JP7477792B2 - アンテナ方向決定方法、無線通信システム及び通信装置 - Google Patents

アンテナ方向決定方法、無線通信システム及び通信装置 Download PDF

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Description

本発明は、アンテナ方向決定方法、無線通信システム及び通信装置に関する。
IoT(Internet of Things)技術の発展により、各種センサを備えたIoT端末を様々な場所に設置することが検討されている。例えば、海上のブイや船舶、山岳地帯など、基地局の設置が困難な場所におけるデータを収集する目的でIoT端末を活用することも想定されている。
また、IoT端末と、UAV(無人航空機、Unmanned Aerial Vehicle)や静止衛星との間で無線通信する技術も提案されている(例えば、非特許文献1参照)。非特許文献1では、静止衛星に関する非再生中継の技術が記載されている。しかし、低軌道衛星などに中継装置を搭載する場合、中継装置が通信可能なエリアは、低軌道衛星の移動とともに移動する。そのため、地球上に設置されたIoT端末や基地局などの通信装置が中継装置と通信できる時間は限定的となってしまうことが想定されている。
ところで、低軌道衛星に対するアンテナの追尾技術が提案されている(例えば、非特許文献2参照)。非特許文献2に記載の技術を用いることで、低軌道衛星との通信可能な時間が限定的な状況であっても、通信効率を向上させることができる。
門脇 直人,et al.,「新たな広がりを見せる衛星通信技術の最新動向」,電子情報通信学会論文誌 B,Vol.J97-B No.11,p.979-991,2014年 Hidayat, Arif, et al. "LEO antenna ground station analysis using fast fourier transform", 2017 7th International Annual Engineering Seminar (InAES). IEEE, 2017.
しかしながら、非特許文献2に記載の技術では、低軌道衛星と常時通信が必要となるため、IoT端末のような省電力で動作することが望まれる端末には適さない。さらに、非特許文献2に記載の技術では、アンテナに追尾機構を備えていることが前提となるが、IoT端末のような安価な端末では追尾機構を備えていないこともある。このように、追尾機構を備えていない安価なIoT端末であっても、低軌道衛星との間で効率よく通信を行うことができる技術が望まれている。
上記事情に鑑み、本発明は、安価な通信装置であっても、移動する移動体と効率よく通信を行うことができる技術の提供を目的としている。
本発明の一態様は、指向性を有するアンテナを備える通信装置と、移動する中継装置とを有する無線通信システムにおけるアンテナ方向決定方法であって、前記通信装置の位置情報、前記中継装置の軌道情報及び前記アンテナの指向性の方向に関する情報に基づいて、前記アンテナの前記中継装置への指向性が最適になるような方向を決定する決定ステップ、を有するアンテナ方向決定方法である。
本発明の一態様は、指向性を有するアンテナを備える通信装置と、移動する中継装置とを有する無線通信システムであって、前記通信装置の位置情報、前記中継装置の軌道情報及び前記アンテナの指向性の方向に関する情報に基づいて、前記アンテナの前記中継装置への指向性が最適になるような方向を決定するアンテナ方向決定部、を備える無線通信システムである。
本発明の一態様は、指向性を有するアンテナを備える通信装置と、移動する中継装置とを有する無線通信システムにおける通信装置であって、前記通信装置の位置情報、前記中継装置の軌道情報及び前記アンテナの指向性の方向に関する情報に基づいて、前記アンテナの前記中継装置への指向性が最適になるような方向を決定するアンテナ方向決定部、を備える通信装置である。
本発明により、安価な通信装置であっても、移動する移動体と効率よく通信を行うことが可能となる。
第1の実施形態による無線通信システムの構成図である。 第1の実施形態における端末局が行うデータ送信処理の流れを示すフローチャートである。 第2の実施形態による無線通信システムの構成図である。 第2の実施形態における端末局が行うデータ送信処理の流れを示すフローチャートである。 第3の実施形態による無線通信システムの構成図である。 第3の実施形態における端末局が行うアンテナ方向情報出力処理の流れを示すフローチャートである。 第3の実施形態における方位角と確率密度関数との関係を表す図である。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照しながら説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態による無線通信システム1の構成図である。
