路層との間には、少なくとも1つの上記第3流路層が介在している。
かかる構成によれば、第1流路層と第2流路層とが直接対面しないので、第1流路層と第2流路層との間で熱交換が起こることを、抑制することができる。
一実施形態では、上記第3流路層の数が偶数のとき、上記上流側第3流路層の数と上記下流側第3流路層の数とは、同数であり、上記第3流路層の数が奇数のとき、上記上流側第3流路層の数と上記下流側第3流路層の数とは、1個違いであり、上記第1流路層の一部は、上記下流側第3流路層と交互に積層されており、上記第1流路層の残部は、上記上流側第3流路層と交互に積層されており、上記第2流路層の全部は、上記上流側第3流路層と交互に積層されている。
かかる構成によれば、エンジン冷却液の流れにおいて、上流側と下流側との流路面積の偏りを、極力抑えることができる。すなわち、エンジン冷却液の流路面積の変化によるエネルギー損失を、極力抑えることができる。これにより、オイルクーラの能力を十分に発揮することができる。
本発明によれば、エンジンオイル用のオイルクーラとトランスミッションオイル用のオイルクーラとを一体化するとともに、エンジンオイルの冷却量を十分に確保することができる。
図1は、本発明の実施形態に係るエンジンを示す右側面図である。 図2は、オイルクーラを示す右側面図である。 図3は、オイルクーラを示す前面図である。 図4は、オイルクーラをケーシングを除いた状態で示す右側面図である。 図5は、第1流路を示す図である。 図6は、第2流路を示す図である。 図7は、第3流路を示す図である。 図8は、オイルクーラの内部構造を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物あるいはその用途を制限することを意図するものでは全くない。
図1に示すエンジン1は、複数のシリンダ(図示せず)が車両前後方向(図1における左右方向)に並ぶ縦置き多気筒エンジンであり、クランクシャフト(図示せず)の中心軸の延びる方向(クランク軸方向)が車両前後方向に一致する。エンジン1の車両後側には、トランスミッション(図示せず)が配置されている。なお、図1中、2はシリンダブロック、3はオイルパン、4ウォータポンプ、5はオイルフィルタである。
エンジン1は、オイルクーラ20を備える。オイルクーラ20は、エンジン1の各部位を潤滑するエンジンオイルを、エンジン冷却液によって冷却する。さらに、オイルクーラ20は、トランスミッションにおける歯車の潤滑や油圧バルブの作動等に用いられるトランスミッションオイルをも、エンジン冷却液によって冷却する。トランスミッションオイルは、例えばATFである。エンジン冷却液は、例えば冷却水である。
図2に示すように、オイルクーラ20は、略T字状のブラケット6に支持されている。ブラケット6は、シリンダブロック2の右側壁部2aに取り付けられた取付部6aを有する。また、ブラケット6は、取付部6aに交差した状態で接続し、右側壁部2aから離れる方向に延出する延出部6bを有する。
延出部6bの車両後側には、オイルフィルタ5が支持されている。延出部6bの車両前側のフランジ部6cには、オイルクーラ20が支持されている。
図2,3に示すように、オイルクーラ20は、ケーシング21を備える。ケーシング21は、有底略角型箱状である。ケーシング21の車両後側には、開口部(図示せず)と、開口部周縁のフランジ部21aとが設けられている。延出部6bのフランジ部6cとケーシング21のフランジ部21aとは、互いに接合されている。ケーシング21の開口部は、延出部6bによって、覆われている。
図4に示すように、オイルクーラ20は、所謂積層式熱交換器(プレート式熱交換器)である。すなわち、ケーシング21内には、複数の流路層が積層されている。具体的には、ケーシング21内には、複数の皿状プレート(図示せず)が積層されている。隣接するプレート同士の隙間には、流路層が形成されている。隣接する流路層同士の間では、熱交換が行われる。各流路層の流路面積及び流路長は、互いに等しい。各流路層において、隣接する流路層との伝熱面積(流路層の積層方向に直交する面の面積)は、互いに等しい。図中、Hは、流路層の積層方向である(以下、単に「積層方向」という)。積層方向において、オイルフィルタ5に近い側(図4における左側)を積層方向一方側という。積層方向において、オイルフィルタ5に遠い側(図4における右側)を積層方向他方側という。