無線通信システム1は、移動中継局2と、端末局3と、基地局4とを有する。図1では、無線通信システム1が有する移動中継局2、端末局3及び基地局4の数が1台である場合を示しているが、移動中継局2、端末局3及び基地局4の数は任意である。端末局3の数は、多数であることが想定される。
移動中継局2は、移動体に搭載され、通信可能なエリアが時間の経過により移動する中継装置の一例である。移動中継局2は、例えば、LEO(Low Earth Orbit)衛星に備えられる。LEO衛星の高度は2000km以下であり、地球の上空を1周約1.5時間程度で周回する。移動中継局2は、地球の上空を移動しながら、端末局3から送信されたデータを無線信号により受信する。移動中継局2は、受信したデータを基地局4へ無線により送信する。以下、移動中継局2から基地局4に送信される信号を基地局ダウンリンク信号という。
端末局3は、センサが検出した環境データ等のデータを収集し、移動中継局2へ無線により送信する。端末局3は、例えば、IoT端末である。以下、端末局3から移動中継局2に対して送信される信号を端末アップリンク信号という。
基地局4は、端末局3が収集したデータを移動中継局2から受信する。
第1の実施形態における端末局3は、地球上の特定の位置、かつ、平地や山地等の動揺が生じない位置に設置される。ここで記載している動揺が生じない位置とは、移動体による移動、端末局3の移動や海洋における波等による動揺が生じない位置である。第1の実施形態における基地局4は、地上や海上等の地球上の特定の位置に設置される。
移動中継局として、静止衛星や、ドローン、HAPS(High Altitude Platform Station)などの無人航空機に搭載された中継局を用いることが考えられる。しかし、静止衛星に搭載された中継局の場合、地上のカバーエリア(フットプリント)は広いものの、高度が高いために、地上に設置されたIoT端末に対するリンクバジェットは非常に小さい。一方、ドローンやHAPSに搭載された中継局の場合、リンクバジェットは高いものの、カバーエリアが狭い。
さらには、ドローンにはバッテリーが、HAPSには太陽光パネルが必要である。本実施形態では、LEO衛星に移動中継局2を搭載する。よって、リンクバジェットは限界内に収まることに加え、LEO衛星は、大気圏外を周回するために空気抵抗がなく、燃料消費も少ない。また、ドローンやHAPSに中継局を搭載する場合と比較して、フットプリントも大きい。
LEO衛星に搭載された移動中継局2は、高速で移動しながら通信を行うため、個々の端末局3や基地局4が移動中継局2と通信可能な時間が限られている。具体的には、地上で見ると、移動中継局2は、10分程度で上空を通り過ぎる。従来のように追尾機構を備えている端末であれば、高速で移動する移動中継局2に追尾して限られた時間内でも効率よく通信が可能である。しかしながら、第1の実施形態に記載の端末局3は追尾機構を備えていない。そこで、第1の実施形態では、端末局3が、複数の指向性アンテナを備え、移動中継局2と通信可能なタイミングで通信を行う。
移動中継局2と通信可能なタイミングとは、指向性アンテナのビーム幅の範囲内に移動中継局2が位置しているタイミングである。移動中継局2が指向性アンテナのビーム幅の範囲内に位置しているか否かは、移動中継局2を搭載しているLEO衛星の軌道情報と、端末局3の位置情報と、指向性アンテナの方向とに基づいて判定される。LEOの軌道情報は、任意の時刻におけるLEO衛星の位置、速度、移動方向などを得ることが可能な情報である。例えば、LEOの軌道情報には、予めどの時刻にLEO衛星が位置しているのかを示す位置情報が含まれていてもよい。これにより、いずれの指向性アンテナのビーム幅の範囲内に、LEO衛星がどのタイミングで位置するのかを把握することが可能である。端末局3は、移動中継局2と通信可能なタイミングでデータを送信する。
各装置の構成を説明する。
移動中継局2は、アンテナ21と、端末通信部22と、データ記憶部23と、基地局通信部24と、アンテナ25とを備える。
端末通信部22は、受信部221と、受信波形記録部222とを有する。受信部221は、アンテナ21により端末アップリンク信号を受信する。
受信波形記録部222は、受信部221が受信した端末アップリンク信号の受信波形をサンプリングする。受信波形記録部222は、サンプリングにより得られた値を示す波形データを生成する。受信波形記録部222は、アンテナ21における端末アップリンク信号の受信時刻と、生成した波形データとを設定した受信波形情報をデータ記憶部23に書き込む。
データ記憶部23は、受信波形記録部222により書き込まれた受信波形情報を記憶する。
基地局通信部24は、任意の無線通信方式の基地局ダウンリンク信号により受信波形情報を基地局4へ送信する。基地局通信部24は、記憶部241と、制御部242と、送信データ変調部243と、送信部244とを備える。記憶部241は、移動中継局2を搭載しているLEO衛星の軌道情報と、基地局4の位置とに基づいて、予め計算された送信開始タイミングを記憶する。
制御部242は、記憶部241に記憶された送信開始タイミングにおいて、受信波形情報を基地局4に送信するように送信データ変調部243及び送信部244を制御する。
送信データ変調部243は、データ記憶部23に記憶されている受信波形情報を変調して基地局ダウンリンク信号を生成する。
送信部244は、基地局ダウンリンク信号を電気信号から無線信号に変換し、アンテナ25から送信する。
端末局3は、記憶部31と、送信部32と、複数本のアンテナ33と、アンテナ制御部34とを備える。
記憶部31は、端末局3の位置情報(自装置の位置情報)、アンテナ情報、LEO衛星の軌道情報及びセンサデータなどを記憶する。アンテナ情報とは、アンテナ33に関する情報である。例えば、アンテナ情報は、各アンテナ33が向いている方向(例えば、角度)の情報を表す。端末局3の位置情報、アンテナ情報及びLEO衛星の軌道情報は、端末局3の動作開始前に事前に登録されているものとする。移動中継局2が複数台ある場合、記憶部31には全てのLEO衛星の軌道情報が記憶される。
送信部32は、記憶部31からセンサデータを端末送信データとして読み出す。送信部32は、読み出した端末送信データを設定した端末アップリンク信号を、アンテナ制御部34によって決定されたアンテナ33から無線により送信する。
複数のアンテナ33は、特定の方向に指向性を有する指向性アンテナである。複数のアンテナ33は、互いに異なる方向を向いて設置される。ここでいう互いに異なる方向とは、向きが少しでも違う(例えば、アンテナの方向が1°でも違う)ことや向きが大きく違う(例えば、アンテナの方向が180°違う)ことを意味する。
送信部32は、例えば、LPWA(Low Power Wide Area)により信号を送信する。LPWAには、LoRaWAN(登録商標)、Sigfox(登録商標)、LTE-M(Long Term Evolution for Machines)、NB(Narrow Band)-IoT等があるが、任意の無線通信方式を用いることができる。送信部32は、他の端末局3と時分割多重、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing:直交周波数分割多重)などにより送信を行ってもよい。
送信部32は、使用する無線通信方式において予め決められた方法により、自局が端末アップリンク信号の送信に使用するチャネル及び送信タイミングを決定する。また、送信部は、使用する無線通信方式において予め決められた方法により、複数本のアンテナ33から送信する信号のビーム形成を行ってもよい。
アンテナ制御部34は、LEO衛星の軌道情報と、端末局3の位置情報と、アンテナ情報とに基づいて、移動中継局2と通信可能なタイミングであるか否かを判定する。アンテナ制御部34は、移動中継局2と通信可能なタイミングであると判定した場合、移動中継局2と通信可能なアンテナ33によりデータを送信させる。
基地局4は、アンテナ41と、受信部42と、基地局信号受信処理部43と、端末信号受信処理部44とを備える。
受信部42は、アンテナ41により受信した基地局ダウンリンク信号を、電気信号に変換する。
基地局信号受信処理部43は、受信部42が電気信号に変換した受信信号の復調及び復号を行い、受信波形情報を得る。基地局信号受信処理部43は、受信波形情報を端末信号受信処理部44に出力する。
端末信号受信処理部44は、受信波形情報が示す端末アップリンク信号の受信処理を行う。このとき、端末信号受信処理部44は、端末局3が送信に使用した無線通信方式により受信処理を行って端末送信データを取得する。端末信号受信処理部44は、端末信号復調部441と、端末信号復号部442とを備える。
端末信号復調部441は、波形データを復調し、復調により得られたシンボルを端末信号復号部442に出力する。端末信号復調部441は、波形データが示す信号に対して、移動中継局2のアンテナ21が受信した端末アップリンク信号のドップラーシフトを補償する処理を行ってから、復調を行ってもよい。アンテナ21が受信した端末アップリンク信号が受けるドップラーシフトは、端末局3の位置と、移動中継局2が搭載されているLEOの軌道情報に基づき予め計算される。
端末信号復号部442は、端末信号復調部441が復調したシンボルを復号し、端末局3から送信された端末送信データを得る。
図2は、第1の実施形態における端末局3が行うデータ送信処理の流れを示すフローチャートである。図2の処理は、定期的に実行されてもよいし、移動中継局2が端末局3に近い位置に来るタイミングから実行されてもよい。
端末局3が、移動中継局2がどの時刻にどの位置に来るのかが事前にわかっている場合には、移動中継局2が端末局3に近い位置に来るタイミングを判断することができる。例えば、軌道情報に、どの時刻にどの位置に位置しているのかを示す情報が含まれていれば、端末局3はどの時刻に自装置の上空に位置しているのか等も判断可能である。一方で、移動中継局2がどの時刻にどの位置に来るのかが事前にわかっていない場合であっても、端末局3はLEO衛星の位置、速度及び移動方向の情報に基づいて、どの時刻に自装置の上空に位置しているのかを判断可能である。