ケーシング21内には、第1流路30と第2流路40と第3流路50とが収容されている。第1流路30には、エンジンオイルが流れる。第2流路40には、トランスミッションオイルが流れる。第3流路50には、エンジン冷却液が流れる。
以下、各流路の構成及びそれを流れる各流体の流れについて、詳細に説明する。図5に示すように、第1流路30は、複数の流路層のうち、エンジンオイルが流れる複数の第1流路層31,31,…を有する。
第1流路30は、積層方向にエンジンオイルを流すとともに、複数の第1流路層31,31,…各々にエンジンオイルを供給する第1供給路32を有する。第1供給路32は、積層方向に延びて、各第1流路層31に接続している。
第1流路30は、積層方向にエンジンオイルを流すとともに、複数の第1流路層31,31,…各々からエンジンオイルを受ける第1受け路33を有する。第1受け路33は、積層方向に延びて、各第1流路層31に接続している。第1供給路32と第1受け路33とは、積層方向に直交する方向に、互いに離れている。
図5中、Aは、エンジンオイルの流れを示す。エンジンオイルは、オイルパン3(図1参照)に溜められており、オイポンプ(図示せず)の駆動により吸い上げられて、圧送される。エンジンオイルは、シリンダブロック2(図1参照)内からシリンダブロック2外へ出て、ブラケット6内に設けられたエンジン導入路7a(図3参照)を経由して、オイルフィルタ5へ流れて濾過される。エンジンオイルは、オイルフィルタ5から再びブラケット6内を経由して、オイルクーラ20の第1流路30へ流入する。
第1流路30において、エンジンオイルは、先ず、積層方向一方側から第1供給路32へ流入する。そして、図5に示すように、エンジンオイルは、途中各第1流路層31へ分岐されながら、第1供給路32を積層方向他方側へ流れる。各第1流路層31へ分岐されたエンジンオイルは、各第1流路層31を流れ、第1受け路33で受けられる。第1受け路33で受けられたエンジンオイルは、積層方向一方側へ流れ、ブラケット6内に設けられたエンジン導出路7b(図3参照)を経由して、シリンダブロック2内へ流入する。エンジンオイルは、その後、例えばメインギャラリ等を経由して、各部位に供給される。
図6示すように、第2流路40は、複数の流路層のうち、トランスミッションオイルが流れる複数の第2流路層41,41,…を有する。
第2流路40は、積層方向にトランスミッションオイルを流すとともに、複数の第2流路層41,41,…各々にトランスミッションオイルを供給する第2供給路42を有する。第2供給路42は、積層方向に延びて、各第2流路層41に接続している。
第2流路40は、積層方向にトランスミッションオイルを流すとともに、複数の第2流路層41,41,…各々からトランスミッションオイルを受ける第2受け路43を有する。第2受け路43は、積層方向に延びて、各第2流路層41に接続している。第2供給路42と第2受け路43とは、積層方向に直交する方向に、互いに離れている。
図6中、Bは、トランスミッションオイルの流れを示す。トランスミッションオイルは、トランスミッション側に設けられたオイルポンプ(図示せず)の駆動によって圧送される。トランスミッションオイルは、トランスミッション側(車両後側)からエンジン1側(車両前側)へ延びる管路(図示せず)、ブラケット6内に設けられたトランスミッション導入路9a、及びトランスミッション導入管10を経由して、オイルクーラ20の第2流路40へ流入する。
第2流路40において、トランスミッションオイルは、先ず、積層方向他方側から第2供給路42へ流入する。そして、図6に示すように、トランスミッションオイルは、途中各第2流路層41へ分岐されながら、第2供給路42を積層方向一方側へ流れる。各第2流路層41へ分岐されたトランスミッションオイルは、各第2流路層41を流れ、第2受け路43で受けられる。第2受け路43で受けられたトランスミッションオイルは、積層方向他方側へ流れる。第2受け路43を積層方向他方側へ流れるトランスミッションオイルは、積層方向に直交する方向に方向転換した後、第2導出路44で受けられる。第2導出路44で受けられたトランスミッションオイルは、ブラケット6へ向かって第2導出路44を積層方向一方側へ流れる。そして、トランスミッションオイルは、ブラケット6内に設けられたトランスミッション導出路9b、及びエンジン1側(車両前側)からトランスミッション側(車両後側)へ延びる管路(図示せず)を経由して、トランスミッション側へ戻される。