アンテナ制御部34は、記憶部31を参照し、送信対象となるデータがあるか否かを判定する(ステップS101)。送信対象となるデータがない場合(ステップS101-NO)、端末局3は図2の処理を終了する。
一方、送信対象となるデータがある場合(ステップS101-YES)、アンテナ制御部34はLEO衛星の軌道情報と、端末局3の位置情報と、アンテナ情報とに基づいて、通信可能なタイミングであるか否かを判定する(ステップS102)。
具体的には、まずアンテナ制御部34は、LEO衛星の軌道情報に基づいて、通信可能なタイミングであるか否かの判定時点における移動中継局2の位置を推定する。次に、アンテナ制御部34は、記憶部31に記憶されているアンテナ情報と端末局3の位置情報とを用いて、推定した移動中継局2の位置の方向を向いているアンテナ33の有無を判定する。
移動中継局2の位置の方向を向いているとは、移動中継局2の位置の方向に指向性を有することを意味する。すなわち、移動中継局2への指向性が最適になるような方向を向いていることを意味する。移動中継局への指向性が最適になるような方向とは、移動中継局の可視時間が最大となる方向(角度)を意味する。
移動中継局2の位置の方向を向いているアンテナ33がない場合、アンテナ制御部34は通信可能なタイミングではないと判定する。
一方、移動中継局2の位置の方向を向いているアンテナ33がある場合、アンテナ制御部34は通信可能なタイミングであると判定する。
通信可能なタイミングではないと判定した場合(ステップS102-NO)、アンテナ制御部34は通信可能なタイミングとなるまで処理を繰り返す。
一方、通信可能なタイミングである場合(ステップS102-YES)、アンテナ制御部34はデータの送信対象となるアンテナ33を決定する(ステップS103)。具体的には、アンテナ制御部34は、移動中継局2の位置の方向を向いているアンテナ33を、データの送信対象となるアンテナ33に決定する。このように、アンテナ制御部34は、決定したアンテナ33の向いている方向を、移動中継局への指向性が最適になるような方向として決定する。
アンテナ制御部34は、決定したアンテナ33からデータを送信させる指示を送信部32に出力する。送信部32は、記憶部31からセンサデータを端末送信データとして読み出す。送信部32は、読み出した端末送信データを設定した端末アップリンク信号を、アンテナ制御部34によって決定されたアンテナ33から無線により送信する(ステップS104)。
以上のように構成された無線通信システム1によれば、端末局3の位置情報と、各アンテナ33の方向と、軌道情報とに基づいて、移動中継局2と通信可能なアンテナ33が決定される。すなわち、移動中継局2への指向性が最適になるような方向を向いているアンテナ33が決定される。そして、端末局3は、決定したアンテナ33により、移動中継局2に対してデータを含む端末アップリンク信号を送信する。このように、端末局3は、移動中継局2が通信可能な範囲に入ったタイミングで、移動中継局2が位置する方向に指向性を有するアンテナ33で端末アップリンク信号の送信を行う。したがって、従来のように、移動中継局2と常時通信しなくてもよい。さらに、アンテナに追尾機構を備えていなくてもよい。そのため、安価なIoT端末であっても効率よく通信を行うことが可能になる。
(第1の実施形態における変形例)
上記実施形態では、複数のアンテナ33を用いる構成を示したが、フェーズドアレーアンテナ等を用いて任意の方向にビームフォーミングを行えるアンテナを用いてもよい。
上記の実施形態では、端末局3が、一度の送信処理で複数のセンサデータを送信している。端末局3は、記憶部31に記憶されているセンサデータを分割して送信してもよい。このように構成される場合、端末局3は、1回目の送信処理においてあるアンテナ33(例えば、第1のアンテナ33)によりセンサデータの送信を行う。その後、時間の経過とともに移動中継局2も移動する。これにより、1回目の送信処理において用いた第1のアンテナ33のビーム幅の範囲内に移動中継局2が位置していない場合もある。
端末局3は、2回目の送信処理において、移動後の移動中継局2の位置を同様に推定し、推定した移動中継局2の位置の方向を向いているアンテナ33の有無を判定する。移動中継局2の位置の方向を向いているアンテナ33がある場合、アンテナ制御部34は、移動中継局2の位置の方向を向いているアンテナ33を、データの送信対象となるアンテナ33に決定する。移動中継局2が移動しているため、ここで決定されるアンテナ33は、1回目の送信処理において決定された第1のアンテナ33と異なるアンテナ33(例えば、第2のアンテナ33)の場合もある。その場合、端末局3は、第2のアンテナ33によりセンサデータの送信を行う。端末局3が備える複数のアンテナ33は互いに異なる方向を向いている。したがって、上記のように1回目の送信処理が行われて少し時間が経過した後に2回目の送信処理が行われたとしても、異なるアンテナ33において送信処理を実行することができる。そのため、安価なIoT端末であっても移動中継局2と効率よく通信を行うことが可能になる。
(第2の実施形態)
第2の実施形態では、端末局が、動揺の影響を受ける場所に設置されている場面での利用を想定している。動揺の影響を受ける場所とは、例えば航空機や車載端末等の移動体や、海上のブイ等のように波による動揺の影響を受ける場所である。
図3は、第2の実施形態による無線通信システム1aの構成図である。図3において、図1に示す第1の実施形態における無線通信システム1と同一の構成には同一の符号を付し、その説明を省略する。無線通信システム1aは、移動中継局2と、端末局3aと、基地局4とを有する。
端末局3aは、記憶部31aと、送信部32と、1つのアンテナ33と、アンテナ制御部34aと、センサ35と、位置情報取得部36とを備える。
記憶部31aは、アンテナ情報、LEO衛星の軌道情報及びセンサデータなどを記憶する。記憶部31aは、位置情報取得部36によって取得される各時刻における位置情報を記憶してもよい。
センサ35は、例えば加速度センサである。センサ35は、端末局3aの動きを検知する。センサ35は、端末局3aの動きを検知することができれば加速度センサ以外のセンサであってもよい。センサ35は、検知した端末局3aの動きに関する情報(以下「動き情報」という。)をアンテナ制御部34aに出力する。動き情報には、端末局3aが水平方向に対してどのくらい傾いているのかを示す情報が含まれる。
位置情報取得部36は、端末局3aの位置情報を取得する。例えば、位置情報取得部36は、GPS(Global Positioning System)システムにより端末局3aの位置情報を取得する。
アンテナ制御部34aは、LEO衛星の軌道情報と、端末局3aの位置情報と、アンテナ情報と、動き情報とに基づいて、移動中継局2と通信可能なタイミングであるか否かを判定する。アンテナ制御部34は、移動中継局2と通信可能なタイミングであると判定した場合、移動中継局2と通信可能なアンテナ33によりデータを送信させる。
図4は、第2の実施形態における端末局3aが行うデータ送信処理の流れを示すフローチャートである。図4の処理は、定期的に実行されてもよいし、移動中継局2が端末局3aに近い位置に来るタイミングから実行されてもよい。
アンテナ制御部34aは、記憶部31aを参照し、送信対象となるデータがあるか否かを判定する(ステップS201)。送信対象となるデータがない場合(ステップS201-NO)、端末局3aは図4の処理を終了する。
一方、送信対象となるデータがある場合(ステップS201-YES)、アンテナ制御部34aは最新の動き情報を取得する(ステップS202)。アンテナ制御部34aは、センサ35に対して動き情報の取得を指示して最新の動き情報を取得してもよいし、アンテナ制御部34aが最後に取得した動き情報を最新の動き情報として取得してもよい。
アンテナ制御部34aは、最新の位置情報を取得する(ステップS203)。アンテナ制御部34aは、位置情報取得部36に対して位置情報の取得を指示して最新の位置情報を取得してもよいし、アンテナ制御部34aが最後に取得した位置情報を最新の位置情報として取得してもよい。
アンテナ制御部34aは、取得した動き情報と、位置情報とに基づいてアンテナ33の方向を推定する(ステップS204)。その後、アンテナ制御部34aは、LEO衛星の軌道情報と、端末局3aの位置情報と、推定したアンテナ33の方向の情報とに基づいて、通信可能なタイミングであるか否かを判定する(ステップS205)。
具体的には、まずアンテナ制御部34aは、LEO衛星の軌道情報に基づいて、通信可能なタイミングであるか否かの判定時点における移動中継局2の位置を推定する。次に、アンテナ制御部34aは、端末局3aの位置情報と、判定したアンテナ33の方向の情報とを用いて、推定した移動中継局2の位置の方向を向いているアンテナ33の有無を判定する。
移動中継局2の位置の方向を向いているアンテナ33がない場合、アンテナ制御部34aは通信可能なタイミングではないと判定する。
一方、移動中継局2の位置の方向を向いているアンテナ33がある場合、アンテナ制御部34aは通信可能なタイミングであると判定する。
通信可能なタイミングではないと判定した場合(ステップS205-NO)、アンテナ制御部34は通信可能なタイミングとなるまでステップS202からステップS204までの処理を繰り返す。
一方、通信可能なタイミングである場合(ステップS205-YES)、アンテナ制御部34aは移動中継局2の位置の方向を向いているアンテナ33からデータを送信させる指示を送信部32に出力する。このように、アンテナ制御部34aは、決定したアンテナ33の向いている方向を、移動中継局への指向性が最適になるような方向として決定する。
送信部32は、記憶部31からセンサデータを端末送信データとして読み出す。送信部32は、読み出した端末送信データを設定した端末アップリンク信号をアンテナ33から無線により送信する(ステップS206)。