なお、第2導出路44は、積層方向に延びている。第2導出路44は、積層方向に直交する方向において、第2供給路42と第2受け路43との間に位置する。
図7に示すように、第3流路50は、複数の流路層のうち、エンジン冷却液が流れる複数の第3流路層51,51,…を有する。
第3流路50は、積層方向にエンジン冷却液を流すとともに、複数の第3流路層51,51,…各々にエンジン冷却液を供給する第3供給路52を有する。具体的には、第3供給路52は、上流側第3供給路52aと、下流側第3供給路52bと、を有する。
上流側第3供給路52aは、複数の第3流路層51,51,…のうち積層方向の上流側(積層方向他方側)に位置する複数の上流側第3流路層51a,51a,…各々に、エンジン冷却液を供給する。上流側第3供給路52aは、積層方向に延びて、各上流側第3流路層51aに接続している。
下流側第3供給路52bは、各上流側第3流路層51aからエンジン冷却液を受けて、複数の第3流路層51,51,…のうち積層方向の下流側(積層方向一方側)に位置する複数の下流側第3流路層51b,51b,…各々にエンジン冷却液を供給する。下流側第3供給路52bは、積層方向に延びて、各上流側第3流路層51a及び各下流側第3流路層51b(すなわち全ての第3流路層51)に接続している。上流側第3供給路52aと下流側第3供給路52bとは、積層方向に直交する方向に、互いに離れている。
第3流路50は、積層方向にエンジン冷却液を流すとともに、複数の下流側第3流路層51b,51b,…各々からエンジン冷却液を受ける第3受け路53を有する。第3受け路53は、積層方向に延びて、各下流側第3流路層51bに接続している。第3受け路53と下流側第3供給路52bとは、積層方向に直交する方向に、互いに離れている。
図7に示すように、第3受け路53と上流側第3供給路52aとは、積層方向に直交する方向において、互いに略同じ位置に位置する。しかし、上流側第3供給路52aと第3受け路53とは、互いに接続されていない。上流側第3供給路52aと第3受け路53との間には、隙間54が介在している。すなわち、上流側第3供給路52aと第3受け路53との間において、エンジン冷却液の移動はない。
なお、上流側第3流路層51aの数と下流側第3流路層51bの数とは、互いに略等しい。具体的には、第3流路層51の数が偶数のとき、上流側第3流路層51aの数と下流側第3流路層51bの数とは、同数である。第3流路層51の数が奇数のとき、上流側第3流路層51aの数と下流側第3流路層51bの数とは、1個違いである。
図7中、Cは、エンジン冷却液の流れを示す。エンジン冷却液は、ウォータポンプ4(図1参照)の駆動によって圧送され、ラジエータ(図示せず)で冷却された後、冷却導入管11aを経由して、オイルクーラ20の第3流路50へ流入する。
第3流路50において、エンジン冷却液は、先ず、積層方向他方側から上流側第3供給路52aへ流入する。そして、図7に示すように、エンジン冷却液は、途中各上流側第3流路層51aへ分岐されながら、上流側第3供給路52aを積層方向一方側へ流れる。各上流側第3流路層51aへ分岐されたエンジン冷却液は、上流側第3流路層51aを流れ、下流側第3供給路52bで受けられる。
下流側第3供給路52bで受けられたエンジン冷却液は、途中各下流側第3流路層51bへ分岐されながら、下流側第3供給路52bを積層一方側へ流れる。各下流側第3流路層51bへ分岐されたエンジン冷却液は、各下流側第3流路層51bを流れ、第3受け路53で受けられる。第3受け路53で受けられたエンジン冷却液は、積層方向一方側へ流れ、ブラケット6内に設けられた冷却導出路12、冷却導出管11bを経由して、シリンダブロック2内の各部位へ供給される。
図8に示すように、第1流路層31と第3流路層51とは、積層方向一方側において、交互に積層されており、エンジン冷却部24を構成している。第2流路層41と第3流路層51とは、積層方向他方側において、交互に積層されており、トランスミッション冷却部25を構成している。
エンジン冷却部24における第1流路層31の数は、トランスミッション冷却部25における第2流路層41の数よりも多い。すなわち、第1流路30と第3流路50との間の伝熱面積は、第2流路40と第3流路50との間の伝熱面積よりも、大きい。
エンジン冷却部24における複数の第1流路層31,31,…とトランスミッション冷却部25における複数の第2流路層41,41,…とは、積層方向において、互いに隔てて配置されている。複数の第1流路層31,31,…のうち積層方向における最も内側に位置する第1流路層31aと、複数の第2流路層41,41,…のうち積層方向における最も内側に位置する第2流路層41aとの間には、1つの第3流路層51cが介在している。
エンジン冷却部24において、第1流路30を流れるエンジンオイルは、第3流路50を流れるエンジン冷却液によって冷却される。トランスミッション冷却部25において、第2流路40を流れるトランスミッションオイルは、第3流路50を流れるエンジン冷却液によって冷却される。具体的には、各第1流路層31を流れるエンジンオイルは、隣接する第3流路層51を流れるエンジン冷却液によって、熱を奪われて冷却される。各第2流路層41を流れるトランスミッションオイルは、隣接する第3流路層51を流れるエンジン冷却液によって、熱を奪われて冷却される。
以上の通り、本実施形態によれば、エンジンオイルの冷却とトランスミッションオイルの冷却とを、1つのケーシング21内で行うことによって、オイルクーラ20の個数を減らし、省スペース化を実現することができる。
そして、第1流路30と第3流路50との間の伝熱面積を第2流路40と第3流路50との間の伝熱面積よりも大きくすることによって、第1流路30を流れるエンジンオイルの冷却量を、第2流路40を流れるトランスミッションオイルの冷却量よりも、大きくすることができる。これにより、温度上昇しやすいエンジンオイルの冷却量を十分に確保することができる。
以上、エンジンオイル用のオイルクーラとトランスミッションオイル用のオイルクーラとを一体化するとともに、エンジンオイルの冷却量を十分に確保することができる。
オイルクーラ20を所謂積層式熱交換器(プレート式熱交換器)とすることによって、第1流路層31の数と第2流路層41の数とを調整するだけで、簡単に、第1流路30と第3流路50との間の伝熱面積と第2流路40と第3流路50との間の伝熱面積とを、調整することができる。
第3流路層51cの介在によって、第1流路層31aと第2流路層41aとが直接対面しないので、第1流路層31aと第2流路層41aとの間で熱交換が起こることを、抑制することができる。
エンジン冷却液は、前半に上流側第3流路層51aのみを流れ、後半に下流側第3流路層51bのみを流れる。すなわち、エンジン冷却液が一度に全ての第3流路層51を流れる場合に比較して、流路面積が小さくなる。これにより、エンジン冷却液の流速を速くすることができるので、熱交換を促進することができる。
エンジン冷却液の流れにおいて、上流側と下流側との流路面積の偏りを、極力抑えることができる。すなわち、エンジン冷却液の流路面積の変化によるエネルギー損失を、極力抑えることができる。これにより、オイルクーラ20の能力を十分に発揮することができる。
以上、本発明を好適な実施形態により説明してきたが、こうした記述は限定事項ではなく、勿論、種々の改変が可能である。
本実施形態では、上流側第3流路層51aの数と下流側第3流路層51bの数とを互いに略同じにしたが、これに限定されない。例えば、「下流側第3流路層51bの数」:「上流側第3流路層51aの数」=「第1流路層31の数」:「第2流路層41の数」としてもよく、この逆でもよい。
本実施形態では、複数の第1流路層31,31,…のうち積層方向における最も内側に位置する第1流路層31aと、複数の第2流路層41,41,…のうち積層方向における最も内側に位置する第2流路層41aとの間に、1つの第3流路層51cが介在したが、これに限定されず、複数の第3流路層51c,51c,…が介在してもよく、第3流路層が全く介在しなくてもよい。