以上のように構成された無線通信システム1aによれば、端末局3aの位置情報と、端末局3aの動き情報とに基づいて、アンテナ33が向いている方向が判定される。そして、端末局3aは、アンテナ33が向いている方向が、移動中継局2と通信可能な方向であるか否かを判定する。そして、端末局3aは、アンテナ33が向いている方向が、移動中継局2と通信可能な方向である場合に、移動中継局2が位置する方向に指向性を有するアンテナ33で端末アップリンク信号の送信を行う。このように、端末局3aが、動揺の影響を受ける場所に設置されている場面で利用された場合であっても移動中継局2との間で通信ができる。また、従来のように、移動中継局2と常時通信しなくてもよい。さらに、アンテナに追尾機構を備えていなくてもよい。そのため、安価なIoT端末であっても移動中継局2と効率よく通信を行うことが可能になる。
(第2の実施形態における変形例)
上記の実施形態では、1台の端末局3aに1つのアンテナ33を備える構成を示したが、1台の端末局3aに複数のアンテナ33が備えられてもよい。このように構成される場合、アンテナ制御部34aは、第1の実施形態における通信可能なタイミングの判定時に動き情報を加味して、移動中継局2の位置の方向を向いているアンテナ33の有無を判定する。具体的には、アンテナ制御部34aは、記憶部31aに記憶されているアンテナ情報と、取得された端末局3aの位置情報と、取得された端末局3aの動き情報とを用いて、推定した移動中継局2の位置の方向を向いているアンテナ33の有無を判定する。その後の処理は、第1の実施形態と同様である。
このように構成されることによって、アンテナ33を備えている場合よりも、移動中継局2と通信できる確率を上げることができる。そのため、通信効率を向上させることが可能になる。
(第3の実施形態)
第3の実施形態では、端末局を、移動中継局への指向性が最適になるような方向に向けて設置するための情報を出力することによって、通信効率を向上させる構成について説明する。
図5は、第3の実施形態による無線通信システム1bの構成図である。図5において、図1に示す第1の実施形態における無線通信システム1と同一の構成には同一の符号を付し、その説明を省略する。無線通信システム1bは、移動中継局2と、端末局3bと、基地局4とを有する。
端末局3bは、移動中継局2と間で通信を行う前に設置位置が決定される。端末局3bは、設置位置が決定されて、特定の場所に設置された後に移動中継局2との間で通信が行われる。第3の実施形態におけるデータ送信処理は、第1の実施形態又は第2の実施形態と同様でよい。
図5では示していないが、第1の実施形態又は第2の実施形態と同様の方法でデータ送信処理を行う場合には、端末局3bは第1の実施形態又は第2の実施形態と同様の構成も有する。この場合、端末局3bは、設置モード及び送信モードの機能を有する。設置モードは、端末局3bの設置に関する情報を出力するモードである。送信モードは、第1の実施形態又は第2の実施形態のようにデータ送信処理を実行するモードである。設置モード及び送信モードは、不図示のボタンで切替可能である。以下では、端末局3bが設置モードである場合について説明する。
端末局3bは、記憶部31bと、送信部32と、1つのアンテナ33と、位置情報取得部36と、方位情報取得部37、アンテナ方向決定部38及び情報出力部39を備える。
記憶部31bは、LEO衛星の軌道情報及びセンサデータなどを記憶する。記憶部31bは、位置情報取得部36によって取得される各時刻における位置情報や方位情報取得部37によって取得される各時刻における方位の情報を記憶してもよい。
位置情報取得部36は、端末局3bの位置情報を取得する。例えば、位置情報取得部36は、GPSシステムにより端末局3bの位置情報を取得する。
方位情報取得部37は、端末局3bのアンテナ33が向いている方位情報を取得する。例えば、方位情報取得部37は、コンパス機能のアプリケーション又は方位磁石である。方位情報は、例えば、アンテナ33が向いている方角を表す情報である。
アンテナ方向決定部38は、LEO衛星の軌道情報と、端末局3bの位置情報と、方位情報とに基づいて、端末局3bを移動中継局2への指向性が最適になるような方向を決定する。上記のように、移動中継局2への指向性が最適になるような方向とは、移動中継局2の可視時間が最大となる方向(角度)である。そのため、アンテナ方向決定部38は、移動中継局2の可視時間が最大となる方向を決定する。以下、アンテナ方向決定部38が決定した方向に関する情報を、アンテナ方向情報と記載する。
情報出力部39は、アンテナ方向決定部38によって決定されたアンテナ方向情報を出力する。例えば、情報出力部39は、通信により外部装置に対してアンテナ方向情報を送信してもよいし、端末局3bが表示装置を備えている場合には表示装置にアンテナ方向情報を表示させてもよい。
図6は、第3の実施形態における端末局3bが行うアンテナ方向情報出力処理の流れを示すフローチャートである。図6の処理は、設置モード時においてユーザから指示がなされたタイミングで実行される。
アンテナ方向決定部38は、最新の位置情報を取得する(ステップS301)。アンテナ方向決定部38は、位置情報取得部36に対して位置情報の取得を指示して最新の位置情報を取得してもよいし、アンテナ方向決定部38が最後に取得した位置情報を最新の位置情報として取得してもよい。
アンテナ方向決定部38は、最新の方位情報を取得する(ステップS302)。アンテナ方向決定部38は、方位情報取得部37に対して動き情報の取得を指示して最新の方位情報を取得してもよいし、アンテナ方向決定部38が最後に取得した方位情報を最新の方位情報として取得してもよい。
アンテナ方向決定部38は、取得した最新の位置情報及び最新の方位情報と、LEO衛星の軌道情報とに基づいて、端末局3bが移動中継局2からの信号を見通し環境で受信できる最低仰角を設定する(ステップS303)。最低仰角は、アンテナ方向決定部38によって通信可能な角度を検出してもよいし、衛星サービスの固定パラメータとして予め定められていてもよい。
次に、アンテナ方向決定部38は、移動中継局2の全パスにおいて、最低仰角以上の仰角を満たす衛星可視時間における移動中継局2の方位角の確率密度関数を算出する(ステップS304)。移動中継局2の全パスとは、移動中継局2の地球周回軌道を表す。移動中継局2の全パスは、端末局3から見ると、地上から移動中継局2を見たときの移動中継局2の移動パターンを表す。移動中継局2と地球の位置関係が最終的に元に戻るような周期性を有する軌道を描く場合、移動中継局2が地球の周辺を一回りする軌道が「1パス」となる。
アンテナ方向決定部38は、移動中継局2の方位角の確率密度関数に基づいて図7に示す分布50を得る。図7において横軸は方位角を表し、縦軸は確率密度関数を表す。アンテナ方向決定部38は、分布50と、端末局3bのアンテナ33の半値幅51とに基づいて、半値幅51に含まれる区間の積分値を方位角毎に算出する(ステップS305)。アンテナ33の半値幅51は、予め測定されているものである。アンテナ方向決定部38は、アンテナ33の半値幅51の情報を予め保持しているものとする。
具体的な処理として、アンテナ方向決定部38は、ある方位角を中心角度とし、その中心角度の位置を中心とした半値幅51の区間の積分値を方位角毎に算出する。例えば、中心角度が180°である場合、アンテナ方向決定部38は、180°の位置を中心とした半値幅51の区間の積分値を算出する。アンテナ方向決定部38は、この処理を方位角0°~360°の範囲で中心角度を変更しながら算出する。中心角度を変更する粒度は、予め設定されていればよい。例えば、中心角度を変更する粒度は、1°でもよい。中心角度を変更する粒度が1°である場合、アンテナ方向決定部38は360個の積分値を算出する。
アンテナ方向決定部38は、算出した積分値のうち、積分値が最大となる中心角度を最適な方向として決定する(ステップS306)。すなわち、積分値が最大となる中心角度が180°である場合、アンテナ方向決定部38は180°の方向を最適な方向として決定する。アンテナ方向決定部38は、決定した最適な方向に関する情報をアンテナ方向情報として情報出力部39に出力する。
情報出力部39は、アンテナ方向決定部38から出力されたアンテナ方向情報を出力する(ステップS307)。例えば、情報出力部39は、アンテナ方向情報を外部の装置に送信する。例えば、端末局3bが表示装置を備えている場合には、情報出力部39は、アンテナ方向情報を表示装置に表示させる。
以上のように構成された無線通信システム1bによれば、端末局3bの設置前にアンテナ33の利得が最も得られる方向を決定することができる。これにより、実際の通信時において通信品質を向上させることができる。そのため、安価な端末であっても移動中継局2と効率よく通信を行うことが可能になる。
(第3の実施形態における変形例)
上記の実施形態では、最低仰角以上の仰角を満たす衛星可視時間における移動中継局2の方位角の確率密度関数を算出する構成を示したが、最低受信電力を超える衛星可視時間における移動中継局2の方位角の確率密度関数を用いてもよい。この場合においても、アンテナ方向決定部38は上記の実施形態と同様に積分値を方位角毎に算出する。
アンテナ方向決定部38は、方位角の確率密度関数の最大値となる方位角に基づいて得られる方向を、最適な方向として決定してもよい。
アンテナ方向決定部38は、確率密度関数ではなく、瞬間でも最大電力を受けることができる角度を最適な方向として決定してもよい。
上述した実施形態におけるアンテナ制御部34,34a、アンテナ方向決定部38及び情報出力部39の処理をコンピュータで実現するようにしてもよい。その場合、この機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。
さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよく、FPGA(Field Programmable Gate Array)等のプログラマブルロジックデバイスを用いて実現されるものであってもよい。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
本発明は、移動中継局が搭載される移動体と通信を行う技術に適用できる。
1、1a、1b…無線通信システム,
2…移動中継局,
3、3a、3b…端末局,