オイルクーラ20は、所謂積層式熱交換器(プレート式熱交換器)に限定されない。オイルクーラ20は、所謂多管式熱交換器でもよい。この場合、ケーシング内において、エンジンオイルが流れる複数の管(第1流路)と、トランスミッションオイルが流れる複数の管(第2流路)とが配置される。ケーシング内且つ当該複数の管の外側の空間(第3流路)には、エンジン冷却液が流れる。エンジンオイルが流れる複数の管におけるエンジン冷却液との接触面積は、トランスミッションオイルが流れる複数の管におけるエンジン冷却液との接触面積よりも、大きい。
その他、第1流路と第3流路との間の伝熱面積が第2流路と第3流路との間の伝熱面積よりも大きいのであれば、オイルクーラの構成は、いかなるものであってもよい。
エンジン1は、横置きエンジンでもよい。
本発明は、オイルクーラに適用できるので、極めて有用であり、産業上の利用可能性が高い。
A エンジンオイル
B トランスミッションオイル
C エンジン冷却液
H 積層方向
1 エンジン
20 オイルクーラ
21 ケーシング
24 エンジン冷却部
25 トランスミッション冷却部
30 第1流路
31 第1流路層
32 第1供給路
40 第2流路
41 第2流路層
42 第2供給路
50 第3流路
51 第3流路層
51a 上流側第3流路層
51b 下流側第3流路層
52 第3供給路
52a 上流側第3供給路
52b 下流側第3供給路

Claims (3)

  1. エンジンオイルが流れる第1流路と、
    トランスミッションオイルが流れる第2流路と、
    エンジン冷却液が流れる第3流路と、
    前記第1流路と前記第2流路と前記第3流路とを収容するケーシングと、を備え、
    前記第1流路を流れる前記エンジンオイル及び前記第2流路を流れる前記トランスミッションオイルは、前記第3流路を流れる前記エンジン冷却液によって冷却され、
    前記第1流路と前記第3流路との間の伝熱面積は、前記第2流路と前記第3流路との間の伝熱面積よりも、大きく、
    前記ケーシング内には、複数の流路層が積層されており、
    前記第1流路は、前記複数の流路層のうち前記エンジンオイルが流れる複数の第1流路層を有し、
    前記第2流路は、前記複数の流路層のうち前記トランスミッションオイルが流れる複数の第2流路層を有し、
    前記第3流路は、前記複数の流路層のうち前記エンジン冷却液が流れる複数の第3流路層を有し、
    前記第1流路層と前記第3流路層とは、交互に積層されており、
    前記第2流路層と前記第3流路層とは、交互に積層されており、
    前記第1流路層の数は、前記第2流路層の数よりも多く、
    前記第3流路は、積層方向に前記エンジン冷却液を流すとともに、前記複数の第3流路層各々に前記エンジン冷却液を供給する第3供給路を有し、
    前記第3供給路は、
    前記複数の第3流路層のうち前記積層方向の上流側に位置する複数の上流側第3流路層各々に前記エンジン冷却液を供給する上流側第3供給路と、
    前記上流側第3流路層から前記エンジン冷却液を受けて、前記複数の第3流路層のうち前記積層方向の下流側に位置する複数の下流側第3流路層各々に該エンジン冷却液を供給する下流側第3供給路と、を有し、
    前記第1流路層は、前記下流側第3流路層と交互に積層されており、
    前記第2流路層は、前記上流側第3流路層と交互に積層されている、オイルクーラ。
  2. 請求項において、
    前記複数の第1流路層と前記複数の第2流路層とは、積層方向において、互いに隔てて配置されており、
    前記複数の第1流路層のうち前記積層方向における最も内側に位置する第1流路層と、前記複数の第2流路層のうち該積層方向における最も内側に位置する第2流路層との間には、少なくとも1つの前記第3流路層が介在している、オイルクーラ。
  3. 請求項1又は2において、
    前記第3流路層の数が偶数のとき、前記上流側第3流路層の数と前記下流側第3流路層の数とは、同数であり、
    前記第3流路層の数が奇数のとき、前記上流側第3流路層の数と前記下流側第3流路層の数とは、1個違いであり、
    前記第1流路層の一部は、前記下流側第3流路層と交互に積層されており、
    前記第1流路層の残部は、前記上流側第3流路層と交互に積層されており、
    前記第2流路層の全部は、前記上流側第3流路層と交互に積層されている、オイルクーラ。
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