4…基地局,
21…アンテナ,
22…端末通信部,
23…データ記憶部,
24…基地局通信部,
25…アンテナ,
31、31a、31b…記憶部,
32…送信部,
33…アンテナ,
34、34a…アンテナ制御部(アンテナ方向決定部),
35…センサ,
36…位置情報取得部,
37…方位情報取得部,
38…アンテナ方向決定部,
39…情報出力部,
41…アンテナ,
42…受信部,
43…基地局信号受信処理部,
44…端末信号受信処理部,
221…受信部,
222…受信波形記録部,
241…記憶部,
242…制御部,
243…送信データ変調部,
244…送信部,

Claims (6)

  1. 指向性を有するアンテナを備える通信装置と、移動する中継装置とを有する無線通信システムにおけるアンテナ方向決定方法であって、
    前記通信装置の設置時における前記アンテナの方向を決定するための設置モードと、データ送信を行う送信モードとを有し、
    前記設置モード時には前記通信装置の位置情報、前記中継装置の軌道情報及び前記アンテナの指向性の方向に関する情報に基づいて前記通信装置の設置前の位置において前記アンテナの前記中継装置への指向性が最適になるような方向を決定し、前記送信モード時には前記通信装置の位置情報、前記中継装置の軌道情報及び前記アンテナの指向性の方向に関する情報に基づいて前記アンテナの前記中継装置への指向性が最適になるような方向を決定する決定ステップ、
    を有するアンテナ方向決定方法。
  2. 前記通信装置が前記アンテナを複数備え、
    複数のアンテナはそれぞれ異なる方向に指向性を有し、
    前記決定ステップにおいて、前記中継装置の軌道情報に基づいて前記中継装置の位置を推定し、前記通信装置の位置情報と前記アンテナの指向性の方向に関する情報とを用いて決定される方向のうち、推定した前記中継装置の位置の方向に指向性を有するアンテナの方向を、前記アンテナの前記中継装置への指向性が最適になるような方向として決定する、
    請求項1に記載のアンテナ方向決定方法。
  3. 前記通信装置が動揺の影響を受ける場所に設置され、
    前記通信装置の動き情報を取得する動き情報取得ステップをさらに有し、
    前記決定ステップにおいて、前記中継装置の軌道情報に基づいて前記中継装置の位置を推定し、推定した前記中継装置の位置の方向を、前記動き情報と前記位置情報とを用いて推定される前記アンテナの指向性の方向が向いている場合に、前記アンテナの指向性の方向を、前記アンテナの前記中継装置への指向性が最適になるような方向として決定する、
    請求項1に記載のアンテナ方向決定方法。
  4. 前記アンテナの指向性の方向に関する方位情報を取得する方位情報取得ステップをさらに有し、
    前記決定ステップにおいて、前記中継装置の軌道情報と、前記位置情報と、前記方位情報とに基づいて、所定の条件を満たす前記中継装置の方位角の確率密度関数を算出し、算出した前記方位角の確率密度関数の最大値となる方位角に基づいて得られる方向もしくは前記方位角の確率密度関数の前記アンテナの半値幅の区間積分が最大値となる方位角に基づいて得られる方向、又は、最大電力を受けることができる方向を、前記アンテナの前記中継装置への指向性が最適になるような方向として決定する、
    請求項1に記載のアンテナ方向決定方法。
  5. 指向性を有するアンテナを備える通信装置と、移動する中継装置とを有する無線通信システムであって、
    前記通信装置の設置時における前記アンテナの方向を決定するための設置モードと、データ送信を行う送信モードとを有し、
    前記設置モード時には前記通信装置の位置情報、前記中継装置の軌道情報及び前記アンテナの指向性の方向に関する情報に基づいて前記通信装置の設置前の位置において前記アンテナの前記中継装置への指向性が最適になるような方向を決定し、前記送信モード時には前記通信装置の位置情報、前記中継装置の軌道情報及び前記アンテナの指向性の方向に関する情報に基づいて前記アンテナの前記中継装置への指向性が最適になるような方向を決定するアンテナ方向決定部、
    を備える無線通信システム。
  6. 指向性を有するアンテナを備える通信装置と、移動する中継装置とを有する無線通信システムにおける通信装置であって、
    前記通信装置の設置時における前記アンテナの方向を決定するための設置モードと、データ送信を行う送信モードとを有し、
    前記設置モード時には前記通信装置の位置情報、前記中継装置の軌道情報及び前記アンテナの指向性の方向に関する情報に基づいて前記通信装置の設置前の位置において前記アンテナの前記中継装置への指向性が最適になるような方向を決定し、前記送信モード時には前記通信装置の位置情報、前記中継装置の軌道情報及び前記アンテナの指向性の方向に関する情報に基づいて前記アンテナの前記中継装置への指向性が最適になるような方向を決定するアンテナ方向決定部、
    を備える通信装置。
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